ドリリウム

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【築20年の断熱気密DIY#1】室内ドアの隙間を減らそう!

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築20年超えの我が家は断熱性も乏しく、結露しないほどの気密性の低さです。

 

そこで【築20年の断熱気密DIY】シリーズでは、誰でもできる技術や道具を駆使して断熱性と気密性を向上することを目標にDIYに取り組んでいます。

今回の断熱性・気密性向上DIYは?

今回は、室内の断熱性および気密性を向上させるため、「室内ドア」に着目してDIYを実践していきます。

 

我が家の室内ドアの大半はこのような木製のドアです。

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脱衣所や和室に一部スライド式のドアもありますが、その他のドア5枚はすべてこのタイプです。

リビングには大きめの親子ドアが採用されています。

 

いずれのドアも隙間が大きく、この時期はドアを閉めて室内を暖房するとドアの隙間から冷気が入り込んでくることがわかります。

 

今回は大きく分けて2つの方法で室内ドアの断熱性と気密性の向上を図りたいと思います。

①ラッチと丁番の調整

まず始めにラッチと丁番(ヒンジ)の調整を行います。

ドアを閉めた状態でドアと戸当たり部分を確認すると、ご覧のように大きな隙間があります。

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ドアがもっとしっかりと閉まってほしいところです。

 

隙間テープでこの隙間を埋めることもできますが、ドアラッチには閉まり具合を調整できる調整機構が備わっています。

こちらはドアラッチの受け側ですが、上下の大きなネジは固定ネジ、真ん中のネジが調整用のネジです。

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この真ん中の調整ネジを少しドライバーで緩めます。

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そして指でぐっと押してやると、僅かな量ですがスライドして調整が可能です。

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これでドアの閉まり具合が少し良くなって、隙間が減りました。

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続いて丁番の調整です。

丁番はごくごく普通の1枚ドアでは調整機構がついていないこともあります。

我が家は一部を除いて調整機構がついていたものの、調整幅は狭く上下の丁番でそれぞれ調整するのが難しいため違う方法をとることにしました。

 

ドアを閉めて正面から眺めると、ご覧の通り上下(下は見きれていますが)にも左右にも隙間があることがわかります。

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丁番側は隙間テープを使えば容易に隙間を埋めることができます。

丁番側は目立たず、ドアと摩擦が発生することもないため隙間テープが最適とも言えます。

しかし、丁番の反対側であるラッチ側は隙間テープが適しているとはいえない場所です。

 

そこで、丁番を調整することでドアをラッチ方向へ寄せてしまおうと思います。

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こんな時に便利なのが「丁番スペーサー」と呼ばれるものです。

丁番の下に挟み込んで、丁番を浮かせる専用部品で、丁番用のワッシャーみたいなものです。

 

 

基本的にドアのメーカーが販売していますが、LIXILの玄関ドアなど限られた製品を除くとなかなか一般向けには流通していません。

玄関ドアに関して言えば、LIXILは一般向けにも流通しているもののYKKAPは一般向けに全く流通していません。

これは、YKKAP自身が玄関ドアの丁番スペーサーを取り付ける作業はプロが行うべきと考えているからで、私自身部品だけ購入しようとしてそのような理由で断られた経緯があります。

そのため丁番スペーサーを手に入れるには、サッシ屋さんやお世話になっている不動産屋さんなどを通じて入手する必要があります。

 

 

さて、本題に戻ります。

丁番スペーサーとは、要するにただ丁番の下に挟み込むシートのようなものです。

ホームセンターで手に入る樹脂系のシートやアルミの板など、ハサミでカットできる板を使って自作すれば良いのではないかと考えました。

もちろん普通のワッシャー(下図)を使っても構わないと思いますが、ドアはある程度重さもありますし、普段から力のかかるものですから接触面を最大限確保するためにシートから自作することにしました。

 

材料にはこちらを選択しました。

特にこだわりはなかったので安価で加工性の良さそうなこちらを選択。

寸法を測ってカットして。

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丁番のネジを外して切り出したスペーサーを挟みます。

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こちらは1枚挟み込んだ状態です。

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状況に応じて複数枚挟み込んでも良いと思います。

今回選択したPET樹脂シートは、下穴不要で丁番を固定しているネジで締めこめば穴が開いてくれたので作業性は抜群でした。

 

こちらはスペーサーを使ったものの、スペーサーだけではどうにもならないほど隙間があるドア。

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②隙間テープ等による隙間埋め

さて、スペーサーと丁番の調整、ラッチの調整でドアの隙間をできるだけ減らしてみました。

しかし、いずれの方法も根本的な解決策にはなりません。

そもそもドアはドア枠に対して小さく作られているものですから、調整したところで右の隙間が減って左の隙間が増えるとか、上の隙間が減って下の隙間が増えるとか、そういうことにしかなりません。

 

そこで隙間を埋める効果的な方法が隙間テープを使った対策です。

 

今回は以下の3つの隙間テープを用意してみました。

フォーム ゴム モヘア

一番左のフォーム状のテープは最も一般的な隙間テープと言えます。

いわゆるスポンジのような素材で柔軟性が高いです。

耐久性の観点から防水性を謳っている製品がオススメです。

 

真ん中のゴム状のテープはフォーム状に比べるとやや硬めで柔軟性に乏しいです。

その分、フォーム状と比べて隙間も少ないためしっかりと隙間を埋めることができます。

 

一番右のモヘアは網戸などについている毛がフサフサと生えたテープです。

その他のテープと比べて気密性は劣るものの、滑りが良く摩擦が加わる場所に最適です。

フォーム状やゴム製のテープの場合、滑りが悪く摩擦するところに設置するとすぐに剥がれたりボロボロになったりします。

 

 

早速作業していきます。

 

まずは何もないドア枠に隙間テープを貼り付けていきます。

標準でモヘアが装着されており、モヘアが最適なのはわかるのですが気密性を優先してフォーム状のテープを貼り付けていきます。

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このようにドア枠をぐるりと一周させるように貼り付けました。

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更にドアを外して、ドアの底面にモヘアを貼り付けました。

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他のドアも基本的にすべて同じ作業をします。

普通のドア1枚でフォーム状のテープ4m+モヘア1mを使用しました。

隙間が大きな場所にはゴム製のテープも使用しています。

 

最後に、脱衣所はスライド式のドアになっているので、この隙間部分にモヘアを貼り付けました。

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まとめ

古い家の断熱性と気密性を向上させるために、室内ドアの隙間を塞ぐ作業を行ってみました。

 

隙間を塞ぐ際のポイントは「モヘアが最良」ということです。

ドアのどこに隙間テープを張っても、ドアとの摩擦は避けられません。

スムースなドア開閉や耐久性などのことを考えればモヘアを全面に使用するべきです。

実際にドアメーカーが純正で装着しているのがモヘアです。

 

今回は気密性を優先してフォーム状のテープを多用しましたが、将来的にモヘアにすべて置き換えるかもしれません。

 

確実に隙間が塞げていますから、効果は間違いなくあるはずですがまだまだどこからともなく冷気がやってきます。

まだまだ対策の道は長そうです。

 

次回:【築20年の断熱気密DIY#2】巾木にコーキングで隙間風対策! - ドリリウム

ブログを書いている人

カタミチ

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