【モーター軸直結】モーター軸に直結した場合の振動対策とベアリング保護手順
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DIYでモーターを使う場合、ベルト駆動せずにモーター軸に道具を直結する場合があります。むしろ場所や手間の都合で、モーター軸直結で使う場合が多いでしょう。
モーター軸は横方向の力に弱いです。
また、「モーター軸直結」という使い方は、モーター軸の延長線上に重量物がつきます。この重量物に僅かな重心のずれや芯のずれがあれば振動やベアリングの劣化を招きます。
私自身、モーター軸にドリルチャックを付けたり木の棒を付けてドラムサンダーもどきにしたり、木の円盤を付けてディスクサンダーにしたりしています。
比較的横方向の力がかからない道具が多いです。
▼ドラムサンダー?(制作時の記事)
▼ドリルチャックに自作したスポンジサンディングパッドをつけたやつ(制作時の記事)
「モーター軸直結」諸問題への対策
それでは実際に対策していきます。
今回は先ほど紹介したモーター軸にドリルチャックを取り付けた道具を例にとって対策をしたいと思います。
こちらが実際にモーター軸にドリルチャックを取り付けたものの全体図です。
構造は非常に単純で、モーター軸にカップリングを取り付け、ドリルチャックに元からあるネジ溝を使って連結しています。(制作時の記事はこちら)
こうしたモーター軸直結の問題は、モーター軸がモーター内の2つのベアリングで保持されているという点です。
今回のケースではドリルチャックにスポンジサンディングパッド(ただのヤスリ付きのスポンジ)を取り付けます。木材等をスポンジサンディングパッドに押し付けるわけです。
そうすると、ドリルチャックより先で横方向の負荷がかかります。
これがモーター内の2つのベアリングに負荷を与えます。
つまり、対策は簡単です。
モーター軸の延長線上にもうひとつベアリングを追加すればいいわけです。
取付位置は先端に近ければ近いほど良いです。
今回はドリルチャックの先は着脱可能であり、ドリルチャックより先にベアリングを入れることはできません。
そこで最も先端に近い場所として、このようにベアリングを追加することにしました。
今回のケースでは、このようにモーターを机の天板裏に固定し、その先だけが机の上に飛び出す構造です。
つまり、ここにベアリングを追加するわけです。
ベアリングにも色々な形状がありますが、今回はフランジ付きのベアリングを選択しました。
ドリルチャックに接続されているのは1/2-20UNFボルトですが、カップリングと連結するために12mmまで削っているので内径12mmのベアリングを選択しました。
特に難しいことはなくベアリングを軸に取り付けるだけで対策は完了です。
カップリングの飛び出し分を天板から浮かせる必要があったので、適当な木の欠片を挟んでネジ止めしています。
この対策、必要?
この対策は簡単で効果的ですが、そもそもモーターのベアリングなんて数百円のものです。対策せずそのまま使い続けるという選択もありでしょう。
何故この対策を行ったかというと、ベアリングの保護以上に振動対策の意味があります。
先端に横方向の力がかかると、モーターを固定している天板ごと振動してしまうのです。
たぶん中心がずれて振動してしまっているんだと思います。
モーターを固定している机自体にそれほど重量がなく、更にモーターと天板の固定も簡単なものです。
これを追加したベアリングで無理矢理抑えつけることで解消しているわけです。