ドリリウム

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【トマト】水と肥料の与え方・肥料過多と肥料不足の見極め方

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家庭菜園初心者におすすめされがちなトマト。

真っ赤な実をつける果菜類(実がなる野菜)ということでインパクトもあり、用途も広く、たくさんの収量を期待できる野菜です。

しかし、実はトマトは水分と肥料管理がシビアで決して簡単な野菜ではないのです。

特に土の総量が少ないプランター栽培では水分と肥料管理は更にシビアになります。

もちろん水分や肥料管理が出来ていないからと言って、枯れてしまうとか、実がひとつもつかないということはあまりないのですが、たっぷりと美味しい大きな実を収穫するには適切な管理が求められます。

 

水分に関しては、水をやり過ぎないことや土の排水性を良くしておくことなど、比較的対処が容易ですが、問題は肥料管理です。

トマトへの肥料の与え方

トマトへ肥料を与える時に気を配る必要があるのが元肥追肥です。

意外と元肥のことを考えずに市販の培養土をそのまま使ってしまう方が多いです。

ポイント1.市販の培養土は肥料過多

元肥は、トマトを植え付ける時に土に混ぜ込む肥料です。

トマトを栽培する場合、市販の培養土を使用する方も多いかと思います。

ここで問題になるのが、市販の培養土はトマト栽培には必ずしも適していないということです。市販の培養土は様々な野菜に対応できるよう、元肥が最初から入っています。

市販の培養土にトマトの苗を植え付けた場合、肥料過多の症状が出る場合があります。

とはいえ、そう簡単に薄めて使う訳にもいきませんし、肥料過多の症状が出ても極めて軽度でごく初期だけに留まることが多いです。

そのためあまり気にする必要はありません。

しかし、市販の培養土に更に化成肥料などを元肥として混ぜ合わせるとどうでしょう?

明らかな肥料過多ですね。

くれぐれも、トマト栽培では元肥のやりすぎに気を付けてください。

市販の培養土を使用する場合にはあえて元肥を追加する必要はありません。

 

本記事中で「化成肥料」と言った場合、一般的な8:8:8の下記製品のようなものを指します。

ポイント2.実がある程度育つまで追肥はやらない

トマトの追肥のタイミングは最初に出来た実がある程度育った段階です。

「ある程度育った段階」というのは結構あいまいで、あまり気にする必要はありません。ざっくりと、1番目の実が収穫できる大きさの半分くらいまで育ったら追肥をやればOKです。

追肥の量は、一般的な8:8:8の化成肥料であれば大さじ2~3杯程度です。

カレースプーンなど大きめのスプーンで2杯くらいと覚えておけばOKです。

トマトの株は大きく育つ上、実もたくさんつけるので少なく感じるかもしれませんが、これでOKです。

万が一肥料不足の症状がでたら都度追加すれば良いのです。

肥料不足より肥料過多の方が厄介です。

ポイント3.第3花房の実が育ち始めたら2度目の追肥

最初の実(第1花房の1番果)がある程度育った時点で1度目の追肥を行いますが、2度目の追肥は第3花房の1番果がある程度育った時に与えます。

第2花房は無視です。

第1花房→第3花房→第5花房と奇数番目の花房の実が育ち始めたタイミングで追肥を行います。

追肥の分量は常に一定で、大さじ2~3杯程度を与えます。

ポイント4.追肥を分割してもOK

一般的にトマトの追肥は第1花房→第3花房→第5花房と行っていきます。

分量は大さじ2~3杯程度と説明しました。

しかし、トマトは肥料の過不足に敏感ですからもっと小まめに管理するとなお良いです。

例えば肥料を与える分量を半分にして、頻度を2倍にする方法です。

第1花房の実が育ち始めたら肥料を大さじ1杯、第2花房の実が育ち始めたら肥料を大さじ1杯。

そんな風に花房ごとに大さじ1杯の肥料を与えても良いわけです。

都度都度、肥料不足の症状が見られれば肥料を少し多めに、肥料過多の症状が見られれば肥料を少なめにすることで細やかな管理が可能になります。

ポイント5.液肥を使ってもOK

トマトの追肥には粒状の化成肥料が使用されることが多いですが、液肥を使用するという方法もあります。

液肥は化成肥料に比べて即効性で残効性がありません。

化成肥料は与えすぎればジワジワと土に溶け出して、気が付いたころには手遅れになってしまいます。

しかし、液肥なら効果は一瞬でなくなるのでそんな心配はいりません。

大体に週に1回程度、希釈した液肥をじょうろ等でまきます。

肥料不足の症状がでれば頻度を上げ、肥料過多の症状がでれば頻度を下げます。

 

おすすめはハイポネックスの野菜の液肥です。

肥料成分のバランスが良く、土壌改良効果もあって肥料分が多すぎずトマトを含め多くの野菜に適しています。

トマトの肥料不足の見分け方

トマトの肥料不足のポイントは以下の通りです。

1.茎が細くなる

トマトの摘心が済んでおらず、ぐんぐん伸びている最中に肥料不足になると茎が極端に細くなります。

株本から茎を眺めていって、先端に近づくにつれてほぼ同じか徐々に細くなっていくのであれば正常です。

しかし、ある一点から極端に細くなっていれば肥料不足の症状です。

2.葉っぱや枝が上を向く

一番わかりやすい特徴がこちらです。

肥料が不足すると葉っぱがそり立つように上を向きます。

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この時に葉っぱが巻いているように見えるため肥料過多と勘違いしてしまう場合があります。

葉が上を向いて立ち上がり始めたら肥料不足と覚えておきましょう。

3.葉先から黄色・茶色く変色する

肥料不足が進行すると、葉が葉先の方から黄色や茶色に変色して枯れ始めます。

4.葉が薄い黄緑色

トマトの葉は黄緑色が正常です。

こちらは正常な状態の葉っぱの様子です。

肥料不足の際には、ここから更に色が薄くなるということもなくそのままなのですが、肥料過多の場合には明らかに色が濃くなるため、肥料過多と見間違えないように葉の色もチェックしてみてください。

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トマトの肥料過多の見分け方

トマトの肥料過多のポイントは以下の通りです。

ちなみに実をたくさんつけるミニトマトは肥料の消費が早く、肥料過多に陥りにくいです。

1.茎が太くなる

肥料不足とは反対に、肥料が多すぎると茎が太くなります。

少し見分けづらいポイントなので頭の片隅に置いておいて次のポイントを見てみましょう。

2.葉っぱや枝が下を向く

肥料過多の典型的な症状と言えば枝が下を向く症状です。

地面に近い枝に関しては葉が地面に触れるほど思いっきり下を向きます。

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これは肥料を減らして肥料の量が適正に戻ったとしても治らないので、地面に触れている部分は病気対策として除去しても構いません。

3.葉が濃い緑色

正常なトマトの葉と肥料不足のトマトの葉の色の差はほとんどありませんが、肥料過多だと葉の色が明らかに濃くなります。

トマトの正常な葉の色は、肥料不足の項目でも説明したように黄緑色ですが、はっきりと濃い緑色になると肥料過多であることがわかります。

こちらの写真は濃い緑色になった葉の様子です。肥料過多が続くと更に葉が濃い色になります。

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4.花房が少ない・鬱蒼と生い茂る

肥料過多になると、花や実を付けずに枝葉ばかりが生長してしまいます。

結果として花房が少なくなり、一般的に摘心の目安となる180cmまで成長しても花房が3つや4つしかないという事態になります。

いわゆる徒長と呼ばれる症状です。

また、肥料過多になると枝葉が鬱蒼と生い茂り、一見すると元気いっぱいに見えます。

しかし、トマトの適正な状態は枝葉が鬱蒼と生い茂った状態ではありません。

スカスカで、向こう側がよく見えるくらい枝葉が少ないのがトマトの正常な状態です。

【最重要】肥料過多と肥料不足を確認する「位置」

トマトの肥料過多と肥料不足の特徴を解説しましたが、一番重要なのはトマトの株全体のなかのどこを見るか?という点です。

 

例えば、トマトが肥料過多に陥ると枝葉が下を向き葉が巻きます。

この症状は、トマトの肥料過多を解消したとしても治りません。

つまり、トマトの生育初期に肥料過多に陥って、その後に適正な状態に戻った場合でも生育初期の枝葉は下を向いて葉が巻いたままなのです。

生育初期の枝葉ということは、要するに株本です。

株本だけ肥料過多の症状が残り、そこから上は正常な状態になります。

この時に株本だけ見て「肥料過多だ!」と考えてしまうと大失敗につながります。

 

そのため、肥料過多と肥料不足を判断する場合には株の上半分あるいは上3分の1あたりの枝葉に注目してください。

おまけ:水分管理のポイント

最後に冒頭では簡単だと説明した水分管理について簡単に解説します。

1.土が乾燥してからたっぷりと水を与える

水やりは、土が乾燥してからたっぷりと与えます。

より正確に管理したい場合には、土を軽く掘り返してみて乾いていたら水やりをしましょう。

表面が乾燥していても、内部には結構水分が残っているものです。

表面が乾燥してから2~3日後、あるいは水分不足でトマトがやや萎れてきてからでも十分です。

2.土は排水性の良い培養土を使用する

土自体の保水性が良すぎるとトマトにとっては良くありません。

とはいえ、排水性の良い培養土を選んだり、土を自分でブレンドするのは難しいと思います。

そこで、市販の培養土に排水性を高める材料を混ぜ合わせましょう。

代表的なのはパーライトです。

参考までに商品リンクを貼っておきますが、この手の商品はホームセンターで買った方が圧倒的に安いです。パーライトは100均にもあります。

 

3.プランターには多めの底石を入れる

プランターの鉢底石は排水性の向上に寄与します。

また、プランター自体も底の凹凸が大きく、縦に切れ目の入った鉢底石不要の排水性の良いプランターを使用すると良いでしょう。

トマトの肥料不足の対策

トマトの肥料不足の症状が出た場合には、すぐに追肥してください。

化成肥料・液肥のいずれでも構いません。

液肥の方が即効性があるため有効と言えますが、そこまで即効性がなくともトマトは枯れないので化成肥料を与えるだけでも十分です。

トマトの肥料過多の対策

トマトの肥料過多の症状が出た場合には、過去に追肥した化成肥料を掘り返して除去してください。

既に溶け出した肥料が土のなかに残留しているため、出来るだけたっぷりと水を与えて肥料分を流します。

この時に、晴天が続いて土が乾いており収穫間近の実があると、急激な水分吸収で実割れを起こす可能性があります。

そのため、収穫間近の実があって土が乾燥している場合には水で肥料分を流すのはやめて、追肥した肥料を取り除くだけにとどめましょう。

一時的な肥料過多であればそこまで大きな問題ではありません。

水で肥料分を流すのにも限度があるので、とりあえず肥料の除去だけでも対策としては十分です。

まとめ

トマトの肥料過多と肥料不足の見分け方、そして適切な肥料の与え方を紹介しました。

トマトはうまく育てることで、大きくて美味しい実がたくさん収穫できる素晴らしい野菜です。

これまでなんとなく育てて、それなりに収穫できて来た、という方も肥料のやり方を意識して変えてみるだけで、収量や味がぐっと良くなるかもしれません。

ブログを書いている人

カタミチ

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