じゃがいも栽培で必ず行わなければいけないのが「土寄せ」です。
株本に土を追加してやる簡単な作業ですが、いざ実践してみると1つの疑問が生じます。
それが、「根本に近い枝葉を埋めて良いのか?」ということです。
図で表すと以下の通りです。
一番下の薄茶色が元々の土。
地植えなら地面だし、プランター植えなら種芋を植え付けた際に入れた土です。
その上の濃い茶色が土寄せ(プランターの場合は土を足した)した分の土です。
根本に近い枝葉が伸びている場合、土寄せした際に枝葉が埋まってしまいます。
これっていいの?
という疑問が生じた訳です。
結論:埋めてヨシ
結論から言えば、埋めてOKみたいです。
農家やその道のプロが情報を発信する便利な時代に感謝です。
色々なサイトやYoutubeの動画を見て回り、枝葉ごと埋めている様子が確認できました。
逆に、埋まる分の枝葉を取り除くような様子は見つからなかったため、枝葉は気にせず土寄せすればOKみたいです。
大体1段目の枝葉や2段目の枝葉くらいはそのまま埋めているケースが多いようです。
埋まってしまう枝葉をヘタに摘み取ると病気の原因になります。
追肥にはハイポネックス微粉(カリ肥料)がおすすめ
じゃがいもの土寄せは追肥と同時に行うことが多いです。
作業効率的にもタイミング的にも丁度良いため同時に行うようで、別に多少ズレてもOK。
そんな時に一般的な化成肥料を与えても構いませんが、化成肥料の量を少し控えめにしてハイポネックス微粉を与えると良さそうです。
ハイポネックス微粉は、その名の通り粉末状の肥料です。
その特徴はなんといってもチッソ6.5-リン酸6-カリ19という圧倒的なカリの豊富さ。
カリはデンプンの生成を促進させる働きがあり、植物の根の生長には欠かせない要素です。じゃがいもの実を肥大化させる効果があるため、土寄せを始めてから定期的にハイポネックス微粉を与えてやると大きな実をたくさん収穫することができます。
我が家の場合・レイズドベッドの場合
我が家はレイズドベッドで家庭菜園を楽しんでいます。
詳しくはこちら:【レイズドベッド徹底解説】お庭でオシャレな家庭菜園を始めよう!レイズドベッドの実践例と作り方(DIY) - ドリリウム
レイズドベッドでは、あらかじめ土をどけておいて種芋を植え、生長にあわせて土を寄せることもできます。
また、プランター植えのように生長にあわせて市販の培養土などと足すこともできます。
我が家のレイズドベッドは、底に枝葉を敷き詰めてかさ増ししている影響で徐々に土の表面が下がってきています。
そのためプランター植えのように培養土を継ぎ足す方法で土寄せしています。
そのため市販の培養土を土寄せに使うわけですが、市販の培養土には肥料分が含まれています。
そこで特段の追肥はせず、ハイポネックス微粉のみ定期的に与えています。
ちなみにハイポネックス微粉はジップロックに入っており、屋根があっても屋外に保管していると水分が入り込んでベチャベチャになります。
ベチャベチャになると扱いづらいので、私の場合は最初からペットボトルに移して水を入れて水溶液状にしています。
これならジョウロに注いで水で混ぜるだけなので簡単。
もちろんしばらく置いておくと分離していますが、使う前によく振れば問題なし。