ドリリウム

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【電動スタンディングデスク】在宅勤務を快適に!肩こり・首こり対策に導入してみた。

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ずっと座って仕事をしていると悩まされるのが首や肩のこり、下半身のだるさです。

そんな時は定期的に伸びをするなど軽く体を動かせば良いのですが、ついつい忘れてしまいがちです。

 

以前からスタンディングデスクに興味はあったのですが、部屋に2つも机があるのは邪魔だし、電動で昇降する電動式は高額なため諦めていました。

 

しかし、ふと思い立ってAmazonでチェックしてみるとなんと23,000円(2020年1月時点)で評判の良さそうな電動式スタンディングデスクを発見。すぐに購入しました。

選択&購入

冒頭の画像にもある通り、私が仕事机として使用しているのは以前手作りした樟(クス)という木の1枚板を使ったテーブルです。

元々ダイニングテーブルとして製作したもので、幅135cmほど、奥行き65cmほど、厚みは4.5cmほどあります。

 

仕事机として使い始める際に、幅と奥行きを短く切り詰めましたがそれでもなかなかの大きさです。

天板は4.5cmと厚く、天板だけで20kgほどあります。(1枚板の天板としては普通の厚みだけど)

 

更に私の場合、27インチモニターを2台設置しています。

設置方法はクランプ式のモニターアームです。

 

以上の点から、おそらく一般的なデスクよりも重いと考えられます。

そこで、ある程度の耐荷重と強度が必要だと判断し、最終的にこちらの製品を選択しました。

 

組立と設置

さて、早速到着した製品を持って感じたのはその重さ!

Amazonのレビューを見ると25kg程度あるのではという声もありますが、本当にそれくらいはありそうです。

女性では箱を移動させるのも一苦労かもしれません。

 

部品はシンプルな構成です。

 

地面と接する脚。

脚から天板へ伸びる柱。

そして柱同士をつなぐ梁で構成されています。

 

こちらは脚と柱を連結したものです。

電動可動用のモーターは最初から取り付けられています。

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左右の脚を連結する梁(ビーム)は長さが調整できるため、天板の幅に合わせることが可能です。

長さ調整はネジを緩めて伸ばしたり縮めたりすることが出来て、100cmから160cmの天板に対応できるそうです。

ただし、脚自体は最大で129cmまでしか伸びませんから、160cmの天板を載せると左右に15cm程度はみ出してしまいます。

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梁(ビーム)の長さ調整は限界値であるMAXの印まで伸ばしておきました。

先述の通り私が使う天板は幅が135cmほどあるので、最大まで伸ばすとピッタリサイズです。

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組みあがった様子がこちら。

組立自体は簡単です。

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最後に重要なパーツである「プロペラシャフト」を取り付けます。

電動のスタンディングデスクはモーターの力で昇降しますが、モーターは脚の片側にしか備わっていません。

そこでモーターの力をもう一方の脚に伝達するのがこのプロペラシャフトです。

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プロペラシャフトを取り付けたところがこちら。

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更に天板を受ける部分を取り付ければ基本的な組み立ては完成です。

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最後にプロペラシャフト(昇降時に回転する)を保護というか回転の巻き込み防止にカバーを取り付けたり配線をしたりしますが構造的にはこれで完成。

 

次に天板を設置しますが、天板取付用のネジが付属しています。

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ここで問題が発覚します。

無垢の木の1枚板を使っている天板の例に漏れず、私のデスクの天板にも「反り止め」が装着されています。

これがあると当然スタンディングデスク用の脚が取り付けできませんので、反り止めは取り外す必要があります。

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天板を乗っけてみた様子がこちら。

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ネジで止めれば完成です。

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レビュー

しばらく使用してみましたので評価をまとめてみます。

〇 パワーは十分

電動昇降のパワーは十分です。

重い天板に大きなモニターが2台、その他諸々が置かれていてもスムースに動作します。

耐荷重は70kgとなっていますから、現実的な使い方でこの重さを越えることは滅多にないと思われます。

 

ちなみに液晶モニターは27インチで大体5~7kgほど。

大型のデスクトップパソコンでも10kgほどです。

一般的な厚さ2cm~3cmの天板であれば奥行きを広くとったものであっても重量は10~15kg程度ですから、耐荷重の70kgには十分な余裕があると言えます。

〇 安い!

私のなかでスタンディングデスクで電動式ともなれば10万円は優に超えるイメージでした。

しかし、こちらの製品であれば23,000円とお手頃な値段です。

〇 高品質・高耐久!?

安い製品ですし、おそらく中国製です。

しかし、金属の末端の処理も綺麗ですし切り口にはしっかり樹脂のカバーが収まっています。

精度も良く品質は十分と言えます。

 

更にスタンディングデスクというと何か仰々しいイメージを持たれる方も居られるかもしれませんが、所詮はモーター駆動の昇降機です。

はるか昔からある、完全に枯れた技術により作られている製品です。

この手の製品で逆に耐久性の低い製品を作ることは難しく当然のようにモーターには3年保証、フレームには5年保証がついています。

 

耐久性は長く使わないことにはわかりませんし、個体差もあるでしょうがデータからは高耐久であることを期待させてくれます。

〇 快適

スタンディングデスクに求めていたのがまさにこれ。快適性。

 

私は身長が180cmありますが、一番上まで高くすると天板が胸のあたりまで来ます。

高すぎて作業しづらいほどの高さです。

おそらく身長190cm程度までの方であれば快適に使うことができると思います。

× 高くするとグラグラする

非常にがっちりとした金属製のフレームで作られている本製品ですが、流石に位置を1メートル以上まで高くするとぐらつきがあります。

ぐらつくといっても倒れたり破損するほどではなく、強度的には問題なさそうです。

 

私の場合には大きなモニターをモニターアームで設置しているのもぐらつきが気になる原因になっていると思います。

 

気になると言っても集中力が欠けてしまうとか、作業に支障が出るようなものではなく本当に小さなぐらつきです。

 

構造的に横方向の動きには弱そうですから、いずれ補強を入れてみてもいいかもしれません。

× 配線に要注意!

本製品の悪い所というわけではなく、電動スタンディングデスク全般に言えることですが配線類に気を付ける必要があります。

デスクの上にはモニターやパソコンなどの機材があり、そのいずれからも電源やUSBケーブル、HDMIケーブルと言った配線が伸びています。

配線は延長タップ、更には壁のコンセントまで伸びていますから、天板が昇降する範囲で無理な力がかからないようにうまく配線してやる必要があります。

場合によっては延長が必要になるケースもあるでしょう。

まとめ

品質や動作は良好で価格もお手頃。

使い始めるとその快適性はなくてはならないものになります。

 

もしスタンディングデスクに興味があるのであれば、買って後悔しない製品だと思います。

 

最近では安価なスタンディングデスクも普及しており、天板付きでも比較的手の届きやすい価格で販売されています。

また、Amazonなどで自由なサイズや色で自然の木の天板を注文することができる時代です。

 

外出がしづらいこの時期、お好みの材質や塗料を組み合わせて仕事机を自作してみるのも楽しいのではないでしょうか。

【EC-CUBE4】ログイン認証にbcrypt(password_hashメソッドとpassword_verifyメソッド)を使う

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EC-CUBEのログイン認証というかパスワード認証の処理は以下のファイル内に記述されています。

src/Eccube/Security/Core/Encoder/PasswordEncoder.php

 

isPasswordValidメソッドでは入力されたパスワードとDBから取得したハッシュ化済みのパスワードの比較を行い、正しければtrueを返します。

また、encodePasswordメソッドでは入力されたパスワードをハッシュ化して返します。

経緯

今回EC-CUBEを使用して構築するECサイトは暫定的なもので、将来的に別システムに統合する予定があります。

未来の統合先であるシステムはPHPを用いて開発されており、ログインパスワードはpassword_hash()とpassword_verify()を用いてハッシュ化と認証を行っています。

 

本来はログイン情報を同じDBのテーブル上で管理したかったのですが、EC-CUBEの知識が乏しいためにその案は諦め、将来的なログイン情報の統合を見越して同じハッシュ化と認証方式を採用することにしました。

変更

isPasswordValidメソッドは以下のように変更しました。

    public function isPasswordValid($encoded, $raw, $salt)
    {      
if ($encoded == '') { return false; } if ($this->auth_type == 'PLAIN') { if ($raw === $encoded) { return true; } } else { if(password_verify($raw, $encoded)){ return true; } } return false; }

呼び出し元の記述を変更したくなかったので不要な$saltが引数に残っていますが放置です。

 

同様にメソッドは以下のように変更しました。

     public function encodePassword($raw, $salt)
    {
        return password_hash($raw, PASSWORD_BCRYPT);
    }

こちらも引数はそのままです。

 

 

これで将来的なユーザー情報の引っ越しが出来るようになりました。

【Panasonic NP-TM9】分解不要!ドア開エラーの簡単修理法

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食洗機では起こりがちな「ドア開エラー」の簡単な修理方法を紹介します。

「ドア開エラー」とは、食洗機のドアがきちんと閉まっているにもかかわらず「ピーピー」とエラー音が鳴って食洗機の動作が止まってしまう現象です。

多くの場合、ドアの開閉状態を検知するセンサーの異常ではないため簡単な調整で修理することができます。

 

方法は大きく分けて3つあります。

  1. 分解してセンサーをショートさせる方法
  2. 分解してセンサーを調整する方法
  3. 分解せずにセンサーを調整する方法

1番目のセンサーをショートさせる方法は、本当にドアが閉まっていなくても食洗機を動作させることができてしまいます。

また、食洗機の動作中に万が一ドアが開いても動作が止まりません。

そのためオススメできない方法です。

 

2番目の食洗機を分解した上でセンサーを調整する方法は一般的で、本記事でも紹介する方法です。

分解に抵抗がある方は3番目の分解不要な対策をオススメしますが、内部の構造を紹介するためにあえてこちらの方法も解説します。

 

3番目の食洗機を分解せずに調整する方法も本記事の後半で紹介しています。

分解して調整する場合に比べて耐久性がやや低いのが難点です。

ただし、また不調になった際には再度対策を施せば良いので分解に抵抗がある人にはオススメの方法です。

分解してセンサーを調整する方法

まず始めに分解してセンサーを調整する方法をご紹介します。

分解は容易ですが、ネジの数がやや多いためDIYに苦手意識のある方にはハードルが高く感じるかもしれません。

必要な道具はプラスドライバー1本です。

カバーを外す際に力が入れにくい部分があるためマイナスドライバーもあるとなお良いです。

①本体底面のネジを外す

始めに本体の底面前部にあるネジを外します。

 

向かって右側に3本のネジがあります。

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次に向かって左側に2本のネジがあります。

底面前部はこの合計5本のネジを外す必要があります。

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②操作パネルとパネル裏のネジを外す

次に操作パネルを外します。

操作パネルは上下の爪で引っかかっているため、先に下側を外してから持ち上げるように外します。

 

操作パネル裏には2本のネジがあります。

向かって右側に1本。

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更に向かって左側に1本あります。

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③前面のネジを外す

続いて食洗機のドアを開けて前面のネジを外します。

合計9本あります。

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④裏面のネジを外す

次に本体裏面にある6本のネジを外します。

ネジを外す作業はこれで終わり!ネジを失くさないように気をつけましょう。

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⑤カバーパネルを外す

本体のカバーパネルを外して行きます。

まずは本体の天面パネルを外しましょう。

前後に揺すりながら持ち上げていくと外すことができます。もし外しにくい場合にはカバーのつなぎ目にマイナスドライバーを差し込んでこじってやると良いです。

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続いて本体の側面と裏面をカバーしている大きなパネルを外します。

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外したパネルはこんな感じ。

簡単に歪むアルミ製なので丁寧に扱いましょう。

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⑥センサーの調整

カバーパネルを外し終えると問題のセンサーが確認できます。

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フタについているフック状の白いプラスチックパーツがピンクの矢印で示したパーツを押すことでセンサーを押し込みます。

センサーがカチリと押し込まれるとドアが閉まっていると判断しているわけです。

 

つまり、このプラスチックの小さなパーツがセンサーを押し込みやすく調整してやる必要があります。

方法は色々ありますが、一番簡単なのは問題のパーツにテープを巻き付けてやる方法です。

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こうすることで、センサーがより押し込まれるようになって、ドアが開いていると誤検知されることがなくなります。

 

使用するのは粘着性が強く水にも強い防水気密テープやダクトテープがオススメです。

気密防水テープ ダクトテープ

 

このセンサーは左右の両側に1つずつあるので両側計2つの調整をお忘れなく。

分解せずにセンサーを調整する方法

さて、ここまでご覧になった方は「別に分解しなくてもいいんじゃない?」と思われたと思います。

 

その通りです。

分解の必要はありません。

 

要するにフタについたこの突起をもう少し出っ張らせてあげれば良いわけです。

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ただ、ご覧の通りテープを巻きつけるには不都合な形状をしています。

フタの開閉時に擦れることも想定されます。

素材も接着に適しておらず、接着面も広く取ることができないため接着剤が効きづらいです。

 

UVレジンを使用したり、プラリペアで成形する方法もあると思いますが、個人的に最も簡単と思われる方法を紹介します。

使用するのは2液混合型エポキシ接着材です。

 

使うのはどの製品でも構いませんが、出来るだけ強力で混ぜる手間のかからない左の製品と、一般的な自分でかき混ぜる右の製品をオススメしておきます。

硬化時間は短い方が適しています。

注意点としては、自分でかき混ぜるタイプの製品はとにかくよくかき混ぜることです。

一般的に2液混合型エポキシ接着剤で強度が出ない原因は混ぜ方が足りないためにおきます。液剤が真っ白くなっても更にしつこく、それこそ5分か10分くらいひたすらかき混ぜ続けてください。

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かき混ぜた接着剤を、問題の白いパーツを盛り上げるように塗っていきます。

感覚としては塗るというかチョンチョンと置いていくイメージです。

 

これで分解いらずの対策の完了です。

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一度塗っただけでは1ミリ程度しか盛れないので、直らない場合には何度か重ね塗りして厚みを増してやる必要があります。

一度に厚塗りしようとすると滴ってしまうので注意が必要です。

【築20年の断熱気密DIY#6】家の気密は和室で決まる!?スカスカな畳の下を気密せよ!

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築20年超えの我が家は断熱性も乏しく、結露しないほどの気密性の低さです。

 

そこで【築20年の断熱気密DIY】シリーズでは、誰でもできる技術や道具を駆使して断熱性と気密性を向上させることを目標にDIYに取り組んでいます。

 

前回:【築20年の断熱気密DIY#5】採光したいけど開閉しない窓ならとっても安く断熱できます! - ドリリウム

今回の断熱性・気密性向上DIYは?

今回は築20年の家となれば1つくらいはある「和室」に注目してみたいと思います。

 

我が家の和室は客間という位置づけですが、事実上は物置と化しており全く使用しておりません。

和室に入ったからと言って特段寒さは感じませんから、我が家水準では特段断熱性が低いというわけではなさそうです。

 

しかし、和室の構造について調べてみると驚きの事実が見つかりました。

それは「畳の下は断熱材がないことが多い」ということです。

 

どうやら最近の新築であっても、和室の畳の下は板が貼ってあるだけで、その下は基礎がむき出しだそうです。

断熱性もさることながら、板が貼ってあるだけでは気密性も良くなさそうです。

 

我が家では和室は使わない部屋=断熱性を求めないため、気密性に重きを置いた対策を行っていきたいと思います。

とはいえ気密性を上げるだけで隙間風は減らすことができますから、自ずと断熱性も向上するはずです。

畳の剥がし方と注意点

畳の剥がし方はとっても簡単です。

 

必要なのはマイナスドライバー1本。

 

畳のへりにマイナスドライバーを差し込んで、畳を引き上げるように持ち上げます。

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後は手で持ち上げれば簡単に畳を取り外すことができます。

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畳は1つ1つ大きさに誤差があるため、元あった場所に元あった向きで設置しないと綺麗に収まりません。

そこで、私は以下のようにマジックで印をつけました。これで場所も向きも間違えることはありません。

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畳の下には恐ろしいほどの隙間が!

畳をめくってみたところ、恐ろしいほどの隙間がありました。

まず始めに畳の下にはこんな風に板切れが敷かれていてネジ止めされているだけでした。

隙間は大きなところでは1cmを越えるほど。側面下部(下の写真の右側)は指が余裕で入るほどの隙間があります。

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不規則な形をした柱の根元はこんな風に雑に切り欠かれていて隙間が特に大きいです。

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隙間を覗いてみると、基礎のコンクリートが丸見えです。

基礎は常に換気されており外気と同じ温度です。つまり、これまでは外気に対して畳1枚で対処していたということになります。

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また、これだけ隙間があれば家の気密性などあってないようなものでしょう。

和室(畳)の断熱性向上対策

さて、和室(畳の下)の断熱にはいくつかの方法があります。

今回は、断熱性を求めないためこれらの方法は採用しません。後述する気密性向上の対策のみ行います。

ここで紹介する断熱性対策を施す際には、気密性対策とあわせて行うことをオススメします。

床下から断熱する

一番効果的かつ正攻法と言えるのが、畳の下の板の更に下にスタイロフォームやグラスウールなどの断熱材を入れる方法です。

 

WZピンなどの専用金物を使って設置したり、床下に潜り込んで固定する必要があります。

畳の下の板は簡単に取り外せますからDIYとしては簡単な部類です。

 

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断熱シートを貼る

次の方法は床下に潜る必要がなく更に難易度は低いです。

畳の下の板の上に断熱シートを敷き詰める方法です。

断熱シートはホームセンターでも手軽に手に入る薄めのシートを使用します。

厚いシートを敷いてしまうと、その分畳の高さが上に上がって段差が生まれるため効果は低いものの薄いシートを使うしかありません。

断熱材と畳を組み合わせる

床下に潜りたくはないけどしっかり断熱したい!

そんな時に便利なのが断熱材である畳の下にスタイロフォームなどの断熱材を敷き詰める方法です。

 

それでは畳の位置があがって、段差ができてしまう!と思われる方も居られるでしょう。

 

しかし、世の中には薄く作られた畳が存在します。

また、更に手軽な製品として「置き畳」「ユニット畳」という製品も存在します。

薄く作られたものも含めて普通の畳は一般人には入手性が良いとはいえませんが、「置き畳」「ユニット畳」であればホームセンターや通販でも手軽に手に入れることができます。

 

また、そもそも畳の中に断熱材が入っているスタイロ畳と呼ばれる製品も存在します。

和室(畳)の気密性向上対策

さて、続いて本題の「気密性向上」の作業に入っていきます。

使用するのは「防水気密テープ」と呼ばれるガムテープの強力版のような製品です。

 

使用量は先ほどお見せした我が家のような細長い板張りの場合は6畳で6本ほど必要でした。

合板張りであればもっと少ない量で済むでしょう。

 

このテープは家中の気密対策に使用することが出来るので、多めに買っておいても損はありません。

 

板の上は小さなゴミやホコリが溜まっていることがあるので、掃除機をかけてから作業すると良いでしょう。

 

隙間という隙間、穴という穴にテープを貼り付けていきます。

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テープはしっかりと手で押さえて粘着させてやることで高い気密性と耐久性を発揮します。

 

写真に写っているのは畳4枚分のスペースですが、途中で気密テープの手持ちがなくなってしまいました。

手持ちは気密テープ2本だったので、2本で4畳分に満たないくらいの使用量です。

更に、部屋の外周もぐるりと1周貼り付ける必要があるので畳1枚あたり気密テープ1本(20m)と考えておくと良いでしょう。

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まとめ

今回は普段使っておらず見落としていた和室の気密性向上対策を実施してみました。

普段使っておらず断熱性は求めていないとはいえ、これだけ隙間があると家全体の気密性を大きく損なうことになってしまいます。

 

今回埋めた隙間の総量はこれまでの対策の比ではない量ですから満足感も高いです。

 

引き続きコツコツと断熱性向上・気密性向上に尽力していきたいと思います。

【築20年の断熱気密DIY#5】採光したいけど開閉しない窓ならとっても安く断熱できます!

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築20年超えの我が家は断熱性も乏しく、結露しないほどの気密性の低さです。

 

そこで【築20年の断熱気密DIY】シリーズでは、誰でもできる技術や道具を駆使して断熱性と気密性を向上することを目標にDIYに取り組んでいます。

 

前回:【築20年の断熱気密DIY#4】点検口とシンク下にある大きな隙間、見逃していませんか? - ドリリウム

今回の断熱性・気密性向上DIYは?

今回は、家の断熱において非常に重要な窓のうち、寝室の窓に着目して対策を行ってみました。

 

我が家の寝室にはこんな縦長の窓が5つもあります。

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ご覧の通りブラインドですべて塞いでいますが、これは以前紹介した断熱ブラインドのようなものではなくニトリの安物ブラインドです。

 

その中にはレース状のブラインドが取り付けられています。

こんな小さな窓でも5つもあると影響は大きいはずです。

レース+ブラインドの二重で対策をしているとはいえ、いずれも断熱性を謳った製品でもありません。

 

これらの窓は、ブラインドを開けて採光することはあっても、中のレースを開けたり、窓自体を開けることはありません。

 

内窓を付けるにはもったいないし、塞ぐと光が入らない。

何とかならないかなぁと考えていたところ妙案を思いつきました。

プラダン嵌め込むだけでいい

窓の断熱をする際にプラダンやポリカーボネート板を使うのは有名な方法です。

ポリカーボネート板を使った内窓作成キットまで販売されています。

 

しかし、今回対策をしたい窓は開け閉めの必要はありません。

それなら透明なプラダンをピッタリサイズに切って嵌め込めばいいんじゃないか?と考えました。

ポリカーボネート板は我が家の近くには小さなサイズしか売っておらず、価格も高いらしいということでプラダンを選択しました。

プラダンはネットでも購入できますが、ホームセンターで購入する方がずっとお得に購入できます。

更にホームセンターであれば無料か格安でカットもしてもらえるため、サイズがわかっている今回のケースにはピッタリです。

 

我が家の窓は113cm×56cmというサイズでしたのでその通り指定してカットしてもらいました。

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問題の窓はこちら。

レースを開けたのは一体いつぶりでしょう・・・。

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ここにピッタリに切ってもらったプラダンを嵌め込みます。

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そしてレースとブラインドを閉めてしまえばプラダンが入っていることなんてわかりません。採光もバッチリ。

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まとめ

今回は家の断熱において非常に重要なポイントである窓の対策を行ってみました。

内容としては、プラダンやポリカーボネート板を使った内窓作りの枠なし版ということになります。

 

プラダンやポリカーボネート板を使った内窓はとにかく見た目が悪いです。

更に今回のように枠もなしで嵌め込むだけとなれば見た目は更に悪い!

 

しかし、そもそもレースやブラインドを開けずにほんのり採光できれば良いという今回のようなケースでは見た目の悪さは全く気になりません。

 

価格も800円程度のプラダン×窓の枚数分ということでかなり手軽な断熱対策と言えそうです。

 

次回:【築20年の断熱気密DIY#6】家の気密は和室で決まる!?実はスカスカな畳の下を気密せよ! - ドリリウム

【築20年の断熱気密DIY#4】点検口とシンク下にある大きな隙間、見逃していませんか?

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築20年超えの我が家は断熱性も乏しく、結露しないほどの気密性の低さです。

 

そこで【築20年の断熱気密DIY】シリーズでは、誰でもできる技術や道具を駆使して断熱性と気密性を向上することを目標にDIYに取り組んでいます。

 

前回:【築20年の断熱気密DIY】窓を塞いで断熱性・気密性アップ! - ドリリウム

今回の断熱性・気密性向上DIYは?

今回は、室内の断熱性および気密性を向上させるため、シンク下にある大きな隙間と点検口を塞いでみました。

 

シンクの下の収納やその奥を覗くと、こんな風に給水・排水・温水の3本のパイプがあります。

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このパイプの処理を見てみると、驚くほど大きな隙間があることに気が付きました。

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これは塞ぐしかありません。

 

また、我が家のリビング収納にはこんな点検口があります。

床下を点検するための入り口ですが、これも開けてみるとまったく気密性が考慮されていないフタがポンと置かれているだけです。

なんとかしましょう。

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シンク下の隙間を塞ぐ

まずはシンク下のパイプ周りの隙間を塞ぎたいと思います。

 

色々な方法があると思いますが、隙間を塞いだとしてもメンテナンスや補修の際に邪魔になるかもしれません。

そこで確実に隙間を塞げて、なおかつ邪魔になったら手軽に撤去できるものとしてこちらを選択しました。

 

エアコンの配管の隙間などを埋める際に使用する「パテ」です。

このパテは長時間屋外で使用しても劣化しにくい耐久性の高さや耐水性の高さを持ちながらも、時間が経っても硬化せず簡単に撤去することができます。

 

ものとしては粘度のようなものですから、作業もとても簡単です。

 

パイプの隙間をパテでしっかり覆い隠せば完成です。

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点検口を塞ぐ

点検口はその名の通り点検に必要なものですから、塞ぐと言っても完全に塞ぐわけにはいきません。

 

あれこれと考えてみましたが、そもそも点検口は収納内の目立たない場所にあります。

 

特にこだわる必要はなく、テープで塞げばいいじゃんという結論に達しました。

 

テープで塞いだ点検口がこちら。

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透明なテープを使用したので目立たず、角度をつけてみなくてはテープがあることもわかりません。

まとめ

今回は小さな対策を2つ行いました。

いずれも小さな対策とは言っても、外気が侵入する入り口を確実に塞いだわけですから僅かながら効果はあったはずです。

 

今後もコツコツと対策を重ねて、家の気密性と断熱性を向上させていきたいと思います。

 

次回:【築20年の断熱気密DIY#5】採光したいけど開閉しない窓ならとっても安く断熱できます! - ドリリウム

【築20年の断熱気密DIY#3】窓を塞いで断熱性・気密性アップ!

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築20年超えの我が家は断熱性も乏しく、結露しないほどの気密性の低さです。

 

そこで【築20年の断熱気密DIY】シリーズでは、誰でもできる技術や道具を駆使して断熱性と気密性を向上することを目標にDIYに取り組んでいます。

 

前回:【築20年の断熱気密DIY#2】巾木にコーキングで隙間風対策! - ドリリウム

今回の断熱性・気密性向上DIYは?

今回は、室内の断熱性および気密性を向上させるため、「不要な窓と勝手口」に着目してDIYを実践していきます。

 

我が家は築20年超ということもあって、窓は単板ガラス、サッシはアルミです。

家の中の暖かい空気は、その多くが窓やサッシから外に漏れだすそうです。

同様に夏場は家の中の冷気が、窓やサッシを通して外に漏れだすみたいです。

 

家の断熱性や気密性を語る上で避けては通れないのが窓というわけです。

 

そんな重要な窓ですが、我が家には不必要な窓が5つあります。

  • キッチンの勝手口
  • キッチン背面の窓(北側)
  • トイレの窓(北側)
  • 脱衣所の窓(北側)
  • お風呂の窓(北側)

窓は塞いではいけない窓もあるようですが、キッチンの勝手口や北側の多くの窓は塞いでも問題ないようで、これらの窓はまさに無駄です。

冬は寒く夏は暑くなる諸悪の根源たちと言えるでしょう。

 

そんな窓の冷気対策にはいくつかの方法が挙げられます。

  1. 断熱シートを使用する
  2. サッシを交換する
  3. ガラスを交換する
  4. 内窓を取り付ける
  5. 断熱カーテン・レース・ブラインドを使用する
  6. 窓を塞ぐ

1番目の断熱シートはよくホームセンターなどにも売られているプチプチの緩衝材のようなものです。

とにかく見た目も悪く耐久性も低く効果もはっきりとしません。

何より窓は塞げてもサッシは塞げないということであまり魅力的に感じない方法です。

 

2~4番目の方法はいずれも比較的高額です。

特に2番目のサッシの交換は非常に高額です。

更に3番目のガラスの交換も断熱には効果があっても気密性は上がりません。

4番目の内窓も同様で、基本的に気密性は低く結露の原因にもなります。

 

5番目の断熱カーテンや断熱ブラインドを使用する方法は、見た目も損なわず手軽で魅力的な方法です。

効果のほどはわかりませんが、やらないよりやった方がマシなのは間違いないでしょう。

 

6番目の方法は最終手段と言えます。

不要な窓なら塞いでしまえば良い。

今回はこれを実践してみます。

窓を塞ぐ

今回はキッチンの勝手口と脱衣所の窓(北側)の2つを実際に塞いでみることにしました。

こちらが問題の勝手口です。

ここからの冷気は料理をしていると常に感じ取るほどができるほどです。

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詳しい窓を塞ぐ手順はこちらの記事で解説しているので、本記事では簡単に紹介します。

【断熱】いらない窓を塞いで結露や冷気・熱気対策をしてみた。 - ドリリウム

 

まずは窓を塞いだ後、内部で結露が起きないようにしっかりと窓を断熱します。

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隙間はすべてテープで埋め、窓にはエプトシーラーという断熱材を貼り付けてあります。

 

更に窓を塞ぐ板を固定するための角材を窓枠に沿って取り付けます。

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最後に板をはめて、先ほどの角材にネジ止めして、隙間をコーキングすれば完成です。

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お好みの色で塗ったり、カッティングシートを貼ってオシャレに仕上げるのも良いでしょう。

 

キッチンにあった勝手口は、ご覧の通りニッチとして活躍しています。

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おまけ:断熱ブラインドを試してみた

冒頭で窓断熱の方法の1つとしてあげた断熱カーテンや断熱ブラインドのうち、以下の商品を試してみました。

完全に寸法をオーダーメイドで作ることができる上に安価です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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今回はキッチン背面にある北側の窓に使用してみました。

 

取り付けは金具をネジ止めしてブラインド本体を嵌め込むだけの非常に簡単なものでした。

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見た目もオシャレで大変気に入っています。

 

窓の冷気もだいぶ和らぎましたが、元は何もつけていなかったので、この製品に限らず何かつければ効果は実感できたと思います。

まとめ

古い家の断熱性と気密性を向上させるために、窓を塞いでみました。

 

効果は劇的で、これまで料理中にずっと感じていた冷気がピタリとなくなりました。

入念に断熱気密をした上で、板を張り付けたのですから当然かもしれません。

 

しかし、トイレの窓はともかく水がかかるお風呂の窓は木の板で塞ぐのは現実的ではなさそうです。

お風呂の窓は無駄に大きい上、出番もないですから何か良い方法があれば早めに塞ぎたいところです。

 

次回:【築20年の断熱気密DIY#4】点検口とシンク下にある大きな隙間、見逃していませんか? - ドリリウム

【築20年の断熱気密DIY#2】巾木にコーキングで隙間風対策!

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築20年超えの我が家は断熱性も乏しく、結露しないほどの気密性の低さです。

 

そこで【築20年の断熱気密DIY】シリーズでは、誰でもできる技術や道具を駆使して断熱性と気密性を向上することを目標にDIYに取り組んでいます。

 

前回:【築20年の断熱気密DIY#1】室内ドアの隙間を減らそう! - ドリリウム

今回の断熱性・気密性向上DIYは?

今回は、室内の断熱性および気密性を向上させるため、「巾木」に着目してDIYを実践していきます。

 

「巾木」とは、壁が床と接している部分にあるこれのことです。

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壁と床の継ぎ目は、あえて隙間が設けられていることもあり見た目がよろしくないことから、この巾木で隠しているわけです。

 

つまり、この巾木が隙間風を塞いでくれるわけですが、一般的な家屋ではフローリングは新築から時間をかけて徐々に下がっていくものらしいです。

実際に築20年超の我が家はこれだけ隙間が空いています。

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また、我が家は木の柱がむき出しになった作りをしているのですが、この木の柱と床(フローリング)の接する部分は結構派手に隙間が空いています。

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そこで、今回はこれらの隙間をコーキングで埋めてしまおうと思います。

床下からモロに外気が入ってくる1階がメインです。

床側のコーキング

まずは巾木と床が接している面をコーキングしていきます。

巾木は薄いブラウン、フローリングも同様ですから今回はこちらを使用しました。

 

家中すべて作業して、1本と少し必要でした。

2本用意しておくと十分でしょう。

外気の進入がなさそうな2階の作業を省けば1本で十分でしょう。

 

まずはマスキングテープでマスキングを行います。

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そして隙間に充てんするようにウッドシールを注入してヘラで均一に均し、すぐにマスキングテープを剥がします。

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作業には慣れが必要そう!

そしてマスキングは面倒くさいです。何度か作業して慣れてきてからは、マスキングなしで作業しました。

 

玄関は石を使用しているので、石とフローリングの隙間も埋めます。

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柱の隙間もしっかり埋めます。

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これはへたくそですね。

何度か作業すると慣れてきて、マスキングなしでも気にならないくらい綺麗にできるようになりました。

 

今回使用したセメダインのウッドシールは、臭いもなくてとってもオススメ。

色のバリエーションも多いので巾木やフローリングの色に合った商品をチョイスできます。

壁側のコーキング

続いて壁側のコーキングです。

巾木と壁が接する面は目に見える隙間がなかったものの、折角なので作業することにしました。

使用するのはこちら。

 

こちらは安さに惹かれて選択しましたが、臭いが少しだけあります。

作業後は家を換気する必要がありそうです。

 

やることは床側のコーキングと変わりません。

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家中の巾木をコツコツとコーキングして完成です。

まとめ

今回は、部屋の気密性と断熱性向上を図った前回とは違って、家自体の外気の進入を防ぐ対策を行ってみました。

 

小さな対策ではありますが、確実に隙間を塞げているのは確かです。

まだまだ寒さは防ぎきれていませんし、暖房が特段効くように感じてもいませんが、コツコツと対策を重ねていきたいと思います。

 

次回:【築20年の断熱気密DIY】窓を塞いで断熱性・気密性アップ! - ドリリウム

【築20年の断熱気密DIY#1】室内ドアの隙間を減らそう!

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築20年超えの我が家は断熱性も乏しく、結露しないほどの気密性の低さです。

 

そこで【築20年の断熱気密DIY】シリーズでは、誰でもできる技術や道具を駆使して断熱性と気密性を向上することを目標にDIYに取り組んでいます。

今回の断熱性・気密性向上DIYは?

今回は、室内の断熱性および気密性を向上させるため、「室内ドア」に着目してDIYを実践していきます。

 

我が家の室内ドアの大半はこのような木製のドアです。

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脱衣所や和室に一部スライド式のドアもありますが、その他のドア5枚はすべてこのタイプです。

リビングには大きめの親子ドアが採用されています。

 

いずれのドアも隙間が大きく、この時期はドアを閉めて室内を暖房するとドアの隙間から冷気が入り込んでくることがわかります。

 

今回は大きく分けて2つの方法で室内ドアの断熱性と気密性の向上を図りたいと思います。

①ラッチと丁番の調整

まず始めにラッチと丁番(ヒンジ)の調整を行います。

ドアを閉めた状態でドアと戸当たり部分を確認すると、ご覧のように大きな隙間があります。

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ドアがもっとしっかりと閉まってほしいところです。

 

隙間テープでこの隙間を埋めることもできますが、ドアラッチには閉まり具合を調整できる調整機構が備わっています。

こちらはドアラッチの受け側ですが、上下の大きなネジは固定ネジ、真ん中のネジが調整用のネジです。

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この真ん中の調整ネジを少しドライバーで緩めます。

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そして指でぐっと押してやると、僅かな量ですがスライドして調整が可能です。

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これでドアの閉まり具合が少し良くなって、隙間が減りました。

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続いて丁番の調整です。

丁番はごくごく普通の1枚ドアでは調整機構がついていないこともあります。

我が家は一部を除いて調整機構がついていたものの、調整幅は狭く上下の丁番でそれぞれ調整するのが難しいため違う方法をとることにしました。

 

ドアを閉めて正面から眺めると、ご覧の通り上下(下は見きれていますが)にも左右にも隙間があることがわかります。

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丁番側は隙間テープを使えば容易に隙間を埋めることができます。

丁番側は目立たず、ドアと摩擦が発生することもないため隙間テープが最適とも言えます。

しかし、丁番の反対側であるラッチ側は隙間テープが適しているとはいえない場所です。

 

そこで、丁番を調整することでドアをラッチ方向へ寄せてしまおうと思います。

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こんな時に便利なのが「丁番スペーサー」と呼ばれるものです。

丁番の下に挟み込んで、丁番を浮かせる専用部品で、丁番用のワッシャーみたいなものです。

 

 

基本的にドアのメーカーが販売していますが、LIXILの玄関ドアなど限られた製品を除くとなかなか一般向けには流通していません。

玄関ドアに関して言えば、LIXILは一般向けにも流通しているもののYKKAPは一般向けに全く流通していません。

これは、YKKAP自身が玄関ドアの丁番スペーサーを取り付ける作業はプロが行うべきと考えているからで、私自身部品だけ購入しようとしてそのような理由で断られた経緯があります。

そのため丁番スペーサーを手に入れるには、サッシ屋さんやお世話になっている不動産屋さんなどを通じて入手する必要があります。

 

 

さて、本題に戻ります。

丁番スペーサーとは、要するにただ丁番の下に挟み込むシートのようなものです。

ホームセンターで手に入る樹脂系のシートやアルミの板など、ハサミでカットできる板を使って自作すれば良いのではないかと考えました。

もちろん普通のワッシャー(下図)を使っても構わないと思いますが、ドアはある程度重さもありますし、普段から力のかかるものですから接触面を最大限確保するためにシートから自作することにしました。

 

材料にはこちらを選択しました。

特にこだわりはなかったので安価で加工性の良さそうなこちらを選択。

寸法を測ってカットして。

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丁番のネジを外して切り出したスペーサーを挟みます。

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こちらは1枚挟み込んだ状態です。

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状況に応じて複数枚挟み込んでも良いと思います。

今回選択したPET樹脂シートは、下穴不要で丁番を固定しているネジで締めこめば穴が開いてくれたので作業性は抜群でした。

 

こちらはスペーサーを使ったものの、スペーサーだけではどうにもならないほど隙間があるドア。

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②隙間テープ等による隙間埋め

さて、スペーサーと丁番の調整、ラッチの調整でドアの隙間をできるだけ減らしてみました。

しかし、いずれの方法も根本的な解決策にはなりません。

そもそもドアはドア枠に対して小さく作られているものですから、調整したところで右の隙間が減って左の隙間が増えるとか、上の隙間が減って下の隙間が増えるとか、そういうことにしかなりません。

 

そこで隙間を埋める効果的な方法が隙間テープを使った対策です。

 

今回は以下の3つの隙間テープを用意してみました。

フォーム ゴム モヘア

一番左のフォーム状のテープは最も一般的な隙間テープと言えます。

いわゆるスポンジのような素材で柔軟性が高いです。

耐久性の観点から防水性を謳っている製品がオススメです。

 

真ん中のゴム状のテープはフォーム状に比べるとやや硬めで柔軟性に乏しいです。

その分、フォーム状と比べて隙間も少ないためしっかりと隙間を埋めることができます。

 

一番右のモヘアは網戸などについている毛がフサフサと生えたテープです。

その他のテープと比べて気密性は劣るものの、滑りが良く摩擦が加わる場所に最適です。

フォーム状やゴム製のテープの場合、滑りが悪く摩擦するところに設置するとすぐに剥がれたりボロボロになったりします。

 

 

早速作業していきます。

 

まずは何もないドア枠に隙間テープを貼り付けていきます。

標準でモヘアが装着されており、モヘアが最適なのはわかるのですが気密性を優先してフォーム状のテープを貼り付けていきます。

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このようにドア枠をぐるりと一周させるように貼り付けました。

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更にドアを外して、ドアの底面にモヘアを貼り付けました。

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他のドアも基本的にすべて同じ作業をします。

普通のドア1枚でフォーム状のテープ4m+モヘア1mを使用しました。

隙間が大きな場所にはゴム製のテープも使用しています。

 

最後に、脱衣所はスライド式のドアになっているので、この隙間部分にモヘアを貼り付けました。

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まとめ

古い家の断熱性と気密性を向上させるために、室内ドアの隙間を塞ぐ作業を行ってみました。

 

隙間を塞ぐ際のポイントは「モヘアが最良」ということです。

ドアのどこに隙間テープを張っても、ドアとの摩擦は避けられません。

スムースなドア開閉や耐久性などのことを考えればモヘアを全面に使用するべきです。

実際にドアメーカーが純正で装着しているのがモヘアです。

 

今回は気密性を優先してフォーム状のテープを多用しましたが、将来的にモヘアにすべて置き換えるかもしれません。

 

確実に隙間が塞げていますから、効果は間違いなくあるはずですがまだまだどこからともなく冷気がやってきます。

まだまだ対策の道は長そうです。

 

次回:【築20年の断熱気密DIY#2】巾木にコーキングで隙間風対策! - ドリリウム

スムース秒針の静音時計がカチカチ言い始めた!

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我が家ではカシオやニトリ、ロフトで購入した謎メーカーの時計まで幅広く静音時計を使用しています。

 

静音時計とは、秒針がスムーズに動きカチカチと音がしない時計です。

 

しかし、このたび3度目の故障を経験してようやく原因らしきものを突き止めたのでシェアします。

なぜか壊れる静音時計

さて、我が家ではメーカーを問わず多くの静音時計を使用しています。

しかし、一部の時計を除いて時計が定期的に壊れる現象が小さな悩みでした。

 

具体的には、時計はスムースに動いているのに激しいカチカチ音が鳴るのです。

秒針の動きに合わせて鳴るのではなく、1秒に2回か3回くらいの早いペースで音がなります。突然鳴り止んだら鳴り始めたりします。

 

大体使い始めて1から2年ほどでこの現象は発生します。

 

カシオなどの有名メーカー製であっても壊れてしまうため、もはや我が家では時計は消耗品に近いイメージを持っていました。

カシオなどの有名メーカー製だとしても数千円で手に入りますから、それでも困ることはなかったのです。

 

先程の3度目の故障と言いましたがこれは正確ではありません。

正確にはカチカチ音を修理しようと試みて失敗したのが3回なのです。実際にはもっと多くの故障を経験しています。

原因ってこれだったの?

さて、そんな3度目の正直の今回。

問題の時計はFIBISONICというメーカー?製の時計で、ロフトで買ったものです。

 

今回も分解して修理や音の発生源を突き止めようとしますが失敗。

また買い替えか、と肩を落としているとふとあることを思いつきました。

 

電池の寿命が近いのでは?

 

いやいや、問題なく使えている時計たちは電池が切れたって異音なんてでなかったぞ、と思いながら電池を交換してみると異音が綺麗さっぱりなくなっています。

 

振っても傾けてもまったく音がしません。

 

とはいえ、先程の言ったように電池が切れそうになっても異音が出ない時計もある以上は、なんらかの不具合を抱えているのは間違いなさそうです。

ただ、そうした不具合を抱えた時計でも電池を交換してやれば使い続けることができるとわかりました。

 

なんだか釈然としない結論ですが、原因は電池切れが近かったから、ということみたいです。

ブログを書いている人

カタミチ

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