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【解説】5シリーズ(E60)の維持費や難易度を徹底解説!100万円以下が当たり前の5シリーズは買いか?

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2020年1月15日 加筆修正

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今回は、100万円以下が当たり前の5シリーズ(E60/2003年~2010年)に注目してみたいと思います。

安く買って安く維持することに着目して各部をチェックしていこうと思います。

5シリーズ(E60)の概要

BMW E60 525i M-Sport Alpinweiß

5シリーズ(E60)は、2003年に登場し、2007年のマイナーチェンジを経て2010年まで販売されていたミドルアッパーセダンおよびワゴンです。

モデルコードは、セダンがE60、ワゴンがE61です。BMWにおいてはワゴンは「ツーリング」と呼ばれています。

エンジンは、2.5Lの6気筒エンジンを搭載する525i、3Lの6気筒エンジンを搭載する530i、4LのV型8気筒エンジンを搭載する540iがラインナップされました。特別なグレードや流通量の少ないグレードは割愛しています。

トランスミッションは、6速ATが搭載されています。

BMWらしい保守的なデザインを体現していた先代から大きくデザインが変わり、物議をかもした5シリーズです。マイナーチェンジでは、外観上の大きな違いとしてリアテールランプのLED化が挙げられます。モデル末期の車両でも100万円を切る車両が増え、それ以外では100万円以下が当たり前になってきています。

維持費で考える狙い目のグレード

オススメのグレードは525iもしくは530iです。

2つのグレードを挙げるのには理由があります。

この5シリーズでは排気量の異なる6気筒エンジンを搭載した525iおよび530iと、V型8気筒エンジンを搭載した540iもしくは545iがラインナップされました。

V型8気筒エンジンを搭載した540iは、エンジンの大きさ故に整備性が悪く、同じ修理であっても工賃が高額になります。また、気筒数が多いため単純に部品点数が増える傾向にあります。

525iと530iは排気量に差こそあれ、部品点数や部品ごとの価格差もほとんどないので、好みや維持費(525iの方が自動車税が安い)で選ぶと良いでしょう。

もし貴方がDIY好きで、5シリーズを自身でメンテナンスして乗りたいという場合には530iをオススメします。5シリーズの部品は国内のネットショップでも十分に流通していますが、細かな部品やあまり流通量の多くない部品も存在します。そんな時にeBayなどを使って海外から輸入することになるのですが、海外では525iよりも530iの方が流通量が圧倒的に多いのです。

 

なお、この5シリーズではマイナーチェンジ後であっても100万円以下で狙うことができます。特にこだわりがない場合には新しいマイナーチェンジ後を選ぶと良いでしょう。

最も大きな違いはエンジンで、マイナーチェンジ前の初期の車両にはM54エンジンと呼ばれるBMWの6気筒エンジン史上最高傑作と言われるエンジンが搭載されています。

野性味溢れるエンジン音が特徴です。

一方でその後搭載されたN52エンジンは素晴らしい6気筒エンジンですが、野性味は薄れてスムースさが重視されています。

特にM54エンジンにこだわらないのであればマイナーチェンジ後がオススメです。

なお、Mスポーツはやや高額になる傾向があります。 

維持の観点から各部をチェック

エンジン

エンジンはごく初期の車両を除いてN52エンジンが搭載されています。

この時期のBMWの各社に搭載された直列6気筒エンジンで、これを最後に自然吸気からターボ化してしまったため、貴重な自然吸気エンジンと言えます。

1シリーズや3シリーズ、Z4やX3、X5、6シリーズ、7シリーズととにかくほとんどすべてのBMWの車両に搭載されたエンジンです。

実績は高く、目立った不具合も報告されていません。

また、これだけ多くの車種に搭載されたということは部品の流通も豊富で安価に手に入れることができます。

トランスミッション

5シリーズ(E60)に搭載されるトランスミッションは、定番のZF製の「ZF 6HP19Z」です。

【技術資料】http://www.zf.com/global/media/product_media/cars_5/cars_driveline_6_speed_automatic_transmission/pdf_140/6HP19_DataSheet.pdf

輸入車のトランスミッションについて調べたことがある人であれば、この型式にピンと来るはずです。そう、超定番のZF社製トランスミッションシリーズです。このトランスミッションは何者かと言えば、以下のような車にも搭載されています。

  • BMW X3
  • BMW 5シリーズ
  • BMW 3シリーズ
  • BMW 1シリーズ

型番が僅かに異なりますが、4WD版の同トランスミッションはアウディやVWの4WD車に搭載されており、A6やQ7、トゥアレグなどに搭載されています。

 

このように、多くの車種に搭載されているトランスミッションです。つまり6気筒エンジン同様、実績と信頼のあるトランスミッションと言えます。 

タイヤ

タイヤは525i、530i共にスタンダードなモデルであれば17インチです。

非常に経済的で、ブリジストンのレグノのようなハイスペックなタイヤでも2万円ちょい。スタンダードなタイヤであれば1本1万円程度で購入することができます。

ブレーキ

ブレーキはシンプルな片押しの1ポッドキャリパーで、3シリーズなどと共用されています。社外品の定番のDIXCEL社製で見てみると、ブレーキディスクが4万円ほど、ブレーキパッドが1~2万円ほどで揃います。

滅多に交換するものではありませんが、これだけ安価に流通しているのは嬉しいポイントです。

乗り方によりますが、4~5万km程度でパッドを、8~9万km程度でディスクを交換することになるでしょう。

サスペンション

5シリーズは販売台数が多く、部品の流通量が豊富です。

ブレーキ同様、サスペンションについても調べればいくらでも選択肢がある状況です。

例えばビルシュタイン製のショックアブソーバーは1台分で7万円を切る価格で流通しており、手頃なモンロー製であれば4万円ほどでそろえることが出来ます。

ショックアブソーバーは気にならなければ交換する必要がない部品ですが、信頼できるメーカーの商品がこれだけ安価に手に入るのは嬉しいです。

その他

ここまでまとめたように、5シリーズの維持費は3シリーズなどと比べてみても特別高額ではありません。

しかし、唯一高額といえるのがインテリアの高級装備の類です。

例えば電動シートやブラインド、ナビやオーディオ、クルーズコントロールや車線変更のセンサー、パーキングセンサーなどです。

こうした装備は、総じて高額です。

なかなか故障する部品ではありませんし、壊れても車は走りますから無視して乗り続けることは可能です。

しかし、走るために必要なもの以外は高額になる傾向があることは覚えておきましょう。

ただし、もしあなたがDIY好きであれば、海外での流通量が多い5シリーズですからeBayなどで中古部品を仕入れて安価に修理することも可能です。

購入後の維持費と注意点

特にオススメしているマイナーチェンジ後のモデルであれば、まだ10年と経たない新しいモデルです。

それまでの使われ方や維持の仕方によっては状態の悪い個体もあるでしょう。

車選びの際には是非以下の記事も参考にして、「アタリ」の個体を探してみましょう。

【中古BMW選び】車選びのコツとチェックポイント

ポイントは走行距離に捉われないことです。

近所の買い物に使われていた車より、高速道路ばかり乗っていた車の方が車の状態は間違いなく良いです。

 

少なくとも「ハズレ」の個体を選ばない限りは、まだまだ故障も少なく維持にお金もかけずに乗ることができるでしょう。

不安があれば、当サイトでも相談をお受けしています。このままページを下にスクロールしていただくと連絡方法が記載されているので、困った時には是非ご活用ください。

 

BMWにおいて故障と言った場合には主に以下の4パターンです。

  • オイル漏れ
  • 水漏れ
  • センサー類の故障
  • 点火装置の故障

これら以外の故障は、耐久性や頻度をとっても国産車とそう変わらず、あえて心配することはありません。もちろんいずれ故障するでしょう。例えば国産車でも20年経った車でエアコンが故障しているのは珍しくありませんね。

 

上記4パターンを簡単に説明していきます。

先述の通りモデル末期の5シリーズを購入するのであれば、これらの故障を心配するのはまだ早いでしょう。参考までにご覧ください。

オイル漏れについて

オイル漏れについては、以下の記事で細かく解説しています。

BMWのオイル漏れが発覚!修理が必要?緊急度や添加剤、安価な修理方法をご紹介

結論から言ってしまうと、オイル漏れと言っても基本的に緊急度が低いケースが多いです。修理を年単位で先送りにすることもできますし、そのまま乗り続けることもできます。

予算と相談しながら、修理するのであれば車検やその他の修理とセットにすることで工賃を節約すると良いでしょう。

水漏れについて

2000年台後半以降のBMWは、信頼性が向上しているように感じます。

例えば今から10年前の車両を見ても、ほとんど故障知らずで今なお走っている車が多数見られます。昔からBMWのゴムや樹脂パーツが弱いとは言われていますが、段々と改善が重ねられ、品質も向上しているようです。

水漏れに関してはオイル漏れと違って先送りするのは賢明ではありません。

しかし、一般的なホース類やタンクの交換であれば、せいぜい3~4万円程度です。DIYであれば1万円もあれば十分に部品が手に入るでしょう。

決して怯えるようなものではありません。

10年経っても壊れないことも珍しくない部品が、せいぜい3~4万円で直るわけです。

センサー類の故障について

センサー類の故障は症状が多種多様で偏には語れません。

20年近く壊れないものもあれば、5年で壊れるものもあり、運の要素が強いです。

主要なセンサーの部品代は数千円~1万円程度のことが多いです。詳細は以下の記事で解説しています。

【BMWの維持】センサー故障の事例と緊急度一覧

点火装置の故障について

エンジンの燃焼のキッカケとなる点火装置については、不思議と昔からイグニッションコイルの故障が多いです。細菌の車両でも、整備記録を眺めると新車から数年のうちにイグニッションコイルを新車保証で交換しているケースがしばしば見られます。

残念ながらイグニッションコイルの故障は運の世界です。20年近く壊れないものもありますし、3年で壊れることもあります。故障しても不調は出るものの走行不能にはなりません。詳細は以下の記事で予防法と合わせて紹介しています。

【BMWの故障】イグニッションコイルの故障を予防しよう!

まとめ

まだまだ古さを感じさせない5シリーズですが、モデル末期の車両であっても100万円以下で豊富な選択肢があります。

維持費はこれまで解説したように、3シリーズや1シリーズなどコンパクトなモデルとそれほど変わりません。ただし、純正部品に関してはやや高額な場合もありますから、ディーラー以外のショップに整備を任せたり、社外部品を採用してみたりすることで維持費をグッと抑えることができます。

グーネットからオススメの中古車をピックアップ!

当サイトでは、中古車サイトのグーネットに掲載されている中古BMWのなかからオススメの車両をピックアップして紹介しています。

1シリーズ、3シリーズなど車種ごとのオススメ車両や、100万円以下など予算ごとのオススメ車両など、ジャンルごとにオススメ車両をピックアップしています。

ここで紹介している5シリーズ(E60)のみをピックアップした記事はありませんが、5シリーズのみを紹介している記事のなかでE60も扱っていますので参考にしてみてください。

 5シリーズの中古車をgooネットでチェックする

その他のモデルの解説記事

車種 年式 予算 リンク
1シリーズ(E87) 2004~2011 50万円 解説ページを開く
1シリーズ(F20) 2011~ 100万円 解説ページを開く
3シリーズ(E46) 1998~2007 40万円 解説ページを開く
3シリーズ(E90) 2005~2012 70万円 解説ページを開く
3シリーズ(F30) 2012~2018 150万円 解説ページを開く
5シリーズ(E39) 1996~2003 40万円 解説ページを開く
5シリーズ(E60) 2003~2010 70万円 解説ページを開く
5シリーズ(F10) 2009~2016 150万円 解説ページを開く
6シリーズ(E63) 2003~2010 100万円 解説ページを開く
7シリーズ(E65) 2001~2009 100万円 解説ページを開く
7シリーズ(F01) 2009~2015 160万円 解説ページを開く
X1(E84) 2009~2015 100万円 解説ページを開く
X3(F25) 2001~2017 170万円 解説ページを開く
X5(E70) 2007~2013 150万円 解説ページを開く
Z4(E85) 2003~2008 100万円 解説ページを開く

ブログを書いている人

カタミチ

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