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【解説】7シリーズ(F01)の維持費や難易度を徹底解説!100万円台も当たり前の7シリーズは買いか?

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2020年1月15日 加筆修正

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今回は、100万円台も当たり前の7シリーズ(F01/2009年~2015年)に注目してみたいと思います。

安く買って安く維持することに着目して各部をチェックしていこうと思います。

7シリーズ(F01)の概要

BMW 7er (F02) – Frontansicht, 16. April 2011, Düsseldorf

7シリーズ(F01)は、2009年に登場し、2012年のマイナーチェンジを経て2015年まで販売されていたラグジュアリーセダンです。

モデルコードは、通常モデルがF01、ロングホイールベース化して後部座席の居住性を向上させたF02、ハイブリッドのF04などがラインナップされました。

エンジンは、すべてターボ化され、3Lの6気筒エンジンを搭載する740i、4.4LのV型8気筒エンジンを搭載する750i、6LのV型12気筒エンジンを搭載する760Li、そしてハイブリッドのActiveHybrid 7がラインナップされました。

トランスミッションは、マイナーチェンジ前は6速ATが搭載されていますが、760Liには8速ATが搭載されています。マイナーチェンジ後はすべて8速ATです。

先代から比べると、昔の保守的なデザインに回帰したような印象を受ける控えめなデザインで登場した7シリーズです。

維持費で考える狙い目のグレード

オススメのグレードは740iです。

この7シリーズには、6気筒ターボエンジンを搭載する740i、8気筒ターボエンジンを搭載する750i、12気筒ターボエンジンを搭載する760Li、ハイブリッドのActiveHybrid 7が存在します。

その中で740iは、6気筒エンジンと言うことで他のモデルより部品点数が少なく、整備性も優れるため維持が容易です。

維持の観点から各部をチェック

エンジン

先代の7シリーズ(E65)では、エンジンはすべてV型8気筒エンジン以上でした。

エンジンも一部上級モデルの専用エンジンで、部品の流通や情報が不足していました。しかし、この7シリーズ(F01)の740iに搭載される6気筒ターボエンジンは、1シリーズ、3シリーズ、5シリーズをはじめ多数のBMWの車に搭載されています。

つまりエンジンだけを見ると1シリーズと変わらない費用で維持が出来るわけです。

エンジンが同じと言うことは冷却系やトランスミッションもほとんど同じ構成です。

トランスミッション

搭載されるトランスミッションは、定番のZF製の「ZF 6HP」です。

【技術資料】http://www.zf.com/global/media/product_media/cars_5/cars_driveline_6_speed_automatic_transmission/pdf_140/6HP19_DataSheet.pdf

輸入車のトランスミッションについて調べたことがある人であれば、この型式にピンと来るはずです。そう、超定番のZF社製トランスミッションシリーズです。このトランスミッションは何者かと言えば、以下のような車にも搭載されています。

  • BMW X3
  • BMW 5シリーズ(E60)
  • BMW 3シリーズ(E90)
  • BMW 1シリーズ(E87)

型番が僅かに異なりますが、4WD版の同トランスミッションはアウディやVWの4WD車に搭載されており、A6やQ7、トゥアレグなどに搭載されています。また、先代の7シリーズにもこのトランスミッションが採用されていました。

 

このように、多くの車種に搭載されている実績と信頼のあるトランスミッションと言えます。 

タイヤ

タイヤは少々大きいものの国産車でも当たり前になってきた18インチを装着しています。

ディーラー等で交換をお願いすると高額になる傾向がありますが、ネットショップを活用するとグッと維持費を抑えることができます。

例えばブリジストンの最高峰、レグノでも2万円少々です。

ブレーキ

ブレーキは5シリーズや6シリーズと共通です。

価格は、社外品の定番であるDIXCEL社製を見てみるとブレーキディスクが7万円ほど、ブレーキパッドが3万円ほどで揃います。

滅多に交換するものではありませんが、これだけ安価に流通しているのは嬉しいポイントです。

乗り方によりますが、4~5万km程度でパッドを、8~9万km程度でディスクを交換することになるでしょう。

その他

7シリーズはBMWのフラッグシップモデルと言うこともあり、各種高級装備が多数装着されています。

先代の7シリーズでは、スタビライザーの利きを油圧で可変制御したり、進行方向に向くヘッドライトや、前車に追従するクルーズコントロールなど多数の先進装備が備わりました。

この7シリーズでは、後輪操舵や4WD、暗視カメラ、各種カメラ、レーダークルーズコントロール、液晶メーター(針と縁取り以外)などが採用されています。

エンジンやトランスミッションといった基本的な部分は、1シリーズと共通ということもありそれほど高額な整備費用はかからないものの、こうした高級装備が故障した場合には高額な費用が発生します。

故障したまま乗り続けることももちろん可能ですが、警告灯が点灯する場合もあり割り切る覚悟が必要です。

購入後の維持費と注意点

F01は100万円台で狙えるモデル初期の車両でもまだ10年と経たない新しいモデルです。

それまでの使われ方や維持の仕方によっては状態の悪い個体もあるでしょう。

車選びの際には是非以下の記事も参考にして、「アタリ」の個体を探してみましょう。

【中古BMW選び】車選びのコツとチェックポイント

ポイントは走行距離に捉われないことです。

近所の買い物に使われていた車より、高速道路ばかり乗っていた車の方が車の状態は間違いなく良いです。

 

少なくとも「ハズレ」の個体を選ばない限りは、まだまだ故障知らずで維持にお金もかけずに乗ることができるでしょう。

不安があれば、当サイトでも相談をお受けしています。このままページを下にスクロールしていただくと連絡方法が記載されているので、困った時には是非ご活用ください。

 

BMWにおいて故障と言った場合には主に以下の4パターンです。

  • オイル漏れ
  • 水漏れ
  • センサー類の故障
  • 点火装置の故障

これら以外の故障は、耐久性や頻度をとっても国産車とそう変わらず、あえて心配することはありません。もちろんいずれ故障するでしょう。例えば国産車でも20年経った車でエアコンが故障しているのは珍しくありませんね。

 

上記4パターンを簡単に説明していきます。

先述の通りこの7シリーズを購入するのであれば、これらの故障を心配するのはまだ早いでしょう。参考までにご覧ください。

オイル漏れについて

オイル漏れについては、以下の記事で細かく解説しています。

BMWのオイル漏れが発覚!修理が必要?緊急度や添加剤、安価な修理方法をご紹介 

結論から言ってしまうと、オイル漏れと言っても基本的に緊急度が低いケースが多いです。修理を年単位で先送りにすることもできますし、そのまま乗り続けることもできます。

予算と相談しながら、修理するのであれば車検やその他の修理とセットにすることで工賃を節約すると良いでしょう。

水漏れについて

2000年台後半以降のBMWは、信頼性が向上しているように感じます。

例えば今から10年前の2010年の車両を見ても、ほとんど故障知らずで今なお走っている車が多数見られます。昔からBMWのゴムや樹脂パーツが弱いとは言われていますが、段々と改善が重ねられ、品質も向上しているようです。

水漏れに関してはオイル漏れと違って先送りするのは賢明ではありません。

しかし、一般的なホース類やタンクの交換であれば、せいぜい3~4万円程度です。DIYであれば1万円もあれば十分に部品が手に入るでしょう。

決して怯えるようなものではありません。

10年経っても壊れないことも珍しくない部品が、せいぜい3~4万円で直るわけです。

センサー類の故障について

センサー類の故障は症状が多種多様で偏には語れません。

20年近く壊れないものもあれば、5年で壊れるものもあり、運の要素が強いです。

主要なセンサーの部品代は数千円~1万円程度のことが多いです。詳細は以下の記事で解説しています。

【BMWの維持】センサー故障の事例と緊急度一覧 

点火装置の故障について

エンジンの燃焼のキッカケとなる点火装置については、不思議と昔からイグニッションコイルの故障が多いです。細菌の車両でも、整備記録を眺めると新車から数年のうちにイグニッションコイルを新車保証で交換しているケースがしばしば見られます。

残念ながらイグニッションコイルの故障は運の世界です。20年近く壊れないものもありますし、3年で壊れることもあります。故障しても不調は出るものの走行不能にはなりません。詳細は以下の記事で予防法と合わせて紹介しています。

【BMWの故障】イグニッションコイルの故障を予防しよう!

まとめ

新しいBMWのフラッグシップモデルである7シリーズも100万円台で狙うことができます。

非常に高額なモデルであるが故に、どうしても維持費は高くなる傾向があります。しかし、基本的なエンジンやブレーキ、冷却系に関しては他のシリーズとあまり変わりません。

ディーラーに任せるのではなく、BMWに強いショップなどを活用することで維持費をグッと抑えることができるはずです。

当サイトでは維持のコツに関する記事を多数掲載しています。参考にしてみてください。

【中古BMW】維持のコツ カテゴリーの記事一覧

【中古BMW】メンテナンス カテゴリーの記事一覧介

グーネットからオススメの中古車をピックアップ!

当サイトでは、中古車サイトのグーネットに掲載されている中古BMWのなかからオススメの車両をピックアップして紹介しています。

1シリーズ、3シリーズなど車種ごとのオススメ車両や、100万円以下など予算ごとのオススメ車両など、ジャンルごとにオススメ車両をピックアップしています。

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その他のモデルの解説記事

車種 年式 予算 リンク
1シリーズ(E87) 2004~2011 50万円 解説ページを開く
1シリーズ(F20) 2011~ 100万円 解説ページを開く
3シリーズ(E46) 1998~2007 40万円 解説ページを開く
3シリーズ(E90) 2005~2012 70万円 解説ページを開く
3シリーズ(F30) 2012~2018 150万円 解説ページを開く
5シリーズ(E39) 1996~2003 40万円 解説ページを開く
5シリーズ(E60) 2003~2010 70万円 解説ページを開く
5シリーズ(F10) 2009~2016 150万円 解説ページを開く
6シリーズ(E63) 2003~2010 100万円 解説ページを開く
7シリーズ(E65) 2001~2009 100万円 解説ページを開く
7シリーズ(F01) 2009~2015 160万円 解説ページを開く
X1(E84) 2009~2015 100万円 解説ページを開く
X3(F25) 2001~2017 170万円 解説ページを開く
X5(E70) 2007~2013 150万円 解説ページを開く
Z4(E85) 2003~2008 100万円 解説ページを開く

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