ドリリウム

趣味をとことん突き詰めるブログ。高知 / 釣り / DIY / バイク / 車 / 家具制作 / アクアリウム / BMW / 地方移住 / ルノー・ルーテシア

【レモン栽培】病気や落花の原因にも!最適な「水やり」の方法【柑橘類の育て方】

f:id:katamichinijikan:20210606221437p:plain

美味しいレモンを収穫し、木の状態を良く維持するためにも「水やり」は非常に重要です。時期やシチュエーションごとに水やりの頻度や方法、そして水やりの時に気にかけたいポイントを解説します。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

 

このほかにも、一般家庭における自家栽培レモン(鉢植え/地植え)の育て方や栽培手法など、様々な知見をまとめています。

レモンの栽培方法に関する記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントとなっています。

最適な水やりの頻度

レモンは水やりに関してそれほど繊細な果樹ではありません。

しかし、不適切な水やりをすることで果実の出来が悪くなったり、木が枯れてしまうこともあります。

最適な水やりの頻度を守ることで木の生育を促し問題を未然に防ぎましょう。

庭植えの場合

庭植えの場合は水やりの必要がありません。

しかし、気温が30度を超える日がちらほらと増え始める7月ころになると注意が必要です。

基本的に高温になっても水やりは不要ですが、雨が1週間以上降らない場合には水やりをしてやりましょう。

暑さのピークもすぎて朝晩は涼しさを感じ始める9月ころになると、また水やりは不要になります。

 

逆に、不必要に水を与えてしまった場合には庭植えとはいえ根腐れの危険もあります。

特に土質が粘土質で水はけが悪い場合などは要注意です。

鉢植えの場合

鉢植えの場合には時期によって水やりの頻度を変えてやる必要があります。

水は足りなすぎるよりやりすぎる方が危険度が高いです。

絶対に守らなければならないポイントは、土の表面が乾く前に水をやらない、ということです。

最低限これさえ守っていれば、レモンが枯れてしまうことはありません。

 

基本的な水やりの頻度は以下の通りです。

  • 涼しい春・秋は3日に1回
  • 暑い夏は毎日
  • 冬は1週間に1回

先述の通り、土の表面が乾いていない場合には水をやらなくて構いません。

レモンは乾燥よりも過湿に弱いです。

受け皿に水を溜めない

鉢植えの場合、鉢の下に水が溜まる受け皿を置いているかもしれません。

受け皿と鉢はセットで売っていることもあるためなんとなくセットで使っている方も居られるでしょう。

しかし、基本的に受け皿は使わないでください。

受け皿は旅行などで水やりが出来ない時に、一時的に水を溜めておくために使用します。

普段から受け皿を使うと根腐れを起こす可能性があります。

鉢植えは雨に晒さない

水やりとは直接関係がありませんが、鉢植えしている場合には直接雨のかかる屋外に置くべきではありません。

レモンがかかるいくつかの病気は雨を媒介としてレモンに移ります。

室内に置く必要はありませんが、軒先の下など真上に屋根がある場所に置くと良いでしょう。雨ざらしの方が水やりの手間が減りそうなものですが、乾燥は防げても過湿は防げません。

先述の通りレモンは過湿に弱く、根腐れを起こせば枯れてしまう可能性も高いです。

くれぐれも雨ざらしは避けましょう。

レモンの水やりが足りないと起きる問題

レモンの水やりが足りない場合、カラカラに乾燥しきってしまえばもちろん枯れて木が死んでしまいます。

しかし、水やりの頻度が少ない程度であれば木の生育にはそれほど影響はありません。

落花・落果が増える

水やりが適切にできておらず、乾燥気味の場合には花や果実が落ちやすくなってしまう場合があります。

特にレモンは肥料を多く必要とする果実です。

基本的に緩効性の肥料を使いますが、水やりの際に肥料が水に溶けだして根から吸収されるタイプの肥料が多いです。

この場合には肥料不足に陥る可能性もあります。

実がブヨブヨになる

レモンの果実が育っている間に乾燥が起こると、実の中の水分が減って実のハリがなくなりブヨブヨとしてしまう場合があります。

1年かけて育ててきたレモンの実ですから、実の味が落ちるのは避けたいものです。

レモンの水やりが多すぎると起きる問題

水やりが多すぎた場合、根腐れの恐れがあります。

根腐れとは、その名の通り根が腐ってしまう現象です。

なぜ根が腐るかというと、土のなかの水分が多すぎて根が空気を吸えなくなって窒息死してしまうからです。

レモンを始めとして植物は根から水だけでなく空気も吸っています。

土の中は水分が必要ですが、水分が多すぎてもいけないのです。

基本的に水のやりすぎは控え、鉢植えの場合には「土の表面が乾く前に水をやらない」という点だけは守りましょう。

また、受け皿も基本的に使わないようにしてください。

根腐れの対策

根腐れが発生した場合の対策は難しいです。

進行状況にもよりますが、そのまま枯れてしまうことも珍しくありません。

初期の段階では土が腐臭を放ち始めます。次に葉や枝が元気なくなり、最後に枝がなかから腐り始め倒れます。

基本的に対策と言う対策はなく、初期の段階であれば水やりを止めて土を乾かすという対策が有効です。

もしそれ以上進行している場合には、植え替えをする必要があります。

土は水はけの良い新しい土に置き換え、根は腐った部分を完全に切り取ります。

腐った部分はよく見ると色や状態で変化がわかりますが、正確に判別できないことも多いので大きめに切り取ります。

その後、長い枝を切り落とすなど越冬に失敗した時と同様の対策を施し、木を小さくします。

もし持ち直した場合でも、2年ほどは収穫は見込めません。

さいごに

レモンの水やりについて解説しました。

それほど難しいものではありませんが、特に園芸初心者の場合には水やりをしすぎて枯らしてしまうことがよくあります。

適度な水やりを覚えれば、どのような植物でもそれなりに育てることができるようになります。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

 

▼その他の自家栽培レモンの育て方や栽培手法などは【レモンの自家栽培方法】カテゴリーからご覧ください。

【レモンの自家栽培方法】の記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントです。

【レモン栽培】花・果実が落ちる!落花や落果の原因と対策【柑橘類の育て方】

f:id:katamichinijikan:20210606215901p:plain

レモンの育成には付き物の「落花」や「落果」の原因と対策を解説します。

落花や落果は、花や果実が“自然と”あるいは軽く触れただけで”落ちてしまうことを指します。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

 

このほかにも、一般家庭における自家栽培レモン(鉢植え/地植え)の育て方や栽培手法など、様々な知見をまとめています。

レモンの栽培方法に関する記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントとなっています。

落花・落果の原因

レモンは栄養や管理状態が悪いと花や果実が落ちたり、あるいは軽く触れただけで落ちてしまうことがあります。

特に受粉が終わって花弁が落ち、これから果実が大きくなり始めようとする6月ころになると顕著になります。

栄養や管理状態が悪いと、特に6月ごろに落果が目立つことが知られています。

原因1:日照不足

レモンはたっぷりと日を浴びて育つ果樹です。

室内栽培も可能ですが、しっかりと日が当たる場所に置くか、昼間はよく日の当たる屋外に置く必要があります。

庭植えの場合には、周辺に高い木や建物があって日照不足になっていないことを確認してください。

鉢植えの場合には置き場を確認し、問題があれば移動させます。

原因2:水やり

レモンは比較的乾燥に強いものの、適切な水やりが出来ていなければ木が弱り、落花や落果が目立ち始めます。

詳しくは以下の記事でレモンの水やりについて詳しく解説しているので参考にしてみてください。

diy-kagu.hatenablog.com

原因3:栄養不足

レモンは非常に多くの肥料を必要とすることで知られています。

適切に肥料を与えられていないと木が弱り、花が咲いてもすぐに落ちる、果実が落ちると言ったことが起きがちです。

詳しくは以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

diy-kagu.hatenablog.com

原因4:剪定のしすぎ

剪定の際に枝を切り過ぎると、木は新しい枝葉を出すことに集中します。

そうすると花や果実に十分に栄養が行きわたらず弱り、落花や落果につながります。

剪定について、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

diy-kagu.hatenablog.com

落花・落果の対策

落花や落果が極端に多い場合には、その年の収穫は厳しくなります。

しかし、先ほど紹介した原因を特定して対策をしていくことで挽回し、少なくとも翌年の収穫を確かなものにすることができます。

日照不足による落花・落果の対策

日照不足により落花・落果している場合には、すぐに十分に日の当たる場所に移動することで対策ができます。

しかし、対策を施した時期によってはその年の収穫は厳しくなります。

もし対策を施したのが夏以降だった場合、夏以降の花に成る実は翌年の春頃に収穫時期を迎えます。

この時点でその年の収穫が厳しいことがわかると思います。

既存の花・果実を大切にし、運良く育った果実には果実袋をかけて風の当たりにくい対策を施し厳重に育てましょう。

水やりによる落花・落果の対策

水やりは、水の与えすぎによる根腐れと水の与えなさすぎによる乾燥があります。

レモンは比較的乾燥に強いため、乾燥によって落花・落果が起こることは多くありません。よくある影響としては、実がブヨブヨになってしまう現象です。

根腐れを起こした場合は絶望的です。

基本的にその年の収穫は諦め、木が枯れないように速やかな対策が必要です。

詳しくは以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。

diy-kagu.hatenablog.com

栄養不足による落花・落果の対策

栄養不足により落花・落果が発生している場合には、緩効性肥料を追加しつつ速効性肥料を与えることで栄養を補い対策することが可能です。

しかし、弱っている状態で咲いた花や果実が強くなることはなく、その年の収穫は厳しくなります。

日照不足の対策と同様に、既存の花・果実を大切にし、運良く育った果実には果実袋をかけて風の当たりにくい対策を施し厳重に育てましょう。

詳しくは以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

diy-kagu.hatenablog.com

剪定のしすぎによる落花・落果の対策

剪定のしすぎにより栄養が行きわたらずに落花・落果が発生している場合にはすぐに施せる対策がありません。

しかし、この場合には水やりや栄養不足による落花・落果とは違い落ちずに残る花や果実もそれなりにあるはずです。

日照不足の対策と同様に、既存の花・果実を大切にし、運良く育った果実には果実袋をかけて風の当たりにくい対策を施し厳重に育てましょう。

さいごに

レモンの落花・落果の原因と対策を解説しました。

基本的に木が付いたときには時すでに遅しです。

日当たり・水やり・肥料・剪定といった基本的な管理が重要です。

リンク先の解説記事も参考にしていただき、管理を改善していってみてください。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

 

▼その他の自家栽培レモンの育て方や栽培手法などは【レモンの自家栽培方法】カテゴリーからご覧ください。

【レモンの自家栽培方法】の記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントです。

【レモン栽培】必要な肥料と与え方・時期について【柑橘類の育て方】

f:id:katamichinijikan:20210606221442p:plain

美味しいレモンを収穫するために、肥料は欠かせない存在です。

この記事ではどのような肥料を、どのような方法で、いつ与えれば良いのかを解説していきます。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

 

このほかにも、一般家庭における自家栽培レモン(鉢植え/地植え)の育て方や栽培手法など、様々な知見をまとめています。

レモンの栽培方法に関する記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントとなっています。

レモンの成長サイクルからわかる肥料の必要時期

レモンは肥料をたくさん必要とする果樹です。

肥料を与えるタイミングには解説している方によってばらつきがありますが、一貫して言えることがレモンの成長サイクルに合わせた肥料を与えれば良いということです。

 

レモンは冬の間、水や栄養の吸収を抑え、動物で言うところの冬眠に近い「省エネモード」に入ります。

そして春になると成長をはじめ、夏・秋と成長を続けます。

春~秋まで成長を続け、芽を出し枝葉を成長させ花を咲かせ実を実らせます。

この春~秋にかけての激しい成長期があるからこそレモンは肥料をたくさん必要とするわけです。

 

肥料の必要時期の考え方はとても簡単です。

  • 春に芽吹いた枝葉はよく実を実らせるため春の始めの肥料は重要(春先の肥料)
  • 成長を続ける春~秋の間、肥料を絶やさない(春~秋の肥料)
  • 収穫を終えて栄養が不足した秋の終わりに肥料を与える(晩秋の肥料)

ポイントはこの3点です。

春先の肥料(1~3月)

春先の肥料はすべての肥料のなかで最も重要です。

なぜなら冬の間、活動を停止していたレモンの木が活動を再開し、新しい枝葉となる芽を芽吹かせるためです。春に芽吹く芽は、夏・秋に芽吹く芽に比べてよく実をつけるため最も重要です。

 

肥料を与える時期は、冬の寒さが残る2月ころです。

関東であれば2月、暖かい地域では1月、寒い地域では3月と地域によって違いがあります。

まだ寒いものの、たまにぽつぽつと暖かい日が出てくる時期が頃合いです。

 

緩効性の肥料を与えます。

春~秋の肥料(2~11月)

レモンは春から秋にかけて絶えず成長を続け、花を咲かせ続けます。

この間、肥料を絶やさないようにします。

時期は2~11月としていますが、これまた時期によって異なります。

肥料を与える時期の目安としては以下の通りです。

開始時期:春に小さな芽が芽吹き始めたころ

終了時期:成長や開花が緩やかになり収穫を終えたころ

肥料を切らさないように2~3回に分けて与えます。

こちらも緩効性の肥料を与えます。

冬前の肥料(11~12月)

収穫を終えたレモンの木に肥料を与えます。

ただし、収穫のタイミングが12月以降になる場合には、収穫を終えてからでは遅いです。おおよそ収穫できる実が成長して黄色く色づき始めたころに与えてください。

時期は地域によって差がありますが、収穫を終えて開花や木の成長が緩やかになり始めたら頃合いです。完全に寒くなって冬になると遅いので注意してください。

収穫のなかった年やほとんど実が実らなかった年にはこの肥料は不要です。

 

こちらは即効性の肥料を与えます。

この肥料を活動が停止する冬に残さないようにしましょう。

柑橘系果樹用の肥料を使うのがベスト

次の項目で必要となる肥料の成分量を細かく解説していますが、あまり深く考えるよりは柑橘系果樹用にメーカーがベストな成分を配合している専用肥料を使うことをオススメします。

春先の肥料や春~秋の肥料に使用される緩効性の肥料として特にオススメするのは、「ハイポネックス 錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用」です。

私が実際に使ってきて、最も使いやすく価格も安いということで重宝しています。

 

また、晩秋の肥料は即効性の肥料を使用します。

私が使用しているのは

こちらの「住友化学園芸 ベジフル液肥」です。  

肥料の与えるタイミングと与え方

肥料の与え方や与えるタイミングは、基本的に肥料のパッケージにある通りで構いませんが、私のオススメの肥料の与え方を紹介します。

使用するのは先ほど紹介したハイポネックス 錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用 30錠です。

肥料を切らさず、肥料を与えすぎて発生する「肥料やけ」を抑える絶妙な与え方だと考えています。

春先の肥料

寒さの残る冬の終わり、春の始めころに与えます。

レモンから新しい芽が出る前が望ましいです。

ハイポネックス 錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用 30錠を規定量与えます。

これで、おおよそ後述する正確な肥料の分量と同じくらいの成分を与えることができます。

春~秋の肥料(5月・7月・9月)

先ほど2~11月と解説した春~秋の肥料です。

1度目は5月ころ、春らしくなって桜が散ったころに与えます。地域によって時期は前後しますが、桜が散ったころが頃合いです。レモンの花が咲き乱れ始める時期です。

2度目は7月ころ、梅雨が明けたころが頃合いです。レモンは春・夏・秋と3回に分けて新たな芽が発生しますが、夏の芽が発生する時期です。レモンの実が大きくなり始める時期です。

3度目は9月ころ、暑さもピークを越えたころが頃合いです。レモンの果実は大きくなってきていますが、収穫まではまだ時間がかかります。秋の芽が発生する時期です。

ハイポネックス 錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用 30錠を規定量の3分の1与えます。

冬前の肥料

レモンの収穫後、本格的な冬が来る前に与えます。

住友化学園芸 ベジフル液肥」を規定量である1000倍希釈にして1週間に1回与えます。

最大で4週間かけて4回与えます。

出来れば寒さがきつくなる12月半ばより前に肥料を与え切りたいので、11月半ばころから肥料を与え始めると良いです。

収穫が終わってなくても、収穫できる見込みの実が十分に育っていれば肥料を与え始めて構いません。

 

もし4回与える前に寒さがきつくなってきたら、肥料を与えるのはやめてください。

正確な肥料の分量と計算

肥料の分量は肥料のパッケージにあるものに従っても構いませんが、基準となる肥料の量を紹介します。

    チッソ リン酸 カリウム
春先の肥料 8号 3 g 1.8 g 1.2 g
10号 4.5 g 2.7 g 1.8 g
15号 9 g 5.4 g 3.6 g
0.5m 10 g 6 g 4 g
1m 15 g 9 g 6 g
2m 50 g 30 g 20 g
4m 250 g 150 g 100 g
春~秋の肥料 8号 1.8 g 1.8 g 1.8 g
10号 2.7 g 2.7 g 2.7 g
15号 5.4 g 5.4 g 5.4 g
0.5m 6 g 6 g 6 g
1m 9 g 9 g 9 g
2m 30 g 30 g 30 g
4m 150 g 150 g 150 g
晩秋の肥料 8号 1.2 g 1.2 g 1.2 g
10号 1.8 g 1.8 g 1.8 g
15号 3.6 g 3.6 g 3.6 g
0.5m 4 g 4 g 4 g
1m 6 g 6 g 6 g
2m 20 g 20 g 20 g
4m 100 g 100 g 100 g

号数表示は鉢植え、m表示は庭植えの樹冠直径を表しています。

鉢の号数は購入時に表示があると思いますが、わからない場合には直径を測ってみるとおおよその号数がわかります。

一般的には10号といえば内径が10寸、つまり内径30cmの鉢のことを指します。

庭植えの場合の樹冠直径とは、枝葉まで含めた木の直径を表しています。

 

なお、これらの分量は目安です。

肥料によって成分の比率も異なるため完全に一致させることは難しいです。

おおよそ近しくなっていれば問題ありません。

肥料の計算方法

肥料には、必ずチッソ(N)、リン酸(P)、カリウム(K)の含有量が表示されています。

例えば、一般的な化成肥料である以下の商品であれば8-8-8と記載があります。 

このように、肥料には必ずこの表示があります。

8-8-8の意味は、肥料の中にチッソ(N)が8%、リン酸(P)が8%、カリウム(K)が8%含まれているという意味です。

こちらの商品(サンアンドホープ 有機入り化成オール 8号)は5kg入りの肥料ですから、チッソ・リン酸・カリウムがそれぞれ 8% = 400g ずつ含まれているというわけです。

 

例えば、春先の肥料として10号の鉢植えレモンに与えるチッソは先ほどの表によれば4.5gが目安です。

サンアンドホープ 有機入り化成オール 8号を5kg使うとチッソが400gですから、55g与えればチッソが約4.5g与えられるというわけです。

 

お好きな肥料を使う場合には先ほどの表を参考にしてみてください。

なお、先ほど私がオススメした「ハイポネックス 錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用」は8-10-9となっています。

チッソ(N)、リン酸(P)、カリウム(K)ってなに?

チッソ、リン酸、カリウムとは、肥料の成分のなかで特に効果が大きいと言われる3つの栄養素です。

チッソは、植物を大きく成長させるために必要な成分です。

特に葉の成長に重要ですから、葉が命のレモンにとっては非常に重要な成分です。

リン酸は、花を実を実らせる際に必要となる成分です。

カリウムは、根の発育を促す効果があります。

さいごに

レモンの肥料について解説しました。

春先に1回、春~秋の成長期には少なめの肥料を絶やさず、収穫後には液体肥料をたっぷり与えるのがポイントです。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

 

▼その他の自家栽培レモンの育て方や栽培手法などは【レモンの自家栽培方法】カテゴリーからご覧ください。

【レモンの自家栽培方法】の記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントです。

【レモン栽培】とてもわかりやすい剪定の解説【柑橘類の育て方】

f:id:katamichinijikan:20210606221447p:plain

2020年2月23日

美味しいレモンを収穫し、木をより良い状態に保つための剪定の方法を解説します。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

 

このほかにも、一般家庭における自家栽培レモン(鉢植え/地植え)の育て方や栽培手法など、様々な知見をまとめています。

レモンの栽培方法に関する記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントとなっています。

実は簡単なレモンの剪定

レモンや柑橘類の剪定について調べると、専門用語も多くわかりにくい解説がとても多いです。

もちろん農家さんのように、最大効率で収穫を得られる必要がある場合はともかく、実はそれほど難しいものではありません。

 

ここからの解説ではある程度細かな説明も混じりますが、やることとしてはシンプルです。

「枝葉が密集しすぎず満遍なく日が当たるようにする」

気を付けなければいけないのは最終的にこの1点のみです。

色々な剪定に関する手法や情報がありますが、この1点さえ守れていればどんな形に剪定しても構いません。

 

 

さて、レモンの剪定は大きく分けて「年1回の剪定」と「日々の剪定」に分けることができます。

 

「年1回の剪定」によって木の形を整え、「日々の剪定」によって年1回の剪定時の木の負担を予防します。

剪定は木の枝を切り落とすわけですが、一度に多くの枝を切り落とすと木への負担が大きくなります。

これを防ぐために日々の剪定によって負担を分散するという訳です。

 

「日々の剪定」は木の生育が良いリスボンなどの品種を除けば必ずしもやる必要はありませんし、リスボンであっても「年1回の剪定」で十分と言えば十分です。

※ここでは便宜上「日々の剪定」と言っていますが、内容としては「芽かき」です。

年1回の剪定(初春・2~4月ころ)

年1回の剪定は春の初めころ、2~4月に行います。

時期に幅があるのは地域によって適切な時期が異なるためです。

比較的温暖な地域では2月ころ、関東周辺では3月ころ、それより北の地域では4月以降になります。

桜が咲く春まで待つ必要はありませんが、冬を越して「厚手のダウンを着ると流石に暑いかなぁ」という時期が頃合いでしょう。

レモンの木の状態としては、枝の途中から小さな芽が芽吹き始めます。

剪定ばさみを用意する

剪定には必ず剪定ばさみを使用します。

剪定ばさみ以外を使用すると、力が要るため怪我の恐れがあるほか、切り口が非常に汚くなります。

剪定は繊細な作業であり、汚い切り口は木に不要な負担と病気のリスクを負わせることになります。一度買えば長く使うことができます。レモンの木も大事にすれば長く付き合える果樹です。 

可能な限り剪定ばさみを用意してあげてください。

剪定の必要性を見極める

さて、適切な時期(2~4月)になったらご自身のレモンの木をよく観察してください。

剪定が必要なケースは以下の3つです。

  • 高く/広く枝が伸びすぎている
  • 枝葉が密集している
  • 実をつけにくい長い枝がある

逆に以上3つのケースのいずれにもあてはまらない場合には剪定は不要です。

それぞれ解説しながら剪定方法を紹介していきます。

ケース1:高く/広く枝が伸びすぎている

レモンを始めとした果樹は放っておけばどんどん大きくなります。

ある程度の大きさの限界がありますが、レモンの場合は3m以上の高さまで成長します。

もちろんいくらでも大きくするスペースがあり、管理することができるのであれば大きくしても構いません。

しかし、鉢植えでは限界がありますし、庭上でもスペースに限度があるでしょう。

 

そこで、背が高く伸びすぎた枝や横に伸びすぎた枝を剪定して木の形を整えます。

また、希望する木の形があればこの時に形を整えます。

 

この時のポイントは、枝の根元から切り落とすことです。

 

例えば以下の図を見てください。

葉は省略していますが、木の大きさを赤い枠内に抑えたいとしましょう。

f:id:katamichinijikan:20190428174501j:plain

この時、収穫量を最大化したい&スペースに余裕がある農家さんであればある程度答えとなる理想的な形が存在します。

しかし、自家栽培であれば好きな大きさを決めて頂いて構いません。

単純に「ここは長すぎて見た目のバランスが悪いな」みたいなポイントがあればそこをカットすればOKです。

カットする場所は、図中で示している通り枝の根本です。

▼悪い例:枝を残し過ぎている

f:id:katamichinijikan:20190428174705j:plain

▼良い例:枝の根本

f:id:katamichinijikan:20190428174709j:plain

ケース2:枝葉が密集している

レモンは葉が多ければ多いほど良いのですが、あまりにも葉が多すぎると日が当たらない葉や、密集した葉に囲まれて風通しの悪い葉が出てきてしまいます。

このように密集しすぎた葉がある場合には剪定の必要があります。

日差しを遮っている枝や密集しすぎた枝を根元から切り落とします。

f:id:katamichinijikan:20190428183311j:plain

ケース3:実をつけにくい長い枝がある

果樹において、長く伸びすぎた枝は果実をつけにくいため不要とされます。

基準としては40cm以上の長い枝はほとんど実りが期待できないため、根元から切り落として構いません。

40cmに満たないものの30cm程度の枝もやや長い部類と言えます。

30cm程度の枝がある場合には、枝の先端から3分の1程度の位置で切り落としてください。こうすることで、枝の途中から新しい芽が出て翌年実をつけます。

f:id:katamichinijikan:20190428183323j:plain

なお、木が若く枝葉が充実していない場合や、木の大きさが自身が理想とする木の大きさに満ちていない場合には剪定せずそのまま成長させてしまって構いません。

剪定のやり方まとめ

剪定のやり方をまとめると、以下のようになります。

  1. 伸びすぎて長い枝は根元から切り落とす
  2. 密集して日差しや風通しを悪くする枝は根元から切り落とす
  3. 長すぎる枝(40cm以上)は根元から切り落とす
  4. 長い枝(20cm以上)は先端寄りの3分の1の位置で切り返す
余談:なぜ2~4月に剪定するのか?

なぜ剪定はこの時期なのでしょうか?

それは、レモンの成長サイクルに起因します。

レモンは冬を除いてほぼ通年成長を続け、新しい芽があらわれ枝葉が育ちます。

そして冬になると動物でいう冬眠のように、成長をとめて栄養の吸収もほとんどなくなります。

 

冬以外の盛んに成長する時期は、根から吸い上げた水を木の隅々まで行きわたらせるために流動が激しくなります。

人間で言えば、隅々まで血を行きわたらせるために心臓がフルスピードで拍動しているようなものです。

この時期に枝を切ってしまうと、切り口がなかなか塞がらずに木が痛む原因になります。

 

一方で冬は成長も止まり、剪定には良い時期のように思えます。

しかし、レモンは寒さに弱い木ですから、冬場に枝葉が減ると風通りがよくなりすぎて越冬が難しくなります。

 

以上のような理由から、成長も緩やかで寒さも和らいだ時期である2~4月ころに剪定を行うと良いとされています。

しかし、以上の理由を見て頂いてわかる通り木への負担が多少増えるだけで実は時期を外して剪定してもすぐに木がどうこうなるというわけではありません。

レモンは比較的丈夫な果樹ですから、時期を外したところで問題が起こらないことが多いくらいです。

日々の剪定(夏~秋)

日々の剪定では、不要な芽を摘み取ります。

レモンは冬以外の時期は常に成長を続けます。

▼このように、新しい芽がどんどん出てきます。

f:id:katamichinijikan:20190428181344j:plain

こうした芽は基本的に放置して成長させれば良いのですが、芽吹いた時点で将来的に剪定が必要になると予想できる場合があります。

剪定の条件は、先述した通り以下の3点です。

  • 高く/広く枝が伸びすぎている
  • 枝葉が密集している
  • 実をつけにくい長い枝がある

1番目と3番目は成長してみないとわかりませんが、2番目は芽が出た時点でおおよそ予想がつきます。

新しい芽が出たら、その芽が成長して枝になった時のことを想像してみてください。

「ここに枝が新しく増えたら日が遮られるな」

「ここに枝が増えたら密集しすぎるな」

という風な予想がつく場合には、芽の小さなうちに摘み取ってしまいましょう。

 

もちろん成長してから剪定しても構いませんし、わからないのに無理に摘み取る必要はありません。

しかし、小さな芽のうちに摘み取ってしまえば木への負担は小さく、年に1度の剪定で生い茂り過ぎた木を前に頭を悩ませる必要もなくなります。

 

次に、夏と秋に出てきた芽は摘み取ります。

時期があいまいですが、おおよそ6月以降に新しく出てきた芽はすべて摘み取って構いません。

夏・秋に出てきた芽が成長すると、長く伸びすぎて実が付きにくくなる場合や、ほとんど成長が見込めずこれまた実が付きにくい貧弱な枝になることが多いです。

基本的に春~秋の間に出てきた芽をすべて残すと枝葉が生い茂り過ぎて剪定が必要になります。出来るだけ芽が出た時点で摘み取ってしまうと良いでしょう。

剪定後は癒合剤を忘れずに塗布する

日々の剪定(芽かき)であれば不要ですが、年1回の剪定で太めの枝を切り落とした場合には癒合剤を塗布してください。

自家栽培であれば木もそれほど大きくないと思いますから、剪定した切り口にはすべて癒合剤を塗ると良いでしょう。

癒合剤がない場合には木工用ボンドでも構いませんし、実は何もせずとも問題ない場合が大半です。とはいえ、折角1本1本に手をかけられる自家栽培ですから、病気を未然に防ぐためにも癒合剤の使用をオススメします。

 

ベランダ栽培に適した剪定とは?

ベランダでレモンを栽培していると、ここまでの説明通りの剪定ではどうしても不便になってしまいます。

そんなベランダ栽培派の方に向けた剪定の方法を以下の記事で解説しています。

diy-kagu.hatenablog.com

さいごに

レモンの剪定方法を解説しました。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

【レモン栽培】寒さに弱いレモンの越冬手法【柑橘類の育て方】

f:id:katamichinijikan:20210606221451p:plain

美味しいレモンやミカンなどの柑橘類を収穫するために、気温の下がる冬場に行う越冬のやり方を解説します。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

 

このほかにも、一般家庭における自家栽培レモン(鉢植え/地植え)の育て方や栽培手法など、様々な知見をまとめています。

レモンの栽培方法に関する記事一覧

寒さに弱いレモン

レモンはインド原産の植物で、品種により多少の違いはあるものの寒さに弱いです。

これはレモンだけでなく多くの柑橘類も同様で、柑橘類の仲間のなかではレモンは比較的寒さに強いです。しかしそもそも温暖な気候に適した植物ですから日本の冬は寒さへの備えが必要になります。

一般的に外気温が‐3度を長時間下回ると枯れて死んでしまうと言われています。ただし、-3度を下回らなくても木が弱り葉を落としてしまうことがあります。関東以南であれば防寒対策は不要などと言われますが安定した生育と収穫のためには防寒対策は必須です。

レモンは冬でも葉を落とさない常緑の植物です。春になれば冬を越えて残った葉を使って光合成し花を咲かせて果樹を実らせます。そのため冬のあいだに葉が落ちると翌年の収穫量がガクンと落ちてしまいます。

余談:寒さに強いレモン

レモンは寒さに弱いと言っても品種によっては多少耐寒性が高いものがあります。

代表的なのがリスボンマイヤーレモンです。

リスボンは寒さに強いものの、とにかく貪欲に成長する品種です。特に鉢植えで育てる場合には、大きくなりすぎて処置に困ることになりかねません。うまく剪定しながら木の大きさを維持していく必要があります。

マイヤーレモンは同じく寒さに強いものの、オレンジに近い品種のためレモンらしい強い酸味に欠け、皮も薄いです。レモンの用途によっては扱いづらい場合があります。

 

こうした品種でも霜が降りる地域では防寒対策をした方が安定した生育が望めます。

レモンは品種によって良い所・悪い所それぞれ特徴があります。詳しくは以下の記事で解説しています。

diy-kagu.hatenablog.com

レモンの越冬

レモンの越冬と言っても、2つの部位に分けて考える必要があります。

一つは地上に出ている「木と葉」の寒さ対策、もう一つは土の下の「根」の寒さ対策です。どちらか一方が寒さにやられてしまえば、レモンの木全体が弱り、枯れ死んでしまいます。根は土の下深くに広がっており、土の下まで冷え込むことはまずないため重要なのは地上部の防寒です。

地上部(木と葉)の越冬のやり方

地上部(木と葉)の越冬は寒冷地を除く地域でも、可能であればやっておいた方が良いでしょう。やり方自体は非常に簡単で費用もかかりません。

使用するのは「寒冷紗」です。

寒冷紗とは、その名の通り寒さを遮る布のことです。

ホームセンターや通販などで簡単に手に入ります。寒冷紗と言う名前でなくても園芸用の不織布で代用可能です。日中は日光を通し、通気性も良好、夜は厳しい寒さから木を守ってくれます。

覆い方に特に決まりはありませんので適当にぐるぐる巻きにするだけで十分です。あまり重ねると通気性や透光性を損なうので、重ね掛けはせず隙間なく覆うことが肝要です。この手の植物の防寒対策では風を遮ることが重要なので、隙間風が入らないように意識すると良いです。

基本的に隙間なくすっぽりと木を覆って、根元をヒモで縛ります。

 

木の大きさや形に合わせて縛ったり寒冷紗を継ぎ足したりして木全体を覆い隠してください。光も遮られますが、冬場のレモンは栄養や水をあまり必要としません。布を透過する光だけでも十分に光合成することができます。

地下部(根)の越冬のやり方

地下部(根)の越冬は、特に寒冷な地域で行うことをオススメします。寒冷な地域を除く関東以南では、地上部の越冬対策をすれば十分でしょう。

庭植えの場合

庭植えの場合の対策は非常に簡単です。

木の根元周辺に「わら」を敷き詰めます。ホームセンターや園芸店、通販でも冬場が近づくとラインナップが増えてきますが、専用の「敷きわら」というものが販売されています。

これ以外にもマルチング資材全般が有効で、例えば株本をオシャレに彩るウッドチップ類や土壌の改善効果も見込める腐葉土を株本に敷き詰める方法も有効です。

鉢植えの場合

鉢植えの場合、可能であれば日当たりの良い室内に入れると良いでしょう。

室内に入れることが難しい場合には、風の当たらない建物の影(ただし日当たりの良い場所)へ移動するだけでも有効です。それも難しい場合には「二重鉢」という手法で対策を行います。二重鉢とは、レモンを植えている鉢を更に大きな鉢のなかに埋めてしまう方法です。

 

大きな鉢に土を敷き詰めてレモンの鉢をいれ、周囲にも土を敷き詰めていきます。

この時使う大きな鉢は、鉢でなくても構いません。例えば発泡スチロールの箱や大きなバケツ、ポリ容器など適当な大きさの容器であればなんでも構いません。

これも難しい場合は、植木鉢の周りを梱包用のプチプチ(エアキャップ)などで囲むだけでも効果があります。

ただし、水やりした水が抜けるように底部に穴だけはあけてください。

越冬失敗!冬に弱ったレモンの回復方法

万が一越冬に失敗して葉が落ちてしまった場合、少し暖かくなってきた2月~4月ころに予後の対策を行います。

枯れてしまった場合と弱っただけの見極め方としては、完全に枯れて死んでいない場合には冬があけて少し暖かさを感じ始めたころに小さな芽が芽吹き始めればまだ枯れてはいません。地域によって差がありますが「日中はダウンじゃ暑いかなぁ」という日がポツポツと出始めた頃に芽吹いていない場合は枯れてしまった可能性が高いです。

1.枯れた枝を切り落とす

まず始めに枯れてしまった枝を切り落とします。

枯れた枝と生きている枝の見分け方は枝の色を見ます。レモンの枝は茶色がかった緑色をしています。年数が経った太い枝は一見して茶色いのですが、しっかりと緑色が残っているものです。

▼生きている枝の例

f:id:katamichinijikan:20190428164302j:plain

▼若い枝はほとんど緑色をしている

f:id:katamichinijikan:20190428164305j:plain

あまり生きている部分と枯れている部分の境目は考えずに、確実に生きている部分で切り落としてください。もし切り口が乾燥していた場合には、枯れている証拠ですので更に根元から切り落とす必要があります。

 

レモンの剪定には「剪定ばさみ」を使用します。普通のハサミでは難しい樹木の細枝を簡単に切断することができます。レモンは枯らさない限りは長く付き合える果樹です。もし剪定ばさみをお持ちでないのであればこの機に購入すると良いでしょう。普通のハサミで無理に切り落とすと切り口が汚れ、木を枯らす原因になってしまいます。

2.長い枝を切り詰める

生きている枝であっても長いものは切り詰めます。枝の根元から2つか3つ程度芽を残し、そのすぐ上で切り落としてください。

寒さにやられて弱ったレモンの木には、大きな木全体に栄養を行きわたらせる力がありません。生きている枝であってもそのまま残してしまうと、木全体に悪影響が及ぶことになります。

3.癒合剤を塗布する

枝を切り詰めた後の切り口には、癒合剤を塗布します。カルスメイトなどが有名ですが、安い上なかなか使いきれないほどの量が入っています。

f:id:katamichinijikan:20190428165526j:plain

使い方は簡単で、切り口を覆い隠すように塗布します。細い枝の剪定ではわざわざ使う必要がないことが多いですが、越冬に失敗して弱った木には二次災害の可能性をできるだけ下げるために癒合剤を使っておくと良いでしょう。

さいごに

レモンの越冬のやり方と越冬に失敗した時の対策を紹介しました。

レモンは寒さに弱い木ですが、元々が強いですからなかなか枯れて死んでしまうことはありません。一部が枯れて、葉がすべて落ちてしまったとしてもきちんと対策をすることで2~3年後にはまた元気に実を実らせることができます。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

 

▼その他の自家栽培レモンの育て方や栽培手法などは【レモンの自家栽培方法】カテゴリーからご覧ください。

【レモンの自家栽培方法】の記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントです。

【レモン栽培】レモンの品種と苗木の選び方【柑橘類の育て方】

f:id:katamichinijikan:20210606221458p:plain

2020年2月23日

レモンの自家栽培を始めるにあたり、品種と品種ごとの特徴、そして苗木の選び方を解説していきます。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

 

このほかにも、一般家庭における自家栽培レモン(鉢植え/地植え)の育て方や栽培手法など、様々な知見をまとめています。

レモンの栽培方法に関する記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントとなっています。

無限に広がるレモンの品種

まず始めに、レモンの品種の広がりに関する基礎知識を紹介します。

レモンを始めとした柑橘類は、「交雑」(異種交配とも呼ばれる)が簡単に起こります。

「交雑」とは、異なる品種の柑橘類同士の実が成ってしまうことです。

例えば、レモンのめしべにオレンジの花粉が付着するとレモンとオレンジのハーフの実が成ってしまいます。このハーフの実から取れた種を植えると、またハーフの実を実らせる木が育つというわけです。

 

そもそもレモン自体が、元は別の柑橘類同士の交雑により生まれたとも言われているほどです。

一般的に流通しているレモンの品種のなかにも、元はレモン以外の柑橘類との交雑により生まれた品種ではないかと推測されている種も多く存在します。そうした品種のレモンは、通常のレモンとは異なり果実がポンカンなどのように大きかったり、レモンにしては酸味が少なく甘みが強いなどの特徴があることが多いです。

 

家庭での栽培でも、他の柑橘類との人工授粉により容易に交雑を起こすことが可能です。

レモンの品種と特徴

早速レモンの品種とそれぞれの特徴を解説していきます。

今回紹介するのは日本国内で手に入れやすい以下の5品種で、これら以外にも多くの交雑種を含む品種が存在します。

  • リスボン
  • ユーレカ
  • ビラフランカ
  • ポンテローザ
  • マイヤーレモン

リスボン

木の生育 非常に良い
とげの有無 多い
耐寒性 高い
酸味 強い
備考
日本国内では流通量も多く、耐寒性も高いため東北地方など寒冷な地域でも比較的育てやすい品種です。木の生育が良く、放っておくとどんどん育って大きな木になってしまいます。特に鉢植えする場合やスペースが限られる場合には、しっかりと剪定をすることで木の大きさを調整していく必要があります。地域や園芸の経験の有無を問わず誰にでもオススメできる品種です。

ユーレカ

木の生育 普通
とげの有無 普通
耐寒性 普通
酸味 強い
備考
日本国内では流通量も多く、リスボンほど木の生育が良くないため鉢植えやスペースの限られた地植えでコンパクトに育てたい方にオススメの品種です。また、リスボンに比べると横に向かって広がって育つ傾向があるため、木の形を綺麗に維持しやすいという特徴があります。リスボンと並んで多くの人にオススメできる品種です。

ビラフランカ

木の生育 やや良い
とげの有無 少ない
耐寒性 やや高い
酸味 強い
備考
ビラフランカはなによりとげが少ないという大きな特徴があります。「とげなしレモン」などという品名で販売されていることもあります。その他の特徴は、リスボンとユーレカの中間くらいです。木の生育はリスボンほどではないもののユーレカよりは良く、剪定をしなければどんどん大きな木に成長してしまいます。また、ユーレカとは違って木が上へ上へと伸びて行こうとする傾向があります。

ポンテローザ

木の生育 やや良い
とげの有無 やや多い
耐寒性 やや低い
酸味 やや弱い
備考
通常のレモンの3~5倍ほどの非常に大きな果実をつけるレモンです。他の柑橘類との交雑種と考えられており、果実は400g~500g程度まで大きくなります。木の生育が良くとげが多いなどリスボンに近い特徴を有しますが、日本国内で流通するレモンのなかでは耐寒性は低い部類に属しているため、寒冷な地域での庭植え栽培は難しいです。

マイヤーレモン

木の生育 やや良い
とげの有無 少ない
耐寒性 高い
酸味 やや弱い
備考
木の生育は良いものの、ユーレカと同じように横方向に育つ傾向があるため木の形を綺麗に維持しやすいです。また、耐寒性も高くとげも少ないなど良い特徴が多い品種です。その他の柑橘類との交雑種と考えられており、レモンとしては甘みが強く皮も薄いです。

品種の選び方

条件にあわせたオススメの品種を紹介します。

なお、品種を問わず木の大きさと実の数は比例します。

実をたくさん実らせるには、木を大きく育てる必要があります。一方で、木を小さく維持したまま育てる場合には実の量は限られてしまいます。

これは技術や経験で対処できるものではありません。

大きく育ててたくさん実らせたい場合

スペースがあまり制限されない庭植えができる環境があれば、木を大きく育ててたくさんの実を収穫することができます。

品種はいずれでも構いませんが、特に成長の早いリスボンはオススメです。

リスボンは木が上へ上へと成長する傾向があり、うまく剪定したり調整しなくては縦長の木になってしまいます。

この点ではマイヤーレモンを選ぶことで、自然と横に広がった形に育つ傾向が合って管理の難易度は下がるでしょう。

マイヤーレモンは、レモンとしては酸味が弱く甘みが強い傾向にあります。

収穫後にレモンらしい香りや酸味を活かした使い方をする場合にはリスボン、そのまま食べたり実をそのまま料理やお菓子作りに使う場合には酸味が控えめなマイヤーレモンがオススメです。

 

限られたスペースでコンパクトに育てたい場合

室内やベランダ、あるいはスペースの限られた庭植えで育てたい場合には、木の生育が強すぎないユーレカがオススメです。

木の生育がやや強いものの、マイヤーレモンも木が横方向へ育つ傾向があるため、剪定によって木をコンパクトに維持しやすいと言えます。

マイヤーレモンは、レモンとしては酸味が弱く甘みが強い傾向にあります。

収穫後にレモンらしい香りや酸味を活かした使い方をする場合にはユーレカ、そのまま食べたり実をそのまま料理やお菓子作りに使う場合には酸味が控えめなマイヤーレモンがオススメです。

室内で育てたい場合

レモンは日照さえ確保できれば室内でも栽培することができます。

しかし、生育が良い品種では剪定の度に多くの枝を切り落とすことになり、木への影響が大きいです。

そのため生育が強すぎないユーレカがオススメです。

香りや強い酸味を活かしたい場合

レモンと一言にいっても、すべての品種があの強い酸味と香りを持っているわけではありません。

一般的なレモンとして、特有の香りや強い酸味を活かしたい場合にはリスボン・ユーレカ・ビラフランカがオススメです。

酸味の強い柑橘類として活用したい場合

レモンとしてではなく、レモンらしい香りを持ちながらもマイルドな酸味と甘味を持った柑橘類としてお菓子作りやジュース作りなどに使いたい場合にはポンテローザやマイヤーレモンがオススメです。

特に果汁をたっぷり使ったジュース作りには実が大きいポンテローザが最適です。

苗木の選び方

苗木を選ぶときのポイントを紹介します。

葉がたくさんついた苗木を選ぶ

レモンの苗木の状態の良し悪しは葉の数で見ます。

レモンは一般的に、20~30枚の葉に対して1つの実をつけると言われています。

実際にはそれ以上の実をつけるのですが、この20:1の比率を越えてしまうと一つ一つの実に栄養が行きわたらずに実が落ちてしまったり、味が悪くなってしまいます。

また、そもそも木の栄養状態や管理状態が悪いと、葉が落ちてしまうため葉が疎らでスカスカになってしまいます。

レモンは葉の数が多い=状態が良いと考えてもらって構いません。

葉の状態が良い苗木を選ぶ

葉の数が多いと良いと言いましたが、葉の状態が悪くては意味がありません。

苗木選びの時点で病気や虫まで判別することは難しいと思いますが、葉が濃い緑色をしていて変色や欠損がないことを確認してください。

濃い緑色をした綺麗な葉がたくさん茂っている木が良いということです。

実がたくさんついた苗は要注意

特にホームセンターなどでは小さな苗木にたくさん実がぶら下がった苗木が販売されていることがあります。一見してたくさん実が成っている良い苗木と思われそうですが、注意が必要です。

レモンは2年に1回実ります。

「え?」と思われそうですが、何もしなければ2年に1度しか実が成らないのです。

正確には、今年実が実った枝には翌年実が付きません。

毎年実を実らせたい場合には、今年実らせたい枝を除いて花や蕾を摘み取ってしまう方法が有効です。

もし既に実をたくさんつけた苗木を買ってしまった場合、翌年は実が出来ずに2年後までお預けと言うことになってしまいます。

枝が多く太い苗木を選ぶ

苗木は流通の都合でコンパクトに剪定されて店先に並ぶことが多いです。

具体的には横に広がる枝葉を剪定して、1本の細長い形に整えられたものです。(棒苗と呼びます)

こうした苗木は安価に手に入るものの、購入後に十分に枝葉が成長して実をつけるために時間がかかってしまいます。

ホームセンターなど、苗木を専門としていないお店では棒苗が多いです。

最近はネットでも苗木が購入できますから、出来るだけネットや専門店で枝葉の充実した苗木を選ぶと良いでしょう。

また、枝や幹の太さは基本的に成長年数に応じて太くなります。

幹が太くしっかりとした苗木を購入する方が良いでしょう。

品種が明らかな苗を選ぶ

ホームセンターなど、苗木を専門としていないお店ではリスボンやユーレカなどの品種を明記せずに「レモン」として販売されていることが多いです。

一般的に「レモン」と書かれている場合には、リスボン・ユーレカ・ビラフランカの場合が多いです。「とげなしレモン」と書かれている場合にはほとんどがビラフランカでしょう。

いずれの品種であっても育て方は同じですが、味の特徴や耐寒性の違いなどがありますから、出来るだけ品種の明確な苗木を選ぶ方が良いでしょう。

さいごに

レモンの品種と苗木の選び方を解説しました。

日本ではやや耐寒性に不安のあるレモンですから、お住いの地域に合わせた品種のレモンを選ぶことが重要です。

また、収穫後の用途も考えて品種を選べるとなお良いでしょう。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

 

▼その他の自家栽培レモンの育て方や栽培手法などは【レモンの自家栽培方法】カテゴリーからご覧ください。

【レモンの自家栽培方法】の記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントです。

【釣り場調査】調査済み釣り場マップ

高知市西~須崎市東エリア

f:id:katamichinijikan:20190423105046p:plain

【釣り場調査】高知県土佐市・竜の浜横の漁港はどんな釣り場?(漁港)

2019年12月15日

f:id:katamichinijikan:20190422203756p:plain

高知県は土佐市にある釣りのポイント「竜の浜横の漁港」を紹介します。

正確には宇佐漁港の一部だそうです。

宇佐漁港と言っても場所が分散していて、地図上でも「宇佐漁港(福島)」などと地名付きで表記されています。

その中でも、竜の浜のすぐ横にある漁港を紹介します。

この【釣り場調査】シリーズでは、私自身の釣りの知識や経験、腕を上げるために釣り場をしっかりと把握しようという思惑から始まっています。そして、その情報をまとめつつ高知で釣りをする方にとって有益な情報を提供できれば良いと考えて製作・公開しています。

高知県の中央付近(高知市・土佐市・須崎市)の海および河口がメインです。

 

▼これまで調査してきた釣り場一覧とリンクはこちらから。

竜の浜横の漁港とは?

竜の浜横の漁港とは、高知県土佐市にあるたくさんある宇佐漁港のひとつです。

駐車場 約10台分・舗装なし 
トイレ なし
駐車場から海への距離 目の前 
釣り場の種類
  • 堤防
釣り場の特徴
  • 漁港
  • 海藻
水深 浅め
潮流 やや穏やか 
火の使用 不可
自動販売機 あり
混み具合

高知市方面からは、桂浜から続く海辺の道(県道34号線)を西に直進し、宇佐大橋を渡ると辿り着きます。真っすぐな道ですが、県道34号線→14号線→23号線と名前が変わります。

釣り場としての竜の浜横の漁港(宇佐漁港)

施設について

隣の竜の浜が海水浴場ですのでトイレがあり、すぐ近くに土産店や温泉があります。

高知市方面に進めば比較的近くにコンビニや釣具店もあり、施設としては恵まれています。

近隣の釣り場について

すぐ隣には竜の浜と言うサーフが広がり、少し高知市方面に進めば向萩の浜、宇佐井尻公園、そして宇佐大橋を渡れば宇佐漁港があります。

釣り場には恵まれているため、状況に応じて釣り場を変更することができます。

地形と特徴について

複雑なリアス式海岸を持った横浪半島の入り口にあたる「竜の岬」すぐ横の漁港です。

また、内之浦湾の入り口ともとらえることができます。

陸地がぐるりと海を囲い込むようになっているせいか海は穏やかで風裏になることも多いです。

▼今回紹介している竜の浜横の漁港はの位置

f:id:katamichinijikan:20190423101453p:plain

漁港内は比較的浅く、岩礁や海藻もところどころにあります。

f:id:katamichinijikan:20190423102015p:plain

テトラポッドもあって、小さい漁港ながらいろいろな環境が揃っています。

 

そのせいもあってか、混雑していることはないものの常に誰かしら釣り人がいるイメージです。

よく狙われる魚

漁港内ではエギング、サビキ釣りを始めとして色々な釣りをしている方が居られます。

地形を見てもらってもわかる通り、本当に多種多様な魚を狙うことができるポイントです。

青物の回遊も狙えるポイントです。

まとめ

特徴的な地形の中に作られた漁港で、魚影は濃く色々な釣りができる漁港です。

アクセスや施設面でも比較的整っており、小さい漁港ながら良いポイントです。

竜の浜横の漁港での釣りレポート

【釣り場調査】高知県土佐市・向萩の浜はどんな釣り場?(サーフ・岩礁)

2019年12月15日

f:id:katamichinijikan:20190422202930p:plain

高知県は土佐市にある釣りのポイント「向萩の浜」を紹介します。

 

この【釣り場調査】シリーズでは、私自身の釣りの知識や経験、腕を上げるために釣り場をしっかりと把握しようという思惑から始まっています。そして、その情報をまとめつつ高知で釣りをする方にとって有益な情報を提供できれば良いと考えて製作・公開しています。

高知県の中央付近(高知市・土佐市・須崎市)の海および河口がメインです。

 

▼これまで調査してきた釣り場一覧とリンクはこちらから。

向萩の浜とは?

向萩の浜とは、高知県土佐市にある横浪半島にあるサーフのひとつです。

駐車場 約5台分・舗装あり 
トイレ なし(竜の浜にあり)
駐車場から海への距離 ほぼ目の前
釣り場の種類
  • 砂浜
釣り場の特徴
  • 岩礁
水深 普通
潮流 普通 
火の使用
自動販売機  なし
混み具合

高知市方面からは、桂浜から続く海辺の道(県道34号線)を西に直進すると辿り着きます。真っすぐな道ですが、県道34号線→14号線→23号線と名前が変わります。

駐車場は、向萩の浜沿いの道路に駐車できるスペースが設けられているのみで、専用の駐車場などは存在しません。

スペースもそれほど広くないので、余裕を持って停められるのはせいぜい5台ほどでしょう。

夏場になるとバーベキューや海水浴客が訪れるため、混雑することもありますが、それ以外のシーズンであれば混雑することはありません。

 

地図上では隣に駐車場が見えますが、これは竜の浜と言う別の砂浜のための駐車場です。もちろんこちらに車を停めても構いませんが、向萩の浜まで直接降りることが出来ず、実際に歩いてみると向萩の浜まではちょっと面倒です。

f:id:katamichinijikan:20190423100413p:plain

釣り場としての向萩の浜

施設について

向萩の浜自体は施設に恵まれた場所ではありませんが、すぐ近くに温泉や土産店などがあります。また、高知市方面に進めばコンビニや釣具店もありますから比較的便利なポイントであると言えます。

近隣の釣り場について

すぐ隣には竜の浜と言う別のサーフがあり、少し高知市方面に戻れば宇佐井尻公園、更に宇佐大橋を渡れば宇佐漁港があります。

釣り場が豊富で、状況に応じて釣り場を変更できるポイントと言えます。

地形と特徴について

地形的には一般的な砂浜です。

水深はやや遠浅で波も穏やかです。

一部陸地にも入り込んだ岩礁帯がありますが、そこを除けば根の少ない砂地の地形です。

f:id:katamichinijikan:20190423100925j:plain

よく狙われる魚

特に多いのは投げ釣りで、見かける釣り人のほとんどが投げ釣りです。

私は専らルアー釣りばかりなので、ヒラメやマゴチの他、回遊の青物も狙えるポイントだと考えているのですが、他に狙っている人を見たことがありません。

まとめ

海水浴場なので特にシーズン入りすると釣りは難しくなりますが、それ以外のシーズンでは駐車場も閑散としており、快適に釣りを楽しむことのできる場所です。

不思議と隣の竜の浜よりも釣り人を見かけることが多いのですが、理由はわかりません。

向萩の浜での釣りレポート

 

【釣り場調査】高知県土佐市・竜の浜はどんな釣り場?(砂浜)

2019年12月15日

f:id:katamichinijikan:20190422203339p:plain
高知県は土佐市にある釣りのポイント「竜の浜」を紹介します。

 

この【釣り場調査】シリーズでは、私自身の釣りの知識や経験、腕を上げるために釣り場をしっかりと把握しようという思惑から始まっています。そして、その情報をまとめつつ高知で釣りをする方にとって有益な情報を提供できれば良いと考えて製作・公開しています。

高知県の中央付近(高知市・土佐市・須崎市)の海および河口がメインです。

 

▼これまで調査してきた釣り場一覧とリンクはこちらから。

竜の浜とは?

竜の浜とは、高知県土佐市にある横浪半島の砂浜です。

駐車場 約70台分・舗装あり 
トイレ あり
駐車場から海への距離 ほぼ目の前 
釣り場の種類
  • 砂浜
釣り場の特徴
  • 岩礁
  • テトラポッド
水深 やや遠浅
潮流 普通 
火の使用 不可
自動販売機 なし
混み具合

高知市方面からは、桂浜から続く海辺の道(県道34号線)を西に直進すると辿り着きます。真っすぐな道ですが、県道34号線→14号線→23号線と名前が変わります。

竜の浜は、海水浴として有名なスポットで専用の大きな駐車場が用意されています。

f:id:katamichinijikan:20190423092725j:plain

トイレがあるほか、向かいには土産店や温泉もあります。

 

駐車場に車を停めると、右手に竜の浜が見えます。

f:id:katamichinijikan:20190423092730j:plain

遊歩道を歩いて写真中央右あたりの階段を下りて浜に入ります。

 

一方で、右手の竜の浜以外はというとこのようにテトラポッドに覆われています。

f:id:katamichinijikan:20190423092735j:plain

釣り場としての竜の浜

施設について

竜の浜はちょっとした観光地であり、お遍路さんの通り道でもあります。

そのため近隣には土産店、温泉などの施設があります。少し高知市方面に進めばコンビニや釣具店もあり、比較的施設に恵まれた釣り場と言えます。

近隣の釣り場について

竜の浜のすぐ隣には漁港があり、少し高知市方面に進めば向萩の浜、宇佐井尻公園、そして宇佐大橋を渡れば宇佐漁港があります。

釣り場には恵まれているため、状況に応じて釣り場を変更することができます。

地形と特徴について

地形的には何の変哲もない砂浜です。

数十m沖には消波ブロックがあります。

f:id:katamichinijikan:20190423095412p:plain

全体的に浅いというほどでもないのですが、やや遠浅です。

沖の消波ブロックの切れ目は少し抉れており、狙い目のポイントです。

 

根がかりするようなものは多くないのですが、所々に岩か何かが点在しているようで、たまに引っかかりそうになります。

よく狙われる魚

特に多いのは投げ釣りで、見かける釣り人のほとんどが投げ釣りです。

私は専らルアー釣りばかりなので、ヒラメやマゴチの他、回遊の青物も狙えるポイントだと考えているのですが、他に狙っている人を見たことがありません。

まとめ

海水浴場なので特にシーズン入りすると釣りは難しくなりますが、それ以外のシーズンでは駐車場も閑散としており、快適に釣りを楽しむことのできる場所です。

駐車場から釣り場までは約100mほど歩く必要がありますが、そのほとんどは舗装された遊歩道なので特に大変とは感じません。

竜の浜での釣りレポート

ブログを書いている人

カタミチ

ご意見・お問い合わせ等:syufukc@gmail.com

プライバシーポリシーおよび広告掲載等に関する表示事項