【検証】2口あるエアポンプを1口にまとめるとパワー2倍?
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エアーポンプは大型なものになると空気の吐出口が2口になる場合があります。
例えば、GEX e~AIR 6000WBやニチドウ ノンノイズW-600、ニチドウ スーパーノンノイズW-1000などが挙げられます。
こうしたエアーポンプの
2つの吐出口をジョイントパーツで接続したり
1つの吐出口をふさいだ場合
エアの吐出量は単純に2倍になるのでしょうか?
検証
実際に検証してみます。
使用するのはGEX e-AIR 6000WBです。
1口あたり2.5L/分の吐出量があり、それが2口あります。
1口だけ接続し、もう1口は空けておいた場合
当然ながら2.5L/分のエア吐出量が得られます。
1口だけ接続し、もう1口は閉じた場合
1口を閉じた場合には、もう1口から残りのエアが出る、なんていうことはありません。詳細は後述する分解編をご覧ください。
なお、1口を閉じて長時間運用した場合には、高確率でポンプ本体が故障します。絶対にやっちゃだめです。
2口をコネクタで接続した場合
2口にそれぞれエアチューブを接続し、それをコネクタを使って1本にまとめた場合です。この方法ではエアの量が明らかに増大しました。パワー2倍に近い状態にあるようです。
分解(答え合わせ)
さて、以上の通り、2口をコネクタを使ってまとめた場合にはエアの量が増えることがわかりました。実際にエアポンプを分解して答え合わせをしてみます。
ポンプを開けるとこのような構造になっています。
アップ
解説を入れてみました。
簡単に説明すると、電気がコイルに流れ込むと、コイルが磁性を持ち磁石のようになります。ここに流れ込む電流は、家庭用の交流電源です。交流電源がコイルに流れ込むと、磁石のS極とN極が変化し続けます。
このS極とN極の変化に釣られて、コイルの向かいの磁石が左右に動き続けます。
磁石が左右に動くと、磁石が取り付けられている鉄板が左右に動きます。
鉄板にはポンプが接続されていて、ポンプを左右に押すことで空気を吐き出すわけです。
要するに、浮き輪の空気を入れるとき、足でしゅこしゅこ踏むやつの小さい版がここにあるポンプなわけです。
吐出口が2つあるエアポンプの場合には、エアを生み出すポンプと吐出口が1対1になっています。つまり、1口を閉じてももう1口から2倍のエアが出ることはありません。そして、1口を閉じた場合には、そこにつながるポンプに強い負荷がかかることがわかると思います。
しかし、2つの吐出口をコネクターなどで接続すれば、2倍に近いエア吐出量を得ることができるわけです。
このエアポンプ本体そのものがスペアパーツとして販売されています。
この商品写真を見ると、更に構造が分かりやすいと思います。
メーカーに聞いてみた
実際に、GEXに聞いてみました。
(余談)GEXのカスタマーサポートはすべてのアクアリウム用品メーカーのなかで、飛びぬけて素晴らしいです。僕が特別なこだわりがない限りGEX製品を選ぶ理由です。
▼GEXからの回答
エアーポンプの吐出口2口を接続器具などで1口にまとめて頂いた場合、
接続方法や使用される部品により、吐出量が5Lを下回る可能性が考えられます。
弊社では、2口を1口にまとめず、別々にご使用頂く事を推奨しておりますので、
実際に1口にまとめた場合、その用法や吐出量についてのデータを持っておりません。
誠に申し訳ございませんが、ご了承くださいませ。