ドリリウム

趣味をとことん突き詰めるブログ。高知 / 釣り / DIY / バイク / 車 / 家具制作 / アクアリウム / BMW / 地方移住 / ルノー・ルーテシア

【レビュー】Alfawise S420 - 高品質低価格の コンパクトポータブル電源

f:id:katamichinijikan:20190413140847p:plain

地震対策やアウトドア用として注目を集めるポータブル電源ですが、まだまだ市場規模は小さいため低価格が進んでいません。

そんななかで、確かな品質と性能を有しながら低価格を実現した「Alfawise S420」を紹介します。

Alfawise S420のスペック

24.1cm
奥行 12.8cm
高さ 12.5cm
重量 2.3kg
バッテリー容量 60,000mAh
AC出力 200Wまで・2口
DC出力 120Wまで・4口
USB出力 5V2.1A(2口)
USB Type-C(1口)
Quick Charge 3.0(1口)
価格 36,023円15,819円

 

使い勝手を考え抜いた60,000mAhという容量

スペックのなかでポイントとなるのが24cm×12cmというコンパクトなボディと、2.3kgという軽さです。

ポータブル電源は容量に比例して大きく・重くなりますが、60,000mAhという「ちょうどいい」バッテリー容量のお陰で日常的に持ち歩くにも不自由ない寸法と重量にまとまっています。

 

ポータブル電源は、災害時の非常用電源としてだけでなく、アウトドアや屋外でのアクティビティにおいて幅広く活用できる汎用性を持っています。

しかし、大きく重いバッテリーはとてもではないですが普段から持ち歩く気にはなれません。「Alfawise S420」は、軽量コンパクトでありながら、収納式のガッチリとした安心感ある持ち手のお陰で運搬性がとても良いです。

 

また、実は災害用と割り切った場合でもコンパクトさは重要なポイントになります。

なぜならポータブル電源にひろく採用されるリチウムイオンバッテリーは「自己放電」します。自己放電とは、その名の通り使わなくても充電量が減ってしまう現象です。

つまり、災害用にポータブル電源を買ったとしても、定期的に取り出して充電しておく必要があるわけです。

 

こうした一般家庭における現実的な利用シーンを考えていくと、この60,000mAhという容量は「ちょうどいい」容量と言えるのではないでしょうか。

精密機器対応&200WのAC出力

ポータブル電源が、モバイルバッテリーと最も異なる点と言えばAC出力に尽きるでしょう。

Alfawise S420」にはAC出力が2口ついており、200Wまでの機器に対応しています。

f:id:katamichinijikan:20190413144224p:plain

また、出力は整流されており、電源ノイズが発生しません。

ノートパソコンやその他精密機器であっても安心して接続することができます。海外製品ではプラグが海外仕様のままということが珍しくありませんが、「Alfawise S420」ではキチンと日本仕様のプラグに対応しています。

 

200Wという上限がどの程度のものかというと、一般的な消費電力を以下に示します。

  • 扇風機・サーキュレーター:20W
  • 空気清浄機:50W
  • 電気毛布:50W
  • 小型冷蔵庫:60W
  • テレビ:70W
  • 掃除機:300W
  • 炊飯器:400W
  • IHクッキングヒーター:1000W
  • 電子レンジ:200~1200W
  • 電子ケトル:1200W

実際には、多くの家電や電子機器は電源を入れた瞬間に最も大きな電力を要しますが、起動後安定すれば上記の数値よりかなり少ない電力で駆動します。

起動のタイミングをずらすことで、表示電力以上の機器も使用できる可能性が高いです。

豊富なUSBポート

60,000mAhやそれ以下のコンパクトポータブル電源は、一般的に低価格を重視するため出力ポートが充実していないことが多いです。

Alfawise S420」は通常の5V 2.1AのUSBポートが2口に加えて、QC3.0と呼ばれるスマートフォン向けの急速充電に対応したポートが1つ、USB Type-Cポートが1つ備わっています。

f:id:katamichinijikan:20190413140849p:plain

QC3.0は、Quick Chargeの略でその名の通り急速充電が可能です。

基本的にAndroidスマートフォンであればQC3.0に対応しています。通常の数倍の速度で充電することができる便利なポートです。

USB Type-Cは、USBの新たな規格です。

現在新しく発売される電子機器は、徐々にUSB Type-Cへの対応が進んでおり、従来のUSBケーブルが使用できない機器も徐々に増えています。

 

今後、長くポータブル電源を使うことを考えるとUSB Type-Cポートは必須と言って良いでしょう。

DC12Vのシガーソケット出力に対応!車用機器が使える

Alfawise S420」には4口のDC出力が備わっています。

最近の機器や身近な機器ではなかなか使うことがないのですが、まさにこのDC12Vが必要になるのが車用の機器です。

車で使うことが出来る機器と言えば、いわゆる「シガーソケット」あるいは「アクセサリーソケット」と呼ばれる車には必ず備わっているポートから電源を取ります。

▼こんな分岐を使っている方も多いのでは?

例えばドライブレコーダーや、空気清浄機、スマートフォンの充電やナビ、コンプレッサーなど。現在多種多様な機器が車で使えるようになっています。

 

Alfawise S420」には、DC出力をシガーソケットに変換できるアダプタが付属しますから、こうした車用の機器を「Alfawise S420」から電源を供給して使用することができます。

その他の機能

100時間以上点灯可能なLEDライト

「Alfawise S420」には災害やアウトドアで便利なLEDライトが備わっています。

f:id:katamichinijikan:20190413140852p:plain

LEDライトは消費電力が少ないため、丸4日分以上にあたる100時間以上の点灯が可能です。

シンプルな表示&操作パネル

本体上部にはディスプレイが備わり、その周辺に4つのボタンが備わります。

f:id:katamichinijikan:20190413140854p:plain

3種類の充電方法

Alfawise S420」は3種類の方法で充電することができます。

1つ目は、ご家庭の電気プラグを使った充電。

2つ目は、車のシガーソケットを使った充電。

3つ目は、ソーラーパネルによる充電です。

最近では通販サイトなどを通じてソーラーパネルが手軽に手に入るようになりました。

そのなかでもDC出力ができるものや、車用にシガーソケット出力ができる製品であれば「Alfawise S420」の充電に使用することができます。

 

 

Alfawiseってなに?

Alfawise S420」の魅力を伝えてきましたが、Alfawiseってどこのメーカーでしょう?

その答えは、通販サイトのGearbestです。

日本ではまだまだマイナーですが、中国製品を世界各国に向けて販売する通販サイトで、日本に物流拠点も持っています。

そのため送料は基本的に無料で、海外発送ではないため到着に時間もかかりません。

最近ようやく日本語に正式対応し、日本サイトでセールも開催中です。

 

同じような例ではAmazonベーシックが有名でしょう。

Amazonベーシックは、通販サイトのAmazonのオリジナルブランドです。Amazonが選りすぐった製品を、自身のブランドをつけて販売しているわけです。

Alfawiseも同様で、Gearbestが選りすぐった製品を自社ブランドで販売しているというわけです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

現実的な運用に最適なサイズと、かわいらしいデザインがポイントの「Alfawise S420」は、普段使いから災害時の非常用電源と幅広く使うことができるポータブル電源です。

価格も元の36,023円という価格は割高ですが、現在の15,819円という価格であれば、競合する製品よりぐっと安いです。

更に、競合する製品にはない充実した電源ポートや付属品、コンパクトさや見た目まで考えれば一般家庭用の1台目のポータブル電源としては最適な1台ではないでしょうか。

 

今なら「N686PVR7CI」のクーポンコードを使うことで更に割引を受けることができます。

「Alfawise S420」の商品ページを開く

誰でも簡単にできる「チギリ」加工【必要工具はノコギリだけ!】

無垢の木の「割れ」対策として用いられることが多い「チギリ加工」は、素人DIYにおいては高難易度に分類される加工です。

しかし、実は簡単に「チギリ加工」を施す方法がありますので紹介します。

 

まず始めに、どんな簡単な方法であっても慣れぬうちは失敗するものです。

特に道具の扱いに慣れないDIY初心者ならなおさらですね。

今回のお手軽チギリ加工は、肝心のチギリ加工自体がうまくいかなくとも、綺麗にリカバリーできる実践例を紹介しています。

 

プロに見られたら怒られそうな方法ですが、素人が趣味で製作する家具に使う分には十分ではないかと思います。

難易度の低さと必要工具の少なさを重視した方法ですので、手持ちの工具を活用して更に綺麗&効率的な作り方をされても良いと思います。

 

タイトルにあるように、必要な工具はノコギリくらいのものです。

必要工具

「ノコギリだけ」と書きましたが正確に必要な工具を列挙します。

高額な電動工具はなく、すべて数百円で買いそろえることができます。ホームセンターで売っている安物で十分です。

  • ノコギリ
  • ノミ
  • 木工用ボンド
  • やすり

最後に、もちろん材料の木材が必要です。

ステップ1:チギリを作成する

はじめに、チギリを作成します。

チギリの形状は様々で、木材が割れようとする横方向の力を抑えつけることが出来さえすればどのような形でも構いません。

 

以下にいくつかチギリの例を紹介します。

▼一般的なチギリの例

出典:https://maccuruya.ti-da.net/e4042103.html

▼特殊形状のチギリの例

出典:https://hamamatsu-project.jp/article/171/

▼特殊形状のチギリの例

出典:https://news.maturiya.co.jp/news/%E3%81%8B%E3%82%8F%E3%81%84%E3%81%84%E5%A5%91%E3%82%8A%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88%E6%9D%90%E4%B8%80%E6%9E%9A%E6%9D%BF/

 

今回は一般的なリボン型のチギリを例にとって解説していきます。

 

チギリの作成はいくつかの工具や冶具がなくてはなかなかうまくいかないものです。

しかし、今回紹介する方法であれば簡単にそれなりの形のチギリが作れてしまいます。

更に、チギリの形が不格好であっても綺麗に仕上げることができますので安心してください。

これが「誰でも簡単」と謳うこの記事のポイントです。

 

とはいえ、チギリが綺麗であれば仕上がりもより一層綺麗に仕上がります。 

もし綺麗なチギリが使いたいのであれば、チギリが販売されていますのでそちらを購入しても良いでしょう。

Amazonや楽天市場などの通販サイトではあまり販売されておらず、家具屋さんや材木屋さんが自前のホームページ等で販売していることが多いです。

以下に販売サイトのリンクを掲載しておきます。

その他にも、Yahoo!オークションにも出品されています。

チギリの作成手順

それではチギリを自前で作る方向けにチギリの作成方法を紹介します。

チギリの材料について

材料は適当な角材があれば良いです。

チギリに使いたい樹種の角材を調達してください。

チギリの作成に自信がない場合には、板と似た色の木を使うと仕上がりの粗さが目立たなくなります。

角材の太さも作りたいチギリに合わせれば良いですが、小型のチギリでは20~30mm角、普通のチギリでは40mm角の角材があると良いです。

本来チギリに使う木材は、メインの板より硬い木が良いとされています。

しかし、木の硬さは極端に柔らかいものを使わない限りそれほど気にしなくても構わないです。杉や檜、桐などは避けましょう。

作成手順

まずは作りたいチギリの長さに線を引きます。

特に大きさに決まりはないので、お好みの位置に線を引いてください。

f:id:katamichinijikan:20190405172624j:plain

そして角材の両端から15mmの位置に印をつけます。

f:id:katamichinijikan:20190405172849p:plain

この印の位置は、作りたいチギリの形や使用する角材の大きさに合わせて変更してください。

 

15mmの印から角へ向けてこのように線を引きます。

f:id:katamichinijikan:20190405172642j:plain

余分な線を消すと、チギリの形が見えてきますね。

f:id:katamichinijikan:20190405172644j:plain

 

この線に合わせて切断します。

f:id:katamichinijikan:20190405172908j:plain

ノコギリの扱いになれていないと難しいと思います。

かくいう私もノコギリはそれほど使わないため、大変見苦しい切断面になります。

チギリの形を整える

切断したチギリの切断面や形状をやすりで綺麗に整えます。

本来、やすりでチギリの形を整えることはしません。

切断した時点で綺麗な形にする必要があります。だから、素人が道具や冶具なしにチギリを作成するのが難しいのです。

これはなぜかと言うと、チギリの形をやすりで整えると、誰でも簡単に綺麗な形を作れる反面、板に埋め込んだ時に隙間ができてしまいます。

しかし、今回は隙間ができても良い方法を紹介しますから、やすりで綺麗にチギリを仕上げてあげてください。

チギリの形の美しさが、チギリ加工の仕上げの美しさに直結します。

目に見える場所だけで良いのでやすりで綺麗な形に仕上げてください。

 

この「汚いチギリ」では、素人が鋸で切断するとありがちな2点の失敗を実際に再現しています。

1点目は下図の青枠で囲った、角がしっかりとでないというものです。

これはやすりでしっかりと角を立ててもいいですし、あえて曲線にしても全く問題ありません。いずれにせよ綺麗な形になればOKです。

2点目は下図の赤枠で囲った、段差です。

これはやすりで簡単に落とすことができます。この記事で説明する方法でも、こうした段差は隠しきれないためやすりでしっかりと落としておきましょう。

f:id:katamichinijikan:20190411114239p:plain

形が整えばチギリは完成です。

 

今回は、この「汚いチギリ」とあわせて「綺麗なチギリ」も用意してあります。

最後に「汚いチギリ」と「綺麗なチギリ」の仕上がりの比較をしています。

ステップ2:チギリを入れる穴を掘る

続いてチギリを入れる穴を掘っていきます。

 

まずはチギリを板にあてがい、線を引きます。

f:id:katamichinijikan:20190405193044j:plain

続いて掘ります。

まずはざっくりとドリルで穴をあけます。

この時通常のドリルビットでも構いませんが、ダボ錐があるとちょうど深さ10mmほどの穴が安定して掘ることができます。

f:id:katamichinijikan:20190405193046j:plain

この時、線の内側を掘るようにします。

線ギリギリを狙わないようにしましょう。

f:id:katamichinijikan:20190405193049j:plain

おおよそ穴が開いたら、後はノミで残りの部分を削っておきます。

f:id:katamichinijikan:20190405193053j:plain

通常、チギリ加工の手順では線の内側ギリギリと掘るように解説されます。

しかし、今回の方法では線の上かやや大きめに掘ってしまっても構いません。

深さは板の厚みの半分程度が良いとされています。

ステップ3:チギリを入れる

チギリを入れる際、穴を大きめに掘っていてもどこかしらが引っかかってスポっとは入らないものです。

そのため、チギリの角を落としておくと入れやすいです。

f:id:katamichinijikan:20190405193058j:plain

穴にボンドを入れ、チギリを入れていきます。

入りづらいと思いますので、トンカチでトントンと入れていきましょう。

もしどうしても入らない場合は、穴を広げます。

隙間が出来ても構いませんから、無理に叩き込もうとしてチギリや板が破損することは避けましょう。

 

▼穴がガバガバでチギリもガタガタなのがわかりますか?これでも問題ありません。

f:id:katamichinijikan:20190405193101j:plain

乾燥後、チギリの出っ張った部分をノコギリで切っていきます。

ノコギリの刃を曲げて、板に沿わすように切断します。どのみち出っ張りが残っても、やすりで平面に仕上げるだけなのであまり神経質にならずとも構いません。

f:id:katamichinijikan:20190406111438j:plain

切断するとこんな感じです。隙間だらけですが問題ありません。

f:id:katamichinijikan:20190406111443j:plain

右側は追加で大きく掘って隙間を空けています。

これだけ隙間があってもリカバリー可能です。

ステップ4:仕上げる

ガタガタで隙間だらけのチギリ加工を仕上げていきます。

 

隙間を埋める方法は大きく分けて2つあります。

  • 蜜蝋を溶かして隙間に入れる
  • おがくずと接着剤を混ぜて隙間に入れる

蜜蝋を使う方法は、蜜蝋部分がオイルや塗料を弾いてしまう上、手間もかかり蜜蝋を買うお金もかかります。

やすりがけなどの際に出たおがくずや削り粉を使ってできる後者をオススメします。

 

これは以下の記事で紹介している、無垢材の割れを塞ぐ方法のひとつです。

  DIYにおける無垢材の「割れ」対策まとめ【無垢材 × DIY】

実はプロが行うチギリ加工でも、1mmに満たないような僅かな隙間を埋めるために、似たような作業をしているケースがあります。

 

まずはおがくずと接着剤を混ぜ合わせます。

適当な容器の上に接着剤を垂らし、おがくずを混ぜ込んでいきます。

ここでは接着剤として木工用ボンドを使用しています。

f:id:katamichinijikan:20190406111458j:plain

おがくずとボンドの比率は1:1程度を目安に色味や硬さなどを見て調整します。

木工用ボンドの白さが残る程度のややねちゃねちゃとした状態の方が作業性が良く、隙間の奥まで押し込むことが出来ます。乾燥後、ボンドの白さは消えて色が濃くなります。

おがくずを増やしていくと、より自然な仕上がりになりますが、やや作業性が悪くなります。

※この記事ではおがくずで埋めた部分をわかりやすくするために粗いおがくずを使用していますが、細かいおがくずを使う方が綺麗に仕上がります。

 

これをチギリ周辺の隙間に、押し込むようにして充填します。

f:id:katamichinijikan:20190406111501j:plain

最後にやすりで均しますから、この時点では綺麗に仕上げる必要はありません。

 

乾燥を待って、やすりをかければ完成です。

お好みでオイル塗装などをしても良いでしょう。

 

 

▼ここらは「汚いチギリ」の作例です。汚いチギリ+粗いおがくずという悪条件です。

f:id:katamichinijikan:20190413132744j:plain

やすりで仕上げなかった、角の段差や、隙間の跡がわかりますか?

 

それでは、「綺麗なチギリ」+細かいおがくずで埋めるとどうなるでしょう?

▼こう仕上がります。

f:id:katamichinijikan:20190420143459j:plain

実は、これもちょっと失敗しています。

隙間を埋める時、細かいおがくずとアロンアルファを使ったからです。

f:id:katamichinijikan:20190420143503j:plain

まるで黒い樹脂のようなもので埋めているように見えるかもしれません。

しかし、これは細かいおがくずを隙間に入れた後、アロンアルファを垂らしたものなんです。

木工用ボンドと混ぜる方法のほかに、おがくずを隙間に入れてアロンアルファを垂らす方法があるのは知っていましたが、今回初めて挑戦してみました。

結果はというと、チギリと同じ木材のおがくずを使ったのに、すごく濃い色になりました。木工用ボンドと混ぜる方法だと、おがくずの色そのままですが、アロンアルファを使うとぐっと濃くなるようです。

これは勉強になりました。

 

ちなみに、汚いチギリも綺麗なチギリに置き換えてみました。

f:id:katamichinijikan:20190420143912j:plain

元のチギリそのままに、上から穴を掘りなおして新しいチギリを入れてみました。


全然違いますね。

ポイントは以下の3点です。

  • チギリを綺麗に作ること
  • 隙間を埋めるおがくずは細かいものを使うこと
  • チギリやおがくずは板の色に近いものを使うこと

今回は、この大事なポイント3点を守らなくてもいける!と説明するために、3点をことごとく無視した作例を試しましたが、やっぱりこの3点は守った方が良いですね。

 

おがくずの粒度や色は誰でも調整できますが、チギリの仕上がりは慣れや器用さが求められます。もしチギリの自作が難しいと感じた場合には、先ほども紹介した市販されているチギリを使うのが賢明でしょう。

まとめ

チギリ加工は一般的に難易度が高い加工と言われます。

しかし、やすりを使ってチギリを整形し、おがくずや蜜蝋を使って隙間を埋めることで、誰も簡単にチギリ加工を行うことができます。

 

ただし、記事中でも触れているように隙間を綺麗に埋めたところでチギリの出来が悪いとイマイチな仕上がりになります。記事中でも仕上がりの悪いチギリを使って仕上げたものと、綺麗なチギリを使って仕上げた2つの例を示しています。

 

チギリはやすりを使ってコツコツと綺麗に仕上げるか、市販されているチギリを購入してしまうのが手っ取り早いでしょう。

いずれにせよ、あまり気負わずともチギリ加工がDIY出来るということがお分かりいただけたと思います。

【レビュー】IRC GS-19 × SUZUKI ST250 - 純正タイヤから初の交換で感動!

f:id:katamichinijikan:20190412132103j:plain

SUZUKI ST250 E typeに装着しているタイヤをIRC GS-19へ変更しました。

元々装着していたのは、約5年・12000kmほど走行した純正タイヤ(チェンシンタイヤ製)です。このタイヤは、耐久性を重視した純正タイヤのなかでも特に硬いと言われるタイヤで、評判はおしなべて悪いです。

もちろん普通に乗り回す分には全く不足はないわけですが、この純正タイヤをスタンダードな性能を持つクラシックスタイルタイヤである「IRC GS-19」へ変更したことで、どれほど変化があるか確かめてみたいと思います。

IRC GS-19とは?

IRCは、井上ゴム工業株式会社が展開するタイヤブランドです。

私は当初、海外メーカーのタイヤブランドかと思っていたのですがれっきとした日本企業でした。

 

IRC GS-19は、オンロード用バイアスタイヤのカテゴリーのなかで「ハイパフォーマンスなクラシカルモダン」という位置づけがされています。数あるタイヤバリエーションのなかで、「PROTECH」と呼ばれるプレミアムモデルの指定を受けており、IRCとしても特に力を入れているタイヤのひとつです。

f:id:katamichinijikan:20190412132101j:plain

パターンは、ST250をはじめとしたクラシカルなスタイルを持ったバイクに適した往年のタイヤを思わせるデザインです。

前後でパターンが異なる点も、個人的にはポイントです。

形状はシンプルなシングルラジアス型で、形状・挙動ともにクラシカルなバイクにぴったりです。高い剛性とスポーツタイヤ用コンパウンドの採用で、安定したグリップと高いウェット性能を誇ります。

動き出しがヌルヌル!じっくり皮むき

IRC GS-19に交換を終え、走り出すと乗り心地の良さに驚かされました。

元のタイヤは、おそらくバルブ周りの劣化により常時スローパンク状態でした。空気圧が低い状態で走行することにより偏摩耗を起こしていたのです。また、リアタイヤに至ってはパンクしたまましばらく走行したこともありました。

リアタイヤの中央部の溝が完全になくなり、フロントタイヤは溝やサイドの罅割れが酷い悲惨な状態でした。特にフロントの偏摩耗は顕著でした。

 

これが柔らかく綺麗な真円をした新品タイヤに乗り換えたわけですから、タイヤがスムースに回転している感覚が気持ちよくて仕方ありません。

タイヤの交換前も、タイヤに違和感を感じてはいなかったのですが、交換してみるとその変化に驚かされます。

f:id:katamichinijikan:20190412132113j:plain

そうはいって、交換したてホヤホヤ。

いわゆる「皮むき」と呼ばれる工程が重要です。

車ではそれほど気にすることもないのですが、バイクの場合には実際の影響以上に乗り手が不安を感じてしまいます。そのため皮むきを重視する人が多いのでしょう。

ここで言う「皮」とは、タイヤの表面に被膜を形成しているタイヤの硬化防止剤です。

それほど強靭な被膜と言うわけではないので、しばらく走行すればなくなりますし、よく磨けば除去することができます。

 

皮むきをしなければ、「実際の影響以上に乗り手が不安に感じる」と先ほど述べましたが、皮むきの済まないタイヤではバイクの挙動が非常に繊細になってしまいます。

個人的には「ヌルヌル」する感じです。

コーナリングや倒し込む際に、タイヤが少しだけヌルっと横に動くような感じがするのです。

 

そこで、正確なレビューもかねて近場の峠道を走り込んできました。

タイヤの評価をするわけですから、100kmでは足りないだろうと感触をじっくり確かめながら200kmを目標に峠道を中心に往復しました。

安定したグリップとスムースな倒れ方

さて、まずは峠道を数往復して、先述のヌルヌル感がなくなるまで走りました。

速度はゆっくりですがバイクは出来るだけ倒し込み、トレッド面の一番外側から5~10mmほどまでは確実に皮むきを終えました。

f:id:katamichinijikan:20190412132118j:plain

私はそもそもスピードも出さず、スポーツ走行もしませんから、ここまで皮むきが済めば万が一の事態を想定しても十分です。

 

そうして皮むきを済ませて普段通り走行してみると、安定したグリップとスムースな倒れ方による安心感に気が付きました。

この峠道は以前から何度も何度も走行したことがある道ですが、3速と4速を使いながら走行することが多かったです。楽しみたければ3速の比率が高まり、そうでなくとも急で道が悪いコーナー付近では3速を使用していました。

ST250にはタコメーターがありませんから正確な回転数はわかりませんが、私は回転数を上げた時のやかましい音や過敏な反応が嫌いなのでエンジンの負担をかけない程度に高めのギアを選ぶ傾向があります。

 

しかし、新しいタイヤでは特に意識することもなく、4速を使っていました。

3速に落とすシーンはなく、むしろ5速に入れる時すらありました。

前のタイヤでは不安だった道が、全く不安に感じず、意識することもなく3速を使う機会がなくなっていたのです。

 

この不安のない安定したグリップや、倒れ方は特に街中で顕著になります。

街中では、停車状態から発進直後に低速で直角にバイクを倒し込みながら小さく回るようなシーンがよくあります。

こうした時に、前のタイヤではスムースに倒してふわっと自然な起こし方をすることができませんでした。

交換してみて強く感じますが、倒し込む際の抵抗が強かったようです。

そして、倒し込んでいくと常に変わらない確かなグリップを感じることができるのです。

前のタイヤでは、倒し込むに従ってグリップに不安を覚えていました。そもそもタイヤのグリップ感をほとんど感じられておらず、倒してもどれだけしっかりとタイヤが接地して、グリップを発揮しているのか体感することができなかったのです。

IRC GS-19では、直立状態から倒していく過程においても常にグリップを感じます。どのような角度でいてもしっかりとタイヤが路面に食いついていることがわかって不安がありません。

 

結果として、峠道においても下限の速度がぐっと引き上げられたようです。

f:id:katamichinijikan:20190412132121j:plain

優れたコストパフォーマンス

これまで説明した通り、確かなパフォーマンス(性能)を有したIRC GS-19ですが、価格面でも優位性があります。

例えばST250に装着するタイヤとしては、DUNLOP TT100GPが有名です。

実店舗では事情が異なりますが、2つのタイヤに価格差はほとんどありません。

DUNLOP TT100GPは高いグリップを誇る反面で耐摩耗性に劣ることで有名です。

メーカーの製品説明によれば「マン島T.T.をはじめ、世界のレースシーンで数々の栄光に輝いたTT100の伝統のパターンをベースに、現代のテクノロジーを惜しみなく注入した、ビンテージスポーツ・タイヤ。」となっており、方向性や位置づけとしてはIRC GS-19とほとんど同じです。

IRC GS-19は、TT100GPに比べてグリップに劣るものの必要十分以上のグリップを誇りつつも、耐摩耗性を持たせています。より多用途に、よりバランスに優れたスタンダードクラスのタイヤと言うことができるのではないでしょうか。

f:id:katamichinijikan:20190412132123j:plain

まとめ

特にこだわりもなく、バイク屋さんにお任せて選択した「IRC GS-19」でしたが、その選択は間違っていませんでした。

性能や維持費、価格とあらゆる点で満足度の高いタイヤでした。

なお、今回はチューブ・タイヤ共に前後交換し、工賃込みで約28,000円でした。

【ガジェット好き必見】あのGearbestが日本語対応記念セール開催中!

中国製品を幅広く取り扱い、世界各国に向けて販売しているGearbestが、遂に日本語に対応しました。

最近では、Amazonや楽天市場でも無名のメーカーあるいはメーカー名を明記していない安価な中国製品が多数出回り始めました。(当初は無名だったものが、既にある程度地位を築いているメーカーもあります)

しかし、そうした商品は輸入する代理店が間に入る分、本国から買い付ける場合に比べてやや高額でした。

そのため海外製品や格安ガジェットなどが好きな人にとって、海外の通販サイトを利用するのは当たり前の選択肢でした。

 

色々なサイトがありますが、その中で特に中国製品に特化した通販サイトがGearbestです。

日本対応していたけど英語表記だった

Gearbestは、残念ながらWebサイト自体は英語です。

日本語に切り替えることはできますがGoogle翻訳を使用した簡易的なもので、あまり正確な翻訳とは言えませんでした。

 

とはいえ、私を含めたガジェット好き等がいるためか、日本への発送は対応しており送料も他国同様無料でした。

以前、Gearbestのアフィリエイトに登録する際に聞いたところによると、既に日本国内の利用者は40万人を超えており、日本向けの物流ラインも確保しているとのことでした。

 

そんなGearbestが、ようやくもって日本語に対応したわけです。

日本語対応記念セール開催

さて、ようやく日本語に対応したGearbestですが、正式対応を記念してキャンペーンセールが開催されています。

f:id:katamichinijikan:20190410183000j:plain

セール中の商品の一例を紹介します。

Xiaomi Mi Notebook Pro CHUWI Hi12 Xiaomi Redmi Note 7 Alfawise S420
Xiaomi Mi Notebook Pro - æç°è² CHUWI Hi12 2 in 1ã¿ãã¬ããPCï¼ã­ã¼ãã¼ãä»ãï¼ - ã°ã¬ã¼ Xiaomi Redmi Note 7 4Gãã¡ãã¬ããã°ã­ã¼ãã«ãã¼ã¸ã§ã³ - é Alfawise S420 220Whãã¼ã¿ãã«é»æºãé²ç½ã°ããºâéã æ¥æ¬ãã©ã°ï¼2ãã³ï¼ - é

日本でもそれなりの知名度を誇るXiaomiのノートパソコンやタブレット、まだまだ知名度は低いもののガジェット好きなら聞いたことはあるCHUWIのタブレット、その他Alfawiseのポータブル電源などの電源系や家電系、対象商品は多種多様です。

 

 

是非、日本にはまだない中国製品や、もっと安い製品を購入されたい場合にはGearbestを試してみてください。

【楽しいセダンの究極形】今、E46前期318iを選択をするということ。M43エンジンと言う隠れた名機。

BMW320i E46 Lim

平成31年4月。

「E46」は、1998年(平成10年)に登場した4世代目の3シリーズです。

2002年にマイナーチェンジが行われ、これを境に前期と後期が分かれます。

E46の前期と後期には、見た目以上に大きな違いがあります。それは時代を象徴する変化の第一歩です。このマイナーチェンジを境に、BMWの各車は大きく様変わりします。

だからこそ、E46前期に価値が生まれます。

 

何が変わったのか、それはこの記事の中で解説していきます。

E46の外観

E46の外観は、現代においても当時の基準においても先進的であったり、革新的であったり、奇抜さを感じさせるものではありません。

E46やそれ以前からBMWのファンはよくご存じの通り、BMWのデザインは昔から格好良いとか、オシャレとか、センスが良いとか、優れたデザインとか、そうしたものとは無縁です。

BMWの歴史やブランディングについて膨大な情報を緻密にまとめあげられたDavid Kileyの著書「DRIVEN」によれば、そのデザインは「保守的だが攻撃的」と称されています。これが実に言い得て妙です。

良く言えば地味だがその中に野性味や雄々しさを秘めたデザインと言うことが出来ます。

▼E46後期のデザイン

BMW E46 Touring front 20071203

▼E46前期のデザイン

BMW320i E46 Lim

残念ながら3シリーズはBMWのなかではエントリーモデル。

日本国内では3シリーズが主力ですが、世界的に見ると5シリーズが主力です。

3シリーズは弟分であり、7シリーズが上位モデルというわけです。

そのため「保守的だが攻撃的」というデザインも3シリーズにおいてはチープさが加わり全体としてみるとイマイチと言って差し支えないものでしょう。

 

主力の5シリーズに関しては「保守的だが攻撃的」を完全に体現しています。

▼E46と同年代の5シリーズ(E39)

BMWE39gotttobi

この5シリーズ(E39)は、後から登場するライバル車種たちを差し置いて、モデル末期まで世界最高のドライビングサルーンの評価をほしいままにしていました。

その完成度は現在の水準においても高い評価を得られることは間違いないでしょう。状態の良い個体に乗ればその素晴らしい走りと快適性の高い次元における両立に驚くことでしょう。

 

3シリーズの話に戻りますが、外観以外の要素の魅力を考えると、この地味で冴えない外観が逆に羊の皮を被っているように見えなくも、ありません。

E46の内装

外観以外は良いぞ、と言ったばかりですがE46は内装もイマイチなんです。

本当に極々最近は改善されてきたのですが、BMWの内装は長らく地味で質実剛健そのものでした。男臭いなどと言われたりもします。

▼これはE46の内装です。

Notranjost BMW E46 316ti

メーターは今なお続く伝統的な白字黒背景のシンプルな構成です。

日本国内においては事実上初代といえるE30にも乗っていたことがありますが、E46の内装はE30のそれと非常に近い雰囲気を残しています。

その他にもBMWはとことん伝統を重んじ、内装も外装もそれ以外も常に古いモデルの雰囲気を残しています。

E46の魅力

E46の魅力と言えば乗ればわかる・・・と言いたいところですが、現在中古車市場に出回る車両のほぼすべてはくたびれた個体ばかりです。

今更E46をきちんと整備して乗られている方はごく限られ、それが運良く中古車市場を通して手に入る可能性は極めて低いです。

つまり今となっては、その魅力を本当の意味で知るためのハードルが極めて高いのです。

軽量・コンパクト

車は主に衝突安全性や快適性のため、年々肥大化し重量は増す一方です。

これ自体は避けられないことであり、あえてネガティブなポイントとして挙げるべきではないでしょう。

それを差し引いてもE46 318iは5速MTモデルで1330kgと十分に軽量です。

車体は全長が4500mmもなく、幅は1740mmと極めてコンパクトです。狭い街中や山道でも全く怖いことはなく、4.9mという最小回転半径もあって小回りが利きます。

狭い道で快適かどうかも重要ですが、それ以上に高い剛性と相まって車体がとても小さく感じます。

山道を楽しく駆け抜けると、本当に人馬一体を体現したような走りをします。

車全体を手足のように自由に使うことができるのです。

この点、5シリーズやそれ以上になるとどうしても重さを感じてしまい、ひらひらと山道を楽しく駆け抜けるには適しません。

一方で高速道路などの直線路では、山道で見せたヒラヒラとした動きがうそのように地面にへばりついて突き進むかのようなどっしりとした安定感を見せてくれます。が、これはもちろん5シリーズなどには及びません。

高剛性・素晴らしいシャシー

1330kgで軽量、と述べましたが国産車と比べれば重く感じるでしょう。

それはそもそも作りが全く異なるため比べても意味がありません。剛性然り、設計然り、お金のかけ方が全く違います。

剛性に関しては我々一般人は感覚でしか語ることが出来ません。

しかし、車体が一つの塊に感じるというのは、まさにこの車にこそ言えることでしょう。もちろん後代の3シリーズや5シリーズと比べると実際の数値上の剛性では負けるでしょう。

ヒラヒラと動く軽くコンパクトなボディと、この剛性の高さ、そしてシャシー性能の素晴らしいバランスにより、私はこのE46以上に走りの楽しいセダンを知りません。

 

当時の日本の自動車メーカーは、ブランディングなど屁でもないと、とにかく商売に躍起になっていました。車やメーカーの在り方はそれぞれなので、うまく商売することを否定する気はありません。これが日本の経済成長を助けていたことも事実です。

しかし、そのために車に乗った時の感覚的な部分を軽視する傾向にありました。

その一つが剛性あるいは剛性感と呼ばれるものであり、もう一つはシャシー性能でしょう。

 

3シリーズと言えばスポーツセダンと呼ばれます。

スポーツセダンとはそもそもBMWが生み出した概念ですが、日本でもこれに追随する動きがありました。

しかし、当時(残念ながら今なお)の国産車のスポーツモデルやスポーティなセダンと呼ばれる車たちは、少々ショックアブソーバーの減衰力を高めてサスペンションストロークを縮めただけの極めてお粗末な代物でした。

(スカイラインを始めとして、十分世界に通じるモデルも存在しました)

 

一方でBMWは、普通に乗る分には極めて快適です。

「スポーツセダン」と聞いて乗れば驚くほどロールもします。

しかし、その良く動くサスペンションは決して不快ではありません。

例えば自転車を乗るとき、カーブを曲がるときに人は自然と自転車を内側に傾けることで慣性との釣り合いを取っています。これは歩くとき、走るとき、何をするときでも同じです。

こうした極自然な体に馴染む動きとは異なる動きを車がした時、人はそれを不快に感じます。

先に語った剛性感の話とあわせて、BMWはこうした人が感じ取ることが出来る要素への力の入れ具合が凄まじいのです。

路面の情報とステアリング

これは3シリーズやE46に限った話ではありませんが、BMWの多くの車は路面からの情報量が非常に多いです。

あまり路面からの情報が多いと不快になるのですが、不思議と不快には感じません。

路面のアスファルトの粒度の粗さからその状況、グリップの余力など余すところなくドライバーに伝えてくれます。

この必要な情報だけを伝えてくれる、不快にならない程度の絶妙なセッティングは絶対に他のメーカーでは味わうことができません。

 

また、ステアリングのフィーリングもすこぶる良いです。

ライバル各車やその他多くの車と比べると重いと言われますが、適切な反力や、タイヤの状況を伝えてくれる感覚は素晴らしく、これまた他のメーカーでは絶対に味わうことのできないセッティングです。

E46以降のE90やF30では電動化により、この感覚が大きく劣化しました。

健闘しているとは感じるのですが、E46以前からBMWを知っている身にとっては衝撃が大きい激変ぶりでした。私自身もこれによりBMWとしばらく距離を置くことになったほどです。色々と電子制御化が進んだ新しいBMWにも乗りましたが、すぐに嫌気がさして手放し、それっきりです。

アクセルとブレーキ

ステアリング同様に、この絶妙なフィーリングは他のメーカーには真似できないものです。

特にブレーキの操作感に関しては、40年前の3シリーズですら現行の国産車に勝ると断言できます。

それほどまでにペダル操作に対する挙動が自然なのです。

ブレーキは踏めば踏むだけ効いていき、奥まで踏み込めば想像の何倍も効きます。

 

ブレーキに関しては日本車やアメリカ車と欧州車は大きく考え方がことなります。

これはブレーキローターの大きさを見ればわかるでしょう。

例えば2トン近い重さがあるアメリカ車のトラックは、BMWの1シリーズよりずっと小さいブレーキローターを搭載しています。

小さなローターに、サーボでアシストされた強力な力でパッドを押し当てているわけです。

常に限界域に近い所でブレーキを使っている日本車やアメリカ車が、ブレーキのフィーリングで劣るのは致し方のないことです。

限界まで力を入れた状態に比べて、数割の力しか使っていない欧州車のブレーキは微細な制御が可能です。

その他

その他にも良い所がいっぱいあります。

しかし、私は車を趣味としていますがとてつもなく詳しい訳ではありませんし、何より文章力の限界があってこれ以上うまく説明することができません。

なんとか苦心して説明しようとしましたが、これが限界です。

とにかく走って楽しい気持ちの良い車だということです。

E46前期318iの魅力とはエンジンに尽きる

E46の素晴らしさはこれまで説明した通りですが、その中でもなぜ前期の318iに価値があるのかといえば、その理由は「エンジン」に尽きます。

E46前期318iに搭載されるエンジンは「M43」と呼ばれる4気筒の隠れた名機です。

BMWのエンジンは、6気筒ばかり注目が集まることが多いのですが、決して6気筒が特別優れているわけではありません。

4気筒エンジンも、8気筒エンジンも、12気筒エンジンもシリンダー数やレイアウトを問わずすべて優れているのです。

特に4気筒エンジンは6気筒と並んで多くの車種に搭載されました。

 

▼E46前期318iに搭載されるM43エンジン

BMW M43 Engine 316i Compact 1996

 

よくBMWの6気筒エンジンはシルキーシックスと呼ばれます。

これは2代目の3シリーズであるE30に搭載されたM20エンジンに始まりM54エンジンまで進化と成熟を続けたBMWの直列6気筒エンジンの呼称です。

あまりBMWをご存知ない方には意外でしょうが、BMWの直列6気筒エンジンが楽しいエンジンかと言われると必ずしもそうとは言えないのです。

確かに振動もなくシルキーです。

M20エンジンが搭載された3シリーズに乗っていたことがあります。その成熟を極めた完成形と言えるM54エンジンが搭載された5シリーズにも乗りました。

このBMWの直列6気筒エンジンに言えるポイントは以下の3点です。

  • 振動がなくスムース
  • 回転の上昇はさほど鋭くない
  • 吼えるようにやかましい

第一に、振動はありません。

第二に、回転の上昇はさほど鋭くありません。

シュンシュン回るようなエンジンではないのです。振動のなさ故にいつまでも回転が上がり続けるように錯覚してしまいます。実際に、回転の上昇が遅いので頭打ちするまでの時間が長いです。

第三に、音がうるさいです。

野性味のある心躍るサウンド。獣の咆哮のようなサウンド。とも言えるわけですが、おそらく車好き以外からは「うるさい」と言われるだけでしょう。

 

さて、4気筒エンジンに話を戻しましょう。

近代のBMWの6気筒エンジンがM20エンジンから始まったように、4気筒エンジンは1960年代に登場したM10エンジンから始まりました。

M10エンジンは1960年代から1980年台後半までの20年以上の長きに渡って改良されながら生産され続け、その生産台数は350万機以上ともされています。当時のBMWの販売規模を考えるととてつもない数字です。

▼M10エンジン

BMW Engine M10

1980年代後半にはM40エンジンへと代替わりを果たしますが、M10エンジンから引き続きSOHC、鋳鉄ブロック、アルミヘッドなどの基本的な要素を引き継ぎ、変更点もそれほど多くないためM10エンジンの面影を強く残すものでした。

▼M40エンジン

M40B16

こうして1960年代に登場したM10エンジンが、それほど大きく姿形を変えずにシンプル・アナログ・メカニカルという性質を残したまま1990年代にM43エンジンが登場しました。

E46 318iも後期型へマイナーチェンジすると、そのエンジンはM43からN42へと置き換わりました。この変化については後程「補足」として解説しますが、劇的な変化をしています。もはや別物になったと言っても過言ではありません。長らくMから始まるコードネームがNから始まるコードネームへと変わっていることからも、その変化の大きさをお察しいただけると思います。

簡単に言うと、N42エンジンへ置き換わることで数々の電子制御が加わり、DOHC化を果たし、バルブタイミングやリフト量の可変制御、ブロックをアルミ化するなど元の面影を残さず完全に刷新されました。

要するにただの機械が半分コンピュータになったような感じです。近代化されたわけです。

 

1990年台といえば、多くの国産スポーツカーが生産中止を余儀なくされたことを車好きの方であればご存知でしょう。

これと同じように、1990年台後半は世界的に自動車の排出ガス低減が喫緊の課題として自動車メーカーに課されました。

これにより高性能なエンジンは生産は難しくなり、自動車メーカーは出力や官能性と言ったロマン溢れる点よりも、環境対策を強く推し進めなければいけなくなりました。

このために国産スポーツカーは生産中止を余儀なくされ、BMWにおいてもシンプル・アナログ・メカニカルな、当時の水準でもややクラシックな4気筒エンジンは近代化を果たさざるをえなくなったわけです。

 

つまり、M43エンジンとは成熟を極めた最後の「機械」なのです。

 

これは今となっては大きな魅力なのです。

車を始めとして機械を好きな方は、よりシンプルな機械に魅力やロマンを感じませんか?

コンピュータのようにコードがそこら中にあって、ゴムやプラスチックの部品が多用されているより、金属だけでシンプルに構成されたものに魅力を感じませんか?

 

私はまさにそれです。

M43エンジンを最後に、BMWの4気筒エンジンは近代化を果たします。

エンジンはプラスチックパーツが増え、ワイヤーはコードに置き換わり、カバーに覆いつくされました。

 BMW N46

アクセルペダルの操作が、ワイヤーを通じて直接スロットルに伝わる機械式と、電気信号で制御するいわゆるドライブバイワイヤ方式では、前者に魅力を感じずにはいられないのです。

 

私は車に乗るだけではなく、整備にも大きな魅力を感じます。

電線の中を通る電気信号は整備できません。

しかし、アクセルペダルとスロットルをつなぐワイヤーは整備することができます。

 

M43エンジンは、ごく最低限の電子制御はあるものの、ほとんどの要素が機械式制御を採用しています。余計なものは備わっておらず、車を趣味にしている方なら一目見れば何がどうなっているかわかるエンジンなのです。

余計なものといえば、せいぜいがトルク向上のための簡易的な可変吸気機構くらいのものです。

整備を楽しみたいユーザーにとってはとても魅力的なエンジンです。

 

また、乗って楽しむという点においても4気筒エンジンは優れています。

6気筒エンジンの特徴は先ほど紹介した通りですが、4気筒エンジンは回転の上昇鋭く、乗っていて楽しいです。パワーも少ないため、エンジンを気兼ねなく回して乗ることが出来ます。悪く言えば6気筒エンジンほどのキャラクターがないとも言えますが、普通によくできた4気筒エンジンです。

日本国内には導入されなかったものの、この4気筒エンジンにはメカニカルチューンを施した高出力版やターボを搭載したバリエーションなども存在しました。

 

ちなみに、6気筒エンジンは魅力的な「咆哮」を持っていますが、4気筒エンジンは快音と言えば快音を発するものの粛々と機能するため、意外かもしれませんが4気筒エンジンの方が静かです。

特にコードネームをNに改めて以降はおそろしくスムースなエンジンへ進化し、普段運転する分には4気筒エンジンの方が滑らかで静かで振動もなく、むしろ高級感さえ感じるほどです。

サウンドも「咆哮」のような特徴はなくともシンプルに快音で、素早いふけ上がりとあわせて(少なくとも直線が少ない国内では)間違いなく4気筒の方が楽しむことが出来ます。

 

乗っても整備しても最高に楽しい、それがE46前期318iのエンジンです。

補足

近年、BMWも環境対策を強く推し進め、それに伴いBMWのエンジンはMから始まるコードネームを改めNから始まるコードネームに変更しました。

更に最近はターボ化が進みBから始まるコードネームに変更しています。

 

「M」から「N」のポイントは電子制御化と排出ガス低減です。

可能な限り補器類を電気駆動させ、アクセル操作をはじめエンジン制御をコンピュータに頼り、フリクションの低減に努めました。

結果として出力と燃費は向上しエンジン単体の重量も減りました。排出ガスもより綺麗になりました。

しかし、直列6気筒エンジンの魅力であった「咆哮」はなくなりました。

それゆえに、今の直列6気筒エンジンに価値はなく、4気筒で十分と私は考えています。

「N」から「B」のポイントはターボ化による更なる排出ガス低減です。

「N」の末期からターボが搭載されましたが、「B」からは完全にターボ前提の設計となっています。

 

オイルを使ったハケは専用うすめ液で洗わないとダメ?

家具のメンテナンスやDIYをされる方で、オイル塗装・オイル仕上げにこだわりのある方であれば、以下のようなメーカーのオイル製品を使用・検討されたことがあるでしょう。

  • リボス
  • オスモ
  • ESHA
  • プラネットカラー
  • ワトコ
  • Bona

こうした自然由来の木材仕上げ用オイルには、必ずと言って良いほど各メーカーから専用のオイルうすめ液(※)あるいは道具洗浄用の溶剤が販売されています。

※うすめ液=シンナーは、有機溶剤全般を指します。

リボス社の場合は「スバロス」という専用品が販売されています。

オスモからは「専用刷毛洗浄液」、ESHAからは「専用うすめ液」、プラネットカラーからは「テレピンオイル」(リボス社が使用をやめたもののひとつ)などなど各メーカーに大抵ひとつは存在します。

各メーカーのなかでもリボス社はとにかく健康や安全、自然志向が強く、過去にはうすめ液としてレモン油などの天然溶剤を使用していました。

しかし、天然由来の溶剤ではアレルギー反応を起こすケースが確認されたため、その後方向転換して安全性が極めて高い天然ではない溶剤を採用するようになりました。

「スバロス」には、その安全性が高い溶剤に加えてオレンジピールオイル(オレンジ油などと呼ばれる、柑橘系の果物の皮から作られる油)を加えることでオレンジの香りを付加しています。

専用品なんて使わなくてもいい

さて、ここまでの説明でお分かりの通り、リボス・スバロスは安全性が高く、良い香りがする以外の点においてはただの溶剤です。

その他のメーカーも同様で、プラネットカラーについてはただの油(天然由来)、ESHAはリボス社同様極めて安全性の高い溶剤を採用しています。

 

つまり、ハケを洗ううすめ液にまで高い安全性を求めなければ普通のペイントうすめ液を使っても何ら問題ありません。

ホームセンターにいけば、400mlで400円ほどで購入できるはずです。

溶剤はトルエンであることが多いです。木工仕上げ用オイルには過剰なほどの溶解力があります。

うすめ液の節約方法 - うすめ液はいくらあっても足りない

うすめ液を使ったハケの洗い方はとても簡単です。

うすめ液を容器に取り、ハケを揉むように洗います。

そうすると透明なうすめ液にオイルが溶けた色が出てきます。この色がなくなるまで洗浄を繰り返します。

 

しかし、家具作りでは当たり前に使われる70mmのハケ(下図)をこの方法で綺麗にしようとすると400mlの缶を1本使い切ってしまいます。

 

私はオイルとしてリボス社のアルドボスあるいはクノスを使用していますが、これが非常にしつこいです。

何度も何度も洗うのですが、なかなかオイルが落としきれません。

もちろん、洗う前に紙などでハケについたオイルを強くこすり落としています。

 

うすめ液を1本使い切るくらいならハケを買い替えた方が安いのですが、私の場合は以下のような方法でうすめ液をかなりケチっています。

  1. ハケが乾かないうちに、紙やウェスなどでハケのオイルをこすり取る
  2. 容器にうすめ液を入れ、ハケをよく洗う
  3. 流水でよくすすぐ

もちろんこの方法ではオイルは完全には取れません。

しかし、一度うすめ液で洗って、後は水でよくすすぐだけでもハケがカチカチに固まらない程度にはオイルを綺麗に洗い落とすことが出来ます。

私としてはハケがカチカチに固まらなければ十分だと思っているので、この方法を続けています。

灯油が安価で使い勝手が良いそうですが、我が家には灯油を買う文化がないので採用していません。

 

この方法であれば、400mlのうすめ液(400円)で10回ほど洗浄することができます。

300円のハケを10回使うよりは、400円のうすめ液と1本のハケで済むのであれば安いものです。

 

本当は、水性塗料がラクチンで良いのですが、やっぱり無垢の木にはオイルを使いたくなるものです。

身近な溶剤の種類

プラネットカラー社などが採用する溶剤は天然由来の油でオレンジピールオイル(柑橘類の皮から取れる)とテレピンオイル(松やにから取れる)が販売されています。

ベニバナ油やアマニ油なども溶剤として機能するそうです。

とにかく安全性が高い反面、ハケ洗い用の溶剤として使用するには高価です。

 

また、安全性が高いというのも実は正しくはありません。

事実、リボス社は天然由来成分は必ずしも健康に良いわけではなくアレルギー反応を起こすことがあるとして、オレンジピールオイルやテレピンオイルの使用をやめました。

 

次に木工仕上げ用のオイルで使われることは少ないですが「灯油」は代表的な溶剤のひとつです。

自動車整備においては、部品について油汚れを綺麗に落とすために使われます。

 

リボス社やESHA社が採用しているイソパラフィンは、灯油と同じように原油を精製したものから作られます。

「天然」ではないものの、その安全性の高さは天然由来の溶剤を上回るとされています。

 

最後に、どこでも手に入るペイントうすめ液ことシンナーです。

シンナーとは、英語でThinnerと表記されます。

Thinとは「薄める」という意味があり、Thinnerを直訳すると「薄めるもの」ということになります。

 

シンナーというと、トルエンを溶剤する商品をイメージする人が多いですが、実際には溶剤全般を指す言葉です。

一般的に流通しているペイントうすめ液はトルエンを溶剤としており、これまで紹介したあらゆる溶剤のなかで最も強力な溶解力を持っています。

安価なのに強力、その反面臭気は強く、揮発する成分を吸うことで中毒を引き起こすなど体には良いとはいえません。

 

 

 

繁殖の難しい淡水熱帯魚を繁殖させる6つのポイント

f:id:katamichinijikan:20190409135418p:plain

ペットショップで販売される多くの熱帯魚は特殊な方法により繁殖を促しています。

このお陰で、従来では繁殖が難しかった魚種であっても安定して低価格で供給することが可能になりました。

 

アクアリウムを趣味にする者にとっては、魚の選択肢が広がりお財布にも優しいと良いことづくめです。

しかし、唯一の難点としてこうした魚種は自家繁殖が大変難しいです。

気が付いたら繁殖していたという事例は稀に聞かれるものの、一般的な設備と道具で安定して繁殖に成功している事例は非常に珍しいです。

例えば飼育の簡単なコイ科のラスボラエスペイ、多くの人に愛されるオトシンクルスなども繁殖の難しい代表的な魚です。

 

ここではそうした繁殖の難しい淡水熱帯魚全般について、よく言われる繁殖のポイントをまとめて紹介します。

元はオトシンクルスの繁殖に特化した記事を製作する予定でしたが、調べていけば調べていくほど魚種に特化した繁殖方法など存在せず、いくつかの手法はほぼすべての魚種に適用可能な方法であろうと判断しました。

雌雄の判別

まずはじめに、繁殖のために最低限必要な雌雄の判別方法を紹介します。

雌雄の判別方法が容易で情報も豊富な魚種もたくさんある反面で、雌雄の判別が難しい魚種もおおくあります。

ポイント1 メスはオスより大きい

代表的な雌雄の判別方法です。

稀にこの判別方法が通用しない魚もいますが、一般的にはメスがオスより体が大きいです。

体全体が大きいケースや、幅が広いケース、お腹が大きいケースなどがあります。

特にお腹が大きいケースでは、繁殖前のみお腹が大きくなる場合もあります。

冒頭で挙げたオトシンクルスもメスがオスよりも体が大きい魚です。

なお、オスがメスや縄張りを守ろうとする習性がある一部の魚種ではオスの方が体が大きいことがあります。

ポイント2 メスはオスより地味

基本的に、メスはオスより地味な色彩をしていることが多いです。

魚種によっては逆の場合や、差異がほとんどない場合もあります。

冒頭で挙げたラスボラエスペイはメスがオスより地味な魚です。

ポイント3 オスには外部生殖器がある

オスに見てわかるような外部生殖器がある魚種も多く存在します。

場所は腹びれ付近であることが多く、外部生殖器の有無で雌雄を判別することが可能です。

繁殖のポイント

繁殖の難しい魚種全般に通用する、繁殖のポイントを紹介します。

①雌雄を隔離する

以降で紹介する繁殖のポイントは、通常の飼育水槽で行うことが難しいものが多いです。

そのため、まずはじめに繁殖させたい魚種を隔離しましょう。

魚種によってオスとメスが1対1が良い場合や、複数のオスと1匹のメスが良い場合などが存在します。

まずはオスとメスを1対1で隔離し、繁殖する様子がない場合にはオスを1~2匹追加してください。

②繁殖に適した環境の構築

雌雄を隔離した水槽の環境を、繁殖に適した環境へ仕上げます。

フィルターはどのようなものでも構いませんが、一時的な隔離ですので安価でエアレーション効果も見込め、緩やかな流れを生み出すことができるスポンジフィルターがオススメです。

魚の卵は常に新鮮な水を必要とします。

そのため最低限水の動きがなくては産卵場所として適していないと判断する魚種も多く存在します。

魚種によって水草や壁面、岩など様々な物に産卵します。

魚種ごとに繁殖行動を調べ、わかる場合には適したものを入れてください。

わからない場合には以下の2点を入れることで多くのパターンを網羅することができます。

  • 岩に活着させたアヌビアス系の水草
  • マツモなどの強く背の高い水草

底材は基本的に不要です。

ベアタンクで構いません。

③高タンパクな餌を与える

繁殖行動を誘発させるために、高タンパクな栄養豊富な餌をたっぷりと与えます。

冷凍アカムシやブラインシュリンプなどの生き餌系は魚の食いつきも良いため最適な餌です。水の汚れはこまめに水替え・掃除することで対応しつつ、こうした栄養豊富な餌をたっぷりと与えてください。

④週1回の50%程度の大量換水

魚は環境の変化を敏感に感じ取り、時にそれが繁殖行動の引き金になります。

そのため週に1回、50%程度の大量の水替えを行います。

もちろんphは飼育水と新しいカルキ抜きした水が同一であることを確認し、温度も十分にあわせてから行います。

もし飼育している魚種が特殊なphを要求する魚の場合には、新しいカルキ抜きした水のphを調整してください。

phを下げるには「テトラ PH/KHマイナス」、phを上げるには「テトラ PH/KHプラス」が有効です。

 

もし飼育水と新しいカルキ抜きした水のphが異なる場合には、20%程度の換水を行い徐々に近づけていってください。

⑤水温を調整する 

例えば熱帯魚の場合、多くの魚種は26度付近が適温です。

しかし、一般的に水温が上がれば代謝が活発になり、活動が盛んになります。

水温を調整可能なヒーターを使用している場合には、水温を27度~28度まで上げてしばらく飼育してみてください。高水温に弱い魚の場合には避けてください。

また、水温の変化により繁殖行動が誘発される場合があります。

ヒーターの設定温度自体を変えるというよりは、水替えの際に温度の低い/高い水を入れて水槽内の水温を一時的に2~3度変化させてみてください。

ただし、環境変化に弱い魚を弱らせる可能性があるため魚種ごとの特徴を鑑みて実施してください。

⑥phを変化させる

魚種ごとに適切なphが存在します。

大抵の場合幅があり、適切なphを越えた場合でも元気に飼育できることも珍しくありません。

まずは魚にあったphで様子をみて、繁殖行動が観察できない場合にはphを上下させて更に様子を見てください。

phを下げるには「テトラ PH/KHマイナス」、phを上げるには「テトラ PH/KHプラス」が有効です。

最後に:様子を見ながら変化を与える

特に繁殖の難しい魚種では、一定の手順により繁殖を促すことができません。

個体ごと、環境ごとの差があります。

そのためここで紹介した6つのポイントを守り、2~3週間様子を見て変化がない場合には以下のような点を変化させ、更に2~3週間様子を見るという流れを繰り返しましょう。

  • 水温の上げ下げ
  • phの上げ下げ
  • 水槽内の水草や岩の追加/撤去
  • エアレーションの追加/撤去
  • 水流の調整(フィルターを変更したり、流量・向きを調整する)

DIYにおける無垢材の「割れ」対策まとめ【無垢材 × DIY】

f:id:katamichinijikan:20190328231523p:plain

DIYや趣味の木工では、丈夫で扱いやすい集成材や合板が使用されることが多いです。

一方で無垢材には多くの魅力が詰まっている反面、欠点も多い素材です。

そのため無垢材は一般的に扱いが難しいとされており、趣味の世界では敬遠される傾向にあります。

無垢材を扱った経験の少ない方が「扱いが難しい」と情報を発信しているケースも多く、経験に基づいた 無垢材 × DIY の情報が少ないのが現状です。

 

こうした無垢材の欠点、敷居の高さや不安を解消し、もっとDIYに無垢材という選択肢を増やすために【無垢材 × DIY】と題して不定期で情報を発信しています。

 

さて、今回取り上げるのは無垢材の数ある欠点のなかで代表的な「割れ」です。

ネットで「割れ」対策を調べても、プロの技術を紹介する程度の情報が多く、DIY目線での無垢材の割れ対策は情報が豊富とは言えません。

この記事では、私のDIY経験をもとにした無垢材の割れ対策や予防策をまとめています。

【無垢材 × DIYDIYにおける無垢材の使用について

無垢材は扱いが難しく高価であると言われています。

この「扱いの難しさ」と「高価」という2点の誤解について、DIYあるいは趣味の観点から解説したいと思います。

扱いの難しさ

扱いが難しい、その最大の理由は「反り」でしょう。

しかし、実際に無垢材を使ってみると「反り」が無垢材の使用を諦めるほどの問題ではないことをお分かりいただけるはずです。

 

そもそも「反り」が発生したといって見た目が著しく損なわれたり、家具などが破損したりするような大きな問題は起きないのです。反りとは集成材であっても発生しますし、プロが選び抜いた上等な無垢材であっても発生します。

せいぜいがテーブルの天板の水平が僅かに狂う程度のものです。

 

また、反りへの根本的な対策は存在せず、一般的に行われる対策も決して難しいものではないのです。

こちらの記事で「反り」についてもっと詳しく解説しています。

diy-kagu.hatenablog.com

 

無垢材は決して高くない 

続いて無垢材の価格です。

 

「無垢材は高い」と一様に考えられる方が多いのですが、それは違います。

「良い無垢材は高い」というのが正確なところで、「悪い無垢材」は集成材や合板より安いことも珍しくないほどです。

「悪い無垢材」というと言い方が悪いのですが、市場価値が下がるような難点がある無垢材を指します。

しかし、素人目にはわからないものや、難点というより「味がある」と言った方が良いものなど多種多様です。

 

詳しくは無垢材の選び方や買い方とあわせて以下の記事で解説しています。

diy-kagu.hatenablog.com

 

割れの対策:割れを埋めて塞ぐ

木屎で埋める

「木屎」とは、おがくずと炊いたお米を混ぜたものです。

おがくずと炊いたお米を混ぜたものを割れに詰め込んで使います。昔から使われてきた方法で、現在でも十分通用する方法です。

しかし、現在ではお米の代わりに接着剤を使う方法が主流のようです。

 

こちらが私が過去実際に使った木屎です。

ブラックチェリーを削った時に出たおがくずを使っています。

f:id:katamichinijikan:20170215154546j:plain

小さな葉節の穴を埋めるために使用しました。

f:id:katamichinijikan:20170215154617j:plain

埋めた跡はこんな感じ。更に研磨してオイル仕上げなどをするともっと目立たなくなります。

f:id:katamichinijikan:20170215154737j:plain

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 木屎による木の補修(葉節をちょっと埋める)

おがくずで埋める

木屎の現代版です。

「おがくずで埋める」と言った場合には、おがくずと接着剤を混ぜたもので割れや穴を埋めることを意味しています。

接着剤には専用の銘木用アロンアルファもありますが、これは市販されておらず入手性が悪いです。

そのため、ごく普通の木工用ボンドシリコンシーラントを使う方もいるようです。

 

私の場合には木工用ボンドを使用しています。

このように、木工用ボンドとおがくずを混ぜます。

f:id:katamichinijikan:20190330171135j:plain

おがくずは細かなものを使うと綺麗に埋めることができます。

逆にあえて粗いものを使うとそれはそれで見た目のアクセントを作ることができます。分量としてはおがくずとボンドを1:1程度入れて混ぜていき、後は適当に調整します。

 

これくらいになればOK。

f:id:katamichinijikan:20190330171139j:plain

難点がてんこ盛りの格安1枚板を購入した時の実例です。

節と大きな割れがありますので、これを埋めていきます。

f:id:katamichinijikan:20190330171148j:plain

板は樟で、おがくずは桜です。

同程度の色の木を使えば目立たなくなりますし、違う色の木を使ってアクセントにすることもできます。

 

こんな風に大雑把に、割れの奥までしっかりと届かせるように押し付けるように刷り込んでいきます。

f:id:katamichinijikan:20190330171152j:plain

乾燥後、仕上げをすると綺麗に割れを塞ぐことができます。

 

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

おがくずで埋める2

おがくずで埋める方法の2つ目の方法です。

こちらの方が簡単かもしれませんが、仕上がりの強度や、しっかりとおがくずを詰め込むことが出来るという点では先ほどの方法が勝ります。

 

まずは、そのままのおがくずを隙間に詰め込みます。どちらかというと隙間に注ぎ入れるイメージです。

f:id:katamichinijikan:20190417202518j:plain

隙間に詰めたおがくずに、液状の接着剤を垂らします。

f:id:katamichinijikan:20190417202520j:plain

スタンダードなアロンアルファが適していますが、液状の瞬間接着剤であればなんでも構いません。

アロンアルファには、この用途に特化した「銘木用アロンアルファ」が存在するのですがあまり流通しておらず手に入りにくいです。普通のアロンアルファでOKです。

 

このようにアロンアルファを垂らして、おがくずに染み込ませます。

f:id:katamichinijikan:20190417202523j:plain

乾燥後にやすりで削って仕上げれば完成です。

蜜蝋で埋める

木材の表面仕上げにも使われる蜜蝋を使って割れや穴を埋める方法もあります。

蜜蝋は、こちらの商品のように粒状のものが使いやすいです。

 

蜜蝋を金属容器に入れ、火にかざすとすぐに溶けて液状になります。

これを割れに入れて塞ぎます。また、蜜蝋は溶かしてもすぐに固まり始めます。完全に固まりきる前の蜜蝋は適度に柔らかいため、へらなどで割れに押し込むようにして使うと綺麗に割れを埋めることができます。

最後に余分な蜜蝋をこそぎとれば完成です。

強度や作業性、見た目では(個人的に)おがくずの方が良いように感じます。また、おがくずを使う方法と比べて蜜蝋を消費するため割高です。

蜜蝋大好き!という方やこだわりがある方には良いと思います。

割れの予防策:割れの進行を止める

割れの先端に穴をあける

これは仕上げと言うより保管時の割れの進行を防ぐ目的で行われます。

▼割れが木口側(右)から左に向けて進行しています。

f:id:katamichinijikan:20190405112820j:plain

この割れの先っぽに穴をあけます。

f:id:katamichinijikan:20190405112822j:plain

これにより、割れようとする力が逃げるお陰でこれ以上割れが進行しづらくなります。

保管時にこれ以上割れを進行させたくない!という場合に採用すると良いでしょう。

穴は小さなもので構いません。10mm程度のドリルで穴をあけておくだけでも効果が見込めます。

 

もちろん穴が開いたまま仕上げるわけにもいきませんから、仕上げる場合には以下の対策に進みます。

割れの先端に穴をあけて丸棒で塞ぐ

割れの先端に穴を開けることで、割れの進行を抑えることが出来ると説明しました。

この穴を塞ぐように、丸棒を入れるとどのような効果が見込めるでしょうか?

 

丸棒では次に説明するチギリのように、割れを抑える力が働きません。

また、叩き込む必要があるほどの太い丸棒を入れれば割れを進行させてしまいます。

しかし、すっぽりと軽い力で収まる程度の丸棒を入れて、隙間を「割れの対策:割れを埋めて塞ぐ」の項目で説明したようなおがくず等で埋めてあげると、割れようとする力を逃がしつつ穴を塞ぐことができます。

▼仕上げ前の写真ですが、丸穴を埋め込んだ例。仕上げによりぐっと綺麗になります。

f:id:katamichinijikan:20190406113118j:plain

チギリほど効果は見込めないものの、ドリルだけあれば良いので、とても簡単に割れ対策をすることができます。

以下の記事で紹介している反り対策とセットで行うことで、十分な割れ対策になり得ます。

  DIYにおける無垢材の「反り」対策まとめ【無垢材 × DIY】

チギリを入れる

割れ対策として最も一般的な方法である「チギリ」です。

形状はリボンのような形が一般的ですが、割れを抑えることができれば良いのでひょうたん型や円形など、多種多様な形が存在します。

当記事末尾でも言及しますが、反りの対策さえできていれば割れの対策は必ずしも必要ではありません。

そのため、チギリは割れ対策と言うよりはデザイン上のアクセントのために採用されることも多いです。

 

▼一般的なチギリの例

出典:https://maccuruya.ti-da.net/e4042103.html

▼特殊形状のチギリの例

出典:https://hamamatsu-project.jp/article/171/

▼特殊形状のチギリの例

出典:https://news.maturiya.co.jp/news/%E3%81%8B%E3%82%8F%E3%81%84%E3%81%84%E5%A5%91%E3%82%8A%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88%E6%9D%90%E4%B8%80%E6%9E%9A%E6%9D%BF/

反り止めを入れる

割れの主たる原因は、木の反りです。

木が反ることで割れが広がったり、閉じたりします。

そこで、反り止めを入れることで割れを抑えることができます。

 

反りの対策を説明すると長くなるため、以下の記事で詳しく解説しています。

  DIYにおける無垢材の「反り」対策まとめ【無垢材 × DIY】

木口を塞ぐ

木の割れは木口から発生することが多いです。

木口とは、木を横方向に切断した時の断面です。

f:id:katamichinijikan:20190406162651j:plain

木口は他の面に比べてかなり多く水を吸ったり吐いたりします。

つまり、木口は含水率の変化が激しい部分と言うことが出来ます。

木が乾燥する時は、主に木口から水が抜けていきます。

そのため、木材を保管する時は割れ対策として木口にボンドなどを塗ってフタをしてしまいます。

これにより、含水率の変化を防ぐことができるというわけです。

 

もちろん家具として使う木材にボンドを塗ったままというわけにはいきません。

そこで、木口だけ木の呼吸を妨げる=塗膜を形成する塗料(ウレタンニスなど)を使うことで、簡単に割れ対策とすることができます。

もちろん木全体をウレタンニスなどの塗膜を形成する塗料で塗装すれば、より一層効果が見込めます。

木口にオイルを良く吸わせる

木口の呼吸を妨げることで割れを予防することができると説明しました。

しかし、せっかく無垢の木を使うのだから塗膜を形成する塗料を使いたくない!という方もおられるでしょう。かくいう私も無垢の木にはオイルしか使わない主義です。

 

そこで、苦肉の策として木口にオイルを良く吸わせるという方法があります。

これはオイル塗装やオイル仕上げをする上で当たり前に行われることなのですが、DIYにおいては疎かにされることがあります。

 

先述の通り、木口は水を吸いやすいです。

つまり、オイルもよく吸います。

オイルを塗る際に気を付けて見てみてください。

表面や耳のある側面などと同じ感覚で木口にオイルを塗っていると、すぐに木口だけ乾いてしまうはずです。乾いてしまうということは、オイルを吸っているということです。

 

オイルは1度塗布して乾燥してしまうと、2度目以降は吸いが悪くなります。

そこで、1度目の塗布が最も重要です。

木口は1度オイルを塗った後もしばらく観察し、オイルを吸って乾いた場合にはすぐ重ね塗りして限界までオイルを吸わせてください。

まめにオイルを塗布する

多くの場合、木の割れの原因は乾燥です。

オイルを塗布することで、極端な乾燥を防ぎ、割れを予防することができます。

湿度が低い時期に限らず、定期的にメンテナンスとして軽い研磨とオイル塗布をしてやることで無垢の家具はぐっと長持ちします。

湿度の変化・直接風を避ける

最後に、使用環境に関するポイントです。

木の割れの原因は乾燥や湿度の変化です。

とはいえ、家具のために生活の快適性を失っては意味がありません。

 

そこで最低限以下の2点だけ気を付けてください。

ポイント1 冷暖房の風を直接当てない

1点目は、冷暖房の風を無垢の木に直接当てないことです。

ありがちなのは、ファンヒーターなど暖房の風が無垢のテーブルの脚に常にあたっているようなケースです。

エアコンの風も同様に注意が必要ですが、常に風があたらなければ問題ありません。風向きを「自動」などに設定して上下させるようにすれば十分です。

ポイント2 常に水に触れる場合はウレタンニスなど防水性の高い塗料を使用する

例えばキッチン周りの収納で、シンクに横付けして使用するような家具の場合には素直に防水性の高い塗料を使用しましょう。

私がよく使うのがこちらです。

水性でサラサラとしており作業性が極めて良いのですが、常に水に濡れているような環境でもへっちゃらです。

 

 

さいごに:割れは対策しなくても良い

さいごに、 反り対策の記事でも説明したように割れや反り対策は必ずしも必要ではありません。

 

無垢の木に対する敷居の高さの一因である反りや割れ対策ですが、実は何もしなくてもどうということはないのです。

一般的に私たちが購入できる木材は乾燥済みの木材です。

一度乾燥が済んだ木材の含水率は、あまり大きく変化しません。

つまり、割れが発生したとしてもある一定のところで割れの進行は止まります。

そして、季節が変わると割れが戻り始めます。また同じ季節がくると割れが広がります。

こうして季節によって割れた広がったり戻ったりを繰り返すわけです。

無垢の木の買い方の記事で説明したように、乾燥後の木材を選びさえすればそれほど割れや反り対策に神経質になる必要はありません。

 

もちろん割れ対策をすることによって、割れの程度が軽減されます。

プロが作る高価な一生ものの家具であれば、そう簡単に割れが発生しては許されぬのかもしれません。

しかし、無垢の木をよく理解し、趣味で作る家具にそれを求めるでしょうか。

割れも味として考え、季節ごとの変化を楽しむくらいの心持ちで良いのではないかと私は考えます。

【レビュー】E-Value ランダムサンダー(EWS-220R)の切削力と騒音は?

 

木工用のランダムサンダーとして最安値と言っていい「E-Value ランダムサンダー(EWS-220R)」を購入しましたので紹介します。

 E-Valueとは?

通販サイトなどでよく見かけるE-Valueは、「SK-11」などのブランドで知られる藤原産業の1ブランドです。

SK-11は藤原産業におけるスタンダードブランドとされており、E-Valueはその下に位置するベーシックブランドと言う扱いです。

ホームセンターでもマキタや日立と並んでSK-11の販売コーナーを見かけますが、E-Valueはそれほど露出が多くなく、通販を通じて購入する方が多いのではないでしょうか。

 

もちろんMade in Japanというわけではなく、中国生産の工具が大半です。

名も知らぬ中国メーカーから直接買うよりは、それなりの規模の日本の会社が販売しているという点で優位性があるのではないでしょうか。

なにより、安いです。

E-Value ランダムサンダーの切削力や使い勝手は?

f:id:katamichinijikan:20190402201414j:plain

E-Value ランダムサンダー(EWS-220R)はランダムサンダーとしてはごく普通の125mmのパッドを採用しています。

2019年4月2日時点で 3,646円というとんでもない格安ランダムサンダーです。

f:id:katamichinijikan:20190402201421j:plain

内容物はランダムサンダー本体と、サンドペーパー、取扱説明書、保証書です。

f:id:katamichinijikan:20190402201428j:plain

サイズ感は想像以上にコンパクトで、手で握るとこんな感じです。

f:id:katamichinijikan:20190402201430j:plain

横から見て手のひらと比べるとこんな感じ。

f:id:katamichinijikan:20190402201432j:plain

操作はオン・オフスイッチだけです。

f:id:katamichinijikan:20190402201435j:plain

動作は一般的な複数の円運動で、レビューにも見られる通りトルクは弱いです。

木に強く押し付けると回転運動が止まってしまいます。

強く押し付けて使うものではないですし、ランダムサンダーと言う時点で切削力は十分ですから木の研磨であれば不足はないと思います。

 

吸塵も十分で、粉が舞うことはありません。

残念ながら吸塵袋の接続口は四角い形で、吸塵機や掃除機を容易に接続できません。

E-Value ランダムサンダーの騒音は?

このブログでは「静かなDIY」というカテゴリーを用意し、DIY用に自作の防音室まで製作しています。

 

早速騒音をチェックしてみましょう。

f:id:katamichinijikan:20190402201441j:plain

計測はランダムサンダーから直線距離で50cmほどとかなり近いです。

f:id:katamichinijikan:20190402201445j:plain

スイッチをオンに入れると、やや大きめの掃除機に近い音が聞こえます。

サンダーの動作音というよりは吸塵の音のような気がします。音量はそれほど大きくなく、直に耳で聞く限りでは掃除機の「強」や「ターボ」モードと同じ程度の音量です。

 

計測結果は以下の通りです。

f:id:katamichinijikan:20190402201455j:plain

やはり掃除機と同程度の音量です。

音質も高音寄りで、最近の遮音性が高い家であればそれほど音が漏れることはないでしょう。むしろ室内で反射して、実際の音以上に耳障りに感じるかもしれません。

レビューではかなりうるさいと言われているものの、それほどうるさくない印象です。

 

過去にマキタのオービタルサンダーを購入しましたが、それよりは静かです。

低音や振動音がないため、むしろ静かに感じます。

私のように防音室があるのであれば、音漏れもほとんどなく、ジグソーのようなうるさい切断系工具と比べればかなり静かです。

 

実際に木材に当てると、僅かに振動がありますが、オービタルサンダーほどではありません。音量はやや上がります。

f:id:katamichinijikan:20190402201503j:plain

総評

良い所

  • 安い
  • ランダムサンダーとして普通に使える
  • コンパクト

悪い所

  • トルクが弱いため、強く押し付けてゴリゴリ削る使い方はできない(※)
  • 吸塵機と接続したい場合には工夫が必要

※木の磨きでは、強く押し付けてゴリゴリ削るような使い方はしません。形をガッツリ変えるほどの研磨をしない限り不要ですし、そもそもランダムサンダーでそんな研磨はしません。

【SPFの棚】シンプルでオシャレ、汎用性の高い棚を作ろう

家具作りと言えば無垢の木ばかりを使ってきましたが、久しぶりにSPF(ツーバイ材)を使って家具を作ります。

 

SPFを使った家具の魅力は、丈夫で安く簡単に作ることが出来る点です。

反面、無個性でそっけない見た目になってしまいますが、今回はそれが狙いです。

 

我が家では、将来的に一生住む家を見つけるまではちゃんとした家具は買わないようにしようと決めています。

そのため、家具の大半はニトリやイケアの安価な家具です。

これまで自作してきた家具はどうなんだ?と言われそうですが、これは家を変えても使えるものに限って製作しています。

だからダイニングテーブルや作業机などは作ってきましたが、部屋の間取りや寸法に大きく依存する棚などの収納類は製作してきませんでした。

 

しかし、流石に収納が少なくて不便になってきました。

そこで、家を変えてもうまく埋没してくれるデザインと汎用性のあるサイズ感で棚を製作することにしました。

もちろん最終的にはメインの家具は気に入った樹種で統一したいと思っているので、今回作る棚は作業部屋なり仕事部屋なりでひっそりと使うことになる見込みです。

設計

構造は非常にシンプルです。

f:id:katamichinijikan:20190330172645p:plain

2x4材を四角く組んで左右の脚を作ります。

 

その左右の脚の間に、1x12材を棚板としてダボで固定します。

ダボにするかネジにするかは作りつつ考えたいと思っています。

 

高さは2m、幅は80cm、奥行きは30cmです。

これを2つ作りたいと思います。

製作

今回も材料調達はオカモク楽天市場店さんにお世話になりました。

通販で集成材や合板を購入する場合、送料や加工賃を考えると一番安く商品も豊富だと思います。また、塗料も少ないながら扱っており、実はAmazonなどより安価です。

今回は棚板をやや濃く色付けしたいと思い、アサヒペンの水性ステイン(オーク)を購入しました。

今回、設計を見てもわかる通りあんまりやることがないです。

まずは左右の脚になる2x4材にダボ穴をあけていきます。

f:id:katamichinijikan:20190330173710j:plain

今回、前々から気になっていたツーバイフォー定規を買ってみました。

SPFを扱ったことがある人にはわかると思いますが、これが非常に便利です。

ツーバイ材だけでなく、ワンバイ材にも中心線や適切な穴あけ位置をマークすることができます。SPFをメインに使わないまで、たまに使うのであれば買っておいて損はないです。

作業効率が段違いに上がります。

 

続いて、左右の脚を四角く組むための「とめ加工」を施します。

額縁のように45度に両端を切った木材を接合する方法です。

 

オカモク楽天市場店さんでは、とめ加工(45度カット)も対応していただけますが、今回は手鋸でカットしてみようと思います。

手鋸は、ソーガイドを使っても苦手意識が消えません。

今回作る家具は冒頭でも説明した通りあんまり大事ではない家具なので、練習台にすることにします。

 

ソーガイドは、ゼットソーのライフソーに付属してきたものです。

こちらのZソーガイド鋸セットという商品です。

替え刃式の鋸であるライフソーとソーガイド、更に家具の設計ができる「もでりん」が付属して3000円台ですからDIYを始める人にはオススメできるセットです。

 

早速切ってみました。

f:id:katamichinijikan:20190330173714j:plain

思いのほか綺麗に切れてちょっと感動です。

▼切断面も綺麗だし、良い感じ。

f:id:katamichinijikan:20190330173719j:plain

カットが済んだら、まずはボンドで接着していきます。

f:id:katamichinijikan:20190330173722j:plain

45度カットしたお陰で接着面が広いですから、ボンド接着だけでも十分そうですね。

ただ、見ての通り微妙に隙間が空いています。

ソーガイドの45度が完璧な45度ではないっぽいです。

 

接着を待つ間、棚板の1x12材を仕上げていきます。

ホームセンターのSPF材と違って、オカモク楽天市場店さんのSPF材の質は超高いです。今回の1x12材はカンナ仕上げをした直後のように艶々としていて、仕上げもいらないほどでした。

 

ということで、ダボ穴をあけて塗装に入ります。

f:id:katamichinijikan:20190330173727j:plain

アサヒペンの水性ステイン(オーク)を使っています。

しっかり塗ると濃くなりますが、さっと塗って早めに拭き取ることで薄めの仕上げにしてみました。

左に見えるのが塗装前です。

f:id:katamichinijikan:20190330173730j:plain

乾燥を待って、脚も塗装していきます。

同じアサヒペンの水性ステイン(ホワイト)を使用します。

f:id:katamichinijikan:20190402161001j:plain

こちらも薄塗りしてさっさと拭き取って、あまり濃い白にならないようにします。

 

乾燥を待って、320番で軽く仕上げて手触りをサラサラにしておきます。

あとは組み立てるだけです。

ダボは一見面倒臭いように見えて、穴あけだけ済ませてしまえば後が簡単です。棚板をネジでとめようとすると、慎重に垂直を出しながら止めていかないとネジの先っぽが棚板から飛び出す恐れもあります。

慣れてしまえばほぼ垂直に穴あけやネジ止めが出来るのですが、特にDIYに不慣れなうちはダボを活用すると良いと個人的には思います。

 

ダボで棚板と脚を接続すれば、完成。

f:id:katamichinijikan:20190402161217j:plain

 

もう1つにはコレを塗ります。

カンペハピオの木部保護塗料です。

キッチンで使うため、水に濡れても良いように防水・防腐・防カビ塗装を施します。

この塗料はとても気に入っていて、水性で扱いやすく、サラサラしていて広く塗りやすいし、何より水に非常に強いです。

 

過去に、シンク横に食器洗い乾燥機を置くために作った棚にもこの塗料を塗っていたのですが、数年間水にさらされ続けてもなんともないです。

 

ということで、キッチン側に置く棚も完成しました。

f:id:katamichinijikan:20190402161857j:plain

こちらは食器洗い乾燥機やホームベーカリーがある関係で、棚板の位置が変則的です。

 

ブログを書いている人

カタミチ

ご意見・お問い合わせ等:syufukc@gmail.com

プライバシーポリシーおよび広告掲載等に関する表示事項