【ルノー・ルーテシア3】整備書を入手!ルノー・ルーテシアの定期点検項目をまとめました。
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ルノー・ルーテシアの整備書を入手しました。
日本では残念ながら手に入らず、オーストラリアのお店から購入しました。もちろん中身は英語になっています。BMWでは検索すれば大抵の問題はクリアできましたし、おそらく違法なのではないかと思いますが、整備書がアップロードされていました。
しかし、ルノーは情報が多くありません。
今回購入したのは、整備書の定番「Haynes」です。
こうした車種専用の整備手順をまとめた本はHaynesとBentleyが有名ですが、今回はHaynesのものしか見つかりませんでした。
せっかく購入しましたので、どこまで従うかは別として、記載されている定期点検項目と手順の概要をまとめてみます。
この整備書には、エンジンオイルの交換など初歩的なものから、エンジンのオーバーホールまで網羅的に整備手順や必要な工具の情報が記載されています。巻末には配線図なども載っており、大変便利なものです。
400kmもしくは1週間ごとの点検
オイルレベルの確認
エンジンルーム中央手前にあるオイルレベルゲージを引き抜き、オイルの量を確認します。オイルの量は下限から上限までの間に大体1~2リットルの余裕があります。
オイルの量の確認は、エンジンを始動する前もしくはエンジンを停止してから5分以上経過してから確認してください。(これ、結構アバウトですね・・・)
クーラントレベルの確認
エンジンルーム手前にある半透明のクーラントタンクを確認します。下限と上限の線の間にクーラントの水面があることを確認します。なお、クーラントの温度によって水量は僅かに上下しますが、必ず下限と上限の間に入っている必要があります。
※クーラントの温度が高い間はキャップを開けてはいけません。
ブレーキフルードの確認
エンジンルーム右奥側にあるブレーキフルードタンクの量を確認します。下限と上限の線の間にブレーキフルードの水面があることを確認します。
※ブレーキフルードのキャップを開ける場合にはブレーキフルードの扱いに注意してください。車の塗装面や体への付着にも気を付けてください。
バッテリーの確認
バッテリーに接続されているケーブル(クランプ)が緩んでいないか確認してください。バッテリーの接点に汚れがある場合にはワイヤーブラシなどで磨き、クランプをしっかりと取り付けます。
ウォッシャー液の確認
エンジンルーム内のウォッシャータンクの水量を確認してください。不足している場合には、上限の線までウォッシャー液を追加してください。
タイヤの確認
タイヤの溝の深さ、空気圧、偏摩耗の有無を確認します。
灯火類の確認
ヘッドライトやブレーキランプが点灯しているかどうかを確認してください。
ワイパーブレードの確認
ワイパーゴムを確認し、劣化や割れが見られる場合には交換してください。
15,000kmごとの点検
エンジンオイルおよびオイルフィルターの交換
先日の記事でオイルフィルターの位置が厄介で、正しくはどうやって交換するんだろう?と疑問を呈していましたが、整備書を見る限り、狭い隙間から頑張るしかないようです。具体的にどこから何を突っ込んでどうするかまでは書いていませんでした。
何度か挑戦していい方法があればまた報告したいです。
30,000kmもしくは2年ごとの点検
あえて説明を追加しませんが、日本では2年ごとの車検(正しくは24か月点検)のなかでこれらの項目をチェックしていますので、あまり意識する必要はないかもしれません。
エアフィルターの交換
ハンドブレーキの確認
ブレーキパッドとブレーキディスクの確認
ベルトの確認
シートベルトの確認
電装品の確認
マフラーの確認
サスペンションとステアリングの確認
エンジンルームの確認およびホース類とオイル・水漏れの確認
ホイールボルトの確認
車体と車体下部の確認
ショックアブソーバーの確認
60,000kmもしくは4年ごとの点検
スパークプラグの交換および点火装置の確認
エアエレメントの交換
マニュアルトランスミッションオイルの確認
車体をリフトアップし、マニュアルトランスミッションにあるフィラープラグをあけて油量を確認します。フィラープラグから溢れ出るまでオイルを充填するのが規定値ですので、フィラープラグの穴の加減に油面がある状態が正常です。
フロントのホイールアライメントの確認
簡単な手順がありますが、気にするのであればプロにお任せするべきだと思います。
エアコンの確認
エアコンコンプレッサーを駆動するベルトの状態を確認します。エアコン関連のホースの劣化や漏れを確認し、コンデンサー(ラジエーターの前)のフィンに汚れがある場合には掃除します。なお、エアコン装置は長期間使用しない場合には劣化が進み、故障の原因となります。冬季であっても、最低でも1か月に30分以上稼働させることが望ましいです。
ロードテスト
車を実際に運転し、以下のような項目を確認します。
- コンソールやメーター内の表示
- ステアリングやサスペンションのフィーリング
- エンジンやトランスミッションのパフォーマンスと異音や振動の有無
- ブレーキが偏りなく効き、振動がないことの確認
タイミングベルトの交換
タイミングベルトの通常の交換サイクルは約12万kmですが、街中での停車・発進が多いような車に負担のかかる運転をしている場合にはその半分の約6万kmを目安にした交換が推奨されています。手順がありますが、専用工具が必要です。
ブレーキフルードの交換
クーラントの交換
クーラントが完全に冷えている状態で作業します。タンクのキャップを開け、ラジエーター最下部に接続されているホースを抜き、クーラントを抜き取ります。エア抜きのボルトを取るとスムーズにクーラントを抜き取ることができます。
エア抜きのボルトを取り、クーラントをタンクの上限の線まで入れます。気泡が上がってくるのが止まったら、エア抜きのボルトを取り付けます。エンジンをかけ、4分ほど放置します。アイドリングを維持し、1500回転以上にエンジンを回さないようにしてください。クーラントタンクのキャップを取り付けます。15分ほどエンジンを2500回転以上回さないようにして走行します。エンジンを停止し、エンジンが冷えるまで最低でも30分以上待ちます。クーラントレベルを確認します。
おまけ:純正指定のオイルやクーラントの規格
エンジンオイル
SAE 5W-30 もしくは 5W-40(API SGもしくはそれ以上、ACEA A3もしくはA5)
クーラント
Glacerol RX Type-D
ブレーキフルード
DOT 4