12月も半ば、段々と気温も下がり空気も乾燥してきました。
このシーズンに活躍してくれるのが加湿器です。
我が家では昨年購入した安価な超音波加湿器「Homech HM-AH001」を使用しています。
今ネットで検索すると同じ製品は見つかりません。
名もないブランドの、公式ページさえない製品だから致し方ありません。
Amazonでもよく見られる安物中華家電のひとつというわけです。
購入価格は4000円~5000円ほど。
4Lという大容量とシンプルなデザイン、超音波式による低騒音が魅力の製品でした。
久しぶりにスイッチを入れると動かない!
さて、昨シーズンぶりの稼働ですが、水を入れてスイッチを入れてもうんともすんともいいません。
電源ランプは点灯するためなんとか修理できないものかとDIY好きの本能がくすぐられたわけです。
写真の通り、スイッチを入れるとランプが点灯するものの一切動いている様子がありません。
完全なる無音です。
早速分解・修理を試みる
本体をひっくり返してみると、4つの大きな穴の奥にそれぞれネジの頭が確認できました。
4つのネジをプラスドライバーで取り外すと以下のような基盤や配線類を確認することができます。
右上に見える黒い物体はどうやらファンのようです。
水蒸気を送り出すためのものでしょう。
右中央のHanYiと刻印がある鉄色の物体が超音波を発生させる装置のようです。
電源ケーブルは左側から伸びていますが、電源ランプが点灯していることや、配線やはんだ部に異常が見られないことから超音波ユニット自体の故障を疑いました。
しかし、超音波ユニットだけでなくファンも動作していないことが電源投入時の音からもわかります。
つまり、原因はもっと大本にありそうです。
そもそも超音波ユニットもファンもそうそう簡単に壊れるものとは思えません。
そこで疑ったのがコレ。中央の青い線がつながる小さな基盤です。
これは水位のセンサーで、水が入っている時だけ超音波ユニットやファンが動作するように制御するためのものです。
試しにここを短絡させてみると超音波ユニットとファンが動作することがわかりました。
どうやらセンサーに問題があるようです。
本体を裏返してセンサーを確認するとこちらです。
筒状の物に白いドーナツ状のわっかがはまっています。このドーナツ状のわっかが浮きになっており、水に満たされると浮きが浮いてセンサーがそれを感知します。
試しに電源を入れてから、この浮きを指で引き上げてみると超音波ユニットとファンの作動音がしてきました。
どうやら1年間保管している間に、この浮きの動きが渋くなったため電源が入らなくなっていたようです。
そこでこの浮きを動かしたり、周囲を入念に清掃したところ問題なく動作しました。
加湿器が動かないときはとりあえず掃除!
というわけで、遠回りしてしまいましたが結局のところ結論は「久々に使うならよく清掃してから使い始めること」ということでした。
この「浮き」は乾いた水とその中に含まれるホコリや汚れによって動かなくなることがあります。
加湿器が動かないときは清掃するとともに、特にこの「浮き」が滑らかに上下することを確認すると良いでしょう。