【ルノー・ルーテシア3】エンジンオイル交換 - 「AZ CEC-002」の実力は!?
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とっても久しぶりな車のメンテナンス記事です。
以前の記事を漁ると2018年12月の記録が見つかるのですが、流石に丸1年以上エンジンオイルを交換していないとは思えないので、間で一度くらいはしているはずです。
▼手順や必要な道具はこちらで。
【ルノー・ルーテシア3】エンジンオイル交換&欧州車の弱点「樹脂・ゴム」を保護(手順あり) - ドリリウム
とはいえオイル交換が久しぶりなのは事実。
今回は廃油がかなーり汚れていました。
さて、今回の大きなトピックはこちら。
そうです。オイルの種類を変えてみました。
私は長年BMWに乗っていたため、Castrole EDGEを愛用してきました。
Amazonでは理解不能なほど安価で手に入るのも嬉しいポイントです。しかし、金属缶入りなので缶の処分がとっても面倒臭かったんです。
そこで、BMWに使うオイルをペットボトル入りのMobil 1に変えるのにあわせて、ルノー・ルーテシアに使うオイルもペットボトル入りのオイルに変えてみました。
基本的にオイルはなんでも良く、オイルの質以上に頻度が重要だと思っているので今回も安価なオイルを選択しています。
もちろん日本のメーカーなので極端に悪いことはないだろうという考えのもと選択しています。使っていて違和感や極端なフィーリングの変化があれば使うのをやめるところですが、それはないでしょう。
交換後は非常にスムースな回転が戻ってきました。
もちろん元々そんなにスムースなエンジンじゃないから限度があるけど!
AZ CEC-002って何者?
AZなんていうメーカー聞きなれないな、パッケージが怪しくない?
そんな声が聞こえてきそうなAZ CEC-002ですが、AZはれっきとした日本の潤滑油メーカーで、創業は1955年まで遡るそうです。
その中でもCEC-002はミドルレンジのエンジンオイルと言えます。
AZ社製のエンジンオイルのラインナップは一見すると非常にわかりにくいのですが、大きく分けると3種類に分けることができます。
1つは今回使った品番が「CEC」から始まるエンジンオイル。
そして廉価な「CEB」から始まるエンジンオイル。
そして高価で高性能な「CEH」から始まるエンジンオイルです。
ちなみに「CEH」はハイブリッド車など低燃費な車向けの製品と謳われています。
ハイブリッド車を始めとした燃費性能を追求した車のエンジンは、一般的なエンジンオイルに比べて粘度の低いサラサラしたオイルが使用されています。
サラサラしたオイルではエンジンオイルに求められる潤滑や密閉と言った主要な機能を満たすことが難しくなります。サラサラしたオイルでも潤滑や密閉性を高く保たなければならないため、結果的にこうしたオイルは高価で高性能になってしまうのです。
このアルファベット3桁の後に続く数字は、エンジンオイルの粘度の違いがあるだけで中身は変わりません。
でも自社製オイルじゃないんでしょ?
はい、その通りです。
しかし、世界でオイルを自社生産しているメーカーはシェブロンやエクソンモービルなど数えるほどしかありません。
皆さんが聞いたことがあるような大半のメーカーは、基となるオイルに添加剤等を加えて独自製品として売り出しているだけなんです。添加剤の内容は一般的に社外秘とされています。
そんな数あるエンジンオイルメーカーのひとつがAZというわけです。
AZ CEC-002を輸入車に使って大丈夫?
AZ CEC-002はAPI規格でSNの認定を受けています。
現在販売されている大半の車に問題なく使用することができます。
もちろん輸入車であってもそれは変わりません。
例えばドイツの主要な自動車メーカーは、自車の認定オイルを販売し、それを使用するようオーナーに勧めています。
しかし、これは認定されたオイルのみが特別な性能を持つことを意味しているわけではありません。
単純にメーカーが検証して、その性能が評価の水準を満たしているかどうかを判断しているに過ぎません。
そのため、車種やメーカーによって使用できるエンジンオイルの制限はないのです。
ただし、エンジンオイルによって寿命の差は確かに存在します。
それを素人が正確に判断することは不可能に近く、エンジンオイルメーカーの謳い文句を信じるほかありません。
予防策としては、安いエンジンオイルを使うのであれば交換サイクルを上げることです。
私は新旧含めてちょうど10台の車を乗り継いできました、中には30年以上前の車もあれば、新しい車もありました。
その多くはBMWで、古くからエンジンオイルに認定制度を導入し、古くからロングライフエンジンオイルを採用してきたメーカーです。
そんな車に良いオイルから激安オイルまで幅広いオイルを使って整備をしてきた感想から言えば、安いオイルを頻繁に交換するのが最もフィーリングもエンジンの中の状態も良好に保つことができるということです。
もちろん高いオイルを頻繁に交換する方が良いですが、そこには経済的な問題があります。
逆にメーカー指定の上等なオイルをメーカーに言われるがままの頻度で交換するとどうなるかと言えば、10万kmを待たずしてエンジンのオーバーホールが必要になった車を見ている僕としては長く乗るつもりなら推奨はしかねます。
AZ CEC-002のレビュー
さて、長々と余談ばかり書き連ねてしまいましたが、結論はといえばとっても良いです。
交換後はエンジン音も静かになり、吹け上がりもスムースになりました。
ざらついた感じも減って、車が若返ったようです。
車に興味がない妻ですら変化に気が付きました。
エンジンオイルを交換した後のフィーリングを客観的に評価することは困難ですが、必要十分と言う言葉がピッタリです。
エンジンオイルのフィーリングを正確に評価しようとすると、新車にそれぞれ異なるオイルを入れて乗り比べるしかありません。しかし、そんな機会はないので諦めるしかありません。
とにかくAZ CEC-002はフィーリング良好、お手頃だし持ち手があって注ぎやすいし、プラスチックでゴミに出しやすいので言うことありません。
DIY派にはオススメのオイルと言えそうです。