重い頭痛が心療内科を受診したら治った話
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私は長らく頭痛に悩まされてきました。
頭痛が始まったのが20台前半のころ。
そのころから頭痛は悪化の一途を辿り、30を過ぎるまで長らく悩まされることになりました。
頭痛の症状は重く、何度か緊急搬送されることもありました。
当然就業は困難であり仕事を辞めざるを得なくなり、薬に頼りながらなんとか暮らしていました。
薬と言っても根本的に頭痛を治すものではなく、一般的な痛み止めの薬(ロキソニンなど)や偏頭痛の薬であるエレトリプタンなど、頭痛の症状が現れてからそれを抑える薬が処方されるだけでした。
筋肉を弛緩させる薬やコリや頭痛にいいとされる漢方など、いろいろな病院に通いながらいろいろな薬を試してきました。
何度も精密検査を受けましたが異常はなく、頭痛の原因は不明のままでした。
頭痛外来も長らく通っていましたが、先述の通り対症療法的な薬が処方されるだけで、根本的な治療は不可能と言われていました。(そもそも原因の特定が困難)
頭痛の症状は多岐に渡ります。
まずはシンプルな頭痛。
頭全体が痛む緊張性頭痛とコメカミあたりを中心にズキンズキンと痛む偏頭痛。
肩や首の痛みで頭は起こすことが出来なくなり、目の痛みで目を開けられなくなります。
吐き気や嘔吐をする場合もあり、異常な発汗や寒気が出る場合もあります。
最終的には過換気(いわゆる過呼吸)を起こすこともあります。
発症するタイミングは全く掴むことができません。
前兆となる症状が出てしまえば終わり、打つ手なしです。
薬を飲むことで軽減できるものの、体を起こしていることは困難です。
このような症状と長らく付き合い、最終的に仕事を辞めざるを得なくなりました。
しかし、仕事を辞めて時間的余裕が生まれ、ストレスも軽減されたお陰か頭痛の頻度はやや下がったように感じていました。
それでも月に5回、多いと10回程度は頭痛に悩まされてきました。
1度頭痛が発生すると、寝て次の日起きても頭痛を引きずっている場合もあります。
月に10回以上頭痛が発生する月はほとんど毎日頭が痛い状態でした。
こんな頭痛に悩まされつつ、もう一つの大きな悩みがありました。
「不眠」です。
とてつもなく寝付きが悪いのは自覚していたのですが、それが異常だと思わず病院には通っていませんでした。
具体的には体は疲弊しているので毎日10時ころにベッドに入るのですが、寝付けるのは3時ころ。
朝まで寝付けないことも時々ありました。眠くても眠れない。考え事が止まらない。嫌なことがフラッシュバックされる。そんな感じです。
朝起きるのは6時か7時ころでしたから、3時間か4時間程度しか眠れていなかった計算です。
これが10年以上続いていました。
(思い返せばだんだんひどくなっていた気もします)
仕事を辞めた当初は、きっと仕事のストレスが原因だから仕事を辞めたら寝付きが良くなるだろうと考えていました。
しかし、仕事を辞めても一向に寝付きが良くなる様子はありませんでした。
そこで時間的余裕もできたことだし病院に行こうと心療内科を受診しました。
1つ目の病院では「なんでだろうねぇ」と言われ何の解決策も薬も処方されませんでした。
しかし、その病院が悪かったんだと信じて2つ目の病院を受診したところ、しっかりと対応してもらうことができました。
睡眠薬と抗うつ薬、精神安定薬を処方されました。
効果は絶大で、その日から寝付きが良くなり、久々にまともに眠ることが出来ました。
まともな眠気を感じたのも本当に久しぶりでした。
その後も睡眠薬と抗うつ薬、精神安定薬の処方は長く続き、自分で眠ることができるように段々と体を回復させていきました。
その過程で頭痛の頻度が激減しました。
当時は「そういえば最近頭痛外来に行っていないな」と思って薬を確認すると、薬が全然減っていないことに気が付き、「あれ?頭痛が良くなってる?」と気が付いた記憶があります。
仕事のストレスや不安もあったと思いますが、おそらく10年以上続いた慢性的な睡眠不足が一番大きな原因だったんだと思います。
結局のところ頭痛外来でも心療内科でも頭痛自体の原因は特定してもらえませんでした。
しかし、この結果を見るにおそらく睡眠不足が大きな原因であったことは間違いないと思います。
ただし、睡眠不足以外にも原因があることは明らかです。
なぜなら未だに頭痛の頻度は落ちたものの頭痛自体はなくなっていないからです。
ストレスとか不安とか、そういった単純な話ではなく、今の医学では発見できない原因が何かあるんだろうなぁと考えています。
とはいえ睡眠不足がなくなっただけで生活の質も頭痛の頻度もずっと改善しました。
もしあなたが頭痛に悩んでいて、ついでに寝付きが悪い自覚があるのであれば一度心療内科を受診することをオススメします。