はてなブログは遅すぎてコアウェブバイタル(Core Web Vitals)に対応できない
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約5秒後に自動的にリダイレクトします。
はてなブログProを使用しています。
しかし、今後個人ブログがはてなブログで戦い続けるには厳しい現実が待ち受けています。
Googleは利用者のより良い体験を重視し日夜アップデートに励んでいます。
このお陰で我々インターネットユーザーは膨大なコンテンツのなかから望んだコンテンツを見つけ出すことができます。
そして、我々ブログやメディアの運営者はGoogleの検索結果上位に自らのサイトを引き上げるべく様々な対策を講じています。
本来Googleと我々運営者は、「ユーザーの利便性」という同じ目標に向かって進んでいるのですが、その過程や手段が乖離することが珍しくありません。
そのため我々運営者はついつい「ユーザーの利便性」ではなく「いかにGoogleの意向に沿うことができるか」(つまりSEO)を考えてしまいがちです。
コアウェブバイタル (Core Web Vitals)
さて、そんなSEO界隈で話題になった項目のひとつが「コアウェブバイタル (Core Web Vitals)」です。
この記事に辿り着いた方はとっくにその意味を理解されていると思いますが、非常にざっくりと説明するならばページの表示速度の指標です。
先ほどGoogleと運営者が目指すべきは「ユーザーの利便性」であると説明しました。
当然、検索結果に表示されたページをクリックしてから実際に表示されるまで時間がかかっては利便性と相反してしまうでしょう。
要するに表示が遅かったり崩れているサイトは検索結果の順位を落とすというアップデートが今後待ち受けている訳です。
ちなみにこのページの表示速度という観点は随分前から話題になっていました。
PageSpeed InsightsというGoogle公式の表示速度の測定ツールも公開されています。
また、当ブログでも一昨年の秋に対策を講じています。
激重はてなブログを快適ブログに改善するまでの道のり【Google PageSpeed Insights:31点】 - ドリリウム
続・激重はてなブログを快適ブログに改善するまでの道のり【GTMetrix D → C / Google PageSpeed Insight 51 → 81】 - ドリリウム
結果はリンク先を見ていただきたいところですが、芳しくありません。
なぜならはてなブログユーザーが操作したり対策したりすることが出来ない、「はてなブログ標準機能」の部分がボトルネックになっているからです。
つまり、はてなブログは遅いんです。
このままでは、”はてなブログを使っているだけで検索順位が落ちる”時代が来るということです。
はてなブログにおけるコアウェブバイタル対策は不可能
ということで、はてなブログを使う限りコアウェブバイタル対策は不可能です。
よほど不必要なカスタマイズを施しているのであれば多少の改善は期待できます。
しかし、Googleから高評価を得るだけの改善は不可能です。
はてなブログ自体がアップデートされて改善されるのを待つしかありません。
なお、そうしたアップデートの予定があるか過去にはてなブログのサポートに問い合わせたこともありますが、今のところ予定はないそうです。
個人ブログが生き残る道
もしあなたがブログのアクセス数を気にしない、誰かに見てもらうために運営している訳ではないということであれば構いません。
しかし、そうではない多くの運営者にとって厳しい時代に突入しています。
ここ数年でメーカーやブランドの公式によるコンテンツマーケティングが更に加速しています。
E-A-Tと呼ばれるGoogleが重視するひとつの指標があります。
これは専門性・権威性・信頼性の頭文字を取ったものです。
詳しくは検索していただくことにして説明を省きますが、要するにこういうことです。
「あなたのブログは専門性の高いものですか?」
「あなたのブログは高い権威を誇りますか?」
「あなたのブログは信頼できますか?」
専門性に関しては個人ブログでも対抗することが可能です。
もちろんメーカーやブランドが公式に発信している情報は、開発者や生産者から直接情報を引き出せる分だけ専門性が高い傾向にあります。
しかし、コンテンツによってはメーカーの意見ではなくユーザーの意見が求められることもあります。(例えば商品のレビューを探している人は、メーカーの宣伝文句を聞きたい訳ではない)
しかし、次の2点はどうでしょうか?
「あなたのブログは高い権威を誇りますか?」
「あなたのブログは信頼できますか?」
この2つの問いに対して堂々とYESと答えられる個人ブログ運営者はなかなかいないと思います。
せいぜい無料か安価なSSL対応をしている程度で、「権威や信頼性と言われても…」という方が大半でしょう。
有名でGoogleからの評価も高いサイトからの数多くのリンクを受けているケースなどなかなかあるものではありません。
それは独自性
こうした個人ブログに厳しい現状に、更にコアウェブバイタルという指標が加わります。
今後SEOという小手先の技術だけで個人ブログが生き残ることはできません。
(とはいえ、表示が遅いという致命的な問題を抱えたはてなブログに固執する必要はないけれど)
個人ブログが生き残るには、個人ブログの強みを最大限引き出す必要があります。
それが独自性です。
誰もが発信可能な情報を発信することに意味はありません。
自分だけが発信できる情報を発信していく必要があります。
例えば美味しいレストランを探すときに多くの人が参考にするのが「口コミサイト」です。
口コミサイト自体は何かと問題になることも多い昨今ですが、これは多くの人が「1ユーザーの個人的な意見」を求めている非常にわかりやすい例です。
「個人的な意見」はまさに独自性の塊と言えます。
お店の評価やホテルの評価、商品やサービスの評価はわかりやすい例でしょう。
残念ながらこうした多くのコンテンツは口コミサイトやオンラインショッピングサイトのレビュー欄が役割を担っており、個人ブログまで足を運んで入念に評価をチェックする方はそう多くありません。
しかし、これは個人ブログが生き残る道を探るための非常に重要なポイントであると言えます。
自分だけの意見、自分だけの体験、自分だけの経験。
こうしたものを発信することが未来永劫変わらない個人ブログの役割だと思います。