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【築20年の断熱気密DIY#6】家の気密は和室で決まる!?スカスカな畳の下を気密せよ!

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築20年超えの我が家は断熱性も乏しく、結露しないほどの気密性の低さです。

 

そこで【築20年の断熱気密DIY】シリーズでは、誰でもできる技術や道具を駆使して断熱性と気密性を向上させることを目標にDIYに取り組んでいます。

 

前回:【築20年の断熱気密DIY#5】採光したいけど開閉しない窓ならとっても安く断熱できます! - ドリリウム

今回の断熱性・気密性向上DIYは?

今回は築20年の家となれば1つくらいはある「和室」に注目してみたいと思います。

 

我が家の和室は客間という位置づけですが、事実上は物置と化しており全く使用しておりません。

和室に入ったからと言って特段寒さは感じませんから、我が家水準では特段断熱性が低いというわけではなさそうです。

 

しかし、和室の構造について調べてみると驚きの事実が見つかりました。

それは「畳の下は断熱材がないことが多い」ということです。

 

どうやら最近の新築であっても、和室の畳の下は板が貼ってあるだけで、その下は基礎がむき出しだそうです。

断熱性もさることながら、板が貼ってあるだけでは気密性も良くなさそうです。

 

我が家では和室は使わない部屋=断熱性を求めないため、気密性に重きを置いた対策を行っていきたいと思います。

とはいえ気密性を上げるだけで隙間風は減らすことができますから、自ずと断熱性も向上するはずです。

畳の剥がし方と注意点

畳の剥がし方はとっても簡単です。

 

必要なのはマイナスドライバー1本。

 

畳のへりにマイナスドライバーを差し込んで、畳を引き上げるように持ち上げます。

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後は手で持ち上げれば簡単に畳を取り外すことができます。

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畳は1つ1つ大きさに誤差があるため、元あった場所に元あった向きで設置しないと綺麗に収まりません。

そこで、私は以下のようにマジックで印をつけました。これで場所も向きも間違えることはありません。

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畳の下には恐ろしいほどの隙間が!

畳をめくってみたところ、恐ろしいほどの隙間がありました。

まず始めに畳の下にはこんな風に板切れが敷かれていてネジ止めされているだけでした。

隙間は大きなところでは1cmを越えるほど。側面下部(下の写真の右側)は指が余裕で入るほどの隙間があります。

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不規則な形をした柱の根元はこんな風に雑に切り欠かれていて隙間が特に大きいです。

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隙間を覗いてみると、基礎のコンクリートが丸見えです。

基礎は常に換気されており外気と同じ温度です。つまり、これまでは外気に対して畳1枚で対処していたということになります。

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また、これだけ隙間があれば家の気密性などあってないようなものでしょう。

和室(畳)の断熱性向上対策

さて、和室(畳の下)の断熱にはいくつかの方法があります。

今回は、断熱性を求めないためこれらの方法は採用しません。後述する気密性向上の対策のみ行います。

ここで紹介する断熱性対策を施す際には、気密性対策とあわせて行うことをオススメします。

床下から断熱する

一番効果的かつ正攻法と言えるのが、畳の下の板の更に下にスタイロフォームやグラスウールなどの断熱材を入れる方法です。

 

WZピンなどの専用金物を使って設置したり、床下に潜り込んで固定する必要があります。

畳の下の板は簡単に取り外せますからDIYとしては簡単な部類です。

 

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断熱シートを貼る

次の方法は床下に潜る必要がなく更に難易度は低いです。

畳の下の板の上に断熱シートを敷き詰める方法です。

断熱シートはホームセンターでも手軽に手に入る薄めのシートを使用します。

厚いシートを敷いてしまうと、その分畳の高さが上に上がって段差が生まれるため効果は低いものの薄いシートを使うしかありません。

断熱材と畳を組み合わせる

床下に潜りたくはないけどしっかり断熱したい!

そんな時に便利なのが断熱材である畳の下にスタイロフォームなどの断熱材を敷き詰める方法です。

 

それでは畳の位置があがって、段差ができてしまう!と思われる方も居られるでしょう。

 

しかし、世の中には薄く作られた畳が存在します。

また、更に手軽な製品として「置き畳」「ユニット畳」という製品も存在します。

薄く作られたものも含めて普通の畳は一般人には入手性が良いとはいえませんが、「置き畳」「ユニット畳」であればホームセンターや通販でも手軽に手に入れることができます。

 

また、そもそも畳の中に断熱材が入っているスタイロ畳と呼ばれる製品も存在します。

和室(畳)の気密性向上対策

さて、続いて本題の「気密性向上」の作業に入っていきます。

使用するのは「防水気密テープ」と呼ばれるガムテープの強力版のような製品です。

 

使用量は先ほどお見せした我が家のような細長い板張りの場合は6畳で6本ほど必要でした。

合板張りであればもっと少ない量で済むでしょう。

 

このテープは家中の気密対策に使用することが出来るので、多めに買っておいても損はありません。

 

板の上は小さなゴミやホコリが溜まっていることがあるので、掃除機をかけてから作業すると良いでしょう。

 

隙間という隙間、穴という穴にテープを貼り付けていきます。

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テープはしっかりと手で押さえて粘着させてやることで高い気密性と耐久性を発揮します。

 

写真に写っているのは畳4枚分のスペースですが、途中で気密テープの手持ちがなくなってしまいました。

手持ちは気密テープ2本だったので、2本で4畳分に満たないくらいの使用量です。

更に、部屋の外周もぐるりと1周貼り付ける必要があるので畳1枚あたり気密テープ1本(20m)と考えておくと良いでしょう。

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まとめ

今回は普段使っておらず見落としていた和室の気密性向上対策を実施してみました。

普段使っておらず断熱性は求めていないとはいえ、これだけ隙間があると家全体の気密性を大きく損なうことになってしまいます。

 

今回埋めた隙間の総量はこれまでの対策の比ではない量ですから満足感も高いです。

 

引き続きコツコツと断熱性向上・気密性向上に尽力していきたいと思います。

【築20年の断熱気密DIY#5】採光したいけど開閉しない窓ならとっても安く断熱できます!

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築20年超えの我が家は断熱性も乏しく、結露しないほどの気密性の低さです。

 

そこで【築20年の断熱気密DIY】シリーズでは、誰でもできる技術や道具を駆使して断熱性と気密性を向上することを目標にDIYに取り組んでいます。

 

前回:【築20年の断熱気密DIY#4】点検口とシンク下にある大きな隙間、見逃していませんか? - ドリリウム

今回の断熱性・気密性向上DIYは?

今回は、家の断熱において非常に重要な窓のうち、寝室の窓に着目して対策を行ってみました。

 

我が家の寝室にはこんな縦長の窓が5つもあります。

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ご覧の通りブラインドですべて塞いでいますが、これは以前紹介した断熱ブラインドのようなものではなくニトリの安物ブラインドです。

 

その中にはレース状のブラインドが取り付けられています。

こんな小さな窓でも5つもあると影響は大きいはずです。

レース+ブラインドの二重で対策をしているとはいえ、いずれも断熱性を謳った製品でもありません。

 

これらの窓は、ブラインドを開けて採光することはあっても、中のレースを開けたり、窓自体を開けることはありません。

 

内窓を付けるにはもったいないし、塞ぐと光が入らない。

何とかならないかなぁと考えていたところ妙案を思いつきました。

プラダン嵌め込むだけでいい

窓の断熱をする際にプラダンやポリカーボネート板を使うのは有名な方法です。

ポリカーボネート板を使った内窓作成キットまで販売されています。

 

しかし、今回対策をしたい窓は開け閉めの必要はありません。

それなら透明なプラダンをピッタリサイズに切って嵌め込めばいいんじゃないか?と考えました。

ポリカーボネート板は我が家の近くには小さなサイズしか売っておらず、価格も高いらしいということでプラダンを選択しました。

プラダンはネットでも購入できますが、ホームセンターで購入する方がずっとお得に購入できます。

更にホームセンターであれば無料か格安でカットもしてもらえるため、サイズがわかっている今回のケースにはピッタリです。

 

我が家の窓は113cm×56cmというサイズでしたのでその通り指定してカットしてもらいました。

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問題の窓はこちら。

レースを開けたのは一体いつぶりでしょう・・・。

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ここにピッタリに切ってもらったプラダンを嵌め込みます。

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そしてレースとブラインドを閉めてしまえばプラダンが入っていることなんてわかりません。採光もバッチリ。

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まとめ

今回は家の断熱において非常に重要なポイントである窓の対策を行ってみました。

内容としては、プラダンやポリカーボネート板を使った内窓作りの枠なし版ということになります。

 

プラダンやポリカーボネート板を使った内窓はとにかく見た目が悪いです。

更に今回のように枠もなしで嵌め込むだけとなれば見た目は更に悪い!

 

しかし、そもそもレースやブラインドを開けずにほんのり採光できれば良いという今回のようなケースでは見た目の悪さは全く気になりません。

 

価格も800円程度のプラダン×窓の枚数分ということでかなり手軽な断熱対策と言えそうです。

 

次回:【築20年の断熱気密DIY#6】家の気密は和室で決まる!?実はスカスカな畳の下を気密せよ! - ドリリウム

【築20年の断熱気密DIY#4】点検口とシンク下にある大きな隙間、見逃していませんか?

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築20年超えの我が家は断熱性も乏しく、結露しないほどの気密性の低さです。

 

そこで【築20年の断熱気密DIY】シリーズでは、誰でもできる技術や道具を駆使して断熱性と気密性を向上することを目標にDIYに取り組んでいます。

 

前回:【築20年の断熱気密DIY】窓を塞いで断熱性・気密性アップ! - ドリリウム

今回の断熱性・気密性向上DIYは?

今回は、室内の断熱性および気密性を向上させるため、シンク下にある大きな隙間と点検口を塞いでみました。

 

シンクの下の収納やその奥を覗くと、こんな風に給水・排水・温水の3本のパイプがあります。

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このパイプの処理を見てみると、驚くほど大きな隙間があることに気が付きました。

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これは塞ぐしかありません。

 

また、我が家のリビング収納にはこんな点検口があります。

床下を点検するための入り口ですが、これも開けてみるとまったく気密性が考慮されていないフタがポンと置かれているだけです。

なんとかしましょう。

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シンク下の隙間を塞ぐ

まずはシンク下のパイプ周りの隙間を塞ぎたいと思います。

 

色々な方法があると思いますが、隙間を塞いだとしてもメンテナンスや補修の際に邪魔になるかもしれません。

そこで確実に隙間を塞げて、なおかつ邪魔になったら手軽に撤去できるものとしてこちらを選択しました。

 

エアコンの配管の隙間などを埋める際に使用する「パテ」です。

このパテは長時間屋外で使用しても劣化しにくい耐久性の高さや耐水性の高さを持ちながらも、時間が経っても硬化せず簡単に撤去することができます。

 

ものとしては粘度のようなものですから、作業もとても簡単です。

 

パイプの隙間をパテでしっかり覆い隠せば完成です。

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点検口を塞ぐ

点検口はその名の通り点検に必要なものですから、塞ぐと言っても完全に塞ぐわけにはいきません。

 

あれこれと考えてみましたが、そもそも点検口は収納内の目立たない場所にあります。

 

特にこだわる必要はなく、テープで塞げばいいじゃんという結論に達しました。

 

テープで塞いだ点検口がこちら。

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透明なテープを使用したので目立たず、角度をつけてみなくてはテープがあることもわかりません。

まとめ

今回は小さな対策を2つ行いました。

いずれも小さな対策とは言っても、外気が侵入する入り口を確実に塞いだわけですから僅かながら効果はあったはずです。

 

今後もコツコツと対策を重ねて、家の気密性と断熱性を向上させていきたいと思います。

 

次回:【築20年の断熱気密DIY#5】採光したいけど開閉しない窓ならとっても安く断熱できます! - ドリリウム

【築20年の断熱気密DIY#3】窓を塞いで断熱性・気密性アップ!

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築20年超えの我が家は断熱性も乏しく、結露しないほどの気密性の低さです。

 

そこで【築20年の断熱気密DIY】シリーズでは、誰でもできる技術や道具を駆使して断熱性と気密性を向上することを目標にDIYに取り組んでいます。

 

前回:【築20年の断熱気密DIY#2】巾木にコーキングで隙間風対策! - ドリリウム

今回の断熱性・気密性向上DIYは?

今回は、室内の断熱性および気密性を向上させるため、「不要な窓と勝手口」に着目してDIYを実践していきます。

 

我が家は築20年超ということもあって、窓は単板ガラス、サッシはアルミです。

家の中の暖かい空気は、その多くが窓やサッシから外に漏れだすそうです。

同様に夏場は家の中の冷気が、窓やサッシを通して外に漏れだすみたいです。

 

家の断熱性や気密性を語る上で避けては通れないのが窓というわけです。

 

そんな重要な窓ですが、我が家には不必要な窓が5つあります。

  • キッチンの勝手口
  • キッチン背面の窓(北側)
  • トイレの窓(北側)
  • 脱衣所の窓(北側)
  • お風呂の窓(北側)

窓は塞いではいけない窓もあるようですが、キッチンの勝手口や北側の多くの窓は塞いでも問題ないようで、これらの窓はまさに無駄です。

冬は寒く夏は暑くなる諸悪の根源たちと言えるでしょう。

 

そんな窓の冷気対策にはいくつかの方法が挙げられます。

  1. 断熱シートを使用する
  2. サッシを交換する
  3. ガラスを交換する
  4. 内窓を取り付ける
  5. 断熱カーテン・レース・ブラインドを使用する
  6. 窓を塞ぐ

1番目の断熱シートはよくホームセンターなどにも売られているプチプチの緩衝材のようなものです。

とにかく見た目も悪く耐久性も低く効果もはっきりとしません。

何より窓は塞げてもサッシは塞げないということであまり魅力的に感じない方法です。

 

2~4番目の方法はいずれも比較的高額です。

特に2番目のサッシの交換は非常に高額です。

更に3番目のガラスの交換も断熱には効果があっても気密性は上がりません。

4番目の内窓も同様で、基本的に気密性は低く結露の原因にもなります。

 

5番目の断熱カーテンや断熱ブラインドを使用する方法は、見た目も損なわず手軽で魅力的な方法です。

効果のほどはわかりませんが、やらないよりやった方がマシなのは間違いないでしょう。

 

6番目の方法は最終手段と言えます。

不要な窓なら塞いでしまえば良い。

今回はこれを実践してみます。

窓を塞ぐ

今回はキッチンの勝手口と脱衣所の窓(北側)の2つを実際に塞いでみることにしました。

こちらが問題の勝手口です。

ここからの冷気は料理をしていると常に感じ取るほどができるほどです。

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詳しい窓を塞ぐ手順はこちらの記事で解説しているので、本記事では簡単に紹介します。

【断熱】いらない窓を塞いで結露や冷気・熱気対策をしてみた。 - ドリリウム

 

まずは窓を塞いだ後、内部で結露が起きないようにしっかりと窓を断熱します。

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隙間はすべてテープで埋め、窓にはエプトシーラーという断熱材を貼り付けてあります。

 

更に窓を塞ぐ板を固定するための角材を窓枠に沿って取り付けます。

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最後に板をはめて、先ほどの角材にネジ止めして、隙間をコーキングすれば完成です。

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お好みの色で塗ったり、カッティングシートを貼ってオシャレに仕上げるのも良いでしょう。

 

キッチンにあった勝手口は、ご覧の通りニッチとして活躍しています。

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おまけ:断熱ブラインドを試してみた

冒頭で窓断熱の方法の1つとしてあげた断熱カーテンや断熱ブラインドのうち、以下の商品を試してみました。

完全に寸法をオーダーメイドで作ることができる上に安価です。

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今回はキッチン背面にある北側の窓に使用してみました。

 

取り付けは金具をネジ止めしてブラインド本体を嵌め込むだけの非常に簡単なものでした。

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見た目もオシャレで大変気に入っています。

 

窓の冷気もだいぶ和らぎましたが、元は何もつけていなかったので、この製品に限らず何かつければ効果は実感できたと思います。

まとめ

古い家の断熱性と気密性を向上させるために、窓を塞いでみました。

 

効果は劇的で、これまで料理中にずっと感じていた冷気がピタリとなくなりました。

入念に断熱気密をした上で、板を張り付けたのですから当然かもしれません。

 

しかし、トイレの窓はともかく水がかかるお風呂の窓は木の板で塞ぐのは現実的ではなさそうです。

お風呂の窓は無駄に大きい上、出番もないですから何か良い方法があれば早めに塞ぎたいところです。

 

次回:【築20年の断熱気密DIY#4】点検口とシンク下にある大きな隙間、見逃していませんか? - ドリリウム

【築20年の断熱気密DIY#2】巾木にコーキングで隙間風対策!

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築20年超えの我が家は断熱性も乏しく、結露しないほどの気密性の低さです。

 

そこで【築20年の断熱気密DIY】シリーズでは、誰でもできる技術や道具を駆使して断熱性と気密性を向上することを目標にDIYに取り組んでいます。

 

前回:【築20年の断熱気密DIY#1】室内ドアの隙間を減らそう! - ドリリウム

今回の断熱性・気密性向上DIYは?

今回は、室内の断熱性および気密性を向上させるため、「巾木」に着目してDIYを実践していきます。

 

「巾木」とは、壁が床と接している部分にあるこれのことです。

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壁と床の継ぎ目は、あえて隙間が設けられていることもあり見た目がよろしくないことから、この巾木で隠しているわけです。

 

つまり、この巾木が隙間風を塞いでくれるわけですが、一般的な家屋ではフローリングは新築から時間をかけて徐々に下がっていくものらしいです。

実際に築20年超の我が家はこれだけ隙間が空いています。

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また、我が家は木の柱がむき出しになった作りをしているのですが、この木の柱と床(フローリング)の接する部分は結構派手に隙間が空いています。

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そこで、今回はこれらの隙間をコーキングで埋めてしまおうと思います。

床下からモロに外気が入ってくる1階がメインです。

床側のコーキング

まずは巾木と床が接している面をコーキングしていきます。

巾木は薄いブラウン、フローリングも同様ですから今回はこちらを使用しました。

 

家中すべて作業して、1本と少し必要でした。

2本用意しておくと十分でしょう。

外気の進入がなさそうな2階の作業を省けば1本で十分でしょう。

 

まずはマスキングテープでマスキングを行います。

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そして隙間に充てんするようにウッドシールを注入してヘラで均一に均し、すぐにマスキングテープを剥がします。

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作業には慣れが必要そう!

そしてマスキングは面倒くさいです。何度か作業して慣れてきてからは、マスキングなしで作業しました。

 

玄関は石を使用しているので、石とフローリングの隙間も埋めます。

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柱の隙間もしっかり埋めます。

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これはへたくそですね。

何度か作業すると慣れてきて、マスキングなしでも気にならないくらい綺麗にできるようになりました。

 

今回使用したセメダインのウッドシールは、臭いもなくてとってもオススメ。

色のバリエーションも多いので巾木やフローリングの色に合った商品をチョイスできます。

壁側のコーキング

続いて壁側のコーキングです。

巾木と壁が接する面は目に見える隙間がなかったものの、折角なので作業することにしました。

使用するのはこちら。

 

こちらは安さに惹かれて選択しましたが、臭いが少しだけあります。

作業後は家を換気する必要がありそうです。

 

やることは床側のコーキングと変わりません。

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家中の巾木をコツコツとコーキングして完成です。

まとめ

今回は、部屋の気密性と断熱性向上を図った前回とは違って、家自体の外気の進入を防ぐ対策を行ってみました。

 

小さな対策ではありますが、確実に隙間を塞げているのは確かです。

まだまだ寒さは防ぎきれていませんし、暖房が特段効くように感じてもいませんが、コツコツと対策を重ねていきたいと思います。

 

次回:【築20年の断熱気密DIY】窓を塞いで断熱性・気密性アップ! - ドリリウム

【築20年の断熱気密DIY#1】室内ドアの隙間を減らそう!

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築20年超えの我が家は断熱性も乏しく、結露しないほどの気密性の低さです。

 

そこで【築20年の断熱気密DIY】シリーズでは、誰でもできる技術や道具を駆使して断熱性と気密性を向上することを目標にDIYに取り組んでいます。

今回の断熱性・気密性向上DIYは?

今回は、室内の断熱性および気密性を向上させるため、「室内ドア」に着目してDIYを実践していきます。

 

我が家の室内ドアの大半はこのような木製のドアです。

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脱衣所や和室に一部スライド式のドアもありますが、その他のドア5枚はすべてこのタイプです。

リビングには大きめの親子ドアが採用されています。

 

いずれのドアも隙間が大きく、この時期はドアを閉めて室内を暖房するとドアの隙間から冷気が入り込んでくることがわかります。

 

今回は大きく分けて2つの方法で室内ドアの断熱性と気密性の向上を図りたいと思います。

①ラッチと丁番の調整

まず始めにラッチと丁番(ヒンジ)の調整を行います。

ドアを閉めた状態でドアと戸当たり部分を確認すると、ご覧のように大きな隙間があります。

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ドアがもっとしっかりと閉まってほしいところです。

 

隙間テープでこの隙間を埋めることもできますが、ドアラッチには閉まり具合を調整できる調整機構が備わっています。

こちらはドアラッチの受け側ですが、上下の大きなネジは固定ネジ、真ん中のネジが調整用のネジです。

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この真ん中の調整ネジを少しドライバーで緩めます。

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そして指でぐっと押してやると、僅かな量ですがスライドして調整が可能です。

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これでドアの閉まり具合が少し良くなって、隙間が減りました。

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続いて丁番の調整です。

丁番はごくごく普通の1枚ドアでは調整機構がついていないこともあります。

我が家は一部を除いて調整機構がついていたものの、調整幅は狭く上下の丁番でそれぞれ調整するのが難しいため違う方法をとることにしました。

 

ドアを閉めて正面から眺めると、ご覧の通り上下(下は見きれていますが)にも左右にも隙間があることがわかります。

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丁番側は隙間テープを使えば容易に隙間を埋めることができます。

丁番側は目立たず、ドアと摩擦が発生することもないため隙間テープが最適とも言えます。

しかし、丁番の反対側であるラッチ側は隙間テープが適しているとはいえない場所です。

 

そこで、丁番を調整することでドアをラッチ方向へ寄せてしまおうと思います。

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こんな時に便利なのが「丁番スペーサー」と呼ばれるものです。

丁番の下に挟み込んで、丁番を浮かせる専用部品で、丁番用のワッシャーみたいなものです。

 

 

基本的にドアのメーカーが販売していますが、LIXILの玄関ドアなど限られた製品を除くとなかなか一般向けには流通していません。

玄関ドアに関して言えば、LIXILは一般向けにも流通しているもののYKKAPは一般向けに全く流通していません。

これは、YKKAP自身が玄関ドアの丁番スペーサーを取り付ける作業はプロが行うべきと考えているからで、私自身部品だけ購入しようとしてそのような理由で断られた経緯があります。

そのため丁番スペーサーを手に入れるには、サッシ屋さんやお世話になっている不動産屋さんなどを通じて入手する必要があります。

 

 

さて、本題に戻ります。

丁番スペーサーとは、要するにただ丁番の下に挟み込むシートのようなものです。

ホームセンターで手に入る樹脂系のシートやアルミの板など、ハサミでカットできる板を使って自作すれば良いのではないかと考えました。

もちろん普通のワッシャー(下図)を使っても構わないと思いますが、ドアはある程度重さもありますし、普段から力のかかるものですから接触面を最大限確保するためにシートから自作することにしました。

 

材料にはこちらを選択しました。

特にこだわりはなかったので安価で加工性の良さそうなこちらを選択。

寸法を測ってカットして。

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丁番のネジを外して切り出したスペーサーを挟みます。

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こちらは1枚挟み込んだ状態です。

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状況に応じて複数枚挟み込んでも良いと思います。

今回選択したPET樹脂シートは、下穴不要で丁番を固定しているネジで締めこめば穴が開いてくれたので作業性は抜群でした。

 

こちらはスペーサーを使ったものの、スペーサーだけではどうにもならないほど隙間があるドア。

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②隙間テープ等による隙間埋め

さて、スペーサーと丁番の調整、ラッチの調整でドアの隙間をできるだけ減らしてみました。

しかし、いずれの方法も根本的な解決策にはなりません。

そもそもドアはドア枠に対して小さく作られているものですから、調整したところで右の隙間が減って左の隙間が増えるとか、上の隙間が減って下の隙間が増えるとか、そういうことにしかなりません。

 

そこで隙間を埋める効果的な方法が隙間テープを使った対策です。

 

今回は以下の3つの隙間テープを用意してみました。

フォーム ゴム モヘア

一番左のフォーム状のテープは最も一般的な隙間テープと言えます。

いわゆるスポンジのような素材で柔軟性が高いです。

耐久性の観点から防水性を謳っている製品がオススメです。

 

真ん中のゴム状のテープはフォーム状に比べるとやや硬めで柔軟性に乏しいです。

その分、フォーム状と比べて隙間も少ないためしっかりと隙間を埋めることができます。

 

一番右のモヘアは網戸などについている毛がフサフサと生えたテープです。

その他のテープと比べて気密性は劣るものの、滑りが良く摩擦が加わる場所に最適です。

フォーム状やゴム製のテープの場合、滑りが悪く摩擦するところに設置するとすぐに剥がれたりボロボロになったりします。

 

 

早速作業していきます。

 

まずは何もないドア枠に隙間テープを貼り付けていきます。

標準でモヘアが装着されており、モヘアが最適なのはわかるのですが気密性を優先してフォーム状のテープを貼り付けていきます。

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このようにドア枠をぐるりと一周させるように貼り付けました。

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更にドアを外して、ドアの底面にモヘアを貼り付けました。

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他のドアも基本的にすべて同じ作業をします。

普通のドア1枚でフォーム状のテープ4m+モヘア1mを使用しました。

隙間が大きな場所にはゴム製のテープも使用しています。

 

最後に、脱衣所はスライド式のドアになっているので、この隙間部分にモヘアを貼り付けました。

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まとめ

古い家の断熱性と気密性を向上させるために、室内ドアの隙間を塞ぐ作業を行ってみました。

 

隙間を塞ぐ際のポイントは「モヘアが最良」ということです。

ドアのどこに隙間テープを張っても、ドアとの摩擦は避けられません。

スムースなドア開閉や耐久性などのことを考えればモヘアを全面に使用するべきです。

実際にドアメーカーが純正で装着しているのがモヘアです。

 

今回は気密性を優先してフォーム状のテープを多用しましたが、将来的にモヘアにすべて置き換えるかもしれません。

 

確実に隙間が塞げていますから、効果は間違いなくあるはずですがまだまだどこからともなく冷気がやってきます。

まだまだ対策の道は長そうです。

 

次回:【築20年の断熱気密DIY#2】巾木にコーキングで隙間風対策! - ドリリウム

【断熱】いらない窓を塞いで結露や冷気・熱気対策をしてみた。

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我が家のキッチンには使い道のない勝手口があります。

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寒さが厳しいこの時期は、料理をしているとこの勝手口からの冷気を強く感じます。

我が家のキッチンはリビング・ダイニングとつながったいわゆるLDKで、人がいることが多いためほぼ常時冷暖房を使用しています。

 

おそらく、夏はこの勝手口から熱い熱気が入り込み、冬は冷たい冷気が入り込んでいるものと思われます。

体感できる冷気や熱気だけでなく、冷暖房費用の節約や結露対策にもなるだろうと見込んで、この勝手口を塞いでみることにしました。

 

また、今回はあわせて脱衣所の窓も塞ぐことにしました。

脱衣所は単純に寒すぎてお風呂から出た時に辛い&脱衣所の窓を開けることはないためです。

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窓の塞ぎ方

窓の塞ぎ方について調べると、大きく分けて2つの方法があることがわかります。

方法1:サッシを撤去し内・外壁工事を行う

1つ目の方法はDIYでは難しい方法です。

窓のサッシ(窓枠や周辺部品)をすべて撤去する方法です。

当然、撤去した後は壁を塞ぐ必要があり、適切な施工をするには技術や一般人には入手性の悪い建材を調達する必要があります。

DIYで実行するには難易度の高い方法と言えます。

方法2:サッシの内側に壁を作って塞ぐ

2つ目の方法は今回紹介する方法であり、DIY向けの方法です。

窓の内側を塞いで、壁にしたり棚(ニッチ)にしたりする方法です。

いくつかの注意点を守れば比較的簡単かつ安価に窓を塞ぐことができます。

窓を塞ぐ前に

窓を塞ぐ前に注意しなければならないのは結露を防ぐことです。

単純に板を窓枠の中に嵌め込んでも、その板と窓の間で結露が起こり、知らぬ間にカビが生えたり腐食が進んでしまうかもしれません。

そのため窓を塞ぐ前に窓の結露を防ぐための「断熱」処理を行う必要があります。

断熱の処理は2つのステップがあります。

ステップ1 隙間を塞ぐ

まず始めに断熱の大敵である「隙間」を塞ぎます。

窓を閉めてしまえば一見すると隙間なんてないように思うかもしれません。しかし、窓を手で動かすと小さなガタツキがあったり、窓のスライド部や開閉機構には目に見えない程度の隙間が付き物です。

 

そこで、窓のつなぎ目や隙間をテープやビニールを使って覆い隠してしまいます。

 

テープには断熱性を持たせた製品も存在しますが、高額かつ重要なのは隙間を塞ぐことなので市販の粘着力の強いテープで十分です。

 

手持ちのガムテープなどがあれば、それでも十分です。

 

ステップ1.5 不要な部品を取り除く

もし窓を塞いで棚(ニッチ)にする場合、出来るだけ奥行を確保したいものです。

今回、私は勝手口を棚(ニッチ)にしたのですが、勝手口には「ドアレバー」や「クローザー」などの出っ張りがあって、そのまま窓を塞いだのではほとんど奥行きが残らないことがわかりました。

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そのため、作業の前に不要な部品をすべて外しておきました。

ステップ2 断熱材を貼り付ける

次に窓やサッシに断熱材を貼り付けます。

安価な断熱材といえばホームセンターなどで手に入る「スタイロフォーム」が有名です。

しかし、先ほど説明したように断熱に隙間は大敵です。

スタイロフォームは凹凸に対応できず、接着面もないため窓の上から行う断熱に適しているとは言えません。

 

そこでオススメなのがフォーム上の断熱マットです。

エプトシーラーなどの有名な製品もありますが、安価な断熱マット(下記・右)も最近では多く出回るようになりました。

この手の製品を使うと、窓の凹凸に合わせて貼り付けることができるため隙間が生まれづらく高い断熱性を確保することができます。

 

実際に断熱材を窓に貼り付けた様子がこちらです。

勝手口はこんな具合に。

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脱衣所の窓はこんな風に断熱マット(今回はエプトシーラーを使用)を使って窓を埋めました。

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板の取り付け

窓の断熱が終わったので、板で窓を塞ぎます。

もし元の状態に復元する必要がないのであれば接着剤を積極的に使用すると隙間が生まれづらく効果的ですが、将来的に元の状態に戻す可能性があるのであればネジを使って固定する方法がオススメです。

 

今回は窓枠内にこのように角材を固定しました。

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勝手口は棚(ニッチ)にするため角材をサッシにネジ止めしています。

サッシはアルミや樹脂でできており、ドリルで簡単に穴をあけられますからネジ止めも簡単です。

 

一方で脱衣所の窓は単純に塞いでしまいたかったので、窓枠と出面を合わせて板を設置できるように窓枠を取り付けました。

 

 

角材の取り付けが終われば、後は板を嵌め込んでネジ止めすれば完成です。

強度が必要なわけでもありませんから、フローリング用のビスなど細いビスを使うと下穴をあける手間も省けて効率的です。

 

最後に必要に応じてサンドペーパーをかけたり、ニスやオイルステインを塗って仕上げればより完成度が高まります。

 

また、板と窓枠の隙間はシーリング材を使って埋めると仕上がりが綺麗で隙間もなくなり、断熱性が高まります。 

シーリング材を使用する時のコツは、シーリング材を充てんする場所をマスキングテープでマスキングして、シーリング材をしっかり充てんします。

最後にヘラでシーリング材をなぞり、綺麗に整形してマスキングテープを剥がせば綺麗な仕上がりになります。

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マスキングしておくことが何より大事!

塞いだ窓の活用

勝手口跡を利用したニッチの製作や、脱衣所の窓を塞いだ後のDIYの様子はまた後日アップしたいと思います。

【簡単修理】超音波加湿器が動かないときの直し方【Homech HM-AH001】

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12月も半ば、段々と気温も下がり空気も乾燥してきました。

このシーズンに活躍してくれるのが加湿器です。

 

我が家では昨年購入した安価な超音波加湿器「Homech HM-AH001」を使用しています。

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今ネットで検索すると同じ製品は見つかりません。

名もないブランドの、公式ページさえない製品だから致し方ありません。

Amazonでもよく見られる安物中華家電のひとつというわけです。

 

購入価格は4000円~5000円ほど。

4Lという大容量とシンプルなデザイン、超音波式による低騒音が魅力の製品でした。

久しぶりにスイッチを入れると動かない!

さて、昨シーズンぶりの稼働ですが、水を入れてスイッチを入れてもうんともすんともいいません。

電源ランプは点灯するためなんとか修理できないものかとDIY好きの本能がくすぐられたわけです。

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 写真の通り、スイッチを入れるとランプが点灯するものの一切動いている様子がありません。

完全なる無音です。

早速分解・修理を試みる

本体をひっくり返してみると、4つの大きな穴の奥にそれぞれネジの頭が確認できました。

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4つのネジをプラスドライバーで取り外すと以下のような基盤や配線類を確認することができます。

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右上に見える黒い物体はどうやらファンのようです。

水蒸気を送り出すためのものでしょう。

 

右中央のHanYiと刻印がある鉄色の物体が超音波を発生させる装置のようです。

 

電源ケーブルは左側から伸びていますが、電源ランプが点灯していることや、配線やはんだ部に異常が見られないことから超音波ユニット自体の故障を疑いました。

 

しかし、超音波ユニットだけでなくファンも動作していないことが電源投入時の音からもわかります。

 

つまり、原因はもっと大本にありそうです。

そもそも超音波ユニットもファンもそうそう簡単に壊れるものとは思えません。

 

そこで疑ったのがコレ。中央の青い線がつながる小さな基盤です。

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これは水位のセンサーで、水が入っている時だけ超音波ユニットやファンが動作するように制御するためのものです。

試しにここを短絡させてみると超音波ユニットとファンが動作することがわかりました。

 

どうやらセンサーに問題があるようです。

 

本体を裏返してセンサーを確認するとこちらです。

筒状の物に白いドーナツ状のわっかがはまっています。このドーナツ状のわっかが浮きになっており、水に満たされると浮きが浮いてセンサーがそれを感知します。

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試しに電源を入れてから、この浮きを指で引き上げてみると超音波ユニットとファンの作動音がしてきました。

どうやら1年間保管している間に、この浮きの動きが渋くなったため電源が入らなくなっていたようです。

 

そこでこの浮きを動かしたり、周囲を入念に清掃したところ問題なく動作しました。

加湿器が動かないときはとりあえず掃除!

というわけで、遠回りしてしまいましたが結局のところ結論は「久々に使うならよく清掃してから使い始めること」ということでした。

 

この「浮き」は乾いた水とその中に含まれるホコリや汚れによって動かなくなることがあります。

 

加湿器が動かないときは清掃するとともに、特にこの「浮き」が滑らかに上下することを確認すると良いでしょう。

 

 

【幅39cm】門柱に両サイド止めしているポスト(郵便受け)の交換

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我が家のポストが壊れました。

こちらの画像のように、門柱に挟み込む形で取り付けられたポストで、新築時に取り付けられた年代物です。

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どのように壊れたかというと、ラッチ(ダイヤル錠)部分が壊れてフタが閉まらなくなってしまいました。

いつでも風に揺られてパカパカしています。

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問題の部分の裏側がこちら。

バネでラッチの動きを付けているようなので、同じ形のバネさえあれば修理できそうです。

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しかし、不動産屋さんに問い合わせても代替品やラッチ部のみなどの部品も出ないようで完全にお手上げ状態です。

同じ形のバネを探すという方法もありますが、見た目も随分とくたびれていることですから交換を試みることにしました。

ちなみに不動産屋さん(正確には不動産屋さん経由で建築業者さんに聞いている)によれば、正攻法で行くのであれば門柱ごとの交換で、安くても10万円程度はかかるらしい。

 

問題のポストの内側を覗いてみると、ご覧の通り側面にネジが2本止まっているだけの簡単な取り付け方法です。

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つまり、同じ幅のポストを用意して、側面に穴を開ければ取り付けできるのではないか?と考えました。

 

早速ネジを取り外すとポストはあっさりと取り外すことができました。

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門柱側に雌ネジがあって、ボルト4本で止まっているだけの非常にシンプルな固定方法です。

ポスト探し

幅はタイトルにある通り39cmでしたから、ちょうど良いサイズのポストを探してみました。

すると、以下の3つが候補に挙がりました。

ポストの幅は規格が統一されていないせいか同じ幅の製品はこれくらいしかみつかりません。

しかも、いずれも「側面にネジ止めする」という固定方法ではない製品です。

 

どうやら「側面をネジ止めするポスト」というのはほとんど出回っていないようです。

 

この3点のなかで、今回はKGY工業のF-450を選択しました。

見た目はグリーンライフのHS-400の方が好みでしたが、F-450はホームセンターで実物を見ることが出来ました。

ポストの両サイドを内側からねじ止めするということは、ポストの開口部が大きくなくては手や工具が入りません。

しかし、ネット上の商品写真では開口部の広さが明記されておらず、実物を見て開口部が広いことを確認できたF-450を選択したというわけです。

 

ちなみに圧倒的にコストパフォーマンスに優れるアイリスオーヤマのPW-400はプラスチック製で安っぽいのと、前入れ・前出しという点が気に入らずに候補から外しました。

やっぱり前入れ・後出しの方が便利です。

加工と取り付け

早速届いたKGY工業のF-450がこちらです。

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全面にネームプレートが入りますが、取り外してあります。

少し安っぽいなぁと後悔しつつ作業を進めます。

 

後ろ側はこのように全面がフタになっています。

内側から左右4か所にネジ止めする際もストレスフリーです。

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早速ネジ穴位置を決めて穴あけをします。

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穴あけにはステンレス用と記載のあるビットを使用しました。

 

 まずは3ミリか4ミリ程度で穴あけして、続けて穴を広げるのが正攻法ですが、そのためだけに2本もドリルビットを買うのももったいないので、僕は4ミリで穴を開けた後はドライバーでぐりぐりして穴を広げました。

 

この方法はあまりオススメできません。

ポストの側面は強度がなく、強く押すとすぐにへこんでしまいます。

裏面から抑えながら穴を広げるのは苦労させられました。

大人しく3ミリか4ミリのビット+ステップドリルを買っておく方が賢明です。

 

後は元通り4本のネジで取り付ければ完成です。

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門柱ごと交換する方法が正攻法のようですが、高額になるうえ周りの柵や建物と雰囲気が合わずにいまいちな仕上がりになることもあるようです。

ポストのみの交換であれば案外手軽に済みますから、是非挑戦してみてはいかがでしょうか?

【ラブリコ】30分でできる!空いた壁面を活かす壁面コートラック【賃貸】

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賃貸住宅におけるお手軽DIYの定番商品「ラブリコ」をフル活用して空いた壁面を棚+コートラックにしたいと思います。

 

構想としては至ってシンプル。

2x4の柱を空いた壁面スペースの左右に立て、その間に1x4を架けて棚にしたりコートラックにしたりしようというわけです。

冒頭の画像にある通り、一番上に棚を1台、その下にコートラックを2段作ろうと考えています。

 

材料は以下の通り

  • 【柱】2x4(2300mm)×2本
  • 【コートラック】1x4(830mm)×2本
  • 【棚板】1x4(810mm)×1本

必要なラブリコの部品は以下の通り

これ以外にコートラックにするためのフックを購入しました。

今回はAmazonで2種類のフックを購入しています。

1段フック 2段フック

フックの取り付け

始めに1x4にフックを取り付けていきます。

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今回購入したアンティーク調のフックには、ネジが付属していたため、位置決めをしたらねじ止めするだけ。

ご覧の通り今回は木材を塗装せず使おうと思います。

そのためやすりがけは事前に済ませてあります。

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シェルフサポートの取り付け

ラブリコの「シェルフサポート」は本来棚板を取り付けるためのオプションです。

 

しかし、今回はこれを使ってコートラック部分を作ろうと考えています。通常とは90度傾けて取り付けるわけです。

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取り付けは付属のネジを使うだけでとっても簡単です。

ラブリコやディアウォールシリーズにも言えると思いますが、下穴を開ける必要がありません。

ネジの取り付け位置がよく考えられており、割れが起きる心配はなさそうです。

棚受の取り付け

続いてラブリコの「1x4棚受」を取り付けます。

このオプションは非常によく考えられたパーツで、シンプルでありながら見た目も損なわない素晴らしいオプションだと思います。

逆に言えば、このオプション以外は一見して「ただねじ止めしただけ」に見えてしまいますが、このパーツは接合部を綺麗に隠してくれる構造をしていて買う価値があると感じました。

 

取り付けも非常に簡単で、棚板になる1x4にはパーツをかぶせるだけ。

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柱になる2x4には位置を合わせて取り付けパーツをねじ止めするだけです。

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あとはこのそれぞれのパーツがカポッと嵌め込まれることで棚板を固定することが出来るわけです。

2x4アジャスターの取り付け

ラブリコの本体ともいえるのがこの「2x4アジャスター」です。

本体には最初から滑り止めのゴムシートが貼り付けられています。

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ラブリコは突っ張る時にネジを使う非常にシンプルな構造です。

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取り付けは嵌め込むだけ。

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コートラックの取り付け

ここまでくれば、後は天井に突っ張るだけです。

2x4を天井と床に突っ張って、固定したらコートラック部分を取り付けていきます。

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シェルフサポートの本来の使い方とは異なりますが、90度傾けてフックが正面を向くように取り付けていきます。

シェルフサポートを始めとしてラブリコの各オプションはネジ穴位置が考えられており、ドリル本体が干渉することがありません。

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完成!

取付が完了すれば壁面を活用したコートラックの完成です。

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ラブリコを使った感想

今回ラブリコをフル活用してコートラックを製作してみました。

ラブリコやディアウォールは賃貸住宅でのDIYにも向いている製品ですが、これは単に壁に穴あけが必要ないという点だけに留まりません。

ラブリコのオプションを今回のように活用すれば、音や振動、汚れを気にすることなく作業することが出来ます。

DIYに騒音は付き物ですが、ラブリコを使えば騒音知らずでDIYが楽しめるわけです。

 

また、ネジ止めも今回はドリルを使っていますがドライバーがあれば十分に作業することができます。

電動工具まで不要となれば、DIYの間口はグッと広がるでしょう。

 

ラブリコ・ディアウォールは多くのユーザーの需要をとらえた本当によく考えられたナイスアイディア製品だなぁとつくづく実感しました。

ブログを書いている人

カタミチ

ご意見・お問い合わせ等:syufukc@gmail.com

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