ドリリウム

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【レビュー】1万円切りの防湿庫「HOKUTO ドライボックス 25L」が必要十分で大満足!

久しぶりのカメラの購入を機に、防湿庫(ドライボックス)を購入しましたので紹介します。

今回購入したのは「HOKUTO ドライボックス 25L」です。

Amazon.co.jpでは2019年3月16日時点で9680円と、防湿庫のなかではかなり安い商品です。

 

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使い方と機能

HOKUTO ドライボックス 25L」には、25L以外にも最大155Lまでの幅広いバリエーションがあります。

特に今回購入した25Lモデルは非常にシンプルな機能で、カメラ初心者やライトユーザーにはピッタリの防湿庫だと思います。

 

使い方というほどの使い方もなく、本体を設置して電源を差し込めば除湿が始まります。電源スイッチもなく、電源コードを差し込むと庫内の赤ランプが点灯します。

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唯一出来る操作としては、除湿の程度の調整です。

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つまみを回してAからEの5段階で調整することができます。

私がこの防湿庫を設置した部屋は仕事部屋で、常に加湿器が稼働しています。湿度は60%以上を維持しているのですが、最強状態で稼働すると防湿庫内の湿度は20%台まで下がります。

中間の「C」に設定すると、30%台後半で安定するため普段は「C」に設定しています。

無音無振動だが発熱有り

除湿にはペルチェ素子を採用しており、原理的に音や振動は発生しません。

単純にペルチェ素子に電気を流しているだけなので、音や振動が発生しようがないのです。

ペルチェ素子を使用しているということは熱が発生します。そのため販売店では防湿庫背面に30mm以上のスペースを確保するように勧めています。

実際にはそれほど高温になるわけではないので気にするほどではありませんが、背面が少し熱くなることは念頭に入れて設置場所を選ぶと良いでしょう。

真四角・軽量・コンパクト

HOKUTO ドライボックス 25L」は突起のない綺麗な直方体型です。

また、重量も軽く簡単に移動することができます。

25Lというコンパクトなサイズは、一人暮らし用などのシンプルな電子レンジと同じくらいのサイズ感です。

そのためデスクの足元や棚のなかなど、設置場所を自由自在に選ぶことができます。

開閉が楽

HOKUTO ドライボックス 25L」のドアは冷蔵庫にあるようなマグネット式です。

バチッと強く引き寄せるようなタイプではなく、パタリと優しく閉まります。

そのため開閉に力はいらず、開閉に合わせて本体が動いてしまうことがありません。閉める時も適当にドアを押したり蹴ってやればきちんと閉まるので、普段の運用も楽チンです。

カメラ1~2台のライトユーザーに最適

庫内は向かって左半分が2段、右半分は仕切り無しという構成です。

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右側には大きな標準ズームレンズクラスのレンズをつけた一眼レフカメラをそのまま余裕で納めることができるでしょう。

ミラーレスカメラなどコンパクトな類のカメラであれば、左側の上下段にそれぞれ納めることも可能です。

私の場合、カメラはCanon EOS Kiss Mという非常にコンパクトなミラーレスカメラ1台にレンズが2本しかありません。左下にあるのはNikon モナーク5という双眼鏡です。

中央やや左の下段にあるレンズは標準ズームレンズ(15-45mm)で、レンズフードをつけたまま立てて下段に入れることができます。

ということで、Canon EOS Kiss M1台しか持たない私には25Lですらスカスカです。

EF-Mマウントのレンズをすべて集めても十分収まるのではないでしょうか。

まとめ

1万円切りで利用者も多い防湿庫「HOKUTO ドライボックス 25L」を紹介しました。

価格も安く、利用者が多いため実績も豊富です。

25Lという容量は先述の通りライトユーザーには十分な容量で、使い勝手もよく非常に満足度の高い防湿庫だと思います。 

【カメラバッグ】大柄な人やアウトドアにも最適「エレコム off toco バックパック (DGB-S037GY)」が超オススメ!

エレコムから販売されているカメラバッグ「off toco ハイグレード(Lサイズ)」を購入しました。

これが非常に良い製品でしたので紹介します。

 

メーカーサイト:2STYLEカメラバックパック(ハイグレード・Lサイズ) - DGB-S037GY

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off tocoとは?

Tote-img

off tocoは、パソコンの周辺機器やバッグなどを手掛けるエレコムが立ち上げたカメラユーザー向けの商品ブランドです。

読み方は「オフトコ」で、名づけの理由は以下の通りです。

「オフの日にトコトコと思わず出かけたくなる」というターゲットシーンを表した直接的な意味と、「off to〜」の訳としても「〜へ出かける」という意味をもった造語になっています。

出典:https://www.elecom.co.jp/pickup/elecom_bag_japan/off-toco/designer/designer.html

この名づけの由来からもわかる通り、カメラバッグとしてはややカジュアル寄りのブランドと言えます。

主に以下の5つのタイプの製品を展開しています。

  • カメラバックパック(バックパックタイプ)
  • カメラメッセンジャーバッグ(斜め掛けするメッセンジャーバッグタイプ)
  • カメラショルダーバッグ(ハンドバッグとしても使え、肩にかけるショルダーバッグタイプ)
  • カメラトートバッグ(手に下げたり肩にかけられるトートバッグタイプ)
  • カメラボディーバッグ(コンパクトで体にフィットするボディーバッグタイプ)

いずれもカジュアルでカメラバッグとしてでなくても使えるようなデザインの仕上がりです。

特に今回私が購入したバックパックは、カジュアルな「スタンダード」と、機能性を高めた「ハイグレード」の2つが展開されています。私は「ハイグレード」を選択しました。

この選択の理由も含めて、レビューしていきます。

 

良い所

デザインが良い

まず始めにデザインが良いという点が挙げられるでしょう。

カメラバッグはデザインが良い商品も多い反面、「誰が使うんだ?」というくらい野暮ったくダサいデザインのバッグも非常に多いです。

もちろんカメラの運搬が第一目的ですから、デザインについての評価は甘いです。

この「off toco ハイグレード」は、見ての通りライトグレーのポリエステル製で、見た目はそこそこ良いです。カメラバッグとしては90点くらいを与えても良いデザインです。

▼生地の質感はこんな感じ

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大柄でも似合う大振りなサイズ

今回購入した「off toco ハイグレード」はLサイズと言う表記からもわかる通り大振りです。

私は身長が180cm、体重が75kgほどありやや大柄です。

そのためカメラバッグに多い小振りなバックパックでは、見た目のバランスが非常に悪いのです。大人がランドセルを背負っているかのような、非常に見苦しい見た目になってしまいます。

その点でこの製品は幅315mm×奥行190mm×高さ470mmということで、190cmくらいまでの方であれば違和感なく背負えるサイズ感であると思います。

私の身内がほぼ同サイズのバックパックを背負っていて、身長は170cm少々ですが違和感はありません。

しかし、同クラスのバックパックに比べるとカメラバッグのためかやや奥行きがあります。そのため縦横の寸法以上に大きく見えます。

機能性重視であれば全く関係ないポイントですが、見た目のバランスを重視するのであれば、小柄な方にはMサイズ(商品ページを開く)をオススメします。

バックパックとしての高い機能性

私はカメラバッグをカメラの運搬道具としてではなく、普段の移動や活動の相棒として選びました。

歩くのが好きで、よくブラブラと10kmくらい平気で歩き回ります。

10kmを1時間~1時間半程度のペースでかなり速く歩くので、バックパックもスポーツに適したものでないと体が痛くなってしまいます。

バックパックにはショルダーバッグやウェストポーチタイプも存在しますが、それらを選ばなかった理由はここにあります。荷物の負荷を体に均等に分散させるバッグでなくては、散歩(ガチなウォーキング?)には向かないのです。

off toco ハイグレード」には、「off toco スタンダード」(下図)にはないバックパックとしての高い機能性があります。もしアウトドアや山登り、ハイキングといったタフな環境で使うのであれば、間違いなくハイグレードをオススメします。

 

一つ目のポイントは肉厚で幅広なショルダーベルトです。

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肩の負担をグッと抑え、重量感も和らげてくれます。これに加えて「ロードリフトストラップ」と呼ばれる構造を採用しています。これはバッグの位置を高く引き上げることができる機能で、特に重量物を背負っている場合には重量感をより一層和らげてくれます。

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二つ目のポイントはチェストベルトとヒップベルトです。

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バックパックでタフな環境に挑んだことがある方なら、誰しもこの2本のベルトの有無で大きな違いがあることを知っているはずです。そう断言できるほど、この2本のベルトでバッグを体に縛り付けることによって得られる恩恵は大きいです。

バッグが揺さぶられることで受ける体の負担を大幅に軽減してくれます。

特に邪魔になりがちなヒップベルトはバッグ内に収納できるのも嬉しいポイントです。

 

三つ目のポイントは背面クッションです。

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大きく凹凸したEVA素材のクッションが、体への負担を和らげるとともに通気性を確保します。

カメラの収納力が高い

バックパックとしてだけでなく、カメラバッグとしても高い機能性を有しています。

まず始めにバックパック型のカメラバッグとしては定番と言える、バッグを下ろさずにカメラを出し入れすることができるカメラ収納部がバッグ底面にあります。

両サイドにそれぞれダブルファスナーがあり、バッグをずらしてカメラを出し入れすることができます。

出典:https://www.elecom.co.jp/products/DGB-S037GY.html

このカメラ収納部には、インナーバッグがスッポリと収まっています。

インナーバッグの寸法は幅270mm×奥行110mm×高さ190mmで取り外すこともできます。私の使うCanon EOS Kiss Mなどレンズ付きで6~7台は入りそうです。

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インナーバッグは分厚いクッション性の高い素材でできており、中にはマジックテープで自由に区分けができる仕切りが4枚入っています。

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また、ショルダーベルトには小さなポーチが付属しており、レンズカバーなどの小物を収納しておくのに便利です。

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もちろん三脚を固定する三脚ベルトが付属しています。

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カメラ以外の収納力も高い

カメラを収納する底部のスペースの上にはメインの収納スペースがあります。

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寸法は幅300mm×奥行100mm×高さ245mmで、これ以外に15.6インチまでのノートパソコンを収納可能な独立したスペースがあります。

出典:https://www.elecom.co.jp/products/DGB-S037GY.html

更に、上部のメインスペースと底部のカメラスペースは仕切りを取り払うことで1つのスペースにすることが出来、シンプルなバックパックとして使用することもできます。

また、前面には大きさの違う2つのポケットがあり、更に背面側に小さなポケットが付属します。

個の背面側の小さなポケットは、背負ったまま出し入れすることができます。(ヒップベルトもここに収納可能)

出典:https://www.elecom.co.jp/products/DGB-S037GY.html

慣れるには少し時間がかかりますが、慣れてしまうと非常に便利なポケットです。

防水性

バッグ本体はポリエステル製で、撥水加工が施されています。

出典:https://www.elecom.co.jp/products/DGB-S037GY.html

しかし、この類の撥水加工は長く強くもつケースは少ないです。ファスナーも簡単に水が浸入しない構造になっていますが、強い雨のなかでは頼りないです。

これはどの製品でも変わらないことです。

メーカーとしてもそれをわかっており、本体に収納可能なレインカバーが付属しています。

出典:https://www.elecom.co.jp/products/DGB-S037GY.html

更に、底面にはハイパロンゴムを採用しています。

耐摩耗性や対候性、耐熱性が高く建材などにも採用されています。多少濡れた地面に置いたところで水が浸透することはないでしょう。

悪い所

底部はゴミが付きやすい

こちらがハイパロンゴムを採用した底部です。

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まだ使用期間は短いのですが、非常にゴムやホコリが付きやすいです。

実用上全く問題はありませんが、手で払ってもなかなか落ちません。

チャックの動きが悪い

チャックの動きがやや渋いです。

軽微な点ではありますが、非常に高機能で全方位において作り込んでいる割に、少し残念なポイントです。

私の場合は、手持ちのシリコンスプレーを吹いて改善しました。

シリコンスプレーは滑りを良くするスプレーで、割とよくもちます。高いものでもなく、家庭内の滑りが悪いところには大抵使えるので買って損はないでしょう。

ファスナーに添って軽く吹いてやれば一発で動きが軽くなります。

コンパクトなミラーレスカメラユーザーにはカメラの収納部が大きすぎる

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これは我が儘な話ですが、私が使う「Canon EOS Kiss M」はAPS-Cセンサーのミラーレスカメラです。サイズはとってもコンパクトで、大柄な私にとっては手のひらサイズ(ちょっと言いすぎ)です。

ご覧の通り、カメラの収納部に横向きに置いたとしても上下左右にスペースができてしまいます。

仕切りを上手く使って動き回らないようにすれば解決しますが、なんともスペースがもったいないです。

このような使い方をすると、カメラの収納部にあたるインナーバッグのほんの2割くらいしか使いません。

残り8割を自由に使えばいいのですが、インナーバッグ内は仕切られているとはクッション1枚の仕切りです。当然残り8割に濡れたものを入れればカメラが濡れるかもしれません。乾いたものであってもなかで動き回るようだとカメラへの衝撃が心配です。

例えばタオルとか、旅行時の着替えとか、それ自体が緩衝材になるようなものを入れるのであれば良いでしょう。

しかし、それ以外の用途ではこの8割の残りスペースが無駄になってしまいます。

 

もちろんoff tocoブランドにおけるハイグレードのLサイズという位置づけから、EOS Kiss Mのようなちっちゃいカメラ+せいぜい1本のレンズというコンパクト構成のユーザーを想定していないのでしょう。それでもバックパックとしての性能を考えるとこの「off toco ハイグレード」以外にあまり選択肢がないのです。

コンパクトなミラーレス用のインナーバッグが発売されて、この8割の残りスペースをうまく活用できるようになったらもっといいのになぁという我が儘です。

総評:至れり尽くせりな高機能カメラバッグ。なのに安い!

off toco ハイグレード」は、エレコムが開発したカメラバッグの最高峰です。

エレコムからはガチなカメラバッグとしてGRAPH GEAR NEOというカメラバッグが販売されており、正しくはそちらが最高峰です。しかし、カメラの運搬に特化しすぎていて私のようなライトカメラユーザーには逆に使いにくくなっています。

スタイリッシュで普段使いからアウトドア・スポーツまで幅広く対応するカメラバッグということで「off toco ハイグレード」はライトカメラユーザー向けの最高峰と言って良いでしょう。

機能は不足なく、全方位において高い次元の完成度を持ったカメラバッグです。

 

 これだけの完成度ですから、定価は¥24,900といいお値段です。

しかし。2019年3月15日時点のAmazon.co.jpの販売価格は¥8,878と半額以下の価格設定です。

 

プロやガチなカメラユーザーのように、撮影を主目的にして大荷物で出かける人には向かないかもしれません。

しかし、私のようにカメラを楽しんだり、お出かけのプラス要素としてカメラを持ち出すライトユーザーには最適なカメラバッグだと思います。

▼機能性を省いて、もっとスタイリッシュ&ライトなバッグを求める方には同じoff tocoブランドの「スタンダード」モデルがオススメです。

【Logicool ワイヤレスコンボ MK545】レビュー!Logicoolのベストバイっぽいキーボード&マウスセットの実力は?

昨年買ったiBuffaloの激安キーボードが不調のため、少しまともなキーボードを購入しようと「Logicool ワイヤレスコンボ MK545」を購入しました。

実売価格6000円台前半で手に入るキーボードとマウスのセットです。

2.4GHzの一般的なワイヤレス接続方式です。

Unifying対応で、1つのレシーバーで複数の機器を接続することができます。

Logicool ワイヤレスコンボ MK545」には以下の2製品が含まれています。(国内では単品販売無し)

  • Wireless Keyboard K545
  • Wireless Mouse M510

メーカーサイト:Logicool MK545 Advanced Wireless Keyboard and Mouse Combo

  

良い所

使って感じた良いところをそれぞれ紹介します。

ソフトタッチな静音キーボード 

Logicool ワイヤレスコンボ MK545」の一つ目のポイントは、ソフトタッチであるという点です。

タイピングしても「カチャカチャ」という硬質な音が鳴りません。

「スコ」とキーが奥に沈んでいくような感じで、人によっては感触に物足りなさを感じるかもしれませんが、よほどこだわりがない限りは問題ないでしょう。

例えばノートパソコンのように、薄いキーボードとはちょっと違います。

「スコ」と柔らかく沈むのですが、その沈み込む量がノートパソコンのキーボードのような薄いものとは違い、深さがあります。

そのため柔らかい感触であっても、物足りないと感じることはないでしょう。

キーも沈み込むと同時にぐらつくような頼りなさはありません。

何より、この柔らかさのお陰で「カチャカチャ」と音が鳴らない点が嬉しいです。

非常に良いものを使っているという感覚があります。

大振りなサイドキー付きマウス

マウスは大振りです。

一般的なマウスより一回り大きく、重量は83g+単三電池2つということで重さもあります。

通常のマウス感覚だと持ち上がりにくいためにやや操作がしづらく感じるかもしれません。私はマウスを浅く握るタイプなので、そのままではサイドキーに指が届かないほどです。

マウスを浅く握るタイプの人にはオススメできないですが、慣れるとこれはこれでどっしりと安定していて使いやすいです。

ゲームなどで素早く大きな動きが求められる場合には向かないでしょう。

キーボードほど良いもの感はありませんが、合わせて6000円ちょいと考えれば満足感は高いです。

悪い点

ちょっと高い?ほぼキーボード代?

価格は6000円台前半と、キーボードとマウスのセットと考えれば安いです。

 

・・・と、購入前は思っていました。

しかし、よく考えると安価な有名メーカー品であっても無線キーボードやマウスはそれぞれ1000円台で手に入ります。

また、マウス(M510)はお世辞にも良いものとは感じられません。

M510は国内では単品販売されていませんが、アメリカでは1000円~2000円程度で販売されています。セット販売でレシーバーが1つであることを考えると、価格のほとんどキーボード代に占められているものと思われます。

国内では定番のM545(下図)などの方がずっと高機能で高品質です。

 

反応が時折悪くなる

私は今までLogicool製品を愛用しています。

マウスだけでも10台近く使っており、特に先ほど挙げたM545は3台以上購入してきています。

Unifying対応する前も後も、特に不具合なく使えていました。

しかし、この「Logicool ワイヤレスコンボ MK545」に関してはマウスもキーボードも接続が不安定です。

全く使えないほどではないのですが、時折1~2秒反応が悪く動きがかくついたり、ごくまれに10秒単位で反応がなくなります。更にごくまれに全く反応がなくなりパソコン自体の再起動をしなくては動かなくなることもありました。

これが初期不良であるのか、パソコンとの相性問題であるのかどうかはわかりません。

現在Logicoolに問い合わせているので、結果が分かり次第追記します。

まとめ

Logicool ワイヤレスコンボ MK545」の評価をまとめると以下の通りです。

  • キーボード(K545)の質感や満足感は高い!
  • マウス(M510)は平凡な性能
  • マウス(M510)は大振りのため握りの浅い人や大きくカーソルを操作することが多い人には不向き
  • 反応がたまに悪くなる(メーカーに確認中)

マウスがもう少し良いものであればお買い得感も満足感もぐっと高くなると思います。

キーボード(K545)が単品でもう少し安く売りだされれば、むしろそちらの方が買いかもしれません。

輸入車に興味のある車好きに知っておいてほしいこと

車は好きだが日本車にしか乗ったことがない。

そんな人に向けて輸入車メーカーの方向性や考え方の違い、車の違いを雑に解説していきます。

何が言いたいかというと、輸入車を知りたいなら快適性重視にしろ走行性重視にしろとりえあず5シリーズがオススメっていうこと。5シリーズにしばらく乗って、評価軸を作るとどんな車も適切に評価できるということです。

経緯

はじめに、この記事を書こうと思った理由を説明します。

私は根っからの車好きで、車に関する情報を普段から読み漁っています。その範囲はニュースからSNSの個人の発言まで幅広いです。

 

そうした情報に触れていると、輸入車を知らない人が書いた記事や発言に違和感を感じることがあるのです。

 

GT-Rの後釜に一部の911以外のポルシェを選ぶでしょうか?

ロードスターの後釜にアウディやメルセデス各車を選ぶでしょうか?

 

真逆の選択です。

日本車の立ち位置

輸入車を知る前に、世界における日本車の立ち位置を説明します。

日本車は優秀で、日本には日本車があふれています。日本に住む人が日本車を選ぶのは間違いのない無難な選択です。

だからこそ、車好きであっても日本車の世界しか知らない人が大勢いるのです。

 

日本車は一部の突き抜けた存在を除けば極端に実用性を追求しています。マーケティングの成果を柔軟に取り込み、高い品質の洗練された車を作り出しています。

悪く言えばブランドや哲学がなく、商売としての車作りに徹しています。

デザインはアジアの車らしく、統一感や伝統よりも奇抜さを重視しています。しかし、その一方でデザインにコストを割かないためにチープでちぐはぐな仕上がりになることも間々あります。

マーケティングとして一部の車好きに訴求する製品を作ることはありますが、基本的に既存の大きな需要に応えることに重きを置いています。

例えばスズキのスイフトは世界的にも優秀で楽しいハッチバックとして知られていますが、スイフト以外も同様の考え方で作られているかと言えば、全くそうとはいえません。

 

もちろん、日本以外の自動車メーカーが必ずしも筋の通った車作りをしているわけではありません。しかし、日本車メーカーほど顧客の求めるものに偏重した車作りをしているメーカーもないのです。

 

これは決して悪いことではありません。

車に乗る大部分の人は車を移動の道具としか考えておらず、車好きなど限られた一部なのです。

この大部分に応える高品質な車を作り続けているからこそ日本車が世界にあふれているわけです。これは簡単なことではなく、同じ路線をとる韓国車メーカーが日本車メーカーに簡単に追いつけていないことからもわかります。

走って楽しい車を作るメーカーはどこ?

優れたシャシーを持ち、路面からの情報やステアリングの操作感、ペダル類の操作感に優れたメーカーを紹介します。

BMW

走って楽しいメーカーの筆頭はBMWです。

あらゆる自動車メーカーのなかで最も優れたブランドを持ち、そのブランディングは自動車業界のみならずさまざまな業界で参考にされるほどです。

このブランドを築いたものこそ走る楽しさ、BMW的にいえば駆け抜ける喜びです。

近年の電子制御化によるネガティヴな意見は聞かれるものの、まだまだ高い次元で走る楽しさを持った車を作り続けています。

 

日本では3シリーズが主力ですが、世界的には5シリーズが主力製品です。

5シリーズは、同クラスのセダンの中で世界屈指の出来で、世界最高のセダンの名を欲しいままにしていた時期もあります。

 

日本車との大きな違いは走る楽しさと快適性の共存にあります。

日本車メーカーがたまに生み出すスポーツモデルはやや極端で、乗り心地は悪く演出過剰です。

しかし、BMWは快適です。無理に曲がればかなりロールもします。

乗り心地は硬いと言われることもありますが、安楽な移動ができる程度には快適です。静粛性も十分です。それでいながら、ちょっとした操作が気持ちよく、楽しく走ろうとすればそれに応えてくれるのです。

限界を超えても挙動は穏やかで、高い操作性もあってスペックよりフィーリングをとことん追求していることがわかります。

まさにスポーツセダン。スポーツカーではなくスポーツセダンなのです。

 

決してサーキットや峠を飛ばす車ではなく、高いシャシー性能と素晴らしいフィーリングが普段のドライブをグッと盛り上げてくれる。そんな存在です。

快適な旅のお供や安楽な日常の移動、ビジネスシーンにも合った雰囲気を持つのがBMWです。

ポルシェ

BMWに続くのがポルシェです。

よくフェラーリと並んでスーパーカーのような扱いを受けますが、それは極々一部のモデルの話です。

 

特にスタンダードな911やそれ以下の車種では、BMWと同じように楽しく操れるスポーツカーを作り続けています。

BMWとの違いは、BMWがセダンやワゴンといった実用性のある車体と快適性をそれなりに重視しているのに対して、実用性は置いておいて、快適性も少し諦めて、ポルシェはスポーツカーとしての車作りをしているという点です。

 

それでも日本車メーカーがたまに作る演出過剰のスポーツモデルよりは快適です。BMWに比べれば、排気音も露骨に大きいです。

 

BMWより楽しむ比率をグッと上げた趣味の車がポルシェです。

フランスとイギリスとイタリアの9メーカーについて

どこに挙げるべきが悩むのがフランスの3メーカー(プジョー・ルノー・シトロエン)とイギリスの3メーカー(アストンマーチン・ケーターハム・ロータス)とイタリアの3メーカー(フィアット・アルファロメオ・フェラーリ)です。

 

フランス車といえば、ハッチバックです。楽しい小さなハッチバックといえばフランスです。

「走って楽しい車を作る」という点においてはプジョー・ルノー・シトロエンを挙げた方が良いのかもしれません。

しかし、実際に乗ってみるとわかるのですがこの3メーカーが作る車は基本的に実用車なのです。日本車とそれほど変わりません。

シャシーが素晴らしいなどと言われますが、基本的にはデザインに優れ洗練度と耐久性がやや落ちる日本車。といった感想を多くの人が抱くでしょう。私自身がそう感じました。

 

もちろん楽しさや走りを重視したスポーツグレードが存在します。

しかし、そちらを主軸に評価するのは少し違うかなということで、ここでどっちつかずな評価をしています。

 

イギリスの3メーカーのうち、ケーターハムやロータスはスポーツカーを作るメーカーとして多くの人が知るところですが、規模が小さいためここでは割愛します。

アストンマーチンも規模が小さいですが、知名度は抜群です。

このアストンマーチンのポジションは、あえて言うなればポルシェに近い所にあります。

決してスペックやサーキットでのタイムが優れている車ではないですが、エンジンサウンドや操作感と言ったフィーリングに重きをおいた昔ながらのスポーツカーを作っているメーカーです。小さなメーカーだけあって、特にインテリアの質は低く、走るのは楽しいものも快適性はそれほど優れていません。

 

イタリアの3メーカーは少し特殊です。

フィアットは500のイメージが強いですが、基本的には実用車を作るという点でフランスの3メーカーに近い存在です。

アルファロメオは走る楽しさを重視しているかと言われると、実際はそうでもありません。操作感があやふやで、挙動も安定しない洗練されていない車が多いです。

フェラーリはスーパーカーに分類されますが、実際に得られる感覚としてはスポーツカーに近いです。もちろん優れた性能は持っているものの、それ以上に感性に訴えかける点を重視しているように感じられます。

 

ここであげた9メーカーはあえて分類するのが難しいため、ここでまとめて紹介しています。

乗ってて快適な車を作るメーカーはどこ?

次に、走る楽しさは置いておいて、乗っていて快適な車を作るメーカーを紹介します。

安楽で快適な移動手段。

日本車メーカーにおいてはレクサスの一部車種やトヨタのクラウンなどもここに含まれるかもしれません。

メルセデスベンツ

安楽で快適な移動手段の代表格と言えるのがメルセデスベンツです。

BMWのイメージに引かれてか、走る楽しさがそれなりにある誤ったイメージを持たれている人も多いです。

もちろん車としての基本性能は十分にありますが、BMWとは違って快適さを重視しています。とにかくA地点からB地点へ快適に移動することを追求した車作りをしています。

ある意味、トヨタ・クラウンの延長線上にあるような車を作っています。

 

おそらく多くの日本車ユーザー(特に走りに興味がない方)が乗って、一番違和感のない車を作っていると感じます。

とにかくどこにも尖ったところはなく、快適で楽チンなのです。

クラウンで満足しているという方が、ちょっと違ったデザインの車に乗りたいなという時にCクラスやEクラスを試してみると良いでしょう。

 

間違いなく後悔しない選択になるはずです。

 

メルセデスベンツには、AMGモデルというちょっと過激なモデルが存在します。

こっちは走る楽しさがあるのでは?と思われる方もいそうですが、それはちょっと違います。ごく最近のAMGは段々と走りに力を入れていますが、AMGは基本的に凶暴性を重視しています。

過剰でアンバランスなエンジンパワーや悪すぎる乗り心地など、「走って楽しい」というよりは過激なアトラクションに近いです。

アウディ

メルセデスベンツに次いで安楽な車を作っているのがアウディです。

ラリーやオシャレなデザインのイメージが強いという方も多いでしょう。

アウディは元々、質実剛健で地味な車ばかりを作っていました。お堅い実用車です。そんなアウディがオシャレなデザインと高い品質を持って近年では大躍進しています。

 

車作りとしては、メルセデスベンツやフォルクスワーゲンのような実用性を重視したものです。実際にフォルクスワーゲンと車体を共有しているものも多いです。

スーパーカーのR8も、昔のNSXのように実用性あるスーパーカーとして評価を得ています。

 

デザインはオシャレなものの、欧州では「軽薄」「ミーハー」というイメージも付きまとっています。

あまり車に興味はないけどオシャレだからと選ぶ人が多いメーカーです。

そんなわけで、走る楽しさは感じられません。洗練された良い車ですが、特にこれといって優れた点もないというのが素直な感想です。

 

メルセデスベンツやBMWと同じように、あらゆるシーンに対応できる無難な車を作っています。

ボルボ

ボルボは日本でも比較的多く流通しているものの、車好きが興味を向けることはあまりありません。

日本車と言うレベルの高い基準を持った日本人にとって、小さなメーカーが作った車はどうしても見劣りしてしまうのです。

それではボルボの車がどうかというと、極めて安楽さに偏った車を作っています。

例えばステアリングなどへたな日本車以上に軽く、スカスカです。

操作感はいまいちですがデザインは素晴らしく、特にインテリアに関しては超高級車を除けば随一の出来といえるでしょう。

メルセデスベンツやアウディと比べた場合、乗り心地や洗練度において見劣りするものの、最近では段々とそのレベルも上がっています。

さいごに

最終的にドイツの4メーカーにフォーカスを当てたような形になってしまいました。

逆に言えば、この4メーカーはポジションが明確なメーカーと言えるわけです。

  • 普段使いが出来て楽しい車が良いならBMW。
  • 楽しさを重視するならポルシェ。
  • 快適ラクチンがいいならメルセデスベンツ。
  • 快適ラクチンでオシャレがいいならアウディやボルボ。

ちょっと雑な評価ですが、おおむねこのような評価で間違いがないと思います。

 

そのなかでも、走る楽しさも快適性も高次元でバランスが取れ、価格も現実的な5シリーズは輸入車の評価軸を持つために最適な1台です。

EクラスやA6を選んでしまうと、やや快適性に偏り過ぎてしまいます。

中古の安い5シリーズでも構わないから、まずは乗ってみてほしいなぁと個人的には思います。

 

輸入車は高価で壊れやすいイメージから、車好きなのに日本車しか乗ったことがない方や数少ない輸入車にしか乗ったことがない方が多いものです。

そのため、こうした輸入車の客観的な評価を持たずに偏ったイメージを抱いてしまう場合があります。

実際に購入を踏み切る際にも舞い上がってしまって適切な評価ができない場合があります。

 

国産車や国産車の一般的なカスタムで得られる「走りの良さ」とBMWやポルシェがノーマルで持つ「走りの良さ」は全くの別物です。

だから、走りを重視する人がBMWやポルシェを体験して感動することもあれば、逆に「なんか違う」と感じることもあるでしょう。

 

もしあなたが車好きで輸入車への乗り換えを検討している場合、

是非色々なメーカーの車を乗り比べてみることをオススメします。

 

日本車とは違った魅力がどのメーカーにもあるものです。

 

走りなんてどうでも良いという人がポルシェに乗って感動して宗旨替えするかもしれません。逆もまた然りです。

同じ快適性重視でも、同じ走行性重視でも、日本車と他国のメーカーの車は違いがあるものです。

迷ったら、とりあえず5シリーズ。

【オトシンクルス繁殖計画#6】ラスボラエスペイ繁殖計画??

「オトシンクルス繁殖計画」と題して、オトシンクルスの繁殖に挑戦しています。

対象となる生体は、チャームで購入したオトシンクルスで購入後1~2年ほど飼育しています。全部で4匹います。オスメスの区別もつきませんが、何はともあれ隔離して試行錯誤を始めてみることにしました。

手っ取り早く繁殖のコツを知りたい方はこちら:繁殖の難しい淡水熱帯魚を繁殖させる6つのポイント

「オトシンクルス繁殖計画」は記録を怠って途中で途切れてしまいましたが、この6つのポイントを守ることで繁殖成功しました。

調べていく中でわかったこととして、繁殖が難しいといわれる種も含めた多くの熱帯魚はこの6つのポイントを守ることで繁殖が可能であるということです。

是非チェックしてみてください。

 

現在の繁殖計画の方針は以下の通りです。

  • 水温は26度固定
  • phは弱酸性から中性を維持(6.8~7.5)
  • 少々の水草を設置
  • 底床はなし
  • 食いつきの良い餌を1日3回与える(冷凍アカムシ等の高たんぱくな餌)
  • 週に1回50%の水替え

前回のおさらい

前回は餌付けがうまくいかないことを報告しました。

また、線虫が大量発生していることもお伝えしていました。

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前回:【オトシンクルス繁殖計画#5】大量換水2回目&餌付けに難航して線虫大量発生 - ドリリウム

線虫はいなくなりました

始めに、大量発生していた線虫はあっさりといなくなりました。

対策は餌を減らしただけです。

我が家のオトシンクルスは2年くらい飼っているにも関わらず非常に憶病です。

特に隔離を初めてからは常に物陰に隠れていて、人が近づくと逃げ惑います。

 

そんな調子ですから、餌をしっかり食べてくれないのです。

繁殖のためにはたっぷりと栄養を取らせることが肝要です。そのため、あえて多めに餌をあげて長めに放置していたのですが、結果としては線虫の大量発生を招きました。

 

実は現在でも餌付けはいまいちうまくいっていません。

タブレット上のエサも、粒上のエサも、冷凍アカムシすら食いつきが悪いです。

ただ、体型は変わっておらず餌を食べていないということはなさそうです。

 

一般的な寿命から考えるに、我が家のオトシンクルスはかなり老齢です。

もしかするともう積極的な繁殖はしないのかもしれません。

生体追加

オトシンクルスではありません。

我が家の水槽に、オトシンクルス同様長らくいるラスボラエスペイと言う小さなコイ科の魚を追加しました。

オトシンクルス並みに小柄でおとなしく、混泳にはピッタリです。

 

特に確証はなかったのですが、他に泳いでいる魚がいればオトシンクルスたちも出てきてくれるようになるのではないかと考えました。

また、線虫発生を招いた餌余りの問題も、ラスボラエスペイが餌を食べてくれることで心配なくなります。

 

しばらくはラスボラエスペイを混泳させ、オトシンクルスの様子を見たいと思います。

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毎週50%の換水は継続しており、餌も冷凍アカムシを中心に高タンパクな餌を多めに与えています。

もしかするとラスボラエスペイが先に繁殖しちゃうかもしれません。

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初心者がおさえておきたいレタッチ(画像編集)の5つのポイント

撮影後のレタッチ(画像編集)を行うことで、写真はより魅力的に変化します。

 

私はひょんなことからネットショップで使う商品写真を撮影することになり、あわせてレタッチも学び始めました。

もちろんプロには遠く及びませんが、最低限抑えておきたいレタッチのポイントがわかってきましたので紹介します。私自身理解が足りていない部分がありますが、ここでは出来るだけ平易に説明していきたいと思います。

すべて商品写真のために学んだ内容ですが、通常の写真にも十分適用できる内容だと思います。

 

なお、ここではフリーソフトの「GIMP」を使ってレタッチのポイントを紹介します。

レベル調整

レベル調整では、主に写真の明るさを調整します。

①まずはレタッチしたい写真を開きましょう。「ファイル」メニューから「開く/インポート」を選択して写真を選択します。

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②写真を開いたら「色」メニューから「Levels」を選択します。

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③レベル調整画面が開きました。

オレンジの四角で囲った3つのスライダーを左右に動かすことで明るさを調整します。

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左は「黒」のスライダーです。

デフォルトでは左端にあります。これを右へ移動すると、色合いが黒っぽくなってきます。写真内の黒色はより黒々として引き締まってきます。

右は「白」のスライダーです。

デフォルトでは右端にあります。これを左へ移動すると、色合いが白っぽくなってきます。写真内の白色はよりくっきりと綺麗な白へ変化します。

真ん中はのスライダーを調整すると写真全体の明るさが変化します。

 

また、スライダーの下に黒と白のスポイトがあります。

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例えば黒のスポイトを選択し、写真内の最も黒い点(綺麗な黒であってほしい点)を選択すれば、その点を基準に自動的にレベル調整がかかります。

白も同様で、写真内の最も白い点(綺麗な白であってほしい点)を選択すれば、その点を基準に調整がかかります。

実際の使用例としては「商品写真を白い背景で撮影したのに薄暗くなってしまった」というケースです。この時、白のスポイトで背景を選択すれば、背景が真っ白に見えるレベルまで自動的に調整することができます。

 

例えば今回例として採用しているウツボカズラの写真ですが、黒のスポイトで写真内右上の黒板の黒い点を、白のスポイトで写真内右中央の張り紙の白い点を選択してみました。

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実際には黒板も張り紙も真っ黒・真っ白ではないですが、違いをわかりやすくするためにこのように選択してみました。

 

結果は以下の通りです。

レベル調整前が左半分、レベル調整後が右半分です。

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レベル調整ウィンドウの「Split view」にチェックを入れると、このように左右で前後比較をしながら調整をすることができます。

シャドウ・ハイライト調整

シャドウとは、写真のなかで暗い部分を指します。

逆にハイライトとは、写真のなかで明るい部分を指します。

シャドウ・ハイライト調整はその名の通りシャドウとハイライトの明るさを調整します。

例えばシャドウを調整すれば、写真内の暗い所だけを明るく調整できます。逆にハイライトを調整すれば写真内の明るい所だけを調整できます。

例えば陰になって暗くしてしまった場所をピンポイントで明るくしたいようなケースで使用します。

①「色」メニューから「Shadows-Highlights」を選択します。

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②Shadowsの値を調整するとシャドウを、Highlightsの値を調整するとハイライトを調整することができます。

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これは薄暗い砂利浜の写真です。

極端な設定ですが、シャドウを一番右(100)まで上げてみました。

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すると暗かった砂利浜が明るくなりました。海や空、遠くの山は「シャドウ」ではないため明るさそのままです。

 

同じように、ハイライトを一番右(100)まで調整してみました。

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すると元々明るかった空が更に白みます。

ハイライトではない海や遠くの山の色はそのままです。

コントラスト調整

コントラストとは明るさや色の対称のことで、コントラストを上げると写真は色や明るさの差が際立ってメリハリのある写真になります。一方でコントラストを下げると色や明るさの差が近づくことでぼやっとした写真になります。

①「色」メニューから「Brightness-Contrast」を選択します。

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②Contrastの値を調整することでコントラストを変更することができます。

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例えばコントラストを上げてみましょう。

▼左はコントラストを上げた写真、右は元の写真です。

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一方でコントラストを下げるとどうなるでしょうか。

▼左はコントラストを下げた写真、右は元の写真です。

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ここではわかりやすく極端に調整していますが、微調整することで写真を少し明るく鮮烈な印象にしたり、ナチュラルな柔らかい雰囲気にしたりすることができます。

色の調整

色の調整をすることで、写真をより魅力的な色合いに仕上げたり、オリジナルに近い色に補正することができます。

色といっても「赤」「緑」「青」の3色をそれぞれ調整します。

①「色」メニューから「Levels」を選択します。

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②レベル調整画面が開きました。

「チャンネル」がデフォルトで「明度」になっていますので、「赤」「緑」「青」のなかから調整したい項目を選択します。

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③最後に「この設定をトーンカーブで調整」を選択します。

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トーンカーブの調整画面が開きました。

斜め右上に走る赤い線をつまんで調整することで、色味を調整します。

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私はこの機能をうまく使いこなせていません。

よく使うのは、ホワイトバランスの設定が甘く、写真が青白くなってしまった時に青を少し減らす場合です。

また、ナチュラルな雰囲気を足すために少し赤を足したりといった使い方をすることもあります。

トリミング

最後は写真を切り抜くトリミングです。

①左上のアイコンの並びのなかから、トリミングのアイコンを選択します。

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②左下にトリミングに関する設定項目が表示されます。

特に指定しなくても構いませんが、私が良く使うのは縦横比を固定してトリミングする機能です。

「Fixed」にチェックを入れ、「Aspect ratio」を選択すると現在の縦横比を維持してトリミング範囲(切り抜く範囲)を選択することができます。

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③切り出したい範囲を選択し、範囲内を1度クリックするとトリミングが完了です。

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まとめ

基本的なレタッチ(画像編集)項目5つを紹介しました。

特にこの5つは変化もわかりやすく、実用性が高いポイントだと思います。

不満のない写真でもあってもレタッチにより魅力的になったり、イマイチな写真を素晴らしいものへと変化させることができるかもしれません。

【スマホで物撮り】商品写真を低予算&スマホで撮りたい!その3(改善編)

前回の続き。

諸般の事情でネットショップで使う「商品写真」を撮影することになりました。

商品写真」とは、ネットショップやメーカーサイトで見かけるこうした写真のことです。

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その1(準備編)では商品写真撮影、ひいては物撮りについて勉強し必要な道具を揃えました。

準備したのは以下の6点で、合計して5000円ほどの予算で済んでいます。

  1. スマホ
  2. 照明
  3. レフ板
  4. 背景布
  5. ディフューザー
  6. 三脚(スマホホルダー)

詳細はその1(準備編)の記事で解説していますが、スマホは手持ちを使用します。(iPhoneを使用しているため有料カメラアプリを購入)

レフ板とディフューザーは自作し、背景布はコピー用紙を使用します。

 

そして前回のその2(実践編)では準備した道具で撮影環境を整えました。

レフ板の自作も行いました。

▼トリミングも加工もしていないものですが、 その2(実践編)で撮影で来た写真です。

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光る撮影台の自作

その2(実践編)では、レフ板で影が取れることがわかると同時に、写真を撮影する台自体が発光していればより綺麗に撮影できるのではないか?という考えに至りました。

 

そこで、家にあった透明なプラスチックケースの下にライトを仕込み、

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その上に背景布代わりのコピー紙を置いて撮影する試みも行いました。

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しかし、これでは明るいのは電球の直上という限られたスペースです。

 

これを改善するためにこんなものを買ってきました。

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ポリスチレンシートです。

こうしたシート類は通販でも購入可能ですが、送料の関係で非常に割高なのでホームセンターをオススメします。

半透明の硬いシートならなんでも良かったのですが、そのなかで一番安価なポリスチレンシートを選択しました。

これを「光る撮影台」の天板に使用します。

 

そして「光る撮影台」の本体として使用するのがこちら。

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ちょうど良い大きさのただの段ボール箱です。

もしこだわりたいなら適当なオシャレな箱を買ってくれば良いと思います。

 

使用するライトはこちらのヤザワのスタンドライトです。

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今回は傘やスタンド部分が不要なので分解します。

今回は手持ちがあったため使用しましたが、新たに買う場合はネジ穴もついていて安価なELPAのコード付きソケットをオススメします。

▼ヤザワのスタンドライトを分解した様子

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続いて箱の中にアルミホイルを貼り付けていきます。

レフ板を作成した時と同じように、アルミホイルは少しくしゃくしゃにして光が乱反射するようにします。貼り付けは両面テープを使用しています。

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次にライトを段ボールの横に設置します。

段ボールは柔らかくネジは効かないため、木を内外にあてがっています。先ほど紹介したELPAのコード付きソケットであれば木を付けたり余計な工夫をせずともボルトと幅広ワッシャーでそのまま固定できるでしょう。

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光らせてみました。

光が上に直接向かないように、アルミホイルで電球の上側を覆っています。

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ここに先ほどのポリスチレンシートを置いてみます。

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当然ですが、光をよく通すポリスチレンシートではディフューザーの役目を果たせずムラがある光になってしまいます。

そこで、ディフューザーとしてよく使われる半透明のゴミ袋を何枚か重ねてみました。

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これで大分光が分散されました。

ディフューザーとしてはゴミ袋や買い物袋、障子紙などがよく使われています。

 

更に背景布代わりのコピー用紙を置けば、こんな風に「光る撮影台」が完成しました。

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撮影

▼「光る撮影台」を使って撮影した木のピンチ。

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撮影に使用したのはiPhone8とCamera+というカメラアプリです。

設定は1/90秒、ISO25です。

前回撮影したこちらの写真はシャッタースピードが1/30秒でしたから、光る撮影台のお陰で大分明るくなっていることがわかります。

綺麗な映りとは言えないのですが、影なく細部まで確認できるという「製品写真」の要件は満たすことが出来ています。場合によってはこれとは別に良い感じに写った「イメージ写真」を用意する必要があるかもしれません。

更に前回に比べてグッと被写体が大きく写っています。

これはiPhoneと被写体の距離が撮影台のお陰で近づいたためです。

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一石二鳥でした。

レタッチ

レタッチについても勉強中です。

なかなか写真を思い通りにコントロールすることは難しいですが、使いこなすことでより一層魅力的な商品写真を作り出すことができるはずです。

 

追記

レタッチの方法について内容をまとめました。

初心者がおさえておきたいレタッチ(画像編集)の5つのポイント - ドリリウム

特に初心者にオススメできる5つのポイントを解説しています。

使用ソフトは無料のGIMPを使っていますので、どなたでも気軽にレタッチを始めることができると思います。

まとめ

色々な商品を撮影していくなかで問題点や更なる改善があるかもしれませんが、商品撮影の第一歩としては十分な準備が整ったと考えています。

商品写真のうちの「製品写真」についてはスマホ&低予算でも十分に撮影可能であることがわかりました。

 

まずはこの環境で商品写真を撮り始め、今後課題や改善があった場合には都度紹介していきたいと思います。

【スマホで物撮り】商品写真を低予算&スマホで撮りたい!その2(実践編)

前回の続き。

諸般の事情でネットショップで使う「商品写真」を撮影することになりました。

商品写真」とは、ネットショップやメーカーサイトで見かけるこうした写真のことです。

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前回は商品写真撮影、ひいては物撮りについて勉強し必要な道具を揃えました。

準備したのは以下の6点で、合計して5000円ほどの予算で済んでいます。

  1. スマホ
  2. 照明
  3. レフ板
  4. 背景布
  5. ディフューザー
  6. 三脚(スマホホルダー)

詳細は前回の記事で解説していますが、スマホは手持ちを使用します。(iPhoneを使用しているため有料カメラアプリを購入)

レフ板とディフューザーは自作し、背景布はコピー用紙を使用します。

撮影環境の準備

始めに撮影環境を整えていきます。

照明のセッティング

こちらは今回購入した超お買い得なクリップライトです。(高儀 EARTH MAN クリップライト100Wの商品ページを開く

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ごつくて丈夫。

コードは長いしスイッチもついているし、ソケットには電源の分岐まであります。

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こちらはランプシェード。

単品でネットで購入しようとすると、送料もあってかやや高めです。ホームセンターの電材コーナーなどで400円ほどで手に入れることができました。あってもなくても良いと思います。穴あけする道具があって、見た目を気にしなければ大きなボールで十分です。

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電球をセットして、壁にぶらさげた角材に固定してぶらさげてみました。

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電球は200W相当のデカイやつを使っています。(LED大型電球 3000ルーメンの商品ページを開く)安物ですが、200W相当ということでかなり明るいです。

全方位照らすタイプなので、シェードはあった方が良さそうです。

ただし、最終的にディフューザーを製作することを考えると無駄な買い物になります。

ディフューザーを製作するか、シェードを買うかの2択になると思います。

レフ板の製作

商品撮影や物撮りには欠かせないレフ板を製作します。

材料はスチレンボードです。

この制作方法は、商品写真撮影の基礎を教えてくれる「売上がアップする商品写真の教科書」という本を参考にしています。

 

始めにスチレンボードにのりや両面テープを貼り付けます。

特に強度は必要ありませんので、家にある適当なもので良いと思います。

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続いてアルミホイルを貼り付けます。

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一度手で揉んだりして、しわくちゃにするのがポイントです。

光を乱反射させる方が効果的なようで、綺麗な鏡面より凸凹がある方が良いとのことです。

最後に私はアルミテープで外周をぐるりと補強しました。

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アルミホイルが端から剥がれてくることを防げるほか、スチレンボードの切り口の補強も兼ねています。スチレンボードは強度がないため、長く使い続けると端っこからボロボロと崩れてくるだろうと予想したためです。

アルミテープは、このためだけに買うのはもったいないですし、特に必要ない作業です。

 

最後に穴をあけて、タイラップで固定します。

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このタイラップのお陰で、2つ折りに折りたためるほか、角度をつけて立てることで自立可能になります。 

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撮影

それでは実際に撮影してみたいと思います。

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コピー用紙を壁際に敷いて、上から照明を当て、三脚にスマホをセッティングします。

撮影するのは丁度近くにあった木のピンチです。

まずはレフ板も立てず、上記セッティングの通り撮影した1枚がこちら。

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無加工なので余白が大きいです。

予想以上にしっかりと撮れました。もはやこれで満足です。

設定はISO25、シャッタースピード1/30です。

iPhone8で、「Camera+」というアプリを使用しました。

 

次にアップで撮影してみようと試みたのですが・・・・。

どうにも影が出てしまって難しいです。レフ板を使っても、光を真上から当てている関係で影を十分に消すことができません。

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物は試しと、手持ちの大きなプラスチックケースの下にライトを入れてみました。

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この上にコピー用紙を敷けば、こんな風に白く光った紙の上で撮影ができます。

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この環境で試してみますが、どうにも綺麗に行きません。
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iPhoneで拡大して撮影するのは無理があるのかもしれません。

無理にアップせずに、適度な距離から撮影して後でトリミングするのが正解みたいです。

まとめ

実践編一発目でなかなかうまいこと撮影が出来て満足です。

「イメージ写真」ではなく「製品写真」を撮影することを考えると、こちらの写真をトリミングすれば十分でしょう。

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引き続き試行錯誤してみたいです。

また、ディフューザーを作っていないのでディフューザーの効果も検証していきたいですね。

 

続き:【スマホで物撮り】商品写真を低予算&スマホで撮りたい!その3(改善編) - ドリリウム

【先端で削る!】スプーンのすくいなど凹面を研磨できるスポンジサンダーを自作

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スプーンの「すくい」部分のような凹面や曲面を効率よく研磨できるスポンジサンダーを自作しましたので紹介します。

非常にシンプルで、制作難易度は低く既に実践されている方も多そうな方法です。

必要なもの

ドリルやモーターなど回転するもの

まず始めに動力となるドリルやモーターといった「回転する道具」が必要です。

手持ちのドリルを使ったり、安価なドリルを専用に購入しても良いかもしれません。コード式のドリルであれば2000~3000円ほどで新品を購入することができます。

また、常設することを考えるのであればモーターを使うと良いでしょう。

その場合、モーターにドリルチャックを直結するか、ベルト駆動させた軸にドリルチャックを装着する必要があります。

私はモーターを使用しました。

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▼モーターにドリルチャックを直結する方法はこちらで解説しています。

【モーター軸直結】モーター軸にドリルチャックを取り付ける方法 - ドリリウム

ボルト

ドリルチャックに装着するボルトです。

通常のドリルであればM6が適当でしょう。ドリルチャックによってはより細いものやより太いものが適当な場合もあります。

スポンジ

食器洗い用のスポンジで十分です。

100均などで手に入る安価な洗車用スポンジも良いでしょう。

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サンドペーパー

最後にサンドペーパーが必要です。

お好みの粒度を揃えておきましょう。

作り方

始めにスポンジを固定する台座を作成します。

これはあってもなくても良いですが、特に大きなスポンジを乗せる場合にはあった方が安定します。

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ホールソーで制作したいスポンジサンダーの直径にあった板を、薄い合板などから切り出します。一般的なホールソーであれば、中心のドリルが6mm程度なのでM6ボルトとの相性はピッタリです。

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切り出した円盤をボルトにセットし、ナットで固定します。

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次に、薄い合板で作った台座部分に接着剤や両面テープをつけて、スポンジを貼り付けます。

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小さなスポンジを乗せる場合は、木の台座を使わずにボルトの頭に強力な接着剤を付けて、直接スポンジを貼り付けても十分機能します。

 

接着剤が乾燥したら、スポンジをざっくりと円形に切り出します。

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こんな感じです。

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そして頭に両面テープや接着剤でサンドペーパーを貼り付けます。

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このサンドペーパーは60番で硬いため、曲面に対応しやすくするために切り込みを入れています。

このように先端にサンドペーパーを貼り付けると凹面を磨くのに適しています。

側面にサンドペーパーを貼り付けると色々な曲面を磨くのに適したスポンジサンダーが出来上がります。

 

スポンジサンダーが完成しました。

私は作業台に固定しています。

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【スマホで物撮り】商品写真を低予算&スマホで撮りたい!その1(準備編)

諸般の事情でネットショップで使う「商品写真」を撮影することになりました。

商品写真」とは、ネットショップやメーカーサイトで見かけるこうした写真のことです。

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こうした「商品写真」は、当たり前のように商品が白い何もない空間に浮かんでいます。

私はカメラの知識がなく、撮影と言えばスマホ(iPhone)で撮影するくらいのものです。以前、バイクの走行中の映像を撮ってみたくなりアクションカムを購入しましたが、細かな設定まで気にしていませんでした。

よくYoutubeを見たり、ガジェット系の記事を眺めることがある関係で「露出」「絞り」「ISO感度」というようなワードは知っています。(意味は知りません)

「物撮り」というらしい

とにかくカメラ系の知識はからっきしで、

  • 良いカメラが必要なのか?
  • カメラ以外に何が必要なのか?
  • 調べるとしたらどんなワードで検索すれば良いのか?

こんな初歩的なことすらわかりません。

 

そんななかで四苦八苦しながら検索して、とっかかりとなるキーワードを見つけました。

「商品写真」を始めとした食べ物や小物、商品、製品といった物メインの写真を撮ることを「物撮り」「ブツ撮り」と呼ぶそうです。

 

「物撮り」においては、カメラも大事ですがそれ以上にライティング(照明)が重要になるそうです。ライティングさえうまくできれば、スマホでも必要十分に撮影可能という意見さえ見られました。

奥の深い世界のようです。

商品写真とイメージ写真

普段私たちが目にする「商品写真」は、大きく2種類に分類できます。

それが「製品写真」と「イメージ写真」です。

※「製品写真」は「商品写真」とも言われます。同じ物を指す場合でも、製造者からすれば「製品」、販売者からすれば「商品」という呼び方の違いによるものです。

製品写真とは、製品を正確にわかりやすく写し出した写真のことです。

例えば私が好きな釣りで使うリールを例にとってみます。

こちらが「製品写真」です。

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出典:http://www.daiwa.com/jp/fishing/item/reel/spin_rl/18_freams/index.html

リールを真横から写し出しています。

周りに余計なものは写り込んでおらず、立体的な形に関わらず影が少なく隅々まで正確に映し出されています。

メーカーサイトの仕様のページや、通販サイトの商品画面に使われます。

先述の通り「商品写真」という呼び方をされることもありますが、多くの場合こうした細部まで正確に確認できる写真は製造者が用意するため「製品写真」という呼び方の方が一般的なようです。

 

イメージ写真とは、製品のイメージや強み、主張を色濃く反映させた写真です。

こちらは先ほどの製品写真と全く同じ製品の「イメージ写真」です。

出典:http://www.daiwa.com/jp/fishing/item/reel/spin_rl/18_freams/index.html

品名や水の演出、影などが付け加えられています。

この製品の売りは水に強く高い耐久性があることです。それを強調しながら機械としての美しさをアピールするためにこのような水の演出を使っているのでしょうか。

とにかく「製品写真」と比べると正確に細部を確かめることは出来ませんが、見る人に強くアピールできる写真に仕上がっています。

メーカーサイトやパンフレット(特に表紙など)、販売向上や知名度を向上させるための訴求力が求められる場所で使われます。

 

 

大抵の場合、「製品写真」はそれほど大きく表示されることがないため高い解像度は求められません。細部まで正確に確認できることだけが求められます。とにかく正確にわかりやすく映ってさえいれば良いのです。

一方で「イメージ写真」はWebサイトで全画面に表示されたり、ポスターやパンフレットに印刷されることもあるため高い解像度が求められます。もちろん作り手の意向をうまく表現する美的感覚やたくさんの工夫、撮影後の加工も重要になるでしょう。

製品写真だけならスマホでいける?

ということで、ライティングさえできればスマホでも製品写真が撮影可能ではないか?と甘く考えて挑戦してみたいと思います。

ネットショップに掲載するような「商品写真」は「製品写真」を指すことが多く、今回の私のケースでも求められているのは「製品写真」です。

 

ネットでもたくさんの知識を仕入れることができますが、まずは基本的な知識を体系的に学んでおくために本を購入しておきたいと思います。

本もたくさんあるのですが、Amazonのレビューを信じてこちらの一冊を選びました。

結果的にこれは大正解でした。

特にカメラ初心者の方が、「商品写真」「物撮り」を始めたいのであれば買って後悔しない一冊だと思います。先ほどの分類でいうところの「製品写真」「イメージ写真」両方について解説された一冊です。

 

カメラの選び方については軽く触れているだけです。

代わりにシチュエーションや被写体ごとの撮り方や、レタッチやカメラの設定の知識などをわかりやすく解説されています。

機材についても専用品ではなく安価な代用品を紹介しており、一冊目の本として最適に感じました。

 

この一冊を読んで、改めてスマホだけで挑戦する気持ちがふつふつと湧いてきたほどです。

「スマホで物撮り」に必要なもの

先ほど紹介した本を何度も読み返し、ネットで様々な方の意見や実践例を拝見し、最終的に以下の6つの機材を集めることにしました。

  1. スマホ
  2. 照明
  3. レフ板
  4. 背景布
  5. ディフューザー
  6. 三脚(スマホホルダー)

それぞれ詳しく解説していきます。

①スマホ(予算:0円~500円)

手持ちのスマホを使います。追加費用は掛かりません。

 

しかし、もしお使いのスマホがiPhoneの場合はちょっとだけ厄介です。

iPhoneの標準カメラアプリでは、フォーカスや絞り、シャッタースピード、ISO感度といった各種設定項目を手動で設定することができないのです。

そこで、致し方ありませんが有料アプリを購入する必要があります。

 

私の場合には「Camera+」というアプリを購入しました。使用しているのはiPhone8です。

Camera+アプリをApp Storeで開く

価格は360円でした。その他の機材に比べれば安いものです。

もしかすると無料アプリでも要件を満たすものがあるかもしれないのですが、評価などを参考にこちらのアプリを選択しました。

 

フォーカスはタップして自動で合わせることもできますし、スライダーを動かして手動で調整することもできます。

絞り、シャッタースピード、ISO感度もすべて自動で設定可能です。

UI自体もシンプルでわかりやすく、動作も安定していて個人的には正解だったと思っています。

Android端末をお使いの方は、おそらく標準で一通りの調整が可能だと思います。

②照明(予算:1000円~3000円)

続いて物撮りの要ともいえるライティング機材です。

ライティング機材には、大きく分けて定常光ストロボの2種類があります。

定常光とは、ずっと光っている状態を意味しており、要するに付けっぱなしの照明のことです。

汎用性が高く使用時の難易度も低めです。部屋の照明や窓から入る太陽光も定常光の一種でしょう。

ストロボとは、撮影時の一瞬だけ光る照明のことです。

カメラのフラッシュがまさにストロボの一種です。撮影時の一瞬しか点灯しないため、点灯時の光の当たり具合を予想してカメラの設定をする必要があるため難易度が高いようです。

定常光であれば、撮影前に光の当たり具合を入念に調整し、目で見て確認したうえで撮影することができます。

初心者が物撮りをする場合には、定常光が良さそうですね。

 

 

さて、定常光を得られる撮影機材としては、こうしたLEDライトが主流のようです。

 

NEEWER CN-160 (Amazon.co.jpで開く)

カメラに取り付けることができるものや、スタンドが必要な大型なものまで幅広くラインナップがあります。安価な中国製の製品がかなり普及しているようで、品質もなかなか良いようですから、少ない予算のなかでも十分手が届く機材です。

 

次に定常光を得られる撮影機材以外の照明として以下のようなクリップライトも利用できます。

 

ヤザワ クリップライト E26 クローム (Amazon.co.jpで開く)

もちろんクリップライトだけでなく、デスクライトや蛍光灯などあらゆる照明機器が撮影用の照明として利用可能です。

その中でも電球を交換することで明るさから色味まで調整可能で、クリップでどこにでも取り付け可能なクリップライトは重宝されるようです。 

 

今回私はクリップライトを選択することにしました。

理由はクリップ式で使い勝手が良さそうで、なにより安かったからです。

実際に選んだ商品はこちらです。

 

100Wの電球付きで737円(Amazon.co.jpにて2019年3月7日時点)です。

かなり大振りで、耐震電球が付属する工業用ライトです。本来であれば倉庫や工場で使われるのだと思います。

電球が付属し、強力なクリップと5mある長く丈夫なコードがついてこの価格はお買い得です。

 

付属の電球でも、物撮り第一歩としては十分かもしれません。

しかし、思いのほか初期投資が安く済みそうなのでもっと明るい電球も購入しました。

Amazon以外で全く同じものの取り扱いがあるかはわかりません。

200W相当の大型のLED電球で、同等の性能を持つ国内メーカー品では1万円価格になります。しかしこちらは2280円(Amazon.co.jpにて2019年3月7日時点)という価格です。レビューを見る限り、粗悪品ということもなさそうなので選んでみました。

200W相当(消費電力30W)で3000ルーメンと言うかなり明るい電球です。電球自体も冷却フィンがついて全長18.5cmと非常に大きいです。

3000ルーメンといえば、車のヘッドライト並です。

もちろん全方位にあふれ出す光をすべてあわせて3000ルーメンですから、光をどう反射させて活かすかは今後の課題になりそうです。

③レフ板(予算:0円~1000円)

反射光を作り出して、商品写真の余計な影をなくしてくれるレフ板です。

単純に強い光を商品に当てた場合、光が当たる側が明るく、逆側は暗くなります。明暗差の強い写真に仕上がってしまい、細部までくまなく明るく映ることが要求される商品写真には不向きです。

そこで照明の反対側にレフ板を置くことで、光が反射してこの明暗差を打ち消してくれます。

 

既製品を購入してもいいのですが、先ほど紹介した本のなかでも紹介されているように適当な白い板があればOKです。

レフ板は一般的に「黒」「白」「鏡面」の3色が使用されます。

「黒」は写り込みの多いものを撮るときに使用されます。

「白」は光を反射し、「鏡面」は更に光を強く反射します。

つまり、写り込みの多いものを撮らない場合には「白」か「鏡面」もしくはその両方があれば良いようです。

 

スチレンボードやカラーボードなどと呼ばれる、スカスカの発泡スチロールっぽい材料の板が適しています。もしこだわりがなければ、自宅に転がっている段ボール箱でも十分です。

1面は白、もう1面にはアルミホイルやアルミテープなどを貼って鏡面にします。

2枚を組み合わせて自立可能&折りたたみ可能にします。薄いものでOKです。詳しくは「その2」で制作の様子をご覧いただけます。

 

ホームセンターに売っているぐねぐねしない板状のものならなんでも良いでしょう。

④背景布(予算:0円~3000円)

商品を置くための白い背景を用意します。

先ほど紹介した写真を見るとわかりますが、商品が白い空間に浮いているようです。

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しかし、実際にはこうした写真の撮影は、白い布や紙の上で行われているようです。(少なくとも個人レベルでは)

 

これを簡易的に実現するために、こうした撮影ボックスも販売されています。 

奥側上部から手前に垂れ下がっているのが「背景布」です。

これは極端な話、コピー用紙でもなんでも良いようです。

もちろん、あえて背景に白以外を使いたいのであればお好みの色や柄で構いません。

 

私の場合には、ボックスを常設できるかわからないことや、高価な専用品の背景布を汚すことを考えて、使い捨てできるA3のコピー用紙を選択しました。

コピー用紙と言っても少し厚めの良い紙です。

写真用だと光沢がある紙が多いのですが、数少ないマット紙を選択しました。安いものです。 

⑤ディフューザー(予算:0円~3000円)

最後に照明を活かすためのディフューザーが必要です。

様々な分野で異なった意味で使われるディフューザー(defuser)ですが、カメラ業界では強い光を和らげるもの全般を指すようです。

特にカメラ業界でディフューザーと言った場合、「ソフトボックス」を指すことが多いようです。

ソフトボックスとは、こんなやつ。

形状は色々あるようですが、構造は至ってシンプルです。

外から見て黒い面は光を通さない素材で、白い面は光を通す素材です。

光を通さない膜のなかに照明があり、唯一光を通す白い面から光が出てきます。

照明から放たれた強い光は、半透明の白い面で分散し、あたかも面で発光しているような状態が作り出されます。

 

強い光を被写体に当てると、光が当たる面は明るくなり、反対側は暗くなります。

しかし、ディフューザーを使って分散された光を使うと、光が多方面から当たることで影が作り出されにくくなります。

 

レフ板も同様に影を作り出しにくくする道具です。

「製品写真」は立体的な構造であっても、くまなく明るく正確に映し出す必要があります。ですから、レフ板やディフューザーはとっても重要です。

 

 

さて、ソフトボックスの既製品を購入しても構いませんが、ここでも自作してみたいと思います。

ディフューザーの自作は調べればたくさん事例が見つかります。

 

ソフトボックスの構造を説明した時点で察しのつく方も居られそうですが、自作はとっても簡単です。

極端な話、段ボール箱の1面だけくり抜いて、半透明のゴミ袋を被せてもディフューザーです。

 

今回は自作と言ってもディフューザー単体は自作しません。

単純にクリップライトを被写体に向け、その間に半透明のゴミ袋なり、光を適度に透過する白い紙(障子紙とか)を設置出来れば良いわけです。

機材としてのディフューザーではなく、設備として用意するというわけです。

⑥三脚(スマホホルダー)

手振れを防いで水平にスマホを構えるために、「三脚」が必要です。そして三脚にスマホをセットするための「スマホホルダー」が必要です。

Amazonでは、カメラ用品ブランドのハクバから三脚とスマホホルダーセットが1880円(Amazon.co.jpにて2019年3月7日時点)という低価格で販売されています。

まとめ

物撮りの第一歩を踏み出しました。

今回は事前の学習内容をまとめたような内容になってしまいました。

最後に挙げた必要なものが揃い次第、実践編として続きを挙げたいと思います。

 

初めから早々うまくいくとは思っていませんが、試行錯誤していきたいです。

 

続き:【スマホで物撮り】商品写真を低予算&スマホで撮りたい!その2(実践編) - ドリリウム

ブログを書いている人

カタミチ

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