ドリリウム

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誰でも簡単にできる「チギリ」加工【必要工具はノコギリだけ!】

無垢の木の「割れ」対策として用いられることが多い「チギリ加工」は、素人DIYにおいては高難易度に分類される加工です。

しかし、実は簡単に「チギリ加工」を施す方法がありますので紹介します。

 

まず始めに、どんな簡単な方法であっても慣れぬうちは失敗するものです。

特に道具の扱いに慣れないDIY初心者ならなおさらですね。

今回のお手軽チギリ加工は、肝心のチギリ加工自体がうまくいかなくとも、綺麗にリカバリーできる実践例を紹介しています。

 

プロに見られたら怒られそうな方法ですが、素人が趣味で製作する家具に使う分には十分ではないかと思います。

難易度の低さと必要工具の少なさを重視した方法ですので、手持ちの工具を活用して更に綺麗&効率的な作り方をされても良いと思います。

 

タイトルにあるように、必要な工具はノコギリくらいのものです。

必要工具

「ノコギリだけ」と書きましたが正確に必要な工具を列挙します。

高額な電動工具はなく、すべて数百円で買いそろえることができます。ホームセンターで売っている安物で十分です。

  • ノコギリ
  • ノミ
  • 木工用ボンド
  • やすり

最後に、もちろん材料の木材が必要です。

ステップ1:チギリを作成する

はじめに、チギリを作成します。

チギリの形状は様々で、木材が割れようとする横方向の力を抑えつけることが出来さえすればどのような形でも構いません。

 

以下にいくつかチギリの例を紹介します。

▼一般的なチギリの例

出典:https://maccuruya.ti-da.net/e4042103.html

▼特殊形状のチギリの例

出典:https://hamamatsu-project.jp/article/171/

▼特殊形状のチギリの例

出典:https://news.maturiya.co.jp/news/%E3%81%8B%E3%82%8F%E3%81%84%E3%81%84%E5%A5%91%E3%82%8A%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88%E6%9D%90%E4%B8%80%E6%9E%9A%E6%9D%BF/

 

今回は一般的なリボン型のチギリを例にとって解説していきます。

 

チギリの作成はいくつかの工具や冶具がなくてはなかなかうまくいかないものです。

しかし、今回紹介する方法であれば簡単にそれなりの形のチギリが作れてしまいます。

更に、チギリの形が不格好であっても綺麗に仕上げることができますので安心してください。

これが「誰でも簡単」と謳うこの記事のポイントです。

 

とはいえ、チギリが綺麗であれば仕上がりもより一層綺麗に仕上がります。 

もし綺麗なチギリが使いたいのであれば、チギリが販売されていますのでそちらを購入しても良いでしょう。

Amazonや楽天市場などの通販サイトではあまり販売されておらず、家具屋さんや材木屋さんが自前のホームページ等で販売していることが多いです。

以下に販売サイトのリンクを掲載しておきます。

その他にも、Yahoo!オークションにも出品されています。

チギリの作成手順

それではチギリを自前で作る方向けにチギリの作成方法を紹介します。

チギリの材料について

材料は適当な角材があれば良いです。

チギリに使いたい樹種の角材を調達してください。

チギリの作成に自信がない場合には、板と似た色の木を使うと仕上がりの粗さが目立たなくなります。

角材の太さも作りたいチギリに合わせれば良いですが、小型のチギリでは20~30mm角、普通のチギリでは40mm角の角材があると良いです。

本来チギリに使う木材は、メインの板より硬い木が良いとされています。

しかし、木の硬さは極端に柔らかいものを使わない限りそれほど気にしなくても構わないです。杉や檜、桐などは避けましょう。

作成手順

まずは作りたいチギリの長さに線を引きます。

特に大きさに決まりはないので、お好みの位置に線を引いてください。

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そして角材の両端から15mmの位置に印をつけます。

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この印の位置は、作りたいチギリの形や使用する角材の大きさに合わせて変更してください。

 

15mmの印から角へ向けてこのように線を引きます。

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余分な線を消すと、チギリの形が見えてきますね。

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この線に合わせて切断します。

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ノコギリの扱いになれていないと難しいと思います。

かくいう私もノコギリはそれほど使わないため、大変見苦しい切断面になります。

チギリの形を整える

切断したチギリの切断面や形状をやすりで綺麗に整えます。

本来、やすりでチギリの形を整えることはしません。

切断した時点で綺麗な形にする必要があります。だから、素人が道具や冶具なしにチギリを作成するのが難しいのです。

これはなぜかと言うと、チギリの形をやすりで整えると、誰でも簡単に綺麗な形を作れる反面、板に埋め込んだ時に隙間ができてしまいます。

しかし、今回は隙間ができても良い方法を紹介しますから、やすりで綺麗にチギリを仕上げてあげてください。

チギリの形の美しさが、チギリ加工の仕上げの美しさに直結します。

目に見える場所だけで良いのでやすりで綺麗な形に仕上げてください。

 

この「汚いチギリ」では、素人が鋸で切断するとありがちな2点の失敗を実際に再現しています。

1点目は下図の青枠で囲った、角がしっかりとでないというものです。

これはやすりでしっかりと角を立ててもいいですし、あえて曲線にしても全く問題ありません。いずれにせよ綺麗な形になればOKです。

2点目は下図の赤枠で囲った、段差です。

これはやすりで簡単に落とすことができます。この記事で説明する方法でも、こうした段差は隠しきれないためやすりでしっかりと落としておきましょう。

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形が整えばチギリは完成です。

 

今回は、この「汚いチギリ」とあわせて「綺麗なチギリ」も用意してあります。

最後に「汚いチギリ」と「綺麗なチギリ」の仕上がりの比較をしています。

ステップ2:チギリを入れる穴を掘る

続いてチギリを入れる穴を掘っていきます。

 

まずはチギリを板にあてがい、線を引きます。

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続いて掘ります。

まずはざっくりとドリルで穴をあけます。

この時通常のドリルビットでも構いませんが、ダボ錐があるとちょうど深さ10mmほどの穴が安定して掘ることができます。

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この時、線の内側を掘るようにします。

線ギリギリを狙わないようにしましょう。

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おおよそ穴が開いたら、後はノミで残りの部分を削っておきます。

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通常、チギリ加工の手順では線の内側ギリギリと掘るように解説されます。

しかし、今回の方法では線の上かやや大きめに掘ってしまっても構いません。

深さは板の厚みの半分程度が良いとされています。

ステップ3:チギリを入れる

チギリを入れる際、穴を大きめに掘っていてもどこかしらが引っかかってスポっとは入らないものです。

そのため、チギリの角を落としておくと入れやすいです。

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穴にボンドを入れ、チギリを入れていきます。

入りづらいと思いますので、トンカチでトントンと入れていきましょう。

もしどうしても入らない場合は、穴を広げます。

隙間が出来ても構いませんから、無理に叩き込もうとしてチギリや板が破損することは避けましょう。

 

▼穴がガバガバでチギリもガタガタなのがわかりますか?これでも問題ありません。

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乾燥後、チギリの出っ張った部分をノコギリで切っていきます。

ノコギリの刃を曲げて、板に沿わすように切断します。どのみち出っ張りが残っても、やすりで平面に仕上げるだけなのであまり神経質にならずとも構いません。

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切断するとこんな感じです。隙間だらけですが問題ありません。

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右側は追加で大きく掘って隙間を空けています。

これだけ隙間があってもリカバリー可能です。

ステップ4:仕上げる

ガタガタで隙間だらけのチギリ加工を仕上げていきます。

 

隙間を埋める方法は大きく分けて2つあります。

  • 蜜蝋を溶かして隙間に入れる
  • おがくずと接着剤を混ぜて隙間に入れる

蜜蝋を使う方法は、蜜蝋部分がオイルや塗料を弾いてしまう上、手間もかかり蜜蝋を買うお金もかかります。

やすりがけなどの際に出たおがくずや削り粉を使ってできる後者をオススメします。

 

これは以下の記事で紹介している、無垢材の割れを塞ぐ方法のひとつです。

  DIYにおける無垢材の「割れ」対策まとめ【無垢材 × DIY】

実はプロが行うチギリ加工でも、1mmに満たないような僅かな隙間を埋めるために、似たような作業をしているケースがあります。

 

まずはおがくずと接着剤を混ぜ合わせます。

適当な容器の上に接着剤を垂らし、おがくずを混ぜ込んでいきます。

ここでは接着剤として木工用ボンドを使用しています。

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おがくずとボンドの比率は1:1程度を目安に色味や硬さなどを見て調整します。

木工用ボンドの白さが残る程度のややねちゃねちゃとした状態の方が作業性が良く、隙間の奥まで押し込むことが出来ます。乾燥後、ボンドの白さは消えて色が濃くなります。

おがくずを増やしていくと、より自然な仕上がりになりますが、やや作業性が悪くなります。

※この記事ではおがくずで埋めた部分をわかりやすくするために粗いおがくずを使用していますが、細かいおがくずを使う方が綺麗に仕上がります。

 

これをチギリ周辺の隙間に、押し込むようにして充填します。

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最後にやすりで均しますから、この時点では綺麗に仕上げる必要はありません。

 

乾燥を待って、やすりをかければ完成です。

お好みでオイル塗装などをしても良いでしょう。

 

 

▼ここらは「汚いチギリ」の作例です。汚いチギリ+粗いおがくずという悪条件です。

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やすりで仕上げなかった、角の段差や、隙間の跡がわかりますか?

 

それでは、「綺麗なチギリ」+細かいおがくずで埋めるとどうなるでしょう?

▼こう仕上がります。

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実は、これもちょっと失敗しています。

隙間を埋める時、細かいおがくずとアロンアルファを使ったからです。

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まるで黒い樹脂のようなもので埋めているように見えるかもしれません。

しかし、これは細かいおがくずを隙間に入れた後、アロンアルファを垂らしたものなんです。

木工用ボンドと混ぜる方法のほかに、おがくずを隙間に入れてアロンアルファを垂らす方法があるのは知っていましたが、今回初めて挑戦してみました。

結果はというと、チギリと同じ木材のおがくずを使ったのに、すごく濃い色になりました。木工用ボンドと混ぜる方法だと、おがくずの色そのままですが、アロンアルファを使うとぐっと濃くなるようです。

これは勉強になりました。

 

ちなみに、汚いチギリも綺麗なチギリに置き換えてみました。

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元のチギリそのままに、上から穴を掘りなおして新しいチギリを入れてみました。


全然違いますね。

ポイントは以下の3点です。

  • チギリを綺麗に作ること
  • 隙間を埋めるおがくずは細かいものを使うこと
  • チギリやおがくずは板の色に近いものを使うこと

今回は、この大事なポイント3点を守らなくてもいける!と説明するために、3点をことごとく無視した作例を試しましたが、やっぱりこの3点は守った方が良いですね。

 

おがくずの粒度や色は誰でも調整できますが、チギリの仕上がりは慣れや器用さが求められます。もしチギリの自作が難しいと感じた場合には、先ほども紹介した市販されているチギリを使うのが賢明でしょう。

まとめ

チギリ加工は一般的に難易度が高い加工と言われます。

しかし、やすりを使ってチギリを整形し、おがくずや蜜蝋を使って隙間を埋めることで、誰も簡単にチギリ加工を行うことができます。

 

ただし、記事中でも触れているように隙間を綺麗に埋めたところでチギリの出来が悪いとイマイチな仕上がりになります。記事中でも仕上がりの悪いチギリを使って仕上げたものと、綺麗なチギリを使って仕上げた2つの例を示しています。

 

チギリはやすりを使ってコツコツと綺麗に仕上げるか、市販されているチギリを購入してしまうのが手っ取り早いでしょう。

いずれにせよ、あまり気負わずともチギリ加工がDIY出来るということがお分かりいただけたと思います。

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