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【解説】5シリーズ(E39)の維持費や難易度を徹底解説!100万円以下が当たり前の5シリーズは買いか?

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2020年1月15日 加筆修正

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今回は、100万円以下が当たり前の5シリーズ(E39/1996年~2003年)に注目してみたいと思います。

安く買って安く維持することに着目して各部をチェックしていこうと思います。

5シリーズ(E39)の概要

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5シリーズ(E39)は、1996年に登場し、2000年のマイナーチェンジを経て2003年まで販売されていたミドルアッパーセダンおよびワゴンです。

モデルコードは、この5シリーズまで、派生モデルのコード分けは行われていなかったため、ワゴンも含めてE39というコードで統一されています。BMWにおいてはワゴンは「ツーリング」と呼ばれています。

エンジンは、2.5Lの6気筒エンジンを搭載する525i、3Lの6気筒エンジンを搭載する530i、4.4LのV型8気筒エンジンを搭載する540iがラインナップされました。

トランスミッションは、5速ATが搭載されています。

この5シリーズは登場からモデルチェンジまでの間、世界中で高く評価され最高のセダンとして君臨し続けました。旧来の保守的な外観を貫いていたBMWのデザイン哲学を体現するようなモデルです。マイナーチェンジを経て、コロナリング(エンジェルアイ、イカリング)が搭載されました。

維持費で考える狙い目のグレード

オススメのグレードは525iもしくは530iです。

2つのグレードを挙げるのには理由があります。

この5シリーズでは排気量の異なる6気筒エンジンを搭載した525iおよび530iと、V型8気筒エンジンを搭載した540iがラインナップされました。

V型8気筒エンジンを搭載した540iは、エンジンの大きさ故に整備性が悪く、同じ修理であっても工賃が高額になります。また、気筒数が多いため単純に部品点数が増える傾向にあります。

525iと530iは排気量に差こそあれ、部品点数や部品ごとの価格差もほとんどないので、好みや維持費(525iの方が自動車税が安い)で選ぶと良いでしょう。

もし貴方がDIY好きで、5シリーズを自身でメンテナンスして乗りたいという場合には530iをオススメします。5シリーズの部品は国内のネットショップでも十分に流通していますが、細かな部品やあまり流通量の多くない部品も存在します。そんな時にeBayなどを使って海外から輸入することになるのですが、海外では525iよりも530iの方が流通量が圧倒的に多いのです。

 

なお、この5シリーズではマイナーチェンジ前であってもマイナーチェンジ後であっても価格差がほとんどないため、新しいマイナーチェンジ後を選んでおくことをオススメします。

維持の観点から各部をチェック

エンジン

この5シリーズ(E39)に搭載された6気筒エンジンは、BMWの直列6気筒エンジンのなかで最高傑作との呼び声の高いエンジンです。素晴らしいフィーリングはもとより、長年の改良と熟成により耐久性も高いです。多くの車両に搭載されたエンジンですから部品供給も豊富です。 

きちんとオイルを交換している車両であれば、20万km程度ではビクともしません。

トランスミッション

トランスミッションには定番のZF社製の5HPが搭載されています。

既に登場から20年以上経過していますが、目立った不具合は報告されていません。

3シリーズ、5シリーズ、Z4など多数の車両に搭載されており、セッティングは異なるものの同じ5HPが数えきれないほど多数のドイツ車に搭載されています。

タイヤ

タイヤは525i、530i共にスタンダードなモデルであれば16インチです。

非常に経済的で、ブリジストンの最高峰、レグノを選択しても1本あたり2万円もしません。

ブレーキ

ブレーキの減りが早いと言われるBMWですが、ブレーキの減りは使い方に大きく依存します。郊外や高速道路など流れの良い道を主体に走っている車は、10万km近くなってもまだ残量が十分なことも珍しくありません。

また、ブレーキ自体も社外品の定番であるDIXCEL社製を見てみると、ブレーキディスクが3~4万円、ブレーキパッドが1~2万円で揃います。

国産車ともそう大差ありませんし、同じBMWで言うと1シリーズや3シリーズとほぼ同じ価格で手に入れることが出来ます。5シリーズだから特別高額ということはないのです。 

サスペンション

5シリーズは販売台数が多く、部品の流通量が豊富です。

特に世界的に見ると5シリーズがBMWの主力となっているそうです。

ブレーキ同様サスペンションについても調べればいくらでも選択肢がある状況です。

例えばビルシュタイン製のショックアブソーバーは1台分で7万円を切る価格で流通しており、手頃なモンロー製であれば4万円ほどでそろえることが出来ます。

ショックアブソーバーは気にならなければ交換する必要がない部品ですが、信頼できるメーカーの商品がこれだけ安価に手に入るのは嬉しいです。

ただし、もし純正品を採用するのであれば高額なので注意してください。純正品はアルミ製で、非常に高価ですがおそろしく軽量です。一方でビルシュタインやモンローなどの社外品は鉄製ですので重量が増します。

その他

この時代の5シリーズには、今のようなコンピュータ類の装備がありませんが、高級車らしくリアガラスのブラインドやタイマー式のベンチレーション機能などいくつかの高級装備が備わっています。また、純正で多くのスピーカーとアンプも装着されています。

こうした装備が故障した場合高額になるのですが、もう古い車両ということもあり、多くの場合は社外品のオーディオやナビに切り替えるユーザーが多数です。 

購入後の維持費と注意点

この5シリーズは最終モデルが2003年式となります。

モデル末期の車両を選んでも既に10年以上経過しているため、それまでの使われ方や維持の仕方によっては状態の悪い個体もあるでしょう。

車選びの際には是非以下の記事も参考にして、「アタリ」の個体を探してみましょう。

【中古BMW選び】車選びのコツとチェックポイント

ポイントは走行距離に捉われないことです。

近所の買い物に使われていた車より、高速道路ばかり乗っていた車の方が車の状態は間違いなく良いです。

 

少なくとも「ハズレ」の個体を選ばない限りは、それほど維持に苦労することは少ないでしょう。下記のよくある故障4パターンも参考にしてみてください。

不安があれば、当サイトでも相談をお受けしています。このままページを下にスクロールしていただくと連絡方法が記載されているので、困った時には是非ご活用ください。

 

BMWにおいて故障と言った場合には主に以下の4パターンです。

  • オイル漏れ
  • 水漏れ
  • センサー類の故障
  • 点火装置の故障

これら以外の故障は、耐久性や頻度をとっても国産車とそう変わらず、あえて心配することはありません。もちろんいずれ故障するでしょう。例えば国産車でも20年経った車でエアコンが故障しているのは珍しくありませんね。

 

上記4パターンを簡単に説明していきます。

オイル漏れについて

オイル漏れについては、以下の記事で細かく解説しています。

BMWのオイル漏れが発覚!修理が必要?緊急度や添加剤、安価な修理方法をご紹介

結論から言ってしまうと、オイル漏れと言っても基本的に緊急度が低いケースが多いです。修理を年単位で先送りにすることもできますし、そのまま乗り続けることもできます。

予算と相談しながら、修理するのであれば車検やその他の修理とセットにすることで工賃を節約すると良いでしょう。

水漏れについて

2000年台後半以降のBMWは、信頼性が向上しているように感じます。

しかし、残念ながらこのE39はそれ以前のモデルです。ややゴムや樹脂パーツが弱いと言えるでしょう。

水漏れに関してはオイル漏れと違って先送りするのは賢明ではありません。

しかし、一般的なホース類やタンクの交換であれば、せいぜい3~4万円程度です。DIYであれば1万円もあれば十分に部品が手に入るでしょう。

決して怯えるようなものではありません。

10年経っても壊れないことも珍しくない部品が、せいぜい3~4万円で直るわけです。

センサー類の故障について

センサー類の故障は症状が多種多様で偏には語れません。

20年近く壊れないものもあれば、5年で壊れるものもあり、運の要素が強いです。

主要なセンサーの部品代は数千円~1万円程度のことが多いです。詳細は以下の記事で解説しています。

【BMWの維持】センサー故障の事例と緊急度一覧

点火装置の故障について

エンジンの燃焼のキッカケとなる点火装置については、不思議と昔からイグニッションコイルの故障が多いです。細菌の車両でも、整備記録を眺めると新車から数年のうちにイグニッションコイルを新車保証で交換しているケースがしばしば見られます。

残念ながらイグニッションコイルの故障は運の世界です。20年近く壊れないものもありますし、3年で壊れることもあります。故障しても不調は出るものの走行不能にはなりません。詳細は以下の記事で予防法と合わせて紹介しています。

【BMWの故障】イグニッションコイルの故障を予防しよう!

まとめ

往年のBMWの集大成ともいえる1台、それがこの5シリーズ(E39)です。

現代の基準からするとサイズはそれほど大きくなく、小さな最小回転半径のおかげで小回りが利きます。信頼と実績のパワートレインを搭載したこの5シリーズは今なおファンが多く、インターネット上ではファンサイトやオーナーのブログやサイトを見つけることができるでしょう。

 

車両価格は非常に安価で、50万円以下で購入できる車両も多いでしょう、 

BMWの良さを知りたい、旧来のBMWの保守的なデザインが好きだという方にはオススメできる車です。

 

これから乗ることを考えると、車齢が15年、20年を迎えるケースも出てくるでしょう。

15年を越えて維持をする上では、故障はどうしても避けられません。出来るだけうまく故障と付き合い、快適に維持できるよう当サイトでも維持のコツを紹介しています。

【中古BMW】維持のコツ カテゴリーの記事一覧

【中古BMW】メンテナンス カテゴリーの記事一覧介

グーネットからオススメの中古車をピックアップ!

当サイトでは、中古車サイトのグーネットに掲載されている中古BMWのなかからオススメの車両をピックアップして紹介しています。

1シリーズ、3シリーズなど車種ごとのオススメ車両や、100万円以下など予算ごとのオススメ車両など、ジャンルごとにオススメ車両をピックアップしています。

ここで紹介している5シリーズ(E39)のみをピックアップした記事はありませんが、5シリーズのみを紹介している記事のなかでE39も扱っていますので参考にしてみてください。

 5シリーズの中古車をgooネットでチェックする

その他のモデルの解説記事

車種 年式 予算 リンク
1シリーズ(E87) 2004~2011 50万円 解説ページを開く
1シリーズ(F20) 2011~ 100万円 解説ページを開く
3シリーズ(E46) 1998~2007 40万円 解説ページを開く
3シリーズ(E90) 2005~2012 70万円 解説ページを開く
3シリーズ(F30) 2012~2018 150万円 解説ページを開く
5シリーズ(E39) 1996~2003 40万円 解説ページを開く
5シリーズ(E60) 2003~2010 70万円 解説ページを開く
5シリーズ(F10) 2009~2016 150万円 解説ページを開く
6シリーズ(E63) 2003~2010 100万円 解説ページを開く
7シリーズ(E65) 2001~2009 100万円 解説ページを開く
7シリーズ(F01) 2009~2015 160万円 解説ページを開く
X1(E84) 2009~2015 100万円 解説ページを開く
X3(F25) 2001~2017 170万円 解説ページを開く
X5(E70) 2007~2013 150万円 解説ページを開く
Z4(E85) 2003~2008 100万円 解説ページを開く

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