【アクアリウム】エアストーンのメンテナンス方法をメーカーに聞いてみた。
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2019年5月12日加筆修正
エアストーンのメンテナンス方法についてまとめました。
エアストーンを販売している主要なメーカーの見解とインターネット上の情報をまとめてみます。
エアストーンのメンテナンス方法
主要メーカーの勧めるメンテナンス方法
GEXからの回答
目の細かいブラシでこすり洗いする。
軽い汚れには効果があるが、こすり洗いで解消しないレベルの汚れがある場合には買い替えが良い。基本的に消耗品。
いぶきの推奨する方法
酢を2倍に薄めた液に半日付け、よく洗った後に天日干しする
スドーの回答
こすり洗いする。
軽い汚れには効果があるが、こすり洗いで解消しないレベルの汚れがある場合には買い替えが良い。基本的に消耗品。
テトラの回答
特にメンテナンス方法を提示していない。
基本的に消耗品。
余談:各メーカーのカスタマーサポートについて
なお、今回ホームページにメンテナンス方法を提示している以外の3社(GEX、スドー、テトラ)にメールおよび電話で問い合わせをしました。
面白いことにカスタマーサポートの質はかなり差がありました。
まず圧倒的に良いのがGEXです。
メール、電話共に対応しており、電話はつながりやすく対応も非常に良いです。担当者も知識が豊富です。
次点でスドーです。
メールには対応していないものの電話はつながりやすく、対応も親切です。知識も十分なようで、あやふやな回答はされませんでした。
最後はテトラです。
メールには対応しておらず、電話対応も担当者の知識がいまいち不足しているようで、あやふやな回答が多かったです。
過去に、GEX スリムフィルター Lという外掛けフィルターの不具合でGEXに問い合わせたことがあり、その対応が素晴らしいものでした。GEX製品は批判されることも多いですが、こうした対応の良さから、僕は特にこだわりのない場合にはGEX製品を選ぶことが多いです。
GEX スリムフィルターL:初期不良?騒音が発生したのでメーカーに問い合わせました
インターネット上で勧められるメンテナンス方法
煮沸する
煮沸して汚れを落とす方法です。
この方法では、汚れ落とし効果はそれほど高くありません。また、砂やセラミックスを固めたストーンにエアの接続口を接着している構造のため、製品によっては接着が溶ける恐れがあります。基本的にはおススメできません。
漂白剤(キッチンハイターなど)に漬ける
漂白剤(キッチンハイターなど)を3倍~5倍程度に薄め、これに一定期間漬け置く方法です。漬け置き後は、いぶきのメンテナンス手順に倣い、よく洗った後に天日干しすると良いでしょう。
この方法は非常に汚れの落ちが良いです。酷く目詰まりしたエアストーンであっても新品のようによみがえります。
しかし、漂白剤が焼き固められたエアストーンの砂同士の結合を緩めてしまいます。安物のエアストーンを漂白剤に漬けて数日も置くと、どろどろに溶けるか、触ると崩れるほどボロボロになってしまいます。短時間、薄い漂白剤への漬けこみであってもこうした影響が積み重なり、何度も繰り返し使うことのできない方法です。
また、エアストーンへの漂白剤成分の残留も心配なところです。
高圧洗浄機を使う
高圧洗浄機を使ってエアストーンの汚れを吹き飛ばす方法です。
なかなかの汚れ落とし効果が得られますが、エアストーンの品質次第では水圧によって砂同士の結合が緩むことがあります。また、エアストーンのメンテナンスのために高圧洗浄機を買うことは現実的ではありません。
持っていれば試しても良いかもしれません。
メーカーはおすすめしていませんが、セラミックスを焼成しているいぶきのエアストーンであれば、水圧をあまり気にせずメンテナンスしてもかまわないでしょう。
ブラシで磨く
汚れ落とし効果は低く、外側についた汚れしか落とすことができません。
しかし、これが最も基本的なメンテナンスであり、多くのメーカーはこの方法を推奨しています。ブラシで磨くだけでエアストーンの状態を良く保つには、頻繁なメンテナンスが必要となります。
【アクアリウム】エアストーンは消耗品!「底面フィルター」の流量をチェックしよう!
エアストーンは消耗品
エアストーンは目詰まりに弱いです。
これは砂等を焼き固める構造上、避けられない問題です。
メンテナンスが有効なのは、目に見える汚れや、軽い汚れに対してのみです。確かに高圧洗浄機や漂白剤(キッチンハイターなど)を使うことで汚れを除去することもできます。しかし、エアストーンは細かい砂を焼き固めて作られており、段々と緩く崩れやすくなります。漂白剤などに漬けた場合にはこれが急速に進み、特に安価な製品ではすぐにエアストーンがぼろぼろに崩れたり、溶けだしたようになります。
セラミックスを焼成しているいぶきのエアストーンは少し異なり、砂が崩れることはほぼないのですが、目詰まりに関しては同じように弱いです。
基本的にエアストーンは消耗品と考え、特に底面フィルターのエアリフトに使われる小振りなエアストーンは安価なものを定期的に交換することをお勧めします。
こちらのエアストーンは10個入りで500円台です。ネットを活用して、こうした安価な商品を活用することで、メンテナンスの手間と目詰まりに悩む必要がなくなります。
まとめ
主要なメーカーの認識としては、軽い汚れにはメンテナンスが有効だが、そうでない場合には買い替えを推奨するものでした。
実際に、主要なメーカーが推奨する手順以外(インターネットで推奨される手順)は、エアストーンを著しく劣化させる確率が高く、ふいに水槽内でエアストーンが砕ける恐れがあります。
高価なエアストーンは早めのメンテナンスを心掛け、安価なエアストーンは消耗品と割り切って特に安価な商品を選択するのがもっともコストパフォーマンスに優れる選択と言えそうです。