【家庭菜園】ナメクジ対策にはコレ!食べる野菜とそれ以外で使い分けを徹底しよう。
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家庭菜園やガーデニングにおける代表的な不快害虫の1つが「ナメクジ」です。
ナメクジはその見た目や食害だけでなく大変危険な細菌を持つという特性があり、かなり凶悪な存在です。
ナメクジは、梅雨時期に繁殖が盛んになりますが被害が目立ち始めるのは春先頃から。
これは実際に春先に植えた小松菜がなめくじの食害に遭った様子です。
小さく丸くかじられることが多いですが、なめくじの数が多いと大きくえぐり取られるような食害を受けることもあります。
食害は受けないものの、イチゴやタマネギなど幅広い野菜に付着して徘徊して回ります。
また、ナメクジ自体やナメクジの通り抜けた後には細菌が残っている可能性もあり、生食する可能性のある野菜には絶対にナメクジがついてほしくないものです。
しかし、残念ながらナメクジに効く薬は限られており、その多くが食用になる野菜に使用する以前に「植物の周辺で使うな」と明記されています。
ナメクジに抜群の効果+野菜に収穫前まで使える薬
結論としてナメクジに効果がありながら、野菜に収穫直前まで使える薬として以下の商品が挙げられます。
白いペレット(粒状)になった薬で、パラパラとナメクジから野菜を守りたいエリアに撒くだけでOK。
嬉しいことに効果は最大で3カ月程度持続し、雨にも強いです。
既に沸いてしまったナメクジ対策にもなるほか、予防効果もあります。
また、既に沸いているナメクジに使った場合、翌日か翌々日にはナメクジが死滅し、ナメクジ一匹見当たらなくなる抜群の効果を発揮します。
とにかくナメクジ対策に迷ったら、これを買っておけばOKです。
写真にあるようなボトル状のタイプや、大きなものでは袋入りのパッケージも存在します。
同様にハイポネックスからナメトールという製品も販売されていますが、成分は全く一緒です。また、エムシー緑化 MICナメクジ退治には500g版や700g版があり、ナメトールに比べて安価です。
ポイントはココ。
有効成分(燐酸第二鉄)は天然にも存在する成分のため、イヌ、ネコ、家畜等が近づく場所でも処理でき、ナメクジ・カタツムリの被害がある全ての作物で収穫直前まで使用可能です。
効果抜群だが野菜や植物に使えないと言われている薬
さて、一方で効果は抜群で適用害虫の範囲も広いが野菜や植物には使ってはいけないと言われている商品も存在します。
代表例がこちらです。
とにかく多くの不快害虫に対して劇的な効果を発揮します。
「エムシー緑化 MICナメクジ退治」と同じようなペレット(粒状)で、カラフルな色をしている以外は見た目はそっくり。
どうせならナメクジやカタツムリ以外の害虫にも効果があるこちらを使いたいものですよね?
でも、裏書を見るとこの通り。
- 農薬ではないので、植物保護の目的で使用しないでください。
- 子供やペットが誤って食べるおそれがある場所には処理しないでください。
- 食用作物にかからないように注意してください。
なんだか危なっかしいことが書かれていますね。
要するに野菜を含む草花の周りには使うなということです。
この理由は、有効成分に含まれる「メタアルデヒド」にあります。
メタアルデヒドに関する詳細な情報は厚生労働省から提供されています。
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/10/dl/s1029-8m.pdf
「メタアルデヒド」はナメクジやカタツムリなどに非常に有効な成分ですが、稲やみかん、レタスなどの一部の野菜に対して一部の薬剤の限定的な使用が認められるにとどまっています。
諸外国ではより多くの野菜に対して基準が設けられているようですが、日本では現状多くの野菜に対して基準値が設けられておらず、結果としてメーカーも「野菜に使うな」と言わざるを得ない結果になっています。
※もう一つの有効成分である「カルバリル」は野菜に使用が認められています。
ただ、裏書をここまでしっかりと読む人がどれだけいるのか疑問です。
おそらく、きっと、たぶん、これを知らずに野菜の周りに使ってしまっている人は大勢いて、その野菜をなんの問題もなく食べている人は多いんだろうなぁと思います。
だってナメクジは夜行性だから、あえて夜中にライトを照らして探さないと見つけることはできません。
野菜の食外でも受けない限り、ナメクジ対策をしようとする人なんてそう多くないでしょう。
我が家の使い分けと具体例
さて、ここまで紹介したのが以下の2つの薬剤です。
- 野菜・草花にも使える「エムシー緑化 MICナメクジ退治」
- 野菜・草花には使えないけど効果劇的「アース製薬 アースガーデン ハイパーお庭の虫コロリ」
特にこだわりがなければ「エムシー緑化 MICナメクジ退治」だけを使えば良いと思います。
特別高価というわけではないし、効果持続期間も長いので悩む必要もないでしょう。
しかし、私は大の虫嫌い。
ナメクジだけじゃなく、多くの不快害虫も出来るだけやっつけたいんですよね。
そこで、我が家ではこの2つの薬剤を使い分けしています。
また、「アース製薬 アースガーデン ハイパーお庭の虫コロリ」を植物の周りに(結果的に)使ってしまっています。
「エムシー緑化 MICナメクジ退治」の使いどころ
まず始めに野菜や植物にも安心な「エムシー緑化 MICナメクジ退治」です。
私の場合は、野菜の周辺や株本近くに使用する場合には必ずこちらの薬品を使用しています。
我が家ではレイズドベッドという手法で家庭菜園を行っているため、このレイズドベッドの上にある土にはこの薬品しか使わないということです。
家庭菜園における地植え手法「レイズドベッド」(Raised Bed)とは? - ドリリウム
「アース製薬 アースガーデン ハイパーお庭の虫コロリ」の使いどころ
続いて問題なのがこちらの使いどころ。
例えば我が家では、レイズドベッドの下に撒いています。カラフルな粒々が見えるでしょうか?
この通りグランドカバーのリッピアが植わってありますが、植物の成長に支障が出たことは今のところありません。
「アース製薬 アースガーデン ハイパーお庭の虫コロリ」に含まれる「カルバリル」という成分が実のつきを抑制するようですが、グランドカバーや草花には関係のない話です。
また、みかんなどの柑橘類では摘果の手間を減らすためにあえて「カルバリル」を与えることもあるそうです。
レイズドベッドと地面の境目は、ナメクジの巣になりやすいと考え重点的に撒いています。
レイズドベッドと地面はつながっていますから、厳密にはここに撒いた薬の成分が野菜に到達する可能性はゼロではありませんが、微量であれば問題ないことはわかっているので無視しています。
続いてこちらの花壇エリア。
ガーベラが等間隔で植え付けてありますが、ご覧の通りまだ小さいです。
多年草の宿根ガーベラで、成長はこれからといったところ。
ここにガーベラを植えるまでは薬を撒いていたエリアです。
薬ごと土を耕して元肥を入れてガーベラを植え付けました。つまり、薬入りの土にガーベラを植えた状態ですがこれも全く問題は出ていません。
厚生労働省のデータを見ても、野菜などの食用植物に残留する可能性は指摘されているものの、植物の成長を阻害する可能性は指摘されていません。
続いてこちらはレモンの木です。
ワラでマルチングをしてあります。
ワラマルチングは好きでよく使うのですが、日本の気候にはあまりあっているとは思えません。
何よりじめじめして、ナメクジの温床になりがちです。
そのためワラマルチングの周辺には薬をよく撒いています。
株本から1m近く離れた場所に撒いてあることや、実の収穫まで半年以上あることから問題ないと判断しています。
実の収穫が近づいてきたころには「エムシー緑化 MICナメクジ退治」に切り替え予定です。
まとめ
野菜や果物の食べる植物へのナメクジ対策は「エムシー緑化 MICナメクジ退治」。
それ以外の草花・樹木周辺への使用は「アース製薬 アースガーデン ハイパーお庭の虫コロリ」。
というのが私なりの結論です。
また、ナメクジ以外の不快害虫対策を考えていないのであれば「エムシー緑化 MICナメクジ退治」一本で行くのがオススメです。