ドリリウム

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なんで2005年以降のBMWに魅力を感じないのか考えた

BMWばかり何台も乗り継ぎ、今やすっかりBMWの虜です。

しかし、どうしても2005年(正確には2001年の7シリーズから)以降のBMWに魅力を感じないのです。

漠然とした理由はわかっているのですが、今回車の買い替えにあたって色々と考え直す機会があったのでまとめてみます。

理由1:デザインとメーカーの劣化

2001年の7シリーズのフルモデルチェンジから始まったクリス・バングルによる新しいBMWのデザインは賛否両論を生みました。

正確にはクリス・バングルは1デザイナーだし、複数の候補からあれらを選択したのはBMWの取締役会ですから、彼個人を責めるのは間違っています。

この時期のBMWは経営的にも大変な時期で、役員が大幅に刷新されています。

おそらく我々部外者が及びもよらぬ社内の、特に意思決定に関わる部分が揺らいでいた時期であります。

 

正真正銘、BMWはこの時に変わったのです。

 

そんな中で登場したのが7シリーズ(E65)です。

BMW 7 Series E65

お世辞にも上品とは呼べないフロント、重苦しく不自然なリア。

何より普遍性に欠けた軽薄なデザイン。

 

例えば、日本では主力の3シリーズ(E90)

BMW e90

そして世界で主力の5シリーズ(E60)

BMW M5 E60

これらを格好悪いというのは簡単です。

例えばトヨタでも日産でも、メルセデスやアウディでも、新しい車は時に格好良く映るものです。特に車に興味のないユーザー層・興味の薄いユーザー層には、そうした軽薄な格好良さで十分です。

そこにこだわりはなく、オシャレ家電を買う感覚と何ら変わりありません。

軽薄な格好良さとは、新しさを感じるだけのデザインです。そこに作り手のデザインの哲学や、一本通った筋はありません。

 

それまで、BMWのデザインとは攻撃的だが保守的と評されてきました。

これはどういうことかというと、一見地味で控えめに見えるものの、よくよく見るとどこか男らしい、野性味や凄みを感じる味わい深いデザインでした。

昔から決して先進的で革新的なデザインの車は作りませんが、こうした安直に言えば渋さを醸し出すデザインをしていたわけです。

 

攻撃的だが保守的がどういうことかと言うと、長く所有していても見飽きることがないのです。

新しい車というのは、一見新しく格好良く見えても、3年もすれば見慣れ、モデルチェンジするころにはやや古臭く、新型に比べて見劣りする、ちんけで安っぽく格好悪い車に見えてしまいます。

しかし、それまでのBMWのデザインは決してそんなことはなく、確かに古臭くはなるかもしれませんが、決してちんけで格好悪くなることはありませんでした。

 

例えば、過去のBMWの集大成である5シリーズ(E39)です。

E39

こうしたデザインは2005年以降のBMWからはなくなりました。

※その後のモデルチェンジで、保守的なデザインに回帰しましたね!

理由2:ユーザー層の変化

理由1で示したように、車が従来と違う意図を持って作られると、購入層にも変化が現れます。

 

それまでのBMWオーナーはBMWの車の良さを気に入って所有しており、綺麗な状態を維持して車の良さを味わう傾向にありました。少し味付けを変えることはあっても、車と深く通じ合い、車との対話を楽しむユーザーです。

カスタムと言う名の改悪はもってのほかです。

 

2005年以降のBMWはデザインも目新しさを重視し、多くのユーザーにとって手軽に使ってもらえるようなユーティリティのために、最高級の走りとフィーリングを犠牲にし始めました。更にSUVやファミリーカーの販売を開始しました。

つまり、BMWの駆け抜ける喜びをちょっと減らして、もっと大衆に向けた車に注力し始めたのです。

BMW=駆け抜ける喜びであると信じていたユーザーからすると衝撃的な転換です。

 

この記事を書いている現在時点で、既にE90やE60の価値は底値に近付き、業者オークションでは10万円台でも狙えるようになっていますが、それでもE46やE39を乗り続ける人が多いことからも伺い知ることができます。

 

 

理由3:ロングライフとDIYの敷居

BMWではロングライフエンジンオイルを採用しています。

30年以上前から環境のことを考えた車作りをしてきたドイツの自動車メーカーとしてはある意味当然の選択と言えます。

 

これは特別なオイルを採用しているわけではなく、エンジンのメカニカルな要素に頼っています。だからこそ基準となる距離はあるものの、実際の交換サイクルは乗り方に応じて決まるのです。

 

当然ながら渋滞の多い市街地を走るシビアコンディションと、高速道路や田舎の道ではオイルや車の各部品の劣化スピードは異なります。

このロングライフエンジンオイルには賛否両論ありますが、色々なエンジンの中身を見ている人なら断言できます。

長く乗りたいならロングライフはあり得ない。また、フィーリングを重視する人にはロングライフはあり得ないのです。

 

規定値通りにオイル交換をして、10万kmを待たずエンジンOHが必要になった例を私は見ています。

もちろん3年か5年程乗って次に乗り換えるようなユーザーには関係ないでしょう

しかし、長く維持するにはロングライフは論外です。

エンジンオイルの役割を考えれば、当然の結論でしょう。ちなみにエンジンフィーリングは普通に落ちていくので、BMWのエンジンが好きな人にはロングライフはあり得ないことは言うまでもありません。

 

BMWは愛車に長く乗ろうというユーザーを大切にし、30年以上前の車の部品であってもまだ作り続けてくれています。しかし、こうした層を切り捨て始める日も近いのではないでしょうか。

環境対策としてのロングライフエンジンオイルには賛成です。

しかし、結果として車の長期維持を困難にし、車の買い替えを促すようではそれはエコとは言えません。

 

数十リットルのエンジンオイルと、車1台。

どちらが環境をより破壊するかは考えるまでもありませんね。

 

そして、DIYに優しいのもBMWの特徴でした。

未だに整備性は悪くなく、整備の情報や部品の情報、部品の調達は容易です。

しかし、オイルレベルゲージがありません。

日頃からオイルの状態や量を正確に知るためのツールが、大まかな量しか判定できないセンサーに置き換わりました。

些細なことのようですが、BMWとDIYが好きなオーナーの心を冷めさせるに足る大きなポイントだと感じています。

過去のBMW好きが進む道

こうした過去のBMWを愛する層がどう進むのかというと、一つは新しいBMWを受け入れることです。

決して悪い車ではありません。それまで以上に愛すことはできないにしても、未だに他のメーカーと比べれば走りの良さは際立っています。

 

最近はメルセデスの調子が良いようですから、おそらく試乗・所有したことがある人も多いでしょうが、同じドイツ車とはいえ全くの別物です。

メルセデスは、日本でいえばトヨタのようなもので、超つまらないです。CクラスとマークXあたりのブラインドテストをしたら、良い勝負になると思います。

私も新型が出たときに試乗に行きましたが、先代同様の期待外れでした。

 

そして次の選択肢が、趣味の車を持つことです。

例えばケーターハムやロータス、一部のポルシェやフェラーリであれば過去のBMWを好きな層も受け入れることができるでしょう。しかし、ポルシェを除けば実用性は低く、ポルシェの見た目は激しく好みが分かれます。

実用性と性能の伴った素晴らしいセダンやワゴンを欲しい人の受け皿は、一体どこにあるのでしょうか。

僕が選んだ道

僕が選んだ道は、過去のBMWと決別するために全く違う車を買うことでした。

ルノーのハッチバック然り、でかいごついアメ車のトラック然り。

僕はどうしても何台も車を持つことに納得できません。1台に気持ちや手間を注ぎ込みたいのです。

複数台に分散させたら、きっとすぐ気持ちが冷めてしまいます。だから、実用性のない趣味の車を持つことはできませんでした。

 

だから、妻にはルノーを買い、僕にはアメ車を買ったわけです。

ブログを書いている人

カタミチ

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