同じ地域に住む人とモノを譲り合うことが出来る掲示板「ジモティ」を利用してみましたので解説してみたいと思います。
ジモティは「地元の掲示板」と銘打ってはいますが、その仕組みや実態としてはヤフオクやメルカリに近いフリマサイトのようなものです。
ヤフオクやメルカリといったフリマサイトと大きく違う点が2つあります。
1つ目は0円(無料)での出品が多いこと。
2つ目は直接取引を行うということです。
0円の出品が多い
ジモティにアクセスすると、まずトップに表示されるのが「無料でお譲りできるものの新着情報」です。
0円で出品されているものが一目に確認できるわけです。
古い家具や家電などから壊れてしまっているもの、まだまだ使えるものまで多種多様なものが出品されています。
私が実際に出品したもので言えば、家具や家電以外では不要になったダンベルや、趣味の木工で出た端材をを詰め合わせにした木材詰め合わせなどです。
後者は薪などの用途に使ってもらえたらと定期的に出品していますが、コンスタントに誰かしら引き取ってくれます。
通常であれば燃えるゴミに出して終わりだったわけですが、欲しい人がいてその人に譲ることが出来るというのはうれしい点です。
ただし、一方で有料の出品もそれなりに多いです。
というか大多数は有料の出品です。
こんなものを有料にするの?と驚かされるようなものまで金額が設定されて出品されていることもあり、見ていて飽きることがありません。
一体だれが買うんだろう?というものまで有料で出品され、それに買い手がついていたりします。面白い。
直接取引
ジモティがその他のフリマサイトなどと決定的に違うのはすべての取引が直接取引であるという点です。
つまり、出品者と購入者がある場所で待ち合わせをして直接顔を合わせ、手渡しで取引をします。
私は無料で出品しかしたことがないのでわかりませんが、有料の場合には現金を手渡しするのでしょう。
これのお陰で送料を考える必要がないため、意外なものまで買い手がついたりします。
一方で、直接他人と会うという点がリスクにもなります。
私はこれまで計10回取引を行いました。
無料で出品したためすぐに買い手がつきました。
というか買い手からの連絡がたくさんきすぎてちょっと大変でした。
そうして買い手とやりとりを行い、日時や取引場所を決めます。
やはり一番に心配されるのが犯罪のキッカケになるという点でしょう。
特に女性にとっては不安の大きいサービスだと思います。
私が過去10回取引を行った中で、女性は2人でした。
一方は旦那さんと思わしき男性と、もう一方は若い女性にも関わらず1人でした。
確かにこれはちょっと危ないな、と感じたものです。
私は物理的に大の男なのであんまり心配はしていませんが、やはり引き取りに来るとき複数人で来られる方が多いです。
10回の取引のうち6回は相手が複数人で来られました。
いずれにせよ取引場所には人目に付きやすい場所を選んでおくのが無難だと思います。
良かったところ
やはり最大のメリットは直接取引故の買い手のつきやすさです。
特に家具のような大型のものは、価値があるものならともかくある程度古くなると1円でも買い手がつかないものです。
ジモティであれば直接引き取り=送料0円ですから、どんなに価値のないものでも使えるのであれば買い手がつきやすいです。
私が出品した中では先ほども言ったような木材の切れ端の詰め合わせなどがわかりやすいです。
それ以外にも汚れてみすぼらしくなったダイニングチェアやゴミ箱もすぐに引き取り手が出てきました。
それ以外にはペットの里親募集やグループ活動のメンバー募集、イベント開催など数多くの出品があって、私は活用できていないものの地域活動の助けになっているんだろうなぁと感じました。
悪かったところ
一方でジモティの最大の特徴である直接取引というのがやはりデメリットにもなると感じました。
赤の他人と直接会うというリスク、そして待ち合わせ場所まで自分で荷物を持っていくという手間がかかります。
私のような大の男ならともかく、女性にとっては使いにくいサービスになると思います。
私の妻も「それはちょっと怖いね」と言っていました。
また、どんなものでも出品できるがために価値のないものが溢れている点もちょっと気になりました。
「流石にそれは誰も買わないんじゃ・・・」というものが本当に多いのです。
地域で絞ってどんなものがあるかと検索しても、あまりにも価値のないものが多すぎて探しにくいのです。
ただし、意外なものに買い手がついたりするのもジモティの良さですから、一長一短と言えます。
まとめ
直接取引という最大の魅力にして危険もあるジモティですが、ゴミになるはずのものが誰かに引き継がれるというとってもエコな仕組みを提供してくれる貴重なサービスだと思います。
フリマサイト等では価値のないものでも、「これ、絶対使いたがる人いるのに・・・」というものがあれば是非ジモティを活用してみてはいかがでしょうか?