BMWの維持費を抑える8つのポイント
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2020年1月15日 加筆修正
このブログでは、BMWに安く・楽しく維持するための様々な知識を紹介しています。
BMWを安く快適に維持するためには、車の状態を把握することが欠かせません。
また、状態に応じた適切なメンテナンスを施す必要があります。
この記事では、BMWを安く・快適に維持するために知っておきたいポイントをまとめました。
より深く愛車を知り、より深くBMWライフを楽しみましょう。
- ① 超重要!多くの人は適切な「オイル管理」が出来ていない
- ② 維持費を抑えるには「オイル漏れ」を放置しろ?!
- ③ よく壊れるけど悩ましい「イグニッションコイルとプラグ」
- ④ 簡単にできる!エンジンの状態の確認方法
- ⑤ 長期維持の難所!冷却システム
- ⑥ 故障は少ないが部品代は高額な電装品たち
- ⑦ 外装について
- まとめ
① 超重要!多くの人は適切な「オイル管理」が出来ていない
BMWのエンジンは非常に頑丈です。
その一方で、繊細な側面も持ち合わせており、メンテナンス無しで長く乗り続けることはできません。
適切なメンテナンスを施すことで、性能をを維持したまま何十万kmでも走り続けることができます。
エンジンを快調に保つための秘訣は単純で、定期的なオイル交換です。
「なんだ、そんなことか」と思われそうですが、これが実践できていない人が多いです。
例えば新車から10年あるいは10万km程度であれば、ディーラーからの案内に従って1年あるいは2年ごとに車を預ければ良いでしょう。
しかし、新車・中古購入を問わず、長く乗り続けたいのであればもう少し気を配りたいものです。
適切にオイル交換は、エンジンに様々な良い効果を及ぼします。
エンジン内部の劣化・消耗を抑えるだけでなく、多くの故障を予防し、性能を維持する助けになります。
後述するオイル漏れや周辺部品の故障すら、エンジンオイルを適切に交換することで予防することができるのです。
常識的な範囲(※)で車を使用する分には、あまり高いオイルを使う必要はありません。
ディーラーでは高額な純正指定のオイルしか選択肢がありません。
ディーラー以外のショップでは、いくつかオイルの選択肢があると思います。
基本的に最も安価なオイルを選択していただいて構いません。
もしDIYをされる方であれば、現在Amazonにおいてカストロール・EDGEが異常に安く手に入る状況ですので、こちらをお勧めします。
これはBMW純正と同等以上の性能があると認証を受けたオイルです。
交換の頻度は乗り方や距離、季節にもよるから一概に言えません。
しかし、以下の目安で交換することで、良い状態を長く保つことができます。
- 2006年以降の車:10000kmもしくは1年
- 2005年以前の車:5000kmもしくは半年
最近のBMWにはオイル交換のタイミングを示すインジケータがついています。
これは、距離だけではなく乗り方まで考えてオイルの交換時期を考えてくれる優れモノです。
しかし、基本的に交換スパンが長く設定されています。
メーカーの保証期間内だけ乗れれば良いということであれば、その交換頻度に従えば良いですが、長く乗りたいのであれば、少し交換頻度を上げることをおすすめします。
なお、2020年現在のメーカーの新車保証は最大で6年8カ月まで延長することができます。
※常識的な範囲の使い方とは、「サーキット走行」「渋滞路走行」「短距離走行」のようなエンジンの負荷が高い走行をしないということです。
適切なオイル管理をしていなかった場合、年数や距離が経過すると共に徐々に症状があらわれ始めます。
極端な例を除けば、最も多いのはオイル下がりやオイル上がりです。
オイルが燃焼することで、オイルの減りが早まります。
もしオイルの減りが早くなったと感じたら、オイルの硬度をあげてみましょう。
オイル管理の良い車の見分け方
自身の車のこれまでのオイル管理が良かったか・悪かったかを見分けたり、
中古車選びで車の状態を見分けるためにご活用ください。
ボンネットを開けて、オイルフィラーキャップを開けてみましょう。
キャップの裏側やエンジン内を覗き込んでみてください。
付着物がなく、悪臭がないこと。また、内部は薄く黄色~薄茶色いオイルを纏いきれいだと良いです。
逆に付着物があったり、内部が茶色く汚れている場合にはオイル管理があまり良くなかったということです。
以降のオイル交換頻度を早めることで、少しずつ状態を改善することができます。
なお、中古車の状態の見分け方については過去のオイル管理の良し悪し以外にも多くのポイントがあります。
詳しくは以下の記事で解説しています。
② 維持費を抑えるには「オイル漏れ」を放置しろ?!
エンジンを構成する部品は、主に金属や樹脂で作られています。
金属や樹脂でできた部品を、ボルトとナットで固定しています。
こうした部品間の継ぎ目には、ゴム製のパッキン(※)が挟み込まれています。
これによりオイルが漏れることなく、エンジンの中を循環しているわけです。
※パッキン:Oリング、ガスケット、シールなど部位によっていくつかの呼び方があります。ここでは便宜上、認知率が高そうな「パッキン」という呼び方をします。
このパッキンは、ゴムで出来ており時間の経過とともに劣化します。
そのため、ある程度年数の経った車ではオイル漏れは珍しくありません。
このオイル漏れが発見されるたびに修理してしまうと、大変な維持費がかかります。
パッキン自体は小さなゴムの部品であり、それほど高額ではありません。しかし、ディーラーやショップの工賃は避けられません。
それでは古いBMWは買うべきではないのでしょうか?
古いBMWを維持するには、高額な維持費を受け入れなければならないのでしょうか?
そんなことはありません。
オイル漏れは、基本的に緊急度の低い故障です。
もちろん早めの修理が望ましいのですが、緊急度が低いということは以下のような選択肢が生まれます。
- お金が用意できるまで放置する
- 他の部品の故障を待って、まとめて整備する
- 次の車検を待って、車検とあわせて修理する
このように、経済的な事情や今後の予定などを加味してメンテナンスプランを練ってみましょう。
ディーラーやBMWに疎いショップではどうかわかりませんが、良心的なショップやBMWに強いショップであれば、整備を先送りすることについて相談に乗ってくれるはずです。
なお、「オイル漏れ」と一言に言っても多種多様なので、詳しくは以下の記事で解説しています。
参考:BMWのオイル漏れが発覚!修理が必要?緊急度や添加剤、安価な修理方法をご紹介
③ よく壊れるけど悩ましい「イグニッションコイルとプラグ」
イグニッションコイルは、国産に比べてやや弱いように感じられます。
基本的にイグニッションコイルは使えば使うだけ劣化が進みます。
しかし、面白いことにBMWの整備記録を見ると、多くの車両が新車から間もない時点でイグニッションコイルを交換していることに気が付きます。
もしかすると初期不良が多いのかもしれません。
そうした初期不良を除くと、いつ壊れるかは運頼みです。
15年経っても、15万km以上走行しても壊れない車両がある一方で、もっと早くに何本も故障するケースもあります。
厄介なことに、イグニッションコイルはやや高額な上、1台の車に4本~8本(1気筒に1本)搭載されています。
そのため、長くBMWに乗られている方や古いBMWを購入された方は、一度くらい苦しめられた記憶がある方がのではないでしょうか。
プラグ交換でイグニッションコイルの寿命アップ
BMWでは、プラグに日本製を使用していることが多く、プラグ自体が問題となることは少ないです。
プラグを早めに交換することで、イグニッションコイルの寿命を延ばすことが出来ます。
詳しくは以下の記事で解説しています。
参考:【BMWの故障】イグニッションコイルの故障を予防しよう!
1本ずつ交換か、全数交換か
イグニッションコイルは、4気筒エンジンであれば4本、6気筒エンジンであれば6本搭載されています。
1本故障すると、その他のイグニッションコイルも寿命が近いと判断されて、全数交換を勧められることがあります。
たった1本しか壊れていないのに、4本あるいは6本交換しなければいけないというわけです。ちょっともったいないですね。
1本交換と全数交換では、それぞれ以下のようなメリットとデメリットがあります。
1本交換した場合のメリットとデメリット
- 交換費用が安い
- 次に故障が発生した際に、同じくらいの工賃が再度発生する
全数交換した場合のメリットとデメリット
- 交換費用が高い
- 今後故障の不安がなくなる
一長一短に見えますが、工賃や経過年数・走行距離で判断すると良いでしょう。
例えば、イグニッションコイル交換の工賃が非常に安価であれば、故障の度に交換してもらっても良いでしょう。
作業自体は非常に簡単なので、お店によっては安価な場合があります。
また、既に新車購入もしくは前回のイグニッションコイル交換から10年以上経過しているとか、10万km以上走行しているという場合には、リフレッシュの意味をかねて全数交換しても良いかもしれません。
イグニッションコイルの劣化は徐々に進みますから、10年・10万kmも過ぎると、交換後に違いを明確に実感できるほどの変化があります。
なお、DIYで作業を行う場合には1本交換のデメリットがありません。
基本的に1本交換で良いでしょう。
イグニッションコイルの交換は、作業内容としては非常に簡単な部類です。
もちろん車の要であるエンジンに触れるわけですから無責任に推奨することは出来ませんが、DIYに挑戦したいと思っている方にはオススメしたい作業です。
OEM部品を使うととっても安い
イグニッションコイルは高額な部品であると言いました。
しかし、OEM部品を選択することで、大幅に部品代を節約することができます。
残念ながらディーラーではOEM部品を選択できないため、ショップやDIYによる作業が必要です。
▼OEM部品について、詳しくはこちらで解説しています。
▼OEM部品(ボッシュ製)のイグニッションコイルの例
④ 簡単にできる!エンジンの状態の確認方法
ここまでの3つのポイントでは、主にエンジンに関する内容を紹介しました。
ここで、エンジンの状態の簡単な確認方法を紹介します。
自身の車のエンジンの状態が良いのか・悪いのかを判断するために、一度試してみると良いでしょう。
エンジンを始動し、以下の2点を確認してください。
- 異音がないこと
- スムーズに始動すること
続いてアクセルペダルを何度か踏み込み、以下の3点を確認してください。
- 異音がないこと
- 重苦しさがないこと
- 引っかかりなくスムーズに回ること
続いてタコメーター(回転計)を確認します。
アクセルペダルを操作していない状態(アイドリング)の回転数が安定していることを確認してください。
安定していれば、回転計の針がピタリと同じ場所を指すはずです。
しばらくすると冷却水の温度が上がってきます。
水温計の針が上がると、回転数が落ちてきます。
水温計の針が中央を指すと、回転数の落ちは止まって、またピタリと針が安定しているはずです。
回転計の針がピクピク動いていたり、回転数の針の細かな動きにあわせて音や振動が出たり、回転数が落ちてまた戻るような動きをしていないことを確認してください。
最後に水温計の針が中央の位置でピタリと動かないことを確認してください。
正常であれば少したりとも動きません。
最後にエンジンを切り、ボンネットを開けてください。
エンジンやラジエーターなど高温になっている部位もあるため注意してください。
エンジン停止から5分待ってオイルレベルゲージを確認してください。
オイルレベルゲージがない車両では不要です。
オイルの量が適切であることを確認してください。
エンジンルーム内、特にエンジン周辺をくまなく目視で確認してください。
オイルの漏れや滲みがないことを確認しましょう。
オイルに濡れていなくとも、シミや滴った跡があれば要注意です。
同様に、白く残った水跡があればクーラントが漏れている可能性があります。
定期的に以上の確認作業を行い、異常が見つからないことを確認しましょう。
異常が見つかった場合には、原因の特定へ進むか、ショップやディーラーへ相談してみましょう。
⑤ 長期維持の難所!冷却システム
BMWの代表的な弱点といえば、「冷却システム」(エンジンを冷却するための部品全般)があげられます。
「冷却システム」を構成する部品の多くは樹脂やゴムでできています。
BMWに使用される樹脂やゴム部品の耐久性は、日本車に使用されるものに比べて劣っています。
「冷却システム」の構成部品
「冷却システム」を構成する主要な部品は以下の通りです。
- クーラント(冷却水)
- ウォーターポンプ
- サーモスタット
- ホース
- ラジエーター
- サブタンク(エキスパンションタンク)
- ラジエーターキャップ
- 水温センサー
- 水量センサー
1. クーラント(冷却水)
クーラントは、冷却性能を維持するために定期交換が望ましいです。
BMWのいくつかの車種は、水温管理が繊細です。
クーラントの劣化は何も良い結果を生まないので、是非定期的に交換してください。
実際には定期交換を意識しなくとも、すぐに影響が出ることはありません。
しかし、エンジンを労わる意味でも定期交換が望ましいといえます。
もし交換するのであれば、水漏れの修理などにあわせて交換することで工賃を節約することができるでしょう。
なお、色は緑でも赤でもなんでも構いません。
安物で良いので、最低でも車検2回に1回の頻度で交換してあげると良いでしょう。
2. ウォーターポンプ
これまでの経験から特別故障が多い部品ではありません。
10年・10万km以上故障がないケースの方が多いくらいです。しかし、ふいに故障したり、水漏れを起こすことがあります。
ウォーターポンプが故障すると、エンジンの物理的な損傷やオーバーヒートの恐れもあります。
もし長くその車に乗り続けたい、と思うのであれば予防整備(故障する前に交換する)が望ましいです。
例えば、クーラントの漏れが発覚して修理するのであれば、それにあわせて交換するなど計画的にメンテナンスを行うと良いでしょう。
3. サーモスタット
ウォーターポンプ同様特別故障が多い部品ではありません。
しかし、その構造上徐々に劣化が進みます。
段々と動きが悪くなることで、水温の管理が甘くなります。
水温計の動きを確認して、一度安定した水温がふらふらと動くようならサーモスタットの異常を疑いましょう。
4. ホース
ここが一番故障しやすいポイントです。
ホースはゴムと樹脂で構成されており、エンジンの熱や中を通るクーラントの温度変化、加圧、走行中の振動、整備時の衝撃などを受けて劣化が早いです。
日頃から時折ボンネットを開けてエンジンルームを点検しましょう。
ホース周りにクーラントの漏れた白い跡がないかを確認してください。
また、ホースに触れてゴムの柔軟性が失われていないかどうかも確認してください。
突然破損し、走行不能になるケースもあります。
しかし、多くの場合、徐々に漏れだしたり、ホースの一部が変形したり、柔軟性がなくなっていることから事前に異常を察知することが出来ます。
ホース自体は高額なものではないため、日頃の点検を欠かさず、異常が見つかった場合には早めに交換してください。
5. ラジエーター
それほど弱い部品ではありません。
ラジエーターからの漏れは、ホースやウォーターポンプとは違って、徐々に漏れ出す程度です。
そのため定期的にラジエーター本体やクーラントの量を確認し、ラジエーターからの漏れが発覚した場合には、漏れ止め剤を試すか、次の整備の予定に組み込むなどの対応を取りましょう。
6. サブタンク(エクスパンションタンク)
7. ラジエーターキャップ
ここはセットで考えたい部品です。
サブタンクはラジエーター横に設置された、縦長のタンクです。
樹脂製のタンクで熱と加圧、振動による影響で劣化が早い部品です。
ホースと同様に、基本的には小さな亀裂から徐々に漏れ出すため、日頃の点検でクーラントの漏れた白い跡が見つかった場合には可能な限り早く交換したいところです。
水回りまとめ
- 日頃からクーラントの量を確認する
- 日頃からクーラントの漏れ(白い跡)がないかボンネット内を探す
- 水温計に不審な動きがないかたまに目を向ける
- ホースは柔軟性があるかどうかを確認する
- 出来れば早めの予防整備をすることで安心して長く乗り続けられる
- 1カ所が壊れたらまとめて他の部品も交換するという手もアリ
⑥ 故障は少ないが部品代は高額な電装品たち
電装品と一口にいっても色々とあるのですが、特に高額かつ車にとって重要ないくつかの電装品を紹介します。
エアコンコンプレッサー
その名の通り、エアコン(特に冷房)を動かすための部品です。
家庭用のエアコンの室外機みたいなものと考えて頂いて構いません。
エアコンのコンプレッサーを中心に構成されるエアコンシステムは非常に高額で、軽自動車においては、すべての部品のなかで最も高額なんて言われたりします。
そのなかでもエアコンコンプレッサーの故障はありがちです。
BMWのエアコンコンプレッサーは、長らく日本製部品が採用されています。
故障の確率や耐久性は国産車とほとんど変わりません。
しかし、早いものでは10年程度から、15年も経過するとポツポツと故障が見られ始め、20年経過した車両では故障が珍しくありません。
壊れるかどうかは運頼みです。
オルタネーター
オルタネーターとは、発電機のことです。
車にはバッテリーが搭載されていますが、バッテリーに常に電気を蓄え続けてくれている部品こそがオルタネーターです。
オルタネーターが故障すると、発電が出来なくなります。
バッテリーの中の電気が残っているうちは車が動きますが、バッテリーが空になった途端にエンジンは停止し、車は動かなくなります。
エアコンコンプレッサーとは異なり、BOSCHやVALEOといった海外メーカー製の部品が搭載されています。
エアコンコンプレッサー以上に故障事例は多いです。
10年以上経過すると故障が増え始めますが、20年近く故障しない例もあり、故障するかどうかは運頼みです。
事前に兆候を感じ取られるケースとして、キーンという異音がでたり、発電量が不安定になり関係のないエラーが出ることがあります。
ただし、事前に確実に故障の前兆を察知することは困難です。
燃料ポンプ
燃料ポンプは、その名の通り燃料をエンジンに送り出すポンプです。
燃料タンクのなかに設置されており、文字通りただのポンプです。
昔は燃料ポンプが故障することもあったのですが、最近の車両ではあまり聞かれません。(最近の車両は経過年数が少ないですから当たり前かもしれませんが)
エアコンコンプレッサーやオルタネーター以上に長持ちし、20年以上故障せずに動き続けることも多いです。
一方で、故障すると燃料が送れなくなり車が動かなくなります。
オルタネーター同様に事前に異常を察知することは困難です。
スターターモーター(セルモーター)
スターターモーターとは、エンジンをかけるための部品です。
エンジンを物理的に回転させるための部品で、その中身はというとただのモーターです。
とはいえ部品はやや高額で、交換しづらい場所に設置されており交換工賃も高くなりがちです。
燃料ポンプ同様に、故障の少ない部品です。
しかし、キーを捻ってエンジンをかけた後、すぐにキーを戻さず捻ったままにしておくと、劣化を早めます。
異常が出ると、エンジン始動時に異音が発生します。
例えば、エンジンがかかった後に「シュイーン」というような音が発生することがあります。
⑦ 外装について
ボディは国産車以上に分厚い鉄板と防錆塗装のお陰で、きちんとしたケアさえ欠かさなければ問題ありません。
しかし、窓周辺のモールなど、樹脂・ゴムパーツは非常に弱く、劣化は防ぎようがありません。
屋根付きのガレージであっても時間の問題です。
中古でBMWを購入する際は、ここが劣化していたとしてもあまり気にしてはいけません。
どうせ劣化します。劣化したら交換するか諦めましょう。
⑧ 内装について
90年代、環境対策で非常に軟弱な接着剤ばかりが使われた時期があります。
この時代の車両は、内装部品が経年劣化により剥がれる車が多かったです。
しかし、2000年台に入りかなり改善はされました。
改善されたとはいえ、日本車並みの耐久性はありません。
剥がれや破損がある場合には自身で修理するか、部品ごと交換することになります。
ただし、厄介なことに内装部品は高額なことが多いです。
できれば自身で接着剤などを利用した簡単な修理方法を考えた方が良いかもしれません。
また、ドリンクホルダーなどの樹脂パーツも強度が弱く、折れてしまったり、表面がべたべたしてくることがあります。
90年代以前の車ではダッシュボード割れも散見されます。
こうした内装関係は交換を始めるとキリがなくなり、お金もかかるため、中古でBMWを購入する際には内装の状態が良い車を選ぶことをお勧めします。
まとめ
以上でおおよそのチェックポイントを網羅できたと思います。
オイル管理を欠かさずに、日頃からエンジンルームの様子を見て、水温計、タコメーターの動きに気を配り、異音や振動を気に留めるようにするだけで、突然の故障や無駄な出費を抑えることができます。
異常が見つかった場合には、メンテナンスプランを立てましょう。
もしDIYではなく、整備をショップやディーラーに依頼するのであれば、整備をできるだけまとめた方が工賃は割安になります。
車をより深く知り、より快適なBMWライフを送りましょう!