【相談#3】60万円のZ4(E85)の購入を検討していますが維持費が不安です
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当ブログをご覧の方から質問をいただきましたので、内容を一部公開用に修正のうえ掲載します。
相談内容
Z4(E85・後期)の購入を検討しています。
2006年式・走行9万kmの車両を60万円で発見したのですが、あまりにも安すぎて問題があるのではないかと疑っています。維持費は年間10~15万円程度は出すことができますが、維持することはできるでしょうか?
回答
60万円と言う価格について
まずはじめに、2006年式・走行距離9万kmのE85後期の本体価格として60万円という価格はおかしなものではありません。特別な価値あるグレードや装備がなく、それ以外によほど価値になるポイント(例:内外装ともに新車同然)でもない限りは妥当な金額と考えてよろしいかと思います。
10年以上経過した車両で、100万円を大きく下回るような価格に不安を感じられているかと思います。しかし、幸か不幸か10年経過し走行9万kmの車両というのは国内中古市場における価値が非常に低く、100万円を下回るような価格設定にせざるを得ません。
それまでどれほど手をかけて整備されていても、どれほど状態が良かろうとも一律に安いのです。
良い車と悪い車の見分け方
2年間と言う使用期間を考えると、よほど状態の悪い車両に当たらない限りは故障に合う可能性は低いでしょう。当ブログでは、中古BMWは良い選択肢であることとあわせて、「良いことばかりではなく、壊れる可能性はもちろんあるよ」ということをよく知ってもらうために、故障について少し大袈裟に表現している部分がございます。
以下の記事を参考に、車両に問題がないかどうか出来るだけ事前に見極めることをおすすめします。
ここにあるチェック項目をすべて中古屋さんで見るのは難しいかもしれません。最低でも以下の点を見ておくと良いと思います。
- チェックポイント2:エンジンオイル漏れを確認する
- チェックポイント3:エンジン内部の状態を確認する
- チェックポイント5:クーラントの漏れを確認する
- チェックポイント6:エンジンの状態を確認する
- チェックポイント10:装備類が動作すること
- チェックポイント12:整備状況
ただし、12年経過した車両ということで、経年劣化は確実に進んでいます。
オイル漏れについて
以下の記事で紹介しているように、大抵のオイル漏れは放置しても乗ることが出来ます。購入時点でオイル漏れがなければ、その後発生したオイル漏れは2年間であればオイルを補充しながら乗り切ることができるでしょう。
BMWのオイル漏れが発覚!修理が必要?緊急度や添加剤、安価な修理方法をご紹介
冷却系について
クーラントの漏れがあった場合には速やかな修理が望まれます。
購入時点で漏れがないことはもちろん確認していただき、2年間の間に漏れが生じた場合には早々に修理が必要になるでしょう。ホースやタンク、Oリング交換で済めば数万円。ウォーターポンプからの漏れや故障は電動式のためやや高額で7~8万円になる場合があります。
これらの不具合がまとめて起きるわけでもありません。年間10~15万円の余裕があるのであれば十分カバーできるでしょう。
その他
12年経過しているため上記オイル漏れや冷却系、その他にも点火系や各種センサーなど故障のリスクはあります。しかし逆に言えば既に交換済みの部品も多いでしょう。整備記録を見て交換されている部品があれば安心できますので、そちらも確認してみると良いでしょう。
オイルや冷却系のような故障を除けば、ブレーキパッドやブレーキローター、タイヤなどのやや高額な消耗品が2年間もつだけの残量があると、維持費はぐっと抑えられるでしょう。
その他、Z4(E85)の購入に関するいくつかのポイントを以下の記事で紹介していますので参考にしてみてください。
【解説】Z4(E85)の維持費や難易度を徹底解説!100万円を切り始めたZ4は買いか?
まとめ
- 2006年式9万km走行のE85後期が60万円は適正価格
- これまでの使われ方で状態は大きく変わるため、車両の状態は要チェック
- 状態が悪くない限りは2年間で故障が起きる可能性は低い
- ブレーキやタイヤなどの高額な消耗品は2年間もつことを確認する
- 緊急度が高く発生が予測できない故障のは冷却系だが、年間10~15万円の余裕があれば十分にカバー可能
中古車のあたり・はずれの見極めは難しいものではありますが、良い車両を手にすることができることを願っております。
より良いBMWライフの助けになれば幸いです。