ドリリウム

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【アクアリウム】短距離の引っ越しに最適!「シールドコンテナ」がとっても便利でした。

以前、水槽と魚たちを連れて2泊3日に及ぶ長距離の車移動(埼玉→高知の引っ越し)の記録を紹介しました。

今回は1日で済むごく短距離の引っ越しを経験しましたので、その時の記録と便利だった道具を紹介します。

 

その時の記事はこちら。

diy-kagu.hatenablog.com

密閉できる大型容器はどれだ!?

短距離の引っ越しであれば、エアレーションや保温などをあまり考えずに、とにかく魚と水を容器に移して車で運搬することが出来ます。

 

ここで重要なのが「密閉できる大型容器」です。

 

小型の容器ではすぐに水中の酸素が尽きて酸欠を起こしてしまいます。

飼育水もできるだけ一緒に運びたいことも考えれば大型の容器を使うに越したことはないわけです。

 

まず始めに、よくアクアリウムの水替えでも利用されるポリタンクが思い浮かびます。

 しかし、ポリタンクでは口が小さいですから魚を入れるには不向きです。

魚を移し替える際に魚にダメージを与えてしまうリスクも高まります。

 

 

そこでネットやホームセンターも探して見つけたのがこちらです。

 プラコンテナを多数販売しているアステージさんのラインナップの中で、パッキン付きの「シールドコンテナ シャット」という製品です。

 

その名の通り、水を遮ることができます。

もちろん中に水を入れて運搬することを前提に作られていません。

しかし、私が試した限りでは短時間であれば水を入れて逆さにしても水は漏れてきません。

もちろん車での移動時に運転の揺れがあっても水が漏れ出すことはありません。

 

また、それなりの重量物も入れられるように設計されているのか、補強が多くかなりがっちりとしています。

サイズのバリエーションがありますが、最大で約45L入るモデルも存在します。

 

私が実際に使ったのは内容量24Lの#25というバリエーションです。

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水が24L入るということは、60cm水槽の約3分の1の水が入るということです。

そこまで満水にして使用していませんが、水槽の引っ越しにはかなり適した商品だと思います。

発泡スチロールの箱もアリ

Astage(アステージ) シールドコンテナ シャット は安いといっても1000円~2000円程度します。

これならもう少し頑張れば安い水槽が買えてしまいそうです。

 

そこでもっと安く済ませたいという方は発泡スチロールの箱をオススメします。

魚とかが入っているアレです。

 

 中に水と魚を入れて、フタとのつなぎ目をぐるぐる巻きにテープで巻けば移動の揺れ程度では水も漏れません。

 

ただし、発泡スチロールの箱は水を入れて持ち運ぶことを想定していないため強度がありません。

中に入れる水を少なめにして優しく運搬しないと破損して盛大に水漏れするリスクがあります。

 

ちなみに買う場合にはホームセンターなどで購入してください。

ネットだと滅茶苦茶高いですが、ホームセンターなら数百円で手に入ります。

【アノマロクロミス・トーマシー】繁殖のコツと写真記録

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我が家のアノマロクロミストーマシーは何度目かになるかわからない産卵をしました。

折角なので日々写真に残しつつ記録をつけたいと思います。

 

基本的に隔離する方が生存率が伸びますが、親が子を激しく守るため隔離せずとも勝手に育つこともあります。餌も大人用の人口餌でOK。

とはいえ生存率自体があまり高くないため「増やしたい!」と思うのであれば隔離が望ましいです。更にブラインシュリンプでも与えてやれば最高でしょう。

とはいえ、隔離して丁寧に育てても5%生き残れば良い方です。

産卵条件

アノマロクロミストーマシーはオスメスのつがいがいれば比較的簡単に繁殖させることができます。

我が家ではペットショップで買った4匹ほどのアノマロクロミストーマシー(当初はオスかメスかも区別がつかなかった)が大本となって、増減しつつも現在にいたります。

 

アノマロクロミストーマシーはシクリッドの仲間ということで比較的攻撃的で、特に同種に対しては攻撃的です。

我が家ではネオンテトラなどの小型熱帯魚を一緒に飼育していますが、ネオンテトラなど他種に対して攻撃することはありません。

ただしエビは別。ヤマトヌマエビだろうと攻撃して最後は食べてしまいます。

 

さて、産卵の条件ですがこれといってありません。

水温はヒーターで26度で管理し、水替えは1週間に1度程度です。

特別これといった対策はしていませんが、顕著に産卵(繁殖活動)が活発になる時期があります。

それがリセット後です。

 

これはあらゆる熱帯魚に共通した話ですが、環境が変わると繁殖活動が活発になります。

 

そのためいつになっても繁殖しない場合には、リセットもしくは大量換水が効果的です。

一方でリセットや大量換水はアクアリウムをしている方ならご存じの通り、環境を大きく変化させるため魚への負担も強くなります。

積極的に繁殖を促す際には定番の手法と言われる大量換水ですが、実行するかどうかはよく考えてからにしましょう。

 

ちなみにアノマロクロミストーマシー自体は一度慣れてしまった環境では大量換水をしようと換水を怠ろうとビクともしない強さがある印象です。

我が家の換水ペースは1週間に1度と頻度が少なく、たまに2週間に1度ということさえあります。

安定しており水はきれいで臭いが出ることもありませんが、一般的には少ない換水頻度と言えるでしょう。

繁殖活動が始まるとすぐにわかる

アノマロクロミストーマシーが繁殖活動(産卵の準備)を始めるとすぐに見て取ることができます。

普段はそれぞれの個体が仲良くすることはなく、むしろ攻撃しあうことすらあるアノマロクロミストーマシーですが、繁殖活動が始まるとペアを作ります。

 

露骨に2匹が一緒にくっついて行動しているため、その時点で気が付く人が多数でしょう。

私の経験から言うと体の大きなメスと色が濃いオスがペアになることが多いです。

(繁殖活動の前段階として体色が濃くなるだけだと思うけど)

 

また、2匹で力を合わせて他のアノマロクロミストーマシーを追い払って、産卵場所を確保しようとします。

 

大抵の場合は、ペアを作って数日から1週間程度で産卵をします。

産卵場所は岩や水草の広い面

産卵場所は岩や水草の葉の上など、比較的広く平らな面が好まれます。

 

以下の写真では岩に産卵しています。岩をよく見るとびっしりと粒々があることがわかります。(粒々が苦手な人は注意)

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この岩は立ててレイアウトとして使用していたものです。

つまり切り立った垂直面に産卵したことになります。

平らな水平の面を確保する方がアノマロクロミストーマシー的には良いと思いますが、こうした垂直面であってもしっかり産卵します。

過去の実績からいって、水平でも垂直でも広めの面があれば良いみたいです。

 

我が家ではミクロソリウムを設置していた関係で、ミノクロリウムの葉に産卵することが多かったです。

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産卵すると数日で孵化します。

隔離していない場合には、親が子を必死にまとめて守ろうとします。

 

こちらの写真では水槽のガラス面のコケが邪魔ですが、砂利の上にいる稚魚たちとそれを守る親が確認できます。

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写真記録

前置きが長くなりましたが写真記録です。

私のようにアノマロクロミストーマシーをメインに育てている人は少ないと思いますが、折角産卵直後の状態で隔離できたということで記録を残します。

 

1日目(産卵)

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岩の面に産卵していることを確認し、バケツに隔離。

前日まで産卵場所を探す仕草をしており、本日になって1か所を守るような仕草をしていたことから、本日産卵したものと思われます。

バケツは気温が一定の部屋に設置(この時期我が家では常時エアコンで室温25~26度にしています)

 

これまでの実績から言ってあまりシビアに管理しなくても孵化しますし、稚魚も死にません。

うっかり孵化したての時期に大量換水したこともありますが、元気に育ちました。

2日目

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変化なし。

隔離環境はバケツ+エアレーションのみでした。

基本的にこれでOKで、毎日水替えすれば良いのですが、少しアノマロクロミストーマシーを増やしたいと思っているため小型ろ過機を購入しました。

過去にも使っていたことがあるGEX メガパワー2045です。

元々安かったこの製品ですが、なぜか2020年6月現在、2000円台という激安価格です。競合するエデニックシェルトやパワーボックスSVミニと倍近い価格差。一体何が。。。

3日目(一部孵化)

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3日目です。

過去の実績から言っても産卵から3日で孵化が始まるのは普通のタイミングと言えます。

パッと見はわからないのですが、よく見ると卵に黒い点(目)が出来ていることがわかります。

前日まではまだ黒い点があまり見えていませんでしたが、3日目になると割とはっきり見て取れます。

 

画質は悪いですがズームするとこんな感じ。

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じーっと見てると時折尻尾をうねらせて動く個体が見えます。

明日中にはすべて孵化すると思います。

4日目

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4日目の様子がこちら。

動き回る個体がちらほら見られ、それ以外の個体も黒い模様(目?)がはっきりとしてきています。

今日中もしくは明日にはほぼ孵化するかな?

 

ジェックス メガパワー2045をバケツにセットした様子がこちら。

角型バケツにも取り付け可能でした。普通に外掛けフィルターにすればスマートだったけど、メガパワー2045が安すぎたのでしょうがないです。

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5日目

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5日目の様子がこちら。

更に拡大すると以下のような感じです。

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動きはほとんどないものの孵化が済んでいるように見えます。

かなり小さいのであんまりよくわかりません。

孵化して数日もすると元気に動き回るようになるはずなので、それまではこの調子だと思います。

6日目

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今日からiPhone 11 Pro Maxを使用しているため画像が少し綺麗になりました。

状況としては昨日とあまり変わりません。

時折ピクピク動いたり、短い距離を泳いだりするものの基本的には地面についています。

もう少し自由に泳げるようになったら餌をやり始めるタイミングです。

白い点々は孵化せずカビてしまった卵と思われます。全体からするとごく僅かなので優秀な方だと思います。

7日目

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これまでの写真は産卵先の岩の上の写真だったため観察しづらかったです。

孵化して岩の上から落ちている個体(たぶん水替えの時の水流で落ちた)がちらほらいるので、そちらをズームして撮ってみました。

 

まだお腹にヨーサックがたっぷりとあることがわかりますね。

動きもほとんどない状態です。

早く動き回って餌を食べる姿が見たいです。

8日目

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昨日と変わりませんが、心なしかヨーサックが小さくなっているように見えます。

また、照明を当てると驚いて動いたりと動きも活発になっています。

餌を与える日も近そうです。

9日目

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9日目にしてすっかり魚らしくなって、活動も頻繁になってきました。

 

ズームしてみるとこんな感じです。

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まだお腹のヨーサックは残っているようなので、エサは早そうですね。

 

全体でみるとこんな感じ。優に100匹はいそうです。

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10日目

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10日目の様子がこちら。

外部フィルターが入っていると水流があるせいか地面に固まっていますが、撮影のために外部フィルターを止めると上のほうまできて泳ぎ回るようになりました。

 

ズームするとこんな感じです。

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もう餌を解禁しても良さそうなので少しですが餌をやりました。

餌は「テトラ テトラミンベビー」などの人口餌でOKです。

我が家では大人用の「テトラ プランクトン」を指ですりつぶしてから与えていますが、それでも十分食べられている様子です。

12日目

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12日目になって見た目もかなり魚らしくなってきました。

日々の水替え、専用の外部フィルターまで備えた贅沢な隔離水槽(バケツ)ですが、1日あたり数匹~10匹程度、底に死骸が落ちています。

過去の実績から言っても、いくら丁寧に育てても生存率は低めですから致し方ないと思います。

最終的に生き残るのは2~3匹と予想しています。

5匹生き残れば大成功だと思っています。

14日目

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12日目からの変化は大きくありません。

ここからはゆっくりと成長していくと思います。

餌は「テトラ プランクトン」を指ですりつぶしてから与えており、水替えは1日に2Lです。

餌の食べ方がうまくないと思うので餌は多めにあげて翌朝掃除しています。

 

今回の写真記録とは関係ないですが、同じ親魚がまた産卵していました。

前回の産卵からちょうど2週間で再産卵したことになります。

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16日目

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随分と魚らしくなり泳ぎも上手になってきました。

10日前後は死亡率も高かったのですが、ここ2~3日は1日数匹といったところでだいぶ落ち着いているようです。

このまますくすく育ってくれると嬉しいです。

18日目

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すっかり魚らしくなってよく泳ぐようになっていますが、前回からほとんど変わらないです。

ここからの成長は少し時間がかかります。

20日目

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相変わらず変化が少ないです。

大きい個体と小さい個体がいますが、これは2週間差で生まれてきた別世代の子たちです。

変化が少ないため20日以降は5日おきに記録を付けたいと思います。

 

追記:24日目にまた産卵していました。そちらは隔離せずメイン水槽のなかで親に子育てをしてもらいます。

25日目

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相変わらず変化は少ないです。

30日目

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既に魚の形は整っているので写真だとあまり成長が伝わりません。

とはいえ、サイズはまだ小指の先ほどです。

 

少し引いて見ると成長したことがわかると思います。

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ちょこちょこ混じっている小さな個体は14日遅れで生まれた個体です。

大体2倍くらいの大きさの差がありますね。

40日目

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この10日で随分と魚らしくなりました。

まだまだ大きさは小指の先ほどですから、メイン水槽に戻すにはもうしばらく時間がかかりそうです。

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全体としては個体数はこんな感じで、だいぶ数を減らしています。

死骸が確認できるわけではないので不思議なのですが、トーマシーの稚魚は大抵の場合こうやってどんどん数を減らしていきます。 

50日目

 

【腰水管理】水槽で野菜や果物を育てる方法

アクアリウムなどの水槽で野菜や果物、植物を育ててみませんか?

 

植物を育てるには水をやらなければいけませんが、プランターを水に浸して育てる「腰水管理」をすれば日々の水やりが不要です。

今回はアクアリウムの水槽にプランターを浸して行う水槽による腰水管理の方法を解説します。

 

ちなみにこちらが我が家の腰水管理のプランターの様子です。

ぐらぐらしないように四角いプランターを選択しています。

アクアリウム+腰水管理の始め方

早速水槽で腰水管理をするための方法を紹介します。

必要なもの

必要なものはたった4つ。

プランターとフック、ソイルもしくは水苔だけです。

そしてプランターの加工のための穴あけの道具です。

①プランター

プランターは安定しやすい四角いものをオススメします。

また、水槽の壁面で支える関係上あまり大きすぎない=重すぎない方が良いでしょう。

 

素材は天然素材や自然由来の素材、リサイクル素材など色々あるのですが穴あけする関係上普通のプラスチック製が一番良いです。

特にリサイクル素材などを使った「エコ」なプランターの場合、穴あけしようとすると簡単に破損してしまいます。

 

私が実際に使っているプランターがこちらです。

 

②フック

次に必要なのがプランターを水槽に引っ掛けるためのS字フックです。

S字フックはプランターの角度や水槽への取り付けなど、状況に応じて曲げることができる金属製をオススメします。

更に、ビニール被膜(金属の周りをビニールで覆っている)のS字フックを使うと水槽のガラス面への負担を軽減できるのでオススメです。

 

例えば以下の商品が挙げられますが、ビニール被膜付きのS字フックは100均でも手に入れることができます。

 

③ソイルもしくは水苔(みずごけ)

腰水管理をする場合、プランターに入れる土の代わりに水苔を使用することが多いようです。

もちろん普通の土でも良いのですがやや腐りやすいうえ、水槽内に土の細かな粒子が漏れ出して汚れてしまいます。

そのため普通の園芸用の土の使用はオススメできません。

 

もし手持ちのアクアリウム用のソイルがある場合にはソイルを使用するのもオススメです。

 

④穴あけの道具

穴あけには電動ドリルがあると便利です。

ビット(ドリルの刃)とセットで5000円台から手に入れることができます。(下図左)

今後使う予定がない場合にはもったいないのでただの錐(下図右)でも構いません。

錐だとやや穴あけに苦労するかと思いますが、数百円で手に入れることができます。

腰水管理の始め方

まず始めにプランターに穴を開けます。

S字フックをかけるための穴をプランター上部2か所に開けると良いでしょう。

実際に水槽にあてがってみて、お好みの場所に穴あけをすればOKです。

 

次にプランターにS字フックを取り付けます。

実際に水槽に引っ掛けてみて、フックを曲げたりして微調整すると良いでしょう。

 

プランターにはソイルや水苔を入れ、たっぷりと湿らせてから種や苗を植え付けます。

 

我が家ではモウセンゴケを種から育てています。(周りの細長い草は水苔の中に残っていた種子から発芽したと思われる正体不明の草です)

 

私の場合にはS字フックをこんな風に加工しています。

 

水槽にはまる側を細くきつくすることで、水槽に取り付けるとピッタリはまって動かなくなります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

水槽を利用した腰水管理は既に多くの方が実践しており、イチゴのような果物から観葉植物、花、私のような食虫植物など多くの植物を育成可能です。

 

興味をお持ちの方は、是非試してみてください。

 

【繁殖】アノマロクロミストーマシーが卵を産んだ!孵った!育った!?

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アノマロクロミストーマシーの繁殖に成功したのでその記録を残したいと思います。

アノマロクロミストーマシーは貝の駆除用に導入されることが多いあまり人気の高いとは言えない魚です。

私はこのトーマシーが好きでメインで飼育していますが、なかなかメインの魚になることは少ない魚だと思います。

産卵

アノマロクロミストーマシーは水平(水面に対して平行)になった水草などの上に卵を産み付けます。

こちらはミクロソリウムの葉に産卵した様子です。

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葉の上に卵がびっしりと張り付いているのがわかると思います。

 

ぱっと見で目に付く、わりと発見しやすい部類の卵だと思います。

また、それ以外のポイントとしては親の魚2匹が卵の周りを守っています。

 

やたら同じ場所で攻撃的なトーマシーのペアがいたら、その周辺に卵がある可能性が高いです。

孵化

産卵から孵化までは2~3日と早いです。

産卵後すみやかに卵を確保しなくてはほかの魚に食べられたり十分にえさを得られずに死んでしまったりします。

 

私の場合にはこちらの商品で隔離しました。

 

隔離グッズはいろいろとありますが、目が細かく観察しやすいものが良いと思います。

こちらの商品は目が非常に細かい黒い網を採用しているおかげで観察がしやすいです。

 

産卵後2~3日程度でこのように卵から尻尾が突き出したようになります。

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たまに尻尾がピクピクと動く様子も確認できるはずです。

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この時点では動き回ることもなく、当然餌も不要です。

魚らしく泳ぎ回るようになるまで、尻尾が突き出してからさらに数日かかります。

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元気に孵化できずに死んでしまった個体は白く変色するので取り出してあげましょう。

餌やり

孵化から2~3日程度で自由に動き回る個体が出てくるはずです。

よーく見るとトーマシーらしい柄が既に出ていることが確認できます。

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私は念のためにこの時点から餌やりを始めました。

ブラインシュリンプや稚魚用の餌など選択肢は幅広いですが、最終的に最も食いつきが良かったのが冷凍のベビーブラインシュリンプです。

1ブロックは大きすぎるので、4分の1にカットして与えていました。

 

最初は食べる量も少なく食いついている様子も確認しづらいです。

もう少し大きくなるまでは食べ残しも多いはずなので、しばらくしたら残った餌を片付けてあげましょう。

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30日目の様子

産卵から30日経過したトーマシーの様子がこちらです。

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まだ指先ほどしかありませんが餌への食いつきは良く、見た目も小さくなったトーマシーそのものです。

80日目の様子

その後、産卵から2カ月もすると小さいながらほかの魚たちと混泳させても全く問題ない大きさまで成長します。

肝心の写真がないのですが、80日目の様子はこちらです。

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まだ小さいながらもアクアリウムショップなどの店頭に並んでいる小ぶりなトーマシー程度の大きさにはなっており、すっかり大人顔負けです。

 

【コトブキフルセット】底面フィルターと外部フィルターを専用パーツで連結(ボトムボックス+K-121+SV450X)

水槽リセットを機に、底面フィルター直結外部フィルターを採用することにしました。

実は以前、一度底面フィルター直結外部フィルターを導入しています。

 →底面フィルター直結外部フィルター(GEX マルチベース+コトブキSV450X)導入

 

当時はエアレーションを追加したかったこともあり、直結はやめてエアリフト方式に戻した経緯があります。

 

今回は水槽内をスッキリと見せるために、リセットを機に本格的に底面フィルター直結外部フィルターを採用したいと思います。

コトブキフルセット

今回は前回のように無理矢理DIYするのではなく、専用品を使用して底面フィルター直結外部フィルターを実現します。

 

具体的には既に使用しているコトブキの外部フィルター「SV450」を利用します。

この外部フィルターは大変気に入っているのですが、現在はインペラを抜いて電源を挿さずサブフィルターとして稼働しています。

 

こんな感じです。

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水槽から吸水パイプを通じてSV450Xに水が流れ、エココンフォート2234を通って水槽に戻ります。

ポンプ性能の高いエココンフォート2234のみ電源を入れて、SV450Xはただのタンク状態です。

 

こうした外部フィルターにサブフィルターを追加する方式は賛否ありますが、現状は非常にうまく稼働しています。

(このようなサブフィルター方式にしたのは、偶然安くエココンフォート2234を落札できてしまったためで、外部フィルターが余っていない限りは採用する理由はあんまりないかもしれません)

 

ということで、SV450Xを中心にコトブキの底面フィルターを使って、専用の接続パーツを使って底面フィルター直結外部フィルターを実現します。

具体的には以下の3点を使います。

外部フィルター 底面フィルター 接続パーツ
パワーボックスSV450X ボトムボックス600+300 K-121
   

 

他メーカーでは底面フィルターに接続パーツが付属することもあります。

しかし、残念ながらコトブキの場合には「K-121」と呼ばれる専用の接続パーツが必要です。

K-121」を使うことで、初めてSV450Xを始めとしたコトブキ製の外部フィルターと底面フィルター「ボトムボックス」が接続できます。

 

ちなみに「ボトムボックス」は60cm水槽目一杯に敷きたい場合には4枚必要です。

ボトムボックス600は3枚入り、ボトムボックス300は1枚入りなのでそれぞれ買えば計4枚ということになります。

 

完成図(イメージ)

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ろ材容量が床材を入れると15Lくらいです。

外部フィルターの容量は合計で9Lほどで、水の総量が僅かに増すことでろ過能力の余裕につながります。ろ材の隙間の水なんで、僅かな量でしょうけど。

導入

さっそく導入していきます。

底面フィルターを交換するわけですから、水槽のリセットということになります。

約2年稼働していたのでちょうど良い機会でした。

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コトブキ・SV450Xの排水口とエーハイム・エココンフォート2234の吸水口を接続します。これは今まで通りです。

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底面フィルターに使うコトブキ・ボトムボックス。

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先述の通りボトムボックス600+300 の2つを使うことで60cm水槽の幅をいっぱいに使いきれます。

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コトブキ・SV450Xとコトブキ・ボトムボックスを専用パーツ「K-121」で接続。

配管はこれだけで非常にシンプル!この時点で目的は果たしています。配管が少ないのは素晴らしいです。

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それぞれのパイプをつなぐだけのゴムのホースみたいなもので、はまり方が若干緩い気がします。

しっかりはまるのですがもう少しきつくないと不意に抜けてしまいそう。

接着剤で補強してもいいし、径があう市販のホースを買った方がいいかもしれません。

 

岩・水草・砂利を投入。

砂利は岩の隙間に入れるためにごちゃごちゃしていますが、水を入れる際に綺麗に洗い流します。

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今回はリセット3日前に水替えした時の水をエアレーションで維持して、更にリセット前の飼育水を完全に取ってあるので、100%飼育水で戻すことができます。

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パワーのある外部フィルターを底面フィルターに直結しているだけあって、透明度の戻り方は非常に早く、眺めていると目に見えて透明になっていくのがわかります。

 

すっかり夜も更けて、水がある程度クリアになった時点で魚を元に戻しました。

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一晩も置くと水はパキッとクリアで元の状態が戻ったようです。

実際には環境が少なからず変わっているため、しばらくは水替え頻度を上げつつ注意深く様子を見守ろうと思います。

エアレーションもいずれは撤去しますが、しばらく安定するまでは続けてみたいと思います。

 

底面フィルター直結外部フィルター×2個ということで、やや特殊なろ過形態ですが環境がどう変化していくのか観察を続けてしばらく経ったら改めて報告したいと思います。

【ろ過】60cm水槽用外部&上部フィルター 全7機種徹底比較 - 最強の1台はコレだ!

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アクアリウムにおいては定番サイズである60cm水槽に適したろ過装置7機種を徹底比較します。

60cm水槽のフィルターに悩まれている方の助けになれば幸いです。

 

今回は使い勝手の良い外部フィルターおよび上部フィルターの全7機種を紹介します。

比較する7機種は以下の通りです。

上部フィルター
   
GEX グランデ600R GEX グランデカスタム 600 コトブキ トリプルボックス 600    
外部フィルター
GEX メガパワー6090 コトブキ パワーボックスSV450X テトラ バリューエックスパワーフィルターVX-60 エーハイム クラシック2213(500) エーハイム エココンフォート2234
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GEX、コトブキ、テトラ、エーハイムの4メーカーから60cm水槽に適した各フィルターを選出しました。

 

これらをスペック・価格・その他の特徴の3点で評価し比較したいと思います。

スペックによる比較

まずはスペックをもとに全7機種を比較していきます。

最も客観的に違いを比較できる項目となっています。

1. 流量と濾過槽容量

1点目は流量と濾過槽容量です。

フィルターの性能を表す上で最も重要視されることの多い項目です。

早速一覧でご覧ください。

メーカー 機種 流量 ろ過槽容量
50Hz 60Hz
GEX グランデ600R 9.5L/分 10.5L/分 3.9L
GEX グランデカスタム 600 8.5L/分 9.5L/分 5.2L
コトブキ トリプルボックス 600 8L/分 9L/分 ?
GEX メガパワー6090 6L/分 7L/分 5L
コトブキ パワーボックスSV450X 6.7L/分 8L/分 ?
テトラ バリューエックス60 9.6L/分 11.2L/分 4L
エーハイム クラシック2213(500) 7.3L/分 8.3L/分 3.5L
エーハイム エココンフォート2234 8.3L/分 9.2L/分 4L
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ご覧頂ければわかる通り60cm水槽用といっても幅があります。

これは製品の性能の優劣やメーカーの技術の高低はあまり関係がありません。

むしろ製品の位置づけの問題です。

 

なぜなら外部フィルターや上部フィルターというのは技術的に非常にアナログです。

水中ポンプと樹脂の成型品で構成されており、水中ポンプの構造ははるか昔から変わっていません。

そのため60cm以上の大きな水槽にも対応できる製品は流量が高く、逆により小さな水槽にも対応できる製品は流量が低くなります。

 

また、濾過槽容量は純粋にろ材を押し込めることができる容積とは限りません。

単純なタンク部分のサイズを示していることが多く、実際の濾過槽容量の目安にしかなりません。

 

さて、全7機種を比較して最も流量が多かったのはテトラ バリューエックスパワーフィルター60(VX-60)となりました。

この機種はコストパフォーマンスが良いことで昔から評判の良い製品ですね。

大きさもコンパクトですから、「場所に余裕がないけどろ過性能は諦めたくない!」という人にはピッタリでしょう。

 

 

逆に流量が低かったのはGEX メガパワー6090です。

こちらも使い勝手やコストパフォーマンスの良いろ過機として定番の1台ですが、最大で2倍近い差を開けて最下位の流量となっています。

しかし、一方で濾過槽容量は5Lとかなり大きい部類です。

適用水槽も90cmまでと幅広くなっています。

 

適正な流量についての議論は絶えず行われており、正解はありません。

流量が多ければいいというわけではなく、ある程度ゆっくりと流す方がろ過の効率が良いとも言われています。

ここで挙げた各製品はすべて信頼のメーカーが研究・開発のうえで作りだした製品です。

 

いずれの製品であっても60cm水槽でろ過性能が不足するケースはあまり考えられないでしょう。

 

とはいえ流量や濾過槽容量に関してはテトラ バリューエックスパワーフィルター60(VX-60)がダントツの1位。

次いでエーハイムのちょっと高級なエココンフォート2234が続きます。

上部フィルターの場合にはGEX グランデRがトップですが、他製品との差は小さいです。

2. 寸法

次に水槽台や設置場所の関係で重要になってくる寸法です。

我が家の水槽台は背が低いため、特に高さは重要です。

水槽の設置環境により様々な制約が考えられます。

メーカー 機種 寸法
奥行 高さ
GEX グランデ600R 51.3cm 13.5cm 13.5cm
GEX グランデカスタム 600 51.3cm 13.5cm 19.5cm
コトブキ トリプルボックス 600 53.5cm 11.5cm 18.5cm
GEX メガパワー6090 20cm 20cm 33cm
コトブキ パワーボックスSV450X 23cm 28.5cm 34cm
テトラ バリューエックスパワーフィルター60 21.2cm 20cm 27.5cm
エーハイム クラシック2213(500) 18cm 18cm 35.4cm
エーハイム エココンフォート2234 20.5cm 20.5cm 37cm
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上部フィルターに関しては、60cm水槽上にピタリと設置する関係で差が少ないです。

ただし、コトブキ トリプルボックス600が僅かに奥行きが短いことがわかると思います。

奥行が短いということは、それだけ水槽上の空きスペースが広がるということです。

「上部フィルターにしたいけど、出来るだけ水槽上を開けておきたい」という方にはオススメできます。

 

外部フィルターに関してはあまり大きな差はありません。

大きな違いとしては、形状の違いです。

GEX メガパワー6090エーハイム クラシック2213と言った円柱状のもの(幅と奥行が同じ)と、コトブキ パワーボックスSV450Xテトラ バリューエックスパワーフィルター60のような四角柱状のものがあります。

 

基本的に容量効率の点から四角柱状の方がコンパクトになるはずですが、それほど大きな差はありません。

最も細身なのがエーハイム クラシック2213、四角柱状ではテトラ バリューエックスパワーフィルター60が最もコンパクトとなります。

 

ただし、エーハイム クラシック2213の寸法には罠があります。

もちろん寸法自体はコンパクトなのですが、他製品と違ってパイプが本体下部に備わっています。(下図)

この形状のためにホースの取り回しによっては寸法以上の場所が必要になる可能性があります。

 

もちろん基本的には小さければ小さい方が良いですが、小さくするということは使い勝手や耐久性、信頼性を損なう可能性もあります。

もし設置場所の制約が少ないのであれば、寸法の小ささはあまり意識せずに選択すると良いのではないかと思います。

難しい所ですね。

価格&付属ろ材による比較

次に重要な価格の比較です。

いくら性能が良くても価格が高くてはちょっとためらってしまいますよね。

また、ちょっと価格が高くてもろ材がセットの商品であれば結果的にお得と言えます。

ここでは価格とろ材の付属状況を比較したいと思います。

メーカー 機種 最安価格(送料込)※1 付属ろ材※2
Amazon 楽天市場 Yahoo! リング 活性炭 ウール
GEX グランデ600R 4,811円 3,380円 3,700円  
GEX グランデカスタム 600 3,980円 3,899円 4,389円  
コトブキ トリプルボックス 600 2,522円 3,075円 3,075円  
GEX メガパワー6090 7,608円 6,980円 6,980円
コトブキ パワーボックスSV450X 7,139円 6,868円 6,868円  
テトラ バリューエックス60 6,286円 6,738円 6,738円
エーハイム クラシック2213(500) 9,470円 9,800円 9,230円  
エーハイム エココンフォート2234 10,500円 9,800円 9,828円  
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※1 価格はすべて執筆次点(2019年8月12日 14:45時点)のものです。

※2 付属ろ材の表記について

・「リング」:リングろ材やボールろ材など多孔質素材を使ったろ材全般を意味しています。

・「活性炭」:活性炭系の吸着ろ材全般を意味しています。

・「ウール」:フィルター専用設計のウールやスポンジなどのろ材全般を意味しています。

 

ご覧の通り最大で4倍近い大きな差が開きました。

 

全体的に上部フィルターは外部フィルターより安い傾向にあります。

また、エーハイム製のろ過装置が割高であることがわかると思います。

 

上部フィルターは特にコトブキ トリプルボックス600が安価です。

付属品も他製品と差がなく、単純に価格が安いです。通販サイトを見て回った感想としては、需要が少ないためやや投げ売りに近い状況に感じられました。

特にこだわりがなく60cmのろ過機が欲しいのであれば、圧倒的にオススメできる1品だと思います。

「出来れば外部フィルターがいいなぁ」という方であっても、この安さを見ると惹かれてしまいますよね。

一方で外部フィルターに目を向けると流量や濾過槽容量部門でトップだったテトラ バリューエックスパワーフィルター60(VX-60)またもやトップです。

性能面でも価格面でもトップということで間違いない1品と言っていいでしょう。

付属品に関しても、GEX メガパワー6090と並んでリングろ材・活性炭・ウールの3点をすべて同梱しています。

 

見た目や寸法、ブランドなど何らかのこだわりがない限り、テトラ バリューエックスパワーフィルター60(VX-60)が最強の外部フィルターと言って差し支えないでしょう。

特徴による比較

それぞれの製品の特徴は、人によっては良いものであったり悪いものであったりします。 

 

似たような特徴を持った製品があっても、スペックのように数字で比較ができません。 

そのため優劣をつけることはしませんが、それぞれの製品の特徴に一通り触れていきたいと思います。

 

まず始めに上部フィルター3種ですが、残念ながらあえて語るような際立った特徴はありません。いずれもいくつか謳われる特徴はあっても、差と言えるほどの大きな違いはありません。

単純に水を組み上げて流すろ過機としても特にシンプルな構造をしているため差別化が図りにくいものと思われます。

 

ただし、GEX グランデカスタム600は濾過槽が2段構造になっています。

これにより濾過槽容量がダントツで広く5.2Lとなっています。

 

上部フィルターの選び方としては以下の通りとなりそうです。

流量:GEX グランデ600R

濾過槽容量:GEX グランデカスタム600

寸法と価格:コトブキトリプルボックス 600

ただし、流量については3機種で大きな差がありません。

単純に濾過槽容量のGEX グランデカスタム600か、低価格なコトブキトリプルボックス 600かという選択になると思います。

 

次に外部フィルターです。

外部フィルターも構造自体はシンプルですが、上部フィルターに比べて差別化が進んでいます。

GEX メガパワー6090

メガパワー6090の最も大きな特徴は水中ポンプ方式である点です。

通常、外部フィルターと言えばろ過器自体に水中ポンプが設置されていますが、メガパワー6090の場合には水槽内に水中ポンプを設置します。

 

これにより以下のような利点と欠点が考えられます。

利点
  • 濾過槽が大きくないのに5Lという大容量の濾過槽容量
  • 濾過槽側がただのタンクというシンプルで信頼性ある構造
  • 呼び水が不要
  • ろ過槽を開けなくてもポンプのメンテナンスが出来る
欠点
  • 水槽内の場所を取る
  • 水中ポンプにゴミが溜まりやすい
  • 見栄えが悪い

 

本体には取手があり、中には取手付きのバスケットが付属しています。

使い勝手に関してはかなり使いやすい部類と言えるでしょう。

コトブキ パワーボックスSV450X

残念ながら最もこれといった特徴が謳われていないのが本機種です。

実は私はこの製品と、エーハイム エココンフォート2234を併用しています。

既に1年以上使用していると思いますが、ホームページの説明ではわからない利点と欠点をいくつか紹介します。

 

良い点としてはシンプルな四角い形状である点です。

場所を無駄に取らず、余計な凹凸もないためスッキリと収まってくれます。

また、残念ながら本体に取手がないため持ち運びはそれほど便利ではないものの、フタに持ち運び用のスリットが入っており不便ではありません。

呼び水ボタンについては四角くて大きいため、外部フィルターの中ではかなり押しやすい部類だと思います。

 

ちなみに私がこれを買った理由は、見た目が一番良かったからです。

 

詳しくはレビュー記事をご覧ください:

テトラ バリューエックスパワーフィルター60

圧倒的なコストパフォーマンスで最早あまり言うことがありません。

圧倒的な性能と価格の安さこそがこの機種の一番の魅力と言っていいでしょう。

メーカーのホームページを見ても、シンプルで低価格であることを一番の売りにしているようです。

 

また、地味に便利だと思うのが「イージーメンテナンス」と呼ばれるホースの着脱機構です。

詳しくはメーカーの製品ページをご覧いただくと早いのですが、ホースを吸水・排水まとめてワンタッチで着脱できます。

メンテナンス時にホースを外すとちょろちょろと多少の水が垂れてしまうものですが、この仕組みならその心配が激減します。

エーハイム クラシック2213

昔からこの形。

最早今となっては特徴がないことが特徴のような1台です。

真緑の外観やホース、パイプ類の見た目はお世辞にも良いとは思えませんが、これを愛好する人が後を絶ちません。

この記事内で説明したように、価格は高いです。

エーハイム エココンフォート2234

今回比較した中でも最も割高だったのがこの機種です。

コトブキ パワーボックスSV450Xと一緒に私自身が愛用しています。

スペックとしては平均を上回るものですが、価格が高いためあまり選択する人はいないかもしれません。

私は偶然中古品を安く手に入れたため使っていますが、もし普通に買うならテトラを選んでいたかもしれません。

 

特徴としては本体にある大きな取手です。

この取手は本体を持って移動するにも便利ですが、それ以外の機能が備わっています。

この取手を動かすことで呼び水ができるのです。

てこの原理で呼び水ができますから、必死に呼び水ボタンを押す必要がなくなります。軽い力ですいすい呼び水が可能です。

 

また、なんといってもバスケットが一体形状なのが嬉しいです。

中身をごっそりまとめて取り出して、更に中身を3つのバスケットに分割できます。

価格が高いことを無視すれば非常に便利な一品です。

詳しくはレビュー記事をご覧ください:

まとめ

60cm水槽用のフィルターとして検討されることが多い7機種をピックアップして徹底的に比較してみました。

私自身も比較検討しているうちの2機種を実際に使用し、過去にはそれ以外のフィルターも多く使用してきました。

 

今回改めてじっくりと製品の仕様や特徴を読み込み感じたのが上部フィルターのお得感です。

もし水槽上面を半分程度埋めることに抵抗がないのであれば、上部フィルター一択と言っても良いと思います。

私の場合には水槽用のキャノピーを自作していますから、上部フィルターを設置しても外からは全く見えないようにすることが可能です。

diy-kagu.hatenablog.com

 

また、外部フィルターとしてはテトラの圧倒的なコストパフォーマンスに驚いています。

私がコトブキ SV450Xを購入した時もよく比較検討したつもりでしたが、当時に戻れるならテトラを買っていたと思います。

水槽用キャノピーをリメイクしつつ作り方を解説

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水槽の上部を覆い、照明や機材、配管を綺麗に隠してくれる「キャノピー」の最も簡単な作り方を解説します。

 

以前、DIYを始めて間もないころにキャノピーを自作していたのですが、これの出来があまりに悪いということでリメイクします。

リメイクしつつ、構造を解説します。

おそらく水槽に被せるキャノピーの構造としては最もシンプルなものだと思います。

 

以前のキャノピーの製作記事はこちら:【自作キャノピー】水槽上部の囲い「キャノピー」の作り方【光漏れ防止・配線隠し・照明隠し】

 

▼出来が悪い現在のキャノピーがこちら

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構造

まず始めに構造を解説します。

極めてシンプルで、強度的にはボンドだけでも十分OK。

材料はホームセンターで揃います。カットしてもらうと手軽で良いです。

 

まずは枠組みです。

これは水槽のサイズにピッタリ合うサイズとします。

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例えば我が家の水槽は一般的な60cm水槽で、幅60cm・奥行30cmです。

だからこの枠も60cm×30cmで製作します。

15mm角程度の角材を使うと良いと思います。

ホームセンターに行くと2x4材などと並んで19mm角の角材が売られていて、おそらく一般的に手に入りやすい素材としては最も安価だと思います。

19mm角ともなれば強度はバッチリ。

 

次にこの枠組みを覆う板を用意します。

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ホームセンターでカットを依頼する場合には、板の長さに注意が必要です。

枠組みの周りをピッタリ覆う場合には、板の厚みも考慮して長さを計算しないといけません。

 

斜めから見るとこんな感じです。

これがキャノピーの外から見える部分であり、照明や配管を隠してくれる部分です。

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最後に枠組みを板で覆えば完成です。

枠組みと板はボンドで固定するだけで十分な強度が得られます。枠組みが水槽の縁に乗るわけです。

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必要に応じて配管用の穴をあけたり、照明にあわせて寸法を微調整するとなお良いでしょう。

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出来の悪いキャノピーの分解

まずはキャノピーを分解します。

作りなおしても良いのですが、既存の部品をすべて再利用するリメイクで進めたいと思います。

 

長年の使用で、特に水面に近い部分は真っ黒です。カビでしょうか?

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角の金具はサビサビ。

接着はボンドだけで十分と先述しましたが、当時は不安で金具をつけたんだと思います。

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構造はシンプルなので、分解も簡単です。

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材料は角材4本と板4枚です。

部品の清掃と補修

板は防腐剤が塗布されており、汚れも目立ちます。角材は黒い汚れがひどいです。

研磨したり、カンナをかけて綺麗にしていきます。

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また、ボルト用に開けた穴は木工パテを利用して塞いでいきます。

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板の拡張

リメイクする際にどうしてもやりたかったことがあります。

その1つが板の拡張です。

 

このキャノピーを自作した当初は、何も考えておらずに水槽ぴったりサイズで作っていました。

しかし、水槽用照明って水槽よりちょっと幅広なんです。

だから、キャノピーが乗ったままだと照明が乗らなかったんです。

 

そこで、板の横幅をちょっとだけ拡張します。

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手持ちの板をちょうど良いサイズにカットして、板に継ぎ足します。

 

同様に配管用に短くしていた辺の板も拡張。

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こちらは配管用の穴をあけなおします。

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組み立て

板の拡張と配管用の穴あけができたので、組み立てていきます。

ボンドだけで強度は十分と言いましたが、今回はビス止めします。

なぜならボンドの乾燥を待つのが面倒くさいからです。

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板を貼り合わせれば完成。

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塗装

今回やりたかったのがまさにコレ!

キャノピーにピッタリな塗料を発見してしまって、キャノピーのリメイクを決意したわけです。

 

まずはオイルステイン(白)で下塗りをします。

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通常では不要な手順ですが、白いステインが余って邪魔なので積極的に消費しています。

 

ステインの乾燥を待って、魅力的な塗料を塗ります。

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その塗料がこちらです。

 

パステルサンドという色で、これを見て一目惚れでした。

完成

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完成しました。

パステルサンドは土塗りの壁のような感じですごくいい感じです。

この塗料、水性で塗りやすく強度が高いと良いことづくめです。

 

今後色々なものに使っていきたいです。

 

【オトシンクルス繁殖計画#7】計画変更【ラスボラエスペイ繁殖計画#1】

「オトシンクルス繁殖計画」と題して、オトシンクルスの繁殖に挑戦しています。

対象となる生体は、チャームで購入したオトシンクルスで購入後1~2年ほど飼育しています。全部で4匹います。オスメスの区別もつきませんが、何はともあれ隔離して試行錯誤を始めてみることにしました。

手っ取り早く繁殖のコツを知りたい方はこちら:繁殖の難しい淡水熱帯魚を繁殖させる6つのポイント

「オトシンクルス繁殖計画」は記録を怠って途中で途切れてしまいましたが、この6つのポイントを守ることで繁殖成功しました。

調べていく中でわかったこととして、繁殖が難しいといわれる種も含めた多くの熱帯魚はこの6つのポイントを守ることで繁殖が可能であるということです。

是非チェックしてみてください。

 

現在の繁殖計画の方針は以下の通りです。

  • 水温は26度固定
  • phは弱酸性から中性を維持(6.8~7.5)
  • 少々の水草を設置
  • 底床はなし
  • 食いつきの良い餌を1日3回与える(冷凍アカムシ等の高たんぱくな餌)
  • 週に1回50%の水替え

前回のおさらい

餌付けがうまく行かず、常に警戒して隠れているオトシンクルスのために、おとなしいラスボラエスペイを混泳させてあげました。

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一時中断

我が家のオトシンクルスは、この計画初期から心配していた通り既に齢3年近い(もしくは超えている)です。

普通に寿命を迎えてもおかしくない時期で、毎週の大量換水や隠れ家の少ない環境にストレスを受けているのではないかと不安でした。

そうこうしているうちに2カ月以上が経過しましたが、いつまでも環境に慣れず餌付けもイマイチということで一端繁殖計画は中断します。

 

もし再開するとすれば、新たな個体を購入してこようと思います。

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ラスボラエスペイ繁殖計画始動

と、言うことでオトシンクルスのお供として入れていたラスボラエスペイの繁殖計画として水槽は継続しようと思います。

ラスボラエスペイはオトシンクルスほどの繁殖難易度はありませんが、繁殖事例が当たり前に確認できるほどの魚ではありません。

オトシンクルス繁殖計画を進める傍ら、海外を中心とした熱帯魚の繁殖に関する情報を探しまわり、以下の記事にまとめました。

繁殖の難しい淡水熱帯魚を繁殖させる6つのポイント

この6つのポイントを活かしつつ、ラスボラエスペイ繁殖計画を進めたいと思います。

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なお、ラスボラエスペイが産卵する水草はマツモのように縦長のふわふわした水草のようです。

元々入れていたアヌビアスナナ付きの岩は撤去し、ホームセンターで買ってきた安価な作り物の草もどきを入れておきました。

 

なお、オトシンクルスのお供として入れている期間も繁殖行動らしき行動を見せています。

この繁殖方法のポイントを押さえさえすればラスボラエスペイくらいなら簡単かもしれません。

繁殖の難しい淡水熱帯魚を繁殖させる6つのポイント

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ペットショップで販売される多くの熱帯魚は特殊な方法により繁殖を促しています。

このお陰で、従来では繁殖が難しかった魚種であっても安定して低価格で供給することが可能になりました。

 

アクアリウムを趣味にする者にとっては、魚の選択肢が広がりお財布にも優しいと良いことづくめです。

しかし、唯一の難点としてこうした魚種は自家繁殖が大変難しいです。

気が付いたら繁殖していたという事例は稀に聞かれるものの、一般的な設備と道具で安定して繁殖に成功している事例は非常に珍しいです。

例えば飼育の簡単なコイ科のラスボラエスペイ、多くの人に愛されるオトシンクルスなども繁殖の難しい代表的な魚です。

 

ここではそうした繁殖の難しい淡水熱帯魚全般について、よく言われる繁殖のポイントをまとめて紹介します。

元はオトシンクルスの繁殖に特化した記事を製作する予定でしたが、調べていけば調べていくほど魚種に特化した繁殖方法など存在せず、いくつかの手法はほぼすべての魚種に適用可能な方法であろうと判断しました。

雌雄の判別

まずはじめに、繁殖のために最低限必要な雌雄の判別方法を紹介します。

雌雄の判別方法が容易で情報も豊富な魚種もたくさんある反面で、雌雄の判別が難しい魚種もおおくあります。

ポイント1 メスはオスより大きい

代表的な雌雄の判別方法です。

稀にこの判別方法が通用しない魚もいますが、一般的にはメスがオスより体が大きいです。

体全体が大きいケースや、幅が広いケース、お腹が大きいケースなどがあります。

特にお腹が大きいケースでは、繁殖前のみお腹が大きくなる場合もあります。

冒頭で挙げたオトシンクルスもメスがオスよりも体が大きい魚です。

なお、オスがメスや縄張りを守ろうとする習性がある一部の魚種ではオスの方が体が大きいことがあります。

ポイント2 メスはオスより地味

基本的に、メスはオスより地味な色彩をしていることが多いです。

魚種によっては逆の場合や、差異がほとんどない場合もあります。

冒頭で挙げたラスボラエスペイはメスがオスより地味な魚です。

ポイント3 オスには外部生殖器がある

オスに見てわかるような外部生殖器がある魚種も多く存在します。

場所は腹びれ付近であることが多く、外部生殖器の有無で雌雄を判別することが可能です。

繁殖のポイント

繁殖の難しい魚種全般に通用する、繁殖のポイントを紹介します。

①雌雄を隔離する

以降で紹介する繁殖のポイントは、通常の飼育水槽で行うことが難しいものが多いです。

そのため、まずはじめに繁殖させたい魚種を隔離しましょう。

魚種によってオスとメスが1対1が良い場合や、複数のオスと1匹のメスが良い場合などが存在します。

まずはオスとメスを1対1で隔離し、繁殖する様子がない場合にはオスを1~2匹追加してください。

②繁殖に適した環境の構築

雌雄を隔離した水槽の環境を、繁殖に適した環境へ仕上げます。

フィルターはどのようなものでも構いませんが、一時的な隔離ですので安価でエアレーション効果も見込め、緩やかな流れを生み出すことができるスポンジフィルターがオススメです。

魚の卵は常に新鮮な水を必要とします。

そのため最低限水の動きがなくては産卵場所として適していないと判断する魚種も多く存在します。

魚種によって水草や壁面、岩など様々な物に産卵します。

魚種ごとに繁殖行動を調べ、わかる場合には適したものを入れてください。

わからない場合には以下の2点を入れることで多くのパターンを網羅することができます。

  • 岩に活着させたアヌビアス系の水草
  • マツモなどの強く背の高い水草

底材は基本的に不要です。

ベアタンクで構いません。

③高タンパクな餌を与える

繁殖行動を誘発させるために、高タンパクな栄養豊富な餌をたっぷりと与えます。

冷凍アカムシやブラインシュリンプなどの生き餌系は魚の食いつきも良いため最適な餌です。水の汚れはこまめに水替え・掃除することで対応しつつ、こうした栄養豊富な餌をたっぷりと与えてください。

④週1回の50%程度の大量換水

魚は環境の変化を敏感に感じ取り、時にそれが繁殖行動の引き金になります。

そのため週に1回、50%程度の大量の水替えを行います。

もちろんphは飼育水と新しいカルキ抜きした水が同一であることを確認し、温度も十分にあわせてから行います。

もし飼育している魚種が特殊なphを要求する魚の場合には、新しいカルキ抜きした水のphを調整してください。

phを下げるには「テトラ PH/KHマイナス」、phを上げるには「テトラ PH/KHプラス」が有効です。

 

もし飼育水と新しいカルキ抜きした水のphが異なる場合には、20%程度の換水を行い徐々に近づけていってください。

⑤水温を調整する 

例えば熱帯魚の場合、多くの魚種は26度付近が適温です。

しかし、一般的に水温が上がれば代謝が活発になり、活動が盛んになります。

水温を調整可能なヒーターを使用している場合には、水温を27度~28度まで上げてしばらく飼育してみてください。高水温に弱い魚の場合には避けてください。

また、水温の変化により繁殖行動が誘発される場合があります。

ヒーターの設定温度自体を変えるというよりは、水替えの際に温度の低い/高い水を入れて水槽内の水温を一時的に2~3度変化させてみてください。

ただし、環境変化に弱い魚を弱らせる可能性があるため魚種ごとの特徴を鑑みて実施してください。

⑥phを変化させる

魚種ごとに適切なphが存在します。

大抵の場合幅があり、適切なphを越えた場合でも元気に飼育できることも珍しくありません。

まずは魚にあったphで様子をみて、繁殖行動が観察できない場合にはphを上下させて更に様子を見てください。

phを下げるには「テトラ PH/KHマイナス」、phを上げるには「テトラ PH/KHプラス」が有効です。

最後に:様子を見ながら変化を与える

特に繁殖の難しい魚種では、一定の手順により繁殖を促すことができません。

個体ごと、環境ごとの差があります。

そのためここで紹介した6つのポイントを守り、2~3週間様子を見て変化がない場合には以下のような点を変化させ、更に2~3週間様子を見るという流れを繰り返しましょう。

  • 水温の上げ下げ
  • phの上げ下げ
  • 水槽内の水草や岩の追加/撤去
  • エアレーションの追加/撤去
  • 水流の調整(フィルターを変更したり、流量・向きを調整する)

【オトシンクルス繁殖計画#6】ラスボラエスペイ繁殖計画??

「オトシンクルス繁殖計画」と題して、オトシンクルスの繁殖に挑戦しています。

対象となる生体は、チャームで購入したオトシンクルスで購入後1~2年ほど飼育しています。全部で4匹います。オスメスの区別もつきませんが、何はともあれ隔離して試行錯誤を始めてみることにしました。

手っ取り早く繁殖のコツを知りたい方はこちら:繁殖の難しい淡水熱帯魚を繁殖させる6つのポイント

「オトシンクルス繁殖計画」は記録を怠って途中で途切れてしまいましたが、この6つのポイントを守ることで繁殖成功しました。

調べていく中でわかったこととして、繁殖が難しいといわれる種も含めた多くの熱帯魚はこの6つのポイントを守ることで繁殖が可能であるということです。

是非チェックしてみてください。

 

現在の繁殖計画の方針は以下の通りです。

  • 水温は26度固定
  • phは弱酸性から中性を維持(6.8~7.5)
  • 少々の水草を設置
  • 底床はなし
  • 食いつきの良い餌を1日3回与える(冷凍アカムシ等の高たんぱくな餌)
  • 週に1回50%の水替え

前回のおさらい

前回は餌付けがうまくいかないことを報告しました。

また、線虫が大量発生していることもお伝えしていました。

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前回:【オトシンクルス繁殖計画#5】大量換水2回目&餌付けに難航して線虫大量発生 - ドリリウム

線虫はいなくなりました

始めに、大量発生していた線虫はあっさりといなくなりました。

対策は餌を減らしただけです。

我が家のオトシンクルスは2年くらい飼っているにも関わらず非常に憶病です。

特に隔離を初めてからは常に物陰に隠れていて、人が近づくと逃げ惑います。

 

そんな調子ですから、餌をしっかり食べてくれないのです。

繁殖のためにはたっぷりと栄養を取らせることが肝要です。そのため、あえて多めに餌をあげて長めに放置していたのですが、結果としては線虫の大量発生を招きました。

 

実は現在でも餌付けはいまいちうまくいっていません。

タブレット上のエサも、粒上のエサも、冷凍アカムシすら食いつきが悪いです。

ただ、体型は変わっておらず餌を食べていないということはなさそうです。

 

一般的な寿命から考えるに、我が家のオトシンクルスはかなり老齢です。

もしかするともう積極的な繁殖はしないのかもしれません。

生体追加

オトシンクルスではありません。

我が家の水槽に、オトシンクルス同様長らくいるラスボラエスペイと言う小さなコイ科の魚を追加しました。

オトシンクルス並みに小柄でおとなしく、混泳にはピッタリです。

 

特に確証はなかったのですが、他に泳いでいる魚がいればオトシンクルスたちも出てきてくれるようになるのではないかと考えました。

また、線虫発生を招いた餌余りの問題も、ラスボラエスペイが餌を食べてくれることで心配なくなります。

 

しばらくはラスボラエスペイを混泳させ、オトシンクルスの様子を見たいと思います。

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毎週50%の換水は継続しており、餌も冷凍アカムシを中心に高タンパクな餌を多めに与えています。

もしかするとラスボラエスペイが先に繁殖しちゃうかもしれません。

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