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【解説】1シリーズ(E87)の維持費や難易度を徹底解説!100万円以下が当たり前の1シリーズは買いか?

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2020年1月15日 加筆修正

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今回は、100万円以下が当たり前の初代1シリーズ(E87/2004年~2011年)に注目してみたいと思います。

安く買って安く維持することに着目して各部をチェックしていこうと思います。

1シリーズ(E87)の概要

BMW E87 120

1シリーズ(E87)は、2004年に登場し、2007年のマイナーチェンジを経て2011年まで販売されていたBMW初となるコンパクトカーです。厳密には3シリーズコンパクトの後継と言われています。

モデルコードは、スタンダードなハッチバックがE87、3ドアモデルがE81、クーペモデルがE82、クーペをベースにしたカブリオレモデルがE88となっています。

エンジンは、1.6Lの4気筒エンジンを搭載した116iと、2Lエンジンの4気筒エンジンを搭載した118iおよび120i、そして3Lの6気筒エンジンを搭載した130iがラインナップされました。118iと120iは同じエンジンですがチューニングが異なり、118iは出力が抑えられています。

トランスミッションは、6速ATが標準で、130iには6速MTが用意されています。

この1シリーズは、BMW初のハッチバックモデルであり、ハッチバックでは唯一のFR(後輪駆動)を採用しています。3シリーズがベースとなっているため、走りの評価は高く、今なおファンが存在するモデルです。なお、クーペモデル(E82)には135iというターボ付きで3Lの直列6気筒エンジンが採用されています。トランスミッションは6速AT、6速MT、7速DCTから選択可能ですが、中古相場は高めですのでこの記事では割愛します。

維持費で考える狙い目のグレード

オススメのグレードは120iです。

特に新エンジンが搭載された2010年式以降の末期モデルをオススメします。

 

2010年式、2011年式のモデル末期の120iは、その年式の新しさにも関わらず100万円を切る車両が数多く存在します。116iだと更に安くなるため、予算の都合がある場合には116iでももちろんOKです。維持費はほとんど変わらないでしょう。

オススメの理由&維持の観点から各部をチェック

エンジン

1シリーズ(E87)のグレードは大きく分けて116i、120i、130iおよび派生モデルが存在します。 

ここでは価格が安く流通量も多い116i、120i、130iの3グレードに絞って考えてみたいと思います。部品点数の都合上、6気筒エンジンの130iは絶対的に不利です。同じ故障修理であっても、必要とする部品の数が増えたり、交換の手間が増えたりします。

116iと120iで比較した場合には、中古価格もほぼ変わりませんし、部品点数や部品の費用もほとんど変わらないためパワフルな120iがオススメです。

特に2010年式以降に搭載されるN43型のエンジンは、この時点では最新のエンジンで目立った不具合も報告されていない優秀なエンジンです。自然吸気の4気筒エンジンが採用された1シリーズおよび3シリーズで幅広く採用されたエンジンで、部品の入手性や情報も豊富です。この時代におけるBMWの主力4気筒エンジンです。

基本的に同じエンジンを採用している場合には、冷却系の構造や部品も同じか似たものを採用しています。エンジンの信頼性の高さは冷却系の信頼性の高さでもあります。

116iと120iの重量差は僅かで、燃費に至っては120iの方がカタログ上は上です。

定期的なオイル交換など、きちんと扱ってやれば10万kmでも20万kmでも元気に走り続けてくれるでしょう。

トランスミッション

120iに搭載されたトランスミッションはZF社の6HPという、BMWでは定番と言えるトランスミッションです。

1シリーズから6シリーズまで幅広く採用され、最大許容トルクは120iの最大トルクの2倍以上。3L以上の大排気量エンジンのトルクにも耐えられる設計です。

このトランスミッションはAudiやVWなどの他のドイツ車にも多数採用されています。

エンジン、トランスミッション共に実績のあるものが採用されています。

タイヤ

タイヤは116i、120i共にスタンダードなモデルであれば16インチです。

非常に経済的で、よくBMWオーナーに選ばれている高いコストパフォーマンスを誇るピレリ社のCinturato P1で見ると、1本あたり僅か7000円です。

タイヤとブレーキは、滅多に交換するものではありませんが、消耗品のなかでは高額な部品です。安価に維持できるのは嬉しいポイントです。

ブレーキ

1シリーズはBMWのラインナップの中でも最も軽量コンパクトです。

減りが早いと言われるBMWのなかでも、その軽量故にブレーキの減りが少ないのも嬉しいです。ブレーキの減りは使い方に大きく依存しますが、渋滞の少ない道や高速道路を主体とする場合には10万km経っても交換せずに済む場合もあるほどです。 

ブレーキは他モデルとの共通化が進んでおり、例えば3シリーズの多くのグレードと共通しています。流通価格も、社外品の定番のDIXCEL社製で見てみるとブレーキディスクが1台分で3万円ほど、ブレーキパッドは2万円ほどと 国産車とそう違わないほどの安価です。

また、3シリーズとブレーキを共有しているということは、それだけ高性能なブレーキが搭載されているということで満足感も高まります。

サスペンション

サスペンションは1シリーズ専用となりますが、他のシリーズと比較すると安価に手に入ります。特に交換する可能性が高いショックアブソーバーは、例えばビルシュタイン社のショックアブソーバーが1台分で7万円ほどで流通しています。

ショックアブソーバーは気にならなければ交換する必要がない部品ですが、信頼できるメーカーの商品がこれだけ安価に手に入るのは嬉しいです。  

その他

1シリーズは、BMWのラインナップでは一番下に位置づけされます。

もちろんBMWだけあって手を抜くことはなく、走る楽しさではこの1シリーズが最高だという声さえ聞かれるほどです。

ここで言いたいのは、一番下であるが故に余計な高級装備が備わらないということです。高級装備が備わらないということは、それらの故障により維持費が高額にならないことを意味しています。

上級モデルに装備される、特にインテリアの高級装備類は、どうしても故障が起きやすいです。また、エンジンやサスペンションといった走るために必要な部分は上記の通りそれほどお金がかかりません。しかし、高級装備の類と言うのは部品代がおそろしく高価です。

そうした装備を持たない1シリーズは維持しやすいと言えるでしょう。

購入後の維持費と注意点

特にオススメしている2010年式以降のモデルであれば、まだ10年と経たない新しいモデルです。

 

ただし、それまでの乗り方やメンテナンス状況によっては状態の悪い「ハズレ」の個体もあるでしょう。

車選びの際には是非以下の記事も参考にして、「アタリ」の個体を探してみましょう。

【中古BMW選び】車選びのコツとチェックポイント

ポイントは走行距離に捉われないことです。

近所の買い物に使われていた車より、高速道路ばかり乗っていた車の方が車の状態は間違いなく良いです。

 

少なくとも「ハズレ」の個体を選ばない限りは、まだまだ故障知らずで維持にお金もかけずに乗ることができるでしょう。

不安があれば、当サイトでも相談をお受けしています。このままページを下にスクロールしていただくと連絡方法が記載されているので、困った時には是非ご活用ください。

 

BMWにおいて故障と言った場合には主に以下の4パターンです。

  • オイル漏れ
  • 水漏れ
  • センサー類の故障
  • 点火装置の故障

これら以外の故障は、耐久性や頻度をとっても国産車とそう変わらず、あえて心配することはありません。もちろんいずれ故障するでしょう。例えば国産車でも20年経った車でエアコンが故障しているのは珍しくありませんね。

 

上記4パターンを簡単に説明していきます。

先述の通り、モデル末期の1シリーズを購入するのであれば、これらの故障を心配するのはまだ早いでしょう。参考までにご覧ください。

オイル漏れについて

オイル漏れについては、以下の記事で細かく解説しています。

BMWのオイル漏れが発覚!修理が必要?緊急度や添加剤、安価な修理方法をご紹介

結論から言ってしまうと、オイル漏れと言っても基本的に緊急度が低いケースが多いです。修理を年単位で先送りにすることもできますし、そのまま乗り続けることもできます。

予算と相談しながら、修理するのであれば車検やその他の修理とセットにすることで工賃を節約すると良いでしょう。

水漏れについて

2000年台後半以降のBMWは、信頼性が向上しているように感じます。

例えば今から10年前の車両を見ても、ほとんど故障知らずで今なお走っている車が多数見られます。昔からBMWのゴムや樹脂パーツが弱いとは言われていますが、段々と改善が重ねられ、品質も向上しているようです。

水漏れに関してはオイル漏れと違って先送りするのは賢明ではありません。

しかし、一般的なホース類やタンクの交換であれば、せいぜい3~4万円程度です。DIYであれば1万円もあれば十分に部品が手に入るでしょう。

決して怯えるようなものではありません。

10年経っても壊れないことも珍しくない部品が、せいぜい3~4万円で直るわけです。

センサー類の故障について

センサー類の故障は症状が多種多様で偏には語れません。

20年近く壊れないものもあれば、5年で壊れるものもあり、運の要素が強いです。

主要なセンサーの部品代は数千円~1万円程度のことが多いです。詳細は以下の記事で解説しています。

【BMWの維持】センサー故障の事例と緊急度一覧

点火装置の故障について

エンジンの燃焼のキッカケとなる点火装置については、不思議と昔からイグニッションコイルの故障が多いです。細菌の車両でも、整備記録を眺めると新車から数年のうちにイグニッションコイルを新車保証で交換しているケースがしばしば見られます。

残念ながらイグニッションコイルの故障は運の世界です。20年近く壊れないものもありますし、3年で壊れることもあります。故障しても不調は出るものの走行不能にはなりません。詳細は以下の記事で予防法と合わせて紹介しています。

【BMWの故障】イグニッションコイルの故障を予防しよう!

まとめ

以上の通り、1シリーズの維持費はBMWとしては最も安いでしょう。

更に、部品も特別高額なものは採用されておらず、流通量も豊富で非常に維持しやすい車と言えます。

それでいてなお、BMWの名に恥じない「駆け抜ける喜び」を実現しています。

手頃な車両を手頃に維持してBMWを味わってみたい!1シリーズが好きだ!という方にオススメです。

グーネットからオススメの中古車をピックアップ!

当サイトでは、中古車サイトのグーネットに掲載されている中古BMWのなかからオススメの車両をピックアップして紹介しています。

1シリーズ、3シリーズなど車種ごとのオススメ車両や、100万円以下など予算ごとのオススメ車両など、ジャンルごとにオススメ車両をピックアップしています。

ここで紹介している1シリーズ(E87)のみをピックアップした記事はありませんが、1シリーズのみを紹介している記事のなかでE87も扱っていますので参考にしてみてください。

 1シリーズの中古車をgooネットでチェックする

その他のモデルの解説記事

車種 年式 予算 リンク
1シリーズ(E87) 2004~2011 50万円 解説ページを開く
1シリーズ(F20) 2011~ 100万円 解説ページを開く
3シリーズ(E46) 1998~2007 40万円 解説ページを開く
3シリーズ(E90) 2005~2012 70万円 解説ページを開く
3シリーズ(F30) 2012~2018 150万円 解説ページを開く
5シリーズ(E39) 1996~2003 40万円 解説ページを開く
5シリーズ(E60) 2003~2010 70万円 解説ページを開く
5シリーズ(F10) 2009~2016 150万円 解説ページを開く
6シリーズ(E63) 2003~2010 100万円 解説ページを開く
7シリーズ(E65) 2001~2009 100万円 解説ページを開く
7シリーズ(F01) 2009~2015 160万円 解説ページを開く
X1(E84) 2009~2015 100万円 解説ページを開く
X3(F25) 2001~2017 170万円 解説ページを開く
X5(E70) 2007~2013 150万円 解説ページを開く
Z4(E85) 2003~2008 100万円 解説ページを開く

ブログを書いている人

カタミチ

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