【フィンチ】雛(幼鳥)の週齢の見分け方と成長の目安【文鳥・キンカチョウ・ジュウシマツ】
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文鳥やキンカチョウ、ジュウシマツといったフィンチ(スズメの仲間)の週齢の見分け方と成長の目安を紹介します。
品種や個体によって差があるため、おおよその目安としてお考え下さい。
- 1週目(生後~14日)
- 2週目(生後14~21日)
- 3週目(生後21~28日)
- 4週目(生後28~35日)
- 5週目(生後35~42日)
- 6週目(生後42~49日)
- 7週目(生後49~56日)
- 8週目(生後56~63日)
- 9週目(生後63~70日)
- 10週目(生後70~77日)
- 11週目(生後77~84日)
- 12週目(生後84~91日)
- まとめ
1週目(生後~14日)
体重や適正温度
体重の目安 | 2~15g |
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適正温度 | 30~33℃ |
適正湿度 | 80~90% |
挿し餌の頻度 | 1時間に1回 |
見分けるポイント
- 毛が無くピンクの皮膚が剥き出し
- 目が閉じている
- 8日~12日あたりに目が開く
- 目が開くころに羽軸(※)が生え始める
※羽軸とは、羽の中心を通る硬い軸のことです。
羽軸は一見すると白い骨のように見えますが、羽軸が十分に伸びるとそこから羽毛が広がります。
2週目(生後14~21日)
体重や適正温度
体重の目安 | 12~20g |
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適正温度 | 30~33℃ |
適正湿度 | 80~90% |
挿し餌の頻度 | 2時間に1回 |
見分けるポイント
- ふさふさとした羽毛が生え始める
- 羽毛や羽軸の間からピンク色の皮膚が見えている
- まだ羽毛が少ない個体も多い
- 目が開いている
- 体を動かし始める
- 自立は難しく、立とうとしても安定しない
- 羽が半開きになっているなど、姿勢が安定しない
3週目(生後21~28日)
体重や適正温度
体重の目安 | 18~26g |
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適正温度 | 28~32℃ |
適正湿度 | 70~80% |
挿し餌の頻度 | 2時間に1回 |
見分けるポイント
- 羽毛が体全体を覆う
- ピンク色の皮膚はほとんど見えない
- 毛づくろいを始める
- 歩いたり飛び跳ねるが安定しない
- 早い個体は1人で餌を食べる練習を始める
4週目(生後28~35日)
体重や適正温度
体重の目安 | 20~30g |
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適正温度 | 26~30℃ |
適正湿度 | 60~80% |
挿し餌の頻度 | 3時間に1回 |
見分けるポイント
- 安定して歩いたり飛び跳ねる
- 羽ばたいたり飛び始める
- オスはさえずり始める
- 水浴びをする
5週目(生後35~42日)
体重や適正温度
体重の目安 | 25~32g |
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適正温度 | 26~30℃ |
適正湿度 | 60~80% |
挿し餌の頻度 | 4時間に1回 |
見分けるポイント
- 早い個体は挿し餌を卒業して、1人で餌を食べ始める
- 体温調整が少しできるようになり、適正温度になるように適宜保温が必要だがケージに移すことができる
- 上手に飛べるようになる
- 止まり木に止まるようになる
人に慣れさせるためには、 この時期から毎日遊んでやる必要がある。
1人で餌を食べ始める時期から、若鳥と呼ばれる12週目頃を迎えるまでの間を学習期と呼び、様々なものに興味を示したり、あるいは恐怖を覚えます。
この時期に人と親しくすることで人に慣れる一方で、この時期に怖い思いをしたものには一生怯え続けることもあります。
6週目(生後42~49日)
体重や適正温度
体重の目安 | 25~32g |
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適正温度 | 26~28℃ |
適正湿度 | 60~80% |
挿し餌の頻度 | 不要 |
見分けるポイント
- 挿し餌を卒業して、1人で餌を食べ始める
- 成長が遅い個体はまだ挿し餌が必要な場合もある
- ケージから出すと部屋を飛び回る
7週目(生後49~56日)
体重や適正温度
体重の目安 | 25~32g |
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適正温度 | 26~28℃ |
適正湿度 | 60~80% |
挿し餌の頻度 | 不要 |
見分けるポイント
- 6週目と変化なし
8週目(生後56~63日)
体重や適正温度
体重の目安 | 25~32g |
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適正温度 | 23~28℃ |
適正湿度 | 60~80% |
挿し餌の頻度 | 不要 |
見分けるポイント
- 羽が抜け始める(初めての「換羽」=生え変わりの時期)
- 換羽のため神経質になる
9週目(生後63~70日)
体重や適正温度
体重の目安 | 25~32g |
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適正温度 | 22~26℃ |
適正湿度 | 60~80% |
挿し餌の頻度 | 不要 |
見分けるポイント
- 換羽のため羽がたくさん抜ける
- この頃までさえずりをしない個体はメスの可能性が高い
10週目(生後70~77日)
体重や適正温度
体重の目安 | 25~32g |
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適正温度 | 22~26℃ |
適正湿度 | 60~80% |
挿し餌の頻度 | 不要 |
見分けるポイント
- 換羽のため羽がたくさん抜ける
- 換羽にエネルギーを使うため、しっかりと餌を与え適正温度を保つ
- 換羽の時期は人とあまり遊ばなくなる個体もいる
11週目(生後77~84日)
体重や適正温度
体重の目安 | 25~32g |
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適正温度 | 22~26℃ |
適正湿度 | 60~80% |
挿し餌の頻度 | 不要 |
見分けるポイント
- 10週目と変わらない
- 換羽のため、幼鳥時の羽と大人の羽が入り混じる
12週目(生後84~91日)
体重や適正温度
体重の目安 | 25~32g |
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適正温度 | 20~26℃ |
適正湿度 | 50~80% |
挿し餌の頻度 | 不要 |
見分けるポイント
- 換羽を終えるころ
- 換羽が終われば大人とほぼ変わらない見た目になり、若鳥となる
まとめ
フィンチ系の鳥は、およそ4週目ころまでに羽毛が生えそろいます。
遅くとも6週目ころまでには自分で空を飛んだり、動き回り、1人で餌も食べられるようになります。
こうなると幼鳥と呼べる状態になります。
幼鳥期は大体12週目ころまで続き、初めての換羽を終えると若鳥となります。
若鳥になるまでの幼鳥期は非常に重要な学習期です。
この間に人に慣れさせ、ケージ飼育や爪切り、水浴びなど基本的な行動を学ばせ、経験させる必要があります。
一方でこの時期に誤ったことを覚えさせたり、鳥を怖がらせてしまうと一生それを忘れないこともあるため注意が必要です。
若鳥になるための換羽が始まると、多くのエネルギーを消費します。
また、換羽のように目に見えないものの性成熟も始まります。
人間でいう思春期のころで、ホルモンバランスの乱れから神経質になることがあります。この時期は無理に触れ合おうとせずに、優しく見守ってあげてください。