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【解説】7シリーズ(E65)の維持費や難易度を徹底解説!100万円以下が当たり前の7シリーズは買いか?

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2020年1月15日 加筆修正

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今回は、100万円以下が当たり前の7シリーズ(E65/2001年~2009年)に注目してみたいと思います。

安く買って安く維持することに着目して各部をチェックしていこうと思います。

7シリーズ(E65)の概要

BMW 750i

7シリーズ(E65)は、2001年に登場し、2005年のマイナーチェンジを経て2009年まで販売されていたラグジュアリーセダンです。

モデルコードは、通常モデルがE65、ロングホイールベース化して後部座席の居住性を向上させたE66などがラインナップされました。

エンジンは、3.6LのV型8気筒エンジンを搭載した735i(後に排気量を拡大して740iに変更)、4.4LのV型8気筒エンジンを搭載した745i(後に排気量を拡大して750iに変更)、6LのV型12気筒エンジンを搭載した760Liなどがラインナップされました。

トランスミッションは、6速ATが搭載されています。

BMWらしい保守的なデザインからあまりにも乖離していたため、物議をかもした7シリーズです。2005年のマイナーチェンジにて大規模なエクステリアの変更を受け、やや落ち着いたデザインに修正された経緯があります。

維持費で考える狙い目のグレード

オススメのグレードは740iです。

マイナーチェンジ後であっても100万円以下で狙うことが出来るので、マイナーチェンジ後の車両をオススメします。

なお、12気筒エンジンを搭載する760Liを除けば維持費の差はほとんどありません。750iを選択しても構わないでしょう。

維持の観点から各部をチェック

エンジン

740iに搭載されるN62エンジンは5シリーズにも採用されているエンジンです。

一方で750iに搭載されているN62エンジンは、5シリーズ、6シリーズ、X5などに採用されており僅かに流通量が多いです。

ただし、部品の流通や価格への影響は軽微です。

いずれもV型8気筒エンジンであり、整備性はやや悪く、整備費用は高額になる傾向があります。また、高級車向けのエンジンですので可変吸気システムや可変バルブタイミング機構など装備が盛りだくさんです。

日頃の消耗品の交換レベルでは3シリーズや5シリーズと差は少ないですが、故障に際しては少し高額になることを覚悟する必要があります。

 

740iと750iで比較した場合には、同じエンジンブロックを使っているため排気量の少ない740iの方が長期的に耐久性は高いと考えられます。

トランスミッション

搭載されるトランスミッションは、定番のZF製の「ZF 6HP26」です。

【技術資料】http://www.zf.com/global/media/product_media/cars_5/cars_driveline_6_speed_automatic_transmission/pdf_140/6HP19_DataSheet.pdf

輸入車のトランスミッションについて調べたことがある人であれば、この型式にピンと来るはずです。そう、超定番のZF社製トランスミッションシリーズです。このトランスミッションは何者かと言えば、少々セッティングの異なるモデルでは以下のような車にも搭載されています。

  • BMW X3
  • BMW 5シリーズ(E60)
  • BMW 3シリーズ(E90)
  • BMW 1シリーズ(E87)

その他にもアウディやVWの4WD車に搭載されており、A6やQ7、トゥアレグなどに搭載されています。

 

このように、多くの車種に搭載されている実績と信頼のあるトランスミッションと言えます。 

タイヤ

タイヤは少々大きいものの国産車でも当たり前になってきた18インチを装着しています。

ディーラー等で交換をお願いすると高額になる傾向がありますが、ネットショップを活用するとグッと維持費を抑えることができます。

例えばブリジストンの最高峰、レグノでも2万円少々です。

ブレーキ

ブレーキは意外なことにシンプルは片押し1ポッドキャリパーを採用しています。

そのため価格も安価で、社外品の定番であるDIXCEL社製で見てみるとブレーキディスクが5~6万円ほど、ブレーキパッドが2~3万円ほどで揃います。

滅多に交換するものではありませんが、これだけ安価に流通しているのは嬉しいポイントです。

乗り方によりますが、4~5万km程度でパッドを、8~9万km程度でディスクを交換することになるでしょう。

その他

7シリーズはBMWのフラッグシップモデルと言うこともあり、各種高級装備が多数装着されています。

インテリアの諸々の装備はもちろんのこと、スタビライザーの利きを油圧で可変制御したり、進行方向に向くヘッドライトや、前車に追従するクルーズコントロールなど多数の先進装備が備わっています。

エンジンやトランスミッションといった基本的な部分は、V型8気筒エンジンということもあり少々高額な整備費用で済むものの、こうした高級装備が故障した場合には高額な費用が発生します。

故障したまま乗り続けることももちろん可能ですが、警告灯が点灯する場合もあり割り切る覚悟が必要です。 

購入後の維持費と注意点

モデル末期の車両でも10年ほど経過しています。

 

それまでの使われ方や維持の仕方によっては状態の悪い個体もあるでしょう。

車選びの際には是非以下の記事も参考にして、「アタリ」の個体を探してみましょう。

【中古BMW選び】車選びのコツとチェックポイント

ポイントは走行距離に捉われないことです。

近所の買い物に使われていた車より、高速道路ばかり乗っていた車の方が車の状態は間違いなく良いです。

 

少なくとも「ハズレ」の個体を選ばない限りは、あまり故障に悩まされることはないでしょう。

しかし7シリーズの性質上、十分な整備が行き届いている車両が多い一方で、どうしても整備をおろそかにされているケースも見られます。ディーラーに持ち込む1年あるいは2年周期以外は乗りっぱなしと言うケースです。特にシビアコンディションで使用され、オイル交換を怠っている車両では、10万kmに満たなくても激しいオイル漏れやオイル消費を起こしている場合があります。上記チェックポイントに詳しく記載されていますが、シビアコンディションで使われておらず適切なタイミングで整備が行われている車両を選びましょう。

 

不安があれば、当サイトでも相談をお受けしています。このままページを下にスクロールしていただくと連絡方法が記載されているので、困った時には是非ご活用ください。

 

BMWにおいて故障と言った場合には主に以下の4パターンです。

  • オイル漏れ
  • 水漏れ
  • センサー類の故障
  • 点火装置の故障

これら以外の故障は、耐久性や頻度をとっても国産車とそう変わらず、あえて心配することはありません。もちろんいずれ故障するでしょう。例えば国産車でも20年経った車でエアコンが故障しているのは珍しくありませんね。

 

上記4パターンを簡単に説明していきます。

オイル漏れについて

オイル漏れについては、以下の記事で細かく解説しています。

BMWのオイル漏れが発覚!修理が必要?緊急度や添加剤、安価な修理方法をご紹介

結論から言ってしまうと、オイル漏れと言っても基本的に緊急度が低いケースが多いです。修理を年単位で先送りにすることもできますし、そのまま乗り続けることもできます。

予算と相談しながら、修理するのであれば車検やその他の修理とセットにすることで工賃を節約すると良いでしょう。

水漏れについて

2000年台後半以降のBMWは、信頼性が向上しているように感じます。

例えば今から10年前の車両を見ても、ほとんど故障知らずで今なお走っている車が多数見られます。昔からBMWのゴムや樹脂パーツが弱いとは言われていますが、段々と改善が重ねられ、品質も向上しているようです。

水漏れに関してはオイル漏れと違って先送りするのは賢明ではありません。

しかし、一般的なホース類やタンクの交換であれば、せいぜい3~4万円程度です。DIYであれば1万円もあれば十分に部品が手に入るでしょう。

決して怯えるようなものではありません。

10年経っても壊れないことも珍しくない部品が、せいぜい3~4万円で直るわけです。

センサー類の故障について

センサー類の故障は症状が多種多様で偏には語れません。

20年近く壊れないものもあれば、5年で壊れるものもあり、運の要素が強いです。

主要なセンサーの部品代は数千円~1万円程度のことが多いです。詳細は以下の記事で解説しています。

【BMWの維持】センサー故障の事例と緊急度一覧

点火装置の故障について

エンジンの燃焼のキッカケとなる点火装置については、不思議と昔からイグニッションコイルの故障が多いです。細菌の車両でも、整備記録を眺めると新車から数年のうちにイグニッションコイルを新車保証で交換しているケースがしばしば見られます。

残念ながらイグニッションコイルの故障は運の世界です。20年近く壊れないものもありますし、3年で壊れることもあります。故障しても不調は出るものの走行不能にはなりません。詳細は以下の記事で予防法と合わせて紹介しています。

【BMWの故障】イグニッションコイルの故障を予防しよう!

まとめ

BMWのフラッグシップモデルである7シリーズも100万円以下で狙うことができます。

非常に高額なモデルであるが故に、どうしても維持費は高くなる傾向があります。しかし、基本的なエンジンやブレーキ、冷却系に関しては他のシリーズとあまり変わりません。

ディーラーに任せるのではなく、BMWに強いショップなどを活用することで維持費をグッと抑えることができるはずです。

当サイトでは維持のコツに関する記事を多数掲載しています。参考にしてみてください。

【中古BMW】維持のコツ カテゴリーの記事一覧

【中古BMW】メンテナンス カテゴリーの記事一覧介

グーネットからオススメの中古車をピックアップ!

当サイトでは、中古車サイトのグーネットに掲載されている中古BMWのなかからオススメの車両をピックアップして紹介しています。

1シリーズ、3シリーズなど車種ごとのオススメ車両や、100万円以下など予算ごとのオススメ車両など、ジャンルごとにオススメ車両をピックアップしています。

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その他のモデルの解説記事

車種 年式 予算 リンク
1シリーズ(E87) 2004~2011 50万円 解説ページを開く
1シリーズ(F20) 2011~ 100万円 解説ページを開く
3シリーズ(E46) 1998~2007 40万円 解説ページを開く
3シリーズ(E90) 2005~2012 70万円 解説ページを開く
3シリーズ(F30) 2012~2018 150万円 解説ページを開く
5シリーズ(E39) 1996~2003 40万円 解説ページを開く
5シリーズ(E60) 2003~2010 70万円 解説ページを開く
5シリーズ(F10) 2009~2016 150万円 解説ページを開く
6シリーズ(E63) 2003~2010 100万円 解説ページを開く
7シリーズ(E65) 2001~2009 100万円 解説ページを開く
7シリーズ(F01) 2009~2015 160万円 解説ページを開く
X1(E84) 2009~2015 100万円 解説ページを開く
X3(F25) 2001~2017 170万円 解説ページを開く
X5(E70) 2007~2013 150万円 解説ページを開く
Z4(E85) 2003~2008 100万円 解説ページを開く

ブログを書いている人

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