ドリリウム

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トマト栽培にピッタリ!実割れしづらく水分管理が簡単なレイズドベッドとは?

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レイズドベッドとは、草花や野菜・果物を育てるための手法のひとつです。

プランターに植物を植える「プランター栽培」、地面に直接植物を植える「露地栽培」。この2つの良いとこ取りをした手法こそ「レイズドベッド」です。

一般家庭における家庭菜園に取り入れられることの多く、オシャレな見た目と高い実用性を兼ね備えています。

そんなレイズドベッドは家庭菜園の初心者から熟練者まで幅広く愛される「トマト」の栽培にピッタリの特性を備えています。

レイズドベッドがトマト栽培に最適な理由

レイズドベッドがトマト栽培に最適な理由を知る前に、トマト栽培におけるポイントを簡単に紹介します。

  • 水分過多を避け、乾燥気味に管理する
  • 水分量の急激な変化を避ける
  • 少量の肥料を小まめに与える

これら3点がトマト栽培における重要なポイントとなります。

トマト栽培は園芸初心者におすすめされることが多い一方で、実は肥料や水分に関して繊細な特性を持っています。

雑な栽培方法でもある程度の収穫を得ることはできますが、大きく甘い果実をたくさん収穫するにはそれなりの経験が必要な、決して難易度の低くない野菜のひとつです。

さて、話を戻してレイズドベッドがトマト栽培に最適な理由を解説していきます。

1.排水性が良い

1つ目の理由は、その高い排水性です。

レイズドベッドは多くの場合、30cmから40cmの高さがあります。この中に新しい培土を入れて栽培を開始するため、極めて良好な状態の土壌から栽培を開始することができます。

また、年数の経過したレイズドベッドであっても、露地栽培のように踏み固められることがないため柔らかくふかふかの状態を保ちやすいです。

これは、一般的な露地栽培における「高畝」と呼ばれる手法に非常に近い特性です。

トマトは先述の通り乾燥した土壌を好みます。

その一方で、日本は雨の多い国です。トマトのシーズンである夏には台風やにわか雨、夏の前には梅雨という雨季すら存在します。そんな中でトマトを健全に美味しく実らせるには、高い排水性が求められます。

トマト栽培における難所のひとつが「いかに実割れを防ぐか?」という点です。

実割れは裂果とも言われ、実に亀裂が入ってしまう現象を言います。

いくつかの原因がありますが、多くの場合は急激な水分量の変化が原因です。突然の大雨などで根に大量の水が供給され、それをトマトが吸い上げることで実に亀裂が入ります。

排水性が良い土壌であれば、突然の大雨でも過剰な水分はどんどん排出されていきますから実割れのリスクを抑えることが可能なのです。

2.保水性・保肥性が良い

2つ目の理由は、その高い保肥性や保水性です。

先ほど排水性が良いと言ったばかりですが、それと相反するような保水性や保肥性が高いのもレイズドベッドの特徴です。

粘土質を含む土壌では排水性が低く、砂が多い土壌では保水性や保肥性が低いです。

その一方でレイズドベッドは理想的な配合をされた培土を使って栽培を開始し、後はそれを有機質を補うことで維持するだけです。これだけで、高い排水性と高い保水性、保肥性のバランスを保ち続けることができるのです。

また、レイズドベッド内の土壌の質が悪くても、単純にレイズドベッドの高さ分の土が多いため排水性があるにも関わらず全体でみれば水分や肥料分が多く土壌内に残留することができます。

基本的に園芸において、土の多さはメリットしか生み出しません。

トマトは乾燥状態を維持すると美味しく甘い果実を収穫することができます。

そのため、水やりの頻度や与える水の量に頭を悩ませる方も多いです。

レイズドベッドであれば、高い排水性と高い保水性をバランス良く併せ持つため水やりで悩む心配はありません。

30度を超える真夏のカンカン照りが1週間以上続くような特別な条件を除けば、水やりは一切不要です。

真夏であっても、表面がいくら乾いたように見えても、レイズドベッドの土を少し掘り返すと十分な湿り気を帯びています。

レイズドベッドにおけるトマト栽培では、水やりは不要と言っても過言ではありません。

3.土の温度が高く酸素が豊富

3つ目の理由は、土壌温度が高く酸素量が豊富な点です。

トマトを含むあらゆる植物は、土壌温度が高い方が生長が良くなります。逆に、土壌温度が下がりすぎることで調子を崩し、枯れてしまうこともあります。

更に、植物の根は水分を吸うだけでなく酸素を吸い上げる役目も担っています。

十分な酸素が根から供給されなければ植物は生長することができません。

トマトは1つの苗からたくさんの実を収穫することができる植物です。1つの苗でたくさんの実を収穫するということは、枝葉の生育、ひいては暖かい土壌温度と豊富な酸素供給が必要不可欠です。

トマトの枝葉は果実を強い直射日光から守る役割があるため、枝葉と果実をバランス良く育てることが肝要です。

この点において、理想的な培土で埋められたレイズドベッドは酸素が豊富=土壌内の隙間が多く、土壌内の温度が比較的高く保たれます。

レイズドベッドのトマト栽培における注意点

メリットばかりのレイズドベッドにおけるトマト栽培ですが、いくつかの注意点が存在します。

1.マルチを活用して大雨や長雨に備える

1つ目はマルチを活用して大雨や長雨に備えるという点です。

先ほど説明したように、レイズドベッドには高い排水性があるため大雨や長雨による実割れや水分過多の心配が少ないです。

しかし、少ないとはいえ全く心配がないというわけではありません。

少しでも実割れのリスクを抑えるには、マルチを活用して土の表面を覆い隠し、雨が株本に降り注ぐ状態を避ける必要があります。

もちろんマルチを使用せずとも、通常のプランター栽培や露地栽培に比べると実割れや水分過多の心配が少ないですから、必ずしもマルチが必要というわけではありません。

2.強い日光に備える

レイズドベッドは一般的に30cmから40cm程度の高さがあり、その上にトマトを植え付けます。

そのため周囲の日陰になることが少なく、たくさんの日光を浴びることができます。

これは大きなメリットでもありますが、トマト栽培においてはデメリットにもなり得ます。

なぜならトマトの果実は強い直射日光を浴び続けると実割れしてしまうことがあるからです。このため、トマトは枝葉を茂らせ果実を直射日光から守ろうとします。

しかし、どうしても枝葉だけで直射日光を防ぐことは難しいため、トマトの果実を日光から守るような覆いを作ってあげることで実割れのリスクを更に下げることができます。

なお、トマト自身は日光を好むため、株全体を日陰にするような対策は避けるべきです。

3.肥料過多に気を付ける

トマトは肥料や水分の少ない痩せた大地で育つ植物です。

そのため肥料分や水分が多すぎると生育が阻害され、特に果実の付きが悪くなります。

レイズドベッドはその特性上、保肥性に優れるため肥料過多には細心の注意を払う必要があります。

トマトは果実が肥大し始めたころから定期的に肥料を施しますが、一般的な情報(書籍やインターネット)に記載のある肥料の分量よりやや少なめの量を施肥すると良いでしょう。

また、肥料が土壌内に留まりにくい液体肥料を小まめに与える方法も有効です。

まとめ

レイズドベッドはトマトを栽培するためにたくさんの利点を備えています。

こうした特徴は、トマトだけでなく多くの野菜や果物、草花にも良い影響を及ぼします。レイズドベッドは、プランター栽培と露地栽培の良いとこ取りであり、木や石でできたレイズドベッドはお庭の素敵なアクセントにもなります。

ブログを書いている人

カタミチ

ご意見・お問い合わせ等:syufukc@gmail.com

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