【中古BMW】車の状態を見極める10のチェックポイントと確認手順【購入前チェック】
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このブログでは中古BMWに安く・楽しく・快適に乗るための知識を紹介しています。
BMWを楽しく乗り、快適に維持するためには車選びが重要です。
良い車を手に入れれば維持に時間やお金をかけずにBMWを楽しむことができます。
しかし、良い車を選ぶことは簡単ではありません。知識と経験がある車のプロでさえ確実に良い車を手にすることは難しいのです。
たくさん流通している中古BMWのなかから候補を選び出すための大まかな車の選び方を以下の記事で解説しています。
この記事では、選び抜いた車の状態を見極めるための具体的なチェックポイントと確認手順を解説していきます。
ポイント1:エンジンオイルレベルを確認する(優先度:高)
エンジンオイルの状態を確認することで、これまでのその車の使われ方やメンテナンスの施され方を大まかに推測することができます。
また、現時点の車(特にエンジン)の状態を見極めることもできる重要なポイントです。
一つ目のポイントはエンジンオイルレベル、つまりエンジンオイルの量です。
なお、近年のオイルレベルゲージがない車両は省略します。
確認手順
ボンネットを開け、オイルレベルを確認しましょう。
オイルレベルゲージは車に向かってエンジンの右側にあることが多いです。
オイルレベルが正常値であることを確認してください。
エンジンが冷えた状態ではオイルレベルが上限に近いはずです。
本来BMWにおいて、オイルレベルはエンジンを十分に温めてからエンジンを停止し、5分経過した時点で確認します。
オイルレベルが正常値にない車は、オイルが漏れていたり、消費していたり、整備が行き届いていなかった可能性があります。
選択肢から外しましょう。
ポイント2:エンジンオイル漏れを確認する(優先度:高)
エンジンオイルの漏れの有無を見ることで、それまでの整備状況や過去のオーナーの扱い方を推測することができます。
エンジンオイルの漏れはごく一般的な故障であり、それ自体が悪ではありません。
しかし、オイル漏れを放置されていたということは、それ以外の整備もおろそかにされていたことが考えられます。それだけでなく、オイルの漏れは周辺部品を汚損する可能性もあります。
確認手順
ボンネットや車の下部からエンジン周りを入念に覗き込み、オイル漏れがないことを確認してください。
滴るような漏れはエンジンおよび周辺パーツへダメージを与えている可能性があります。
選択肢から外しましょう。
ただし、シミや汚れがあるだけような、滴らないレベルの軽微な漏れであれば選択肢から外すほどではないです。
購入後に修理したり、悪化するまでそのまま乗り続けてもかまいません。
参考:BMWのオイル漏れが発覚!修理が必要?緊急度や添加剤、安価な修理方法をご紹介
ポイント3:エンジン内部の状態を確認する(優先度:高)
エンジンの中身を直接チェックすることで現時点のエンジンの状態や過去のメンテナンス状況を推測することができます。
近年ではエンジンオイルのロングライフ化が進み、新しい車両でもエンジンの状態が悪い車両も珍しくありません。
高度な電子制御とセンサー技術でエンジンの状態の悪化が表面化しないだけで、長期的な維持を考える場合にはエンジンの状態の悪い車両を避けるべきです。
確認手順
ボンネットを開けて、エンジン上部にあるオイルフィラーキャップを捻って外してください。
エンジンの中が見えるはずです。綺麗な銀色の金属に、薄っすら薄茶色のオイルが付着しているはずです。
また、オイルフィラーキャップの裏にも汚れが付着物がないはずです。
目に見える黒や濃い茶色の汚れ(付着物)があったり、異臭・悪臭がしたり、全体的に濃い茶色をしている場合には、過去のエンジンオイルの交換が不足しておりエンジンが消耗している可能性があります。
直ちに故障や不調が発生しない場合もありますし、軽度なら頻繁にオイル交換をしてやることで綺麗な状態に戻る場合もあります。
しかし、基本的にはこうした車は選択肢から外すべきです。
ポイント4:クーラントレベルを確認する(優先度:低)
クーラントはエンジンを冷却するための冷却水です。
クーラントは自然に減少することがあるほか、目には見えないものの長期使用で劣化して性能が落ちてきます。
明確な漏れがない限りは整備も後回しにされることが多く、長期間交換されていない車両も珍しくありません。
確認手順
ボンネットを開けると、手前にラジエーターがあります。
ラジエーター横にエキスパンションタンクと呼ばれるクーラント(冷却水)のタンクがあります。
タンク上部にはラジエーターキャップがあります。
エンジンが十分に冷えていることを確認してからラジエーターキャップを開けてクーラントの量を確認してください。
正常値にない場合には、冷却が不十分でエンジンを消耗させていた可能性がありますが、その可能性は低いかもしれません。
むしろ普段の整備や点検が不十分だったことが考えられます。
選択肢から外すほどではないですが減点です。
ポイント5:クーラントの漏れを確認する(優先度:中)
クーラントはエンジンを冷却するための要となるものです。
エンジンオイルの漏れ以上にクーラントの漏れは重大であり、これが放置されている車両は著しく整備を怠っていた可能性があります。
また、前のオーナーが乗りつぶすつもりで乗ってから手放したケースも考えられます。
確認手順
ボンネットを開けて、手前にあるラジエーターの横にエキスパンションタンクがあります。
エキスパンションタンク上部からアッパーホース、下部からロアホースがエンジンの方へ伸びています。
更に細かいクーラントホースもあります。
ホースの先には、エンジンやサーモスタット、ウォーターポンプがあります。
こうしたクーラントの経路を辿って確認し、クーラントの漏れがないことを確認してください。
クーラントは加圧されているため、クーラントの漏れは周りに飛び散っている可能性もあります。
漏れている場合には、漏れが乾燥して白い跡になっているはずです。
クーラントの漏れは、BMWを維持する以上いずれ遭遇することになります。
漏れが多い場合や、漏れの跡が目立つ場合には整備が不十分だったことが考えられます。
選択肢から外しましょう。
ポイント6:エンジンの状態を確認する(優先度:高)
エンジンの状態を実際に動かして確認します。
なお、エンジンの状態の悪い車両でもエンジンが暖まると症状が出ないことがあります。
このため確認は必ずエンジンが冷えた状態で行ってください。
悪質なケースでは、実車の確認の前にエンジンを十分に暖めているケースもあります。
確認手順
エンジンを始動し、以下の2点を確認してください。
- 異音がないこと
- スムーズに始動すること
続いてアクセルペダルを何度か踏み込み、以下の3点を確認してください。
- 異音がないこと
- 重苦しさがないこと
- 引っかかりなくスムーズに回ること
アクセルについては、国産車に慣れている方には重く感じるかもしれません。
ペダルの形式が異なるため、ペダルの踏み方が悪く余計に重く感じることもあります。
続いてタコメーター(回転計)を確認し、アイドリングの回転数が安定していることを確認してください。
回転計の針がピタリと同じ場所を指すはずです。
冷却水の温度が上がり、水温計の針が上がっていくと回転数が落ちます。
水温計の針が中央を指すと、回転数の落ちは止まって、またピタリと針が安定しているはずです。
回転計の針がピクピク動いて、実際にそれを振動として感じられる場合や、回転数が落ちてまた戻るような動きをしていないことを確認してください。
また、アクセルペダルを軽く踏み込みます、
ペダルを踏み込んだことで回転数が上昇し、ペダルを離すと回転数が元に戻ります。
この時の回転計の針の動きがスムーズで、元の位置に戻った回転数がピタリと安定していることを確認してください。
最後に水温計の針が中央の位置でピタリと動かないことを確認してください。
正常であれば少したりとも動きません。
ポイント7:車内外を眺めて確認(優先度:低)
車両の内外装パーツは比較的高額で、気軽に交換することができない部品です。
特に年数の経過した車両や走行距離の多い車両では目に付く劣化があるかもしれません。
「中古車だから仕方がない」と諦める方が多いですが、もし綺麗な状態で乗り出したいのであれば車選びの時点でよく厳選しましょう。
繰り返しになりますが内外装のパーツは高額です。
また、探せばガレージなどで保管された車両もたくさん見つかるはずです。
確認手順
内装はできるだけ状態が良いことを確認してください。
内装部品は比較的高額で、気軽に交換できません。
レザーの多少の汚れは取ることができますが、布地についた汚れはなかなか取ることができません。
天井の剥がれやパネルの浮きなどがないことも確認してください。
ただし、外装のゴム、樹脂の劣化はいくら丁寧に扱おうとも避けられません。
気にしないでください。
ポイント8:開口部のゴムシールの確認(優先度:低)
欧州車のゴムパーツは日本車に比べて品質が明確に低いもののひとつです。
最近では品質が向上しているものの、それでも劣化が目立つ車両もまだまだ多く見られます。
ゴムシールの劣化は水漏れ・雨漏りといった嫌な故障の原因となります。
確認手順
ドアを開け、ドアの周囲にぐるりと張られたゴムが柔軟性と形状を保っていることを確認してください。
潰れていたり亀裂がないことを確認しましょう。
同様にトランクも確認してください。前後のガラスの周囲にあるゴムシールは劣化が避けられません。
多少の劣化は気にしないようにしましょう。
ポイント9:エアコンが効くこと
エアコンは日本車・輸入車を問わず高額修理の定番ポイントです。
30年以上前からBMWでは日本製のパーツを採用していますが、それでもなぜか故障は比較的多いです。
確認手順
エアコンが効くことを確認してください。
数十年前から日本メーカーのコンプレッサーが使われているものの、それでも故障することがあります。
修理は高額になるため、エアコンが効かない、効きが悪い場合には選択肢から外しましょう。
15年以上経過した車は特に注意が必要です。
ポイント10:装備類が動作すること
動作することが当たり前と思われがちな装備・電装品もBMWでは故障するケースが時折あります。
修理は安価なものもありますが高額になるケースがあるため、車選びの時点で厳選しておくことをお勧めします。
確認手順
各種装備類の動作を確認してください。
- パワーウィンドウの動作
- サイドミラーの動作
- 灯火類の動作
- オーディオの動作
特にオーディオやナビ、ベンチレーションやブラインドなど快適系の装備に関しては修理費用が高額になります。
壊れていない車を選ぶか、壊れていても気にせず乗ることを検討すべきです。
まとめ
中古BMWの状態を見極めるための10のチェックポイントを紹介しました。
中古車を買う場合には現地に実車を確認しに行くことが難しい場合もあると思います。
しかし、可能であれば実車を確認し、自身でその状態を見極めることをオススメします。
たとえ知識がなくとも、上記のチェックポイントは手順に従えば確認することができるはずです。
不安を取り除き、気持ちよく車に乗り出すためにも是非これらのチェックポイントを参考にしてみてください。