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レイズドベッドのメリットとデメリット

レイズドベッドとは、草花や野菜・果物を育てるための手法のひとつです。

一般家庭における家庭菜園に取り入れられることの多く、オシャレな見た目と高い実用性を兼ね備えています。

レイズドベッドは日本国内においてまだまだ十分に認知・普及しているとは言えません。

このページではレイズドベッドのたくさんの魅力と、デメリットについても解説します。

レイズドベッドのメリット

1.土壌改良の必要がない

レイズドベッドの大きな特徴のひとつは、土壌改良の必要がないという点です。

お庭で家庭菜園を始める場合、地面をしっかりと耕して石灰や腐葉土、堆肥などを使って土壌改良を行います。また、土壌改良は一度では成らず、毎年毎年繰り返し行うことで少しずつ土壌が改良されていきます。

しかし、レイズドベッドを使えば地面の上にレイズドベッドの高さ分の新しい培土を敷き詰めますから、土壌改良の必要がありません。

砂地や砂を多く含む地域では、その高すぎる排水性と低すぎる保水性や保肥性を気にせず家庭菜園を楽しめます。

逆に、粘土質の地域では、高すぎる保水性や保肥性と低すぎる排水性を気にせず家庭菜園を楽しむことができます。

同様にphについても気にする必要がありません。

また、レイズドベッドに敷き詰めた良質な培土と有機物のお陰で、その下にある地面も年々土壌改良が進みます。

地植えでは厄介な排水性の確保と保肥性や保水性のバランスが完璧に取られた状態から家庭菜園をスタートすることができます。

これはまさに地植え栽培とプランター栽培の良いとこ取りです。

2.見た目がオシャレ

お庭にそのまま野菜を植える場合、乱雑に野菜を植えれば荒れた野原のようになってしまいます。

そのため、通常は畝(うね)を立てて野菜を育てます。よくある畑と同じ状態です。

畑は野菜を育てるための最も合理的な姿ですが、その一方で見た目が良いとは言えません。機能的ではあるものの、オシャレとは言えません。

せっかくの自宅の前のお庭ですから、オシャレに仕上げたいものです。

野菜を育てるからと言って、ガーデニングを諦める必要はないのです。

その点において、レイズドベッドは野菜を植える領域とそれ以外の領域が明確に区切られます。

これによって、見た目が非常にすっきりとします。野菜を植える領域以外にグランドカバーを植えたり、レンガ敷きや砂利敷き、ウッドチップ敷きなどにすることもできます。

また、レイズドベッド自体がオシャレなアクセントとしてお庭を引き立てる効果もあります。

レイズドベッドの素材には木や石、金属など様々な素材が使われ、形状も多種多様です。

特に木や石で作られたレイズドベッドはそれだけで独特の味わいを持ち、お庭によく馴染みます。

3.植物の生育が良い

レイズドベッドは一般的なプランターに比べて容量が非常に大きいです。

このため、例えば排水性が良すぎて保肥性や保水性が悪い安価な培養土を使った場合でも、十分な肥料や水分を土の中に蓄えることができます。

レイズドベッド内の培土は地面とつながっており、実際の土の総量は地植え以上ということができます。

土の量は多ければ多いだけ、肥料や水やりの管理が容易になります。

土の量が多いため、通常では難しいほどの過密な植え付けにも耐えることができます。

特に木や布で出来たレイズドベッドは通気性も良好で、植物の生育をより一層良くしてくれます。

それ以外にも、レイズドベッド内を人が歩くことがありません。通常の畑であれば、畝のすぐ横を人が歩きます。これによって土壌が少しずつ押し固められてしまいますが、レイズドベッドであればその心配はありません。

それに加えて、レイズドベッド内の土壌温度は冬から春にかけて、地面より早く暖かくなります。逆に秋から冬にかけて、ゆっくりと冷えていきます。土壌の保温効果が高く、長い期間に渡って植物を育て続けることができます。

4.植物の管理がしやすい

レイズドベッドは地面から数十センチメートルの高さがあります。

このため、地面に植えられた植物に比べると管理がしやすいです。

通常のレイズドベッドは高さが30cm~40cm程度であることが多いですが、これだけで雑草の処理や薬剤の散布、脇芽かきのような処理や施肥、水やりのグッと楽になります。

しゃがんだり、腰を曲げることが難しい方であっても、高さ60cm程度のレイズドベッドであれば立ったままほぼすべての作業を行うことができます。

車いすやお身体の不自由な方であっても、適切な高さのレイズドベッドを用意することで園芸を楽しむことができるのです。

その他にも、培土の流出が少なく、畝作りの必要もない、雑草が少ないなど作業性が向上する多くのメリットが存在します。

レイズドベッドのデメリット

1.簡単に移動・廃棄ができない

レイズドベッドはプランターと比べると非常に大きなもので、簡単に処分することができません。

もちろん多くのレイズドベッドは木や石、樹脂、金属、布などで作られています。そのため地域ごとのルールに従って処理することはできますが、土の撤去やレイズドベッドの解体など手間がかかることに違いはありません。

そのため、レイズドベッドを立ち上げる際にはその先数年は間違いなく使うだろうという見込みを立ててから立ち上げることをおすすめします。

2.初期コストがかかる

レイズドベッドを購入する、あるいは製作するには材料の購入コストがかかります。

日本国内ではレイズドベッドの既製品はバリエーションが少ないため、DIYで製作する方法が一般的です。

例えば、2m×1m程度のレイズドベッドを木で製作する場合には5,000円~7,000円程度の材料代が必要になります。

これに加えて、レイズドベッドを満たすだけの土を市販の培養土で済ませるには、やはり5,000円~7,000円程度かかります。

詳しくは以下の記事でレイズドベッドの製作手順を解説しています。

費用についても詳細に計算しているため、気になる方はチェックしてみてください。

3.既製品が少ない

レイズドベッドの認知・普及が進んでいない大きな原因のひとつは既製品が少ないという点です。

海外に目を向けると多種多様なレイズドベッドを販売しているのですが、日本国内では本当に僅かなバリエーションしかありません。

また、その僅かなバリエーションの大半は折角のオシャレさや耐久性・強度を度外視したものが占め、現実的な選択肢としては自分で製作するしかないという現状があります。

レイズドベッドとは?

レイズドベッドとは、草花や野菜・果物を育てるための手法のひとつです。

一般家庭における家庭菜園に取り入れられることの多く、オシャレな見た目と高い実用性を兼ね備えています。

レイズドベッドは2つの英単語で構成されています。

レイズド(Raised)は「高く持ち上げられた」という意味です。

ベッド(Bed)は「土台」や「苗床」、つまり植物を植える場所を意味しています。

組み合わせることで、「高く持ち上げられた苗床」という意味になります。

実物をご覧になった方がわかりやすいですので、実物のレイズドベッドの写真を用意しました。

ご覧の通り、地面大きな木の枠が設置され、その中に土が満たされています。

これがレイズドベッドです。

レイズドベッドの定義と形状

レイズドベッドには大きく分けて2つの形状が存在します。

1つは地面に接しているレイズドベッドです。

地面とレイズドベッド内の土はつながっており、プランター植えと地植えの良いとこ取りをしたような構造になっています。

しかし、既製品のレイズドベッドのなかには、構造強度上の都合で底がフタをされているものもあります。

主に布製のレイズドベッドに多く、プランターとの違いが非常に曖昧です。

レイズドベッドに明確な定義は存在せず、こうした製品もレイズドベッドとして紹介・販売されることがあります。

もう1つは地面から完全に浮いているレイズドベッドです。

プランターに長い脚を生やしたような形状をしており、こちらもプランターとの違いが非常に曖昧です。

英語圏の情報によれば、こうした製品は「Raised Planter Box」や「Eleveted Planter Box」と呼ばれていることが多いものの、レイズドベッドの一種と考えられています。

レイズドベッドの効果と魅力

レイズドベッドの1番の魅力と言っても良いのがオシャレな外観です。

お庭に畝を作って野菜を育てると、非常に合理的な「畑」になってしまいます。オシャレなお庭とは対極に位置するような存在です。

しかし、レイズドベッドであれば素材を問わず野菜を植えるスペースを明確に区切ることができます。

素材によってはそれ自体が独特の魅力を発し、オシャレなお庭作りの一助になります。

こうしたオシャレな見た目以外にも多くの実用的なメリットが存在するのがレイズドベッドの魅力です。

  • 地面を耕す必要がない
  • 土壌改良の必要がない
  • 質の低い培養土でも植物がよく育つ
  • 排水性が良い
  • 適度な保肥性や保水性を保つことができる
  • マルチやトンネル、温室や支柱立て、つる性植物のアーチなど自由な家庭菜園が楽しめる
  • お庭にデザインの一部として取り込むことができる
  • 高さがあるため植物の管理がしやすい
  • 高さ次第では腰を屈めずに作業が出来る
  • 車いすの方でも園芸を楽しむことが出来る

レイズドベッドの素材

先ほどご覧いただいたレイズドベッドは木で作られていました。

木で作られたレイズドベッドはナチュラルな雰囲気が素敵ですが、レイズドベッドの本質は地面の上に培土の厚い層が存在するという点です。

つまり、枠を形作ることが出来れば素材は問いません。

以下に代表的なレイズドベッドの素材を解説します。

1.木

レイズドベッドの最も代表的な素材が「木」です。

自然の素材であるが故に多くのデメリットが存在するものの、それ以上のメリットが評価されレイズドベッドユーザーに強く支持されています。

木と一言に言っても、ホームセンターなどで手に入る加工済みの木材を使う場合もあれば、樹皮のついた丸太を組み合わせて使う場合もあります。

木のレイズドベッドのメリット

  • 通気性があり植物の生育を促す効果がある
  • 安価で入手性が良い
  • 自由な大きさを手に入れることができる
  • 自由に形に加工することができる
  • オシャレな外観を手に入れることができる
  • 有機物なので長期的に見ると分解され土壌改良に効果を発揮する
  • 既製品を組み合わせて手軽に始めることができる

木のレイズドベッドのデメリット

  • 風雨や水分に晒されることで腐食が進む
  • 腐食した際にはメンテナンスが必要になる
  • 曲線を描く形状は難しい

2.石

「石」もレイズドベッドの素材としてよく利用されます。

レンガのブロックを積み重ねて使ったり、セメントを使って自由な形を作ることもできます。

天然の石からは微量のミネラルが溶け出す場合がありますが、植物の生育にはほとんど影響しません。

石のレイズドベッドのメリット

  • 曲線を含め自由な形を作ることが出来る
  • 耐久性が高くメンテナンスをほとんど必要としない
  • 高級感や重厚感がある
  • オシャレな外観を手に入れることができる

石のレイズドベッドのデメリット

  • 既製品が存在しないため製作の手間がかかる
  • 素材の重量があるため製作時の運搬が大変
  • 素材が高価で初期コストがかさむ

3.樹脂

建材から工業製品、雑貨まで幅広く利用される「樹脂」(プラスチック)もレイズドベッドの素材として利用されます。

板状の樹脂をレイズドベッドの形に固定する場合や、柔軟性ある樹脂のシートを円形に折り曲げ、重なった部分をネジ止めする方法などが存在します。

DIYで製作する場合には前出の木や石が選ばれることが多く、樹脂のレイズドベッドは既製品として利用されることが多いです。

日本国内では既製品の樹脂製レイズドベッドがほとんど流通しておらず、DIYで製作することになります。

DIYで製作する場合には、市販のアゼシート(アゼ板やアゼナミなど)が適しています。

既製品として、樹脂でできた杭が連結したような製品が存在しますが、レイズドベッドにおいて重要な高さに制約があり、強度も低いなどいくつかの難点が存在します。

樹脂のレイズドベッドのメリット

  • 安価に手に入れることができる
  • 非常に滑らかな曲線を描くことができる
  • 耐久性が高くメンテナンスをほとんど必要としない
  • 傷に強く傷から腐食が進むことがない
  • 組み立てが簡単にできる
  • 自由な大きさを形作りやすい

樹脂のレイズドベッドのデメリット

  • 日本国内では既製品がほとんど流通していない
  • 黒一色の製品が多く、見た目が武骨になってしまう

4.金属

既製品のレイズドベッドで主流と言えるのが「金属」のレイズドベッドです。

シート状の金属を使って自作することも出来ますが、錆対策の表面仕上げが難しいです。

あえて錆を出して錆色をお庭に取り入れたいという場合を除いて、表面仕上げが済んだ既製品(ガルバリウム鋼板など)を選択することをおすすめします。

樹脂同様に日本国内ではほとんど流通していません。

金属のレイズドベッドのメリット

  • 様々な形状や寸法の製品が存在する
  • 耐久性が高くメンテナンスをほとんど必要としない
  • 曲がりにくい加工が施してあり強度がある
  • 金属特有の雰囲気がある
  • 塗装に適しておりペンキで塗装して自由な色を楽しめる

金属のレイズドベッドのデメリット

  • 日本国内では既製品がほとんど流通していない
  • スコップやクワなどで傷が付くと、そこから錆が発生してしまう

5.布

最近見かけることが増えてきた「布」で出来たプランターがあるように、布製のレイズドベッドも存在します。

布製のプランターは高い通気性から植物の生育に優れた効果を発揮しますが、布製のレイズドベッドにも同様の効果が見込めます。

布のレイズドベッドのメリット

  • 非常に安価に手に入れることができる
  • 非常に軽量で持ち運びがしやすい
  • 高い通気性があり植物の生育を促す効果がある

布のレイズドベッドのデメリット

  • あまり大きなサイズは存在しない
  • 素材自体に強度がないため扱いづらい
  • スコップやクワなどで穴が開く
  • 素材の劣化が早く耐久性が低い

【じゃがいも栽培】土寄せの時は枝葉ごと埋めてもOK

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じゃがいも栽培で必ず行わなければいけないのが「土寄せ」です。

株本に土を追加してやる簡単な作業ですが、いざ実践してみると1つの疑問が生じます。

 

それが、「根本に近い枝葉を埋めて良いのか?」ということです。

図で表すと以下の通りです。

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一番下の薄茶色が元々の土。

地植えなら地面だし、プランター植えなら種芋を植え付けた際に入れた土です。

その上の濃い茶色が土寄せ(プランターの場合は土を足した)した分の土です。

 

根本に近い枝葉が伸びている場合、土寄せした際に枝葉が埋まってしまいます。

 

これっていいの?

 

という疑問が生じた訳です。

結論:埋めてヨシ

結論から言えば、埋めてOKみたいです。

農家やその道のプロが情報を発信する便利な時代に感謝です。

色々なサイトやYoutubeの動画を見て回り、枝葉ごと埋めている様子が確認できました。

 

逆に、埋まる分の枝葉を取り除くような様子は見つからなかったため、枝葉は気にせず土寄せすればOKみたいです。

大体1段目の枝葉や2段目の枝葉くらいはそのまま埋めているケースが多いようです。

 

埋まってしまう枝葉をヘタに摘み取ると病気の原因になります。

追肥にはハイポネックス微粉(カリ肥料)がおすすめ

じゃがいもの土寄せは追肥と同時に行うことが多いです。

作業効率的にもタイミング的にも丁度良いため同時に行うようで、別に多少ズレてもOK。

 

そんな時に一般的な化成肥料を与えても構いませんが、化成肥料の量を少し控えめにしてハイポネックス微粉を与えると良さそうです。

ハイポネックス微粉は、その名の通り粉末状の肥料です。

その特徴はなんといってもチッソ6.5-リン酸6-カリ19という圧倒的なカリの豊富さ。

カリはデンプンの生成を促進させる働きがあり、植物の根の生長には欠かせない要素です。じゃがいもの実を肥大化させる効果があるため、土寄せを始めてから定期的にハイポネックス微粉を与えてやると大きな実をたくさん収穫することができます。

我が家の場合・レイズドベッドの場合

我が家はレイズドベッドで家庭菜園を楽しんでいます。

詳しくはこちら:【レイズドベッド徹底解説】お庭でオシャレな家庭菜園を始めよう!レイズドベッドの実践例と作り方(DIY) - ドリリウム

 

レイズドベッドでは、あらかじめ土をどけておいて種芋を植え、生長にあわせて土を寄せることもできます。

また、プランター植えのように生長にあわせて市販の培養土などと足すこともできます。

 

我が家のレイズドベッドは、底に枝葉を敷き詰めてかさ増ししている影響で徐々に土の表面が下がってきています。

そのためプランター植えのように培養土を継ぎ足す方法で土寄せしています。

 

そのため市販の培養土を土寄せに使うわけですが、市販の培養土には肥料分が含まれています。

そこで特段の追肥はせず、ハイポネックス微粉のみ定期的に与えています。

 

ちなみにハイポネックス微粉はジップロックに入っており、屋根があっても屋外に保管していると水分が入り込んでベチャベチャになります。

ベチャベチャになると扱いづらいので、私の場合は最初からペットボトルに移して水を入れて水溶液状にしています。

これならジョウロに注いで水で混ぜるだけなので簡単。

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もちろんしばらく置いておくと分離していますが、使う前によく振れば問題なし。

大物釣りに最適な「塩イワシ」を「業務用スーパー・バルト海いわし」(冷凍イワシ)で作る方法

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大物釣りに最適な「塩イワシ」。

身持ちが良いことから、遠投する投げ釣りにも適しており大物釣り全般に効果的です。

その遠投性からイワシミサイルなどと呼ばれます。

生き餌には敵わないものの、生き餌を除けばトップクラスの集魚力と遠投性、扱いやすさを備えた万能釣り餌だと思います。

ヒラメやマゴチ、根魚などのフィッシュイーター全般やクロダイ、マダイも対象魚になり得ます。

 

この「塩イワシ」、最近では釣具店で見かけることもありますが、まだまだ流通量は少ない印象です。

また、釣り餌としての認知度もそれほど高くありません。

 

そのため多くの釣り人は「塩イワシ」を自作しています。

しかし、近年の不漁の影響か、需要の変化によるものかわかりませんが程よいサイズのイワシの入手が困難になってきています。

 

そこで、今回は業務用スーパーで安定して入手可能な「バルト海いわし」を使って「塩イワシ」を自作してみたいと思います。

ちなみに500g198円と激安。

バルト海イワシはキビナゴの仲間

まず始めに、このイワシを見た釣り人は「なんていう種類のイワシだろう?」と疑問に感じるはずです。

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その答えはパッケージに記載があるのですが「ヨーロピアンスプラット」という種類の魚です。別名を「ヨーロッパキビナゴ」と言います。

詳しくはWikipediaを参照してみてください。

ヨーロピアンスプラット - Wikipedia

 

ヨーロピアンスプラットはニシン科スプラット属、一方でマイワシはニシン科マイワシ属、カタクチイワシはニシン科カタクチイワシ属です。

ニシン目ニシン科までは合っていますが、キビナゴに近い魚のようです。

ただし、イワシと訳されたりイワシとして流通することもありますし、そもそも見た目からして日本でよく見かけるキビナゴとはずいぶん違います。

 

重要なのはこのヨーロッパキビナゴが塩イワシに適しているかどうか?です。

(塩ヨーロッパキビナゴと呼ぶべき?)

 

キビナゴは釣り餌や食用として広く流通しており、イワシに比べて入手性が良い魚です。

しかし、あえて塩イワシを選ぶ釣り人からすると、キビナゴは身が柔らかいため身持ちが悪く、更に臭いもイワシの方が強いです。

 

結論から言ってしまえば、この業務用スーパーのバルト海イワシ(ヨーロピアンスプラットあるいはヨーロッパキビナゴ)は塩イワシに適しています。

 

臭いはキビナゴより強く、サイズも10cm台前半で程よく、身もしっかりしています。

塩イワシへの加工工程は後で紹介しますが、適切に処理することで身をしっかりと塩締めできます。

生のマイワシを塩締めした場合に比べてやや柔らかいかもしれませんが、半分くらいの力でキャストするちょい投げ釣り(せいぜい50mくらい)には十分使うことができます。(生のマイワシから作った塩イワシもフルキャストしたら流石に身切れします)

【重要】バルト海イワシの解凍工程

業務用スーパーのバルト海イワシは冷凍品です。

塩イワシに加工するために、まず始めに解凍する必要があります。

しかし、魚(特に小魚)を解凍したことがある方ならご存じの通り、冷凍の魚を何も考えずに解凍すると身から水が出てぐずぐずになってしまいます。

この身がぐずぐずになる理由はこちらのサイトが非常にわかりやすく解説されていますので、気になる方はチェックしてみてください。

マルコ水産が語るまぐろの小咄・こんなに違う!かつお・まぐろの美味しい解凍方法

 

さて、冷凍されたバルト海イワシを解凍するにはぬるま湯程度の塩水(3%)を使います。

あまりシビアになる必要はありません。

私は給湯器から出る40度のお湯に、塩を入れて混ぜてから「バルト海いわし」を投入しています。

塩の量は1Lあたり大さじ2杯(大体でOK)です。

 

このぬるま湯の塩水が出来たら、「バルト海いわし」を投入します。

写真は1.5Lの水に大さじ3杯の塩を入れて「バルト海いわし」を1袋(500g)投入した様子です。

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軽く手でかき混ぜてやると、1分もすればプニプニとした感触になってほぼ解凍が完了します。

ザルに移して水を切ったら、そのまま塩漬けにしていきます。

もちろんキッチンペーパーなどで水分を拭き取った方が良いと思うのですが、面倒くさい上あまり違いが出ないためこの工程は省略しています。

塩ヨーロッパキビナゴ、塩ヨーロピアンスプラット、塩バルト海いわし

ヨーロッパキビナゴあるいはヨーロピアンスプラットあるいはバルト海いわしを塩漬けしていきましょう。

 

大きめのタッパーにキッチンペーパーを敷き、塩をたっぷり入れてイワシ(ヨーロッパキビナゴ)を塩にまぶして並べていきます。

想像以上に水分が出るので、キッチンペーパーは5枚重ねを半分に折りたたんでいます。

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更に塩をかけて、2層目、3層目と積み上げていきます。

 

このまま冷蔵庫で2~3日も置けば塩イワシの完成です。

塩漬けにしたまま放置しすぎると硬くなって干からびたようになるので、2~3日で取り出してジップロックや小さめの容器に小分けにすると良いです。

この時、軽く塩は払いますが綺麗に塩を取り除かなくてOKです。

その後の保存は冷蔵でも構いませんが、しばらく使う予定がない分は冷凍すると良いです。

さいごに

業務用スーパーの「バルト海いわし」を利用した釣り餌用の「塩イワシ」の作り方を紹介しました。

 

非常に安価で大量のイワシが安定して手に入るため大物釣りや投げ釣りをする方には是非おすすめしたい方法です。

特に私の住む高知県では、なぜか程よいサイズのイワシが近年手に入りづらくなっており、このバルト海いわしを発見できたのは不幸中の幸いでした。

良型のウルメイワシ(大きすぎ)やキビナゴ(小さい、柔らかい、臭いがない)はよく見かけるのですが、10cm台前半のイワシはさっぱり見かけていません。

 

同じようにスーパーでイワシが手に入らずに困っている方やエサ代を節約したい方に是非おすすめしたい方法です。

【JNCAP5つ星は無意味】後部座席に大切な人を乗せるための車選び

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JNCAP(Japan New Car Assessment Program)とは、自動車の安全性に関する評価プログラムであり、星の数で車の安全性を客観的に評価する仕組みです。

星は1つから5まであり、5つ星は最高評価を示します。

 

JNCAPは予防安全性能評価衝突安全性能評価という2つの側面で自動車の安全性をテストし、星の数で評価を行います。

このうち、実際に事故に遭ってしまった場合に重要になるのが「衝突安全性能評価」です。

実際に車の正面や側面、背面からの衝突実験を行い安全性を評価しています。

”JNCAP5つ星=安全” ではない

タイトルで【JNCAP5つ星は無意味】と強烈な表現をしましたが、これはある一面では事実です。

JNCAPで5つ星を獲得するための基準は年々変化しますが、直近の基準を例にとると100点中82点獲得することで5つ星を獲得できます。

100点の内訳は以下の通りです。

乗員保護性能 フルラップ前面衝突 21点
オフセット前面衝突 21点
側面衝突 15点
後面衝突頚部保護 2点
歩行者保護性能 頭部保護 32点
脚部保護 5点
シートベルト着用警報 4点

今回は同乗者の安全性に着目したいです。

また、シートベルト着用警報がない車もほぼ存在しないため、「乗員保護性能」の項目に着目したいと思います。 

 

「フルラップ前面衝突」と「オフセット前面衝突」は共に21点という非常に大きな割合を占めています。

いずれも手法が異なるだけで前方から車が衝突した場合を想定しています。

※詳しいテスト内容は公式サイトに掲載があるため説明を省略します。

 

前方から追突するケースは逆走車や暴走車というどうしようもないケースを除けば、自身がよく気を付けて運転することで防ぐことが出来るほか、最近では自動ブレーキなども軽自動車ですら標準装備されており、意外と発生しづらい事故です。

 

一方で気を付けても避けようがない事故は側面からの衝突や後方からの追突でしょう。

しかし、側面からの衝突は評価点のうちの15%を占めるのみであり、更に後方からの追突に至っては僅か2%です。

つまり、後方からの追突に関して全く無力な車であっても最高で98点の高評価を得ることができます。

極端な話をすれば、後方と側面からの追突で容易に死傷者が出る危険な車であっても、その他の項目が満点であれば83点で最高評価である5つ星を獲得することができるのです。

 

JNCAPの衝突安全性試験の内容に問題があるわけではありません。

客観的に評価するには、何らかの基準を定めて評価する必要があります。

しかし、問題はJNCAPで高評価=安全と勘違いしてしまう人が多いことです。

後部座席の安全性はほとんど評価されない

JNCAPの衝突安全性能評価における乗員保護性能では以下の4項目が試験されることがわかりました。

  • 2種類の前面衝突
  • 側面衝突
  • 後面衝突

これだけ見ると、前後左右からの衝突に対してすべての座席を試験していると勘違いされる方も多そうです。

 

しかし、2種類の前面衝突試験のうち後部座席の安全性を評価するの1種類だけです。

更に側面衝突と後面衝突に至っては後部座席の安全性を一切評価しません。

 

つまりJNCAPにおける後部座席の安全性評価は以下のような特徴があります。

  • 評価全体における後部座席の安全性の占める割合は1割未満
  • 側面からの衝突時の後部座席の安全性は一切評価しない
  • 後面からの衝突時の後部座席の安全性は一切評価しない

例えば軽自動車でJNCAP5つ星を獲得して話題になったホンダ・N-BOXの衝突安全性能評価の映像から一部抜粋してみましょう。

 

これは側面からの衝突です。

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剛性が確保しやすいちょうどドアの中央下部あたりへ理想的に衝突しています。

ちなみに繰り返しになりますが、この試験では後部座席は評価されません。

軽自動車特有の乗員の頭部すぐ横にある、垂直に切り立った広い窓ガラスに何か衝突した場合、一体どうなってしまうんでしょう?

 

また、後面からの衝突安全性能試験は実際に衝突試験を行いません。

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このように後面から衝突された状況をシミュレーションして衝撃を加えるだけの試験を行います。

もちろん、繰り返しになりますが後部座席の安全性は評価されません。

基準は年々変化する

先ほど軽く触れたように、安全性能試験の基準は年々変化します。

欧州では似たようなユーロNCAPというプログラムが存在しますが、こちらは車両の形状によって評価基準も異なることがあります。(例えばオープンカーよりセダンの方が基準値が高い、など)

 

つまり、5年前に5つ星を獲得した車と今年5つ星を獲得した車では安全性能に違いがあるということです。

5年前に登場した車を現在の水準で評価した場合には5つ星ではなくなってしまう可能性もあります。

 

基本的に安全性能試験の基準や試験内容が”甘くなる”ということはないです。

安全性能もメーカーの努力により年々進化しています。

そのため、非常にざっくりとした言い方ですが車は新しければ新しいほど安全と言っても過言ではないでしょう。

 

特に安全性能試験が一般化してきた15年~20年前あたりから安全性能の進化は目覚ましいです。

大切な人を乗せるなら開口部の狭い大きな車を選ぼう

車の安全性は車体の大きさだけでは評価できません。

世界中に似たような衝突安全性能試験が存在しますが、有名メーカー製の大型のSUVであっても非常に危険という評価を下された車は多数存在します。

大型トラックに追突された場合、ラダーフレームを備えた大型SUVであっても真ん中から折れ曲がるほどの力が加わります。

 

しかし、それは20年近く前の話であって近年では一部の新興国向け車両を除けば安全性が大きく向上しています。

大きい車は大きい車なりに安全になっています。

その弊害として、車がどんどん肥大化していることが問題にもなっているほどです。

 

そんな中で、全長や全幅に極端な制限のある軽自動車や、開口部が広く室内空間を限界まで広げたバンの安全性が低いことは最早説明するまでもありません。

 

くれぐれも後部座席に大切な人を乗せる際には、軽自動車やバン(特に3列目)を使用しないことを強くおすすめします。

 

剛性が確保しやすく開口部の狭いセダンや、実用性を取る場合でもステーションワゴンが良いでしょう。

利便性や税金・保険といったコストも重要ですが、後部座席に乗せる人の命と天秤にかけてみてください。

 

命とお金、どちらを取りますか?

 

それでもお金のことが気に掛かるという方には、最早かける言葉はありません。

 

これは随分前の写真ですが、停車中に時速40km程度のトラックに追突されたBMW・3シリーズです。15年以上前のモデルです。

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ホイールベースが片方だけ縮み、当然前の車と板挟みになり前方も激しく破損しています。

計5台が関連する玉突き事故になりましたが、室内空間は安全が確保されていました。

 

もし時速80kmで追突されていたら、もしトラックが荷物を満載した大型トラックだったら、もし前の車も大きなトラックだったら。

シート、ヘッドレスト、各種エアバッグ、シートベルトなどで守られた前席はともかく、後部座席は絶望的でしょう。

 

この経験から、私は後部座席に大切な人を乗せるのであれば最低でもDセグメント(※1)と決めています。

日常的に後部座席を使う機会があるのであればEセグメント(※2)を選ぶでしょう。

また、新しければ新しいだけ安全と考えて良いと思います。

高級車であっても安全性能試験が一般的でなかった20年以上前の車は避けるようにしています。

※1 Dセグメントとは、いわゆる普通サイズのセダンやワゴンを指します。2021年現在、日本車ではトヨタ・カムリ、日産・スカイライン、スバル・レガシィ、輸入車ではメルセデスベンツ・Cクラス、BMW・3シリーズなど。

※2 Eセグメントとは、いわゆるちょっと大きめのセダンやワゴンを指します。2021年現在、日本車ではトヨタ・クラウン、日産・フーガ、輸入車ではメルセデスベンツ・Eクラス、BMW・5シリーズなど。

近所限定の1人乗りならコンパクトカーや軽自動車もアリ

ここまでの説明でもわかる通り、JNCAPで高評価を得た車は前席の安全性が一定水準を上回っていることがわかります。

開口部が広く小さな車であっても、速度域が低い街中で短距離を走る分にはそこまでナーバスになる必要はないでしょう。

現実問題として、一般道でも日常的に時速100kmを超えるような速度で流れている道も存在します。そうした道を使う場合には少し慎重になった方が良いでしょう。高速道路を使う場合も同様です。

 

近年の自動車の安全性能の進化は目覚ましく、確かにJNCAP5つ星を獲得したN-BOXは素晴らしい車です。

そのため近所限定の1人乗りであれば軽自動車も考慮して良いと私は考えています。

 

JNCAPの試験結果や試験内容、試験時の映像も公開されています。

こうしたものから各自が判断して妥協点を見付ければ良いと思います。

 

決して軽自動車やミニバンを否定する気はありませんが、くれぐれも本当に大切なものを見極めて、車の安全性に関する情報をしっかりと調べたうえで車を選択してください。

 

車はあまりにも日常に溶け込み過ぎて、危険視されることが少ないです。

しかし、車は簡単に人の命を奪うことができる危険な道具です。

いまいちど車の安全性について多くの人に考えていただき、悲しい思いをする人が1人でも減ることを願っています。

【2021年5月】レイズドベッドによる家庭菜園レポート

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レイズドベッドを中心にしたお庭の状況レポート2021年5月号です。

 

レイズドベッドについて詳細はこちら:【レイズドベッド徹底解説】お庭でオシャレな家庭菜園を始めよう!レイズドベッドの実践例と作り方(DIY)

春芽が出揃って生い茂ってきたレモン

剪定のし過ぎと度重なる植え替えで元気を失っていたレモンは、春の訪れとともに春芽をたくさん芽吹いて元気を取り戻しました。

今年の収穫は期待できませんが、来年に備えてしっかり葉数を揃えていきたいです。

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春先の肥料はレモンにとっても最も重要。

今年はレモンの専用肥料ではなく一般的な化成肥料と油粕を与えています。

 

春芽は極端におかしな向きに伸びたものを除いてそのまま伸ばし放題です。

やや過密なので間引くべきなのですが、葉数を稼いで樹勢を取り戻させたいのであえてそのままにしています。

 

これから気温も上がり、しばらくすれば湿度の高い梅雨シーズン。

早めに殺虫剤(ベンレート)・殺菌剤(ベニカ)を散布済みです。

イチゴは収穫シーズン真っ盛り

イチゴはキングベリーを2苗と章姫を4苗です。

1番果は非常に大ぶりでしたが、それ以降は中くらいのものが中心。

肥料をきめ細やかに与えてやることで大ぶりな果実を長く収穫できそうですが、まだ加減がつかめていません。

毎日5~6粒程度のペースで収穫しています。

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肥料は果実が膨らみ始めてからは3週間に1回程度のペースで少量の化成肥料を与えています。

春先に一度肥料焼けでほぼすべての葉が茶色くなって全滅しかけていたところからよく持ち直したと思います。

夏野菜エリアはようやく成長開始

夏野菜たちは4月初頭に苗を買って植えた記憶があります。

もしかすると3月末だったかも。

この時期に販売される夏野菜の苗は基本的にビニールハウスなど温度管理された場所で育てるためのもので、露地栽培には早すぎるそうです。

気温が低すぎることが理由で、いくら温暖な高知とはいえ流石に早すぎだったみたい。

 

諦めていたのですが、順調に気温は上昇して突然の寒波が来ることもなく、なんとか4月を乗り切りました。

5月に入り気温も上昇し、ようやく目に見えた成長を始めました。

 

トマトは既に4段目の花房が出来てきています。

150cmの支柱を3本組み合わせています。

片方がミニトマト、もう片方が大玉トマトです。

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脇芽は気を付けて取っておいたつもりが、いつの間にか立派な脇芽が根元から成長し花までつけましたが切除。

切り口には癒合剤(トップジンペースト)を塗布しておきました。

本来、脇芽は小さいうちに指で摘まみ取るものですが、太く育った脇芽をどう処理したものかわからず、綺麗に洗ったハサミで切除してから癒合剤を塗っておきました。

今のところ問題なさそうです。

 

ピーマンはトマトの陰になっているせいかいまいち生育が良くないですが、5月に入ってようやく成長を始めた印象です。

花も咲かせ始め、小さな実も膨らみ始めました。

支柱を3本立てて主枝+側枝2本の3本立てとするようですが、実が膨らみ始めた今でもなお側枝が小さく支柱の立てようがない状況です。

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ナスは1番最初に咲いた花の下から出る2本の脇芽を育てて、これまた3本立てにするようです。

こちらもまだまだ側枝が小さいのですが、とりあえず支柱を2本立てています。

もう1本の側枝がまだまだ小さいため3本目はこれから。

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実は夏野菜があんまり好きではなくて、育てるのも初めて、調べるのも初めて。

愛読書の「家の光協会・決定版 野菜づくり大百科(著:板木利隆)」を参考に育てています。

 

キュウリはつい先日苗を買ってきて追加したばかりで、まだつるも巻き付いていない状態です。

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150cmの長めの支柱を2本立てています。

1本でも良いのですが、安定させるために2本にして先端で縛っています。

晩生のたまねぎは順調だけどやや過密

晩生のたまねぎは順調に育っています。

苗が30本の束でしか売っておらず、過密です。

いくらか間引いて新タマネギとして食べたのですが、まだまだ過密なのでもう少し間引きたいのですが、実が隣接したまま立派に育ってしまって、間引こうとすると隣まで抜けてしまいそうで困っています。

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悪くなったじゃがいもを植えたら元気よく芽が出てきた

じゃがいもを植えるつもりはなかったのですが、冷蔵庫の奥から悪くなって青くなったじゃがいもが2つ発見されたので、物は試しとそのまま植えてみました。

じゃがいもは土寄せしていくと、種芋より上に実をたくさんつけるようなので、レイズドベッドの底に近い位置に植えました。

表面の土も横に避けておいて、成長にあわせて土を寄せていく予定です。

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じゃがいもは芽をたくさん出すのですが、春植えの場合は2本残すらしいです。

秋植えの場合は1本残す。

しかし、じゃがいも=芽を1本残すものという考えが頭にあって1本を除いて芽を取り除いてしまいました。

後から愛読書の「家の光協会・決定版 野菜づくり大百科(著:板木利隆)」を読んでいて、春植えは2本残すということを知りました。

きっと大丈夫でしょう。

グランドカバーのリッピアが広がり始めた

レイズドベッドの周辺の通路部分はグランドカバーで緑の絨毯状にすることに決めました。

最後の最後までレンガチップやウッドチップと悩んだのですが、結局は緑の絨毯を選択し、まだまだ寒い時期にリッピアを植えました。

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寒い時期はまったく成長する様子もなく心配していたのですが、暖かくなってどんどん成長を始めています。

とはいえ、リッピアの葉の間から雑草が次から次へと生えてくるため処置に困っています。

雑草とリッピアの枝や根が絡み合って、雑草を無理矢理抜くこともできず、仕方なく雑草の葉っぱ部分だけむしり取るように処理しています。

【レイズドベッド徹底解説】お庭でオシャレな家庭菜園を始めよう!レイズドベッドの実践例と作り方(DIY)

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  • プランター栽培だと、プランターの見栄えが悪い
  • 大きな野菜栽培用プランターは見た目が安っぽい
  • 地植えすると管理が大変
  • 庭のカチカチの地面を耕すのは大変
  • 庭を畑に土壌改良する自信がない

そんな悩みを一挙に解決してくれる「レイズドベッド」をご存じですか?

海外では古くから存在する手法ですが、日本国内ではあまり注目されない存在です。

 

地植えやプランターに比べて多くのメリットが存在す「レイズドベッド」には以下のような特徴があります。

  • 土壌改良の必要がない
  • 耕す必要がない
  • 良好な排水性や保肥性を保ちやすい
  • 屈まなくて良い・車いすの方でも園芸が楽しめる
  • 見た目がオシャレ
  • 初期投資が必要

詳しくは以下の記事で解説しているので、もっと詳細を知りたい方はチェックしてみてください。

家庭菜園における地植え手法「レイズドベッド」(Raised Bed)とは? - ドリリウム

木材を用いた一般的なレイズドベッドの作り方

レイズドベッドの作り方を解説しながらその構造を解説していきます。

 

レイズドベッドは言ってしまえばただの「枠」です。

 

 

我が家のレイズドベッドは、ホームセンターにて安価に手に入る2x4材(ツーバイフォー)を使用して作りました。

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2x4材を四角くビス止めして固定されているのがわかると思います。

 

2x4材のなかでも長さ6フィート(182cm)は流通量が多く非常に安価ですから、この6フィートの木材を効率よく使用して製作しました。

横方向は2x4(6フィート)をそのまま使用し、縦方向は2x4(6フィート)を半分にカットしたものを使用しています。

 

角は補強のために90mm角の角材を使用して強度を高めています。

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90mmの角材も2x4材と同じように、ホームセンターで手に入る木材のなかではかなり安価な部類です。

日本国内において、DIYで安価にレイズドベッドを製作する場合にはこの組み合わせが最もコストパフォーマンスが良いでしょう。

 

また、高さを出すために2x4材を4段重ねにしているのがわかると思います。

2x4材は幅89mmですので、ざっくり360mm程度の高さがあります。

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レイズドベッドの高さは、作業のしやすさやお庭全体のデザインで決めると良いでしょう。

 

枠が出来たレイズドベッドに土を入れます。

土の容量が多いということは、排水性が良すぎて保肥性が低い安価な培養土を使っても野菜が元気に良く育ちます。

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私はホームセンターで一番安価に手に入る培養土を使用しました。

培養土を入れるだけですから、その下の地面は耕したり土壌改良の必要はありません。

好みで腐葉土や堆肥、保肥性をあげるピートモスや赤玉土などを加えて好みのブレンド培養土を作るのも良いでしょう。

 

ただし、レイズドベッドの高さが低い場合は下の地面も耕したり土壌改良をした方が良いでしょう。具体的にはレイズドベッドの高さが200mm未満の場合にはある程度土壌改良を施すべきです。

野菜を植える場合には、土の表面から200mm程度は十分に耕されており石灰や堆肥を使用して適切に土壌改良を施されていると良いと思います。

 

それ以上の高さのあるレイズドベッドの場合、そもそも多くの野菜や草花は根が地面に到達せず、培養土のなかで完結します。

また、上に乗った培養土や有機質によって段々と土壌改良が進んでいくでしょう。

 

更に詳しい作り方はレイズドベッドを日本国内に普及するために活動されている「レイズドベッド普及委員会」のこちらのページを参考にしてみてください。

レイズドベッドの作り方 – レイズドベッド普及委員会

※私が画像を提供しています。

レイズドベッド作りのポイント

ここまでレイズドベッドの作り方や構造、基本的な知識を紹介しました。

次にレイズドベッドで家庭菜園を楽しむ私が感じたポイントを紹介します。

1.レイズドベッドは高さが重要

先ほども説明したように、レイズドベッドの高さは重要です。

高すぎれば圧迫感が生まれお庭が窮屈に感じてしまいます。低すぎればレイズドベッドの恩恵を十分に受けられません。また、低すぎても高すぎても植物の管理が難しくなります。

特に「どうしてもこの高さ!」というこだわりがない限りは300mm~400mm程度がおすすめです。

 

高すぎると圧迫感や植物の管理の難しさ以外にも、木材の必要量が増えてコストが増大します。

また、中を埋める培養土も大量に購入する必要が出てくるため初期投資がかなり必要になります。

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低すぎると根を深くまで張る植物や根菜類に対応できないか、元の地面の土壌改良が必要になります。

また、支柱を刺す場合にも300mm程度の土の深さがあれば、支柱がぐらつくことなく植物を保持することができます。

 

上の写真のように支柱を駆使して防鳥ネットなどを張る場合にも300mm~400mm程度の高さだと簡単です。(これはオシャレとは言えませんが、イチゴの収穫期だけ我慢です)

 

自然な木のレイズドベッドを背景に作物を撮るとそれだけでちょっとオシャレに。

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2.2mなら2x4材で補強不要

レイズドベッドは枠に過ぎませんが、中には大量の土が入ります。

土は、時に多量の水分も含み非常に重くなります。

そのため「枠」であるレイズドベッドにも強い負荷がかかります。

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具体的には、長方形のレイズドベッドを製作した場合には、長辺の中央に一番強い力がかかります。

木材は柔軟性がありますから、長辺が長すぎたり使用する木材が薄すぎると、中の土の重みで膨らもうとします。

この点において円形や多角形のレイズドベッドは負荷が綺麗に分散されます。

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そのため、一辺の長さが長いレイズドベッドを製作する場合や高さのあるレイズドベッドを製作する場合には適宜補強を入れる必要があります。

具体的には、一辺が2m未満であれば2x4材の厚み(38mm)でも土の重さに十分耐えることができます。

しかし、2mを超えてくると補強を入れるなり、2x4材より厚みがある75mmや90mmの角材を使用してレイズドベッドを構成すると良いでしょう。

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3.培養土のかさ増しに枝葉が有効

例えば、私の使用する2x4材を効率良く使った6フィート×3フィートのレイズドベッドの内容量はざっくり560リットル程度です。

これを20L入りで販売される培養土で埋めようとすると約28袋必要です。

1袋300円の安価な培養土を使うと8400円もかかってしまいます。

ここで登場するのがヒューゲルカルチャーというドイツに古くからある農法のひとつです。

ヒューゲルカルチャーについては詳しく画像付きで解説されている素晴らしいサイトがあったのでそちらを紹介します。

Hügelkultur(フ-ゲル床栽培)に挑む – モリノス

 

簡単に言えば土を盛り上げて植物を栽培する手法で、中に丸太や枝葉を埋め込む点がポイントです。

 

この農法にヒントを得て、底に伐採した庭木や刈り取った枝葉を敷き詰めました。

こうした枝葉は土のなかで時間をかけて分解され、土壌改良の助けにもなります。

また、レイズドベッドを培養土で埋める際には必要な培養土を節約する助けにもなります。

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ただし、ご覧のように刈り取って間もない枝葉を埋めてしまうと、元気の良いヤツがたまに芽吹いてしまいます。

これは想定外ですが、かわいいものなので摘み取るなりして対処しています。

 

ちなみにこの方法はガーデニング系Youtuberのなかで私が一番好きなSelf Sufficient MeのMark Valencia氏のアイディアを参考にしています。

 

底に敷き詰めた枝葉は徐々に分解されて容積を減らしていきます。

最初に投入した培養土も段々と馴染んでかさが減り、1年ほど経過すると2x4材1本分=約90mmほど土が減ったようになります。

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4.木材の防腐処理を行う

2x4材は一般的にSPFと呼ばれる耐腐食性が低い材質でできています。

つまり風雨に弱いです。

 

それでも5年から10年程度はレイズドベッドとして機能してくれるようですが、長持ちさせるためにも防腐剤を塗布することをおすすめします。

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防腐剤には効果が高く安価なクレオトップがおすすめ。

安価で効果が高いもののやや臭いがする点と、色の選択肢が少ない点が難点です。

私はクレオトップのブラウンを使用しています。

好みの色・塗料を選んでみると良いでしょう。

レイズドベッドを製作する際には、大量の木材を塗装することになるのでこちらのようなローラーを使うと便利。

木材をずらりと並べてまとめて塗ると非常に効率的です。

 

(画像の商品はアサヒペン AP万能用ローラーバケセット 180MM ARS-180

5.メンテナンスを考慮してボンドは使用しない

いくら防腐剤を塗布しようと、耐腐食性の高いレッドシダーなどの高価な木材を使っても、風雨に晒された木材はいつか朽ちてしまいます。

定期的に塗装をしなおしても良いですが、レイズドベッドの場合には土がある内側を塗装することができません。

定期的に土をすべて除去して塗装しなおしても良いですが、現実的な運用とはいえないでしょう。

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そこで、木材はボンドを使って接着しないようにすることが肝要です。

もし木材の劣化が見付かった時は、その部分だけビスを外して新しい木材に交換すれば良いわけです。

2x4材であれば10年後、20年後であっても安定して供給されるでしょうから、メンテナンス性を考えても2x4材でレイズドベッドを製作するという選択にはメリットがあります。

(2021年に入ってから木材の供給不足がよく話題にあがるため、短期的に価格が上がる可能性はある)

レイズドベッドで生育可能な野菜や草花

レイズドベッドはつる性の野菜から根菜類まで幅広い野菜に対応することができます。

レイズドベッドを満たす土は、長く踏み固められた地面と違って柔らかいため支柱を立てやすいです。

大きなアーチを作ってつるを這わせたり、場所は相応に取るもののかぼちゃなど広く這う野菜も育てることが可能です。

 

小松菜やほうれん草といった生育難易度が低い野菜はもちろんバッチリ生育可能。

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こちらはレタスとほうれん草を栽培している様子。

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たまねぎのような根菜類も全く問題なし。

畝を立てて一直線に野菜を育てるとまるで農業のようで、効率的ですが見た目のオシャレさは感じられません。

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高さを活かしてイチゴを浮かせて育てることも可能です。

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ここは夏野菜エリア。

ナス、ピーマン、トマト、キュウリが植えられています。

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軽く掘り返したところに種芋を植えて徐々に土を寄せることで、じゃがいものような根菜にも対応可能です。

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(ジャガイモの右横、タマネギの手前にはビニール袋で覆われたエリアがあります。ここは生ごみや野菜の切れ端などを埋めて堆肥化の実験をしています。)

既製品のレイズドベッドや輸入品

冒頭で説明した通り、日本国内で手に入るレイズドベッドの既製品のバリエーションは少ないです。

十分な高さのない製品や耐久性のない製品、見た目が非常に安っぽい製品が大半です。

 

具体的には以下の各種ECサイトの検索結果をチェックしてみてください。

価格的にも特別安価ということはなく、DIYの手間さえ惜しまなければ木材を使って手作りする方法があらゆる面において優れています。

 

海外に目を向けると、木製や布製だけでなく、樹脂製や金属製の高耐久素材を使ったレイズドベッドのバリエーションも豊富です。

形状も負荷が綺麗に分散さえれる円形や、スペース効率の良い四角、自由な形に折り曲げて自然なカーブを描くことが出来る製品まで幅広いです。

 

日本への輸入の難易度も低いebayを例にとって製品を紹介してみます。

最も一般的で強度も耐久性も高いレイズドベッドといえばガルバリウム鋼板製です。

www.ebay.com

ガルバリウム鋼板とは、建築材料にも使用される特殊なメッキ加工を施された鉄です。

日本国内においても安価で耐久性の高い建材として広く普及しており、建売住宅などを見るとガルバリウム鋼板を使っていることが多いです。

海外のサイトでチェックする場合にはGalvanisedあるいはGalvanised Metalという表記があればガルバリウム鋼板製です。

 

しかし、この手のガルバリウム鋼板製のレイズドベッドも決して安価ではありません。

組み立てるだけで完成して耐久性も高いと良いことばかりですが、先ほど紹介した製品を例にとれば1m×1mという寸法で1万円弱します。

送料がどうしても高くなるため送料も含めると2万円弱です。

 

私が製作した6フィート×3フィート(約2m×約1m)のレイズドベッドの材料費はざっくりと以下の通りです。

  • 2x4材 6フィート × 8本 × 360円 = 2,880円
  • 2x4材 3フィート × 8本× 360円 = 1,440円(※1)
  • 90mm角材 360mm × 4本 × 250円 = 1,000円(※2)

※1:2x4材 6フィートを半分にカットして使っています。

※2:2mの90mm角材をカットして使用しています。

合計でたったの5,320円です。

しかも木製でオシャレ。

塗料やビス、工具なども含めればもう少しプラスになりますが、基本的に約5,000円で作ることができます。

詳しい費用総額は次の項目で解説しています。

 

たとえ海外製のレイズドベッドが送料無料で手に入ったとしても木でDIYした方がコストパフォーマンスは優れています。

海外でも既製品ではなく自作する人が多いのは、このためでしょう。

それ以上に木で作った方が見た目が良いという点も見逃せないポイントです。

自作レイズドベッドの費用総額

最後に、レイズドベッドを自作した場合にかかる費用の総額をまとめます。

最も無駄のない6フィート×3フィートのレイズドベッドを想定します。

 

なお、木材や培養土の価格は時期によって変動があるため、2021年時点でおおよそホームセンターで販売されている金額で計算しています。

特にかさばる木材と培養土はネット通販で購入した場合には割高になるので注意が必要です。

それ以外はネット通販の方が安価な場合が多いです。

木材 2x4材(6フィート) 360円 8本 2,880円
2x4材(3フィート) 180円 8本 1,440円
90mm角材(360mm) 250円 4本 1,000円
塗装 クレオトップ2.5L 2,200円 1缶 2,200円
ローラーバケセット 610円 1組 610円
ビス コーススレッド75mm 1,300円 160本 1,300円
培養土20L 300円 25袋 7,500円
総額 16,930円

なお、コーススレッドは1箱400本入り、塗料は2.5L入りですから、追加でレイズドベッドを作る場合には買い足す必要がなく、以下の費用で立ち上げ可能です。

私の場合はひとつのレイズドベッドに160本のビスを使用していますが、これは少しやり過ぎたと思います。ビスを打ち込めるだけ打ち込んでも上限が160本と考えてもらえればわかりやすいと思います。強度は半分でも十分そう。

木材 2x4材(6フィート) 360円 8本 2,880円
2x4材(3フィート) 180円 8本 1,440円
90mm角材(360mm) 250円 4本 1,000円
培養土20L 300円 25袋 7,500円
総額 12,820円

 角の補強に入れている90mm角材は、2mや3mで販売されているものをレイズドベッドの高さに合わせてカットしているだけなので、複数のレイズドベッドをまとめて作ることで費用をかなり抑えることが可能です。

 

2x4材(3フィート)は、3フィートで販売されているものを買うと割高なので6フィートを半分にカットして使うことで費用を抑えることが出来ます。

 

もし土が余っている場合には培養土代の7,500円がそのままなくなって5,320円で立ち上げ可能です。

 

培養土は、たくさん入って安価なバーク堆肥(40L入りで安価に販売されている)を混ぜることで更に安く抑えることが可能です。

ホームセンターによっては40Lなどの大袋で更に安価に培養土を販売していることもあります。計算では1Lあたり15円で計算していますが、1Lあたり10円を切る培養土も珍しくありません。

また、記事内で紹介したヒューゲルカルチャーにヒントを得た枝葉でかさあげする方式を取ることで、培養土を更に3割程度抑えることも可能です。

その他の必要な工具

ここまでの費用計算には工具を含めていません。

残念ながら比較的大きなレイズドベッドを作るには電動工具が欠かせません。

 

特にネジの下穴を開けたりビスを打ち込んだりするドリルは必須工具です。

ドリルは大きく分けて「ドリルドライバ」と「インパクトドライバ」に大別することができます。

ドリルドライバ」は単純に先端が回転するみなさんが真っ先にイメージするドリルです。ウィーンという音で動きます。

インパクトドライバ」は回転方向に打撃を加えて回転させる工具です。ガガガガガという打撃音がします。

 

基本的にドリルドライバは穴あけ、インパクトドライバはネジ締めに使うのですが、どちらも穴あけ・ネジ締めに流用可能です。

好みに応じて好きな方を選べば良いでしょう。

 

ドリルドライバは静かですが回転しようとする力を手で抑え込む必要があります。負荷がかかると回転が止まることがあります。

インパクトドライバはうるさいですが回転する力を手で抑え込む必要がなく連続作業では手首が楽です。また、負荷がかかっても打撃で回転を続けようとするので高負荷環境に強いです。

 

一般家庭においては、騒音が気になるならドリルドライバ、騒音が気にならないならインパクトドライバを選ぶと良いでしょう。

 

また、ドリルドライバとインパクトドライバにはバッテリー式の無線タイプと、電源コードがついた有線タイプがあります。

基本的に有線タイプの方が安価でパワフルです。

とはいえ、電源コードがない環境で使用しなければならない場合にはバッテリー式の無線タイプを選ぶしかありません。

 

大体1万円以内で買えて、品質も最低限確保されているであろう製品をピックアップしておきました。

  有線タイプ 無線タイプ
インパクトドライバ 京セラ CID-1100 ブラックアンドデッカー BPCI18K
ドリルドライバ マキタ MDF001 ブラックアンドデッカー BDCDD186K2

 

最後にドリルの先端に取り付けるドリルビットが必要です。

ホームセンターの方がやや安価です。

ビスの太さより1回り細いものを選ぶと良いでしょう。

 

例に挙げた75mmのコーススレッドの場合には大抵太さが4.2mm程度ですから、3.5mmや4mmのドリルビットを使って下穴を開けると良いです。

また、ビスを締めこむ際には適したビットが必要です。

例に挙げたコーススレッドや一般的な木材用のビスであればプラスの2番があれば良いでしょう。

将来的に細身や小さめの木材用のビスも使用する場合には1番もあると良いので、1番と2番がセットになった以下のビットがおすすめです。

その他にもプラスではなく頭が四角い穴になっているデッキビスなども存在しますが、ここら辺は好みで選べば良いと思います。

私は海外Youtuberリスペクトで四角穴のビスを使っています。

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四角穴の方が強いトルクを掛けても滑らず舐めにくいかと思いきや、決してそんなこともなかったです。

普通にプラス頭の安価なビスで全く問題なしです。

 

更に言えば、コーチスクリューと呼ばれる六角頭のぶっといネジも存在します。

見た目の印象がだいぶ変わりますから、お好みで使ってみても良いと思います。

さいごに

海外Youtuberに影響されて始めたレイズドベッドですが、なかなか日本では流行する気配がありません。

情報も少なく、そもそもその存在自体を知らない方も大勢います。

 

地植えとプランター植えの良いトコ取りであるものの、庭にある程度のスペースが必要で移動は難しいという点が日本の住宅事情となかなかマッチしないのかもしれません。

しかし、私のように地方在住者であればそれほど敷居の高いものではありません。

 

野菜を植えるとまるで「畑」のようになって庭の雰囲気やデザインを崩してしまう。

そんな悩みもレイズドベッドを採用することで解消することができます。

 

レイズドベッドを使ったお庭のレイアウトやデザインのパターンは以下のサイトがわかりやすく解説しています。

英語ですが、画像を見るだけでもイメージが膨らむと思います。

www.thespruce.com

 

レイズドベッドを端に寄せて配置したり、あえて庭の中央に配置するというレイアウトも良いでしょう。

周りには芝生やグランドカバーを敷き詰めても良いし、レイズドベッド以外はレンガやウッドチップなどを敷き詰めても良いかもしれません。

 

レイズドベッドを使うことでお庭のトータルデザインの幅がぐっと広がります。

 

プランターで家庭菜園を楽しんでいる方、地植えで楽しんでいる方、これから家庭菜園を始めてみたい方。

すべての人におすすめできるレイズドベッドを是非検討してみてください。

 

我が家のレイズドベッドの様子はレイズドベッドカテゴリーから毎月配信しています。

その他の園芸全般の様子は園芸カテゴリー、家庭菜園は家庭菜園カテゴリーからチェックしていただけます。

【MR92S】輸入車オーナーが2代目スズキ・ハスラー(HYBRID G)を選択した理由

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スズキ・ハスラーの2代目にあたるMR52Sを本日契約してきました。

グレードは最もベーシックなNAエンジンを搭載したHYBRID Gです。

 

私は車が好きで、これで11台目の車です。

その車歴のほとんどがBMWですが、今回似ても似つかないスズキ・ハスラーを選んだのには理由があります。

また、NA(ターボ無しの自然吸気エンジン)モデルを選んだ理由もあります。

 

購入の経緯から車種やグレード選択の決め手までの購入記をまとめます。

輸入車はシビアコンディションに弱い

私はBMWを中心に輸入車を多く所有してきましたが、その理由はデザインや走行性能といった日本のメーカーの市販車が不得意とする部分に惹かれたからです。

決して日本車にネガティブな認識はなく、むしろ輸入車に乗り、自ら整備をしてきたからこそ国産車の素晴らしさを理解しているつもりです。

 

輸入車は国産車に比べて故障が多いです。

近年ではその差も縮んできてはいるものの、まだまだ絶対的な差を感じます。特に1990年代頃の行き過ぎた環境対策による欧州車の品質低下はメーカーが不憫になる程でした。

細かくはこの記事内で述べませんが、たしかに国産車の信頼性の高さは目を見張るものがあります。

特に、それはシビアコンディションにおいて顕著です。

※シビアコンディションとは、車にとって過酷な使用状況を指します。

 

我が家にはBMW・3シリーズとルノー・ルーテシアの2台があります。

ルノー・ルーテシアは妻の通勤用で、片道わずか2kmという短距離の通勤に使用しています。

 

短距離の通勤や買い物ばかりという使い方は典型的なシビアコンディションです。

逆に、中~長距離の通勤や移動に使用されることが多い車は劣化や消耗が少なくなります。

主に短距離移動で使用された走行距離3万kmの車と、主に長距離移動で使用された走行距離10万kmの車であれば、一般的に後者の方が状態が良いと言えます。(適切なメンテナンスを施されている前提で)

さて、片道2kmの通勤という極めて過酷な状況で使用されたルノー・ルーテシアは当然のように調子を崩します。

走行距離自体は5万km程度と短いものの、失火を起こしフェイルセーフモードに入る不具合が発生しました。(不具合というか、こんな使い方をしていたらこうなって当然です)

これは実に3度目のことで、早めのオイル交換やイグニッションコイルやプラグを交換することで対症療法的に対処してきました。

 

しかし、車に疎い妻にとってエンジンが止まりそうになるという不安は大きなものです。

通勤や仕事場間の移動にも車を使うため、その移動手段である車に不具合が起きては仕事に支障を来してしまいます。

 

そこで、その愛くるしい見た目に愛着はあるものの乗り換えを決意しました。

生粋の輸入車オーナーによる国産車選び

今では輸入車ばかり乗り継いでいる私ですが、当然国産車を所有していた経験もあります。

中古で1台、新車で2台の国産車を購入したことがあります。

その後、魅力的な車を求めて輸入車の世界に足を踏み入れました。

 

しかし、妻と知り合った時点で既に私は輸入車を所有していました。

具体的にはBMWの3シリーズです。

E30という古いモデルで、M20エンジンという直列6気筒エンジンの名機を搭載したカブリオレに乗っていました。

今では見る影もないBMWのエンジンですが、当時のBMWの直列6気筒と言えばそれはもう素晴らしいエンジンでした。

 

そして、妻が免許を取得したのは私と同棲を始めて以降のことです。

免許を取得したものの、いきなり左ハンドルの輸入車は苦しかろうと程度の良い中古の3シリーズ(E46)を購入しました。

そのため、妻が初めて運転した車はBMW・3シリーズです。

今ではDセグメントに位置付けられる3シリーズですが、当時の3シリーズはコンパクトセダンと言って差し支えない寸法で、初心者にも適した非常に運転しやすい車でした。

走りの良さやエンジンも電動化が進む以前の時代における一つの完成形であり、名車です。

それ以降のBMWの各モデルは電動化、環境対策、大衆への迎合といった改良?改悪?により、環境に良く多くの人に受け入れられやすい車になった一方で、走りの良さや素晴らしいエンジンを失ってしまいました。

 

その後もBMWを中心に輸入車を乗り継ぎ、妻も同じ車を運転したり同乗したりしてきました。

つまり、私と違って妻は輸入車の味しか知らない生粋の輸入車オーナーということになります。

 

そんな妻が最初にピンと来たのはマツダのラインナップでした。

確かにデザインに力を入れ、走行性能の評判も良く、車としての基本中の基本であるドライビングポジションへのこだわりを持っている様子です。

妻は生粋の輸入車オーナーではあるものの車に疎いことには変わりませんから、マツダを選んだ理由はそのデザインです。

未だにやや普遍性に欠けるデザインを抜け出しきれているとは言えず、5年後、10年後になれば古臭さを隠せなくなるデザインであることは、マイナーチェンジ前のモデルに目を向ければ明らかです。

とはいえ、この点においては私が好むBMWも定期的に陳腐なデザインの車を販売していますし、アウディやプジョーのような例もありますから別に国産車だからどうこうという訳ではありません。

 

さて、そんなマツダの中でも気になった一台がCX-5です。

(妻はどうにもSUVというか、いわゆるクロカンのごついデザインが好きなようです)

 

しかし残念ながら、CX-5に試乗した妻の感想は「不安定で気持ちが悪い」というものでした。

背が高いSUVはその物理的な制約により通常の車に比べて走行性能が劣ります。

特にBMWばかり乗ってきた妻からするとどうにも許容できない範囲だったようです。

過去にBMW・X1というコンパクトSUVに乗っていたことがあります。3シリーズベースの初代モデルで、3リッターの直列6気筒エンジンを搭載しています。

BMWは乗用車感覚でまともに走る背の高い車を初めて世に送り出したメーカーです。

そのためか、私はあまり気に入りませんでしたが妻がX1に対して不満を述べることはありませんでした。

 

その後マツダ6にも乗りましたが、いまいちピンとこなかったようです。

私自身、世間の好評とは裏腹に「国産車にしては頑張っているのかな?」という微妙な感想を持ちました。

地を這うようなどっしりとした安定感はなく、国産車っぽい味付けで快適かもしれないけど気持ちよくないと感じました。まるでコンパクトカーのよう。これならいっそのことクラウンでも良いような。

 

一番期待していたマツダに肩透かしを食らい、車選びは難航する予感を抱かせました。

軽自動車に行き着いた理由

その後も各社の気になる車を試乗したり、チェックして回っていましたが結局のところ納得いく車は見つかりませんでした。

 

輸入車に目を向ければ納得いく車も見つかるわけですが、短距離の通勤に強い車という必須条件を満たすのは国産車です。

特に、ディーゼルやターボがなく排気量の小さいエンジンを搭載したモデルです。

 

ディーゼルエンジンが短距離の移動に不向きなのは言わずもがなですが、排気量の大きいエンジンも理論上は短距離の移動に向きません。

なぜならオイルやクーラントの量が多く、適正油温に上がるにはそれなりの走行距離が必要だからです。適正油温に上がったうえで理想的な燃焼が行われ、その状態をある程度保つことが車を消耗させない秘訣です。

また、今では当たり前のように搭載されるターボチャージャーも実際には非常に繊細で精密な技術の結晶であり、長期的な信頼性を考えればターボがないエンジンが理想です。

更に言えば、可変吸排気機構や各種センサーのフィードバックを受けて動作する補器類など、なければないだけ信頼性は高まりますが、現代の車にそれを求めることはできませんから、最低限の条件として「低排気量・自然吸気エンジン」というところに落ち着く訳です。

 

EVも検討しましたが、EVは発展途上でありまだ実用的なレベルに達していないという判断により除外されました。

 

ここまで検討を進めると、もはや走行性能は諦めざるを得ません。

国産車のコンパクトカーやコンパクトSUVでは妻が納得する走りを手に入れられないのです。

マツダ2やマツダ3という選択肢もありましたが、それは妥協に妥協を重ねた結果であり、どうせ中途半端に妥協するならもう走行性能は無視しようという結論に達しました。

ここまで来て、ザ・大衆車であるルノー・ルーテシアがいかによく走る車だったのか実感することになりました。

確かに快適性で言えばマツダ2に遠く及ばないものの、しっかりとしたシャシーは「マツダ6よりも安定している気がする」と試乗直後に何も知らない妻が思うほどです。

 

そもそも片道2km、せいぜい5分程度の移動にしか使わないのです。

それ以外の旅行や買い物はBMW・3シリーズの役割です。

3シリーズにも不満はたくさんあるのですが、詳しくはこちらで。

BMW・3シリーズが車好きにとって最強の選択肢であるこれだけの理由 - ドリリウム

 

こうなってくると選択肢に入るのが軽自動車です。

軽自動車は「低排気量・自然吸気エンジン」という最低限の条件を満たすのです。

軽自動車はその独特な成り立ちから、全長や全幅の制約がある一方で税金や保険など維持費が安いことがメリットです。

全長や全幅の制限があるということは、どれだけ頑張ってもパフォーマンスには限度があり、コストに傾倒するのは致し方ないことです。

走行性能を諦めるのであれば、コスト面だけを重視して軽自動車を選ぶという選択は大いにありです。

税金や保険などだけで、ざっくりと年間で5万円程度の維持費を節約できるわけですから旅行の足しにでもすれば良い訳です。

何より運転が得意とはいえない妻にとって、車体は小さければ小さいほど良いのです。

 

私は今回の車選びを妻に一任していましたから、この結論に特に文句はありません。

安全性の面に不安を抱きましたが、片道2kmで搭乗者は運転席1人のみと考えれば、そこまでナーバスになる必要はないのかなと思いました。

 

また、全く違う方面でのワクワクもあります。

小さな車体に660ccというエンジン、装備も品質も現代の車においては最低限である軽自動車はDIYで遊ぶ恰好の材料だと気が付いたのです。

安全性に関する余談

私の安全性に対する考えとして、セダンやステーションワゴンなど普通の形の車であれば、前席だけならCセグメント、後部座席に人を乗せるなら最低でもDセグメントというのが最大の妥協点だと考えています。

DセグメントにあたるBMW・3シリーズを所有していますが、後部座席に人を乗せたいとは思いません。今は、日常的に同乗する大切な人と呼べるのは妻だけですが、もし後部座席も必要であれば5シリーズを買っていたでしょう。(そもそも3シリーズは快適性に欠けた車だからという理由もあるけど)

 

やや心配性と思われそうですが、これは過去の事故の経験によるものです。

いくら軽自動車でJNCAP5つ星を獲得した車であっても、後席の安全性は担保されません。

JNCAPの衝突安全性能において後席が評価されるのは前面からの衝突時のみであり、しかも評価点の割合は少ないです。

また、運転席と助手席だけ見ても側面や後方からの衝突試験の評価点の割合は低く、JNCAP5つ星を獲得したところで理想的な形で正面から追突された場合の前席の安全性しかわからないと考えた方が無難です。

参考:【JNCAP5つ星は無意味】後部座席に大切な人を乗せるための車選び

 

軽自動車の垂直に近いサイドやリアガラスと、そのすぐ横にくる乗員の頭。何をどう考えても危険です。

落石やトラックの積み荷の落下、飛来物、事故発生時に突起物に衝突するなど、窓を突き破って何かが侵入する可能性がありありと頭に浮かんできます。

子育て世代や子供を乗せることを念頭においた軽自動車作りや、子供を乗せやすいことをアピールポイントに掲げるメーカーのモラルに疑問さえ抱きます。

 

しかし、ルノー・ルーテシアはその見た目の愛くるしさを妻が気に入り、安全性で不安があったものの一人で乗るだけならと妥協した記憶があります。

スズキ・ハスラーに行き着いた理由

そんなこんなで軽自動車をチェックし始めました。

また、試乗にも赴きました。

 

そこでわかったことは、走行性能や操作フィーリング、快適性が想像以上に悪いということです。

また、ガラスの下端が低くガラスの面積が広いため車に守られている感がなく恐ろしいです。ゴーカートとか台車にでも乗っている気分。

確かに後部座席は広いです。

頭上の空間も広く、後部座席を折り畳めば広大な荷室空間が生まれます。

逆に言えば、そうした利便性に全力で傾倒した結果なのかな、と感じました。

 

もちろん過去に軽自動車に乗ったこともあります。

代車であったり、仕事で同乗する機会もありました。

しかし、それは一時のことであり自分が買うために真剣に評価した訳ではありませんから、深く考えることはなかったのです。

 

ただ一方で、小さな660ccのNAエンジンを回して頑張って走る感覚だけは少し楽しいと感じましたが、残念ながら車好きではない妻には伝わらなかったようです。

 

こうして車としてのパフォーマンスはすべて捨て去り、最後に選び出したのがダイハツ・タフトとスズキ・ハスラーです。

 

ダイハツ・タフト

スズキ・ハスラー

 

もはやこの字面だけで気が抜けてしまいそうですが、結局選定の理由はデザインです。

軽自動車のなかでは、SUV風味にデザインされたこの2車種がごついクロカン好きな妻の感性をほんの少しだけ揺さぶったみたいです。

ジムニーという選択肢もありましたが、納期も長く、価格も高く、世界一不安定と世界的に名高いこの車を選ぶ気にはなりませんでした。

リセールも高いジムニーはコスト面では意外と悪くない選択ですが、既にフェイルセーフモードが日常になった状態で長い納期を待つわけにもいかず、中古を買う気もなく、かといって納車を待っている間だけのためにルノー・ルーテシアを修理するのももったいない話です。

 

ダイハツ・タフトの一番の特徴は全車標準装備のガラスルーフです。

しかし、その一点を除けばスズキ・ハスラーの方が内外装共に質感が高く感じました。

結局はガラスルーフの出番もなかろうということで、消去法的にスズキ・ハスラーが選択された訳です。

 

複雑な構造が嫌と言っておきながらハイブリッドのハスラー?と思われそうですが、非常に合理的なマイルドハイブリッドシステムに納得して選択するに至りました。

ガチハイブリッドだったら選んでいませんでした。

デュアルインジェクターについても、インジェクターの詰まりや故障なんていう話は30年以上前の車が20年近く乗られた時にたまに耳にする程度で、最近の車では故障を心配する必要もないと考えています。

HYBRID Gグレードを選択した理由

2代目スズキ・ハスラーには大きく分けて豪華な装備の「HYBRID X」とベーシックな「HYBRID G」というグレードが存在します。

更に、特別仕様車の「J STYLE」があります。

それぞれにNAエンジンモデルとターボエンジンモデルが存在するので、「J STYLE」を除けば4種類のバリエーションがあります。

更に言えば、「HYBRID G」のNAエンジンモデルには安全装備の装着有無も選べるため合計で5種類のバリエーションが存在します。

更に更に、2WDと4WDの選択肢もありますが、省略。

 

「HYBRID X」は豪華な装備を備えると言いましたが、どれもコスト重視の本当に些細な装備です。

誤差のような装備の差で魅力は感じないということで、安価な「HYBRID G」を選択することにあっさりと決まりました。

加えて、妻はハロゲンライトが好きという渋い(?)事実が明らかになりました。「HYBRID X」はハロゲンライトを選べないのです。

私も古い車に乗っていた経験から、HIDやLEDが格好良いみたいな感覚は理解できないものでした。とはいえ、車に興味のない妻ならLEDを選ぶと思っていたのですが意外でした。

LEDと言えば、アウディ・R8辺りから始まったシーケンシャルウィンカーという何とも安っぽくて下品なものが一瞬流行って急速に廃れていることからもわかる通り、使い方次第では非常に陳腐なものになります。アウディ・R8のシーケンシャルウィンカーは、登場した当時から安っぽい・品がないと評判でしたから、一瞬だけでも流行ったのが奇跡ですね。

その点でハスラーのヘッドライトのLEDは決して悪くないと思います。古典的なデザインそのものですから。

 

もちろん当初の買い替えの目的を果たすためにターボはなし。

最後に安全装備の有無ですが、これはあってもなくても良いし、価格差も僅かですからつけることにしました。

軽自動車の安全性で最も不安視されるのは側面や後方からの追突や横転ですから、この手の安全装備の意義があまり見えないのですが、自身が加害者になるリスクを低減する一定の効果はあると判断しました。

 

結果として選択したのが「HYBRID G(スズキセーフティサポート装着車)」というグレードになります。

 

カラーはブリスクブルーメタリックという青空のような元気の良い青。

そしてルーフがとってつけたように塗られた白の2トーンカラーです。

 

我が家ではテレビの受信設備を一切持たないようにしているため、ナビではなく2DINオーディオを選択しました。

【脱NHK受信料】LG製液晶モニター「43UN700T-B」を買ってテレビを捨ててみた - ドリリウム

 

また、フロントにドライブレコーダーを選択。

リアのドライブレコーダーは現在ルノー・ルーテシアのリアに装着されている「ユピテル・DRY-V2」を流用することにしました。

ルノー・ルーテシアにはフロントとリアにそれぞれドライブレコーダーを取り付けてありますが、フロント側は「ユピテル・DRY-FH210」でかなり古いです。7年も長きに渡って故障なく稼働してくれました。ルーテシアと一緒にスクラップになるでしょう。

次はEVか、より良い国産車か

そんなこんなで難航した車選びもスズキ・ハスラーを買うというまさかの結末で終結しました。

生粋の輸入車オーナーである妻がハスラーを選んだ理由は簡単にまとめると以下の通りです。

  • シビアコンディションに耐えうる品質
  • シビアコンディションに陥りにくい低排気量・自然吸気エンジン
  • SUVもしくはSUVテイストのデザイン

コンパクトカーを除外した理由は先述の通り、走行性能で納得がいかず、どうせ妥協するなら走行性能は無視しようと切り捨てたためです。

 

一度くらいは軽自動車に乗るのも悪くないし、私としてもいじりやすいオモチャとして楽しめそうで意外とワクワクしています。

荷室も広く、道具としてガンガン使っていける在り方はいままでの私のカーライフになかったものだったので、やっぱり意外とワクワクしています。

 

今回、スズキ・ハスラーひいては軽自動車を選ぶに至った経緯を考えると、より上質な国産車や実用レベルのEVがあればそちらを選んでいたはずです。

5年後、10年後にもしそのような存在が登場していれば、きっとそちらに乗り換えることになるでしょう。

もしくは輸入車がシビアコンディションにも強くなる未来も来るかもしれません。

 

輸入車と国産車の差は段々と埋まってきており、例えば私がBMW・3シリーズを選んだ理由も「無難さ」に尽きます。

詳しくはこちらの記事で語っていますが、輸入車特有の魅力やBMW特有の魅力というのは確実に薄れてきています。

BMW・3シリーズが車好きにとって最強の選択肢であるこれだけの理由 - ドリリウム

 

これに加えて内燃機関消滅が現実的になってきた今、車好きの明るい未来はあんまり見えません。

 

せめて最近実用化され始めたダウンサイジングターボエンジンが熟成を重ね、実用域におけるより洗練されたターボエンジンの登場を願うばかりです。

【原因と対策】P0300 Random / Multiple Cylinder Misfire Detectedが発生!

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先日街中を走行中、エンジンチェックランプが点灯しました。

車両はルノー・ルーテシアでCHECK ESPの表示とエンジンチェックランプが点滅状態です。

エンジン回転数と使用可能なギアが制限されるフェイルセーフモードに入り、思ったようにパワーが出ません。

また、エンジンは振動し明らかに失火している様子が見て取れます。

 

エンジンを停止し、再始動するとランプは消え正常に動作しますが、しばらく走行すると再発します。

 

このことからセンサーの誤作動などではないことがわかります。

P0300 Random / Multiple Cylinder Misfire Detectedとは?

P0300 Random / Multiple Cylinder Misfire Detectedは読んで字のごとく複数のシリンダーでミスファイア(失火)が発生しているということです。

特定のシリンダーの場合には別のエラーが出るため、不特定・多数のシリンダーで失火が発生しているという訳です。

失火によりエンジン停止や安全な走行が不可能と判断した場合、フェイルセーフモードに入ります。

フェイルセーフモードはエンジンやトランスミッションの細かな制御を手放して「とりあえず動く状態を保持する」モードです。

ルノー・ルーテシアの場合には、トランスミッションは3速固定となり、スロットル開度を制限します。燃料も濃い目に噴射するはずです。トランスミッションが3速固定になり、スロットル開度が制限されることで回転数も2000回転程度までしか回りませんから、とにかく加速は悪くなります。坂道は苦しい。

 

なお、失火したからと言って必ずフェイルセーフモードに入るわけではありません。

またこのエラーが出ても実際にはひとつの気筒にしか問題がないことが多いです。

 

不特定・多数のシリンダーが失火しているということは様々な原因が考えられます。

一般的には以下のような原因で発生します。

  • スパークプラグの故障
  • イグニッションコイルの故障
  • エア漏れ・吸い
  • バッテリー劣化
  • 燃料ラインの詰まりやインジェクター故障
  • マフラーや触媒の異常
  • エンジン周りのセンサー・配線の断線・故障

特別古い場合や走行距離が大きく伸びている場合を除いて、上4つを疑い始めると良いでしょう。

ただし、イグニッションコイルの故障はいきなり複数故障するケースは稀ですからその他の3つ(太字)から原因究明に入ってみましょう。

 

本当に不特定・多数のシリンダーで失火している場合にはセンサー類や配線周りが怪しいのですが、プラグやイグニッションコイルと言った点火系の不具合が原因である場合が多いです。

これは他の部品に比べると点火系部品の劣化スピードが早いためにそうした傾向があらわれます。

 

センサーの不具合は診断機があればフリーズフレームデータなどを参照します。

エンジンの燃焼に関わるセンサーですのでカムシャフト、クランクシャフト、エアフロー、プレッシャー、水温、O2センサーなどエンジンによってかなりの数のセンサーが候補にあがります。

実際にはエアフローセンサー以降のエア吸いのように、センサー自体の故障というよりはセンサーで計測したデータと実際の燃焼状況が一致しないケースが多いです。

余談

私が所有しているルノー・ルーテシアは1番シリンダーのプラグホールにオイルが溜まる持病を抱えており、これが失火の原因になることがよくあります。

これは綺麗にオイルを掃除すると半年から1年程度は問題なくなるのですが、どうやら今回はその問題とは別のようです。

 

これを機に1番シリンダーにオイルが溜まる原因であるソレノイドのオイルシールを交換してみました。

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こちらが交換後の様子。

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28mmのソケットで圧入します。

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しかし、当然のように不具合は改善しません。

我が家のルノー・ルーテシアの場合

我が家のルノー・ルーテシアの場合、以下のように原因を絞り込むことが出来ます。

  • 始動後、ギアチェンジや発進せずとも発生する→ATミッション周りは除外
  • 始動後、しばらく調子が良いこともあればすぐに発生することもある→水温・油温・負圧・流量などのセンサー類は除外
  • フェイルセーフモードに入った後は安定している→燃料系は除外

この手の失火の原因は点火系の問題であることが多いと述べましたが、今回の我が家のケースも点火系が怪しいということになります。

 

実際にイグニッションコイルを外し、目に見える形でのリークがないことを確認します。

続いてプラグですが、ご覧の通り1番目の気筒の分だけ真っ黒。火花がうまく飛ばずにうまく燃焼が出来ていなかったのでしょう。

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相変わらずプラグにオイル付着もありますが、とりあえずプラグを交換することで症状は改善します。

根本原因は、最終的にはシビアコンディションに行き着くのと、間も無く乗り換えるため応急処置だけして終了です。

3つの主要な原因を調査する

先ほど説明した3つの主要な原因から調査していきましょう。

スパークプラグ

スパークプラグは車の乗り方やメーカーによって想像以上に寿命が短くなることがあります。

 

例えば我が家のルノー・ルーテシアは短距離の通勤ばかりに使うという過酷な環境下で使われています。

エンジンが十分に暖まる前に目的地についてエンジンを停止することもあります。

これは車にとって非常によくない使い方で、車の寿命を著しく縮めます。

 

また、スパークプラグには純正指定のチャンピオン社製のスパークプラグがついています。

NGK以外のスパークプラグは品質があまりよくないと考えた方が良いでしょう。

 

スパークプラグの状態は色(焼け具合)やギャップの測定で判断しますが、目に見えない不具合を抱えている場合もあります。

また、1本のスパークプラグの不調が原因で他のスパークプラグが続けて不調を来す場合もあります。

高価なものでもないため、すべて交換することをおすすめします。

エア漏れ

エンジンは空気と燃料を適切な量ずつ混ぜ合わせて燃焼させるために空気の吸入量を計測しています。

しかし、この吸入量を計測するエアフローセンサーとエンジンの間に穴や亀裂があって空気を吸ってしまうと、計算と違う結果が出るため失火の原因となります。

 

エアフローセンサーはエンジンにつながるインテークパイプ上にあります。

 

これより後ろ(エンジン側)のホースやパイプに亀裂や穴がないか確認してみましょう。

簡単な方法としてはエンジンをかけた状態でホースやパイプにパーツクリーナーを吹きかける方法があります。

エンジンがパーツクリーナーを吸った場合、異常な燃焼をするため判別できます。

しかし、穴や亀裂の位置によってはパーツクリーナーを使った方法では判別できない場合があるため注意が必要です。

また、エンジンをかけた状態でホース類を揺すってみると症状が出たり出なかったりすることがあります。

バッテリー劣化

バッテリーが劣化するとエンジンが始動できなくなる、と思われがちですがエンジンは始動できてもエンジンの回転を保ったり加速する際にキャパシティを超えてしまうケースがあります。

これはオルタネーター(発電機)が正常な場合にも起こり得ます。

 

バッテリーの劣化を感じている場合や交換歴があいている場合には交換してみると良いでしょう。

電圧の計測も有効な判断方法ですが、一方で電圧だけではバッテリーの状態を正確に判断することは難しいです。

【ロッドカスタム】ショートグリップ加工で操作性アップ&軽量化+UVレジンでグリップエンド自作

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ロッドティップ(穂先)を折損してしまい、修理を終えたシマノ・ムーンショットS1006Mのショートグリップ加工を行いましたので紹介します。

 

ロッドティップの修理の記事はこちら。

diy-kagu.hatenablog.com

ショートグリップ化の経緯

ロッドティップの修理を終えたムーンショットは、ご覧の通り2ピースに分割した時にティップ側が随分と短くなってしまいました。

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また、ショアジギングロッドとしてはもう一段階硬いシマノ・コルトスナイパーBBのMHを購入したため、このムーンショットの使い所がなくなってしまいました。

 

もちろんショアジギング用のコルトスナイパーと、シーバスを中心としたソルトルアー全般に向けて作られたムーンショットではそもそもの作りが違います。

ショアジギング用に比べればムーンショットは細くひ弱で、その分とても軽くて取り回しが良いです。

 

ティップを切り詰めて修理したためファストテーパー(先調子)寄りになってティップが硬くなりましたから、キビキビとしたルアーアクションには適しますがそれにしてはこのS1006Mというロッドは長く重いです。

もちろんショアジギング用のロッドに比べれば細く軽いのですが、なんとも中途半端です。

 

キビキビとしたルアーアクションを活かすのであれば長めのグリップは邪魔なばかりですから、切り詰めることにしたわけです。

簡単なショートグリップ加工の手順

ショートグリップ加工の手順は非常に簡単です。

こだわる必要がなければ切るだけと言っても過言ではないでしょう。

 

まずはカットしたい位置をマスキングテープでマークします。

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マスキングテープを使う理由は切断時に断面がささくれにくいことです。

そのためマスキングテープを必ず使う必要はありません。

 

次にグリップを覆うEVA素材を除去していきます。

よく切れるカッターで1周ぐるりと切り込みを入れます。

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次にロッドエンドまで切り込みを入れます。

別にEVA素材ごと糸鋸などでカットしても構いません。

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EVA素材を綺麗に取り除いた後の様子を記事にあげようとおもっていたのですが、面倒くさくなってそのまま切ることにした図。

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私はルーターを所有しているためルーターを使いましたが、糸鋸の方がむしろ簡単で綺麗にカットできます。

ロッドは100均の質の悪い糸鋸でもサクサク切れますから、糸鋸がおすすめ。

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最後にグリップエンドを塞ぎます。

グリップエンドは既製品が販売されていたり、好みで自作したりすることも可能です。

ただ、実用性だけ考えるととりあえず穴を塞げばOKです。

むしろ穴が開いたままでもそれほど問題にならないのですが、中にゴミや水が入ると気持ちが悪いのでとりあえず塞いでおきましょう。

コーキングでもボンドでもなんでもOK。

将来的に綺麗にグリップエンドを取り付ける場合でも、穴は塞いでおいて損はありませんからとりあえず塞ぎましょう。

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コーキングで塞いだ図。

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そのままでは柔らかいコーキングが穴に流れ込んでしまうので、マスキングテープで封をして、

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立てかけて放置します。

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UVレジンでグリップエンドを作ろう!

グリップエンドの穴さえ塞げば実用上まったく問題ないショートグリップの完成です。

通常、ショートグリップ化する場合にはグリップエンドはストレート(というか何もない)が理想だと思います。

逆にロングキャストが求められるロッド=グリップが長いロッドではグリップエンドを握りやすい形状にすることもありますが、ショートグリップの場合は余計なものがあっても邪魔なだけです。

 

とはいえ、穴をコーキングで塞いだだけではあんまりにも味気ないです。

 

そこで趣味のUVレジンの材料を使ってグリップエンドを自作してみます。

 

まずはグリップエンドからはみ出すようにテープをぐるりと1周巻き付けます。

ここでは透明な荷造用テープを使用していますが、マスキングテープでもなんでも構いません。

 

ここに好みの色を付けたり、飾りを混ぜ込んだレジンを流して固めれば完成です。

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通常、グリップエンドを取り付ける際にはグリップのEVAやコルク部分を少し除去して取り付けます。接着剤の接着面積を広く取るためです。

UVレジンでも同様の方法を取った方が強固に取り付けられるのですが、レジンで出来たグリップエンドの中に芯が見えては格好悪いのと、強度を求めていないため今回はそのままレジンを注いでいます。

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今回は特段こだわりもないのと、UVレジン感を出させるためにあえて透明なまま仕上げることにしました。

 

UVレジンは注ぎ入れた後の空気を抜く作業と、硬化後の研磨と仕上げコーティングをすることで驚くほど透明感のある美しい仕上がりになります。

 

残念ながらこのロッドは堤防でのサビキ釣りや投げ釣りのサブロッド、あるいは緊急時のルアーロッドなど万能ロッドとして余生を過ごしてもらう予定なので今回はこれでヨシとします。

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カタミチ

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