ドリリウム

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安くて簡単「アモ缶」でバイクのサイドボックスを作ろう(前編)

ドリリウムは移転しました。

約5秒後に自動的にリダイレクトします。

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いわゆる「アモカン」を流用してバイクにサイドボックスを取り付けました。

私のSUZUKI ST250 E typeには、ドッペルギャンガーのターポリンサイドバッグ DBT393-BKを取り付けていました。

【参考】レビュー:サイドバッグ(ドッペルギャンガー DBT393-BK)【SUZUKI ST250E】 - ドリリウム

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とにかく大きな容量と、柔軟な素材故の収納性には満足していたのですが、いくつか問題も抱えていました。

ターポリンサイドバッグを使わなくなった理由

1点目は開閉が面倒くさいこと。

このバッグを開くには、4つのバックルを外し、巻かれたバッグの口を開く必要があります。例えばキャンプや遠出の際のバッグとしては有用だと思うのですが、普段から物を出し入れする用途には向かないと感じました。

2点目はバッグとバイクの接触面が錆びることです。

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私のSUZUKI ST250 E typeの場合には、リアサスペンションのスプリングが接触しています。雨や朝露が、バッグとの接触面に残り続け、接触面だけが極端に錆びてしまいます。私のSUZUKI ST250 E typeは、かなりコストカットが勧められたモデルで、塗装やメッキの表面処理が弱いです。もしかすると普通のバイクであればここまで極端な錆は発生しないかもしれません。

3点目はそこまで荷物を載せないという点です。

当初は、釣り具を詰め込むために出来るだけ大きなバッグを選択しました。しかし、実際にはバッグに釣り具を詰めることは少なく、ウェーダーなどの大きな荷物を持ち出すにしてもリアシートにネットで固定することが多かったです。そのため、結局はサイドバッグには最低限の工具とレインウェアくらいしか入っていなかったのです。

「アモ缶」という選択肢

そうしてターポリンサイドバッグに不満を持ちながらも、購入間もないことや適当なアイディアもなかったことで、放置していました。このツイートを見かけるまでは。

アモカン?

「完全防水・高耐久・良コスパ」らしいし、見た目もなかなか悪くなさそうです。特にネオクラシックタイプにはよく似合いそう。それにしても「アモカン」ってなんだろう。調べてみると、ミリタリーグッズのひとつで、弾薬を詰めるための弾薬箱(Ammunition box)のことだそうです。

Ammunitionを口語では略してAmmoと言うそうで、そこから日本ではアモ缶(アモカン)という呼び名が出来たようです。

ネットでも手に入るほか、ミリタリーショップなどで多く扱われているようです。

私はAmazon大好き人間なのでAmazonで調べるものの選択肢は多くありません。そんななかで最終的に選んだのがこちらの「アモカン」でした。

 サイズは275mm*96mm*182mmとかなり小振りです。一般的なサイドバッグは小さめのものでももう少し容量があるでしょう。今回は車載工具+α程度を載せるつもりです。レインウェアすら載せるつもりはありません。SUZUKI ST250 E typeは車体も小さいですから、小さすぎてアンバランスと言うことはないと思います。

また、出来るだけ車体寄りに取り付けたいですから、リアサスペンションとの干渉を考えて小さめのこちらを選択しました。

準備開始 

開封

早速商品が到着しました。

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想像以上に小さく、小振りです。何か横に並べれば良かったのですが、一般的なレインウェア上下セットが収まりきるかどうかギリギリといったところでしょうか。

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ミリタリー風味のオリーブグリーンではなく、道具感のある艶消し黒に塗装します。荒めの塗装肌に仕上がることを期待して、外壁や柵などを塗装する塗料をあえて選択しました。僕のバイクは道具。リアサスペンションも錆止めでシャシーブラックで塗っているくらいなので、おしゃれなミリタリーグリーンは似合わないのです。

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開けるとこんな感じ。

重量は1.8kg。ヒンジは想像以上に強く、ゴムパッキンのゴムの質も良いです。密閉性も高く、想像以上にしっかりとした造りをしています。

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蓋はこのようにある一定の角度で止まります。

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留め具はこんな具合。

普通にフタを閉めようとしても、パッキンが効いて閉まりませんので、この留め具を使っててこの原理を使いつつしっかりと閉めることができます。蓋の取手はすべて金属製です。

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取付準備

まずはじめに、取付けの準備をします。

今回の構想としては、金属ステーを使用してサイドバッグサポートと共締めするつもりです。サイドバッグサポートにUボルトやサドルバンドを使って固定する方法が主流のようですが、ボルトの接触面にだけ力がかかりすぎている気がして、振動による金属疲労が心配だったので違う方法を選びました。位置決めが面倒くさい上、そもそもこのボックスは安いので数年に1回買い替えた方がスマートかもしれません。

▼6.5mmの穴あけ

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残念ボルト。

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こうした超低頭ボルトが欲しいのですが、私の住む地域では扱っているお店がないのです。地方に移り住むと、こうしたデメリットがあるのは致し方ありません。

 こんな風にL金具とZ金具を使用します。L金具で底面を抑え、Z金具で少しオフセットさせて車体に取り付けます。L金具とZ金具をボルト2本で連結し、そのままアモカンを貫通しています。ふたの開閉のために金具とアモカンの間にはスペーサーを入れて5mmくらい浮かせています。

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▼イメージ

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底面はボルト留めするつもりだったのですが、クッションを入れてフローティングさせた方が振動に優しそうだったのでクッションを入れます。

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元々アモカン底面と金具の隙間を考慮していなかったので、エプトシーラーではきつすぎる気がして手持ちのゴムシートを使います。

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こんな風にカットして。

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金属とゴムの貼り付けならG17。

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塗り伸ばしてある程度乾燥させてさせ、金具に貼り付けます。

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アモカンの塗装

次にアモカンの塗装をしたのですが、ここは写真に撮っていませんでした。

先ほど写真で紹介した塗料(下記)を使うのですが、これかなり良いです。

外壁や柵に使うというだけあって、まず密着性に優れています。

普通のラッカースプレーだと、いくら密着性に優れると謳われていても、ここまで密着性が高い塗料はないのではないでしょうか。サビの上からそのまま塗れるというだけのことはあります。

また、強度も素晴らしいです。

塗装後、1晩乾燥させて試してみたのですが、ボルトなどの金属を押し付けてこすっても塗装が剥げません。素晴らしい。艶消し黒と仕上がりの粗さでいい具合に道具感が増したアモカンですが、後編に続きます。

ブログを書いている人

カタミチ

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