【日本淡水魚】ガサガサで採れるカワムツやチチブ、ヨシノボリが好む人工餌
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混沌とした我が家の過密気味水槽に、つい数か月前加わったのが、川でガサガサをしたところ採れたカワムツとチチブあるいはヨシノボリです。チチブ、ヨシノボリはいずれかだろうとは思うのですが、図鑑と睨めっこしてもどうにも見分けがつきません。
採取直後はやはり人工餌の食いつきが極めて悪く、ほとんど食べている様子を確認できませんでした。最近になってようやくバクバクと餌を食べているところを目撃することが増えてきましたので、採ってきたはいいもののどんな餌をあげれば良いかわからないという方に向けて、私があげてきた餌と反応を紹介します。
流れを好みよく泳ぐカワムツと、底や壁にへばりつくオトシンクルスのような趣のチチブあるいはヨシノボリという異なる2種類ですが、意外にも好物は同じでした。なお、以後チチブかヨシノボリか不明な魚クンはヨシノボリと呼称します。
採取直後
最初は、ガサガサで採った魚のみプラ容器に入れ、小型自作フィルターを使って飼育していました。
当時の様子:【自作フィルター】超使い勝手の良い100円ボトルで自作フィルターを作ろう - ドリリウム
特にカワムツはサイズも小さく、後から調べた感じでは稚魚だったようです。水替えの際にはメイン水槽の水を使うことで、段々と水をあわせつつ1カ月程度はプラケースのまま飼育したと思います。飢えることもなく育ったということは、一応餌を食べていたんだと思います。
当時はまだ涼しかったため、26度固定のヒーターを入れていました。川の水温がかなり冷たかったことを考えるとヒーターは不要かとも思いましたが、水量が絶対的に違いますから温度変化が川に比べて激しくなります。26度である必要はないもののヒーターで温度を一定に保つ必要はあったと思います。
先述の通り、カワムツはとても細く長さも2cmもないような稚魚でしたから、こちらをメインにあげていました。
こうした稚魚用の人工餌は水を汚しますから、水替えは1~2日に1L程度行っていたと思います。 食べている様子もなければ、餌をあげた時の反応もほぼなかったものの、人が離れた時に食べていたんだと思います。
時間が経つと沈みますから、それらをヨシノボリも食べていたと思われます。
その他にも、過去使用して大体どんな魚でも食いつくこちらの餌もあげていました。
定番中の定番、プランクトンです。
カワムツが小さかったことから、指ですりつぶしてあげていました。
ヨシノボリはオトシンクルスに似ていたことから、コリドラスタブレットもあげてみましたが、反応が悪かったので数回あげて以降はあげませんでした。我が家では水面近くを泳ぐ魚たちもコリドラスタブレットが大好きなので、これに反応がなかったときはちょっと心配になりました。
しかし、こんな調子で1カ月ほど飼育することが出来ました。
少しでも食べているんだと信じて、特に1番目のひかりパピィは毎日たっぷりと与えていました。たっぷりと言っても、ボトルを逆さにして2~3回も振ってやると水面に大きく広がりますから、その程度です。
メイン水槽に引っ越し後
約1カ月の間に、小さかったカワムツも小振りながらも他の魚に食べられない程度には成長しました。ヨシノボリは成長がないことから、元々成魚かそれに近い状態だったようです。
いつまでも隔離していてもしょうがないので、ここでメイン水槽へ引っ越しました。
1カ月間、毎日の水替えでメイン水槽の水を使っていましたから、水合わせと言う点では問題ありませんが、我が家の水槽はとにかく元気な魚がたくさんいるのでその点だけ心配でした。ゼブラダニオは稚魚でも卵でもなんでも食べようとするし、ゴールデンハニードワーフグラミーは意外と凶暴でエビや稚魚を食い尽くします。しかし一方で、好き放題に増えているスクリューバリスネリアの森が良い隠れ家になると見込んでいました。
▼導入後しばらく経った頃?のカワムツ
引っ越し後もしばらくは餌への反応も薄かったです。
我が家では、主に先述のヒカリ コリドラスとテトラ プランクトン、そしてテトラ テトラミンを主に与えています。
これに加えて、たまにコメット アカムシを与えています。乾燥アカムシですね。
すべて当初は反応が悪かったものの、カワムツは周りの魚たちがバクバク食べていることを見て学んだのか、1週間後あたりには他の魚に混じってテトラ プランクトンやテトラ テトラミンをパクつくようになりました。
同様にヨシノボリもヒカリ コリドラスをかじりにいくようになりました。
2カ月後
メイン水槽に合流してから1カ月、ガサガサで採取してから2カ月ほどが経った頃には、すっかり人工餌に馴染んで、好みも当初とは変わってきました。
テトラ プランクトンやテトラ テトラミンを好んで食べていたカワムツは、コメット アカムシやヒカリ コリドラスもよく食べるようになりました。特に成長してヒカリ コリドラスを丸呑みできるようになると、こんな姿も見られるようになりました。
ただ、どれが最も反応が良いかと言われるとテトラ テトラミンです。まだ小さかった頃も、テトラ テトラミンはフレーク状なので水に浸かるとすぐに柔らかくなり、小さな口でも食べやすかったんだと思います。プラティの稚魚もちらばってふやけたテトラ テトラミンをかなり小さなうちから食べますから、小さな魚には向いていると言えそうです。
そして当初はオトシンクルスなどと一緒にヒカリ コリドラスを食べていたヨシノボリは、なんとヒカリ コリドラスを全く食べなくなりました。
代わりに食べ始めたのがテトラ テトラミンです。
こいつらは意外と俊敏で、口も前の方にありますから、落ちてくるテトラ テトラミンを泳いでバクバク食べていきます。普段の壁や地面に張り付いた姿とは一転して「泳ぐ魚」になります。
まとめ
以上、紆余曲折あったものの結局ド定番のテトラ テトラミンが、ガサガサで採取した淡水魚たちにも有効だったという話でした。好みや魚種による差もあると思いますが、困ったらこれをあげておけばあんまり間違いはないでしょう。