ルンバが隣の部屋を掃除してくれない人のための3つのポイント
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iRobot社のロボット掃除機「ルンバ」は、ランダムな動きでお部屋を掃除してくれます。
しかし、上位モデルを除けばその動きはいくつかのパターンをランダムに繰り返すだけです。
そのため、以下のような問題が発生しがちです。
- ホーム(充電器)に戻れない
- 隣の部屋を掃除してくれない
- 同じ場所ばかり掃除する
- 日によって掃除する場所にムラがある
これらの問題の原因および簡単な3つの対策を紹介します。
ルンバが隣の部屋を掃除してくれない原因
ルンバにはいくつかバリエーションがありますが、大きく分けると上位モデルと下位モデルの2つに分類することが出来ます。
2019年現在、上位モデルは「i7」、下位モデルは「e5」というモデル名で販売されています。
通販サイトなどでは、これ以外にもいくつもバリエーションがあって悩まれる方も多いと思います。
しかし、この2モデルが国内で正規に取り扱われている最新のモデルです。
この2モデル以外は無視して構いません。
ルンバ i7 | ルンバ e5 |
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上位モデルのi7と、下位モデルのe5には非常に大きな違いがあります。
それは、カメラとマッピング機能の有無です。
例えば以下のような1LDKのシンプルな間取りで考えてみましょう。
(グレー部分は玄関やトイレ、お風呂など、掃除の対象外となるエリアです)
右手にLDKがあり、左手に部屋があります。
黒い太線はドアを表しており、その間にある薄橙色のエリアが通路です。
ルンバは、このドアを通り通路を渡って更にドアを通り抜けなければなりません。
この時、上位モデルの「i7」であればカメラを搭載していることに加え、家全体のマップを自動的に記録してくれます。
そのため問題なくドアと通路を越えて隣室へ行き、掃除が終わればまた同じように戻ってきます。
しかし、下位モデルの「e5」の場合、完全にランダムな動きをしています。
つまり、隣の部屋へ行くかどうかは完全な運次第です。
更に、元の部屋に戻れるかどうかも完全な運次第です。
もちろん、これから解説するポイントを守ることで、運要素の確率を最大限引き上げることはできます。
しかし、下位モデルを選んだ場合には家全体を確実に綺麗にすることは不可能だと考えましょう。
①家具の配置を見直し動線を確保する
まず始めに家具の配置を見直しましょう。
ルンバに効率的に働いてもらうには、これは絶対に欠かせないポイントです。
ルンバはランダムな動きを繰り返しながら、最大で90分間(e5の場合)掃除を行います。
90分は長いように思われますが、ルンバは人で言うところの「目」にあたるカメラを持たず、「脳」にあたる地図を持ちません。
いくつかの動きをランダムに繰り返し続けます。
「ランダムな動き」と言ってもよく考えられたもので、複雑な形をした部屋を除けばほとんどのエリアを綺麗に掃除してくれます。
しかし、先ほど例として紹介した極シンプルな1LDKの部屋ですら、うまく掃除できないことがあります。
一体なぜでしょうか?
答えは、家具の存在です。
冷蔵庫やテーブル、ソファ、テレビ、ベッド、観葉植物などなど。
家具や家電、床に置いてあるあらゆるものは、ルンバにとって壁と同じです。
例えば、下図のように家具や家電、床にあるものが配置されていたとしましょう。
一般家庭では、床に置いた荷物があったり椅子があったりと、これ以上に複雑でしょう。
上図の例で言えば、ルンバからは以下のような間取りに見えています。
虫食いだらけのいびつな形の部屋ですね。
つまり、家具・家電・その他の床に置かれているものの配置を見直し、ルンバの動線を確保してやる必要があります。
床にものを置かないのは、部屋を綺麗に見せるための最も重要なポイントです。
ルンバにとっても掃除しやすい環境が作られます。
これを機に、部屋の収納や物の配置を考え直すと良いでしょう。
ポイントは、ルンバから見た部屋の形をできるだけシンプルな四角形にしてやることです。
家具のかさ上げ
動線を確保するために、家具・家電の配置を見直したところで限度があるはずです。
ルンバは高さ10cm以下の隙間であれば、潜り込んで掃除してくれます。
つまり、家具をかさ上げして高さを10cm以上にすれば、その家具はないものと同じです。
先ほど例示した図を見てみましょう。
LDKにある赤色の四角は、ソファを想定しています。
ソファの4本脚をかさ上げしてやれば、ルンバから見た部屋の形はいきなりシンプルになります。
4本脚の分の虫食いは残るものの、ルンバの清掃効率はぐっと向上することがわかると思います。
家具のかさ上げをする方法は、いくつか考えられます。
代表的なのは、以下の3商品です。
かさ上げブロック | 継ぎ足し足 | 木のブロック |
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木のブロックに関しては、ホームセンターで2x4材と呼ばれる頑強で安価な木材が売られていますので、適当なサイズにカットしてもらう方が安価に済むかもしれません。
家具やインテリアにあわせて、最適な方法を考えてみてください。
配線の処理
ルンバにとってケーブル類は非常に厄介な存在です。
ルンバの有無に関わらず見苦しく部屋の景観を損なう存在です。
貴重なルンバの活動時間を、ケーブルにからまって無駄にするべきではありません。
ルンバの導入を機に、配線を綺麗に処理しましょう。
ケーブルは基本的に床を這わせないようにするべきですが、どうしても必要な場合があるでしょう。
また、壁際を這わせた配線であっても、ルンバの優秀な集塵性能によって引きずり出されてしまいます。壁際であっても処理が必要です。
配線の処理には、ケーブルカバーやモールと呼ばれるものを使います。
モールとカバーでは、モールの方が安価です。
人が行き来しない場所にはモールを使うと良いでしょう。
ルンバであれば、モールくらいの段差は全く気にせず乗り越えていきます。
一方で、人が行き来することがある場所には、なだらかな傾斜でつまづきにくいカバーを使うと良いでしょう。