ドリリウム

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【ディアウォール/ラブリコの不安】長い木材(2x4)を車で運べるの?強度は?予算は?作業性は?

ディアウォールやラブリコといった2x4の木材を天井に突っ張って手軽にDIYを楽しめるキットが流行中です。

賃貸でも跡を残さずDIYが出来て、棚や壁面収納を作ることができる大変便利な優れものです。

 

そんなディアウォールやラブリコに手を出したいけど不安に思っている方へ向けた記事になっています。

賃貸アパート・マンションの天井までの高さって?

まず始めに一般的な賃貸アパートやマンションって天井までどれくらいの高さがあるかご存じでしょうか?

背の高い方なら手を伸ばせば天井に届くことからもわかる通り、これは規格のようなものがあって、特別古い建物や高価な建物を除けば決まり切っています。

 

その高さが240cmです。

 

ということは、ディアウォールやラブリコを使う場合にはこの長さの木材を買ってくる必要があるわけです。

ディアウォールと2x4のセット商品は高すぎる!

ディアウォールやラブリコを検討されたことがある方なら、こちらの商品を既にチェック済みの方も多いのではないでしょうか?

この商品を始めとして、ディアウォールと長い2x4のセット商品というのはいくつか存在します。

しかし、送料がかかるため致し方ありませんがこれらはあまりにも高価です。

 

具体的には上記商品はディアウォール1つと最大240cm(カット無料)の2x4が1本ついて6,600円(送料込み・2020年2月15日時点)です。

 

一方でホームセンターで2x4を購入すれば500円~600円ほどで手に入ります。

もちろん多くのホームセンターではカット無料です。

 

ディアウォール自身は通販でもホームセンターでも価格は大差ありませんが、おおよそ1200円ほどです。(ラブリコはちょっと安くて900円~1000円ほどです。)

 

つまり通販の2x4とディアウォールのセット商品は送料等の手間が省ける分、価格が4~5倍くらい高くなるということです。

ディアウォールとラブリコ、どっちがいいの?

現在この手の2x4を突っ張る商品のツートップと呼んで良いのがディアウォールとラブリコです。

ディアウォールがこの手の商品の火付け役であり、ラブリコは後を追う形で登場しました。

 

さて、この2つの商品の違いはなんでしょうか?また、どちらを選ぶべきでしょうか?

 

まずはシンプルに各要素を〇と×で比較した一覧がこちらです。

  ディアウォール ラブリコ
価格 ×
作業性 ×
拡張性 ×
見た目 ×
強度 ×

〇×なので評価が極端ですので詳しく解説していきます。

価格

価格は言わずもがなラブリコの方が安価です。

価格差は100円~200円ほどですが、多くの場合複数個使うことになりますから僅かでも安いラブリコの方が嬉しいですね。

作業性

ディアウォールはバネの力で突っ張るだけであるのに対して、ラブリコはネジの力で突っ張ります。

ワンタッチという意味ではディアウォールに分があるのですが、実際にはカットした木材が僅かに長い・短いという誤差が出たり、天井の高さが微妙に違っていたりと柔軟性が求められます。

 

その点でラブリコはネジを使っているため調整の幅が広いです。

ディアウォールも調整は可能ですが、付属のシートを差し込むという原始的かつ調整幅が狭い方法に限られます。

拡張性

ディアウォール・ラブリコ共にそれぞれのブランドから棚受けやジョイントなど多くのオプションパーツを販売しています。

しかし、ここは後追い製品が有利な点かもしれませんがラブリコの方がオプションが充実しています。

見た目

見た目は正直言って大きな差はありません。

ただ、曲面を描いく形状やネジが見えないという点でディアウォールの方が見た目は良いと言えそうです。

ラブリコ ディアウォール
強度

強度もそれほど大きな差はないと考えられます。

いずれも突っ張ることで2x4を支える構造ですが、突っ張る力自体はネジで突っ張るラブリコが上です。

しかし、一般的な住宅の天井は石膏ボードを使用しておりそれほど強度がありません。

そのためネジだろうとバネだろうと突っ張ることができる力には限度があります。

 

その点で、正しく使えばいずれの商品でも十分な強度が出ると言えます。

逆に言えば、正確にまっすぐに取り付けが出来ていないといずれの商品でも十分な強度が出ずに倒れてしまう危険を孕んでいます。

240cmの木材って車に積めるの?

最後にタイトルの件に触れておきましょう。

240cmという長い木材を車に積めるのか?という不安です。

 

特に軽自動車やコンパクトカー(ヴィッツ、フィット、デミオ、ノートといった特に小さい車種)に問題なく積載できるのでしょうか?

 

結論から言えば、問題なく積載可能です。

こちらをご覧ください。

240cmの2x4をコンパクトカーに積載した様子です。

シートを倒す必要はありますが、トランク側から助手席の足元に木材を突っ込む形で問題なく積載できました。

リアガラスまでは、あと20cm程度余裕があります。

まとめ

ディアウォールやラブリコにありがちな不安点をピックアップして解説してみました。

私は豊富なオプションやネジ式という頼れる感じからラブリコを愛用しています。

構造自体はシンプルなのでネジ式を自作する方も多いみたいです。

 

これで不安は解消されましたか?

それでは早速ディアウォール・ラブリコを始めてみましょう!

 

ディアウォール ラブリコ

無垢のテーブル(天板)の反り止めの作り方

無垢のテーブルなど大きな板を扱う際に欠かせないのが「反り止め」です。

プロの製作するオーダーメイドのテーブルを見ていても、それぞれ反り止めの方法は異なり面白いものがあります。

 

そんな中で素人が簡単に作れる反り止めの作り方を紹介します。

特に素人が苦手とするであろう「ノミ」を使った作業が必要ない方法です。

反り止めの仕組みと必要性

反り止めの仕組みは大きく分けて2つに分かれます。

反りを殺す方法と、ある程度反りを許容する方法です。

一般的に後者が推奨されることが多いのですが、前者の反りを殺す方法が採用されている例も散見されるところが面白いです。

反りを殺すと言っても、厳密に言えば完璧に反りを殺すことはできませんから、結局のところどこまで反りを許容するかという「程度」の問題なのでどちらでも大きな問題はないんだと思います。

 

さて、無垢の板はご存じの通り横方向(木が伸びる方向に対して直角に交わる線)に反りが生じます。

 

原因としては木が含む水分量の変化です。

一般的に十分に乾燥された木材の含む水分量は10%~20%程度とされており、これは同じ1枚の板でも木の部位によって大きく変化します。

これに対して空気中の湿度は(日本の場合)平均して60%以上はあるため木は水分をどんどん吸い込むことになります。

その一方で、暖房器具などを使った場合には湿度が部分的に急激に下がります。

こうした湿度の変化により、木は生きているようにぐねぐねと曲がるわけです。

 

この反り自体は自然なことで決して悪いことではありません。

反りを気にしないというのであれば反り止めをする必要はそもそもありません。

 

それでも反り止めをする理由は、やはりテーブルが曲がっていると見栄えが悪いとか、構造的に無理が生じるとか、傾いていて使い勝手が悪いとか、そうした理由です。

 

そこで、反りを殺す、あるいは一定以上の反りを止める処置を施すわけです。

余談?反り止めって実は超簡単

さて、ここに1枚の大きな無垢の板があります。

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ここに反り止めをしてみましょう。

 

このように木を1本あてがって木ネジで打ち込みます。

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実は反り止めってこれでも十分機能するんです。

 

この方法では反りを殺す方法になりますが、実際にはネジ穴には隙間がありますし、木自体も柔軟性があるためごく少量の反りは許容する構造となります。

 

とはいえこれではあんまりなのでもう少し手を加えてみましょう。

簡単な反り止めの作り方

さて、早速反り止めの作り方を紹介します。

①材料の選定

まずは2~3本の角材を用意します。ここでは朴の木を例として使用します。

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これは一般的に天板より硬い木材が使われますが、反り止めの機能を考えると必ずしも硬い木材でなくとも構いません。

最も入手性の良い角材としては2x2やホワイトウッドの角材となります。

これらは柔らかい木ですが、反り止めとしても十分機能するので無理に硬い木を買う必要はありません。(硬い木はホームセンターで取り扱いが少ないうえ基本的に高いです)

ちなみに大きめのホームセンターなどで「反り止め」として売られている商品はパイン製が多く、一般的にパインは柔らかい木とされています。

※反り止めは木で作られることが多いですが、金属の扱いに慣れている方であれば金属板やバーを使っても構いません。

②デザイン

次にデザインを決めます。

一般的なデザインとしては両肩を切り落としたこのような山型の形状です。

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基本的に棒の形を保っていればどのような形でも構いません。

ただ、この山型のデザインは非常によく考えられた形状です。

テーブルを利用する人にとって邪魔になる角をなだらかに切り落としており、使い勝手の面ではこれ以上の形状はないかもしれません。

③穴あけ

最後に天板に固定するための穴を開けます。

 

一般的な方法はここで長穴を開けます。

しかし、長穴加工は道具や技術のない素人には難しいものです。

そこでオススメなのがネジより1周り大きい穴を開ける方法です。

 

ネジより1周り大きい穴を開けることで、木の反りに対して余裕が生まれ反りをある程度許容することが出来ます。

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考え方は長穴と同じです。

例えば下図のようなM5のトラスネジを使って天板と反り止めを固定する場合、M5のネジの頭の幅は約10mm程度ありますから9mmほどの穴を開けると言うわけです。

M5のネジに対して9mmの穴を開ければ4mmの余裕が生まれます。

もしワッシャーを使うのであれば、それ以上の大きな穴を開けることも可能です。

 

ただし、反りを許容する量としては4mmもあれば十分です。

無理にワッシャーを使わなくても構いません。

 

これならドリル(できればボール盤)さえあれば誰でも簡単に反り止めを作ることができます。

 

 

ワッシャーやトラスねじの代わりに以下のようなネジ隠し(専用の角度付きワッシャー付き)と普通の木ネジの組み合わせでもOKです。

 

固定する個所は長さにもよりますが2~3か所が一般的です。

ここでは2か所に穴を開けています。

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もしネジの頭を隠したいのであれば、更に一回り大きな穴を開けてネジの頭を隠す方法が有効です。

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幕板があれば反り止め不要

ちなみに幕板のあるダイニングテーブルなどを作るのであれば、わざわざ反り止めを作る必要はありません。

 

幕板にここまで説明した反り止めの作り方と同じように大きめの穴や長穴を開けてねじ止めすればOKです。

また、幕板を使う場合には以下のような専用の長穴加工済みの金具も販売されています。

【カメラ】三脚穴の位置をずらす方法3選

カメラの三脚穴は機種によって真ん中ではなく左右に寄って設けられていることがあります。

また、三脚穴にクイックシューなどを取り付けるとSDカードやバッテリーにアクセス出来なくなる機種も存在します。

 

私はCanon EOS Kiss Mを使用しているのですが、まさにクイックシューを取り付けるとバッテリーやSDカードにアクセスできない問題を抱えていました。

バッテリーやSDカードを着脱するたびにクイックシューを外すのでは全くクイックではありません。

 

今回はそうした問題への解決策を3つ紹介します。

それぞれ価格や見た目、使い勝手の面で差がある3つの解決策となっています。

①小型クイックシュー(アルカスイス)へ乗り換える

最も手間の少なくスマートな方法は、一般的に流通しているクイックシューのなかで最も小型であるアルカスイス互換のクイックシューに乗り換えることです。

 

マンフロットのクイックシューは一般的に幅が45mm程度あります。

しかし、アルカスイスのクイックシューは40mmを切るコンパクトさに収まっています。

 

「あともうちょっとずらしたい!」という方にとってはアルカスイスのクイックシューに乗り換えることで要望に応えることができるかもしれません。

 

しかし、問題もあります。

既に多くのクイックシューを利用している場合、それらをすべて乗り換えるには少しお金がかかってしまうことです。

 

私が調べた限り、アルカスイス互換のクイックシューのなかで最も公称寸法が小さいのが以下の製品です。

 

②チーズプレートを使用する

2つ目の方法はチーズプレートやマウントプレートと呼ばれる製品を使用する方法です。

 

具体的には以下のようなもので、金属板にたくさんのネジ穴があけられています。

好きな穴を使ってカメラの三脚穴や三脚と固定することができます。

本来の用途としてはいろいろなカメラアクセサリーをまとめて取り付けることにあるようですが、三脚穴の位置をずらしたいという用途にもピッタリ合っています。

 

価格はプレートとネジを合わせても2~3千円もあればそろいますが、問題があるとすればみためが大仰になってしまうという点です。

単純に三脚穴をずらす道具ではないため、どうしても製品自体が大きいからです。

例えば以下の製品はネジ穴も多く必要最小限の無駄のない形状をしていて使い勝手が良いです。

以下のような三脚穴に合ったネジのセットと合わせて使用します。 

③自作する

以上2点が一般的な解決策ですが、ご覧の通り「これだ!」という選択肢がありません。

 

なぜなら「三脚穴をずらす」ことに特化した製品が販売されていないからです。

そこで無ければ作ればよいということで自作する方法もあります。

 

構造自体は非常にシンプルで、三脚穴に合ったネジが入る穴が2つ空いたものを作れば良いのです。

私は実際に自作して使用していますので参考までに紹介します。

 

市販のプラスチックや金属のブロックから作ることもできますし、今時であれば3Dプリンターという方法もあります。

私は趣味で木工をしているので、木で製作しました。

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私の場合には木を使用した関係で、強度に不安があったため50mm×30mmという寸法にしています。

樹脂や金属を使えばもっと小型化できるでしょう。

 

穴は浅めの直径10mmの穴と貫通する6.5mmの穴を開けました。

先ほど紹介したSmallRig 1/4インチネジ カメラ固定ネジ を使ったのですが、ネジの頭の部分が9mmほどでしたので、これが埋まるだけの深さを10mmで掘りました。

更にネジ自体が貫通するための穴(6.5mm)を開けました。

 

右側の穴は6.5mmの穴だけですが、裏面は10mmの浅い掘り込みが入っています。

 

一方はカメラの三脚穴に、もう一方はクイックシューに固定するためにこうした構造になっています。

 

実物はこんな感じです。

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クイックシューと連結するとこんな感じ。

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更にカメラに取り付けるとこんな感じです。

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この状態で三脚に取り付ければこんな風になります。

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さいごに

私が使用するCanon EOS Kiss Mでは三脚穴のすぐ横にバッテリーとSDカードのフタがあるため、クイックシューを取り付けるとフタの開閉が出来なくなっていました。

 

コンパクトさが売りのカメラですので致し方ないとあきらめていましたが、やはりクイックシューが使えないとカメラ自体の利用頻度が落ちてきます。

 

①②の方法も考えましたが個人的には納得がいかず、自作に踏み切りました。

(そもそも①の方法ではEOS Kiss Mのクイックシュー問題は解決しなかった可能性が高いです。)

 

結果的には見た目も悪くなく非常に満足感の高いものになりました。

絶対に需要があると思うのですが、破損=カメラ落下というリスクの高さから誰も手を出さないのかなぁなんて思っています。

【カービング】スプーン彫りの必需品!円形スクレーパーを作ろう

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スプーンを手彫りしている人には絶対オススメの「円形スクレーパー」の作り方を紹介します。

円形スクレーパーは一般向けの通販サイトなどでは国内外含めてほとんど流通しておらず、利用者も多くありません。しかし、スプーンの「すくい」(凹面)を手軽に綺麗に仕上げられるとっても便利なアイテムです。

 

流通していないものの作るのは難しくありませんので是非挑戦してみましょう!

スプーン用円形スクレーパーとは

スクレーパーとは木工やDIYをされる方であればご存じの通り以下のような商品です。

 

塗装やはみ出た接着剤を金属製のへらでこそぎ落とすことができます。

当然先端はまっすぐになっていますが、これが円形をしていたらどうなると思いますか?

 

こんな感じになります。

木工分野ではスクレーパーとは木の荒い面やはみ出たボンドを綺麗にするために使われます。

これが円形になることで、スプーンのすくい面の荒れた木肌や凹凸を綺麗に均すことができます。

 

画像ではわかりやすく塗料ののった気を削っていますが、塗料も木もそのままガリガリと削ることが可能です。超荒い円形のやすりと捉えても良いかもしれません。

円形スクレーパーの作り方

スクレーパーは角の立った金属板です。

要するに金属板から丸く切り出せばなんでもOK。

あるいは元から丸い金属を使ってもOK。

後者の方が圧倒的に簡単なので、金属板が余っているとか、加工自体が好きとか、そういう理由がなければ後者を参考にしてください。

材料は100円で済みます。

方法1 金属板から切り出す方法

私の場合には既にお気づきの方もおられそうですが、いらなくなった丸ノコの刃を円形に切り出してスクレーパーにしています。

金属を切断するには弓鋸を使ったりグラインダーを使ったり、いろいろな方法があります。

しかし、私は防音室を自作するくらいDIYの騒音に対して敏感なので「ジグソー」を使うことにしました。

 

私も円形スクレーパー作りに挑戦するまで知らなかったのですが、ジグソーには金属用のブレードも用意されています。

実際に使ったのがこちらのブレードです。

 

丸ノコの刃は3mmちょいの厚さがあるので性能的にはギリギリです。

 

まずは金属板に下書きをします。

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そしてジグソーで切断。

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性能ギリギリだけあって、それほどスムースではありませんでしたが結構早く切断できました。

今回は曲線をカットしましたが、金属の曲線切りはちょっと厳しいと感じました。

 

最終的に切り出したものはこんな感じで、ほぼ直線切りになっています。

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これをやすりがけして形を整えていきます。

使用するのはベルトサンダーで、以前紹介したタックライフの激安ベルトサンダーです。構造がシンプルなので激安品でも大活躍しています。

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私は円が二つ隣り合ったような形状にして、いろいろな曲面に対応できるように作ってみました。更に小さい円は鋭角な部分と鈍角な部分を作っていて、小さなスプーンから大きなスプーンまで対応可能です。

方法2 元から丸い金属をスクレーパーに加工する

多くの人にオススメできるのがこちらの方法。

元から丸い金属とはいえば、そうスプーンです。

 

スプーンを削って角を立ててスプーン用スクレーパーにしちゃえばいいんです。

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先ほど紹介したベルトサンダーを使って、スプーンの側面を研磨しています。

 

もともとスプーンは口に入れるものですから角が丸めてあります。

これをちょっと研磨して角が立った状態にすればOK。

 

ベルトサンダーはスプーン彫りにも使えるのであった方が便利です。

 

材料は100均のスプーンでもなんでもOK。

出来るだけ厚めの金属のものが良いでしょう。

さいごに

いかがだったでしょうか?

スプーンを彫る時にあると便利な円形スクレーパー。

もしスプーンを彫る趣味があるのであれば是非参考にしてみてください。

 

 

 

自作サイクロン集塵機を作る前に知っておきたい注意点

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木工を中心としたDIYを始めるとどうしても欲しくなるのが「集塵機」です。

 

市販の掃除機や専用品の集塵機など選択肢は幅広いですが、特に木くずや粉塵を吸い込み始めると、すぐに詰まることが問題になります。

そこで有効なのが「サイクロンセパレーター」いわゆる「遠心分離機」です。

 

現在では手持ちの掃除機や集塵機を接続して簡単にサイクロン集塵機を製作できる以下のような製品がたくさん出回っています。

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 安価に「サイクロン集塵機」を自作できる一方で、いくつかの注意点を守らなければ「吸引力」が劇的に低下してしまうことを知っておきましょう。

吸引力を低下させる要因①「サイクロン」

「サイクロン」はダイソンなどのCMのイメージから強い吸引力があると勘違いしている方も多いです。

しかし、実際にはサイクロンセパレーターは非常に抵抗の大きい仕組みで、吸引力を劇的に低下させます。

 

「え?」と思われそうですが事実です。

実際に先ほど紹介したようなサイクロンセパレーターを使ってサイクロン集塵機を自作された方は、パーツを着脱して吸う力を比べてみてください。

 

手を当てただけで吸い込む力が全く違うことがわかるはずです。

 

とはいえ、ごみを分離するためにサイクロンセパレーターは外せません。

吸引力の低下は諦めて使うことになるわけですが、ここで問題になるのが「サイクロン集塵機」を自作するときに使った「掃除機」や「集塵機」です。

 

もしその「掃除機」もしくは「集塵機」がもともとサイクロンセパレーターを備えたものだった場合、サイクロン機構が2段階で入ることになります。

1つでも吸引力を劇的に低下させるサイクロン機構が2つです。

 

特に市販の掃除機を使って「自作サイクロン集塵機」を作られた方を調べてみると、この2段階のサイクロンセパレーターを気付かずに実装してしまっているケースが多いです。

かくいう私も過去にそのような失敗をしています。

>>>木くずの掃除を楽にするサイクロン集塵機を作ろう(ツインバード スティック型掃除機と組み合わせる) - ドリリウム

 

そもそも掃除機や集塵機のうちの「吸う部分」すなわち「モーターとファン」は全体からすると非常に小さなパーツです。

「サイクロン集塵機」全体の小型化のためにも、掃除機側のサイクロンセパレーターは取り外してしまうのが良いでしょう。

 

私が実際に掃除機側のサイクロンセパレーターを撤去した記事がこちらです。

問題としては、それなりの加工が必要になるという点です。

diy-kagu.hatenablog.com

吸引力を低下させる要因②「蛇腹ホース」

集塵機に欠かせない部品が蛇腹ホースです。

集塵機用の内径が大きく内側が平たんなものは高額な傾向があり、よく自作した方が使われているのが洗濯機用の排水ホースです。

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非常に安価で内径は30mmほどと、一般的な電動工具との接続性は悪くありません。

 

しかし、これもまた吸引力を劇的に低下させます。

 

その要因は2つあります。

内径が小さいこと

一点目は内径が小さいことです。

汎用品や流用可能なホースを探すと、大抵30mm前後が上限となります。

しかし、一般的に木くずや粉塵を吸う際に使われるホースはDIY用であっても内径50mm~100mmほどとかなり大きいです。

 

これは木くずや粉塵を詰まることなく運ぶためであり、抵抗を減らすためであり、吸引力を無駄にしないためでもあります。

 

内径30mmほどのホースを使うと、吸引力の低下以上に木くずが途中で詰まることを不満に感じるはずです。

また、後述する通りホースが細ければ吸引力は上がりますが、一方で抵抗が増えて効率が悪くなります。

内側が蛇腹状であること

二点目は内側が蛇腹状であることです。

集塵専用のホースを見てみると、外側は蛇腹状ですが内側が平坦になっていることに気が付くはずです。

例えば以下の製品がわかりやすいです。

 

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内側が平坦になることで、途中で木くず等が詰まることを避けるだけでなく抵抗が大きく減ります。

つまり、吸引力が削がれません。

 

逆に言えば、内側も蛇腹状になったホースを使うと吸引力がこれまた劇的に低下します。

サイクロン機構と同様に、差を実感できるほどの大きな変化になります。

吸引力を低下させる要因③「ホースの長さと直径」

集塵機や掃除機、ブロアーなど規模の大小を問わず仕組みは非常に簡単です。

モーターとファンがついているだけの、いわば吸うことに特化した扇風機のようなものです。

事業用の大きな集塵機であっても、家庭用のスティック掃除機であっても、その構造は基本的に変わらず扇風機のようなものなのです。

 

つまり、空気を吸って吐き出しています。

この時モーターの回転数とファンの設計などによって空気を吸排する量が決まります。

 

この空気の量に見合ったホースの長さや直径を選択しなくては、吸引力が弱すぎたり詰まりがちになってしまいます。

 

ポイントは空気の量と速さです。

 

わざわざ実験をしなくとも、太いホースより細いホースを使った方が吸う力が強いことは容易に想像がつくと思います。

これと同じことがホースの長さにも言えます。

イメージがつきにくいかもしれませんが、ホースが長ければ長いほど吸う力は落ちてしまいます。

ホース内の抵抗もありますが、ホース内の空気の量が増えるためにこのようなことが起こります。

 

現実問題としてホースの長さが問題になることはほとんどありません。

なぜなら大きな作業場では設備の数も増え、おのずと使用される集塵機もそれに見合った大きさになるからです。

 

特にDIYにおいて問題となってくるのはホースの直径ということになります。

 

先ほど紹介したような市販されているサイクロンセパレーターはその小ぶりなサイズ感とは違って結構大きな集塵機に適合するように作られています。

ホースの径は50mmクラスのものが多いようです。

しかし、家庭用の掃除機や小型の集塵機で50mmのホースを使ってしまうと吸引力が落ちてしまい、結果的に木くず等が詰まりやすくなってしまいます。

 

高いけど高性能で長く使える専用品を使おう

サイクロン集塵機を自作する際に気を付けたいポイントを紹介しました。

 

2段階の無駄なサイクロン機構を撤去すること、そして一番大きいのが集塵専用のホースと使うという点です。

排水ホースは排水に適しているものの集塵には不向きです。

また、耐久性も高いとは言えず、先のとがった木くずなどのせいで簡単に穴が開くこともあります。

途中で詰まる木くずが出たり、吸う力がすぐに落ちたり。

 

そんな日々の不満や吸引力の低下を抑えるためにも、少しだけ高いですが集塵専用のホースを使うことをオススメします。

ポイントは内径が太いことと内側が平坦なことです。

目安としては内径は最低でも38mmあると良いでしょう。

 

ただし、木くずや粉塵の少ないライトユースに関して言えば不適当なホースを使おうが、太すぎるホースを使おうが問題なく集塵が行えてしまうという事実もあります。

不満が出てからこの記事を参考に対策を講じてみるのも良いのではないでしょうか。

 

ちなみに38mmは一般的な集塵機構に使われるホース径のなかで最小クラスとなります。

Amazonなどで手軽に切り売りされているこういったホースがオススメです。

【道具不要】丸ノコで綺麗な直線切りを覚えよう!

丸ノコはシンプルな工具ですが使い方は奥深く、丸ノコ用の様々な治具の作り方がネットで公開されています。

 

しかし、丸ノコ用の治具は大きいことが多く、我が家のような狭い作業場やその他の事情であまり多く道具を持てないという方も多いでしょう。

そこでおすすめしたいのが、道具不要で直線切りする技術を身に着けることです。

 

これは決して難しいものではありません。

最初から治具やガイド製品に頼りきりだといつまでも覚えられませんが、少し練習すれば誰にでも身に着けることができる技術です。

丸ノコの基礎知識

丸ノコはモーターにチップソーと呼ばれる円形の刃がついただけのシンプルな工具です。

昔から姿を変えずに使われ続けています。

 

チップソーは見ての通り大きくそこそこ厚みのある金属板です。

そのためジグソーやその他の切断工具に比べて直線切りが容易です。

むしろ、曲げることが難しい工具です。

正しい使い方をすれば丸ノコは勝手に真っ直ぐ切り進めてくれます。

 

例えばプロの現場を覗けば、一部の状況を除けばスライド丸ノコや卓上丸ノコではなく丸ノコを使って直線切りが行われています。

 

合板のような薄板は直線から逸れやすいため、純正でも付属する下記のような「丸ノコ定規」と呼ばれる製品がありますが、これを除けば厚板や角材はフリーハンドで全く問題なく直線切りが可能です。

(合板など薄板を切断する際に直線から逸れやすいのは、丸ノコの特性というよりは合板がたわむことが原因です。やっぱり丸ノコ自体は直線切りがとってもしやすい工具なんです。)

 

 丸ノコは安価かつ切断工具の代表のようなイメージを持たれているため、DIY初心者が手にしやすい最も危険な工具でもあります。

一般的な丸ノコは太い木ネジが埋まっていようとそのまま切り進みます。

一歩間違えて指などが巻き込まれれば簡単に指が切り落とされます。

 

ここで紹介する4つのポイントをしっかりと守ることで、正確な直線切りができるだけでなく安全な作業を行うことができます。

丸ノコで直線切りする3つのポイント

①抑える力8割・押し出す力2割・曲げる力0割

丸ノコを使う時、丸ノコを上から抑えつけ丸ノコ本体がぶれないようにします。

可能であれば両手で丸ノコ本体をしっかりと持つと良いでしょう。

丸ノコを使う時の力の8割もしくは9割は丸ノコ本体をしっかりとホールドするために使います。

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丸ノコは切断力が高い工具です。

強く前へ押し出さなくとも軽い力で進みます。

そのため押し出す力は1割か2割もあれば十分です。

もし丸ノコの進みが悪い場合には刃が木材に挟み込まれている場合や、本体がブレて刃の向きが曲がっている場合などが考えられます。

一度丸ノコを停止して、切り出し位置から改めて切り始めてください。

 

間違っても前に進まない時に無理に押し出してはいけません。

 

また、丸ノコが目標としていた直線を逸れてきた時、それを戻そうと曲げる力を加えてはいけません。

丸ノコは基本的に曲がらない工具です。

曲がる原因は木材のたわみや本体のブレなどが考えられますが、いずれにせよ無理に戻そうとしてもうまく戻ることはありません。

一度丸ノコを停止して、切り出し位置から改めて切り始めてください。

 

これが丸ノコを使う際の最も基本的なポイントです。

とにかく本体のブレを防ぐためにしっかりと丸ノコをホールドし、軽く押し進めます。

進まなくなった時や逸れてきた時は1から切り直します。

 

この点を注意するだけで丸ノコの扱いが劇的に上達するでしょう。

②適したチップソーを使う

丸ノコの刃である「チップソー」には標準で付属するもの以外にもたくさんの選択肢があります。

 

基本的に外径と内径が合ったものを選択しますが、最も重要なのが「歯数」です。

その名の通りチップソーにある歯の数です。

 

選び方は非常にシンプルです。

厚いものや角材を切るときは歯数の少ないものを選びます。

ただし、標準付属のチップソーで十分な場合が多いため無理に買う必要はありません。

 

一方で薄いものをを切るときは歯数の多いものを選ぶと、曲がる原因となる板のたわみを抑えることができるため有効です。

丸ノコで合板をカットする機会が多い場合には歯数の多いチップソーの購入を検討すると良いでしょう。

 

参考までに歯数の多いチップソーとして評判が高い製品がこちらのチップソーです。

 

なお、合板など板材の切断においては丸ノコ定規を併用することをオススメします。

これは作業時に無暗に場所を取らないため狭い作業場でも難なく使えます。

また、ネット上でよく紹介される治具などと違って汎用性が高く一度慣れればサクサク切断することができます。

 

③切り始めに細心の注意を払う

丸ノコで切断する際に最も重要なのが「切り始め」です。

 

丸ノコの刃が一度木材に入ってしまえば、これまでも言ったように刃が曲がることはありません。

しかし、切り始めで曲がって刃が入ってしまうと取り返しがつきません。

 

構造上切り始めの位置をあわせるのは意外と難しいのですが、以下の2つのポイントを守ることでうまく切り始めることが出来ます。

1.刃と木材の接点を目視で確認する

一点目のポイントは刃と木材が触れ合う点をきちんと目視で確認することです。

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ベース上の切り欠きだけでなく、覗き込むように接点を確認し、切り出し位置が線にしっかりと当たっているか確認します。

2.ベースの切り欠きと接点の2点を確認する

刃と木材が触れ合っている状態では、丸ノコは左右に自由に傾いてしまいます。

ベースの切り欠き、そして一点目で紹介した刃と木材の接点の2点をきちんと合わせることで、丸ノコは正確な角度を向いてくれます。

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もしこの切り始めが苦手な方は、小さめの丸ノコガイドを使うと良いでしょう。

切り始めだけこうしたガイドをあてがうことで、正確な角度で切り始めることができます。

④作業台とクランプ

最後のポイントはしっかりとした作業台の上で作業すること。

そして可能であれば木材をしっかりとクランプすることです。

 

ここまで説明してきた通り、丸ノコで直線切りができない原因は「木のたわみ」と「丸ノコ本体のブレ」です。

 

木のたわみを抑えるには、木材をしっかりとした台の上に置き、クランプなどでしっかり固定する対策が有効です。

 

丸ノコ本体のブレを抑えるには、①で紹介した通り丸ノコをしっかりとホールドすることが重要です。

丸ノコをしっかりホールドするためには、結局木材をしっかりとした台にしっかりと固定することが肝要です。

まとめ

以上、丸ノコを使いこなすための4つのポイントを紹介しました。

丸ノコで直線切りができない原因は「木のたわみ」と「丸ノコ本体のブレ」です。

また、「丸ノコは曲げることができない工具」です。

 

この3点をよく理解して丸ノコを使うことで、丸ノコの扱い方は劇的に向上し、フリーハンドでもきれいな直線切りができるようになるでしょう。

 

アルミベースの方が精度が良いと言われますが、鉄ベースで直線切りできないのであればアルミベースでも直線切りできません。

 

直線切りのジグに頼るだけでなく、フリーハンドでもきれいなカットができるようになれば、無駄な道具が不要になるだけでなく作業時間も短縮できます。

 

丸ノコが苦手な方は是非実践・練習してみてください。

【これって英語でなんていうの?】DIY・木工用語の英語訳

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DIYや木工関係のコンテンツは海外の需要が大きく、ブログやメディア、Youtube動画などで英訳を用意することがあると思います。

そんな時に役立ててほしいDIYや木工関係の英単語をまとめてみました。

思い出した際には随時追加したいと思います。

 

手間がかかるため名詞形、動詞形など統一されていないので、細かな使い方については辞書を確認しながらお使いください。

なお、名詞形で複数単語にわかれているものはスペースやハイフンで区切られたりつなげて表記されることもあります。

分類 日本語 英語 備考
一般 厚い Thick  
一般 薄い Thin  
一般 オイル Oil  
一般 耳、木の耳 Live edge  
一般 おがくず Saw Dust  
一般 折りたたみ式の Folding  
一般 回路 Circuit 電気回路など
一般 組み立てなおす Reassemble  
一般 組み立てる Assemble  
一般 クランク Crank  
一般 合板 Plywood  
一般 コードレス式の、
バッテリー式の
Cordless  
一般 小屋・物置 Shed とりあえず雨風を凌げる程度の簡易的なものを指すことが多い。
一般 Spindle  
一般 Lawn  
一般 芝刈り機 Mower  
一般 車輪付きの Wheeled  
一般 収納 Storage  
一般 スイッチを入れる Turn on  
一般 スペーサー Spacer  
一般 旋盤加工 Turning  
一般 ダイヤルゲージ Dial Indicator  
一般 Rack 棚や物を置けるもの全般を指しますが、しっかりとしたフタや引き出しが備わるとShelfと呼ばれることが多いです。
一般 Shelf 一般的な棚を指す単語はShelfです。
一般 地下 Basement  
一般 彫刻 Carving  
一般 作る Make 小物や単純なものなどを手早く作るときに使われます。
一般 作る Build 大きなものや複雑なものなどを時間をかけて作るときに使われます。
一般 作る Create 今までなかったものを生み出す時に使われます。
一般 研ぐ Shape  
一般 納屋、物置 Barn  
一般 ニス Varnish  
一般 ネジ Screw  
一般 Blade 包丁やナイフのような形状にはKnifeが使われます。
一般 巾木 Baseboard  
一般 引き出し Drawer  
一般 ブロワー Blower  
一般 分解 Deassembly  
一般 粉塵 Dust  
一般 ベアリング Bearing  
一般 ベルト
ベルト式の
Belt  
一般 曲げる Bent  
一般 摩耗 Wear  
一般 丸太 Log  
一般 木材 Lumber  
一般 木製の
木で出来た
Wooden  
一般 レバー Lever  
加工 仕上げ Finishing  
加工 ネジ山 Thread  
樹種 ウォルナット Walnut  
樹種 カエデ Maple  
樹種 堅木、広葉樹 Hardwood  
樹種 クリ Chestnut  
樹種 Cedar  
樹種 タモ White Ash  
樹種 トチ Horse-Chestnut 日本で言うトチとは厳密には異なるが近縁種
樹種 ナラ、オーク Oak  
樹種 ポプラ Poplar  
樹種 Pine  
継ぎ 3枚継ぎ Bridal Joint  
継ぎ 相欠き継ぎ Lap Joint 相欠き系の被せる継ぎ方全般を指します。
継ぎ 蟻溝継ぎ Davetal Joint  
継ぎ 組み継ぎ Box Joint  
継ぎ ダボ Dowel  
継ぎ ダボ継ぎ Dowel Jonit  
継ぎ 留め継ぎ Miter Joint  
継ぎ ほぞ Tenon  
継ぎ ほぞ穴 Mortise  
工具 インパクトレンチ Impact Wrench  
工具 エッジサンダー Edge Sander 縦置きしたベルトサンダーのことです。
工具 鉛筆 Pen  
工具 送り装置 Feeder 木材を加工設備などに送り込む装置全般のことを指します。
工具 カンナ Planer 特に手作業で使用するものをHand Planerと呼びます。
工具 カンナ盤 Jointer  
工具 木槌 Mallet  
工具 グラインダー Grinder 主に据え置きの卓上グラインダーを指しますが、グラインダー系工具全般を指すこともあります。
工具 クランプ
クランプする
Clamp  
工具 治具 Jig  
工具 ジグソー Jigsaw  
工具 カンナ盤・プレーナー Planer / Jointer

Jointerは刃物上部にフィーダーがなく凹凸の平面を出すもの。いわゆる手押しカンナ盤。

Planerは一方の平面を基準にもう一方を平行な平面を出すもの。プレーナー、仕上げカンナ盤。

面の粗い木材はJointerで1面の平面を出してからPlanerで両面の平面を出す。

工具 主軸・心棒 Arbor  
工具 定規 Ruler  
工具 昇降機 Lifter  
工具 振動ドリル 0  
工具 スライド丸ノコ Miter Saw  
工具 製材用のノコギリ Sawmill  
工具 旋盤 Lathe  
工具 そり Sled テーブルソーの切断用ジグでよく使われます。木材を乗せて滑らせることからこの単語が使われます。
工具 卓上丸ノコ Chopsaw  
工具 チェーンソー Chainsaw  
工具 直角定規
スコヤ
Square  
工具 ディスクグラインダー Angle Grinder 手持ちのディスクグラインダーを指します。
工具 テーブルソー Table Saw テーブルソーのなかでもContractorやJobsite、Hybridといった分類が存在します。主に大きさで分類されます。
工具 手押し車 Dolly  
工具 ドライバードリル Drill  
工具 ドラムサンダー Drumsander  
工具 ノコギリ Handsaw  
工具 Knife カンナやノミの刃に使われる。包丁やナイフのような形状にはKnife、それ以外はBladeが使われます。
工具 パンタルーター Pantorouter  
工具 バンドソー Bandsaw  
工具 ビット Bit  
工具 フェンス Fence  
工具 ブラシレス Brushless  
工具 ブレードガイド Blade Guide  
工具 ベルトサンダー Beltsander  
工具 ボール盤 Drillpress  
工具 ボンド、接着剤 Glue  
工具 丸ノコ Circular Saw  
工具 誘導モーター Induction Motor  
工具 ルーター Router  
作品 組み立て式の Knockdown  
作品 自家製
手作りの
Homemade  
作品 手作りの Handmade  
切断 縦挽き
挽き割り
Resawing  
設備 エアフィルター Air Filter  
設備 空気清浄機 Air Cleaner  
設備 サイクロン式 Cyclone  
設備 作業台 Workbench  
設備 作業部屋 Workshop  
設備 集塵機、
吸塵機

Dust Collector,

Shop Vac, Vac

 
設備 掃除機 Vacuum Cleaner, Vac  
設備 防塵 Dustproof  
設備 防水 Waterproof  

【木材用塗料】屋外用塗料を屋内で使ってはいけない理由と実は使っても問題ない事情

木材用の塗料には屋内用と屋外用の区分が存在します。

メーカーにもよりますが、屋外用は屋内で使用してはいけないとされています。

 

例えば、私はこちらのカンペハピオ・木部保護塗料(屋外用)をよく使用します。

説明文を見ると、以下のような記載があります。

塗れないもの:屋内の木製品、吸い込みのない木材(プリント合板・デコラ板)、常に水に浸かっている所、犬小屋・鳥小屋

 屋内の木製品には使えないそうです。

屋内用と屋外用の違い

屋内用と屋外用の違いは、主に含まれる防腐剤等の量です。

木材用の塗料は、天然由来のオイルからニス、防腐剤まで幅広く展開されており、製品によって特長は異なります。

しかし、一般的に屋内用と屋外用の最も大きな違いは対候性にあります。

 

屋外では以下のような木に良くない要因があります。

  • 直射日光による色あせ
  • 雨による腐食やカビ
  • 過湿・乾燥

つまり、屋外にある木は圧倒的に腐食やカビ、虫食いの被害に遭いやすい訳です。

これらに対抗するため、屋外用塗料には防腐剤や防虫剤を多く配合しています。

 

「木を守るための成分がたっぷり入って高くなるんだろう」と思われそうですが、一般的に屋外用塗料は屋内用塗料より安価です。

もちろん製品によりますし、屋外用と屋内用を単純比較することはできません。

しかし、同じメーカーの屋外用・屋内用塗料を比較すると、全体的に屋外用の方が安価であることが多いです。

 

木を守る成分もたっぷり入って安いとなると、屋内でも屋外用塗料を使いたくなりますよね?

かくいう私も同じ理由から、屋外用塗料を屋内に使用しています。

 

特に水に濡れることが多いキッチン周りの家具を制作した時は、たっぷりと屋外用塗料を塗布しました。

なぜ屋外用塗料を屋内で使ってはいけないのか?

効果が高くて安い屋外用塗料をなぜ屋内に使ってはいけないのでしょうか?

これは決してメーカーの利益のためとか、重大な理由が隠されているとか、そういうわけではありません。

 

理由は単純で、防虫剤や防腐剤が多く含まれているという点が問題なのです。

 

世の中には化学物質に過敏な方が居り、そうした方には影響がでる可能性がある。

ただそれだけのことなのです。

 

屋外用塗料であっても、人に害を与える防虫剤や防腐剤は使用していません。

乾燥後であれば成分が飛散することもなく、触れても害がないことは確認されています。

 

実は屋外用塗料を屋内で使っても良い

以上の説明からもわかる通り、屋外用塗料を屋内用に使用しても問題ありません。

 

事実、私も日常的に水に濡れるであろうキッチンのシンク脇に設置した棚に屋外用塗料を使用しています。

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ただし、いくつかの注意点があります。

十分に乾燥させること

屋外用塗料は、屋内用塗料に比べて完全乾燥に時間がかかることがあります。

塗装後は、臭いの少ない塗料であっても数日間臭いが残り、完全乾燥には1週間~10日程度必要です。

塗装後は1週間以上、十分に乾燥させてから使い始めると良いでしょう。

ペットに触れさせない

ペットが直接触れる場所への使用は避けてください。

特にペットが安心する場所である、犬小屋や鳥かごなどを屋外用で塗装するべきではありません。

基本的に人間が触れても問題ない成分を使用していますが、万が一舐めてしまった場合には害がある可能性があります。特に体の小さな動物は、微量の成分でも中毒症状を引き起こすことがあります。

なお、屋内用塗料であっても舐めてしまった際の安全性まで保障している塗料は少ないです。

特に安全性を追求しているリボス社の塗料など、一部に限られます。

さいごに

本記事内で説明している塗料は、一般に流通する家庭用塗料に限ります。

業務用、特殊用途の塗料の場合には例外も存在します。

 

また、人体への影響等については国内メーカーに問い合わせ・確認のうえ掲載しています。

化学物質に過敏な方、化学物質の影響に不安がある方などは、くれぐれも屋内用・屋外用の表記を守ってお使いください。

樟のローテーブル

リビングの中央に置くローテーブルを製作したいと思います。

リビングにあるソファとテレビの間に設置するローテーブルです。

 

実は既にローテーブルはあるのですが、色々と試してみたいことがあるため試験的な製作ということで仕上がりはあまり期待していません。

超安い・難有りの無垢板を使う試み

試験的な製作とは何かというと、市場に出回らないレベルの難点がたくさんある無垢の板を使ってみようという試みです。

割れや穴などが多く、カンナ仕上げなども施されていない荒材です。

割れ対策や穴埋めを学び、実践しつつローテーブルを製作してみようと考えています。

 

なお、使用する板は無垢材の買い方の記事で紹介した材木屋さんのうち谷山工務店さんから調達しました。

難ありの荒材で良いからという前提で、長1.5m、幅50cm、厚24mmというやや薄めながら立派なサイズの樟の板を3000円で購入しました。

 

樟を選んだ理由は樟が好きだからです。

▼以前ダイニングテーブルと作業机を樟で製作しています。

楠とも書くことからわかる通り、南の方で採れる木材ですから九州の材木屋さんでないと扱いがほとんどない点が難点です。

超安い・難有りの無垢板が届いた

さて、3000円で買った無垢材が届きました。

 

状態は、わかっていましたが大きな割れや小さな割れがたくさん。

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このように大きく浮いてしまっている部分もあります。

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割れは良く見ると木を縦断しており、このままではぱっくりと2つに割れてしまいそうな勢いです。

写真を見てわかる通り荒材ですが、カンナ仕上げの跡が見られますので良くない環境で長期保管されていて状態が悪化してしまったものと思われます。

 

今回は割れまくりの板を仕上げていく工程がメインですが、一応ローテーブルとして仕上げますから脚として使う樟の角材をあわせて購入しました。

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穴や割れを塞ぐ

まずは所狭しとある穴や割れを塞ぎます。

使用するのはおがくずと木工用ボンドです。

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よくかき混ぜると、おがくずとボンドのペーストが完成します。

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これを割れや穴に押し込んで刷り込んでいきます。

穴の奥まで届くように、へらなどを使って押し込むようにしていきます。

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大きな穴も。

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乾燥後に60番の粗いやすりで余分な部分を落とせばこんな具合です。まだ見落としている細かい穴が見られます。

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割れもこんな風に。中央にある色の濃い線が割れの跡です。

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浮きと割れの対策(丸棒埋め)

木が激しく浮いている部分は、そのままめくろうものなら板の厚みの半分くらいまでめくれてしまいそうです。

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浮いている部分を切り取って、先ほど穴や割れを埋めた時と同じ手順で埋めてみてもいいですが違う方法を試すことにしました。

 

まずは浮いている部分をドリルで掘ってしまいます。

今回は30mmのドリルで穴をあけました。

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貫通させても構いませんが、板厚の半分程度まで掘りました。

そこに多めのボンドを入れて、

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30mmの直径の丸棒を入れます。

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ポイントは30mmのビットで開けた穴に30mmの丸棒を入れるという点です。

フォスナービットを使って手で開けた穴は30mmより僅かに広がっていますので、30mmの丸棒であれば余裕ですっぽり収まります。

これがきつすぎれば割れを促してしまいます。

 

ボンドがかんそうしたら、出っ張った部分を切断します。

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穴や割れを塞いだ時と同じ方法で、僅かな隙間をおがくずとボンドのペーストで埋めていきます。

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乾燥したら研磨して出来上がり。

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割れの対策にお手軽チギリ加工

次に、板全体に広がる割れにチギリ加工を施すことにしました。

今回は、難易度の高いチギリ加工を誰にでもできるような方法を探りながら実践してみました。

 

まずはチギリを製作しますが、精度は低くてOK。

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続いて板に穴をあけますが、これまた精度は低くてOK。

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チギリも穴も精度は低いので隙間ができますが、これまたおがくずとボンドのペーストで埋めてやると・・・

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こんな風にそれなりに見られる仕上がりになりました。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

誰でも簡単にできる「チギリ」加工【必要工具はノコギリだけ!?】

脚の仕上げ

脚は特にアイディアもないのですが、太すぎる角材をちょっとスマートに仕上げます。

 

まずはざっくりと斜めに切断します。

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やすりで磨きつつ仕上げていきます。

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完成。もっと細く絞っても良かったです。

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天板との接合は、ダボとボンドです。

脚にダボ穴を空け、そこにダボ穴マーカーを取り付けて、天板側に位置をマーキングします。

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天板側にも穴あけ。

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脚にダボが30mm、天板に10mm入ります。

脚1本あたり8mmのダボが5本。

強度としては十分でしょう。

オイル塗装

天板、脚共に60番→120番→240番の順で仕上げます。

昔はもっと細かい目まで使っていましたが、最近は240番で十分と感じています。

研磨には先日購入した超安いランダムサンダーを使いましたが、快適ですね。

【レビュー】E-Value ランダムサンダー(EWS-220R)の切削力と騒音は?

 

研磨ができたらオイル塗装です。

今回も使用するオイルはリボス アルドボスです。

今まで製作した家具も、無垢の木を使っている場合にはすべてこのオイルを使っています。

 

1度目の塗布は、オイルを限界まで吸わせます。

特に木口はすぐにオイルを吸って乾くので、乾いたら重ね塗りします。

 

塗布後、10分ほど待って全体をよく拭き取ります。

もう少し待って吸わせても良いのですが、早めに拭き取って仕上がりに不足があれば塗り回数を増やす方が、簡単に綺麗に仕上がります。

 

2度目の塗布の前に、手で触れて少しでもざらつきを感じる部分があれば320番のやすりでサラサラに仕上げます。

 

仕上げが済んだら2度目の塗布です。

 

更に乾燥を待ち、リボス クノスで仕上げます。

リボス アルドボスでも十分な仕上がりですが、クノスで仕上げることでより撥水性や防汚性を高めつつ、アルドボスにはない僅かな自然な艶を与えることが出来ます。

もちろんクノスもオイルで、木の呼吸は妨げません。

完成

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部屋が薄暗いせいで写真がぼやっとしてしまいましたが、3000円の板の机が完成です。

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脚の方が1000倍立派な木材です。

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【お手軽】低すぎるオフィスチェアの座面を高くしよう!【DIY】

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オフィスチェアは座面の高さを調整できるものの、その調整幅は狭く「低すぎる」ことが問題になることがあります。

高額なオフィスチェアであれば広い調整幅を持っているようなのですが、我が家のオフィスチェアはホームセンターで買った安物です。調整幅は狭く、一番高くしても膝が苦しい高さです。

自ずと姿勢は悪くなり、腰痛や肩こりが・・・。

ずっと諦めていたこの問題ですが、超簡単な工作で座面を高くできましたので紹介します。

なんでこんな方法を今まで思いつかなかったのか不思議です。

高さ調整幅は自由自在

まずはオフィスチェアの裏側です。

安いオフィスチェアはおしなべてこのタイプが多いのではないでしょうか?脚を数本のボルトで座面に固定しているわけです。

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まずはこのボルトを外します。

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そうして用意するのは、座面を高くする分長いボルトです。

我が家のオフィスチェアはM6×20mmのボルトが4本使われていました。座面は40mmほど上げたいですから、M6×60mmのボルトを購入してきました。

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で、適当な角材や木っ端を用意して6mm~8mm程度の程よい穴を空けます。

2x4を使えば約40mm(38mm)の厚みがあるのでちょうど良いですね。

これは質素な棚を作った時に留め加工をした切れ端です。

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もうおわかりですね。

これを脚と座面の間に挟んでボルトでとめてしまいます。

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強度は?こんなので大丈夫?

さて、かくいう私も当初は強度に不安がありました。

しかし、既にしばらく使用していますが全く問題ありません。

 

寄りかかっても雑に使っても、ビクともしません。

ガッチリとしており、不安感もありません。

 

もし今後何か問題が発生したら追記したいと思いますが、追記がなければ問題なく使えているとお考え下さい。

 

こんなシンプルな方法を、なぜ今まで思いつかなかったのか不思議です。

ブログを書いている人

カタミチ

ご意見・お問い合わせ等:syufukc@gmail.com

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