ドリリウム

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【CANON MG 3630】B203 修理の依頼が必要なエラーが発生しました。

 2020年1月1日

CANON製インクジェットプリンターを使用中に、以下のエラーが発生しました。

B203 修理の依頼が必要なエラーが発生しました。

キヤノン:PIXUS マニュアル|MG3600 series|B203

 

メーカーへの修理依頼や買い替えが推奨されますが、無事復帰できましたので手順を紹介します。

原因

「CANON B203」などと検索すると、同様のエラーにより難儀されている方が散見されます。

そのなかで、いくつかの修理成功事例を発見しました。

 

どうやら原因はプリンタヘッドの破損のようです。

正確には、破損と認識されているだけでちょっとした汚れが原因になっている場合が多いようです。

 

プリンタヘッドとは、インクを紙に噴射する装置です。

インクが切れると交換するインク入りのタンクは「インクカートリッジ」と言います。

インクカートリッジには、インクが出る小さな穴があり、その穴に接している部品がプリンタヘッドです。

対策

原因はプリンタヘッドの破損もしくは汚れです。

破損している場合には、プリンタヘッドを購入する必要があります。

ヤフオクなどで販売されている安価な商品もあるものの、直るかどうかは賭けの要素が強いです。

今回は破損していないという前提で、汚れの掃除を試みました。

 

 手順1 インクカートリッジの取り外し

まず始めに、インクカートリッジを取り出します。

 

通常の交換手順と同様ですが、B203エラーが出ている時はインクカートリッジが端っこによって黒のインクカートリッジが取り出せない場合があります。

その場合には、インクカートリッジを横に強引に押してやると移動します。

あまり良くないと思いますが、緊急時ですから仕方ありません。f:id:katamichinijikan:20190509192525j:plain

 

手順2 インクカートリッジの清掃

インクカートリッジを取り出し、インクが出る穴をチェックします。

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この写真は拭き取った後なのですが、取り出したときは黒いインクがべったりと付着していました。

実は先日から、印刷時に色がおかしかったり線が入る現象が続いていました。

 

インクカートリッジにインクがべったりと付着しているということは、プリンタヘッドを汚してしまっている可能性が高いです。

付着したインクをキッチンペーパーで丁寧に拭き取り、再度装着しました。

※インクがべったりと付着したインクカートリッジは再使用すると同じ問題が再発する可能性がありますので、可能であれば新品に交換してください。

 

おそらく純正インクを使っていれば、あまり起きない現象だと思います。

私は安価な社外品インクカートリッジを使用していました。おそらく不良品だったのでしょう。

こちらのJITというメーカーの製品です。 

ただし、これまで問題なく稼働していたこと。

そして、MG 3630自体が安物であることを考えて、今後もJITのインクを使い続けようと思います。

今回も、新品のJITのインクを使用しました。

 手順3 インクカートリッジの取り付け

清掃済みもしくは新しいインクカートリッジを入れ、電源を入れなおします。

しばらく稼働音が続き、無事復活しました。

手順3.5 電源の入れなおし

私の場合には以上の手順で復活したのですが、実は何度かエラーが出て諦めかけました。

しかし、なぜか何度か電源を入れたり切ったりしているうちにエラーがでなくなりました。

 

プリンターの電源投入時にプリンタヘッドのクリーニングが実行されるので、そのおかげかもしれません。

手順4 プリンタヘッドの清掃

ここまでの手順を見て、

あれ?プリンタヘッドは掃除しないの?

と思われた方も多いでしょう。

 

しかし、プリンタヘッドは非常に繊細な部品で着脱および清掃の難易度も低くありません。

なによりプリンターには最初からプリンタヘッドのクリーニング機能が備わっています。

あえてクリーニング機能を使わずとも、実は普段の印刷時にプリンタヘッドを自動的に掃除しているのです。

 

もしここまでの手順で復活しない場合には、プリンタヘッドのクリーニングを実行してみましょう。

 

 

まずは左下のスタートメニューから設定を選択します。 

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次に「デバイス」をクリック

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更に「プリンターとスキャナー」を選択

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ご自身がお使いのプリンターをクリックして、

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「管理」を選択

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「プリンターのプロパティ」を選択

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「ユーティリティ」タブを開いて「クリーニング」を実行しましょう。

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何度かクリーニングを行っても改善しない場合には「強力クリーニング」を実行してみましょう。

 

予防策

今回のエラーで学んだことは、

社外品インクを使っている場合は印刷結果に異常が出たらすぐにインクカートリッジを疑うべし

ということです。

 

プリンターには様々なセルフメンテナンス機能が備わっています。

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私は印刷結果がおかしくなり始めたころに、この各種クリーニング機能を使いました。

しかし、結果は改善することはありませんでした。

 

印刷結果に異常があり、更にクリーニング機能を使っても改善が見られない場合には、プリンタヘッドが壊れる前にインクカートリッジの清掃もしくは交換をオススメします。

 

【木材用塗料】屋外用塗料を屋内で使ってはいけない理由と実は使っても問題ない事情

木材用の塗料には屋内用と屋外用の区分が存在します。

メーカーにもよりますが、屋外用は屋内で使用してはいけないとされています。

 

例えば、私はこちらのカンペハピオ・木部保護塗料(屋外用)をよく使用します。

説明文を見ると、以下のような記載があります。

塗れないもの:屋内の木製品、吸い込みのない木材(プリント合板・デコラ板)、常に水に浸かっている所、犬小屋・鳥小屋

 屋内の木製品には使えないそうです。

屋内用と屋外用の違い

屋内用と屋外用の違いは、主に含まれる防腐剤等の量です。

木材用の塗料は、天然由来のオイルからニス、防腐剤まで幅広く展開されており、製品によって特長は異なります。

しかし、一般的に屋内用と屋外用の最も大きな違いは対候性にあります。

 

屋外では以下のような木に良くない要因があります。

  • 直射日光による色あせ
  • 雨による腐食やカビ
  • 過湿・乾燥

つまり、屋外にある木は圧倒的に腐食やカビ、虫食いの被害に遭いやすい訳です。

これらに対抗するため、屋外用塗料には防腐剤や防虫剤を多く配合しています。

 

「木を守るための成分がたっぷり入って高くなるんだろう」と思われそうですが、一般的に屋外用塗料は屋内用塗料より安価です。

もちろん製品によりますし、屋外用と屋内用を単純比較することはできません。

しかし、同じメーカーの屋外用・屋内用塗料を比較すると、全体的に屋外用の方が安価であることが多いです。

 

木を守る成分もたっぷり入って安いとなると、屋内でも屋外用塗料を使いたくなりますよね?

かくいう私も同じ理由から、屋外用塗料を屋内に使用しています。

 

特に水に濡れることが多いキッチン周りの家具を制作した時は、たっぷりと屋外用塗料を塗布しました。

なぜ屋外用塗料を屋内で使ってはいけないのか?

効果が高くて安い屋外用塗料をなぜ屋内に使ってはいけないのでしょうか?

これは決してメーカーの利益のためとか、重大な理由が隠されているとか、そういうわけではありません。

 

理由は単純で、防虫剤や防腐剤が多く含まれているという点が問題なのです。

 

世の中には化学物質に過敏な方が居り、そうした方には影響がでる可能性がある。

ただそれだけのことなのです。

 

屋外用塗料であっても、人に害を与える防虫剤や防腐剤は使用していません。

乾燥後であれば成分が飛散することもなく、触れても害がないことは確認されています。

 

実は屋外用塗料を屋内で使っても良い

以上の説明からもわかる通り、屋外用塗料を屋内用に使用しても問題ありません。

 

事実、私も日常的に水に濡れるであろうキッチンのシンク脇に設置した棚に屋外用塗料を使用しています。

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ただし、いくつかの注意点があります。

十分に乾燥させること

屋外用塗料は、屋内用塗料に比べて完全乾燥に時間がかかることがあります。

塗装後は、臭いの少ない塗料であっても数日間臭いが残り、完全乾燥には1週間~10日程度必要です。

塗装後は1週間以上、十分に乾燥させてから使い始めると良いでしょう。

ペットに触れさせない

ペットが直接触れる場所への使用は避けてください。

特にペットが安心する場所である、犬小屋や鳥かごなどを屋外用で塗装するべきではありません。

基本的に人間が触れても問題ない成分を使用していますが、万が一舐めてしまった場合には害がある可能性があります。特に体の小さな動物は、微量の成分でも中毒症状を引き起こすことがあります。

なお、屋内用塗料であっても舐めてしまった際の安全性まで保障している塗料は少ないです。

特に安全性を追求しているリボス社の塗料など、一部に限られます。

さいごに

本記事内で説明している塗料は、一般に流通する家庭用塗料に限ります。

業務用、特殊用途の塗料の場合には例外も存在します。

 

また、人体への影響等については国内メーカーに問い合わせ・確認のうえ掲載しています。

化学物質に過敏な方、化学物質の影響に不安がある方などは、くれぐれも屋内用・屋外用の表記を守ってお使いください。

Search Consoleで出力したCSVファイルがExcelに取り込めない

2019年5月8日

Google Search ConsoleからエクスポートしたCSVファイルが以下のエラーにより取り込めなくなりました。

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このテキスト ファイルのデータは、1 つのワークシートに入りきりません。

入りきるだけのデータを表示して続ける場合は、[OK] をクリックしてください。その後、別のワークシート上でインポートを繰り返すことによって、残りのデータをインポートできます。インポート済みのデータは、テキスト インポート ウィザードを使って排除できます。

 

調べてみると、どうやらエクスポートされたCSVファイルの改行コードがLinux用の「LF」になっていることが原因のようです。

 

改行コードを「LF」から「CRLF」に変換する方法は色々あります。

例えばMicrosoft製のエディターであるVSCodeをお使いの方であれば、以下の方法が簡単です。

VS Codeで改行コードを変更するには:Visual Studio Code TIPS - @IT

 

一方で、特別なソフトを使いたくない場合にはWordを使って手軽に変換することができます。

ExcelでCSVファイルを取り込もうとされている方であれば、おそらくWordもインストールされていることでしょう。

 

1. CSVファイルをWordで開く

始めに、CSVファイルをWordで開きます。

Wordの使い方は省略しますが、ファイルを開く際にはファイルの種類を「すべてのファイル(*.*)」に変更するとCSVファイルが表示されます。

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ファイルを選択して開こうとすると、以下のウィンドウが表示されます。

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何も変更せずに「OK」ボタンを押下します。

2. ファイルを保存する

ファイルを開きましたら、そのまま上書き保存してファイルを閉じます。

 

以上で「LF」から「CRLF」への変換は完了です。

一度Wordでファイルを開くと、改行コードが自動的に変換されるということです。

 

 

これでもう一度ExcelからCSVファイルを取り込めば、問題なく取り込むことができるはずです。

【書評】ブログにおける文章力向上のため本を3冊購入しました。

ブログの記事を書いていると、自分の書く文章に違和感を感じることがあります。違和感を感じてすぐに読み返すと、間違えに気が付きます。

一文が長すぎる。

意味は合っているものの読みにくい。

改行が不足している。

記事全体で統一の取れていない表現。

数えだすとキリがありません。

 

文章を書いている途中に「良い文章」を考え始めると、本題に関する思考を止める必要があるためストレスが溜まります。そのため、後から読み返して修正することがほとんどです。

しかし、文章の書き方をしっかりと学んだことはありませんから、気付かずに残された酷い文章や、気付いても修正が足りていない文章などが数多く散見されます。

 

そこで、一念発起して文章の書き方を学ぶことにしました。

今回は、文章の書き方に関する本を3冊購入しました。

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はじめに - 私の書きたい文章

私は普段、書評をすることはありません。書評を出来るほどの知見がないためです。

しかし、今回文章の書き方に関する本を探すにあたり、かなり悩みました。

文章と言っても、ビジネス・メール・ブログなど多種多様すぎて、どの本が自身にマッチするのかわからなかったのです。

そのために3冊もまとめて本を購入したわけです。

似たような悩みを持つ人もいるだろうと考え、素人なりに書評をしようと思いいたったわけです。

 

文章力向上を目的にした本を書評するには「どんな文章を書きたいのか?」という前提が必要です。

文章に関する深く幅広い知見も持たない私の客観的評価に価値はありません。

そこで、今回の書評は私の主観に基づく評価とします。

 

主観的な評価の前提となる、私の書きたい文章やその他前提条件は以下の通りです。

  • ブログのために文章を書く
  • ブログはアフィリエイトを主体としたものではない
  • 知見をまとめた役立つ情報、日記に近い記録や体験レポート、商品レビュー、トラブルシューティングなどが多い
  • 比較的ニッチな分野を対象とした記事が多い
  • 日記やアフィリエイトよりも情報サイトに近い
  • わかりやすいデザインや文章はSEOを意識したことはない
  • SEOやアフィリエイト記事制作に関する勉強をしたことがない
  • ブログ歴は約3年。記事数は約1000。

主観的な評価ですから、私の書きたい文章の足しにならない本は(たとえその本が他分野において素晴らしくても)評価が下がるということです。

1冊目:すぐできる! 伝わる文章の書き方(著・赤羽博之)

他2冊と異なり、ビジネス向きの一冊です。

表紙にはメール・企画書・プレゼン資料・議事録・ブログ・報告書と記載がありますが、ブログだけとってつけたような感があります。

 

本書は以下の7つのステップに分けて構成されています。

  1. 短く書く
  2. 同じ言葉は省く
  3. 言葉を丁寧に選ぶ
  4. より具体的に書く
  5. リズムと流れを考える
  6. 言葉を入れ替える
  7. 書いた文章を読み返す

特に1ステップ目にあたる「短く書く」はビジネス寄りです。

とにかく無駄な装飾と微細な表現は省き、事実を端的に述べる方法論が書かれています。ブログを始めとした記事制作では、参考にし過ぎると文章が味気なくなるだけでなく、不正確な情報を発信することにもなりかねません。

この1ステップ目以外でも、全体的にビジネス寄りの内容となっています。

本書の内容をブログに取り入れるためには、ブログのテイストに合わせた加減が重要です。

 

2~4ステップの内容はビジネス寄りですが、ブログにも十分適用できる内容です。

1ステップ目も含めた1~4ステップの内容は、とても初歩的な内容となっています。私自身もよく理解している内容でした。しかし、思い返してみるとブログを書いている時に違和感を感じるポイントは、大半がこの1~4ステップ目のいずれかの内容です。

改めて体系的にまとめられた内容を読むことで、理解が深まりました。より一層高い精度でミスを発見・修正できるようになりました。

 

5~6ステップの内容は、「間違いではないけど不自然な文章」を綺麗に仕上げるための内容となっています。

私の場合、書いている途中には気が付かないものの、後日読み返すと「あれ?」と思う部分がこの5~6ステップのいずれかであることが多いです。

特に6ステップ目にある複数の修飾語の並び順に関する説明はとても参考になります。

これまでは、複数の修飾語が並んだ場合には「なんとなく自然な順番」にしていました。(これが意外と正解率が高い)

しかし、本書にある「長い順に並び替える」あるいは「範囲の広い順に並び替える」という2つのパターンを知るだけで、簡単に正解を導き出すことができます。

 

全体を通して、高度な内容ではありません。

ビジネスの経験がある方であれば、自然と身に付けられている内容が大半です。

私自身、本書を読んでこれといって新しい情報は手に入れられませんでした。しかし、これまで「なんとなく」で実践していた内容が体系的にまとめられています。

ビジネスシーンで文章力に悩んだ経験のない方であっても、基礎作りのために読んでおいても間違いのない一冊です。

 

ブロガーとしては、極々基本的な文章力を身に着けるために読んでおいても良いでしょう。しかし、ある程度のビジネス経験があれば、あえて買わずとも良いかもしれません。

一言にビジネス経験と言っても、職種や会社の規模によって求められる文章の質は違いがあります。高度な文章に触れ合う機会が少なかった方や日常的に文章を書く仕事をされてこなかった方には強くオススメできる内容です。

2冊目:沈黙のWebライティング(著・松尾茂起)

Webに特化したライティング本の1冊です。

ユーモラスな装丁からもわかる通り、ユーモラスにWebライティングを学ぶことができる一冊です。

600ページを超える読み応えある一冊です。

と、思いきや中身はマンガのようなスタイルで構成されるページが多く、すらすらと読み進めることができます。

 

先に解説したすぐできる! 伝わる文章の書き方(著・赤羽博之)はライティングに特化した内容でした。

その内容は必ずしも「Webライティング」にそのまま活用できるものばかりではありませんでした。その点では本書内で解説されるライティング技術はブログやWebサイト制作にそのまま活用することができます。

しかし、本書はWebライティングだけでなくWebマーケティングについても解説しています。

単純にWebライティングのみ学びたい場合には3冊目に紹介するSEOに強い Webライティング(著・ふくだ たみこ)をオススメします。

 

ただし、本書内で解説されるWebマーケティングを学ぶことで、Webサイトやブログを発展させ、あるいはその結果としてビジネスを成長させるための方法論を学ぶことができます。

 

本書中では旅館のWebサイトが例として挙げられていますが、その他の業種の企業や個人事業者、ブロガーであっても自サイトを発展させ得る内容を含んでいます。

 

Webライティング、SEO、そして更なるサイト・ブログ発展のためのマーケティング手法まで広く学びたい方には本書がオススメです。

3冊目:SEOに強い Webライティング(著・ふくだ たみこ)

Webに特化したライティング本の1冊です。

2冊目に紹介した沈黙のWebライティング(著・松尾茂起)と比べると、ライティングに特化した内容になっています。

 

前半ではSEOの基本的な考え方を知ることが出来ます。

私自身、SEOを特別意識してブログを運営していたつもりはありません。

これは、元々収益を目指して作成したブログではないということが大きな要因です。また、現在でも収益の上がるコンテンツよりも自分が強い興味を持って取り組めるジャンルに絞って挑戦しているということも要因でしょう。

「私が興味を持ったことに誰が興味を持つのか?」

なんて考えることもありましたが、インターネットを活用する数千万人のなかに0.001%でも同じものに興味を持つ人がいてくれれば「ブログ」は成立します。

こんな私ですが、ブログを運営していくうちに「こっちの方が見やすいな」「こっちの方が使いやすいな」という点を取り込むうちに段々とSEOの基本的な部分は理解していたようです。

長くなりましたが、このようにある程度ブログ運営やサイト運営に携わっていれば「なんとなく知っているな」という内容が前半に詰まっています。

もちろん体系的にまとめられた内容で改めて知ることで、理解はより深まります。

 

後半は大きく分けて以下の3点を深く解説しています。

  • ロジカルライティング
  • エモーショナルライティング
  • コピーライティング

この3点に関しては2冊目の沈黙のWebライティング(著・松尾茂起)よりも深い解説がなされています。

 

ロジカルライティングとは、主に情報系コンテンツに採用される文章の書き方です。

”ロジカル(論理的な)”という言葉からもわかる通り、わかりやすくしっかりとした文章を意味しています。漠然と「ちゃんとした文章の書き方を学びたい」という人はロジカルライティングを学ぶと良いでしょう。

 

エモーショナルライティングとは、主にアフィリエイトコンテンツに採用される文章の書き方です。

”エモーショナル(感情的な)”という言葉からもわかる通り、読む人の感情を動かすような文章を意味しています。ロジカルライティングとは対照的に、セールストークの文章版といった書き方です。

 

コピーライティングとは、宣伝で使われるような短い文章で読み手をグッと惹きつける文章の書き方です。

現実世界においては店先ののぼりやポスターの文章、インターネット上ではバナー広告などにある文章です。短いものでは10文字以下の文章も珍しくない世界です。

 

以上3点に関してしっかりと学びたいという方には本書はオススメできる一冊です。

 

私の場合、情報系の記事を書くときにロジカルライティングが役に立つと感じました。

しかし、ロジカルライティングに関しては一冊目のすぐできる! 伝わる文章の書き方(著・赤羽博之)の方がより深く解説しています。ただし、Webライティングに特化した内容ではないために、Webライティングに適用する場合に注意が必要な内容も多々紛れています。

その点では、本書が優れています。

 

エモーショナルライティングは、私のようなアフィリエイト特化の記事を書くことがない身にはあまり有益ではありません。

しかし、情報系の記事であっても文頭には読み手を離さないための、惹きつけるフレーズが欲しい時があります。

そうした時に、このエモーショナルライティングの書き方が活きてくる、はずです。

活かすには経験が必要になりそうだなというのが率直な感想です。

 

コピーライティングは、記事のタイトルをつける際に役立ちそうだと感じました。

しかし、タイトルをつけるための技術ではありませんから、これまた活かすには経験が必要になりそうです。

 

総じてSEOとWebライティングを広くまとめられた良い一冊だと感じました。

本書の書評冒頭に「2冊目よりライティングに特化した内容である」と言いました。具体的には、本書で解説する「ロジカルライティング」「エモーショナルライティング」などの使いどころをより深く学びたい場合には2冊目の沈黙のWebライティング(著・松尾茂起)が有効です。

もちろん本書でも解説されていますが、より深く知りたい場合には沈黙のWebライティングがオススメです。

総評

今回購入した3冊は、幸運なことにそれぞれ方向性の異なる良い3冊でした。

 

ロジカルライティングスキルを深く学ぶことができる「すぐできる! 伝わる文章の書き方(著・赤羽博之)」。

WebライティングとWebマーケティングを広く学ぶことができる「沈黙のWebライティング(著・松尾茂起)」。

Webライティングスキルを深く学ぶことができる「SEOに強い Webライティング(著・ふくだ たみこ)」。

 

それぞれ甲乙つけがたい書籍でした。

あえて言うのであれば、ブロガーにオススメできるのは3冊目の「SEOに強い Webライティング(著・ふくだ たみこ)」でしょう。

SEOの基礎をしっかりと学びつつも、ブロガーが幅広く活用できるロジカルライティング、エモーショナルライティング、コピーライティングの3本柱を深く解説してくれています。

 

選び方をまとめるとすれば以下のようになるでしょう。

こんな人は「すぐできる! 伝わる文章の書き方」がオススメ
  • 情報系コンテンツを製作するために、しっかりとしたわかりやすい文章を学びたい人
  • メールやプレゼン、解説資料などを製作する人
こんな人には「沈黙のWebライティング」がオススメ
  • ブログやWebサイト運営に行き詰まっている人
  • アクセスが伸びず悩んでいる人
  • 良い文章の書き方だけでなく、サイト作りや運営もあわせて学びたい人
こんな人には「SEOに強い Webライティング」がオススメ
  • 情報系コンテンツを製作するために、しっかりとしたわかりやすい文章を学びたい人
  • アフィリエイトコンテンツを製作するために、読み手を引きつけ成果につなげやすい文章を学びたい人

 

【フィンチ】雛(幼鳥)の週齢の見分け方と成長の目安【文鳥・キンカチョウ・ジュウシマツ】

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文鳥やキンカチョウ、ジュウシマツといったフィンチ(スズメの仲間)の週齢の見分け方と成長の目安を紹介します。

品種や個体によって差があるため、おおよその目安としてお考え下さい。

1週目(生後~14日)

体重や適正温度
体重の目安 2~15g 
適正温度 30~33℃ 
適正湿度 80~90% 
挿し餌の頻度 1時間に1回 
見分けるポイント
  • 毛が無くピンクの皮膚が剥き出し
  • 目が閉じている
  • 8日~12日あたりに目が開く
  • 目が開くころに羽軸(※)が生え始める

※羽軸とは、羽の中心を通る硬い軸のことです。

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羽軸は一見すると白い骨のように見えますが、羽軸が十分に伸びるとそこから羽毛が広がります。

2週目(生後14~21日)

体重や適正温度
体重の目安 12~20g 
適正温度 30~33℃ 
適正湿度 80~90% 
挿し餌の頻度 2時間に1回 
見分けるポイント
  • ふさふさとした羽毛が生え始める
  • 羽毛や羽軸の間からピンク色の皮膚が見えている
  • まだ羽毛が少ない個体も多い
  • 目が開いている
  • 体を動かし始める
  • 自立は難しく、立とうとしても安定しない
  • 羽が半開きになっているなど、姿勢が安定しない

3週目(生後21~28日)

体重や適正温度
体重の目安 18~26g 
適正温度 28~32℃ 
適正湿度 70~80% 
挿し餌の頻度 2時間に1回 
見分けるポイント
  • 羽毛が体全体を覆う
  • ピンク色の皮膚はほとんど見えない
  • 毛づくろいを始める
  • 歩いたり飛び跳ねるが安定しない
  • 早い個体は1人で餌を食べる練習を始める

4週目(生後28~35日)

体重や適正温度
体重の目安 20~30g 
適正温度 26~30℃ 
適正湿度 60~80% 
挿し餌の頻度 3時間に1回 
見分けるポイント
  • 安定して歩いたり飛び跳ねる
  • 羽ばたいたり飛び始める
  • オスはさえずり始める
  • 水浴びをする

5週目(生後35~42日)

体重や適正温度
体重の目安 25~32g 
適正温度 26~30℃ 
適正湿度 60~80% 
挿し餌の頻度 4時間に1回 
見分けるポイント
  • 早い個体は挿し餌を卒業して、1人で餌を食べ始める
  • 体温調整が少しできるようになり、適正温度になるように適宜保温が必要だがケージに移すことができる
  • 上手に飛べるようになる
  • 止まり木に止まるようになる

人に慣れさせるためには、 この時期から毎日遊んでやる必要がある。

1人で餌を食べ始める時期から、若鳥と呼ばれる12週目頃を迎えるまでの間を学習期と呼び、様々なものに興味を示したり、あるいは恐怖を覚えます。

この時期に人と親しくすることで人に慣れる一方で、この時期に怖い思いをしたものには一生怯え続けることもあります。

6週目(生後42~49日)

体重や適正温度
体重の目安 25~32g 
適正温度 26~28℃ 
適正湿度 60~80% 
挿し餌の頻度 不要 
見分けるポイント
  • 挿し餌を卒業して、1人で餌を食べ始める
  • 成長が遅い個体はまだ挿し餌が必要な場合もある
  • ケージから出すと部屋を飛び回る

7週目(生後49~56日)

体重や適正温度
体重の目安 25~32g 
適正温度 26~28℃ 
適正湿度 60~80% 
挿し餌の頻度 不要 
見分けるポイント
  • 6週目と変化なし

8週目(生後56~63日)

体重や適正温度
体重の目安 25~32g 
適正温度 23~28℃ 
適正湿度 60~80% 
挿し餌の頻度 不要 
見分けるポイント
  • 羽が抜け始める(初めての「換羽」=生え変わりの時期)
  • 換羽のため神経質になる

9週目(生後63~70日)

体重や適正温度
体重の目安 25~32g 
適正温度 22~26℃ 
適正湿度 60~80% 
挿し餌の頻度 不要 
見分けるポイント
  • 換羽のため羽がたくさん抜ける
  • この頃までさえずりをしない個体はメスの可能性が高い

10週目(生後70~77日)

体重や適正温度
体重の目安 25~32g 
適正温度 22~26℃ 
適正湿度 60~80% 
挿し餌の頻度 不要 
見分けるポイント
  • 換羽のため羽がたくさん抜ける
  • 換羽にエネルギーを使うため、しっかりと餌を与え適正温度を保つ
  • 換羽の時期は人とあまり遊ばなくなる個体もいる

11週目(生後77~84日)

体重や適正温度
体重の目安 25~32g 
適正温度 22~26℃ 
適正湿度 60~80% 
挿し餌の頻度 不要 
見分けるポイント
  • 10週目と変わらない
  • 換羽のため、幼鳥時の羽と大人の羽が入り混じる

12週目(生後84~91日)

体重や適正温度
体重の目安 25~32g 
適正温度 20~26℃ 
適正湿度 50~80% 
挿し餌の頻度 不要 
見分けるポイント
  • 換羽を終えるころ
  • 換羽が終われば大人とほぼ変わらない見た目になり、若鳥となる

まとめ

フィンチ系の鳥は、およそ4週目ころまでに羽毛が生えそろいます。

遅くとも6週目ころまでには自分で空を飛んだり、動き回り、1人で餌も食べられるようになります。

こうなると幼鳥と呼べる状態になります。

幼鳥期は大体12週目ころまで続き、初めての換羽を終えると若鳥となります。

若鳥になるまでの幼鳥期は非常に重要な学習期です。

この間に人に慣れさせ、ケージ飼育や爪切り、水浴びなど基本的な行動を学ばせ、経験させる必要があります。

一方でこの時期に誤ったことを覚えさせたり、鳥を怖がらせてしまうと一生それを忘れないこともあるため注意が必要です。

若鳥になるための換羽が始まると、多くのエネルギーを消費します。

また、換羽のように目に見えないものの性成熟も始まります。

人間でいう思春期のころで、ホルモンバランスの乱れから神経質になることがあります。この時期は無理に触れ合おうとせずに、優しく見守ってあげてください。

【スズメが飼いたい】スズメの仲間の文鳥・ジュウシマツ・キンカチョウを紹介するよ。

Tree Sparrow August 2007 Osaka Japan

どこでも見かけるスズメ。

ありふれた鳥のひとつですが、改めて見ると非常に愛らしい見た目をしていることに気が付くはずです。

私自身、スズメの雛を保護してからその可愛さを再認識しました。

スズメを始めとした日本の野生種は原則として飼育や売買が出来ません。

しかし、同じスズメの仲間にも飼育可能でペットショップで購入できる種類があります。

スズメの仲間は「フィンチ」と呼ばれます。(厳密には違うのですが)

「フィンチ」はおしなべて小柄で鳴き声も静かです。

鳴くこと自体少なく、鳴き声が気になる方にオススメできます。

飼育も鳥類のなかではかなり簡単な部類で、初心者にもオススメできます。

 

ここでは代表的な「フィンチ」3種と購入時の注意点を紹介します。

文鳥(ブンチョウ)

ブンチョウ 004

ペットとして有名な文鳥(ブンチョウ)は、スズメの仲間です。

スズメに比べるとくちばしが大振りで、スズメに惹かれた方からするとちょっとぶさいくに見えるかもしれません。

「手乗り文鳥」と言われるように、子供のころから育てることで非常に人懐っこく成長します。

写真にある桜文鳥は、通常の文鳥に白いまだらが加わった種類。

このほかにも真っ白なシロや、白に赤や茶が混じるクリーム、淡いグレーが上品なシルバーなど多彩です。

全体的に地味な色が多いですが、これはスズメの仲間の特徴と言えるかもしれません。

 

ペットとしての人気が高いため、インターネットや書籍などの情報量が多く、文鳥用の餌のバリエーションも充実しています。

ペットショップでの取り扱いも多く、価格も3000円~7000円程度で購入することができます。

錦華鳥(キンカチョウ)

Taeniopygia guttata - profile - dundee wildlife park

錦華鳥(キンカチョウ)は、文鳥よりマイナーですが比較的ペットショップで見かけることも多いスズメの仲間です。

スズメの仲間(フィンチ)では、文鳥のシェアが圧倒的です。

私見では錦華鳥が文鳥に次いでシェアがあると認識していますが、実際のところはデータがないため何とも言えません。

 

ペットショップへ行くと犬・猫・魚が主であり、それ以外の小動物の取り扱いは少ないことが多いです。

その少ない小動物のなかで、ウサギやフェレット、ハムスターが居り、次いで鳥があります。鳥のなかではオウムやインコが人気であり、フィンチの扱いはごく僅かであることが多いです。

 

錦華鳥は、写真からもわかる通り文鳥に比べてやや野生のスズメに近い風采をしています。色味は種類によって茶が強いものもあります。茶系の錦華鳥は比較的色が淡いことが多く、そうした個体は色の淡いスズメと言っても誰もが信じるであろう外見をしています。

 

飼育方法や難易度も基本的に文鳥と変わりません。

餌は文鳥専用とフィンチ用が存在しますが、需要の多い文鳥に専用品が登場しているだけで単なる商業的な分類に過ぎないでしょう。

価格は種類によって上下するものの、5000円~10000円程度です。

十姉妹(ジュウシマツ)

Japanisches-Moevchen

十姉妹(ジュウシマツ)の名を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

こちらもスズメの仲間で、ペットショップでの扱いはあるものの文鳥や錦華鳥よりも数は少ないです。

もし購入したい場合には大型のペットショップよりも、街にある小さな小鳥店を訪問すると良いでしょう。小鳥店ではジュウシマツを取り揃えていることが多いです。

野性には存在しない種で、キンパラというスズメの仲間から人工的に作り出された鳥です。

Adult Black-headed Munia

黒・白・茶などをベースとして様々な色味が存在します。

スズメに近い色合いや、まるで三毛猫と見紛うような白ベースに茶や黒のぶちがある個体も存在します。

 

文鳥や錦華鳥と同じように飼育は容易で鳴き声も静かです。

加えてより大人しく温厚な性格をしており、今回紹介する三種のなかで最も育てやすいかもしれません。

価格は種類によって上下するものの、5000円~10000円程度です。

スズメの仲間(フィンチ)購入時の注意点

スズメの仲間(フィンチ)は飼育が容易で、価格も手ごろです。

しかし、いくつかの注意点を知らずに購入してしまうと痛い目をみる可能性があります。

懐かせたいなら子供を選ぶ

スズメの仲間(フィンチ)は人によく懐きます。

手を差し出せば手に乗り、一緒に遊ぶことも可能です。

しかし、このように人に懐かせるためには幼少期から育ててやる必要があります。幼少期と言っても、雛から育てるのは難易度が高いです。

生まれて4~5週間ほど経過して、1人で餌が食べられるようになった個体を選ぶと良いでしょう。

多くのペットショップや小鳥店では、雛を購入する際に「1人餌が食べられるようになってから引き取る」という選択ができるはずです。

 

1人で餌が食べられないうちは、人間で言うと赤ちゃんの頃と同じです。

世話をしてくれる人を記憶していないのです。

1人餌が食べられるようになってから、毎日遊んでやることで段々と懐いていきます。

逆に一定の時期を越えてしまうと、毎日遊んでも人に懐いてくれなくなります。

 

大体5週目から12週目くらいの期間にしっかりと世話をして遊んでやると、よく懐いてくれるでしょう。

生まれた時期が不明な個体は選ばない

小鳥に力を入れていない大型のペットショップでは、生まれた時期が不明の個体が多いです。

例えば「3月下旬に生まれました」などと記載がある場合は「不明」と言って差し支えないです。しっかりと「3月3日~6日ころに孵化した子の1匹です」と言ってくれるお店から購入してください。

 

雛の成長速度はすさまじく早く、詳しい人なら見た目でおおよその時期を特定できます。成長速度が早いということは、週ごとに育て方を変えなければならないということです。これは雛の飼育が難しい要因のひとつです。

生まれた時期が不明確なお店の個体は状態が悪いことや、餌を減らして成長を遅らせているケースが多いです。雛の購入に際して週齢(生まれて何週目か)は非常に重要な情報です。その情報が不明確と言うことは店員の知識も不十分で世話も疎かである可能性が高いです。

 

残念ながら小鳥の市場規模は小さく、大型のペットショップでは力を入れていないことが多いです。可能であれば小さな小鳥店を何軒か周り、良いお店を見つけ出すと良いでしょう。

いずれにせよスズメの仲間は取り扱いが少ないですから、何軒か周ることになると思います。

手を近づけると逃げる個体は避ける

挿し餌が必要な初期の雛を除き、ある程度成長した幼鳥(5週目以降)を購入する場合の注意点です。

バードケージに手で触れ、逃げていく鳥は人に慣れていない可能性が高いです。

ペットショップでは、同じケージに複数匹いる場合や隣接したペットケージに別の鳥がいることが多いです。

このような環境で育った鳥は人に不慣れで人を避けるようになることがあります。

 

毎日人が触れ合って遊んでやることで回避できますが、たくさんの鳥を維持しているペットショップではなかなか1匹1匹と毎日触れ合うことはできません。

手に乗ってくれるような人に慣れた個体は、ペットケージに手を置いても何も反応しないか近寄ってきます。

 

この方法で100%見分けることが出来るわけではありませんが、目安としてお使いください。

また、慣れさせたい場合には1つ目の注意点で説明したように、1人で餌を食べられるようになったタイミングで引き取って、自身で人に懐かせていく方が良いでしょう。

さいごに

地味で人気が高いとは言えない「スズメの仲間」を紹介しました。

最近ではペットショップでの扱いも減り続けている気がする小鳥ですが、一定数の需要はあるのでしょう。街の小さな小鳥店は今でもなくなることなく元気に営業しています。

犬猫でも問題視されるペットショップの管理の悪さは、鳥にも顕れています。

可能であれば良い小鳥店と出会い、幸せなペットライフにつなげていただきたいものです。

【レモン栽培】夏(6月~8月)にやることまとめ【柑橘類の育て方】

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美味しいレモンを収穫するために、夏(7月~9月)にやらなければいけない作業をまとめています。 

▼他の季節の作業内容のまとめはこちらのリンクからご覧ください。

 

このほかにも、一般家庭における自家栽培レモン(鉢植え/地植え)の育て方や栽培手法など、様々な知見をまとめています。

レモンの栽培方法に関する記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントとなっています。

夏はレモンの成長期

夏になると春に咲いた花が受粉して花弁を落とし、果実の成長が始まります。

それと同時に受粉に失敗した花や果実が落ちるジューンドロップの時期を迎えます。

 

夏の間に摘果を済ませて果実の数を適正数に調整することで、果実より瑞々しく美味しくなります。

芽かき

夏になると、春に新しく伸びてきた枝葉から更に芽が芽吹きます。

この夏に出てくる芽は成長しても実をあまりつけません。

そのため、芽が出た時点で指で摘み取ってください。

翌年の春前の剪定で切り落としても良いのですが、芽の時点で摘み取った方が木の栄養を無駄に使わず、木を痛める心配もありません。

落花・落果

梅雨に入る前の6月ころになると、受粉に失敗した果実や栄養の行きわたらなかった花がポロポロと落ち始めます。

栄養や水やり、剪定などこれまでの管理に問題がない限りは必要十分以上の果実は残るはずですので、病気や水不足・肥料不足を疑って早まった対策を取らないようにしてください。

こまめな水やり

夏はレモンの成長が盛んで、気温の高さとあわせてすぐに土が乾燥してしまいます。

2日に1回を目安に水やりをしますが、雨も多い時期です。

土の表面が乾燥してから水やりをしてください。

また、梅雨が明けて気温も非常に暑くなる8月は毎日水やりをしてください。

夏の肥料やり

肥料の時期

春~秋はレモンが成長を続ける期間です。

この期間中肥料を切らさないために、5月・7月・9月の3回に分けて肥料を与えます。

夏の肥料は7月に与えます

肥料の必要性

レモンは春から秋にかけて成長を続け、花を咲かせ続けます。

この特性から、美味しいレモンをたくさん収穫するには春から秋にかけて肥料の効果を持続させ続けることが重要です。

レモンが活動を再開させる前の冬の終わり~春の前にまとまった肥料を与え、春~秋にかけては肥料を2~3回に分けて与えて肥料を効かせ続けることが重要です。

肥料のやり方

肥料は規定量の3分の1程度を与えます。

詳しくは以下の記事で解説しています。

diy-kagu.hatenablog.com

摘果

果実が多すぎる場合や生育の悪い果実がある場合には梅雨明け後に摘み取って間引きます。これにより残りの果実がより美味しく実ります。

基準となるのは葉の枚数で、葉の枚数20~30枚あたり果実を1つの比率に調整します。

また、害虫や傷などが入った果実があれば早めに摘み取ります。

 

摘果した真緑色のレモンも、レモン特有の香りや酸味があるため加工して使用することができます。

なお、摘果の際にはくれぐれも剪定ばさみなどきちんとした道具を使用してください。

レモンの実はしっかりとついているため、無理にもぎ取ろうとすると木を痛める可能性があります。

 

害虫対策

夏は1年のなかでも特に多く害虫がつく季節です。

また、梅雨の雨のせいで剪定が甘い込み入った枝葉の中では、病気を発症することもあります。

鉢植えの場合には、雨を直接浴びない軒下などに鉢を移してください。

病気は症状ごとに対策を施し、害虫も見つけ次第水で洗い流したり、手で除去するなどします。

私は春以降になると、定期的にこちらの殺虫剤を散布しています。

アブラムシに対しては1カ月程度持続する効果があり、病原菌を防除する効果もあります。その他にも、レモンにつきがちなカイガラムシ、ケムシ、ハムシ、アザミウマなどたくさんの虫や病気に効果が見込めます。

袋掛け

摘果を済ませて、今年収穫できる見込みの果実を選び終えたら果実袋で保護すると良いでしょう。

果実は傷が入るとそこからカビが生えてしまうほか、収穫前に虫がつくこともあります。

少し手間はかかりますが、袋をかけてやることでこうした病気や害虫を気にせず綺麗な実を収穫することができます。

さいごに

夏のレモン栽培のポイントを紹介しました。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

 

▼その他の自家栽培レモンの育て方や栽培手法などは【レモンの自家栽培方法】カテゴリーからご覧ください。

【レモンの自家栽培方法】の記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントです。

【レモン栽培】秋(9月~11月)にやることまとめ【柑橘類の育て方】

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美味しいレモンを収穫するために、秋(9月~11月)にやらなければいけない作業をまとめています。 

 

▼他の季節の作業内容のまとめはこちらのリンクからご覧ください。

 

このほかにも、一般家庭における自家栽培レモン(鉢植え/地植え)の育て方や栽培手法など、様々な知見をまとめています。

レモンの栽培方法に関する記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントとなっています。

秋はレモンの成熟期

秋は夏の間に大きくなったレモンがさらに成長し収穫期を迎えます。

春~秋の間に施す定期的な肥料と、必要に応じて袋かけを施していればあまり手間のかからない期間といえます。注意点としては果実を腐らせる原因になる果実の傷対策や、害虫・病気対策です。

芽かき

秋になると、春~夏に新しく伸びてきた枝葉から更に芽が芽吹きます。

この秋に出てくる芽は成長しても実をあまりつけません。また実をつけても冬になればレモンは成長を止め、寒さに耐えながら次の春以降の芽吹きに備えはじめます。冬のあいだに成長途中の実があると春に備えて蓄えている栄養を消費してしまい翌年の春以降の成長を阻害してしまうこともあります。

そのため、芽が出た時点で指で摘み取ってください。翌年の春前の剪定で切り落としても良いのですが、芽の時点で摘み取った方が木の栄養を無駄に使わず、木を痛める心配もありません。

秋の肥料やり

肥料の時期

春~秋はレモンが成長を続ける期間です。

この期間中肥料を切らさないために、5月・7月・9月の3回に分けて肥料を与えます。秋の肥料は9月に与えます。肥料を与える回数は必ずしも3回でなければならないわけでも、5月・7月・9月に与えなければならないわけでもありませんが、春から秋のあいだに肥料を切らさないように維持する必要があります。少量を毎月与えるような自分なりの肥料の与え方を見つけても良いですし、柑橘類用の肥料の説明書きに従った施肥をしても構いません。

肥料の必要性

レモンは春から秋にかけて成長を続け、花を咲かせ続けます。

この特性から美味しいレモンをたくさん収穫するには春から秋にかけて肥料の効果を持続させ続けることが重要です。レモンが活動を再開させる前の冬の終わり~春の前にまとまった肥料を与え、春~秋にかけては肥料を2~3回に分けて与えて肥料を効かせ続けることが重要です。

肥料のやり方

肥料は規定量の3分の1程度を与えます。レモンや柑橘類は家庭でも栽培できるポピュラーな果樹なので、さきほど紹介したような柑橘類専用の肥料がたくさん販売されています。専用肥料の説明書きに従って肥料を与える方法もおすすめです。

詳しくは以下の記事で解説しています。

diy-kagu.hatenablog.com

摘果

基本的に夏中に終わらせる作業ですが、果実が多すぎる場合や生育の悪い果実がある場合には追加で間引くと他の果実がより美味しく実ります。基準となるのは葉の枚数で、葉の枚数20~30枚あたり果実を1つの比率に調整すると良いとされています。実際にはもう少し多くても問題が出ることはないのですが肥料の状況や木の状態などが影響するため安全なラインとして20~30枚と言われることが多いようです。

また、害虫や傷などが入った果実があれば早めに摘み取ります。

摘果した真緑色のレモンも、レモン特有の香りや酸味があるため加工して使用することができます。

収穫

10月に入ると、徐々にレモンが黄色く色づき始めます。

完全に黄色く色づかない黄緑色のレモンはグリーンレモンと呼ばれ、特にレモン特有の香りを活かす場合には黄色いレモンより適していると言われています。また、黄色いレモンに比べて酸味が強く甘味が弱いため、酸味を活かしたい場合にも有効です。また、熟す前のレモンですから保存も効きます。

先ほど説明したように葉の枚数が20~30枚に対して果実を1つの割合にすると実がよく成長するとされていますが、少し多めに実をつけておいてグリーンレモンとして早めに収穫し、最終的に20~30:1の比率に調整する方法もおすすめです。

11月に入ると黄色く色づいたレモンも増え始め、収穫期に入ります。

 

レモンの実は手で取ろうとすると木が痛む恐れがあります。

かならずハサミを使って刈り取ります。

刈り取る際にはレモンの実スレスレで刈り取らずに、ヘタを少し残して刈り取ります。

害虫対策

秋は収穫を控えた実にダニやカイガラムシが取り付くことがあります。

ダニやカイガラムシに有効でなおかつ収穫前まで使用できる薬剤は限られています。大抵は流通しておらず、簡単に手に入れることができません。

カイガラムシへの効果は期待が薄いものの、ベニカ マイルドスプレーなどを使用し、基本的には水で洗い流したり手で除去してください。

 

収穫後の肥料やり

レモンはたくさんの肥料を必要とする果樹です。

春から秋にかけて、常に肥料の効果が持続するように肥料を与え続ける必要があります。

レモンに与える肥料は基本的に「緩効性」の肥料を与えます。

緩効性とは、効果が緩やかに発揮され続ける肥料です。

 

収穫を終えたレモンはこれから冬眠に入りますが、多くの実をつけて栄養が不足しています。

そのため瞬間的に不足している栄養を補うために収穫後に「即効性」の肥料を与えます。

詳しくは以下の記事で解説しています。(冬前の肥料の項目です)

diy-kagu.hatenablog.com

冬(12月~2月)にやることまとめにも含まれている内容です

さいごに

冬のレモン栽培のポイントを紹介しました。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

 

▼その他の自家栽培レモンの育て方や栽培手法などは【レモンの自家栽培方法】カテゴリーからご覧ください。

【レモンの自家栽培方法】の記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントです。

【レモン栽培】冬(12月~2月)にやることまとめ【柑橘類の育て方】

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美味しいレモンを収穫するために、冬(12月~2月)にやらなければいけない作業を紹介します。

 

▼他の季節の作業内容のまとめはこちらのリンクからご覧ください。

 

このほかにも、自家栽培レモン(鉢植え/地植え)の育て方や栽培手法など、様々な知見をまとめています。

レモンの栽培方法に関する記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントとなっています。

冬はレモンの冬眠期間

冬場になると寒さに弱いレモンは枝葉の成長を止めます。

それに伴い水分や栄養の吸収も少なくなり動物で言うところの冬眠のような状態に入ります。(本記事では、冬季にレモンの活動が緩やかになることを便宜上「冬眠」と呼びます)

基本的に管理の手間がかからない期間ですが、寒さに負けてレモンを枯らしたり弱って葉が落ちてしまう可能性があります。レモンは冬の間に葉が減ると翌年の収量がガクンと落ち込みます。いかに葉を残して冬を超えさせるかが重要です。

 

この冬眠期間は植え替えや剪定の適期です。植え替えや剪定をする場合には冬の間、特に寒さの厳しい1月~2月ころに行うと良いとされています。

また、冬の終わりには春からの成長のための肥料を施さなくてはなりません。この肥料はレモンを育てる過程で最も重要な施肥です。分量にして年間に与える肥料のうちの50%程度をまとめて与えます。

収穫と摘果

レモンの収穫は地域にもよりますが冬の始め(11月~12月ころ)にピークを迎えます。

レモンは春から秋にかけて断続的に花が咲き果実が実るため12月以降も実が残ることは珍しくありません。(あえて実を残したまま越冬させ、春に実を収穫することもあります。)

冬のあいだはレモンの活動が停止しているように見えますが、実は春に芽吹く新芽の準備がゆっくりと進行しています。レモンの実を残したままにすると新芽を成長させる養分が不足することがあるため、特段の理由がなければ12月ころを目途に収穫を終わらせると良いでしょう。

収穫後の肥料やり

レモンはたくさんの肥料を必要とする果樹です。

春から秋にかけて常に肥料の効果が持続するように肥料を与え続ける必要があります。レモンに与える肥料は基本的に「緩効性」の肥料を与えます。緩効性とは、効果が緩やかに発揮され続ける肥料です。

 

収穫を終えたレモンはこれから冬眠に入りますが、多くの実をつけて栄養が不足しています。そのため瞬間的に不足している栄養を補うために収穫後に以下のような「即効性」の肥料を与えます。

この収穫後の施肥(お礼肥などと呼ばれます)は必ず即効性の肥料を使い、肥料の効果が冬に残らないようにする必要があります。液体肥料を使うか面倒くさければ省略しても問題ありません。

詳しくは以下の記事で解説しています。(冬前の肥料の項目です)

diy-kagu.hatenablog.com

越冬のための防寒対策と落葉対策

レモンは寒さに弱い果樹です。

リスボンやマイヤーレモンといった寒さに強い品種は存在するものの、レモンのなかでは強いというだけでやはり厳しい寒さでは弱り、枯れてしまうこともあります。

一般的に-3度を下回る時間が続くと枯れてしまう可能性があります。また気温が暖かくても強い風に晒され続けると弱ってしまう場合があります。「関東以南であれば大丈夫」などと言われますが、関東でも冷え込みやすい地域では枯れたり弱ってしまうことがあるため注意が必要です。霜が降りることがある地域ではとりあえず防寒対策を施しておくと安心です。

冬場にレモンの葉が落ちてしまうと、翌年の春からの生育が遅れ収穫量がガクンと低下してしまう可能性が高まります。

天気予報を確認して最低気温が3度を下回る日が続く地域では防寒対策を施すと良いでしょう。気温は同じ都道府県内でも地理的条件によって差があります。心配な場合や判断に悩む場合にはインターネット上の天気予報サイトなどで、市町村レベルの予報を確認すると良いでしょう。

 

基本的な防寒対策は非常に簡単で「寒冷紗」を使用します。光や風を通す不織布でホームセンターの園芸コーナーにもたくさん並んでいます。非常に薄い布のようなもので、これをレモン全体にぐるぐる巻きつけるだけです。

 

詳しくは以下の記事で解説しています。

diy-kagu.hatenablog.com

水やりと肥料を控える

冬場のレモンは水と栄養の吸収が緩やかになります。

肥料は冬前の肥料(即効性)を与える以外に与えず、冬眠中は肥料が効いていない状態を維持します。そのため、春~秋に与えた肥料が残っている場合などは除去してください。

また、水も多くは必要としなくなります。庭植えの場合には水やりは不要です。鉢植えの場合でも1週間に1回程度の水やりで十分です。もし1週間経過しても土の表面に湿り気がある場合には更に先延ばしにします。

詳しくは以下の記事で解説しています。

diy-kagu.hatenablog.com

春前の肥料やり

レモンは冬の間は活動をほぼ停止し、春になると活動を再開します。

春以降のレモンは新たな芽を出し枝葉を成長させ花を咲かせるためにたくさんの栄養を必要とします。そこで、レモンが活動を再開する前に肥料を与えることで、活動再開後の成長を促します。

 

この春前の肥料やりは、レモン栽培において最も重要な施肥のひとつです。一般的な化成肥料で十分ですが、レモンや柑橘類は果樹としてポピュラーなため専用の肥料も安価に販売されています。置くだけの便利な商品もあるため検討してみても良いでしょう。

 

詳しくは以下の記事で解説しています。(春先の肥料の項目です)

diy-kagu.hatenablog.com

さいごに

冬のレモン栽培のポイントを紹介しました。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

 

▼その他の自家栽培レモンの育て方や栽培手法などは【レモンの自家栽培方法】カテゴリーからご覧ください。

【レモンの自家栽培方法】の記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントです。

【レモン栽培】春(3月~5月)にやることまとめ【柑橘類の育て方】

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2020年2月23日

美味しいレモンを収穫するために、春(3月~6月)にやらなければいけない作業をまとめています。 

詳しくは作業項目ごとに解説しますが、この3月~6月という時期は目安です。地域により寒暖差があるため、暖かい地域ではやや早く、寒い地域ではやや遅くなるなど誤差があります。

 

▼他の季節の作業内容のまとめはこちらのリンクからご覧ください。

 

このほかにも、一般家庭における自家栽培レモン(鉢植え/地植え)の育て方や栽培手法など、様々な知見をまとめています。

レモンの栽培方法に関する記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントとなっています。

春はレモンの活動再開期

レモンは冬の間、栄養や水の吸収と成長が鈍ります。

冬を越えるために動物で言うところの冬眠のような状態に入るわけです。

そして、春になると冬眠からあけて活動を再開します。

冬は控えていた水やりも、春以降は3日に1回程度(土の表面が乾いたら)は行ってください。

 

活動を再開したレモンは成長を始め、秋の終わりにかけて断続的に新しい芽が生え、枝葉が成長し、花を咲かせ、実をつけると大忙しです。

特に春に芽吹いた芽は、将来的によく実をつける優秀な枝葉に成長します。

夏や秋にも新しい芽が出ますが、夏や秋の芽が成長してもあまり実をつけない枝葉になりがちです。

このため夏と秋の芽は摘み取り、春の芽を大事にすることがレモンをたくさん実らせるポイントです。

 

特に春の始めは寒さも和らぎ、成長も本格化していない唯一の機会です。

剪定や植え替え、苗木の植え付けなど木への負担が大きな作業は必ずこの機会を逃さず春の始めに行います。

剪定

剪定の時期

剪定は3月の初旬ころに行います。

目安としては春に芽吹き始める新芽が出始めたころです。

新芽が出る直前が望ましいですが、判断が難しいです。そのためよく観察して、新芽が見つかったら剪定の時期だとお考え下さい。

剪定の必要性

剪定は必ず行わなければいけないものではありません。

以下の3つの条件のいずれかが見つかった場合のみ剪定を行います。

  • 大きく成長しすぎた部分がある
  • 枝葉が密集しすぎている
  • 長く伸びすぎた枝(40cm以上)がある
剪定のやり方

剪定は詳しく説明すると長くなるため、以下の記事にまとめてあります。

以下の記事中でも解説していますが、剪定ばさみを使って綺麗に切り落とすことと、癒合剤を塗布することが肝要です。

diy-kagu.hatenablog.com

 

また、この春先に行う剪定の目的は「密集しすぎな枝葉を減らす」ことにあります。

つまり、剪定の方法はお好み、自由自在です。

例えば私はベランダでレモンを栽培するため、ベランダの形に合わせた木の形に剪定しています。

詳しくはこちらの記事で。

diy-kagu.hatenablog.com

植え替え

植え替えの時期

植え替えは3月の初旬ころに行います。

時期としては剪定と全く同じです。春の新芽が芽吹き始めたころが頃合いです。

植え替えの必要性

植え替えは必ず行わなければいけないものではありません。

鉢植えでレモンを育てている場合で、なおかつ以下の3つの条件のいずれかに該当した場合には行ってください。

  • 水はけが悪く、水をやってもすぐに土に染み込まない
  • 鉢底から根が飛び出ている
  • 2年以上植え替えをしていない

2~3年に1度は植え替えをすることが推奨されています。

植え替えのやり方

植え替えのやり方はとても簡単です。

用意するもの

  • 今の鉢より一回り大きな鉢(鉢を大きくしたくない場合は不要)
  • 鉢底石

は基本的に一回り大きな鉢へ植え替えます。

場所の都合等で鉢を大きくしたくない場合には、鉢を大きくしない植え替えの方法もありますので後程紹介します。

 

は一般的な園芸用の土で構いません。

もし選択に悩まれるのであれば、柑橘類に適した土も販売されています。

鉢底石は、鉢底から土が流出しないためのものでなんでも構いません。

 

植え替えの手順

①レモンの木を引き抜く

まず始めにレモンの木を引き抜きます。

レモンの木は丈夫ですから、幹の根元を掴んでグッと上に引き上げます。

簡単に抜けない場合には揺らしたり、鉢を叩いたりしてみてください。

②根を軽くほぐす

引き抜いたレモンの根を軽くほぐし、古い土を落とします。

硬い部分を無理にほぐす必要はありません。

長く太い根が飛び出している場合には、短く切り詰めてやると根の発育が促されます。

もし鉢を大きくしない場合には、ここで根が一回り小さくなるように全体的に切り詰めてください。

③新しい鉢に鉢底石を敷き、土を入れる

新しい鉢に鉢底石と土を入れます。

レモンの木を入れて丁度良い高さになるように土を入れます。

④レモンの木を入れ、隙間に土を入れる

レモンの木を入れて、隙間を土で埋めます。

先ほど紹介した柑橘類に適した土や、一般的な培養土には肥料が十分含まれているため植え替えの際にあえて肥料を入れてやる必要はありません。

⑤水やりをする

水をやり、土のかさが減ってしまった場合には土を継ぎ足します。

 

詳しくは以下の記事で解説しています。

diy-kagu.hatenablog.com

受粉

受粉の時期

受粉はレモンの花が咲き始めたころから随時行います。

受粉の必要性

受粉は基本的にハチやチョウなどの虫の力で行いますが、虫が少ない環境や室内栽培の場合には人工授粉が有効です。

人工授粉のやり方

人工授粉のやり方はとても簡単です。

レモンは一つの花のなかにめしべとおしべが両方存在する両性花です。

めしべとおしべのあるあたりを、筆でかき混ぜるようにしてやれば人工授粉は完了です。

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たまにめしべがない不完全な花が出来ることがありますが、これは栄養状態が悪い場合に多く発生します。また、自然に花が落ちてしまう場合や軽く触れただけで花が落ちてしまう場合も同様に栄養不足が原因であることが多いです。

肥料の与えすぎは肥料やけを起こす原因になりますので、適切に肥料を与えることを心がけてください。

詳しくは以下の記事で肥料の与え方を解説しています。

diy-kagu.hatenablog.com

肥料

肥料の時期

春半ばまでは冬の終わりに与えた肥料の効果が持続しています。

春の後半(4月末~5月)には追肥が必要になります。

時期としては、レモンの花がたくさん咲き、桜の花が散ったころが頃合いです。

肥料の必要性

レモンは春から秋にかけて成長を続け、花を咲かせ続けます。

この特性から、美味しいレモンをたくさん収穫するには春から秋にかけて肥料の効果を持続させ続けることが重要です。

レモンが活動を再開させる前の冬の終わり~春の前にまとまった肥料を与え、春~秋にかけては肥料を2~3回に分けて与えて肥料を効かせ続けることが重要です。

春の後半には肥料が切れ始めるため、肥料を追加で与える必要があります。

肥料のやり方

肥料は規定量の3分の1程度を与えます。

詳しくは以下の記事で解説しています。

diy-kagu.hatenablog.com

害虫対策

春になって暖かくなると虫も活動を増し始めます。

レモンにつく害虫のなかでは、アブラムシが目立ち始める時期です。

特に春に芽吹いたばかりの新しい葉の裏側などにアブラムシがついていることが多いです。

水で洗い流すなどして除去するか、殺虫剤を使っても構いません。

私は春以降になると、定期的にこちらの殺虫剤を散布しています。

アブラムシに対しては1カ月程度持続する効果があり、病原菌を防除する効果もあります。その他にも、レモンにつきがちなカイガラムシ、ケムシ、ハムシ、アザミウマなどたくさんの虫や病気に効果が見込めます。

さいごに

春のレモン栽培のポイントを紹介しました。

 

▼レモンの育て方全般について、季節ごとに作業項目をまとめた記事はこちら。

 

▼その他の自家栽培レモンの育て方や栽培手法などは【レモンの自家栽培方法】カテゴリーからご覧ください。

【レモンの自家栽培方法】の記事一覧

なお、レモン以外にもミカンやユズなど柑橘類全般に適用できる育て方のポイントです。

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カタミチ

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