【予算2万円】ライトショアジギングを始めよう!【準備編1】
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2018年7月1日加筆修正
季節や場所を問わず、大袈裟な道具もなしに楽しめるライトショアジギング。
この記事では、ライトショアジギングを始めるための道具の選び方を紹介します。予算は2万円として、最低限の予算で質が高く長く使える道具を選ぶ方法を紹介します。
- 道具をそろえるにあたって
- ロッド選びの基本
- おすすめのロッド
- まとめ:ロッドの選び方
- リール選びの基本
- おすすめのリール
- まとめ:リールの選び方
- ラインの選び方
- メタルジグの選び方の基本
- 具体的なメタルジグの選び方
- まとめ
- 【続き】準備編2:釣りに行く準備と釣り方の紹介はこちら
- おすすめのメタルジグ:安くてよく飛んでミノー代わりにもなる超コスパの万能メタルジグ
道具をそろえるにあたって
ライトショアジギングでは、大抵40g程度のメタルジグを使います。
実際には状況や好みにあわせて20g~60g程度まで選択肢は幅広いです。
場所はサーフ、堤防、地磯などありとあらゆる場所で楽しむことができます。ターゲットは青物と根魚が主で、ブリやカンパチからカサゴ、ハタ、マゴチやヒラメまで狙うことができます。
道具選びのポイントとなるのは、幅広い魚種に対応できる確かな性能を持ったリールとロッド、そして遠くへキャストするための長いロッドを選ぶ点に尽きます。逆に言えば、それ以外の要素はおまけのようなものです。
もちろんのめりこむに従ってこどわるポイントも増えますが、始める時点で気にするようなことではありません。
ロッド選びの基本
ライトショアジギングでは、大抵40g程度のメタルジグを使います。
また、バス釣りのようにピンポイントのキャスティングは必要なく、むしろ出来るだけ遠くにメタルジグを投げることが重要です。そのため、特に事情がない場合には長いロッドを使います。
長いロッドとは9~11フィート(≒2.7~3.4メートル)程度のロッドを指します。
また、ライトショアジギングではキャスティングとアクションを繰り返すため、ロッドの重量も重要なポイントとなります。しかし、現在はエントリーモデルであっても非常に軽量に仕上げられています。
長ければ長いほど、硬ければ硬いほど重くなる傾向がありますが、おおよそ250gを切っていれば十分でしょう。200gを切っていると尚良いです。一昔前は300gを超えるロッドが当たり前にありましたが、今ではエントリーモデルですら200g前後の重量です。
なお、11フィート以上でも構いませんが、現在のラインナップでは11フィートを超えるルアーロッドは存在しません。(あるかもしれませんが一般的でない)
また、青物や根魚など、サイズも引きも様々な魚を相手取るためにはパワーのある硬めかつパワーのあるロッドが望ましいです。
現在ではショアジギングと言うジャンルが確立されていることもあり、主要メーカーは「ショアジギング用」と謳ったロッドを販売しています。また、ここまで説明した通り、以下のポイントさえ押さえていれば、ショアジギング用である必要はありません。
- 40g程度のルアーが投げられる
- 9~11フィートの長さがある
- 300g以下
例えばシーバス用やフラットフィッシュ用でも構わないわけです。
ダイワの製品ページでは「ソルトウォータールアー(ショア)」に分類されるロッドが対象となります。
ダイワの製品ページ:DAIWA : ソルトウォータールアー(ショア) - Web site
一方でシマノの製品ページでは「シーバス・ショアキャスティング」に分類されるロッドが対象となります。
シマノの製品ページ:製品情報検索|シマノ -SHIMANO-
なお、安価な製品も存在しますが安価なロッドは本当に弱いです。
元気のいい青物や重い根魚を持ち上げる力がありません。ダイワやシマノであってもそれなりに安価なモデルがありますので、あまり安いモデルは考えずにダイワやシマノなど名の通ったメーカーのロッドを選んでください。
最近では、ダイワ、シマノを筆頭に多くのメーカーが1万円前後で購入できるエントリーモデルに注力しており、1万円前後のロッドの性能が飛躍的に向上しています。釣具の世界ではよく言われることですが、一昔前のフラッグシップモデル(最上位モデル)と同等の性能をエントリーモデルが持っていることも珍しくないのです。
1万円前後のモデルは超ハイコストパフォーマンス!
おすすめのロッド
①シーバスハンターX 100MH
一つ目はダイワのシーバスロッド「シーバスハンターX」です。
シーバスハンターX 100MH | |
---|---|
長さ | 3.05メートル |
重量 | 195グラム |
適合ルアー | 12~60グラム |
価格(Amazon) | 12,648円 |
②ジグキャスター 96M
ジグキャスター 96M | |
---|---|
長さ | 2.9メートル |
重量 | 205グラム |
適合ルアー | 10~60グラム |
価格(Amazon) | 10,029円 |
③シマノ ムーンショット S1006M
三つ目はシマノのソルトルアーフィッシングロッド「ムーンショット」です。
ムーンショット S1006M | |
---|---|
長さ | 3.2メートル |
重量 | 186グラム |
適合ルアー | 8~42グラム |
価格(Amazon) | 13,135円 |
④ソルティーアドバンス S1000M
4つ目は同じくシマノのソルトルアーフィッシングロッド「ソルティーアドバンス」です。
ソルティーアドバンス S1006M | |
---|---|
長さ | 3.04メートル |
重量 | 220グラム |
適合ルアー | ~60グラム |
価格(Amazon) | 10,298円 |
まとめ:ロッドの選び方
以上、4モデルを紹介しました。
スペックをまとめると以下の通りです。
ロッド | 長さ | 重量 | 適合ルアー | 価格 |
---|---|---|---|---|
シーバスハンターX 100MH | 3.05メートル | 195グラム | 12~60グラム | 12,648円 |
ジグキャスター 96M | 2.9メートル | 205グラム | 10~60グラム | 10,029円 |
ムーンショット S1006M | 3.2メートル | 186グラム | 8~42グラム | 13,135円 |
ソルティーアドバンス S1006M | 3.04メートル | 220グラム | ~60グラム | 10,298円 |
こうしてみると、一見してシーバスロッドである「シーバスハンターX」や「ムーンショット」に対してショアジギングロッドである「ジグキャスター」や「ソルティーアドバンス」が価格以外で見劣りするように見えませんか?
しかし、実際は事情が異なります。
例えば以下の写真はシーバスハンターXとジグキャスターの同じ長さのモデルの写真です。
▼ジグキャスター
▼シーバスハンターX
縮尺が異なりますが、ジグキャスターはリールを取り付ける位置が違う=グリップが長いことに気が付くと思います。
グリップが長い、ということはショアジギングには重要な以下の2点のメリットが得られます。
- 遠投しやすい
- ルアーアクションで疲れにくい
ショアジギングに主眼を置くならショアジギングロッドを選ぶ
もしあなたが「とにかくライトショアジギングをやりたいんだ!」と思うのであれば、価格も安くショアジギングをする上でメリットの大きなショアジギングロッドを選ぶべきです。
つまり、ジグキャスター 96Mもしくはソルティーアドバンス S1006Mがおすすめです。
この2つのロッドはダイワとシマノのいわゆるライバル商品と言うやつで、気にするほどの差はありません。見た目や価格、好みなどで選択すれば良いでしょう。
汎用性を求めるならシーバスロッドを選ぶ
もしあなたが、1本のロッドでシーバスやエギングなど幅広いルアーフィッシングを楽しみたいと思うなら、ライトショアジギングに求められる性能を持ちながらもシーバスロッドとしての性能も兼ね備えるシーバスロッドを選ぶべきです。
つまり、シーバスハンターX 100MHやムーンショット S1006Mがおすすめです。
ジグキャスターとソルティーアドバンスのように、その2本のロッドもダイワとシマノのライバル商品です。気にするほどの性能差はありません。見た目や価格、好みなどで選択すれば良いでしょう。
私は実際にムーンショット S1006Mを使用しています。
私はバイクにロッドを1本携えて釣りをするスタイルのため、その場の状況に合わせてエギングをしたり、ショアジギングをしたり、10g程度のミニジグで根魚を狙ったりしています。
リール選びの基本
ライトショアジギングでは、大抵0.8~1.5号程度のPEラインを使います。
飛距離を稼ぐラインの細さと、青物の引きに耐える強靭さを得るためにPEラインを使用します。また、メタルジグを投げた時の糸の放出量は100mを平気で超えるため、ラインを200m程度巻く必要があります。
リールはロッドほどカテゴリー分けがないため、スピニングリールでなおかつ以下のような条件を満たせると良いでしょう。
- PEラインに適合する(PEラインのトラブルを防ぐ機構が備わっている)
- 1.5号のPEラインが200m以上巻ける
- ハイギア
リールは常に手元にあるため、重量はロッドに比べると重要度が低いです。
また、ショアジギングではとにかくラインをよく巻きます。そのためハイギアモデルと呼ばれる、1回転あたりの巻き取り量が多いモデルが望ましいです。
ダイワの製品ページでは「スピニングリール(汎用)」に分類されるリールが対象となります。
ダイワの製品ページ:DAIWA : スピニングリール(汎用) - Web site
一方でシマノの製品ページでは「スピニングリール」に分類されるリールが対象となります。
シマノの製品ページ:製品情報検索|シマノ -SHIMANO-
ロッドと全く同じ話ですが、最近ではダイワ・シマノを筆頭に多くのメーカーが1万円前後で購入できるエントリーモデルに注力しており、1万円前後のリールの性能が飛躍的に向上しています。一昔前のフラッグシップモデル(最上位モデル)と同等の性能をエントリーモデルが持っていることも珍しくないのです。というか、リールの場合には間違いなく一昔前のフラッグシップモデル程度の性能を持っています。
ただし、巻き心地の一点に関してはフラッグシップモデルや上級モデルとは差があることが多いです。
おすすめのリール
①クレスト 3000H
一つ目はダイワのエントリーモデル「クレスト」です。
クレスト 3000H | |
---|---|
巻き取り量 | 80cm |
重量 | 270グラム |
価格(Amazon) | 4,927円 |
②エクセラー 3000H
二つ目はダイワのミドルクラス「エクセラー」です。
実売10000円前後のリールで、使って見ると納得する質感の違いと高い性能、信頼性を感じ取ることができるはずです。「クレスト」でも実用上十分な性能はもっているものの、更なる高剛性ボディや高精度の部品、PEラインのトラブル防止機構など多くの技術が盛り込まれています。
エクセラー 3012H | |
---|---|
巻き取り量 | 95cm |
重量 | 315グラム |
価格(Amazon) | 9,759円 |
③ナスキー 3000H
三つ目はシマノのエントリーモデル「ナスキー」です。
「ナスキー」は2016年にモデルチェンジしたエントリークラスのリールです。
価格的にはロッドのように完璧に競合しておらず、ここまで紹介しているダイワの2モデルの中間くらいの価格帯です。
リールは必ずシマノ製を選ぶというくらい、リールに関してはシマノが絶大な信頼を得ています。少なくとも近年、ダイワも決して負けていません。冷間鍛造のギアや高剛性ボディやハンドルなど上級モデルに備わっていた技術を備えて2016年にモデルチェンジしました。
ナスキー 4000XG | |
---|---|
巻き取り量 | 99cm |
重量 | 295グラム |
価格(Amazon) | 8,771円 |
まとめ:リールの選び方
以上、3モデルを紹介しました。
スペックをまとめると以下の通りです。
リール | 巻き取り量 | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
クレスト 3000H | 80cm | 270グラム | 4,927円 |
エクセラー 3012H | 95cm | 315グラム | 9,759円 |
ナスキー 4000XG | 99cm | 295グラム | 8,771円 |
リールにはロッドほどの違いがありません。
基本的には予算の範囲内で最も高いものを選んでおけば間違いがないでしょう。
重量に関しても、この3機種程度の重量差であれば重量よりも重心や握り心地の方が体感的な重量や長時間使用時の疲労感に寄与します。
クレストは十分な性能をもったリールですが、逆にそれ以下のリールを選ぶべきではありません。
また、ダイワであれば3000番、シマノであれば4000番のリールを選択していますが、必ずしもこれに合わせる必要はありません。事実、私はシマノ ナスキー C3000HGを使用しています。
ラインの選び方
ラインはリール選びの項目で説明した通りPEラインを使用します。
PEラインは細く引っ張り強度に優れる反面、擦れに弱く伸縮性に乏しいです。そのため、PEラインにルアーを結びつけるのではなく、PEラインの先に太いラインを結び、更にその先にルアーを結びます。
このPEラインの先に結ぶ太いラインをショックリーダーと呼びます。
ショックリーダーがない場合、魚がかかった時に以下のような問題があります。
- 暴れる魚体とラインが擦れてPEラインが切れてしまう
- 魚が岩などに隠れようとしてPEラインが擦れて切れてしまう
- 急激な魚の引きにラインやルアーの結束が耐え切れず切れてしまう
ただし、実際にはそこまでの大物がかからない限りはPEラインだけでもなんとかなることも多いです。
PEラインはピンキリで、安い粗悪品から高級品まで様々です。
安くて良いラインを探し出すのも良いですが、まずは以下のような主要メーカーの商品のなかから選択しましょう。PEラインはその他のラインに比べて耐久性が高いため、長く使い続けることができます。
- よつあみ
- デュエル
- シマノ
- ラパラ
- クレハ
- ダイワ
その中でも価格と性能のバランスが良いと思って私が使っているのはクレハの以下の商品です。
それぞれ「PEライン」「ショックリーダー」と検索すれば見つかりますので、好みの商品を使って構いません。なお、ラインの太さは号数で示されます。
PEラインは0.8号~1.5号が主流です。
細ければ弱いものの飛距離が伸びます。太ければ強いものの飛距離が落ちます。
先述の通りPEラインは擦れに弱いため、扱いに慣れないうちは太めの1.5号を選んでおくと良いかもしれません。キャスティングに慣れない内は1号でも1.5号でも飛距離に差は出ません。
また、ショックリーダーは決まったルールがあるわけではないのですが、4~6号あたりがライトショアジギングではよく使われているようです。
私の場合は紹介したように1.5号のPEラインと6号のショックリーダーを使用しています。
メタルジグの選び方の基本
第一に、メタルジグの重さはロッドの性能に合わせておくのが無難です。
例えば、記事中で紹介しているダイワ ジグキャスター 96Mは10~60gのルアーを投げることができます。この場合には60gや40gのメタルジグを選んでおくと良いでしょう。
もちろんこの数値を超える80gのメタルジグを投げることもできますが、基本的には飛距離も落ちてアクションもつけづらくなります。
また、釣りをする場所や状況によってもメタルジグの重さを使い分ける必要があります。まずは海が穏やかな場合と荒れている場合の2パターンに備えておけば良いでしょう。
海が穏やかな場合:30g~
海が比較的穏やかな場所では、30g程度以上のメタルジグが適しています。
60gだとすぐに着底してしまい、海底以外を探る場合には早巻きの必要がでてしまいます。基本的にメタルジグの動きは速くなりがちです。しかし。30g~40gのメタルジグを使うことでゆっくりとしたフォールやアクションをかけることができます。
また、30g以上のプラグ(ミノーやペンシル、バイブレーション、ソフトルアー)も有効です。
海が荒れている場合:60g
海が荒れていたり潮の流れが速い場所では、40gでは着底がわからなかったり、そもそも潮の流れや波にラインが煽られていつまでも着底しない場合があります。そうした場合でも60gのメタルジグなら問題なく着底を感じとることができます。
流石に台風が直撃しているような場合には60gでも厳しいでしょうが、現実的に釣りができる範囲では60gあれば十分です。
まとめ:40gと60gのメタルジグがあると良い
まとめると、ライトショアジギングでは40gと60gのメタルジグが2種類あると良いということです。特に初心者には40gあたりがキャスティングしやすいと思います。
具体的なメタルジグの選び方
具体的な商品を示しながらメタルジグの選び方を紹介します。
格安メタルジグ
メタルジグは見ての通り、ただの金属塊というわけで格安品がたくさん存在します。
例えば以下の商品は有名でしょう。
- 飛距離
- アクション
メジャークラフト ジグパラ
メジャークラフトのジグパラシリーズは、ショアジギングにおけるメタルジグとしては最もメジャーな商品ではないでしょうか。
スタンダードな「ショート」のほか、フォールアクションに特化させた「ショアスロー」などいくつかのバリエーションがあります。詳細は公式サイトで。
アブガルシア ショアスキッドジグ
最近私が注目しているメタルジグです。
まずはカラーが限定されるもののAmazonで送料無料300円台で手に入るという価格。そして、価格に見合わない安定した飛行姿勢、飛距離があります。また、アクションも良く、ただ巻きではミノーのようなアクションを見せてくれることから、高額な傾向にあるミノーの代用としても使うことができます。実際に購入直後から非常に調子よく釣果を上げています。
ジャッカル ビッグバッカー
最後にメタルジグの最高峰、と勝手に思っているジャッカルのビッグバッカーです。
写真ではわかりにくいのですが、かなりお尻が立体的な形状をしており、後方重心です。そのため飛距離が素晴らしく、またアクションも申し分ないです。
価格も高めですが、予算に余裕があれば是非選びたいメタルジグです。
まとめ
以上、ライトショアジギングの道具選びについて解説しました。
2万円が安いとは言えませんが、可能な限り少ない予算で長く使い続けられる相棒を選ぶための最低ラインといえると思います。