【オトシンクルス繁殖計画#2】海外の繁殖に関する情報を読み解く!
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2019年12月13日
オトシンクルス繁殖計画と題して、オトシンクルスの繁殖に挑戦しています。
対象となる生体は、チャームで購入したオトシンクルスで購入後1~2年ほど飼育しています。全部で4匹います。オスメスの区別もつきませんが、何はともあれ隔離して試行錯誤を始めてみることにしました。
手っ取り早く繁殖のコツを知りたい方はこちら:繁殖の難しい淡水熱帯魚を繁殖させる6つのポイント
「オトシンクルス繁殖計画」は記録を怠って途中で途切れてしまいましたが、この6つのポイントを守ることで繁殖成功しました。
調べていく中でわかったこととして、繁殖が難しいといわれる種も含めた多くの熱帯魚はこの6つのポイントを守ることで繁殖が可能であるということです。
是非チェックしてみてください。
前回のおさらい
前回:【オトシンクルス繁殖計画#1】水槽を準備しよう! - ドリリウム
新たに30cm水槽を用意し、スポンジフィルターとヒーターを設置し、飼育水を使って隔離水槽を立ち上げました。
4匹のオトシンクルスを移動し隔離を開始しました。
水温は26度固定。立ち上げ時のphは5.0もしくはそれ以下と言う結果でした。
水槽に変化はありません。
海外の繁殖に関する情報を検索してみよう
国内では、オトシンクルスが非常に一般的な魚種でありながら繁殖に関する情報がありません。具体性に欠ける情報はたくさん見つかるのですが、実例が少ないです。
そこで海外に目を向けて情報を探してみることにしました。
見つかったサイトごとに情報を翻訳・要約しています。
Meet The Pet (meethepet.com)
- メスはオスに比べて体が大きくなる
- オスは外部生殖器を持つ
- 繁殖は難しい
- 1対ではなく複数匹で飼育する
- 高たんぱくのエサを1日数回与える
fishtank advisor (fishtankadvisor.com)
- 繁殖行動はコリドラスに似ている
- オスがメスを追いかけ、水草や流木、水槽のガラス面などに複数個の卵を産み付ける
- 繁殖と同様に稚魚の育成も難しい
- 季節の変化が繁殖を誘発するという説もある
- 繁殖を誘発する特定の要因は不明
Petcha.com (petcha.com)
- 繁殖行動はコリドラスに似ている
- オスがメスを追いかけ、複数個の卵を産み付ける
- 特に水草の葉に卵を産み付けることを好む
- 卵を産み付ける場所には適度な水流がある方が望ましい
- 産卵した親は卵を世話しないため、隔離することが望ましい
- 産卵後、2日程度で孵る
- 孵化後3~4日で泳ぎ回り始める
- 産卵後は親も別の水槽に移動した方が良い
- 繁殖を誘発するには生き餌など高たんぱくな餌を与えると良い
- 繁殖を誘発するには週に1度の50%程度の大量の換水が効果的
ModestFish (modestfish.com)
- オス・メスを見分けるのは難しい
- メスややや大きく幅も広い
- 繁殖は難しい
- 産卵に気づくことも難しい
- 繁殖行動は水槽内を上下に泳ぎ回る
aqualifeleyland.co.uk
個人サイトで、オトシンクルスの繁殖に成功した環境を紹介しています。
- 酸性
- 25度
- 流木
- 底床はごく薄く敷いた砂
- スポンジフィルター
- 餌は冷凍アカムシやブラインシュリンプ
- 週に1度50%の換水
- 繁殖行動は見られたが卵は確認できなかった
- 2~3週間ごとに繁殖・産卵を繰り返す
http://www.aqualifeleyland.co.uk/otocinclus.html
Aquarium Care Basics (aquariumcarebasics.com)
- 水温:22度~26度
- ph:6.8~7.5
オトシンクルスの稚魚の映像
こちらはオトシンクルスの稚魚をとらえた映像です。
オトシンクルスの繁殖方法まとめ
ここまで見つかった情報は、英語で検索して検索結果1~2ページ目に出てきたメジャーな情報源をもとにしています。
やはりオトシンクルスの繁殖は難しく、国内同様有益な情報は少ないです。
そんな情報たちをまとめてみると、オトシンクルスの繁殖方法は以下の通りです。
- 水温:22度~26度
- ph:6.8~7.5
- 流木や水草を少々
- 高たんぱくな餌を1日数回(冷凍アカムシなど)
- 大量の換水
- 産卵後は卵を隔離するべきだが卵を発見するのは困難
- 繁殖行動は一般的な魚と同様に、オスがメスを激しく追い掛け回す
- オスメスの見分けは難しいが、メスがやや大柄な体型をしている
私の繁殖計画
ここまで調べた情報をもとに、私自身は以下のような飼育方法で繁殖を誘発してみたいと思います。
- 水温は26度固定
- phは弱酸性から中性を維持(6.8~7.5)
- 少々の水草を設置
- 底床はなし
- 食いつきの良い餌を1日3回与える(冷凍アカムシ等の高たんぱくな餌)
- 週に1回50%の水替え
phは現在5.0と酸性です。
しかし、水道水が弱アルカリ性なので換水していくうちに適性に近づくと思います。
もし弱アルカリ性に傾いてきたときは、酸性のメイン水槽の水を使って換水して調整します。
底床は必要かどうか不明ですが、掃除しやすいように無しとします。
これは餌を頻繁に与えるためでもあります。
繁殖を誘発するために残餌がでる程度に餌を与える予定ですから掃除のしやすさは重要です。
週に1回の50%という大量換水は繁殖を誘発するためでもあり、餌で汚れやすい水を綺麗に保つためでもあります。
オトシンクルスの繁殖行動の映像
オトシンクルスの繁殖行動の様子をとらえた映像です。
こちらも繁殖行動の様子をとらえた映像です。オスメスの違いもよくわかります。