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【解説】3シリーズ(F30)の維持費や難易度を徹底解説!100万円台も当たり前の3シリーズは買いか?

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2020年1月15日 加筆修正

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今回は、100万円台も当たり前の3シリーズ(F30/2012年~2018年)に注目してみたいと思います。

安く買って安く維持することに着目して各部をチェックしていこうと思います。

3シリーズ(F30)の概要

BMW 320d Luxury Line (F30) – Frontansicht, 24. Juni 2012, Düsseldorf

3シリーズ(F30)は、2012年に登場し、2015年のマイナーチェンジを経て2018年まで販売されていたミドルクラスセダンおよびワゴン、ハッチバックです。

モデルコードは、セダンがF30、ワゴンがF31、ハッチバックがF34です。BMWにおいてはワゴンは「ツーリング」、ハッチバックは「グランツーリスモ」と呼ばれています。クーペやカブリオレは4シリーズへと移行しました。

エンジンは、すべてターボ化され、2Lの4気筒エンジンを搭載する320i、4気筒のディーゼルエンジンを搭載する320d、高出力化した2Lの4気筒エンジンを搭載する328i、3Lの6気筒エンジンを搭載する335iなどがラインナップされました。特別なグレードや流通量の少ないグレードは割愛しています。

トランスミッションは、8速ATが搭載されています。320iには6速MTの設定がありますが、希少なため高値で取引されています。

この3シリーズを境に、エンジンのターボ化を始めとした環境性能対策が急激に進みました。マイナーチェンジ前は旧来のエンジンをターボ化して環境性能を向上させていましたが、マイナーチェンジ後は新設計のエンジンへと置き換わっています。 マイナーチェンジ後は新しくまだ高額のため、この記事では割愛します。

維持費で考える狙い目のグレード

オススメのグレードは320iです。

ディーゼルエンジンの320dはまだ少し高額です。

6気筒エンジンを搭載する335iも高額です。6気筒の場合には部品点数が増えますので維持費は顕著に高額になります。

先代の3シリーズ(E90)までは、4気筒エンジンに固有の不具合がありましたので6気筒エンジンもオススメしていますが、この3シリーズからはそうした問題も解消されましたので自信をもって320iをオススメします。 

維持の観点から各部をチェック

エンジン

320iに搭載されるN20エンジンは、ターボ化やアイドリングストップ機能などを備えた最新の環境性能を持ったエンジンです。

国際的な賞を受賞するなど非常に優れた設計と性能を有しています。

出力は184馬力を5000回転で発生し、最大トルクは270Nm と先代の3シリーズの2.5L6気筒エンジン並です。しかも、そのトルクを1250回転から発生しますので、加速感は2.5L6気筒エンジンを上回るものです。

2011年に登場した比較的新しいエンジンですが、目立った不具合も報告されておらず、故障を特別心配する必要はないでしょう。

何より1シリーズ、2シリーズ、3シリーズ、5シリーズ、X1、X3、X5、Z4など数多くの車種に搭載されており、高い実績を誇ります。

部品の流通も豊富です。

しかし、ターボ化されていることもあり、それまで以上に慎重な扱いが必要です。

短距離の走行や渋滞路の走行といったシビアコンディションで使われてきた車は、既にエンジンの状態が悪化してきている場合もあります。注意点は後述しますが、車選びの際にはくれぐれも「ハズレ」を引かないように注意してください。

トランスミッション

トランスミッションはZF社の8速AT(8HP45)が搭載されています。

この時期のBMWは、ほぼすべての車種に8速ATを導入しています。この8HP45は、1シリーズ、2シリーズ、3シリーズ、5シリーズ、X3、X4、X5などほぼすべてのBMWに採用されたトランスミッションです。

最大許容トルクは3シリーズの2倍近い450Nmで、余裕のキャパシティです。

単純に多くの車種に採用されていることが信頼性の証にはなりませんが、これだけ多く採用されながら目立った不具合も報告されていないためトランスミッションについて不安になる必要はないでしょう。

また、上記エンジンと組み合わされることによりターボエンジンの力強さの恩恵を常に受けて走ることが出来ます。

タイヤ

タイヤはスタンダードなモデルであれば16インチです。

非常に経済的で、よくBMWオーナーに選ばれている高いコストパフォーマンスを誇るピレリ社のCinturato P1で見ると、1本あたり僅か7000円です。ハイパフォーマンスタイヤを選んでもせいぜい2~3万円です。

ブレーキ

このモデルからやや車重が増えた3シリーズですが、それでもBMWのラインナップの中では比較的軽量なモデルです。特に320iは軽量です。

減りが早いと言われるBMWのなかでも、その軽量故にブレーキの減りが少ないのも嬉しいです。ブレーキの減りは使い方に大きく依存しますが、渋滞の少ない道や高速道路を主体とする場合には10万km経っても交換せずに済む場合もあるほどです。

ブレーキは1シリーズと共有しています。流通価格も、社外品の定番のDIXCEL社製で見てみるとブレーキディスクが1台分で4万円ほど、ブレーキパッドは2万円ほどと 国産車とそう違わないほどの安価です。滅多に交換しない部品ではありますが、タイヤと並んで高額な消耗品と言うことで安価な設定が嬉しいです。

サスペンション

サスペンションは3シリーズ専用となりますが、他のシリーズと比較すると安価に手に入ります。特に交換する可能性が高いショックアブソーバーは、例えばビルシュタイン社のショックアブソーバーが1台分で7万円ほどで流通しています。

ショックアブソーバーは気にならなければ交換する必要がない部品ですが、信頼できるメーカーの商品がこれだけ安価に手に入るのは嬉しいです。

この他にも有名メーカー製でもっと安価な選択肢も用意されています。

3シリーズはとにかく国内の販売台数が多いだけあって、部品の選択肢が多く、価格競争が進んで手に入れやすいのが魅力といえます。

その他

この3シリーズを含め、歴代の3シリーズに搭載される装備はすべて5シリーズや7シリーズに採用され、十分に試されてから3シリーズにも採用されます。

そのため、先進的なものを含めた各種装備は比較的信頼性が高いといえます。

iDriveやナビを筆頭に、いわゆる高級装備(快適装備や先進装備)は修理費用が高額です。5シリーズや7シリーズほど高級装備を備えない3シリーズは維持をする上では悩みの少ない良い車と言えます。

購入後の維持費と注意点

100万円台で狙おうとするとモデル初期の2012年~2013年あたりのモデルです。まだ10年と経たない新しいモデルですから故障を心配するのは気が早いでしょう。

 

ただし、それまでの乗り方やメンテナンスの状況によっては状態の悪い「ハズレ」個体が紛れ込んでいる場合があります。

車選びの際には是非以下の記事も参考にして、「アタリ」の個体を探してみましょう。

【中古BMW選び】車選びのコツとチェックポイント

ポイントは走行距離に捉われないことです。

近所の買い物に使われていた車より、高速道路ばかり乗っていた車の方が車の状態は間違いなく良いです。

 

少なくとも「ハズレ」の個体を選ばない限りは、まだまだ故障知らずで維持にお金もかけずに乗ることができるでしょう。

不安があれば、当サイトでも相談をお受けしています。このままページを下にスクロールしていただくと連絡方法が記載されているので、困った時には是非ご活用ください。

 

BMWにおいて故障と言った場合には主に以下の4パターンです。

  • オイル漏れ
  • 水漏れ
  • センサー類の故障
  • 点火装置の故障

これら以外の故障は、耐久性や頻度をとっても国産車とそう変わらず、あえて心配することはありません。もちろんいずれ故障するでしょう。例えば国産車でも20年経った車でエアコンが故障しているのは珍しくありませんね。

 

上記4パターンを簡単に説明していきます。

先述の通り、この3シリーズを購入するのであれば、これらの故障を心配するのはまだ早いでしょう。参考までにご覧ください。

オイル漏れについて

オイル漏れについては、以下の記事で細かく解説しています。

BMWのオイル漏れが発覚!修理が必要?緊急度や添加剤、安価な修理方法をご紹介

結論から言ってしまうと、オイル漏れと言っても基本的に緊急度が低いケースが多いです。修理を年単位で先送りにすることもできますし、そのまま乗り続けることもできます。

予算と相談しながら、修理するのであれば車検やその他の修理とセットにすることで工賃を節約すると良いでしょう。

水漏れについて

2000年台後半以降のBMWは、信頼性が向上しているように感じます。

例えば今から10年前の車両を見ても、ほとんど故障知らずで今なお走っている車が多数見られます。昔からBMWのゴムや樹脂パーツが弱いとは言われていますが、段々と改善が重ねられ、品質も向上しているようです。

水漏れに関してはオイル漏れと違って先送りするのは賢明ではありません。

しかし、一般的なホース類やタンクの交換であれば、せいぜい3~4万円程度です。DIYであれば1万円もあれば十分に部品が手に入るでしょう。

決して怯えるようなものではありません。

10年経っても壊れないことも珍しくない部品が、せいぜい3~4万円で直るわけです。

センサー類の故障について

センサー類の故障は症状が多種多様で偏には語れません。

20年近く壊れないものもあれば、5年で壊れるものもあり、運の要素が強いです。

主要なセンサーの部品代は数千円~1万円程度のことが多いです。詳細は以下の記事で解説しています。

【BMWの維持】センサー故障の事例と緊急度一覧

点火装置の故障について

エンジンの燃焼のキッカケとなる点火装置については、不思議と昔からイグニッションコイルの故障が多いです。細菌の車両でも、整備記録を眺めると新車から数年のうちにイグニッションコイルを新車保証で交換しているケースがしばしば見られます。

残念ながらイグニッションコイルの故障は運の世界です。20年近く壊れないものもありますし、3年で壊れることもあります。故障しても不調は出るものの走行不能にはなりません。詳細は以下の記事で予防法と合わせて紹介しています。

【BMWの故障】イグニッションコイルの故障を予防しよう!

まとめ

一見するとまだまだ新しく高級感のある3シリーズが、もう既に100万円台で豊富な選択肢があるというのは嬉しいです。

先代までの3シリーズと比較するとサイズや車重が増え、ターボ化されるなど変化は多いです。しかし、新しさや上質さを100万円台で手に入れられるのは魅力的です。

まだまだ新しく故障知らずの個体が多いモデルです。

維持費をかけずに数年乗ってもヨシ、状態が良い個体が多い今のうちに買っておいて、長年乗り続けるのもヨシでしょう。

グーネットからオススメの中古車をピックアップ!

当サイトでは、中古車サイトのグーネットに掲載されている中古BMWのなかからオススメの車両をピックアップして紹介しています。

1シリーズ、3シリーズなど車種ごとのオススメ車両や、100万円以下など予算ごとのオススメ車両など、ジャンルごとにオススメ車両をピックアップしています。

ここで紹介している3シリーズ(F30)のみをピックアップした記事はありませんが、3シリーズのみを紹介している記事のなかでF30も扱っていますので参考にしてみてください。

3シリーズの中古車をgooネットでチェックする  

その他のモデルの解説記事

車種 年式 予算 リンク
1シリーズ(E87) 2004~2011 50万円 解説ページを開く
1シリーズ(F20) 2011~ 100万円 解説ページを開く
3シリーズ(E46) 1998~2007 40万円 解説ページを開く
3シリーズ(E90) 2005~2012 70万円 解説ページを開く
3シリーズ(F30) 2012~2018 150万円 解説ページを開く
5シリーズ(E39) 1996~2003 40万円 解説ページを開く
5シリーズ(E60) 2003~2010 70万円 解説ページを開く
5シリーズ(F10) 2009~2016 150万円 解説ページを開く
6シリーズ(E63) 2003~2010 100万円 解説ページを開く
7シリーズ(E65) 2001~2009 100万円 解説ページを開く
7シリーズ(F01) 2009~2015 160万円 解説ページを開く
X1(E84) 2009~2015 100万円 解説ページを開く
X3(F25) 2001~2017 170万円 解説ページを開く
X5(E70) 2007~2013 150万円 解説ページを開く
Z4(E85) 2003~2008 100万円 解説ページを開く

ブログを書いている人

カタミチ

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