手のひらサイズのミラーレス一眼カメラ、「Canon EOS Kiss M」を手に入れましたので紹介方々レビューをします。
私がカメラを購入した目的は、後述しますが商品写真の撮影用です。
そのため画質への強いこだわりなどは持ちませんから、レビューも普段の運用のスムースさや使い勝手、取り回し、移動などに重きをおいたものになります。
購入の目的
今回私がこのEOS Kiss Mを購入した目的は、商品写真の撮影です。
カメラを購入する前に、スマートフォンを利用して商品写真を撮る工夫をあれこれとして、3記事におよぶ内容となりました。
- 【スマホで物撮り】商品写真を低予算&スマホで撮りたい!その1(準備編)
- 【スマホで物撮り】商品写真を低予算&スマホで撮りたい!その2(実践編)
- 【スマホで物撮り】商品写真を低予算&スマホで撮りたい!その3(改善編)
なんとか商品写真だけであれば、スマートフォンだけでも撮影できる環境が整いました。
しかし、販売する商品の性質やWebサイト制作の必要性まで出てくると、単に商品の詳細が分かれば良いという「商品写真」だけでなく、雰囲気やコンセプトなどを強く伝えるための「イメージ写真」の撮影が必要になります。
こうなってくると、いかに工夫してもスマートフォンだけでは対応が難しく、カメラの購入を決意しました。
当然、プロに撮影を依頼することも検討したのですが、今後継続して撮影の需要があることを考えると、安価なカメラを買ってしまった方が安いということで決意した次第です。
そのため、カメラの選定の最重要事項は「安いこと」でした。
もちろん性能も最低限必要ですから、色々と情報を調べに調べ、書籍で学び、最終的にエントリークラスながら登場間もないため上位機種に負けない機能を持った「EOS Kiss M」を購入することになりました。
安いカメラ、と言っても10万円に迫る高価な買い物です。
Youtuber、書籍、個人の方のレビューなど様々な情報を調べた上でEOS Kiss Mを選択しました。
EOS Kiss Mの優位性は、カメラに強い訳でもない私があえて言うことはありません。
ここでは実際に手に取って使い始めてわかったポイントをいくつか紹介します。
サイズ感とグリップ
冒頭で、このカメラのことを「手のひらサイズ」と説明しました。
私は体格に恵まれ(?)、手も割とデカいです。
そんな私がEOS Kiss Mを手のひらに置くと、こうなります。
付属のズームレンズをつけていますが、コンパクトな単焦点レンズを付けると、本当にコンパクトです。
カメラのボディだけなら、手のひら部分に収まるほどです。
最初に開封して見た時は、あまりの小ささにギョッとしました。
グリップ部の分厚さやレンズの張り出しはあるものの、コンデジとそう大きく違わない寸法です。
ですから、握ってみると正直ちょっと頼りなく感じてしまいました。
このように、普通に握ると小指どころか薬指もあまります。
もちろん指をぎゅっと寄せれば薬指は完全に入りますが、小指は完全に余ります。
(指をぎゅっと無理に寄せても握りにくいだけなので、普段は上の写真の通り)
最初は不安定に感じていたのですが、しばらく使うと慣れてしまいました。
そもそもバッテリー込みで387gしかありません。
最近大きくなったスマホ2台分ほどです。それに指が余るとはいえグリップがあるわけで、指2本だろうと1本だろうと全く不安なくホールドできます。
小さなバッグにも収まりますし、手持ちしてても苦にならないサイズ感や重さはとても嬉しいです。
商品写真であれば三脚に固定して使いますが、イメージ写真となると色々な角度から撮影したり、外に持ち出して良い背景やイメージに合った被写体を探す必要がでてきます。
このコンパクトさは、持ち歩きを考えると嬉しいですね。
スムースでラクチンな撮影~編集の運用の流れ
カメラを持ち出し、撮影し、PCに取り込み、編集するまでの流れについて紹介します。
私はずいぶん前に、趣味でカメラを持っていたことがあります。
アウトドアで使うために買った、オリンパス製の防水防塵カメラだったと記憶しています。
その時の運用が非常に面倒くさかった記憶があり、それ以来趣味でカメラを持つことはありませんでした。なによりスマートフォンで十分と感じていました。
特に面倒くさかったのはバッテリーの充電とSDカードの取り出しです。
- カメラからバッテリーを取り出し、専用の充電器にセットする。充電完了後、逆の手順でバッテリーをカメラにセットする。
- カメラからSDカードを取り出し、PCのSDカードスロットに差し込み、写真を取り込む。取り込み後、逆の手順でSDカードをカメラにセットする。
この工程が非常に面倒くさかったのです。
今回は、この面倒くささは致し方ないと割り切っていましたが、そうはなりませんでした。
この普段の運用が、昔のデジカメに比べてグッと改善していたのです。
そもそも、バッテリーはそれほど減りません。
例えば1~2時間散策しながら20~30枚の写真を撮ったところで、バッテリーの目盛りは減りません。そのため、わざわざ都度充電する必要がないのです。
調べてみるとCIPA試験基準で235枚の撮影が可能だそうです。
CIPA試験基準とは、以下の条件だそうです。
- 電源をオンにし、撮影ごとにズームを稼働させる。
- 撮影は10秒ごとに1枚の頻度で行い、10枚ごとに電源をオフにする。
- ストロボは1枚ごとに発光させる。
出典:http://www.monox.jp/digitalcamera_faq_0017.html
私の場合、良い被写体が見つかるとカメラの電源を入れ、せいぜい2~3枚撮影して電源をオフにします。ストロボはほぼ使いません。
おそらく私のような使い方であれば235枚どころかその2~3枚以上の撮影が可能ではないでしょうか。
また、電源を入れっぱなしで手持ちで歩き回ったとしても、自動的にバッテリーセーブモードに入ります。これが意外と賢いみたいで、かなり長時間電源を入れっぱなしでもバッテリーの減りを感じたことがありません。
それに加えて、今回はバッテリーの充電を運用面の難点と予想しており、予備バッテリーをあわせて購入しておりました。
そのため、バッテリーがなくなりそうになれば充電済みのバッテリーと交換するだけととても簡単です。
ただ、後から知ったのですがSONY製のカメラなどはカメラに直接USBケーブルを接続して充電可能だそうです。
これは非常に大きなポイントだと思います。
もし次もカメラを買うような機会があれば、この直接充電機能は必須となりそうです。
次に、SDカードの運用についてです。
これは無料のCanonの純正ソフトウェアのお陰で完璧に解決されています。
WiFi経由の取り込みも可能だそうですが、私は「EOS Utility」を使用しています。
「EOS Utility」はいくつかの機能をもった常駐ソフトウェアです。
私の場合には、EOS Kiss M本体にUSBケーブルを接続して電源を入れると、自動的になかの写真を取り込むように設定しています。
だから、SDカードを取り出したり、いちいち何か操作をする必要がありません。
単純にケーブルをつないで電源を入れればデータがすべてPCにコピーされます。
スマホとは別次元の画質と表現力
今回カメラを購入した目的である商品写真とイメージ写真の撮影では、当初スマートフォンを活用しようと考えていました。そのためにスマートフォン用の有料アプリなどもインストールし、試行錯誤していました。
こうした試行錯誤のそもそもの理由は、安いカメラならスマホと大差ないのでは?と考えていたためです。
もちろんカメラの購入を決めた時点で、「やはりカメラとスマホは違い」と理解していました。
しかし、実際に手にもって使って見ると、予想以上の差に驚かされました。
単にボケるだけとか、解像度が高いとか、決してそれだけの違いではないのです。
先ほどか何枚か載せている写真は、商品イメージんに合った被写体を探して散策している途中に撮影したものです。
正直言って、カメラの扱いは初心者で、構図やコツも知らないし、設定もまだまだちんぷんかんぷんです。
そんな私がなんとなく撮っただけの写真ですら、やはりスマホとは全く違います。
イメージ写真とは、そのブランドや商品を印象付けるものです。
だからこそ、多くの人に魅力を伝えるためには美しい写真が絶対に必要です。余計な文字や装飾なしに、パッと見でインパクトを与えなければなりません。
スマホとカメラの写真の違いを理屈で説明するだけの知識はありませんが、実際にカメラを使って写真を撮ることで、カメラでなければいけなかったんだと強く確信しています。(少なくとも素人は)
今回購入した物たち
今回、EOS Kiss Mを購入するにあたり、カメラだけを買ったわけではありません。
私が購入したものを紹介します。
最初はこれほど必要とは思わなかったのですが、結局以下の11点を購入しました。
ごく一般的なのは、レンズ用の保護フィルターや液晶用の保護フィルム、レンズフード、予備バッテリーあたりでしょうか。
今回はそれらに加えて、解説書としてキヤノンEOS Kiss M マニュアルを購入しました。特にカメラ初心者で、EOS Kiss Mが初めての1台という人は買っても損がない一冊だと思います。
一通りの使いこなし方が書かれています。
そして、安価なものながら防湿庫も購入しました。
詳しくは以下の記事で紹介しているのですが、カメラを保管するためには必須・・・なのでしょうか?
【レビュー】1万円切りの防湿庫「HOKUTO ドライボックス 25L」が必要十分で大満足!
カメラの購入前にあれこれと調べていた時に、必ずと言っていいほど出てくるのが防湿庫です。
実際にはなくても案外平気なものなのか、カメラを保管するには必須なのか、正直素人にはよくわかりませんでした。しかし、高い買い物ですから念のため購入することにしました。
続いて、カメラバッグも購入しました。
これは単純に仕事用としても非常に便利です。私が持っているバッグでは、それほどクッション性が良いものがなく、イメージ写真を求めて散策をするなら何かしらバッグを新調する必要がありました。
小さなものから大きなものまであるなか、最終的に結構デカいこちらの商品を選ぶに至りました。
詳しくは以下の記事で解説していますが、大満足の一品でした。
【カメラバッグ】大柄な人やアウトドアにも最適「エレコム off toco バックパック (DGB-S037GY)」が超オススメ!
さいごに
運用時の使い勝手や、カメラとしての使い勝手など、不満のない良いカメラであると思います。
今後は記事制作など、その他のコンテンツにも積極的に活用していきたいと考えています。
あえて不満があるとすれば、USBケーブルを接続して直接充電ができないこと、くらいでしょうか。