BMWの維持費の真実 国産車とBMWの維持費の違いとは?
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2020年1月15日 加筆修正
これまで以下にあげるような、たくさんのBMWの維持に関する記事をあげてきました。
維持に関する一般的な情報
【BMWの維持】維持費はどれくらいかかるの? - 格安中古BMWに乗ろう!
【BMWの維持】部品の故障とメンテナンスについて - 格安中古BMWに乗ろう!
部品の購入やショップ選び
有名・安心なディーラー以外のBMWの整備工場・ショップ - 格安中古BMWに乗ろう!
実際の故障事例や緊急度
【BMWの維持】センサー故障の事例や緊急度を一挙ご紹介 - 格安中古BMWに乗ろう!
【BMWの維持】オイル漏れ発覚!すぐ直さないといけない? - 格安中古BMWに乗ろう!
こうした記事を一通り読んでいただけると、なんとなくお分かり頂けることがあると思います。これは、BMWの維持に関するもやもやとした漠然とした不安を晴らすことができるポイントかもしれません。
BMWの維持に関する2つの真実
BMWの購入を考えている方、あるいはBMWを購入しているが維持に漠然とした不安を抱えている方、突然の故障にびくびくしながらBMWを所有している方は一定数いると想像しています。
僕も実際に1台目を所有している頃はそうでした。
BMWの維持にあたって、国産車と明確に異なるのは以下の2点です。
-
部品が高い(国産車と同じ~2倍)
-
部品の寿命が短い(国産車と同じ~半分)
これだけだと、不安を増大させてしまうかもしれませんね。
詳しくそれぞれ説明していきます。
- 維持に関する一般的な情報
- 部品の購入やショップ選び
- 実際の故障事例や緊急度
- BMWの維持に関する2つの真実
- ポイント1:部品が高い
- ポイント2:部品の寿命が短い
- おまけのポイント:高級装備と先進技術は諦めよう!
ポイント1:部品が高い
BMWの部品は、国産車に比べて高額なことが多いです。
しかし、最近では国産車と同程度の部品も多いことをご存知でしょうか?特に走行に直接影響するエンジン回りの部品を見ていくと、国産車とそう大きな違いはありません。
例えば、価格的に競合するトヨタのクラウンとBMWの3シリーズで比べてみましょう。ちょうど同年2012年まで製造されていたクラウン(S200)と、3シリーズ(E90)を比較します。レートの関係や実際の流通価格との差異がありますので端数は切り捨てています。
クラウン | 3シリーズ | |||
---|---|---|---|---|
純正 | 純正 | OEM | 社外品 | |
イグニッションコイル | ¥9,200 | ¥12,000 | ¥9,000 | ¥6,000 |
スパークプラグ | ¥2,500 | ¥3,300 | ¥2,475 | ¥1,650 |
ヘッドカバーガスケット | ¥4,000 | ¥3,000 | ¥2,250 | ¥1,500 |
ウォーターポンプ | ¥20,000 | ¥50,000 | ¥37,500 | ¥25,000 |
インジェクター | ¥38,000 | ¥12,000 | ¥9,000 | ¥6,000 |
BMWの部品に関しては、OEMや社外品という幅広い選択肢がありますので、参考までに価格を載せてあります。ざっくりOEMは4分の3、社外品は2分の1としていますが、もっと安かったり高かったりするでしょう。参考までに。
なお、BMWのエンジンに関しては1シリーズ~6シリーズまで共有しているケースが多く、特に6気筒エンジンはほぼ同じエンジンが搭載されていますので、3シリーズ(E90)と言いつつも5シリーズなどにも共通します。
さて、ここでわかることがいくつかあります。
部品価格に関する事実1:似たような構造の部品の値段は同じ
イグニッションコイルやプラグ、ヘッドカバーガスケットなど、機能や構造が同じような部品に関しては、そこまで価格差はありません。BMWに関してはOEMや社外品を活用することで、国産車以下の金額に抑えることも十分に可能です。
純正品も、国産車以上に市場に出回っており、実売価格では同程度になっていることも多いです。
部品価格に関する事実2:先進技術を採用した部品は高額になる
当たり前の話ですが、遥か昔から存在し、現在でも採用数が圧倒的に多い枯れた技術よりも、採用数が少ない先進技術の方が高額になります。
ここではウォーターポンプを例にあげています。
クラウンは昔ながらのベルト駆動であるのに対して、BMWでは電動式になっています。実売価格やOEM品の採用で、国産車とそう変わらない金額に抑えることはできますが、こうした先進技術をBMWは積極的に採用しますから、どうしても価格差として表れてしまうことがあります。
部品価格に関する事実3:細かな部品の価格差が積みあがる
以上のように、大抵の部品の価格差はわずかであることが多いのが実態です。
しかし、小さなネジひとつ。あるいはホースを固定するクランプひとつの値段が数百円ずつ高くなれば、少し大掛かりな整備ではそれらが積みあがって結構な価格差になることがあります。
上記のポイント1、ポイント2であげたように、OEMや社外品の採用で価格は抑えられます。また、市場に流通している純正部品もディーラーで購入するよりは安価になっていることが多いです。しかし、細かなネジやクランプは流通が少なく、ディーラーから正規の価格で買う必要がでることが多いです。
このように単体価格が数千円以上する部品は国産車並みに抑えることもできますが、単体価格が数百円であったり、1000円~2000円程度の部品や、需要が少ない部品などはディーラーから購入する必要が出てしまうため、国産車に比べて割高になってしまいます。
参考:部品の購入やショップ選び
有名・安心なディーラー以外のBMWの整備工場・ショップ - 格安中古BMWに乗ろう!
ポイント2:部品の寿命が短い
BMWでは、国産車に比べて部品の寿命が短いことが多いです。そのため、寿命を超えて部品を酷使すると故障が発生し、いざというときに車が使えなかったり、走行中に突然車が止まってしまうような不快な思いをすることになってしまいます。
寿命が短いというのは語弊があります。
正しくは定期交換部品です。
国産車でも、毎年エンジンオイルを交換したり、数年おきにバッテリーを交換するでしょう。これと同じようにBMWでは、いくつかの部品について、一定期間ごとに交換することを十分に理解しておく必要があります。
これら定期交換部品の交換さえ行えば、それ以外のポイントが故障することは稀です。
定期交換部品と交換頻度については以下の記事を参考にしてみてください。
維持に関する一般的な情報
【BMWの維持】維持費はどれくらいかかるの? - 格安中古BMWに乗ろう!
【BMWの維持】部品の故障とメンテナンスについて - 格安中古BMWに乗ろう!
おまけのポイント:高級装備と先進技術は諦めよう!
BMWの維持でどうしても付きまとうのが、電子デバイスの故障です。
先述の通り、BMWは積極的に先進技術を採用します。
昔からあるオーディオやエアコンなどは、国産車と同じようなメーカー・部品を採用しているケースが大半なのですが、BMW独自で採用している先進機能や独自機能についてはどうしても故障のリスクが付きまといます。
先進技術であり、独自機能でありますから、当然DIYの修理は難しく、修理代も高額になります。
この問題への対策は以下の3つです。
諦めるしかないので、ご自由にどうぞ。
- 諦める。壊れても無視して乗り続ける。
- 諦める。ディーラーに高い修理代を出して快適に乗り続ける。
- そもそもそういう装備が少ないモデルに乗る。※2000年代初頭くらいまでのモデルであれば少ないです。(7シリーズは除く)