ドリリウム

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【もらい事故】トラックに突っ込まれて得た教訓 - 事故発生後の流れ

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知人との会話で久々に5年ほど前の事故を思い出したので、次はもうちょっとうまくしようという反省を込めて書き残して起きます。

渋滞で停車中、後ろからノーブレーキのトラックに追突される

その日は出張のため、朝の渋滞に巻き込まれながら出張先を目指していました。信号も車も多く、だらだらとした渋滞が続く二車線の国道です。

少し遠くの信号が変わり、段々と前の方から車列が動きはじめます。ようやく前の車も動き出し、自身もそれに続きます。速度も乗り、おそらく50キロくらいは出ていたでしょう。しばらく進むとまた遠くに赤信号が見え、前の車に合わせて速度を落とし、停車しました。その時、バックミラーに写る後続車にどうにも違和感を覚えました。これは止まりきれない速度で迫っていないか?という疑問が一瞬頭に浮かんだ瞬間、追突されました。

示唆の判断で体と頭をシートとヘッドレストに押し付け、ブレーキを踏む力を少しだけ強めて左足をフットレストに置いて膝を曲げたまま踏ん張りました。

教訓1:常にドライビングポジションを最適にする。特にヘッドレスト。

教訓2:運転中は視野を広くし、事故に際して理想的な姿勢を取る。

軽自動車なら死んでいたな

僕が絶対に軽自動車やミニバンを乗ろうとしないのは、単純な見た目の問題以外にもこの経験によるものがあります。トラックは小型トラックで、よく街中で見かけるサイズです。ヤマトとか佐川とかの住宅街をちょこちょこ走り回るこんなトラックと同じサイズです。

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車はトランクが潰れて、Cピラーとルーフが歪んでいました。車に詳しい方ならわかっていただけると思いますが、フロアが歪み、ホイールベースが左右で数センチ変わっていました。

それでも人が乗る空間はなんとか無事でした。

その時乗っていたのはBMW 3シリーズのセダンです。当然前の車にぶつかり、更に前の車にもあたり、5台を含む玉突き事故です。小型トラックがせいぜい40~50km程度でぶつかっただけでこれです。

開口部が広くCピラーが弱い軽自動車やミニバンであれば確実により激しくボディは押しつぶされ、窓ガラスは砕け、カーゴスペースの荷物が飛散するかもしれません。広すぎる開口部からは破損した車の部品が飛び込んでくる可能性もあります。後席の人は間違いなく無事では済まず、前席も軽傷では済まないでしょう。

現在の自動車の衝突安全性試験では、後面衝突頚部保護性能試験といって、後方から追突された際の運転席及び助手席の乗員の頸部へのダメージしか評価されていません。

教訓3:衝突安全性試験の結果や自動ブレーキがあるから安全とは言えない

教訓4:車内の荷物は最低限かつ整理整頓し、飛散防止を意識する

救急車で運ばれる(混乱中)

衝突時に良い姿勢を取れたこと、ブレーキを強く踏み込まなかったこともあってか、車のダメージ以上に体は問題ないように感じられました。しかし、全く感じていなかったもののどうやら混乱していたようで、しばらく経ってからメガネがないことに気が付きました。普段は常にメガネをしており、裸眼では視力は0.1以下、裸眼では何も見えないため裸眼でいるのは就寝時くらいのものです。メガネは衝突時に吹き飛んだらしく、車内に転がっていたのを後に発見しました。

救急車で運ばれ、精密検査等を受け問診も受けますが、どうにも今思えば浮ついていたというか、自分がどういう状態か、どこか痛いのか、そうしたことが把握できていなかった気がします。「とりあえず大丈夫そう」、そんな返答ばかりをしていた気がします。症状は後から出るとよく言いますが、単純にその時点では興奮状態でわからなくなっているだけなんでしょう。

診察を終えたら放り出されて、どうしよう?

診察を終えると、日頃病院で診察を終えた時のように、お金を払ってバイバイです。

特に何もありません。

病院を出ても、そもそもそこがどこだかわかりません。救急車で出張先と自宅の中間地点の最寄りの病院へ運ばれてきたからです。今思えばタクシーを呼ぶべきでした。タクシー代は、後から保険でおりるわけですから。

とりあえずこの時点で会社に連絡します。

何をすれば良いかもわからなかったのですが、救急車で運ばれる前に、現場で後で警察署に聴取(?)のために来るように警察官に言われていたことを思い出しました。スマホで調べて警察署に電話すると、やはり直接訪れなくてはならないそうです。スマホで道を調べて警察署まで歩きます。1時間ほど歩いて、警察署に到着しました。知らない街の警察署です。

教訓5:事故にあったら、お金で解決できることはお金で解決する。主に移動でタクシー。

教訓6:事故後、警察署は急いでいかなくて良い。とりあえず帰宅して休む。

警察署で聴取を終えて、どうしよう?(混乱中)

警察署であれこれ話を聞かれます。事故当時の状況や、被害届を出すかどうかとか、そんな話だった気がします。30分くらいはかかってしまった気がします。おそらく被害届を出せば、相手は罪に問われ、前科者になってしまうのではないでしょうか。

やっぱり浮ついていて、あまりよく覚えていません。

確かここで、車がどこどこの車屋さんにレッカーで運ばれていると説明された気がします。

ここでも特に何もフォローはなく、バイバイです。

病院も警察も、フォローの必要はありませんから、悪いことではないのですが事故後に混乱している身としては「タクシー呼びましょうか?」くらい言われたら大分助かったなと思います。

ここでも何をしたら良いかわからず、仕方なく最寄り駅まで1時間くらい歩きました。

歩きながら、そういえば自動車保険の会社に電話すべきかなぁと思い、電話します。今回は停車中の追突事故ですから、過失割合は10対0です。相手が10割悪いということです。こうした際には、自身が加入している保険会社は何もすることはありません。

その説明をされて、特に事故後に何をどうすべきかは示されませんでした。いい大人が何を言っているんだと言われそうですが、簡単にでいいから事故後の流れを教えてもらえると助かったと思います。

最寄り駅まで歩く途中、同じ出張先に向かっていた会社の同僚が仕事を終え、迎えに来てくれることになりました。

車屋さんで車を確認する(混乱中)

迎えに来てもらっておきながら悪いと思いながら、同僚の車で自分の車が運ばれていった車屋さんに向かいます。手荷物もないし、メガネにないことに気がついたからです。

道すがら、警察から教わった車屋さんの連絡先に連絡し、現地に行くと、廃車ばかり集められたお店とは思えないような場所に、自分の車がありました。最低限手荷物だけ持ち、その日は帰りました。

保険の手続き開始

その日はそのまま帰宅し、ゆっくり休みました。

翌日、会社へ連絡したところ、休むように言われてとりあえず2日間休むよう伝えました。なお、その後は在宅で2週間程度働き、後に職場復帰しました。

さて、留守番電話に加害者側の加入する保険会社から伝言が入っていましたので、それに折り返します。色々説明を受けますが、とにかく面倒くさいことだけ覚えています。

まずは、事故により会社を休んだ分の補償です。

これは事故により休んだ期間について、会社に証明書を出してもらったうえで保険会社に申請が必要だった気がします。とにかく休んだ日はすべて補償されるわけでもなく、何か制限があったことだけは覚えています。

治療については、通院先の病院を保険会社に事前に伝えておく必要があります。

救急搬送された病院は遠いため、近所の病院に切り替える必要がありましたが、そのためには一度救急搬送された病院へ赴き、診断書をもらって近所の病院に転院しなければならないそうです。手間です。

また、治療のための交通費や車がなくなったために必要になった交通費は保険で負担されますが、領収書や移動区間、距離をすべて記録して提出する必要があります。これまた手間です。そもそもタクシーを使うといっても、いちいちタクシーを呼んだりするのも手間です。

また、事故により破損したものは、写真と購入時期、購入金額を申請し、現時点における価値に換算して補償してもらえるそうです。手間のうえ納得いきませんが、そんなものでしょう。

また、代車はすぐに用意してもらえたものの、明らかにクラスの違う車を持ってきたためすぐに取り換えさせました。記憶が不確かですが、代車も数週間の期間制限付きだった気がします。そんなすぐに車を用意するなんて普通出来そうにありませんが。何もかも手間です。

最後に車に対する補償は、車の現時点の価値もしくは車の新車価格の10分の1のいずれか高い方、だった気がします。大抵、5年もすると車の価値はかなり低くなっており、新車価格の10分の1が適用されることが多いそうです。なお、気に入っている車だからと言って修理しようとしても、修理代金が新車価格の10分の1を超えると支払われません。

すべてを終えて

その後は半年近く通院し、保険の手続きも通院も面倒なことから切り上げました。

首の違和感や頭痛は治りそうにもなかったからです。痛みの程度は普段は軽いもので、通院も面倒くさくなっていました。

事故にあって総じて言えることは、怪我をして、沢山の時間を割かれて、貯金を減らすだけです。自動車保険なんて碌な物じゃないなぁと心底思ったのです。もちろん加害者は救われますが、自動車保険は被害者を救わないということをよく実感しました。もちろん「そういうものだ」とは理解していたのですが、よく実感できたというわけです。また、車を使うという危険を冒す以上、車選びは慎重にならないといけないという考えもより強まりました。

怪我は結局、治るも治らないも自動車保険とは全く関係のない話です。

諸々の膨大な手間は、補償されることはありません。

車がなくなったことへの補償は、新車価格の10分の1と、車を買い替えるには少なすぎます。

慰謝料は支払われますが、大した金額にはなりません。

更なる手間をかけて、裁判をすればきっと損はしない程度に落ち着くのかもしれませんが、治療が長引き3か月もすれば、面倒くささが勝ち始めます。この程度のケガであれば、相手の人生をめちゃくちゃにしたいとも思いません。

たとえ自分が良い保険会社に入っても、結局は被害にあったときは自分の保険会社が関与することはないのです。また、どの保険会社に入ろうとも「怪我」「手間」「お金」の面で大きな差がつくこともないことを知りました。

教訓7:保険会社はどこでも良い。安くて名前が通っていてプロセスが明瞭簡潔だとよい。

教訓8:絶対損をしたくないなら最初から裁判を念頭に。

さいごに

過失割合が10対0でなければまた違うのかもしれませんが、僕が事故を経験して次に活かしたいポイントは以下の通りです。

  • 事故にあったら以降の移動は遠慮なく一番楽なものを使う、無理はしない
  • 事故当日は病院から帰って休む
  • 警察署に行くのは後日でいい
  • 交通費や治療の明細は全部取っておく
  • 壊れたものは全部記録して写真も撮る

無理にタクシーを使うことはありませんが、とにかく無理はせず、補償される分はフル活用しましょう。体が第一。補償を受けるには記録が必要なので、レシート等は全部残しておき、交通費に関してはどこからどこへ移動したかもあると尚良かったと思います。

事故にあった以上、どうせ損します。

もし納得がいかないのであれば、最初に警察の聴取を受けた時に被害届を出して、更に裁判をすれば気持ちは少しは納得できるかもしれませんね。この辺は専門家ではないのでわかりません。

 

また、自動車保険はどこでも良いけど、加害者側になるにせよ被害者側になるにせよ、一応弁護士特約はあった方が良いと感じました。

 

一番大切なのは、車です。

結局、事故で体を守ってくれるのは車しかいません。

車はある程度の大きさがあり、開口部が広すぎないことが最低条件です。軽自動車やミニバンのような直立した広い窓とそれに近い座席レイアウトなど、安全性を考えれば狂気の沙汰です。衝突安全性試験の結果の多少の違いは実際の事故ではアテになりません。開口部が狭く寝ておりクラッシャブルゾーンが豊富で構造が強いセダンが理想です。マジで死ぬ。

教訓9:車は危険なもの。安全性を担保したいなら利便性や維持費で車を選ばない。

 

こんな記事もあります。

【車の事故】保険会社に言われるがままだと損をする!損をしない最後の手段とは?

 

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カタミチ

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