エアリフト式の底面ろ過を使用していて、エアリフトの流量が気になったことはありませんか?私はとても気になっていて、実際に計測してみました。
今回検証に使用したのはニチドウのノンノイズS-200です。
毎分2Lのエア吐出量を持つ、標準的なサイズのエアポンプです。ノンノイズと言う名前ながら、うるさいのが特徴です。
底面フィルターであるGEX マルチベースにニチドウ ノンノイズS-200を接続し、底面フィルターの吐出口にビニール袋を括り付けます。そのままだと水の前に空気で袋がパンパンになるので、袋の上部にエア抜き穴を空けます。
水面の高さが吐出口と同じですので、計測結果は少なめの値になると思います。
▼検証の様子
てっきり1分に200cc程度かと考えていましたが、予想以上に水が送られるため3分で計測を中止しました。
500ccのカップで計測し、これが最後の1杯の結果です。
3分で1332ccの水が送られたというわけです。
底面フィルターの吐出口の脇からエアが漏れていた点を考慮すると、少なくとも実際の使用環境では1500ccは送られそうです。また、水中下であれば2000cc程度は期待できそうです。
今回の検証で、毎分2Lのエアポンプで最低でも毎分400cc、水中下ではおそらく600cc程度のエアリフトが行われているだろうということがわかりました。底面フィルターとセットで使用される小型の水中ポンプの流量が毎分3L程度であることから、水の循環スピードは水中ポンプの6分の1から5分の1程度であることがわかりました。
60cm水槽の場合、水量は最大で60L程度ですから、100分で水が1回循環する計算ということになります。※底面ろ過の場合、砂利やソイルの量が多めですから水量はもっと少ないはずです。