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【解説】1シリーズ(F20)の維持費や難易度を徹底解説!100万円を切り始めた1シリーズは買いか?

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2020年1月15日 加筆修正

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今回は、100万円を切り始めた1シリーズ(F20/2011年~)に注目してみたいと思います。

安く買って安く維持することに着目して各部をチェックしていこうと思います。

1シリーズ(F20)の概要

BMW 116i (F20, Facelift) – Frontansicht, 26. Juli 2015, Düsseldorf

1シリーズ(F20)は、2011年に登場し、2015年のマイナーチェンジを経て現在も販売されているコンパクトカーです。

モデルコードは、スタンダードなハッチバックモデルはF20、3ドアモデルはF21です。先代ではクーペやカブリオレの派生モデルが存在しましたが、モデルチェンジに合わせて2シリーズという名前で別の車種として販売されています。

エンジンは、すべてターボ化され、1.6Lの直列4気筒エンジンを搭載した116iおよび120iと3Lの直列6気筒エンジンを搭載したM135iがラインナップされました。2015年のモデルチェンジを経て、1.5Lの3気筒エンジンを搭載する118iと、2Lの4気筒ディーゼルエンジンを搭載する118dが追加されました。

トランスミッションは、共通して8速ATが搭載されています。

この1シリーズを境に、エンジンのターボ化、ATの多段化、アイドリングストップなどの環境対策装備が充実し、急激に近代化しています。

維持費で考える狙い目のグレード

オススメのグレードは116iもしくは120iです。

あえて選ぶのであれば120iをオススメしたいのですが、100万円以下と考えた場合には120iより116iの方が流通量が多いため、2つをオススメしています。予算に余裕があれば120i、そうでなければ116iを選ぶと良いでしょう。

これから説明する通り維持費についてはいずれもほぼ差がないでしょう。

オススメの理由&維持の観点から各部をチェック

エンジン

116iおよび120iに搭載されるN13エンジンは、先代の1シリーズに搭載されたN43エンジンの後継モデルです。このモデルからターボが搭載され、環境性能が向上しました。

嬉しいことに116iであっても、先代1シリーズ(E87)の120iよりトルクが高いです。つまり、加速感についてはF20の116iの方が、E87の120iより上と言うことです。非常に低い回転数から最大トルクを発生させるため、この2車種を乗り比べるとその差は歴然。F20の116iはずっとパワフルで乗りやすく感じるでしょう。

エンジン自体は116iと120iで全く同じで、出力の差はコンピュータのセッティングの差です。そのため、部品は共通化されています。

N13エンジンは、1シリーズのほか3シリーズに採用されており、N13という名称ではないものの同じエンジンがミニにも搭載されています。

つまり、生産・流通量が多いということです。

部品も高額ではなく流通量も多いです。もし貴方がDIY好きであれば、ネットショップで好きな部品を簡単に手に入れることができるでしょう。

現時点では目立った不具合や弱点も報告されておらず、信頼性のあるエンジンと言えるでしょう。

トランスミッション

トランスミッションはZF社の8速AT(8HP45)が搭載されています。

この時期のBMWは、ほぼすべての車種に8速ATを導入しています。この8HP45は、1シリーズ、2シリーズ、3シリーズ、5シリーズ、X3、X4、X5などほぼすべてのBMWに採用されたトランスミッションです。

最大許容トルクは1シリーズの2倍以上の450Nmで、余裕のキャパシティです。

単純に多くの車種に採用されていることが信頼性の証にはなりませんが、これだけ多く採用されながら目立った不具合も報告されていないためトランスミッションについて不安になる必要はないでしょう。

また、上記エンジンと組み合わされることによりターボエンジンの力強さの恩恵を常に受けて走ることが出来ます。 

タイヤ

タイヤは116i、120i共にスタンダードなモデルであれば16インチです。

非常に経済的で、よくBMWオーナーに選ばれている高いコストパフォーマンスを誇るピレリ社のCinturato P1で見ると、1本あたり僅か7000円です。

ブレーキ

1シリーズはBMWのラインナップの中でも最も軽量コンパクトです。

減りが早いと言われるBMWのなかでも、その軽量故にブレーキの減りが少ないのも嬉しいです。ブレーキの減りは使い方に大きく依存しますが、渋滞の少ない道や高速道路を主体とする場合には10万km経っても交換せずに済む場合もあるほどです。 

ブレーキは3シリーズの一部グレードと共通しています。流通価格も、社外品の定番のDIXCEL社製で見てみるとブレーキディスクが1台分で4万円ほど、ブレーキパッドは2万円ほどと 国産車とそう違わないほどの安価です。滅多に交換しない部品ではありますが、タイヤと並んで高額な消耗品と言うことで安価な設定が嬉しいです。

また、3シリーズとブレーキを共有しているということは、それだけ高性能なブレーキが搭載されているということで満足感も高まります。

サスペンション

サスペンションは一部を除いて1シリーズ専用となりますが、他のシリーズと比較すると安価に手に入ります。特に交換する可能性が高いショックアブソーバーは、例えばビルシュタイン社のショックアブソーバーが1台分で7万円ほどで流通しています。

ショックアブソーバーは気にならなければ交換する必要がない部品ですが、信頼できるメーカーの商品がこれだけ安価に手に入るのは嬉しいです。  

この他にも有名メーカー製でもっと安価な選択肢も用意されています。

BMWの販売台数が多い主力モデルは、部品の選択肢が広いのが魅力のひとつです。

その他

1シリーズは、BMWのラインナップでは一番下に位置づけされます。

もちろんBMWだけあって手を抜くことはなく、駆け抜ける喜びを感じられる仕上がりです。

ここで言いたいのは、一番下であるが故に余計な高級装備が備わらないということです。高級装備が備わらないということは、それらの故障により維持費が高額にならないことを意味しています。

上級モデルに装備される、特にインテリアの高級装備類は、どうしても故障が起きやすいです。また、エンジンやサスペンションといった走るために必要な部分は、上記の通りそれほどお金がかかりません。しかし、高級装備の類と言うのは部品代がおそろしく高価です。

例えばダッシュボード中央に位置するディスプレイ。ナビや各種操作に使用しますが、まともにディーラーで交換しようものなら20万円以上します。もちろん滅多に壊れるものではないのですが、とにかくインテリア関係の部品と言うのは高価です。

そうした装備を持たない1シリーズは維持しやすいと言えます。

購入後の維持費と注意点

今回オススメするモデルは100万円前後のモデル初期の車両となりますが、2011年以降と言うことはまだ10年も経過していません。

 

それまでの乗り方やメンテナンスの状況によっては状態の悪い「ハズレ」個体もあるでしょう。

車選びの際には是非以下の記事も参考にして、「アタリ」の個体を探してみましょう。

【中古BMW選び】車選びのコツとチェックポイント

ポイントは走行距離に捉われないことです。

近所の買い物に使われていた車より、高速道路ばかり乗っていた車の方が車の状態は間違いなく良いです。

 

少なくとも「ハズレ」の個体を選ばない限りは、まだまだ故障知らずで維持にお金もかけずに乗ることができるでしょう。

不安があれば、当サイトでも相談をお受けしています。このままページを下にスクロールしていただくと連絡方法が記載されているので、困った時には是非ご活用ください。

 

BMWにおいて故障と言った場合には主に以下の4パターンです。

  • オイル漏れ
  • 水漏れ
  • センサー類の故障
  • 点火装置の故障

これら以外の故障は、耐久性や頻度をとっても国産車とそう変わらず、あえて心配することはありません。もちろんいずれ故障するでしょう。例えば国産車でも20年経った車でエアコンが故障しているのは珍しくありませんね。

 

上記4パターンを簡単に説明していきます。

先述の通り、この1シリーズを購入するのであればこうした故障を心配するのはまだ早いでしょう。参考までにご覧ください。

オイル漏れについて

オイル漏れについては、以下の記事で細かく解説しています。

BMWのオイル漏れが発覚!修理が必要?緊急度や添加剤、安価な修理方法をご紹介

結論から言ってしまうと、オイル漏れと言っても基本的に緊急度が低いケースが多いです。修理を年単位で先送りにすることもできますし、そのまま乗り続けることもできます。

予算と相談しながら、修理するのであれば車検やその他の修理とセットにすることで工賃を節約すると良いでしょう。

水漏れについて

2000年台後半以降のBMWは、信頼性が向上しているように感じます。

例えば今から10年前の車両を見ても、ほとんど故障知らずで今なお走っている車が多数見られます。昔からBMWのゴムや樹脂パーツが弱いとは言われていますが、段々と改善が重ねられ、品質も向上しているようです。

水漏れに関してはオイル漏れと違って先送りするのは賢明ではありません。

しかし、一般的なホース類やタンクの交換であれば、せいぜい3~4万円程度です。DIYであれば1万円もあれば十分に部品が手に入るでしょう。

決して怯えるようなものではありません。

10年経っても壊れないことも珍しくない部品が、せいぜい3~4万円で直るわけです。

センサー類の故障について

センサー類の故障は症状が多種多様で偏には語れません。

20年近く壊れないものもあれば、5年で壊れるものもあり、運の要素が強いです。

主要なセンサーの部品代は数千円~1万円程度のことが多いです。詳細は以下の記事で解説しています。

【BMWの維持】センサー故障の事例と緊急度一覧

点火装置の故障について

エンジンの燃焼のキッカケとなる点火装置については、不思議と昔からイグニッションコイルの故障が多いです。細菌の車両でも、整備記録を眺めると新車から数年のうちにイグニッションコイルを新車保証で交換しているケースがしばしば見られます。

残念ながらイグニッションコイルの故障は運の世界です。20年近く壊れないものもありますし、3年で壊れることもあります。故障しても不調は出るものの走行不能にはなりません。詳細は以下の記事で予防法と合わせて紹介しています。

【BMWの故障】イグニッションコイルの故障を予防しよう!

まとめ

以上の通り、1シリーズの維持費はBMWとしては最も安いでしょう。

部品もそれほど高額なものが採用されておらず、流通量も豊富で非常に維持しやすい1台といえます。

先代の1シリーズ(E87)のモデル末期の車両が100万円を切る程度と、あまり差がないにも関わらず新しいF20を選択できるというのもお得感があります。

グーネットからオススメの中古車をピックアップ!

当サイトでは、中古車サイトのグーネットに掲載されている中古BMWのなかからオススメの車両をピックアップして紹介しています。

1シリーズ、3シリーズなど車種ごとのオススメ車両や、100万円以下など予算ごとのオススメ車両など、ジャンルごとにオススメ車両をピックアップしています。

ここで紹介している1シリーズ(F20)のみをピックアップした記事はありませんが、1シリーズのみを紹介している記事のなかでF20も扱っていますので参考にしてみてください。

 1シリーズの中古車をgooネットでチェックする

その他のモデルの解説記事

車種 年式 予算 リンク
1シリーズ(E87) 2004~2011 50万円 解説ページを開く
1シリーズ(F20) 2011~ 100万円 解説ページを開く
3シリーズ(E46) 1998~2007 40万円 解説ページを開く
3シリーズ(E90) 2005~2012 70万円 解説ページを開く
3シリーズ(F30) 2012~2018 150万円 解説ページを開く
5シリーズ(E39) 1996~2003 40万円 解説ページを開く
5シリーズ(E60) 2003~2010 70万円 解説ページを開く
5シリーズ(F10) 2009~2016 150万円 解説ページを開く
6シリーズ(E63) 2003~2010 100万円 解説ページを開く
7シリーズ(E65) 2001~2009 100万円 解説ページを開く
7シリーズ(F01) 2009~2015 160万円 解説ページを開く
X1(E84) 2009~2015 100万円 解説ページを開く
X3(F25) 2001~2017 170万円 解説ページを開く
X5(E70) 2007~2013 150万円 解説ページを開く
Z4(E85) 2003~2008 100万円 解説ページを開く

ブログを書いている人

カタミチ

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