違反車両を通報してみた話(あおり運転、車線逸脱、信号無視、車間距離)
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2019年11月2日更新
こんな時、あなたは警察に通報しますか?
- 走行中にあおり運転の被害を受けた。
- ふらふら蛇行して走行している車がいる。
- 信号無視した車を目撃した。
私は今まで、違反車両を目撃しても通報していませんでした。
しかし、先日あまりにも悪質な車を見かけたため警察に通報しました。
その時の体験談を紹介します。
危険運転を見かけた方や被害に遭われた方の参考になれば幸いです。
▼実際に通報する場合にはこちらの記事もあわせてご覧ください。通報の流れを解説しています。
煽り運転の通報の手順と流れを解説【危険運転は放置せず通報しよう!】
私が通報した車両は、
- 見通しの効かない交差点を
- 対向車線を使って
- 赤信号で停車している前車を追い越し
- 信号無視して交差点を突破していきました
偶然にも人や車がおらず、最悪の事態は免れました。
少し混雑した道だったため、まずはそのまま走って安全な場所まで移動しました。
その後、ドライブレコーダーで録画できていることも確認しました。
通報先は110番にしようかとも思いました。しかし、緊急性の高いものを邪魔してはいけないので、まずは#9110に通報することにしました。
#9110とは、ストーカーや家庭内暴力、悪質商法など、生活の安全・平穏に関しての悩み事などを相談するための電話番号である。実際に事件が発生する前に手立てを打つことが出来ず、重大な事件にまで発展してしまったこともあることから、警察に身近に相談できる手段として、1989年から運用が開始された。警察や警察官に対する意見・苦情も受け付けている。(Wikipediaより引用)
本当に暴走車両とも呼べる車両がいた場合には、迷わず110番しましょう。
私も後から思い返して気が付きましたが、車は銃や刃物よりも手軽に人を死傷することができる道具なのです。
緊急性・危険性の見極めは素人ができるものではないので、もしかすると一律110番の方がいいのかもしれません。
通報した結果
通報した結果は拍子抜けなものでした。
場所と状況を確認された上で「パトロールを徹底します」で終了でした。
対応してくださった警察官の話では、危険車両が見た瞬間に現地で通報していればまた違う対応を取ってもらえたかもしれません。
しかし、その時は場所を移動してしまったうえ、時間も経過していました。
また、残念ながらドライブレコーダーの映像は証拠として採用されないそうです。
映像にしっかりとナンバーと悪質な運転の内容が記録されていたとしても、基本的にそれをもとに取り締まることは出来ないそうです。
※人身事故の場合や轢き逃げ、その他刑法違反の場合はその限りではない
そのため、よく「あおり運転対策にドラレコ」という認識を持たれている方が多いのですが、基本的に無意味です。
あおり運転の被害に遭った時の適切な対処方法とあわせて以下の記事で解説しています。
ドラレコが普及したんだから事故防止に活用できないの?
今回の通報で強く感じたのが、折角これだけドラレコが普及したんだから、事故防止に活用できないのか?ということです。
警察のパトロールや定点の取り締まりでは、交通全体に占める0.1%もカバーできないでしょう。もっと低いかもしれません。
そこで一般からの通報窓口を設置し、ドライブレコーダーの映像も証拠として採用できるようにすれば良いのではないでしょうか。
もちろん映像を根拠に罰則を与えることが難しいにしても、危険運転をしたドライバーに注意を促すことはできます。
同じ車両に関する通報が増えれば、更に強い警告をしたり、通報の内容をもとにパトロールをすることもできるのではないでしょうか。
今回の通報で交通事故を防止できなかった
今回通報した車両は、いつか人が死ぬと確信させるほど危険な運転をしていました。
私の説明で、警察側もそれは理解したと思います。
しかし、残念なことにドライブレコーダーの映像や一般ドライバーの通報内容はまったく証拠として採用することができず、何一つ効果的な対応をとることができないそうです。
ドライバーに対する注意すらできないそうです。
これは警察も苦心しているところだと思います。
もし警察に問題意識があるのであれば、早急に誤った現行のルールを変更し、改善してもらいたいものです。
なお、危険運転とは言わないけど「これってどうなの?」というちょっと行儀の悪い運転について、違法性を解説する記事を不定期で追加しています。
「これって違反?」シリーズと題して以下のリンクからまとめてご覧頂けます。