こんな症状に悩んでいませんか?
- 寝付きが悪い
- 眠いのに寝られない
- 寝たいのに考え事が止まらない
- ネガティブなことを考えがち
- 嫌な思い出がフラッシュバックされる
これらの症状に一貫している原因がストレスの蓄積により起こる慢性的なセロトニンというホルモンの異常です。
もし貴方が心療内科などで受診経験があれば似たような診断が下されていることでしょう。
セロトニンが十分に分泌されればこれらの症状は一気に改善します。
セロトニンが不足するとどうなる?
セロトニンとは別名幸せホルモンとも呼ばれます。
なんとも怪しい名前ですが、実際に幸福感を感じるときに分泌されるホルモンです。
もっとわかりやすく言うとストレスを発散してくれる働きのあるホルモンと言い換えることもできます。
恋をしている時や成果が上がった時、家でリラックスしている時、お給料が上がった時などもこのセロトニンが分泌されるわけです。
このお陰で人は幸福感を感じ、日々のストレスを発散することができているわけです。
しかしセロトニンが不足すると、些細なことでは幸福感を感じられなくなりストレスが発散されなくなります。
幸福感を言うと大袈裟ですが、人は生活のなかの些細なことでストレスを発散しています。
一方で些細なことでもストレスを蓄積してしまうということでもあります。
このストレスの蓄積と発散の均衡が保たれるよう、人はセロトニンを分泌する量を調整しているわけです。
このセロトニンが不足し始めると、不安感やネガティブな思考が続いたり、考え事が止まらなくなったりします。
結果的に寝付きが悪くなり不眠症へとつながります。
冒頭に列挙したような症状が現れ、自覚症状のあるなしに関わらず多くの症状を引き起こす原因となります。
精神的な理由が原因の不眠症の大部分はこのセロトニン不足が関わっているといわれています。
セロトニンが不足する原因は?
人はストレスを溜め込まないように、セロトニンを分泌する量を調整しています。
それでは何故セロトニンが不足してしまうのでしょうか?
その理由は過度なストレスです。
これには自覚のないストレスも含まれます。
人はストレスを感じるとセロトニンを分泌して、ストレスを発散しようとします。
しかし、そのストレスが多ければセロトニンの分泌が間に合わずにセロトニンは枯渇してしまいます。
一度枯渇してもセロトニンの量は回復しますが、セロトニンの枯渇が慢性化するとなかなか回復しなくなってしまいます。
回復なってしまった場合の症状は不眠症やうつ病など多岐に渡ります。
対処としてはセロトニンの分泌を助ける薬が処方されています。(抗うつ薬です)
薬の力でセロトニンの分泌を増やし、それを安定化しようと試みるわけです。
また、セロトニンは薬以外にも食事や運動で分泌を増やすことができます。
セロトニンを補うには運動が一番
セロトニンは食事や運動で増やすことができますが、残念ながら食事によるセロトニンの分泌向上は効果がいまひとつです。
ちなみに食事に関しては肉や米、野菜ではほうれん草、果物ではバナナなどが代表的な食材です。
セロトニンを補う運動としては「リズム運動」と呼ばれるリズムのある運動が有効です。
「リズム運動」とは本記事で推奨しているラジオ体操を始めとしてウォーキングやジョギング、ダンス、なわとびなど「1,2,3,4・・・」とリズムに乗って運動できるものを指します。
運動と言っても、運動量よりもリズムが重要です。
だから、例えば「咀嚼」はセロトニンの向上に有効と言われています。
食事の時によく噛んで食べたりガムをかむだけでもセロトニンが増えることが確認されています。
また、「呼吸」も一定のリズムで意識的に繰り返すだけでも有効と言われています。
ストレスを溜め込んだ時こそ運動でセロトニンを増やしてストレスを発散させるわけです。
ある心療内科の先生によれば「疲れた時こそ運動をする」だそうです。
ラジオ体操が最適な理由
セロトニンを増やすには運動が有効で、更にリズムに合わせて動く運動が有効と説明しました。
運動の種類は様々ですが、私がそのなかでも特にオススメしたいのが「ラジオ体操」です。
ラジオ体操は知っての通り音楽に合わせて「1,2,3,4」と体を動かす体操です。
多くの人に馴染みある体操で、なおかつハードすぎることもなく長く続けることができます。
時間もラジオ体操第一・第二をあわせても6分程度とそれほど時間を取ることもありません。
ラジオ体操は一見して緩い運動と捉えられがちですが、きちんと体を動かしてみるとなかなか息の上がる運動で、ウォーキングと同程度の消費カロリーがあるといわれています。
また、柔軟運動の側面もあるためセロトニンを増やす以外にも健康増進やダイエットの一環として有効です。
悩む前に通院
この記事は筆者の長い心療内科通院の結果から学んだことの一部をまとめてみたものです。
この記事を見てラジオ体操を始めようかなと考えてくださった方も、もしまだ心療内科を受診されていないようであれば早急に受診することをオススメします。
私は長い間の不眠症で肉体的にも精神的にもボロボロの時期がありました。
心療内科で薬をもらうだけで、非常に即効性ある対処が可能です。
ラジオ体操を始めとした運動療法はある程度健康な人にも有効ですが、完全にセロトニンが枯渇している人は薬の助けがなくてはなかなか回復しないものです。