高知のコーヒー迷子に教えたい「46 Cafe Rossi COFFEE SHOP」
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高知には、まともなコーヒー屋さんがほぼ存在しません。
私は高知へ地方移住を果たして数年、美味しいコーヒーを扱うお店を探し歩きました。
高知のような人口が少なく、店舗間の競争も激しくないエリアでは、自ずとそのクオリティーは下がります。
特に飲食店は顕著で、折角豊かな水産資源があるにも関わらず、東京のお店の平均値にすら及ばないお店が多数存在しています。
これはコーヒー屋さんにも通ずるところがあります。
そこで私は、高知県内でも特に人口が集中する高知市内を中心にコーヒー屋さん探しを続けてきました。
一体どれだけのコーヒー屋さんに足を運んだか覚えていませんが、とにかく納得できるクオリティーのお店には一度たりとも巡り会えませんでした。
コーヒー豆は産地や品種が同一だとしても、仕入れ元や流通経路によって実際の物の良し悪しが変わります。
同じ経路で仕入れても時期や年によって質が変わります。
更に焙煎の度合いや焙煎後の経過時間、その後の処理、そして最後に淹れ方によっても味が大きく左右されます。
焙煎後の時間経過で味が変わるため、焙煎後の1番美味しい瞬間を把握し、提供していることは美味しいコーヒー屋さんの最低条件ですが、これすら満たしていないお店ばかりでした。
もちろん、コーヒーは好みの世界。
世界的な賞を受賞したバリスタだろうと、歴史ある有名店のコーヒーだろうと、好みに合わなければ意味はありません。
そうした好みの分を差し引いても、高知でまともなコーヒー屋さんに巡り会うことは出来なかったのです。
そうして過ごすこと数年。
偶然にも旅行中に見かけたあるコーヒー屋さんに立ち寄りました。
46 Cafe Rossi COFFEE SHOPです。
最初に私が注文したのは水出しコーヒー。
水出しコーヒーは、お店のこだわりや自身の好みとの比較をする際に私がよく選ぶメニューです。
その芳醇な香りと深みある味わいが何とも言えません。
当然、高知のコーヒー屋さんへの期待値が限りなくゼロに近かった私は期待せずに口に運びました。
すると驚きです。なんと、美味しいのです。
私が東京を中心に首都圏のコーヒー屋さんを巡り巡って出会えたとあるコーヒー屋さんには一歩及ばないまでも、もはや好みの領域。
確実に美味しいコーヒー屋さんであると断言できるクオリティーでした。
ケーキの味も良く、決して一流ではないものの高知の平均値を大きく上回っています。
コーヒーとケーキで1500円弱という価格も高知の平均値を大きく上回っていますが、それだけの価値がある物でした。
首都圏とは違い、客の数が絶対的に少ない僻地であることを考えればその価格も安いと言えるかもしれません。