ドリリウム

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DIYにおける無垢材の「反り」対策まとめ【無垢材 × DIY】

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DIYや趣味の木工では、丈夫で扱いやすい「集成材」や「合板」が多く使用されます。

一方で「無垢材」は多くの魅力が詰まっている反面、欠点が多く敬遠されることが多いです。

無垢材を扱った経験の少ない方が「扱いが難しい」と情報を発信しているケースも多く、経験に基づいた 無垢材 × DIY の情報が少ないのが現状です。

 

こうした無垢材の欠点、敷居の高さや不安を解消し、もっとDIYに無垢材という選択肢を増やすために【無垢材 × DIY】と題して不定期で情報を発信しています。

【無垢材 × DIY】のすべての記事はこちらからご覧いただけます。

 

さて、今回取り上げるのは無垢材の数ある欠点のなかで代表的な「反り」です。

この記事では、私のDIY経験をもとにした無垢材の反りの基礎知識から対策や予防策をまとめています。

2つの「反り」

はじめに、単に木の「反り」と言っても2つの段階に分けることが出来ます。

 

1つ目は、木を伐採して製材し、乾燥する間に生じる「乾燥時の反り」です。

2つ目は、乾燥後に周囲の湿度に応じて生じる「乾燥後の反り」です。

 

それぞれ解説していきます。

乾燥時の反り

木材は、伐採されて「丸太」になり、製材されて「角材」や「板材」へと姿を変えます。

「角材」や「板材」には多量の水分が含まれており、この水分量は「含水率」という言葉で表されます。

 

伐採・製材したばかりの木材は100%以上の含水率があります。

一方で、ホームセンターや材木屋さんで販売される乾燥済みの木材の含水率は20%以下です。

一度乾燥しきった木材の含水率は10%台で推移し、湿度の高い時期は上がり、湿度の低い時期は下がるという、いわゆる「木の呼吸」を繰り返します。

 

この100%以上の含水率が20%以下まで低下する間にはどのような変化が起こるでしょうか?

水分が抜けるに従って、果物がドライフルーツになるように、生魚が干物になるように、木も形を変えていきます。(果物や魚ほど目に見えて大きく形が変わることはありませんが)

 

ここで木の「反り」が発生します。

これが「乾燥時の反り」です。

 

100%以上の含水率が20%以下まで下がるわけですから、大きな反りが発生します。

逆に言えば、乾燥時に大きな反りが発生するからこそ、木は乾燥した後に販売されるわけです。

 

なお、乾燥時に生じた大きな反りはカンナ掛けをして削り取って平面を出します。

昔は手作業でカンナ掛けを行っていたのでしょうが、今では自動カンナ盤という機械で一気に削って平面を出します。

 

余談ですが、乾燥は屋外で数か月~数年かけて行う「自然乾燥」と、機械で短時間に行う「人工乾燥」の2種類があります。

2種類の乾燥方式は、趣味で扱う時に気にするほどのものではありません。

「自然乾燥」は「天然乾燥」や「AD」などと呼ばれることもあります。

「人工乾燥」は「強制乾燥」や「KD」などと呼ばれることもあります。

乾燥後の反り

木材は製材後の乾燥が済み、店頭に並んでいる時や家具や建築材として使用された後も呼吸を繰り返します。

周囲の空気中の水分を吸いこんだり、吐き出したりするわけです。

 

そのため、乾燥時ほど大きな変化はしませんが常に含水率が変動し僅かな形の変化が続いています。これは木が朽ち果てるまで続きます。

この変化は木の「反り」という形であらわれます。

 

今回の反り対策や、無垢材を扱う上での「反り」と言えばこの「乾燥後の反り」を指すことが多いです。

「反り」の根本的な対策は存在しない

無垢の家具作りにおいて施される「反り」対策とは反りをなくすことではありません。

プロであっても、反りを一切発生させない対策を施しているわけではないのです。

 

どんなに高価な無垢の家具を購入しても、反りは絶対に避けられません。

これは無垢材の家具を持つ上で避けては通れないポイントです。

 

それでは反り対策とは一体何をしているのでしょうか?

ポイントは以下の2点です。

  1. 反りを妨げない
  2. 行き過ぎた反りを抑える

要するにちょっとの反りは許容して、大きな反りは抑えてやろうというわけです。

実は簡単な反り対策

反りを妨げず、行き過ぎた反りは抑える。

難しそうだと感じるかもしれませんが、実は超簡単です。難易度は低く、素人DIYでも全く問題なく行うことが出来ます。

反りの力が強く、反りが目立つ大きなテーブルの天板を例に考えてみましょう。

▼こちらは私が過去に制作した作業机です(制作時の記事はこちら

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この机を例にとって解説していきます。

長穴加工

反り止め加工で最もベーシックな対策が、この「長穴加工」です。

この作業机では、脚にコの字型に組み合わせた角材を使っています。

▼脚と天板の接合部

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金具はアクセントのために使っただけなので無視してください。

ポイントは天板と脚と固定しているこの2つのボルトです。

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デザインによって、脚と天板の接合方法は多種多様ですが、これは最もシンプルな固定方法のひとつでしょう。天板には鬼目ナットが埋め込んであります。

 

幅広のワッシャーを使っているため隠れて見えませんが、この脚側のボルト穴はこのように長穴になっています。

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天板が反った場合、この長穴の分だけ天板が自由に反ることができるわけです。

また、長穴のサイズを超えて大きく反ろうとした場合には反りを抑えてくれます。

 

長穴加工は、ドリルで2つ穴をあけ雪だるまのような形を作ります。これをノミなどでつなげて長穴を作ることで簡単に長穴が完成します。

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反り止め

続けて天板の反り止めとしてよく採用される方法です。

適当な角材を用意し、先ほどと同じように長穴をあけます。

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好みのデザインで仕上げます。

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これをボルトや木ネジで天板裏に固定します。

木ネジを使う場合にはタッピングネジを選択し、ローゼットワッシャーと組み合わせて使うと良いでしょう。

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このような反り止めを2~3本も追加すればOKです。

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 参考:樟と槐のデスクに反り止めを追加

▼こちらは樟の1枚板で制作したダイニングテーブルの反り止めで、同じ方法です。

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 参考:自作したダイニングテーブルに反り止めを追加しました

理屈としては、先ほど言ったように「反りを妨げず、行き過ぎた反りは抑える。」だけです。

ですから、反り止めの方法は多種多様です。

溝を彫って木組みする場合、木の代わりに金属を使う場合。アイディア次第で様々なデザインの反り止めが可能になります。

 

ちなみにこうした反り止めの木材は市販されており、ホームセンターのDIYコーナーに置かれていることもあります。

また、この反り止めの金属版とも言える商品もあります。

 

天板止金具

ここまで紹介した方法では、「長穴加工」が必要でした。

手順は先述の通りドリルとノミを使えば簡単に実現できますが、もし難しい場合には専用の金具が販売されています。

脚や幕板と天板を、このような金具で固定すれば長穴加工をせずとも反り止めを行うことができます。

L字になっているものや、平らなもの、縦穴や横穴といくつかのバリエーションがあります。

ニス塗装

私は好んでオイルを使っていますが、ニスなどの塗膜を形成する塗料を使用することで、木の呼吸を封じ込めて反りの発生を抑制することができます。

無垢材を使うからといって、必ずしもオイル仕上げを選ぶ必要はありません。

ウレタンニスなどの塗膜を形成する塗料を使うことで、木の含水率変化を抑え、結果的に反りの発生を抑えることができます。

余談:完全な反り止め

反り止めのなかでも効果が高い反面、難易度が高く手間がかかる「蟻溝吸いつき桟」と呼ばれる手法があります。

詳しくは以下の外部リンクを参考にしてみてください。

この方法は、当記事で説明するような「反りを妨げず」という点に反しています。

もちろん反り止めが木材ですから、多少の柔軟性はあるものの木と木を互い違いに硬く固定しています。つまり、木と木がお互いを反らせまいと力を掛け合っている状態であり、反りを殺しています。

もちろんこれもひとつの反り対策です。

しかし、難易度が高くしっかりとした固定方法や素材選定をしなければ破損につながるためDIY向けという形でオススメはしません。

 

「蟻溝吸いつき桟」で反りを殺すのであれば、板を互い違いに貼り合わせたり、角材や板材をボンドでしっかりと貼り合わせた方が難易度が低く近い効果を得られます。

合板のなかでも、木を複数枚貼り合わせた積層合板と理屈だけ見れば同じです。

実はやらなくてもいい反り対策

そもそも、反りや反りによって生じる割れは大して実害がない場合が多いです。

趣味のレベルでは反り対策を施さずとも、大して問題がないことが多いです。

反りの影響が大きい板材であっても、影響は割れが生じやすいだけです。割れも味と言える無垢材であれば、実はそれほど害はないのです。

 

また、乾燥が無十分な木材や板材を除けば、無垢材と言っても反りの影響は軽微です。乾燥状態が確認できない木材は購入しない点だけ注意すれば、板材以外の反り対策はあまり考える必要はありません。

多少反ったところで、家具がその瞬間崩壊することはありません。

 

例えば、私が樟の無垢材でダイニングテーブルを制作した時、反りの知識が不十分で2つの異なった無垢材を、異なった方向に、以下のように木ネジでガッチリと極めて強固に固定しました。

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10個の穴が見えると思いますが、これは木ネジの頭を隠すためにあけた下穴です。

隠れる部分だからと、ガチガチに木ネジで固定してしまったわけです。
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このようなめちゃくちゃな、反りを考慮していない固定方法で制作した脚も、全く問題なく機能しています。

 参考:樟のダイニングテーブル その8 - 脚の制作

ただし、反りが発生した際に無理な力がかかるので「割れ」が発生する可能性が高まります。

「反り」を悪化させる木の使い方

ここまでの説明で、「反り」対策はそれほど難しく考える必要がないことがわかっていただけたと思います。

それ以上に重要なのは、無垢材の使い方です。

完成した家具を良い環境で使用することが重要です。

プロが選び抜いた木材で仕上げた高価な家具であっても、使用者が無垢材を理解していなければ良い状態を保つことはできません。

エアコンや暖房器具の風を直接当てる

「反り」の原因は含水率の変化であることは既に説明しました。

含水率が変化するということは、木に空気中の水分が取り込まれたり、逆に木の水分が空気中に逃げ出すということです。

風のある日に洗濯ものがよく乾くように、空調器具の風を直接受け続けるとお肌が乾燥するように、木も直接風を受けると乾燥します。

特に暖房の暖かい風を直接受け続けると、通常ではありえないほど含水率が低下します。

しかも、風が直接当たる一部だけの含水率が極端に低下し、一部だけ反りが生じ始めます。

全体の含水率が低下すれば、木全体が緩やかに反るだけで済みます。

しかし、一部だけが反ろうとすれば無理な力がかかることは誰しも想像ができるでしょう。

もちろんしばらくは持ちこたえてくれますが、長く同じ環境に置かれれば「割れ」といった形で症状があらわれてしまいます。

水に付ける

無垢材が水に弱いとはよく言われることです。

しかし、実際にはあまり敏感になる必要はありません。

例えば食べこぼしや少々の水がこぼれて、それを放置したところでさしたる影響はありません。

それでも日常的に水が滴るような場所で使い続ければ、含水率の変化はもとよりカビや変色などを生じる可能性があります。

ムラのある仕上げやメンテナンス

木は大抵の場合、オイルやニスなどの塗装を施して使用されます。

オイルを含め、塗料の種類は多種多様です。塗膜を形成するものもあれば、木に浸透するものもあります。

塗膜を形成するものは木の呼吸を妨げ、含水率の変化を極めて緩やかにします。

一方で木に浸透するものは木の呼吸を妨げず、含水率の変化に影響を与えません。

 

このように、含水率の変化スピードに差がある複数の塗料を1枚の板に使用した場合、一部は含水率の変化が早く、一部は含水率の変化が遅いという差が生じます。

これは「エアコンや暖房器具の風を直接当てる」の項で説明したように、一部だけ反ろうとする力が生じて、割れを発生させる原因になります。

 

1枚の板に複数の塗料を使うケースは少ないですが、塗装にムラがあって、一部は塗膜が形成されていて、一部は塗膜が剥げているケースでも同じことが言えます。

木に浸透するオイルの場合には、木の部位によってオイルの吸収具合が変化しますから、きちんとムラなくオイルを吸わせていなければやはり同じことが言えます。

さいごに

【無垢材 × DIY】シリーズでは、趣味において必要十分と思われる程度の情報を可能な限りわかりやすく解説しています。

細かな言葉や意味合いの違いや誤りがある可能性があることをご了承ください。

【モーター軸直結】モーター軸に直結した場合の振動対策とベアリング保護手順

DIYでモーターを使う場合、ベルト駆動せずにモーター軸に道具を直結する場合があります。むしろ場所や手間の都合で、モーター軸直結で使う場合が多いでしょう。

 

モーター軸は横方向の力に弱いです。

また、「モーター軸直結」という使い方は、モーター軸の延長線上に重量物がつきます。この重量物に僅かな重心のずれや芯のずれがあれば振動やベアリングの劣化を招きます。

私自身、モーター軸にドリルチャックを付けたり木の棒を付けてドラムサンダーもどきにしたり、木の円盤を付けてディスクサンダーにしたりしています。

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比較的横方向の力がかからない道具が多いです。

 

▼ドラムサンダー?(制作時の記事

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▼ドリルチャックに自作したスポンジサンディングパッドをつけたやつ(制作時の記事

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「モーター軸直結」諸問題への対策

 それでは実際に対策していきます。

今回は先ほど紹介したモーター軸にドリルチャックを取り付けた道具を例にとって対策をしたいと思います。

 

こちらが実際にモーター軸にドリルチャックを取り付けたものの全体図です。

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構造は非常に単純で、モーター軸にカップリングを取り付け、ドリルチャックに元からあるネジ溝を使って連結しています。(制作時の記事はこちら

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こうしたモーター軸直結の問題は、モーター軸がモーター内の2つのベアリングで保持されているという点です。

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今回のケースではドリルチャックにスポンジサンディングパッド(ただのヤスリ付きのスポンジ)を取り付けます。木材等をスポンジサンディングパッドに押し付けるわけです。

そうすると、ドリルチャックより先で横方向の負荷がかかります。

これがモーター内の2つのベアリングに負荷を与えます。

 

つまり、対策は簡単です。

モーター軸の延長線上にもうひとつベアリングを追加すればいいわけです。

 

取付位置は先端に近ければ近いほど良いです。

今回はドリルチャックの先は着脱可能であり、ドリルチャックより先にベアリングを入れることはできません。

そこで最も先端に近い場所として、このようにベアリングを追加することにしました。

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今回のケースでは、このようにモーターを机の天板裏に固定し、その先だけが机の上に飛び出す構造です。

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つまり、ここにベアリングを追加するわけです。

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ベアリングにも色々な形状がありますが、今回はフランジ付きのベアリングを選択しました。

ドリルチャックに接続されているのは1/2-20UNFボルトですが、カップリングと連結するために12mmまで削っているので内径12mmのベアリングを選択しました。

 

特に難しいことはなくベアリングを軸に取り付けるだけで対策は完了です。

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カップリングの飛び出し分を天板から浮かせる必要があったので、適当な木の欠片を挟んでネジ止めしています。

 

この対策、必要?

この対策は簡単で効果的ですが、そもそもモーターのベアリングなんて数百円のものです。対策せずそのまま使い続けるという選択もありでしょう。

 

何故この対策を行ったかというと、ベアリングの保護以上に振動対策の意味があります。

 

先端に横方向の力がかかると、モーターを固定している天板ごと振動してしまうのです。

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たぶん中心がずれて振動してしまっているんだと思います。

モーターを固定している机自体にそれほど重量がなく、更にモーターと天板の固定も簡単なものです。

 

これを追加したベアリングで無理矢理抑えつけることで解消しているわけです。

 

【ハンドルーター】もっと安く便利に!サンディングバンドを自作しよう

ドレメル社製のハンドルーター「ハイスピードロータリーツール4000」を使用しています。

木工を中心に幅広く使用できる「サンディングバンド」(下図)は大変便利ですが、比較的消耗が早く頻繁に使う場合は経済的ではありません。

また、やすりの粒度も#60の408、#120の432、#240の445しか用意されていません。

せめて使い切った後にやすりを張り替えることができれば良いのですが、やすりはしっかりと接着されていて剥がしにくいです。やすりの上から新しいやすりを貼り付けようとすると、やすりの面は接着剤や両面テープが効きづらく、しっかり接着しようとすると厚手の両面テープが必要になります。

今回は、再利用可能なサンディングバンドを自作したいと思います。

自作することでやすりの番手も自由に変更でき、利便性と経済性がぐっと向上します。

 

なお、Amazonでは6個入りで295円(2019年2月19日時点)で販売されています。

 

サンディングバンドとマンドレルの寸法

ドレメルのサンディングバンドと、サンディングバンドを取り付けるマンドレルの構造を見てみましょう。

 

サンディングバンドは紙製の円筒(ラップの芯みたいなもの)の表面にやすりを貼り付けた構造をしています。やすり部を含めて外径12.7mmで、内径は12mmちょいです。

つまり、内径12~13mmほどの筒を用意し、表面にやすりを貼り付ければ良いわけです。

筒は樹脂や金属製とすることで、再利用しやすくします。

 

マンドレルは、サンディングバンドをはめる青いゴム部分がスライドする構造です。スライドすると中の樹脂がすぼんで径が小さくなることでサンディングバンドをはめられるようになります。元に戻すと中の樹脂が張り出して径が大きくなることでサンディングバンドが動かなくなります。

自作の材料と寸法 

さて、構造を確認してわかった通り「内径12mm~13mmの筒にやすりを貼る」ことでサンディングバンドを自作することが出来ます。

筒を樹脂や金属にすることで再利用が容易になります。

 

最も手軽な材料はアクリルパイプです。

加工性に優れ切断しやすく安いです。また、内径が表示されている製品が多いのも特徴です。よく見かけるものとしては内径12mm・外径16mmのアクリルパイプがあります。

 

 

繰り返しになりますが12mmだときつく、13mmだと緩いです。

 

マンドレルの青いゴムは繰り返し使用すると少し潰れて径が小さくなります。

サンディングバンドを使いこんでいる人は12mm、まだあまり使ったことがない人や新しいマンドレルを使う人は13mmを選択すると良いでしょう。

もし緩い場合には適当にテープを貼って径を調整すれば良いので、最初から13mmを選んでおくのが無難かもしれません。

 

なお、内径13mmのパイプはなかなか探しても見つかりません。

アクリルパイプは内径を表示している場合が多いですが、アルミパイプなどは内径を表示していないケースが多いからです。

しかし、ホームセンターに売られている工作用のアルミパイプは大抵厚さ1mmほどです。外径15mmのアルミパイプが売られているはずなので、そちらを選択すれば内径はほぼ13mmのはずです。

 

私はまだマンドレルのゴムが新しく、後から調整も容易なことから15mmのアルミパイプ(内径13mm)を購入しました。 

 

私が購入したアルミパイプは長さが1mあるため、ドレメルの純正品と同程度の長さ(15mm)で自作する場合は65個ほど作ることができます。1個当たり10円以下です。

純正品が1個当たり50円ほどなのでかなりコストパフォーマンスが良いです。

加えて以下のような利点があります。

  • 簡単に貼り替えて再利用可能
  • やすりの番手は自由に変更可能
  • 筒にスポンジを巻き付けて上からやすりを貼り付けると曲面に対応できるスポンジサンダーになる

作成手順

作成手順はとても簡単です。

まずはアルミパイプやアクリルパイプを切断します。

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アルミパイプを切断する場合には、安価な弓鋸があれば十分です。

もし切断用の電動工具をお持ちの場合には、木材用の刃でもアルミなら切断可能な場合があります。

 

サンディングバンドは純正で15mmありますが、お好みで長めに作っても良いでしょう。

 

今回は同じ15mmでカットしてみました。

アルミパイプを使った場合にはバリを取っておきましょう。

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マンドレルにはめてみると、前もってわかっていたように少し緩いです。ビニールテープを1巻きすると丁度良くなりましたが、微妙な個体差はあると思うので各自調整してみてください。

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最後にアルミパイプにお好みのやすりを貼り付ければ完成です。

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貼り付けには再利用のことを考えて、薄い両面テープを使うと良いでしょう。
私はホームセンターに売られていた安価な「強力」の表記がある両面テープを使っていますが、やすりの継ぎ目から剥がれたりすぐこともなく十分使えています。

15mm幅の両面テープだとサイズもピッタリで使いやすいでしょう。

また、あえて厚手の両面テープを使うことで僅かに柔軟性が生まれます。

簡易的なスポンジサンダーのような機能を果たし、曲面にも優しく対応できるサンディングバンドが出来上がります。

 

もし同じやすりでたくさんのサンディングバンドを自作する場合には、パイプを切断する前にやすりを貼り付け、その後切断すると良いでしょう。

 

両面テープは「はがせる」タイプでなくても簡単にはがすことが出来ます。

やすりが目詰まりした時はぺりぺりと剥がして貼り替えてやれば何度でも使うことができます。

【レビュー】ドレメル・ハイスピードロータリーツール4000(プレミアムセット 4000-8/64JP)

 

ドレメル社のハンドルーターである「ハイスピードロータリーツール4000」を含む多数の付属品・消耗品を含むプレミアムセット(4000-8/64JP)を購入しましたので紹介します。

ドレメル製品のラインナップと選び方

まず始めに、ドレメル社から販売されているルーター(ドレメル社では「ロータリーツール」と呼ぶ)にはいくつかのバリエーションがあります。

最も大きな分類は、コードレスかそうでないかです。

コードレスのメリットはコードがないため取り回しが容易で、持ち運びや狭所作業も得意とします。一方でパワー不足や充電が必要と言った、ルーターとしての基本性能がやや劣り、価格もやや高価になります。

持ち運びや狭所作業がないのであれば、基本的にコード式のルーターを選択すると良いでしょう。

 

コードレスルーターとしては高性能な「8200」とコンパクトさを重視した「8050 MICRO」があります。

 

コード式ルーターとしては、コンパクトな「フィーノ」、ベーシックな性能で最も人気のある「3000」、高性能な「4000」、4000を更にパワーアップさせた「4300」の4つのバリエーションがあります。

 

ルーターの性能の指標として回転数がよくあげられますが、一覧にすると以下の通りです。

製品名 最低回転数 最高回転数
ドレメル 8050 MICRO 5000 28000
ドレメル 8200 5000 30000
ドレメル 2050 フィーノ 5000 22000
ドレメル 3000 10000 28000
ドレメル 4000 5000 35000
ドレメル 4300 5000 35000

また、パワーを決めるワット数は以下の通りです。

製品名 W数
ドレメル 8050 MICRO  ?
ドレメル 8200  ?
ドレメル 2050 フィーノ  ?
ドレメル 3000 100
ドレメル 4000 135
ドレメル 4300 175

 

次に、ドレメルのルーター製品を通販サイトなどで確認すると

ハイスピードロータリーツール 4000-3/36

のような表記がされています。

 

ハイスピードロータリーツールは先述の通り「ルーター」を意味しています。

そこから続く数字がどういう意味かというと、以下のような意味合いになっています。

4000 → ルーターの品番

3 → 付属品の数

36 → アクセサリーの数

例えば「ハイスピードロータリーツール 4300-5/50」であれば、ハイスピードロータリーツール4300に5個の付属品と50個のアクセサリーが付属しているという意味です。

 

付属品とは、ルーター自体の機能を拡張できるもののことです。

例えば、ルーター本体をより握りやすくして細かな作業を助けてくれる「ディテーラーズグリップ」(下図)は代表的な付属品のひとつです。

その他にも本体から回転部だけを延長できる「フレックスシャフト」(下図)もよく使われる付属品です。

アクセサリーとは、ルーターの先端に取り付ける先端工具のことです。

例えば、金属などの硬い部材を切削するための「超硬カッター」(下図)は代表的なアクセサリーのひとつです。

 

同じくロール状のやすりの「サンディングバンド」(下図)もよく使われるアクセサリーのひとつです。

 

木材を切削・研磨を主目的とするルーターの選び方

私は「ハイスピードロータリーツール プレミアムセット(4000-8/64JP)」を木材の切削・研磨のために購入しました。

ルーターを初めて購入しましたが、購入してみてわかった選び方のポイントがふたつあったので紹介します。

ポイント1 回転数は重要じゃない

それは回転数はさほど重要ではないということです。

特に木材を切削するようなケースでは、2万回転を越えてくるとドレメル純正品の高価なハイスピードカッターを使っても木材がすぐに焦げてしまい切削できません。

先端工具には適切な回転数があり、回転数は高ければガンガン削れるというわけではないのです。

特に木材や柔らかい金属を切削・研磨するようなケースでは2万回転以下で使うことが大半です。

粗く削る場合などは1万回転以下と言うことも多いです。

 

そのため回転数は金属の研磨や切断のような、高回転を要する場合には重要ですが、木材などの柔らかいものへの使用がメインであれば全く重要ではありません。

 

それ以上に重要なのは、ワット数です。

ワット数が高いということは、回転に対する負荷が高まった場合でも、回転スピードを維持することができます。実際にはワット数以外にも影響する要素はあるのですが、最もわかりやすい指標がワット数です。

なお、回転に対する負荷が高まる状況とは、主に切削や切断のためにルーターの先端を対象物に強く押し付けるようなケースです。

もし軽く触れるような使い方がメインであればワット数はさほど重要ではありません。

 

とはいえ、100Wを越えていれば不足を感じることはないでしょう。

100Wを越えているのにパワーが足りないと感じる場合、無理のある間違った使い方をしている可能性があります。

ポイント2 拡張性を考える

特にドレメル製品においては、ルーターを拡張させる様々なアタッチメントが存在します。

例えばボール盤のような使い方ができる「ワークステーション」(下図・上)や、ルーターのような使い方ができる「ルーターアタッチメント」(下図・下)など様々なアタッチメントが存在します。

将来的にこうしたアタッチメントが使いたい場合には、適合する製品を選ぶ必要があります。

ドレメル ハイスピードロータリーツール プレミアムセット(4000-8/64JP)の開封

それでは専用ケースが付属し、8つの付属品と64個のアクセサリーが付属するてんこ盛りの「ハイスピードロータリーツール プレミアムセット(4000-8/64JP)」を開封していきます。

▼「JP」とある通り日本専用のパッケージのようですが、外箱には「PLATINUM EDITION」の文字が。

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▼付属品とアクセサリーがずらりと記載されています。

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▼説明書は複数言語がまとめて記載されています。説明はほぼ図解のみでわかりやすいようなわかりにくいような・・・?

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▼専用ケースをあけるとこんな感じ。

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▼下段はこんな感じ。

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ドレメル4000の本体は、想像よりずっと大きかったです。

▼もちろんペンのような握り方は可能ですが、大柄で手がでかいと自負する私でもこんなサイズ感です。

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▼ペンのように握るとこんな感じ。

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十分安定感はありしっかりと握ることはできますが、女性や手の小さい方には扱いづらいかもしれません。

もし購入される場合には現物を手に取ってみると良いでしょう。

手の小さな方であればコンパクトな「8050 MICRO」や「フィーノ」が適しているかもしれません。

良かった点

早速購入から数か月ほど使い込んでみました。

最初は気を使っていましたが、今では木くずを浴びてこんな様子です。

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135Wのパワー

1点目は135Wのパワーです。

もちろんこのパワーの裏にはW数だけでなく高性能モーターの採用や電子制御、ボールベアリングなどが活躍しているはずです。

とにかく木材を相手にする分にはこのパワーは十分以上と言えます。

おそらく、木材相手であればパワーが劣る3000やフィーノでも十分なのでしょう。

低騒音

私は静かなDIYというカテゴリーで記事を書くほどに作業時の低騒音性を重視しています。

本製品は、回転数を3万回転以上に設定すると騒がしいものの、現実的に木材相手に使用する5000~15000回転あたりではとても静かです。

ドリルドライバーよりも静かで、音も比較的高音寄りですから近年の遮音性の高い住宅であれば外や隣家に音が漏れることも少ないでしょう。

ディテーラーズグリップが使いやすい

購入前は必要性を感じていませんでしたが、「ハイスピードロータリーツール プレミアムセット(4000-8/64JP)」に付属するたくさんの付属品等のなかでも最も便利だと感じたのが「ディテーラーズグリップ」(下図)です。

▼実際に取り付けて握ってみた様子がこちら。

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ディテーラーズグリップ」は、その名の通り細かな作業を助けてくれる付属品です。

本体をより握りやすくすることで、緻密な作業に対応できるようになります。

私の場合は木材の切削・研磨が主ということで、緻密な作業とは無縁です。しかし、それでもこの「ディテーラーズグリップ」を取り付けることでグッと握りやすくなって作業が快適になります。

悪かった点

大柄な本体

先述の通りですが、本体がでかいです。

本製品をドレメルのサイトでチェックすると、「負荷時に一定速度を維持するための電子式フィードバック」という記載があります。

この電子式フィードバックが、いわゆる電気丸のこと電子丸のこの違いに相当すると考えるとモーターの小型化に関しては努力していると考えるべきです。

この性能・信頼性・耐久性・拡張性・メンテナンス性を得るためには、大柄な本体が必要だったのかもしれません。

そう考えると「悪かった点」として挙げるのは不適当かもしれません。

何より私は手が大きいためすごく困っているというほどではないのです。

もうちょっと小さいか握りやすい形状だったらよかったなぁといったところです。

柔軟性に乏しいフレックスシャフト

購入前に絶対に使いたいと思っていた付属品が「フレックスシャフト」です。

本体に取り付けることで、回転部を伸ばすことができます。

とても大きな「4000」本体と違って、ちょっと太いペン程度のサイズです。

しかし、これが意外と曲者でした。

本体からフレックスシャフトの握りまでの間は柔軟性があるものの、長さは1mで曲げにも弱いです。

そのため作業場所を固定し、本体を作業場所の上1mほどの位置に固定して使う必要があります。都合よくこうしたセッティングができるのであれば構いませんが、私の場合にはうまく運用することができませんでした。

定価5,800円の品ですが、今では完全にお蔵入りです。

総評

総評としては満足しているものの価格なりの製品かなといったところです。

期待通りの活躍をしてくれますが、期待を上回るほどではありませんでした。

また、実際に使い始めると専用のケースは完全にお荷物です。

もしかすると本体だけ購入し、必要にあわせて付属品を吟味しながら買い足す方が良かったかなぁとちょっとだけ考えてしまうことがあります。

 

【車やアウトドアに最適】コンパクトな充電式の空気入れが超便利!(電動コードレスエアコンプレッサー)

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車やバイクの空気圧調整のために、充電式のコードレス空気入れ(エアコンプレッサー)を購入しました。

最近通販サイトなどを中心に出回り始めた、ガンタイプのバッテリー式小型エアコンプレッサーです。安いものでは6000円程度、高いものでも20000円程度で、あまり有名なメーカーからは発売していません。

使ってわかる有用性

普段、自身で車やバイクの空気圧を調整する方がどれだけ居られるでしょうか?

おそらくこの記事をご覧になる方は、この類の空気入れに興味があって辿り着いていると思います。

車やバイクの空気圧は季節や経年で大きく変動し、大きく変動する割にはその影響は甚大です。数か月空気圧調整をサボれば空気圧は想像以上に変化しています。調整後にあまりの変化の大きさに驚くことも珍しくありません。

 

さて、空気圧を調整する手段はいくつか挙げることができます。

  • カーショップやディーラーに依頼する
  • ガソリンスタンドの空気入れを使用する
  • 自宅のエアコンプレッサーを使用する
  • 小型のエアコンプレッサーを使用する

自身でこまめに空気圧を調整される方の場合、ガソリンスタンドを利用するケースが多いと思います。

DIY好きの方であれば自宅にコンプレッサーが設置されているケースも珍しくないでしょう。

いずれも面倒くさいという場合には、小型の手持ちできるエアコンプレッサーを使用しているかもしれません。

 

実際に、私はこれまでこちらの小型コンプレッサーを使用していました。

購入当時のレビュー記事はこちら:レビュー:Meltec ML-260 エアーコンプレッサー

 

手に収まる程度のコンパクトボディで気に入っていました。

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しかし、面倒なことに長いコードが付属したシガーソケット給電方式だったのです。

車の場合には、以下のような手順の繰り返しです。

①シガーソケットにプラグを差し込む

②タイヤに近い窓を開ける

③その窓からコードを引いてタイヤまでもっていく

④空気を入れる

⑤次のタイヤに近い窓を開ける

タイヤ4本の空気を入れるために、いちいち窓を開閉してコードを引き回さなければいけませんでした。

購入当初は仕方がないと思っており、特に不便とは感じていませんでした。

事実、ガソリンスタンドへ行くよりはよっぽど手軽に空気圧調整ができます。

 

長らく我慢をしながら使っていましたが、バイクを購入すると更に面倒です。

わざわざバイクを車のギリギリ近くまで持っていき、そこで車のエンジンをかけてシガープラグを接続する必要があります。

 

そんな時に見つけたのが今回購入したガンタイプのコードレス空気入れです。

コードレス空気入れは小さければ小さいほど良い

そうしてガンタイプのコードレス空気入れを探し始めました。

まず始めに、このタイプはダメです。

 

おそらく安価な電動工具の電源部を流用しているものと思われます。

バッテリーが着脱可能で、その分サイズも大きくかさ張る形状になっています。

 

この類の商品を選ぶときの最重要項目は「小ささ」です。

バッテリー容量は気にするだけ無駄です。車やバイクの空気圧を調整する程度では、バッテリーはほとんど減りません。

 

車やバイクのタイヤに収まる空気の量はそれほど多いものではありません。しかも、空気圧調整の場合には不足分を補うだけです。

それこそ車を10台以上所有しているとか、大きな浮き輪やバランスボールなどを大量に膨らませるとか、なにか特殊な事情がない限りは出来るだけ小型の商品を選ぶのが正解でしょう。

もしそうした特殊事情がある場合には小型空気入れはオススメできません。

なぜなら、空気入れ(エアコンプレッサー)という機械の構造上の問題で、小型化すればするだけ空気の充填するスピードが落ちてしまうからです。

 

そうして発見した最小のコードレス空気入れがこちらです。

 

暗所でも使用できるバックライト付き液晶、空気圧を指定して調整可能と必要十分な機能を有しており、とにかくコンパクトです。

 

価格は5,999円(Amazon.co.jpにて2019年3月17日時点)ですが、こうした中国製品は同じ見た目の製品が色々な販売元から販売されており、価格に違いがあるものです。最安値を探してみることにしました。

最安値の空気入れをGearBest.comで発見

そうして探し回って結果、最も安かったのがGearbestにあるこちらの商品です。

コードレスハンディミニ電動車の空気ポンプ 

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価格は4,678円と、2019年3月17日時点でAmazonで販売されている商品と比べると1000円以上安いです。

 

 Gearbestについてご存知ない方も多いと思うので簡単に説明しておきます。

 Gearbestとは、最近Amazonなどの国内の通販サイトでも目立ち始めた安価な中国製品を世界中に販売する通販サイトです。

Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで販売される中国製品は、国内の代理店を経由するため価格が上がってしまいます。

その点Gearbestでは、価格の上昇が抑えられ、安価に商品を購入することができます。

国内で販売されていない商品もあるため、一度自分が興味あるジャンルの商品を調べてみると、思いがけない掘り出し物が見つかるかもしれません。

 

残念ながらWebサイト自体は英語で、日本語に切り替えることはできますがGoogle翻訳を使用した簡易的なものです。近く正式な日本語版サイトも開設予定とのことで、日本語版が提供されると一気に利用者が増大しそうですね。

日本への発送は既に対応しており、更に日本への発送であっても送料無料商品が大部分を占めています。

 

Amazonなどの通販サイトと同様、商品へのレビュー機能もあります。

紹介するにあたり確認したところ、日本国内の利用者は40万人を超えており、日本向けの物流ラインも確保し1週間程度の納期で商品を届けることが出来るようになっているそうです。

 

まだ国内にない魅力的な商品をいち早く、安く手に入れるチャンスがあります。

私は車やバイク以外にもガジェットが好きなので、こうした海外の通販サイトもよくチェックしています。

 

追記

ようやく日本語対応が決まり、日本語化記念キャンペーンが開催されています。

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開封&レビュー

商品は1週間程度で到着しました。

私の元へは佐川急便さんが届けてくれました。

思ったよりしっかりした箱で到着です。

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開けると、内容物は非常にシンプル。

本体、説明書、チューブ、電源ケーブル、アタッチメントです。

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充電は本体の持ち手下にあるこちらに付属のUSBケーブルを差し込みます。

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説明があれこれ書かれていますが、シンプルな機械なので読むまでもありません。

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チューブは必要最小限の長さです。

長いと便利ではありますが、普段の持ち運びや収納を考えると必要最小限のこの長さがありがたいです。

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早速使って見ましょう。

「R」ボタンを押すと液晶が点灯します。

「R」ボタンを押すたびに空気圧の単位がkpaやPSI、BAR、kg/cm3など切り替わります。

「+」「-」ボタンを使って調整したい空気圧に設定します。

 

▼バイクの前輪用に1.8kg/cm3に設定しました。

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チューブの先端をタイヤのエアバルブにセットして、スイッチを押せば指定空気圧まで自動的に充填が始まります。

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拳銃で言う引き金にあたるトリガー状のスイッチは、空気を入れている間押し続ける必要はありません。

一度引き絞るとカチッと音がなって、そのまま空気を充填し続けます。

 

調整後、手持ちのエーモンのエアゲージで計測してみましたがきちんと1.8kg/cm3まで空気がいれられました。

 

なお、エーモンのエアゲージを含めて数百円・数千円で手に入るようなエアゲージは大して精度が良くありません。ガソリンスタンドの空気入れも同じです。

もし正しく計測したい場合にはこちらのブリジストン製のエアゲージなど、最低でも実売1万円以上する製品を購入する必要があります。

しかし、日頃の空気圧調整でそれほど神経質になる必要はありません。目安がわかれば良いのであまり心配し過ぎる必要はないでしょう。

 

次に付属のアタッチメントを先端に取り付けて、バランスボールを膨らませたいと思います。

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「R」ボタンで液晶を点灯させ、空気圧は指定せず0.00表示のままトリガーを引きます。

そうすると連続稼働時間まで動き続けます。

連続稼働時間は30~40秒ほどのようで、バランスボールの場合には6回繰り返す必要がありました。空気の吐出量は25L/分とのことです。

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なお、バイクのタイヤ前後と車のタイヤ4本、バランスボール1個を膨らませてもバッテリー残量のインジケータは満タンのままでした。

コードレスハンディミニ電動車の空気ポンプの商品ページを開く 

とにかくコンパクト!林道走行や遠出の携行にも最適

これだけ小型だと、バイクでツーリングに行く際にリアボックスやサイドバッグ等の収納に気兼ねなく詰めていくことが出来るでしょう。

車の場合はトランクや座席の足元などはもちろんのこと、グローブボックスに収まるほどコンパクトです。

 

特にバイクでの遠出や、ツーリング先でちょっと林道に立ち寄る可能性がある場合などにはベストな選択になるでしょう。

 

本体の主要部は500mlのペットボトルより小さく、握りは更に小さいです。

チューブは90度捻るだけでロックできる親切設計で、出先で使用する際にも非常に便利です。

 

久々の満足度の高い買い物でした。

【レビュー】1万円切りの防湿庫「HOKUTO ドライボックス 25L」が必要十分で大満足!

久しぶりのカメラの購入を機に、防湿庫(ドライボックス)を購入しましたので紹介します。

今回購入したのは「HOKUTO ドライボックス 25L」です。

Amazon.co.jpでは2019年3月16日時点で9680円と、防湿庫のなかではかなり安い商品です。

 

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使い方と機能

HOKUTO ドライボックス 25L」には、25L以外にも最大155Lまでの幅広いバリエーションがあります。

特に今回購入した25Lモデルは非常にシンプルな機能で、カメラ初心者やライトユーザーにはピッタリの防湿庫だと思います。

 

使い方というほどの使い方もなく、本体を設置して電源を差し込めば除湿が始まります。電源スイッチもなく、電源コードを差し込むと庫内の赤ランプが点灯します。

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唯一出来る操作としては、除湿の程度の調整です。

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つまみを回してAからEの5段階で調整することができます。

私がこの防湿庫を設置した部屋は仕事部屋で、常に加湿器が稼働しています。湿度は60%以上を維持しているのですが、最強状態で稼働すると防湿庫内の湿度は20%台まで下がります。

中間の「C」に設定すると、30%台後半で安定するため普段は「C」に設定しています。

無音無振動だが発熱有り

除湿にはペルチェ素子を採用しており、原理的に音や振動は発生しません。

単純にペルチェ素子に電気を流しているだけなので、音や振動が発生しようがないのです。

ペルチェ素子を使用しているということは熱が発生します。そのため販売店では防湿庫背面に30mm以上のスペースを確保するように勧めています。

実際にはそれほど高温になるわけではないので気にするほどではありませんが、背面が少し熱くなることは念頭に入れて設置場所を選ぶと良いでしょう。

真四角・軽量・コンパクト

HOKUTO ドライボックス 25L」は突起のない綺麗な直方体型です。

また、重量も軽く簡単に移動することができます。

25Lというコンパクトなサイズは、一人暮らし用などのシンプルな電子レンジと同じくらいのサイズ感です。

そのためデスクの足元や棚のなかなど、設置場所を自由自在に選ぶことができます。

開閉が楽

HOKUTO ドライボックス 25L」のドアは冷蔵庫にあるようなマグネット式です。

バチッと強く引き寄せるようなタイプではなく、パタリと優しく閉まります。

そのため開閉に力はいらず、開閉に合わせて本体が動いてしまうことがありません。閉める時も適当にドアを押したり蹴ってやればきちんと閉まるので、普段の運用も楽チンです。

カメラ1~2台のライトユーザーに最適

庫内は向かって左半分が2段、右半分は仕切り無しという構成です。

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右側には大きな標準ズームレンズクラスのレンズをつけた一眼レフカメラをそのまま余裕で納めることができるでしょう。

ミラーレスカメラなどコンパクトな類のカメラであれば、左側の上下段にそれぞれ納めることも可能です。

私の場合、カメラはCanon EOS Kiss Mという非常にコンパクトなミラーレスカメラ1台にレンズが2本しかありません。左下にあるのはNikon モナーク5という双眼鏡です。

中央やや左の下段にあるレンズは標準ズームレンズ(15-45mm)で、レンズフードをつけたまま立てて下段に入れることができます。

ということで、Canon EOS Kiss M1台しか持たない私には25Lですらスカスカです。

EF-Mマウントのレンズをすべて集めても十分収まるのではないでしょうか。

まとめ

1万円切りで利用者も多い防湿庫「HOKUTO ドライボックス 25L」を紹介しました。

価格も安く、利用者が多いため実績も豊富です。

25Lという容量は先述の通りライトユーザーには十分な容量で、使い勝手もよく非常に満足度の高い防湿庫だと思います。 

【カメラバッグ】大柄な人やアウトドアにも最適「エレコム off toco バックパック (DGB-S037GY)」が超オススメ!

エレコムから販売されているカメラバッグ「off toco ハイグレード(Lサイズ)」を購入しました。

これが非常に良い製品でしたので紹介します。

 

メーカーサイト:2STYLEカメラバックパック(ハイグレード・Lサイズ) - DGB-S037GY

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off tocoとは?

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off tocoは、パソコンの周辺機器やバッグなどを手掛けるエレコムが立ち上げたカメラユーザー向けの商品ブランドです。

読み方は「オフトコ」で、名づけの理由は以下の通りです。

「オフの日にトコトコと思わず出かけたくなる」というターゲットシーンを表した直接的な意味と、「off to〜」の訳としても「〜へ出かける」という意味をもった造語になっています。

出典:https://www.elecom.co.jp/pickup/elecom_bag_japan/off-toco/designer/designer.html

この名づけの由来からもわかる通り、カメラバッグとしてはややカジュアル寄りのブランドと言えます。

主に以下の5つのタイプの製品を展開しています。

  • カメラバックパック(バックパックタイプ)
  • カメラメッセンジャーバッグ(斜め掛けするメッセンジャーバッグタイプ)
  • カメラショルダーバッグ(ハンドバッグとしても使え、肩にかけるショルダーバッグタイプ)
  • カメラトートバッグ(手に下げたり肩にかけられるトートバッグタイプ)
  • カメラボディーバッグ(コンパクトで体にフィットするボディーバッグタイプ)

いずれもカジュアルでカメラバッグとしてでなくても使えるようなデザインの仕上がりです。

特に今回私が購入したバックパックは、カジュアルな「スタンダード」と、機能性を高めた「ハイグレード」の2つが展開されています。私は「ハイグレード」を選択しました。

この選択の理由も含めて、レビューしていきます。

 

良い所

デザインが良い

まず始めにデザインが良いという点が挙げられるでしょう。

カメラバッグはデザインが良い商品も多い反面、「誰が使うんだ?」というくらい野暮ったくダサいデザインのバッグも非常に多いです。

もちろんカメラの運搬が第一目的ですから、デザインについての評価は甘いです。

この「off toco ハイグレード」は、見ての通りライトグレーのポリエステル製で、見た目はそこそこ良いです。カメラバッグとしては90点くらいを与えても良いデザインです。

▼生地の質感はこんな感じ

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大柄でも似合う大振りなサイズ

今回購入した「off toco ハイグレード」はLサイズと言う表記からもわかる通り大振りです。

私は身長が180cm、体重が75kgほどありやや大柄です。

そのためカメラバッグに多い小振りなバックパックでは、見た目のバランスが非常に悪いのです。大人がランドセルを背負っているかのような、非常に見苦しい見た目になってしまいます。

その点でこの製品は幅315mm×奥行190mm×高さ470mmということで、190cmくらいまでの方であれば違和感なく背負えるサイズ感であると思います。

私の身内がほぼ同サイズのバックパックを背負っていて、身長は170cm少々ですが違和感はありません。

しかし、同クラスのバックパックに比べるとカメラバッグのためかやや奥行きがあります。そのため縦横の寸法以上に大きく見えます。

機能性重視であれば全く関係ないポイントですが、見た目のバランスを重視するのであれば、小柄な方にはMサイズ(商品ページを開く)をオススメします。

バックパックとしての高い機能性

私はカメラバッグをカメラの運搬道具としてではなく、普段の移動や活動の相棒として選びました。

歩くのが好きで、よくブラブラと10kmくらい平気で歩き回ります。

10kmを1時間~1時間半程度のペースでかなり速く歩くので、バックパックもスポーツに適したものでないと体が痛くなってしまいます。

バックパックにはショルダーバッグやウェストポーチタイプも存在しますが、それらを選ばなかった理由はここにあります。荷物の負荷を体に均等に分散させるバッグでなくては、散歩(ガチなウォーキング?)には向かないのです。

off toco ハイグレード」には、「off toco スタンダード」(下図)にはないバックパックとしての高い機能性があります。もしアウトドアや山登り、ハイキングといったタフな環境で使うのであれば、間違いなくハイグレードをオススメします。

 

一つ目のポイントは肉厚で幅広なショルダーベルトです。

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肩の負担をグッと抑え、重量感も和らげてくれます。これに加えて「ロードリフトストラップ」と呼ばれる構造を採用しています。これはバッグの位置を高く引き上げることができる機能で、特に重量物を背負っている場合には重量感をより一層和らげてくれます。

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二つ目のポイントはチェストベルトとヒップベルトです。

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バックパックでタフな環境に挑んだことがある方なら、誰しもこの2本のベルトの有無で大きな違いがあることを知っているはずです。そう断言できるほど、この2本のベルトでバッグを体に縛り付けることによって得られる恩恵は大きいです。

バッグが揺さぶられることで受ける体の負担を大幅に軽減してくれます。

特に邪魔になりがちなヒップベルトはバッグ内に収納できるのも嬉しいポイントです。

 

三つ目のポイントは背面クッションです。

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大きく凹凸したEVA素材のクッションが、体への負担を和らげるとともに通気性を確保します。

カメラの収納力が高い

バックパックとしてだけでなく、カメラバッグとしても高い機能性を有しています。

まず始めにバックパック型のカメラバッグとしては定番と言える、バッグを下ろさずにカメラを出し入れすることができるカメラ収納部がバッグ底面にあります。

両サイドにそれぞれダブルファスナーがあり、バッグをずらしてカメラを出し入れすることができます。

出典:https://www.elecom.co.jp/products/DGB-S037GY.html

このカメラ収納部には、インナーバッグがスッポリと収まっています。

インナーバッグの寸法は幅270mm×奥行110mm×高さ190mmで取り外すこともできます。私の使うCanon EOS Kiss Mなどレンズ付きで6~7台は入りそうです。

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インナーバッグは分厚いクッション性の高い素材でできており、中にはマジックテープで自由に区分けができる仕切りが4枚入っています。

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また、ショルダーベルトには小さなポーチが付属しており、レンズカバーなどの小物を収納しておくのに便利です。

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もちろん三脚を固定する三脚ベルトが付属しています。

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カメラ以外の収納力も高い

カメラを収納する底部のスペースの上にはメインの収納スペースがあります。

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寸法は幅300mm×奥行100mm×高さ245mmで、これ以外に15.6インチまでのノートパソコンを収納可能な独立したスペースがあります。

出典:https://www.elecom.co.jp/products/DGB-S037GY.html

更に、上部のメインスペースと底部のカメラスペースは仕切りを取り払うことで1つのスペースにすることが出来、シンプルなバックパックとして使用することもできます。

また、前面には大きさの違う2つのポケットがあり、更に背面側に小さなポケットが付属します。

個の背面側の小さなポケットは、背負ったまま出し入れすることができます。(ヒップベルトもここに収納可能)

出典:https://www.elecom.co.jp/products/DGB-S037GY.html

慣れるには少し時間がかかりますが、慣れてしまうと非常に便利なポケットです。

防水性

バッグ本体はポリエステル製で、撥水加工が施されています。

出典:https://www.elecom.co.jp/products/DGB-S037GY.html

しかし、この類の撥水加工は長く強くもつケースは少ないです。ファスナーも簡単に水が浸入しない構造になっていますが、強い雨のなかでは頼りないです。

これはどの製品でも変わらないことです。

メーカーとしてもそれをわかっており、本体に収納可能なレインカバーが付属しています。

出典:https://www.elecom.co.jp/products/DGB-S037GY.html

更に、底面にはハイパロンゴムを採用しています。

耐摩耗性や対候性、耐熱性が高く建材などにも採用されています。多少濡れた地面に置いたところで水が浸透することはないでしょう。

悪い所

底部はゴミが付きやすい

こちらがハイパロンゴムを採用した底部です。

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まだ使用期間は短いのですが、非常にゴムやホコリが付きやすいです。

実用上全く問題はありませんが、手で払ってもなかなか落ちません。

チャックの動きが悪い

チャックの動きがやや渋いです。

軽微な点ではありますが、非常に高機能で全方位において作り込んでいる割に、少し残念なポイントです。

私の場合は、手持ちのシリコンスプレーを吹いて改善しました。

シリコンスプレーは滑りを良くするスプレーで、割とよくもちます。高いものでもなく、家庭内の滑りが悪いところには大抵使えるので買って損はないでしょう。

ファスナーに添って軽く吹いてやれば一発で動きが軽くなります。

コンパクトなミラーレスカメラユーザーにはカメラの収納部が大きすぎる

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これは我が儘な話ですが、私が使う「Canon EOS Kiss M」はAPS-Cセンサーのミラーレスカメラです。サイズはとってもコンパクトで、大柄な私にとっては手のひらサイズ(ちょっと言いすぎ)です。

ご覧の通り、カメラの収納部に横向きに置いたとしても上下左右にスペースができてしまいます。

仕切りを上手く使って動き回らないようにすれば解決しますが、なんともスペースがもったいないです。

このような使い方をすると、カメラの収納部にあたるインナーバッグのほんの2割くらいしか使いません。

残り8割を自由に使えばいいのですが、インナーバッグ内は仕切られているとはクッション1枚の仕切りです。当然残り8割に濡れたものを入れればカメラが濡れるかもしれません。乾いたものであってもなかで動き回るようだとカメラへの衝撃が心配です。

例えばタオルとか、旅行時の着替えとか、それ自体が緩衝材になるようなものを入れるのであれば良いでしょう。

しかし、それ以外の用途ではこの8割の残りスペースが無駄になってしまいます。

 

もちろんoff tocoブランドにおけるハイグレードのLサイズという位置づけから、EOS Kiss Mのようなちっちゃいカメラ+せいぜい1本のレンズというコンパクト構成のユーザーを想定していないのでしょう。それでもバックパックとしての性能を考えるとこの「off toco ハイグレード」以外にあまり選択肢がないのです。

コンパクトなミラーレス用のインナーバッグが発売されて、この8割の残りスペースをうまく活用できるようになったらもっといいのになぁという我が儘です。

総評:至れり尽くせりな高機能カメラバッグ。なのに安い!

off toco ハイグレード」は、エレコムが開発したカメラバッグの最高峰です。

エレコムからはガチなカメラバッグとしてGRAPH GEAR NEOというカメラバッグが販売されており、正しくはそちらが最高峰です。しかし、カメラの運搬に特化しすぎていて私のようなライトカメラユーザーには逆に使いにくくなっています。

スタイリッシュで普段使いからアウトドア・スポーツまで幅広く対応するカメラバッグということで「off toco ハイグレード」はライトカメラユーザー向けの最高峰と言って良いでしょう。

機能は不足なく、全方位において高い次元の完成度を持ったカメラバッグです。

 

 これだけの完成度ですから、定価は¥24,900といいお値段です。

しかし。2019年3月15日時点のAmazon.co.jpの販売価格は¥8,878と半額以下の価格設定です。

 

プロやガチなカメラユーザーのように、撮影を主目的にして大荷物で出かける人には向かないかもしれません。

しかし、私のようにカメラを楽しんだり、お出かけのプラス要素としてカメラを持ち出すライトユーザーには最適なカメラバッグだと思います。

▼機能性を省いて、もっとスタイリッシュ&ライトなバッグを求める方には同じoff tocoブランドの「スタンダード」モデルがオススメです。

【Logicool ワイヤレスコンボ MK545】レビュー!Logicoolのベストバイっぽいキーボード&マウスセットの実力は?

昨年買ったiBuffaloの激安キーボードが不調のため、少しまともなキーボードを購入しようと「Logicool ワイヤレスコンボ MK545」を購入しました。

実売価格6000円台前半で手に入るキーボードとマウスのセットです。

2.4GHzの一般的なワイヤレス接続方式です。

Unifying対応で、1つのレシーバーで複数の機器を接続することができます。

Logicool ワイヤレスコンボ MK545」には以下の2製品が含まれています。(国内では単品販売無し)

  • Wireless Keyboard K545
  • Wireless Mouse M510

メーカーサイト:Logicool MK545 Advanced Wireless Keyboard and Mouse Combo

  

良い所

使って感じた良いところをそれぞれ紹介します。

ソフトタッチな静音キーボード 

Logicool ワイヤレスコンボ MK545」の一つ目のポイントは、ソフトタッチであるという点です。

タイピングしても「カチャカチャ」という硬質な音が鳴りません。

「スコ」とキーが奥に沈んでいくような感じで、人によっては感触に物足りなさを感じるかもしれませんが、よほどこだわりがない限りは問題ないでしょう。

例えばノートパソコンのように、薄いキーボードとはちょっと違います。

「スコ」と柔らかく沈むのですが、その沈み込む量がノートパソコンのキーボードのような薄いものとは違い、深さがあります。

そのため柔らかい感触であっても、物足りないと感じることはないでしょう。

キーも沈み込むと同時にぐらつくような頼りなさはありません。

何より、この柔らかさのお陰で「カチャカチャ」と音が鳴らない点が嬉しいです。

非常に良いものを使っているという感覚があります。

大振りなサイドキー付きマウス

マウスは大振りです。

一般的なマウスより一回り大きく、重量は83g+単三電池2つということで重さもあります。

通常のマウス感覚だと持ち上がりにくいためにやや操作がしづらく感じるかもしれません。私はマウスを浅く握るタイプなので、そのままではサイドキーに指が届かないほどです。

マウスを浅く握るタイプの人にはオススメできないですが、慣れるとこれはこれでどっしりと安定していて使いやすいです。

ゲームなどで素早く大きな動きが求められる場合には向かないでしょう。

キーボードほど良いもの感はありませんが、合わせて6000円ちょいと考えれば満足感は高いです。

悪い点

ちょっと高い?ほぼキーボード代?

価格は6000円台前半と、キーボードとマウスのセットと考えれば安いです。

 

・・・と、購入前は思っていました。

しかし、よく考えると安価な有名メーカー品であっても無線キーボードやマウスはそれぞれ1000円台で手に入ります。

また、マウス(M510)はお世辞にも良いものとは感じられません。

M510は国内では単品販売されていませんが、アメリカでは1000円~2000円程度で販売されています。セット販売でレシーバーが1つであることを考えると、価格のほとんどキーボード代に占められているものと思われます。

国内では定番のM545(下図)などの方がずっと高機能で高品質です。

 

反応が時折悪くなる

私は今までLogicool製品を愛用しています。

マウスだけでも10台近く使っており、特に先ほど挙げたM545は3台以上購入してきています。

Unifying対応する前も後も、特に不具合なく使えていました。

しかし、この「Logicool ワイヤレスコンボ MK545」に関してはマウスもキーボードも接続が不安定です。

全く使えないほどではないのですが、時折1~2秒反応が悪く動きがかくついたり、ごくまれに10秒単位で反応がなくなります。更にごくまれに全く反応がなくなりパソコン自体の再起動をしなくては動かなくなることもありました。

これが初期不良であるのか、パソコンとの相性問題であるのかどうかはわかりません。

現在Logicoolに問い合わせているので、結果が分かり次第追記します。

まとめ

Logicool ワイヤレスコンボ MK545」の評価をまとめると以下の通りです。

  • キーボード(K545)の質感や満足感は高い!
  • マウス(M510)は平凡な性能
  • マウス(M510)は大振りのため握りの浅い人や大きくカーソルを操作することが多い人には不向き
  • 反応がたまに悪くなる(メーカーに確認中)

マウスがもう少し良いものであればお買い得感も満足感もぐっと高くなると思います。

キーボード(K545)が単品でもう少し安く売りだされれば、むしろそちらの方が買いかもしれません。

輸入車に興味のある車好きに知っておいてほしいこと

車は好きだが日本車にしか乗ったことがない。

そんな人に向けて輸入車メーカーの方向性や考え方の違い、車の違いを雑に解説していきます。

何が言いたいかというと、輸入車を知りたいなら快適性重視にしろ走行性重視にしろとりえあず5シリーズがオススメっていうこと。5シリーズにしばらく乗って、評価軸を作るとどんな車も適切に評価できるということです。

経緯

はじめに、この記事を書こうと思った理由を説明します。

私は根っからの車好きで、車に関する情報を普段から読み漁っています。その範囲はニュースからSNSの個人の発言まで幅広いです。

 

そうした情報に触れていると、輸入車を知らない人が書いた記事や発言に違和感を感じることがあるのです。

 

GT-Rの後釜に一部の911以外のポルシェを選ぶでしょうか?

ロードスターの後釜にアウディやメルセデス各車を選ぶでしょうか?

 

真逆の選択です。

日本車の立ち位置

輸入車を知る前に、世界における日本車の立ち位置を説明します。

日本車は優秀で、日本には日本車があふれています。日本に住む人が日本車を選ぶのは間違いのない無難な選択です。

だからこそ、車好きであっても日本車の世界しか知らない人が大勢いるのです。

 

日本車は一部の突き抜けた存在を除けば極端に実用性を追求しています。マーケティングの成果を柔軟に取り込み、高い品質の洗練された車を作り出しています。

悪く言えばブランドや哲学がなく、商売としての車作りに徹しています。

デザインはアジアの車らしく、統一感や伝統よりも奇抜さを重視しています。しかし、その一方でデザインにコストを割かないためにチープでちぐはぐな仕上がりになることも間々あります。

マーケティングとして一部の車好きに訴求する製品を作ることはありますが、基本的に既存の大きな需要に応えることに重きを置いています。

例えばスズキのスイフトは世界的にも優秀で楽しいハッチバックとして知られていますが、スイフト以外も同様の考え方で作られているかと言えば、全くそうとはいえません。

 

もちろん、日本以外の自動車メーカーが必ずしも筋の通った車作りをしているわけではありません。しかし、日本車メーカーほど顧客の求めるものに偏重した車作りをしているメーカーもないのです。

 

これは決して悪いことではありません。

車に乗る大部分の人は車を移動の道具としか考えておらず、車好きなど限られた一部なのです。

この大部分に応える高品質な車を作り続けているからこそ日本車が世界にあふれているわけです。これは簡単なことではなく、同じ路線をとる韓国車メーカーが日本車メーカーに簡単に追いつけていないことからもわかります。

走って楽しい車を作るメーカーはどこ?

優れたシャシーを持ち、路面からの情報やステアリングの操作感、ペダル類の操作感に優れたメーカーを紹介します。

BMW

走って楽しいメーカーの筆頭はBMWです。

あらゆる自動車メーカーのなかで最も優れたブランドを持ち、そのブランディングは自動車業界のみならずさまざまな業界で参考にされるほどです。

このブランドを築いたものこそ走る楽しさ、BMW的にいえば駆け抜ける喜びです。

近年の電子制御化によるネガティヴな意見は聞かれるものの、まだまだ高い次元で走る楽しさを持った車を作り続けています。

 

日本では3シリーズが主力ですが、世界的には5シリーズが主力製品です。

5シリーズは、同クラスのセダンの中で世界屈指の出来で、世界最高のセダンの名を欲しいままにしていた時期もあります。

 

日本車との大きな違いは走る楽しさと快適性の共存にあります。

日本車メーカーがたまに生み出すスポーツモデルはやや極端で、乗り心地は悪く演出過剰です。

しかし、BMWは快適です。無理に曲がればかなりロールもします。

乗り心地は硬いと言われることもありますが、安楽な移動ができる程度には快適です。静粛性も十分です。それでいながら、ちょっとした操作が気持ちよく、楽しく走ろうとすればそれに応えてくれるのです。

限界を超えても挙動は穏やかで、高い操作性もあってスペックよりフィーリングをとことん追求していることがわかります。

まさにスポーツセダン。スポーツカーではなくスポーツセダンなのです。

 

決してサーキットや峠を飛ばす車ではなく、高いシャシー性能と素晴らしいフィーリングが普段のドライブをグッと盛り上げてくれる。そんな存在です。

快適な旅のお供や安楽な日常の移動、ビジネスシーンにも合った雰囲気を持つのがBMWです。

ポルシェ

BMWに続くのがポルシェです。

よくフェラーリと並んでスーパーカーのような扱いを受けますが、それは極々一部のモデルの話です。

 

特にスタンダードな911やそれ以下の車種では、BMWと同じように楽しく操れるスポーツカーを作り続けています。

BMWとの違いは、BMWがセダンやワゴンといった実用性のある車体と快適性をそれなりに重視しているのに対して、実用性は置いておいて、快適性も少し諦めて、ポルシェはスポーツカーとしての車作りをしているという点です。

 

それでも日本車メーカーがたまに作る演出過剰のスポーツモデルよりは快適です。BMWに比べれば、排気音も露骨に大きいです。

 

BMWより楽しむ比率をグッと上げた趣味の車がポルシェです。

フランスとイギリスとイタリアの9メーカーについて

どこに挙げるべきが悩むのがフランスの3メーカー(プジョー・ルノー・シトロエン)とイギリスの3メーカー(アストンマーチン・ケーターハム・ロータス)とイタリアの3メーカー(フィアット・アルファロメオ・フェラーリ)です。

 

フランス車といえば、ハッチバックです。楽しい小さなハッチバックといえばフランスです。

「走って楽しい車を作る」という点においてはプジョー・ルノー・シトロエンを挙げた方が良いのかもしれません。

しかし、実際に乗ってみるとわかるのですがこの3メーカーが作る車は基本的に実用車なのです。日本車とそれほど変わりません。

シャシーが素晴らしいなどと言われますが、基本的にはデザインに優れ洗練度と耐久性がやや落ちる日本車。といった感想を多くの人が抱くでしょう。私自身がそう感じました。

 

もちろん楽しさや走りを重視したスポーツグレードが存在します。

しかし、そちらを主軸に評価するのは少し違うかなということで、ここでどっちつかずな評価をしています。

 

イギリスの3メーカーのうち、ケーターハムやロータスはスポーツカーを作るメーカーとして多くの人が知るところですが、規模が小さいためここでは割愛します。

アストンマーチンも規模が小さいですが、知名度は抜群です。

このアストンマーチンのポジションは、あえて言うなればポルシェに近い所にあります。

決してスペックやサーキットでのタイムが優れている車ではないですが、エンジンサウンドや操作感と言ったフィーリングに重きをおいた昔ながらのスポーツカーを作っているメーカーです。小さなメーカーだけあって、特にインテリアの質は低く、走るのは楽しいものも快適性はそれほど優れていません。

 

イタリアの3メーカーは少し特殊です。

フィアットは500のイメージが強いですが、基本的には実用車を作るという点でフランスの3メーカーに近い存在です。

アルファロメオは走る楽しさを重視しているかと言われると、実際はそうでもありません。操作感があやふやで、挙動も安定しない洗練されていない車が多いです。

フェラーリはスーパーカーに分類されますが、実際に得られる感覚としてはスポーツカーに近いです。もちろん優れた性能は持っているものの、それ以上に感性に訴えかける点を重視しているように感じられます。

 

ここであげた9メーカーはあえて分類するのが難しいため、ここでまとめて紹介しています。

乗ってて快適な車を作るメーカーはどこ?

次に、走る楽しさは置いておいて、乗っていて快適な車を作るメーカーを紹介します。

安楽で快適な移動手段。

日本車メーカーにおいてはレクサスの一部車種やトヨタのクラウンなどもここに含まれるかもしれません。

メルセデスベンツ

安楽で快適な移動手段の代表格と言えるのがメルセデスベンツです。

BMWのイメージに引かれてか、走る楽しさがそれなりにある誤ったイメージを持たれている人も多いです。

もちろん車としての基本性能は十分にありますが、BMWとは違って快適さを重視しています。とにかくA地点からB地点へ快適に移動することを追求した車作りをしています。

ある意味、トヨタ・クラウンの延長線上にあるような車を作っています。

 

おそらく多くの日本車ユーザー(特に走りに興味がない方)が乗って、一番違和感のない車を作っていると感じます。

とにかくどこにも尖ったところはなく、快適で楽チンなのです。

クラウンで満足しているという方が、ちょっと違ったデザインの車に乗りたいなという時にCクラスやEクラスを試してみると良いでしょう。

 

間違いなく後悔しない選択になるはずです。

 

メルセデスベンツには、AMGモデルというちょっと過激なモデルが存在します。

こっちは走る楽しさがあるのでは?と思われる方もいそうですが、それはちょっと違います。ごく最近のAMGは段々と走りに力を入れていますが、AMGは基本的に凶暴性を重視しています。

過剰でアンバランスなエンジンパワーや悪すぎる乗り心地など、「走って楽しい」というよりは過激なアトラクションに近いです。

アウディ

メルセデスベンツに次いで安楽な車を作っているのがアウディです。

ラリーやオシャレなデザインのイメージが強いという方も多いでしょう。

アウディは元々、質実剛健で地味な車ばかりを作っていました。お堅い実用車です。そんなアウディがオシャレなデザインと高い品質を持って近年では大躍進しています。

 

車作りとしては、メルセデスベンツやフォルクスワーゲンのような実用性を重視したものです。実際にフォルクスワーゲンと車体を共有しているものも多いです。

スーパーカーのR8も、昔のNSXのように実用性あるスーパーカーとして評価を得ています。

 

デザインはオシャレなものの、欧州では「軽薄」「ミーハー」というイメージも付きまとっています。

あまり車に興味はないけどオシャレだからと選ぶ人が多いメーカーです。

そんなわけで、走る楽しさは感じられません。洗練された良い車ですが、特にこれといって優れた点もないというのが素直な感想です。

 

メルセデスベンツやBMWと同じように、あらゆるシーンに対応できる無難な車を作っています。

ボルボ

ボルボは日本でも比較的多く流通しているものの、車好きが興味を向けることはあまりありません。

日本車と言うレベルの高い基準を持った日本人にとって、小さなメーカーが作った車はどうしても見劣りしてしまうのです。

それではボルボの車がどうかというと、極めて安楽さに偏った車を作っています。

例えばステアリングなどへたな日本車以上に軽く、スカスカです。

操作感はいまいちですがデザインは素晴らしく、特にインテリアに関しては超高級車を除けば随一の出来といえるでしょう。

メルセデスベンツやアウディと比べた場合、乗り心地や洗練度において見劣りするものの、最近では段々とそのレベルも上がっています。

さいごに

最終的にドイツの4メーカーにフォーカスを当てたような形になってしまいました。

逆に言えば、この4メーカーはポジションが明確なメーカーと言えるわけです。

  • 普段使いが出来て楽しい車が良いならBMW。
  • 楽しさを重視するならポルシェ。
  • 快適ラクチンがいいならメルセデスベンツ。
  • 快適ラクチンでオシャレがいいならアウディやボルボ。

ちょっと雑な評価ですが、おおむねこのような評価で間違いがないと思います。

 

そのなかでも、走る楽しさも快適性も高次元でバランスが取れ、価格も現実的な5シリーズは輸入車の評価軸を持つために最適な1台です。

EクラスやA6を選んでしまうと、やや快適性に偏り過ぎてしまいます。

中古の安い5シリーズでも構わないから、まずは乗ってみてほしいなぁと個人的には思います。

 

輸入車は高価で壊れやすいイメージから、車好きなのに日本車しか乗ったことがない方や数少ない輸入車にしか乗ったことがない方が多いものです。

そのため、こうした輸入車の客観的な評価を持たずに偏ったイメージを抱いてしまう場合があります。

実際に購入を踏み切る際にも舞い上がってしまって適切な評価ができない場合があります。

 

国産車や国産車の一般的なカスタムで得られる「走りの良さ」とBMWやポルシェがノーマルで持つ「走りの良さ」は全くの別物です。

だから、走りを重視する人がBMWやポルシェを体験して感動することもあれば、逆に「なんか違う」と感じることもあるでしょう。

 

もしあなたが車好きで輸入車への乗り換えを検討している場合、

是非色々なメーカーの車を乗り比べてみることをオススメします。

 

日本車とは違った魅力がどのメーカーにもあるものです。

 

走りなんてどうでも良いという人がポルシェに乗って感動して宗旨替えするかもしれません。逆もまた然りです。

同じ快適性重視でも、同じ走行性重視でも、日本車と他国のメーカーの車は違いがあるものです。

迷ったら、とりあえず5シリーズ。

【オトシンクルス繁殖計画#6】ラスボラエスペイ繁殖計画??

「オトシンクルス繁殖計画」と題して、オトシンクルスの繁殖に挑戦しています。

対象となる生体は、チャームで購入したオトシンクルスで購入後1~2年ほど飼育しています。全部で4匹います。オスメスの区別もつきませんが、何はともあれ隔離して試行錯誤を始めてみることにしました。

手っ取り早く繁殖のコツを知りたい方はこちら:繁殖の難しい淡水熱帯魚を繁殖させる6つのポイント

「オトシンクルス繁殖計画」は記録を怠って途中で途切れてしまいましたが、この6つのポイントを守ることで繁殖成功しました。

調べていく中でわかったこととして、繁殖が難しいといわれる種も含めた多くの熱帯魚はこの6つのポイントを守ることで繁殖が可能であるということです。

是非チェックしてみてください。

 

現在の繁殖計画の方針は以下の通りです。

  • 水温は26度固定
  • phは弱酸性から中性を維持(6.8~7.5)
  • 少々の水草を設置
  • 底床はなし
  • 食いつきの良い餌を1日3回与える(冷凍アカムシ等の高たんぱくな餌)
  • 週に1回50%の水替え

前回のおさらい

前回は餌付けがうまくいかないことを報告しました。

また、線虫が大量発生していることもお伝えしていました。

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前回:【オトシンクルス繁殖計画#5】大量換水2回目&餌付けに難航して線虫大量発生 - ドリリウム

線虫はいなくなりました

始めに、大量発生していた線虫はあっさりといなくなりました。

対策は餌を減らしただけです。

我が家のオトシンクルスは2年くらい飼っているにも関わらず非常に憶病です。

特に隔離を初めてからは常に物陰に隠れていて、人が近づくと逃げ惑います。

 

そんな調子ですから、餌をしっかり食べてくれないのです。

繁殖のためにはたっぷりと栄養を取らせることが肝要です。そのため、あえて多めに餌をあげて長めに放置していたのですが、結果としては線虫の大量発生を招きました。

 

実は現在でも餌付けはいまいちうまくいっていません。

タブレット上のエサも、粒上のエサも、冷凍アカムシすら食いつきが悪いです。

ただ、体型は変わっておらず餌を食べていないということはなさそうです。

 

一般的な寿命から考えるに、我が家のオトシンクルスはかなり老齢です。

もしかするともう積極的な繁殖はしないのかもしれません。

生体追加

オトシンクルスではありません。

我が家の水槽に、オトシンクルス同様長らくいるラスボラエスペイと言う小さなコイ科の魚を追加しました。

オトシンクルス並みに小柄でおとなしく、混泳にはピッタリです。

 

特に確証はなかったのですが、他に泳いでいる魚がいればオトシンクルスたちも出てきてくれるようになるのではないかと考えました。

また、線虫発生を招いた餌余りの問題も、ラスボラエスペイが餌を食べてくれることで心配なくなります。

 

しばらくはラスボラエスペイを混泳させ、オトシンクルスの様子を見たいと思います。

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毎週50%の換水は継続しており、餌も冷凍アカムシを中心に高タンパクな餌を多めに与えています。

もしかするとラスボラエスペイが先に繁殖しちゃうかもしれません。

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ブログを書いている人

カタミチ

ご意見・お問い合わせ等:syufukc@gmail.com

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