ドリリウム

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【極太ハリス】ジグサビキや遠投サビキは自作しよう!

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ジグサビキやぶっこみサビキなどの遠投系サビキ釣りでは、ハリスや幹糸に太いラインを使わなければなりません。

 

しかし、太いラインを使った遠投用のサビキ仕掛けやジグサビキはラインナップが充実しておらず、コストパフォーマンスも悪いです。

また、自身の通うポイントにあわせてハリスや幹糸、針自体の号数も自由に選びたいものです。

 

例えば「幹糸6号、ハリス短めの4号、チヌ針5号3連のジグサビキが作りたい!」というような希望にあったサビキ仕掛けが自作できるわけです。

必要な材料も少なく、難易度も決して高くありませんから是非挑戦してみてください。

必要な材料

必要な材料は5つです。

  • 幹糸用のライン
  • ハリス用のライン
  • サバ皮などの装飾品
  • 糸(PEラインや裁縫用の糸など)
幹糸用のライン

幹糸はサビキ仕掛けのメインライン部分です。

基本的にハリスよりも太いラインを選択します。

また、使用するオモリやジグなどラインにかかる負荷に応じて号数を選択します。

 

ジグサビキの場合にはショックリーダーと同じ太さ(強度)を選択すると間違いがありません。

私は主に30号の投げ竿を使用し、20~30号のオモリを遠投するため6号のナイロンラインを幹糸に使用しています。

特に投げ竿を使ったフルキャストでは、上手な人ほどロッドの初速が遅く、徐々にトップスピードまで到達するため細いラインでも切れなくなるそうです。

 

ラインが細い方が魚に見切られにくく警戒心を抱かれにくいと言われますが、サビキ釣りはコマセで魚を狂わせて数を釣る釣りです。

コマセに狂った時点でラインの太さは関係ないように思うので、サビキ仕掛けにおいてはラインの太さをあまり気にしても仕方がないでしょう。

むしろ最適な針の号数を選択することに重きをおいた方が良いです。

ハリス用のライン

幹糸からちょんちょんと飛び出す針に接続されるラインです。

基本的に幹糸より細いラインを選択します。

細ければ細いほどサビキ針が自然な動きをします。キャスティング時の負荷もかからないため、対象となる魚のサイズや針の号数にあった太さを選ぶと良いでしょう。

例えば40cmまでの青物であれば2号で十分です。3号もあればよほどのことがなければ切れません。心配性な私でも太くても4号です。

 

また、太いハリスであっても硬いフロロカーボンラインと柔らかいナイロンラインでは事情が異なります。

私はこちらのナイロンラインをハリスに使用しています。

なぜなら太くても柔らかいからです。ナイロンラインの中でも特に柔らかく伸縮性にも富んだラインです。

 

同様に低価格帯のダイワ・ジャストロンもおすすめです。

一方で最安値クラスで販売されているデュエル・カーボナイロンラインはいまいちです。コシが強すぎて仕掛けを巻いて収納していると、使う時に癖がなかなか取れません。

なお、針とハリスの接続に自信がない場合や面倒くさい場合にはハリス付きの針を選択しても構いません。

サビキ仕掛けで最も悩ましいのが針選びです。

針の種類としては流通量もバリエーションも豊富なチヌ針が基本です。

特にこだわりがない限りはチヌ針を選んでおけば間違いありません。

 

特に小型の青物を除けば、チヌ針5号あたりが基本となります。

チヌ針5号であれば30cmクラスのアジや40cmクラスのサバなどサビキ釣りで対象となるなかでは大型の魚にも対応可能です。

また、針掛かりは悪いもののチヌ針5号で10cm台前半のアジなどもかかることがあります。

 

私は対象となる魚が10cm台なら3号、20cm台なら4号、30cm台なら5号、40cm台なら6号というざっくりとした認識を持っています。

小物を対象とする場合にはサヨリ針など違った形状の針が有効かもしれません。

私は遠投やジグサビキでは基本的に良型の青物を狙うのでチヌ針5号を使用しています。

 

こちらの「かわせみ針」はとにかく安くて100本入りでサビキ仕掛けの自作にはピッタリです。

ちなみにこのかわせみ針の100本入りは店舗だと1000円越えで販売されていることも多く、3分の1近い値段で手に入る通販との差が謎です。

 サバ皮などの装飾品

サビキ仕掛けには、針に白やピンクのヒラヒラがついていますよね。

まさにこれのための装飾品が必要です。

「サバ皮」と検索するとたくさん商品が見つかりますし、大きめの釣具店ではこうした装飾品がずらりと並んでいます。自分でカットするものからカット済みのもの、色やサイズなど多種多様です。

釣具に限らず、工作用のセロファンやテープ類、ラメ入りの糸など色々なものがサビキ針の装飾として使用可能です。

(特にコストパフォーマンスが良いのがセロファン。ラメ入りのセロファンとかが発売されたら最高なんですが・・・)

 

また、本物の魚の皮を乾かして使っても問題ありません。

更に言えばアジングやメバリング用の小さなワームを針にかけたり、サバ皮を単純に針にかけるだけでも釣れます。

ただ、もちが悪いため折角自作するのであればおすすめはしません。

ハヤブサ(Hayabusa) 魚皮 名人の道具箱 厳選魚皮 オーロラサバ皮 P230 ハヤブサ P263 厳選魚皮 サバ皮緑ロングシラスカット ハヤブサ P261 厳選魚皮 カットハゲ皮

良型のアジ・サバあたりを狙う場合にはサバ皮の代わりに小さなワームを掛けた方が良いですが、いかんせんコストパフォーマンスが低いです。

そこでおすすめなのがオルルド釣具の小エビワーム。

激安で100個入り、200個入り、300個入りなど大量にまとめ買いできるのでサビキ仕掛け作りには嬉しい相棒です。夜光カラーなのもGOOD。

 

 糸

サバ皮などの装飾品を針に固定するために使用する糸です。

ナイロンラインやフロロカーボンラインでは滑ったりコシがあって使いにくいので、余っているPEラインや100均で手に入る裁縫用の糸などがあると最適です。

もし手持ちがなければ、細めのナイロンラインやフロロカーボンラインでも問題はありません。

 

なお、接着剤の類でも問題ないのですが糸のほうがずっとコストパフォーマンスが良いので、サビキ仕掛けをたくさん作る予定なら100均などで安い裁縫糸を買っておくことをおすすめします。

 

ラメ入りの糸を使ったり、エビの目に当たる部分に黒い糸を使うなどこだわる余地は大いにあります。

サビキ仕掛けの作り方

サビキ仕掛けの作り方を解説します。

少し慣れが必要なのは幹糸とハリスの接続ですが、一度覚えてしまえば非常に簡単で時間もかかりません。

1.幹糸の長さを決める

始めに幹糸の長さ=仕掛け全体の長さを決めましょう。

 

仕掛け全体の長さを決めるには、ハリスの長さと針の数を決める必要があります。

ハリスは長い方が自然にサビキ針が動くものの、仕掛けが絡まることが多くなります。

遠投やジグサビキにおいては、出来るだけ仕掛けが絡まるトラブルは避けたいですから、ハリスは短めがおすすめです。

5cm程度でOK。3cmでも問題ありません。

私は3~5cmくらいで、いつも正確に測っていないのでざっくりです。

 

針の数も同様に少ない方がトラブルが減るため少なめがおすすめです。

一般的に遠投やジグサビキの場合、針の数は2本か3本のことが多いようです。

 

最後に針と針の間隔を決めます。

正確には幹糸とハリスの接続部同士の間隔です。

間隔が広い方がトラブルは減りますが、全長が長くなってしまいます。

20cm程度が一般的なようです。

 

ちなみに仕掛けの上端と下端(スナップやオモリ、道糸と接続される側)はハリスとハリスの間より少し長めにしておくと扱いやすいです。

下図の赤い矢印で示した部分です。

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2.針とハリスを結ぶ

針とハリスを結びます。

色々な結び方があるのですが、外掛け結びが一番簡単だと思います。

私は外掛け結びで大型のマダイやシーバスも相手にしてきましたが結束が解けたことはありません。むしろ根掛かりなどすると太い環付き針ですら針が折れて帰ってくるので外掛け結びで十分です。

www.seaguar.ne.jp

3.針を装飾してサビキ針を作る

続いて針を装飾していきます。

装飾品を針の軸にあててグルグルと巻いてかた結びでもすればOK。

写真ではハゲ皮を使っています。サバ皮、ハゲ皮、ナマズ皮からゴム製のスキンまで色々な専用の装飾品があります。

 

専用品でなくても文房具コーナーにあるセロファンやテカテカのテープ、ラメ入りの糸など色々なものが材料になりえます。

 

抜き糸を使って綺麗に仕上げることも出来ますが、ここは外れさえしなければいいので適当にぐるぐる巻いてキュッと結んでおけば問題ないです。

結び目がコブになっても釣果に影響ありません。

 

なお、装飾品の色は白、ピンク、緑など様々なカラーが存在します。

マズメ時~夜間の釣りが主な私は無着色?の白いハゲ皮やサバ皮を使用しています。ピンクや緑でも構わないと思いますが、私が住むエリアでぶっこみサビキをするベテランたちが無着色の白いサバ皮の仕掛けを使っているのを見て真似ています。

4.ハリスを幹糸に接続する

ハリスを幹糸に接続します。

一番簡単なのは直結びと呼ばれるこちらの方法です。

www.seaguar.ne.jp

もし結束強度に不安がある場合にはこちらの胴突き仕掛けの作り方で解説されている結び方もおすすめです。

tsurihack.com

5.スナップやサルカンを付ける。

最後にお好みで仕掛けの上端・下端にスナップやサルカンをつけましょう。

私の場合にはサルカンの代わりにエイトノットで輪っかを作っています。

www.seaguar.ne.jp

スナップやサルカンまで使うとコストパフォーマンスが落ちてしまううえ、エイトノットで輪っかを作ったり直結する方法でも不便を感じたことがないので私は使用していません。

奥が深いサビキ仕掛け

サビキ釣りと言えばファミリーフィッシングや釣り初心者の定番!なんて思われがちですが、ウキサビキやぶっこみサビキ、遠投サビキにジグサビキとバリエーションは豊富です。

そしてサビキ仕掛けの世界も奥が深いです。

当記事における説明のなかで、「装飾品はサバ皮でなくてもなんでも良い」というようなことを述べました。

ここが非常に奥の深い世界で、詳しくは以下の対談記事がおすすめです。

サビキの秘密(前編):https://heat-hayabusa.com/2014/08/20/secret-of-sabiki/

仕掛けの収納と運搬

自作仕掛けで最も困るのが収納や持ち運びです。

ジップロックなどの袋に入れると取り出すときに絡まるし、段ボールに巻き付けると癖がつくし意外とかさばる。

私は最終的にド定番の仕掛け巻きであるスプールシートに辿り着きました。

 

結局これが一番使いやすいです。

 

まとめ

ジグサビキや遠投サビキなど太糸が必要とされるサビキ仕掛けの自作方法を紹介しました。

サビキ仕掛けの世界は奥が深く、手軽に自作して量産することも出来ますし、こだわる人はとことんこだわることができる工作です。

 

自分の通うポイントやターゲットとなる魚に合わせたサビキ仕掛けを自作してみたい方は是非挑戦してみてください。

 

最後にポイントをまとめると以下の通りです。

  • 幹糸・ハリスは十分な太さを選ぶ
  • 仕掛けの全長やハリスは短い方が扱いやすい(全長1m未満、ハリス3cm程度が良い)
  • ターゲットとなる魚にあった針のサイズを選択する(良型アジ・サバなら5号が基本)
  • 装飾に悩んだら無着色の白いサバ皮かハゲ皮
  • 癖の付きにくい柔らかいナイロンラインを使用する

Killer Control Centerにご用心!ブルースクリーンの可能性もあるデリケートなアプリケーション

DELLのゲーミングPCなどにインストールされる「Killer Control Center」。

決して怪しいアプリケーションではないのですが、使用する場合には少し気を付けなければなりません。

 

Killer Control Center」はRivet Networks社製のネットワーク最適化アプリケーションで、過去に同社は似たようなアプリケーションである「SmartByte」を提供していました。

 

SmartByte」については過去に以下の記事で解説していますが、ブルースクリーンの原因になるちょっと困ったアプリケーションでした。

【SmartByteってなに?】ブルースクリーンの原因にもなるSmartByteの機能と削除の手順 - ドリリウム

 

決して悪さをしているとか、ウィルスだとかそんなことはないのですが、おそらく通信に関する非常にデリケートなゾーンを管理するアプリケーションだったがために、ふとした拍子にブルースクリーンが出てしまったのだと思います。

 

Killer Control Center」は「SmartByte」に近いアプリケーションで、同じ会社が提供していることからも同じようにパソコンの動作が不安定になったりブルースクリーンが発生する原因になる可能性が捨てきれません。

 

SmartByte」は、結局ブルースクリーンが発生する問題を解決せず(※)、純正採用したDELLもアンインストールを促すというちょっと杜撰な形で問題を終結させました。

※実際には後に修正されたかもしれませんが、当時のDELLはアンインストールを促していました。

 

現時点では「Killer Control Center」を利用することでブルースクリーンが発生するなど問題は出ていないようですが、今後のそうした問題が発生する可能性は捨てきれません。

農薬を散布して間もない野菜を食べても大丈夫?オーソサイドを散布して7日のイチゴが食べごろに!

我が家での家庭菜園の主役といっても過言ではない「イチゴ」。

4月現在、早いものであれば収穫が始まり非常に楽しいシーズンです。

 

今日もヘタまで真っ赤に染まった食べごろのイチゴを1粒発見。

収穫しようとして、大きな失敗に気が付きました。

 

灰色かび病対策に、殺菌剤である「オーソサイド水和剤80」を先週散布したばかりなのです!

 

イチゴの灰色かび病対策については以下の記事でまとめています。

【灰色かび病】イチゴのカビに使える薬は「オーソサイド」がオススメ!ベンレートとのローテーションも。 - ドリリウム

なぜ気が付かなかったのか

イチゴのよくある病気のひとつである「灰色かび病」の予防・殺菌薬として有名なのが「オーソサイド水和剤80」です。

その他にも灰色かび病に効果がある薬剤はありますが、なぜかイチゴの欄には灰色かび病の文字がないことも多いです。

そんななかで「オーソサイド水和剤80」はしっかりとイチゴについて明記されているありがたい薬です。

 

農薬には使用期限という項目があります。

収穫前〇〇日前まで使えます」というやつです。

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オーソサイド水和剤80の場合、イチゴには収穫30日前まで使用できると記載があります。

 

つまり、4月に収穫が始まるイチゴの灰色かび病対策には、3月中に薬を散布しておくべきだったのです。

 

これを私はうっかり忘れてしまい、4月に灰色かび病が発生。

脇芽取りもして通気を良くしていたつもりでしたが甘かったです。

 

灰色かび病を始めとしてカビ系の病気は容易に周囲に広がるため、すぐにカビの生えた実を除去し、薬を散布しました。

 

そうです。その時は何の迷いもなく散布したのです。

30日後まで収穫できなくなるとは考えもせず。(というか使用期限のことを完全に失念していた)

使用期限前の作物を食べても大丈夫か?

農薬は、一部の葉や根から吸収するものを除けば実の表面に付着しているだけです。

展着剤を使うのも、しっかりと付着させるためですよね。

 

だから、理屈から言えばよく洗えば大丈夫なはず。

 

しかし、本当に大丈夫なのでしょうか?

代表的な農薬メーカーであり、オーソサイドの製造元でもある「住友化学園芸」さんに問い合わせてみました。

 

返信内容を要約すると以下の通りです。

  • 使用時期(収穫30日前まで)を守れば安全性に間違いがない
  • 使用時期は作物残留試験データと毒性データに基づき、国が決める(農薬取締法)
  • 「オーソサイド水和剤80」の薬効期間は最大で約14日間のため、14日以降に収穫する場合は、健康上問題は無いと考えられる
  • ただし、使用時期を守らないことはメーカーとして推奨できない(法律違反)
  • 散布した薬剤は水洗いで、そのほとんどは洗い流される
  • 販売目的ではなく、自家使用なさるのであれば、自己責任となります

ポイントは以下の通りです。

販売する場合には農薬の表記を厳守する

農家さんのように販売を目的として栽培をしている場合、表記を厳守する必要があります。

収穫前〇〇日前まで使えます」という使用期限の表記は、国の専門家たちが農薬の残留量を基準に判断しています。

国が安全だと認めた水準の農薬残留量を下回るのがこの使用期限というわけです。

 

つまり、この使用期限を守ったところで農薬は健康に影響がないと判断された量は残留しているということです。

また、使用期限を守ったとしても適切な分量で希釈できていなければ農薬残留量が多い・少ないということにもなります。

薬剤の有効期限と使用期限は別物

今回問い合わせるなかで初めて知りましたが、農薬には薬効期間というものが存在します。

その名の通り、薬が効果を発揮する期間です。

 

説明書や裏書にある使用期限=薬効期間だとばかり思っていましたが、違うようです。

 

オーソサイド水和剤80をイチゴに使用した場合、農薬の残留量が安全基準に達するまでに30日かかるものの、薬の効果自体は最大14日程度でなくなるそうです。

 

つまり、この薬効期間を過ぎていれば基本的には健康に影響がなくなっていると考えて良いようです。

 

もちろん、自分で育てて自分で食べる場合に限りますし、100%自己責任です。

薬剤によっては洗い流すことができる

当初予想していたように、オーソサイド水和剤80に代表される「表面に付着して効果を発揮する薬」は洗い流せばほぼほぼ落ちるようです。

 

もちろん自己責任ですが、農薬を使って間もない野菜・果物であってもよく洗えば基本的には問題なさそうです。

 

繰り返しになりますが、自己責任です。

まとめ

うっかり使用期限のことを考えず農薬を散布してしまった結果、いろいろと新しい学びを得ることができました。

 

最も大切なことは、薬剤は予防に使うということです。

 

病気が発生してから薬を使ったのでは、病気が出た実や葉を除去することになるだけでなく、使用期限前に収穫期を迎えた野菜や果物をみすみす捨てることになってしまいます。

 

もちろんよく洗って食べることもできますが、農薬の心配をしながら食べるよりも気持ちよく食べたいですよね。

 

  • 野菜・果物の主要な病気をチェック
  • その病気に効果のある農薬をチェック
  • 使用期限前に病気が発症していなくても散布

 

これを守ってこれからも楽しく家庭菜園に励みたいと思います。

【シンキングミノー】死にかけの魚を演出できる唯一のルアー!その使い方を徹底解説!

シンキングミノー、使ってますか?

 

  • 沈んで根掛かりする
  • 泳ぎが悪い
  • 中途半端

 

そんなイメージからルアー釣り歴が長い方でも意外とシンキングミノーを積極的に使用しない方は多い物です。

確かにフローティングミノーと比べると泳ぎが悪いです。

シンキングペンシルほど飛距離を稼げません。

沈む速度も金属系のルアーには敵わず、レンジキープ力が特別優れているわけでもありません。

 

そんな釣り人を惹きつけることのないシンキングミノーにしかない能力をご存じですか?

それこそが「死にかけの魚を演出する力」です。

シンキングミノーの特徴

まず始めにシンキングミノーの特徴を軽くおさらいしておきましょう。

シンキングミノーとは、その名の通り「沈むミノー」です。

その反対となる「浮くミノー」はフローティングミノーと呼ばれ、ミノーの基本形はフローティングミノーにあります。

 

ミノーと言えば、ルアーのなかでも特に魚によく似た見た目や動きをするというイメージを持たれる方も多いと思います。

しかし、その実フローティングミノーは普通の魚に比べて泳ぎすぎます。

動きが派手でアクションが強すぎるのです。

 

そのため釣り人が多い人気スポットなどでは、こうした激しいアクションをするルアーに反応しない魚が増えることが多いです。

 

一方でシンキングミノーは、フローティングミノーにオモリを仕込んだような構造になっています。

ボディ自体は基本的に浮く素材で出来ており、中にオモリが入っているため沈むわけです。

このオモリとボディの浮力体のバランスによって、沈下速度が決まります。

 

しかし、この内部にオモリを仕込む構造のために泳ぎが犠牲になります。

どこかヨタヨタと頼りない泳ぎをしますし、ルアーによっては手元に泳ぎが伝わってこない、あるいは手元に伝わってくるほどの泳ぎをさせるにはかなり速く巻き取る必要があります。

ウェイトバランスにシビアなルアーも多く、以下のようなラインとの接続方法の違いで全く泳がなくなったり、不自然な動きをすることがあります。

  • ルアーのアイにラインを直結する
  • ルアーのアイに取り付けられたスプリットリングにラインを接続する
  • ルアーのアイにスナップを介してラインを接続する

 

これは完全なデメリットのように聞こえますが、その限りではありません。

フローティングルアーは先述の通りアピール力が強すぎるという問題があります。

食い気のある魚に対しては効果絶大で、広い範囲から魚を寄せてくる力があります。

 

その一方で、食い気のない魚や警戒心の高い魚は寄り付きません。

 

そこで登場するのがシンキングミノーです。

シンキングミノーであれば、フローティングミノーにはない弱弱しい動きをするため魚に無用な警戒心を与えません。

また、ウェイトバランスのシビアさ故に川や潮の流れ、波に揉まれて不規則な動きをします。

これが魚の食い気を誘うわけです。

シンキングミノーの特徴を最大化する「死にかけの魚アクション」

そんな弱弱しいアクションが売りのシンキングミノーの良さを最大限引き出す方法こそが「死にかけの魚アクション」です。

読んで字のごとく、死にかけの弱った魚を演出するアクションです。

 

いくつかパターンがありますが、簡単に説明すると以下のようなアクションを指します。

  1. キャストする
  2. 着底させる(フリーフォール)
  3. アクション(※)
  4. 着底させる
  5. ストップ(2~5秒)
  6. 3~5を繰り返し

アクションの部分は以下の3パターンをよく使います。

  • ゆっくりと弱いジャークを2~5回
  • スローリトリーブ(2~5巻き)
  • ジャークを2~3回

アクション自体は極めてシンプルです。

ショアジギングをされる方であれば、ショアスローに近いものを想像して頂ければ良いと思います。

 

とにかくボトムをとって、長めのストップとアクションを交互に織り交ぜていきます。

 

「ゆっくりと弱いジャーク」はまさに弱った魚がふらふら・よたよたと泳ぐアクションです。

「スローリトリーブ」は一般的なスローリトリーブより遅め、デッドスローに近いリトリーブです。特に波のある海や潮や川の流れがあるポイントでは、リトリーブ中に流れによって不規則な動きを生み出すことがあります。

「ジャーク」は死にかけの魚が時折見せる機敏な動きです。

しかし、当然機敏な動きの後にはフォールとストップが待っています。

 

このアクションは、とにかくアピール力がありません。

魚の近くを通さない限り食わせることは難しいです。しかし、魚はいるはずなのに釣れないという時には効果絶大です。

 

【サーフ真鯛】乗っ込みシーズン到来!春が来たらショアから真鯛を釣ろう!

桜が散る頃になると真鯛の乗っ込みシーズンが到来します。

(乗っ込みとは、繁殖活動のために魚が浅場に寄ってくることを言います。)

 

年によって潮流や天候によって水温の違いが出るため、真鯛の乗っ込みシーズンに違いがあるものの、桜が散る頃になればほぼ確実に乗っ込みシーズンが到来しています。

 

船釣りの印象が強い真鯛が陸から釣れる貴重なシーズンです!

しかも決して貴重な存在ではなく、意外と簡単に釣り上げることができるんです。

 

遠投できる投げ竿、専用リール、餌は高価なユムシを使う。

そんな方法は古い話で、もっと手軽なタックルでも真鯛を狙うことが出来ます。

方法1.アオイソメとちょい投げセットで狙う乗っ込み真鯛

ファミリーフィッシングや初心者におすすめされることが多い「ちょい投げ釣り」。

そしてちょい投げ釣りの定番の餌である「アオイソメ」。

 

竿もリールもなんでもOK。

釣具屋さんで安く売っているセット品でもいいし、手持ちの道具があればなんでもOKです。

 

こんなシンプルな組み合わせでも真鯛は確実に釣れます。

 

仕掛けは何の変哲もないちょい投げ仕掛けを使用します。

こちらは安くまとめ買い出来るのが嬉しいオルルド釣具のちょい投げ仕掛けセット。

 

ハリス2号で太さも十分。

8~10号程度の天秤と組み合わせて堤防や砂浜からちょっと投げれば真鯛を狙うことが出来ます。

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餌はアオイソメを使います。

よく「ユムシの臭いが効く」とか「アオイソメの動きが効く」とか言われることがありますが、塩漬けした死んだアオイソメである塩イソメでも普通に釣れます。

 

サーフ(砂浜)から狙う場合には1つ目の駆け上がりを狙います。

もちろん2つ目以降の駆け上がりや、2つの駆け上がりの間を狙えるのであれば構いませんが、ちょい投げセットだとそこまでの遠投は難しいです。

 

大抵のサーフでは、足元から10m~20m程度の位置に一つ目の駆け上がりがあります。

白波が経つ根元あたりですね。

「そんな近くで釣れるの?」と疑問に思う方も居られるかもしれませんが、私の実績からすると1つ目の駆け上がりは真鯛が回ってくる貴重なポイントです。

 

下手に遠投するより、1つ目の駆け上がりを集中的に狙った方が真鯛は確実に釣れます。

方法2.ルアーで狙う乗っ込み真鯛

真鯛はエビに代表される甲殻類を食べている印象が強いですが、れっきとしたフィッシュイーターです。

そのためルアーで狙える対象魚でもあります。

 

大型になればなるほど魚食性が強まると言われていますが、私の実績では40cm程度からルアーでも釣れはじめる印象があります。

 

使用するルアーはミノーや甲殻類を模したソフトルアー(ワーム)も有効ですが、個人的にはメタルジグが一番有効だと感じています。

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メタルジグといえばショアジギングで青物を釣るイメージが強いかもしれません。

しかし、ショアスローと呼ばれるゆっくりとした動きのショアジギングメソッドが存在します。

ショアスローの釣り方は第一人者である沼田さんの動画がわかりやすいです。

youtu.be

ショアスローはレンジキープ力の高いメソッドですが、その中でもボトムを狙った釣り方をすると真鯛が釣れやすいように感じています。

 

ジグをキャストし、着底したらチョンチョンチョンと3回程度ゆっくりジャークしてフォール、これをひたすら繰り返します。

たまにただ巻きを入れてもOK。

 

こうしたボトムをねちねちと攻める方法が真鯛に効く印象があります。

 

狙い目は決して遠くありません。

ちょい投げの方法でも説明している通り、一番手前の駆け上がりが狙い目です。

もちろんメタルジグなら遠投することができるので、更に先の駆け上がりやよぶなどの変化を狙っても構いませんが、一番重要なのは手前の駆け上がりだということを覚えておいてください。

方法3.投げ釣りで狙う乗っ込み真鯛

ちょい投げやルアーで狙う方法を紹介してきましたが、もちろん投げ竿と大きなリールを使った本格的な投げ仕掛けでも真鯛を狙うことが可能です。

 

仕掛けはロッドに合った遊動天秤に1本針が良いでしょう。

大物狙いなら真鯛針12号あたり。そうでなければチヌ針5号程度で十分です。

40cmクラスの真鯛までであればハリスは2号もあれば十分ですが、大物狙いの場合には4号あると安心です。

 

餌はユムシやアオイソメなどの虫餌が特に有効だと感じています。

ユムシやアオイソメは遠投しても身切れしにくいのも嬉しいポイントです。

 

基本的に遠投して放置する待ちの釣りではなく、キス釣りに代表されるような攻めの釣りをした方が格段に釣果があがります。

 

  1. 遠投する
  2. ラインをピンと張ってアタリを待つ
  3. たまにラインを緩ませたり、竿をちょんちょん動かしてアクションを入れる
  4. しばらくアタリがなければ1~3m程度手前に巻いてくる

 

この繰り返しです。

常に手元でアタリを感じ、適切に合わせるのが重要です。

もちろん放置していても、あわせを入れなくても釣れますし、なんなら居食いされていたこともあります。

しかし、こうして積極的に動かす攻めの釣りの方がずっと釣果もあがる印象があります。

 

ラインはナイロンラインでも構いませんが、アタリや地形変化を感じ取りやすいPEラインがおすすめです。

 

僕は大物への期待を込めてPE3号に力糸はナイロン5-12号(細い側を4ヒロくらいカット)を使用しています。

サーフでの釣りは意外と砂とラインの擦れが発生しやすいので、個人的に力糸はナイロンが良いと感じています。

結束はFGノットです。

真鯛が狙いやすいサーフ

さて、これまで釣り方を紹介するなかで「1番手前の駆け上がりが大事」と何度も説明してきました。

 

遠浅のサーフを除くと、波打ち際から少し水に入った先(10mくらい?)でストンと水深が深くなります。

ここがポイントです。

逆に、ストンと水深が落ちない遠浅のサーフでは真鯛は狙いにくい印象があります。

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この写真にあるように、波打ち際付近で白波が立っているサーフなら真鯛が狙えます。

 

しかし、ちょうど良い写真がないのですがもっと沖の方から白波が立っている遠浅のサーフでは狙いにくいです。

真鯛が狙いやすい時間帯

サーフを始めとしたショアから真鯛を狙う場合、夕マズメ~夜の時間帯が狙い目です。

 

もちろん真昼間でも問題なく釣れるのですが、昼間に釣れる個体はサイズが小さい傾向が多いようです。

私の実績から言っても、暗くなった方が大型の真鯛が岸に寄ってくるような気がします。マズメ時というよりは完全に日が落ちて暗くなった後の方が釣れる印象があります。

まとめ

私の住む高知県でもサーフから真鯛が釣れはじめました。

サーフや堤防から真鯛が釣れたと言うと驚かれることも多く、意外と認知されていないんだなぁと思い私の知る限りの情報をまとめてみました。

 

ネットで見つかるサーフ真鯛やショア真鯛の情報では本格的な装備やあまり流通量の多くない餌が推奨されることも多く、敷居が高い印象があると思います。

 

しかし、冒頭のちょい投げの項目でも説明したように、真鯛は意外と簡単に釣れてしまうのです。

 

そうは言っても「サーフから真鯛」なんてロマンがありますよね。

ルアーでも餌釣りでも狙うことが出来ますから、気になる人は是非試してみてください。

【グリホサート】除草剤を噴霧器で散布してもいいの?ジョウロじゃなきゃダメ?

段々と暖かさが増す今日この頃、我が家の庭でも野菜たちが元気に発育するかたわらで雑草の勢いが凄まじいです!

 

そんな時に役立つのが「除草剤」です。

除草剤のなかでも定番ともいえるのが「グリホサート」という成分を使った除草剤です。

おそらくホームセンターなどで一度くらいは目にしたことがあるラウンドアップをはじめ、サンフーロングリホエースPROなど多くのグリホサート系除草剤が販売されています。

ラウンドアップ サンフーロン グリホエースPRO
グリホサートカリウム塩 グリホサートイソプロピルアミン塩 グリホサートイソプロピルアミン塩

いずれもグリホサートという成分を使用した除草剤で、長い歴史と実績がある除草剤です。

詳しくはこちらから厚生労働省の情報をチェックできます:

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000168500.pdf

 

グリホサート系の除草剤は批判されることもありますが、使い方を間違えなければ決して悪いものではありません。

天然由来の除草剤を除けば、研究が進んでおらず実績も少ないグリホサート系以外の除草剤を使う方がより危険度が高いため、一般的にはグリホサート系の除草剤が主流です。

ちなみに天然由来や食品由来=安全ではありませんので、安全性を気にされる方は地道に草むしりをするべきです。

 

ねじり鎌を使うと爆速で草刈りが出来るのでおすすめです。

 

雑草を根からズバズバ除去していけます。僕も愛用中。

 

ということで、除草をするには以下の3択から選択すると良いでしょう。

  1. グリホサート系の除草剤を使う
  2. 天然由来の除草剤を使う
  3. 地道に手作業で草むしりする

 

グリホサート系除草剤を噴霧器で散布していいの? 

前置きが長くなりましたが本題に入りましょう!

こうした一般家庭用に販売されるグリホサート系の除草剤は、じょうろで散布する方法が紹介されることが多いです。

 

しかし、実際にじょうろで散布したことがある方は気が付いたはずです。

 

「消費が激しい!」

「無駄に撒いてしまっている!」

「葉にしっかり散布しようとすると効率が悪い!」

 

グリホサート系除草剤は、葉から成分を吸収し、根まで枯らします。

逆に根からは成分が吸収されません。

そのため、しっかりと葉に散布してやることが重要です。

 

そんな時にジョウロでは非常に効率が悪く、薬剤の無駄が多く、散布できる面積も狭まってしまいます。

 

そこで園芸をされている方であればふと疑問に思うのが「噴霧器を使っていいの?」という疑問です。

 

我が家では殺菌剤や殺虫剤の散布のために以下の加圧式噴霧器を使用しています。

 

この手の噴霧器で、グリホサートを撒いて良いのか?という疑問です。

 

そこで早速グリホサート系除草剤のメーカーである大成農材さんに問い合わせてみました。

 

すると・・・

 

噴霧器で使ってOK!

 

 

ダメって言われそうだと思って問い合わせたところ、あっさりと使ってOKのお返事を頂けました。

噴霧器を使った方が無駄がなく広い面積に散布可能だとのアドバイスも頂けました。

(よく考えたら公園や駐車場など広範囲の除草では、プロが噴霧器で散布していますよね)

噴霧器でグリホサート系除草剤を散布する際の注意点 

さて、噴霧器でグリホサート系除草剤を散布してOKということがわかりましたが注意が必要です。

 

これはグリホサート系除草剤をジョウロで撒く場合や、その他の農薬を撒く場合にも必ず注意書きに明記されていることです。

  • 保護メガネを着用し目に入らないようにする
  • 農薬用マスクを装着する
  • ゴム手袋など不透湿性の手袋を着用する
  • 長袖・長ズボン、可能であれば不信統制の防除衣を着用する
  • 使用後は顔や手など露出していた部分をよく洗う
  • 通行人や周囲に人がいる場合には作業を中断する

要するに、吸引したり肌や目に付着しないようにすることです。

加えて散布時に着用していた服はすぐに洗濯をして、自身もお風呂に入れば完璧です。

葉に散布する

グリホサート系除草剤は、葉から吸収され根まで枯らします。

地面に撒いても分解されて効果は発揮されません。

 

一方で、葉にかかってしまえば植物をほぼ確実に枯らしてくれます。

 

つまり、大事に育てている草花や野菜にうっかりかかってしまうと枯らしてしまうのです。

 

くれぐれも使用の際には雑草にだけ薬剤がかかるように気を付けながら作業してください。

特に噴霧器を使った場合には風で舞って近くの植物にかかってしまうことが起きがちです。

 

風のある日の散布は避け、近くに育てている植物がある場合にはジョウロを使用しましょう。

 

【灰色かび病】イチゴのカビに使える薬は「オーソサイド」がオススメ!ベンレートとのローテーションも。

イチゴの栽培で悩ましい問題といえば「カビ」です。

正式には「灰色かび病」と呼ばれますが、主に高湿度などを原因として繁殖するカビの一種です。

折角実ったかわいいイチゴの実にこんなカビが生えてしまった。

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イチゴの家庭菜園ではよくある問題です。

しかし、ネットで調べてもまさにコレという解決策が見つからないものです。

最終的に農薬の力を借りることになりますが「イチゴに適用した薬」がなかなか見つかりづらいのが現状です。

そこで、イチゴの灰色かび病に最適な薬を始めとして、治療方法や予防策について解説していきます。

イチゴの灰色かび病の原因

灰色かび病の原因は「高湿度」です。

書籍やサイトによっては色々な理由が挙げられることがありますが、とにかく「高湿度」こそ最大の原因です。

逆に言えば「高湿度」にさえ気を付ければ灰色かび病は発生しません。

 

灰色かび病はその名の通りカビの一種です。

空中を浮遊する菌が植物に付着し、それが繁殖することで発生します。

通常であれば、植物に付着しても繁殖せず終わるのですが、菌にとって快適な環境があると見事に繁殖してしまいます。

 

その「菌にとって快適な環境」こそが高い湿度と20℃前後の気温なのです。

日本では春の長雨という言葉がありますが、この時期はしとしとと降り続く雨とカビにとって最適な気温が相まって灰色かび病が発生しやすい時期といえます。

もちろん高湿度環境さえあれば、気温が多少高かろうと低かろうとカビは繁殖します。

そのため乾燥して気温も大きく下がる真冬を除けば通年発生しやすい病気のひとつということができます。

イチゴの灰色かび病の予防策

原因が高湿度ですから、湿度を下げる対策をすることで灰色かび病の発生を予防することができます。

具体的には増えすぎた葉を摘んだり、イチゴに関して言えば脇芽ごと取り除く方法も有効です。

 

こちらは我が家のイチゴの苗ですが、非常に元気に生育した結果としてかなり「密」になってしまっています。

これでは湿気がこもって灰色かび病が発生してもいたしかたありません。

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また、イチゴの奥に見える植物は「たまねぎ」です。

こちらもイチゴに隣接しておりかなり密になっているため、この写真を撮影した後に大胆に間引きしました。

イチゴの灰色かび病の対策

イチゴの実や葉などにカビを発見したら、とにかく速やかに除去してください。

カビは菌を放出して増えていく性質があるため、カビを放っておくとどんどん周囲に被害が広がります。

カビは美観を崩すだけでなく、植物の生育にも影響を及ぼすため放置した場合には植物全体が枯死します。

 

続けて薬の力を借りて予防と殺菌を行います。

イチゴの灰色かび病に有効な薬

イチゴの灰色かび病に有効な薬として代表的なものは「オーソサイド水和剤80」が挙げられます。

他にも候補はありますが、入手性が良く、内容量が多すぎないという点でこちらがおすすめ出来ると思います。

 

一般向けに小分けされて販売されている農薬を除くと、どうしても内容量が多すぎて家庭菜園規模では使いきれません。

農薬にも有効期限があるため、このオーソサイド水和剤80でさえ使えきれずに終わるご家庭が大半かと思います。

 

オーソサイド水和剤80は、一見すると「芝生・球根の消毒」などと表記があってイチゴには使えなさそうな雰囲気が漂っています。

Amazonにおいては裏書も表示していないため、候補から外していた人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、実際に裏書を見るとこの通りイチゴにしっかりと使用可能と明記されています。

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また、説明書きを見ると収穫30日前まで使用可能と記載があります。

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灰色かび病の治療後

灰色かび病を発生させた実や葉は、薬を散布したとしても元通りに戻ることはありません。

残念ながら、一度灰色かび病が発生した実や葉は薬を撒いたところで除去するしかないのです。

これは現存するどのような治療薬を使ったとしても変えようのない事実です。

薬のローテーションと耐性菌

オーソサイドがあればすべて解決!とは行きません。

オーソサイドを使用しても、高湿度環境を見直さない限り灰色かび病が再発します。

 

「再発したらまたオーソサイドを撒けば良いじゃないか」

と思われる方も居られるかもしれませんが、そうも言っていられないのです。

成分の蓄積

まず始めに、オーソサイドを始めとした「キャプタン」という成分を使用した殺菌剤はイチゴに対して3回しか使用することができません。

 

これはオーソサイド以外の農薬にも言えることで、基本的に農薬というものは使用回数制限があります。

「違う農薬を使えばOK」という訳ではありません。

同じ成分の農薬に対して使用回数の制限があるのです。

 

そのためオーソサイドを含むキャプタンを使用した農薬は3度までしかイチゴに使用できないということです。

耐性菌の発生

カビの菌は非常に優れた(?)性質を持っており、薬で殺菌されるとその薬に耐性のある菌を生み出す場合があります。

これが「耐性菌」です。

 

この「耐性菌」の問題を回避するために、異なる成分の農薬を交互に使うローテーションが有効とされています。

高湿度の対策(間引きや脇芽かき)をすれば、灰色かび病がそうそう何度も再発することはありませんが、灰色かび病を繰り返す場合には毎回オーソサイドを使うのではなく異なる薬と交互に使う方法が推奨されます。

 

そんな時におすすめの薬剤がこちらのカリグリーンです。

 

オーガニック栽培にも使える優しい成分(炭酸水素カリウム)で構成されています。

オーソサイドで使用されていたキャプタンとは異なる成分ですから、オーソサイドとカリグリーンを交互に使うというローテーションが可能です。

また、カリグリーンはオーガニック栽培対応と記載があることからもわかる通り、収穫直前まで使用可能です。

 

同様に、殺菌剤の定番であるベンレートもおすすめです。

 

カリグリーンもそうですが、分包されているのも家庭菜園をする人には嬉しいポイントですね。

ベンレートはオーソサイドやカリグリーンと異なる「ベノミル」という成分が使用されています。

 

しつこい灰色かび病には、この3種類の薬剤のローテーションが有効!といいたいところですが、そこまで頻繁に灰色かび病が発生する場合には何か別の原因があると考えた方が良いでしょう。

 

前述した「イチゴの灰色かび病の予防策」で紹介したような、高湿度対策をご検討ください。

まとめ

イチゴの灰色かび病の原因から対策まで一通りまとめてみました。

いくら高湿度対策をしていても、雨が続くと発生を避けられない場合もあります。

 

適切に薬剤を使って対処することと、発生した際には発生部位を速やかに除去することを心がけてください。

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折れたロッドティップ(穂先)の直し方【シマノ・ムーンショットS1006M】

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3年に渡り愛用してきたシマノ・ムーンショットS1006Mのロッドティップ(ロッドの穂先・先端)がポキリと折れました。

決して高い道具ではないですが、本格的にライトショアジギングやソルトルアーフィッシング全般にのめり込み始めた時に購入したロッドで愛着だけは一入。

大切に使ってきたつもりですが、あっけなく折れてしまいました。

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ルアー重量の上限に近い40gのジグやプラグを投げ倒してきたため、もう1段階硬いMHのロッドを注文しましたが、ムーンショットはムーンショットで愛着があるため修理することにしました。

 

ロッドティップの修理方法はいくつかありますので、そのメリットやデメリットを交えながら最もお得に簡単に修理する方法を解説していきます。

方法1.ティップを切り詰めて新しいトップガイドを取り付ける

一般的に最も選択されることの多い修理方法です。

安価で簡単な修理方法ですが、手先の器用な方でないと見た目が少し悪くなることがあります。(実用上は問題なし)

ガイドの位置はバランスよく配置できますが、本来ティップが担っていた役割を損なうことになります。

一般的なルアーロッドであれば、やや硬くなります。繊細なアタリを弾きやすくなる一方で、アクションにはキレが出るようになるかもしれません。

メリット

  • 安価に修理できる
  • 短時間で修理できる
  • ロッドのバランスが大きく崩れない

デメリット

  • ロッドの特性が変化する
  • 見た目が少し悪くなる

修理方法

修理方法はシンプルです。

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  1. 先端から2番目のガイドを外す
  2. 2番目のガイドがあった辺りを切断する
  3. 新しいトップガイドを取り付ける

実践してみましょう。(今回私はこの方法で修理しました。)

1.先端から2番目のガイドを取り外す

始めに2番目のガイドを取り外します。

ガイドの取り付け部をよく見ると、ツヤツヤしたコーティングのようなもので固められています。

これは熱に弱いため、ライターやガスコンロの火で1~2秒も炙ると柔らかくなります。ロッド自体も火に決して強くありませんので、本当にさっと火を当てる程度で大丈夫です。

その後、冷めないうちにカッターナイフでコーティングを削ぎ取るように除去していきます。

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コーティングの下にはガイドを固定するための糸が巻かれていますので、こちらもカッターで丁寧に取り除いていきます。

くれぐれもロッド本体を傷つけないようにしてください。

一部のコーティングや糸が削ぎ取れれば、後は爪でカリカリとひっかいてやれば綺麗に除去できます。

 

綺麗に2番目のガイドを取り外すことができました。

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2.2番目のガイドがあった辺りを切断する

次に2番目のガイドがあった辺りで切断します。

「出来るだけロッドを短くしたくない」という方も居られるかと思いますが、ガイド間の距離が変化するとキャスティング時のライントラブルや大物がかかった際のロッドへの負荷の均等が崩れますので、諦めて2番目のガイドがあった辺りで切断してください。

 

切断にはルーターや糸鋸を使用します。

ペンチやハサミで切ろうとすると、ロッド本体を押しつぶすことになるので、必ず切断工具を使用してください。

100均の糸鋸でも十分に綺麗に切断可能です。

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切断した様子がこちら。痛々しい限りです。

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3.新しいトップガイドを取り付ける

新しいトップガイドを取り付けます。

トップガイドは調べるとたくさんの商品がありますが、特にこだわりがなければ安価なセット品をオススメします。

ロッドの先端径はメーカーのホームページでわかりますから、2番目のガイドがあった辺りの径も推測は可能です。

しかし、正確にはノギスで計測する必要があります。

計測するためにノギスを購入するくらいなら最初から安価で主要なサイズを網羅したセット品を購入した方が良いと思います。

私が実際に購入したのがこちら。

 

2.2mm/2.4mm/2.6mmのトップガイドが各5点入って1000円ちょいです。

Mくらいの硬さのルアーロッドの穂先付近であればほぼほぼカバーできると思います。

ショアジギングロッドや硬めのロッド、穂先から遠い場合にはもう一段開太いものが必要かもしれません。

 

取り付けには瞬間接着剤もしくは2液性のエポキシ樹脂接着剤がよく使用されます。

強度に不安がある場合や、既に手元にある場合を除いて瞬間接着剤でも全く問題ありません。

2液性のエポキシ樹脂接着剤の方が強度は高いですが、価格も高く使う時に2種類の液を混ぜ合わせる手間もかかります。

また、ガイドの取り付けには接着剤だけでなく上から糸を巻き付けて更に補強します。

ここで使用する糸はスレッドという専用品もありますが、手持ちのPEラインや縫い糸などで問題ありません。

 

それでは早速取り付けてみましょう。

私の場合には手持ちの2液性エポキシ樹脂接着剤を使用します。

これは2種類の液を混ぜて使用しますが、とにかくよく混ぜることが重要です。5分くらいひたすらかき混ぜます。混ぜ方が悪いと硬化速度や強度にムラが出来たり、強度が著しく下がったりします。

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よくかき混ぜた接着剤を新しいガイドの中と、ロッドティップに塗って嵌め込みます。

f:id:katamichinijikan:20210413182137j:plain 接着剤がかたまる前に、ガイドの向きをしっかりと合わせてやりましょう。

 

硬化後、糸で補強していきます。

糸の巻き方は非常にわかりやすい動画がありましたので紹介します。

youtu.be

最後に巻き上げた糸をコーティングするように接着剤を塗れば完成。

専用品もありますが、手持ちの接着剤でOK。見た目を重視する場合には専用品を使った方が見た目が良くなります。

 

なお、糸巻きは補強に過ぎないので必ずしも綺麗に巻き付けなくてOK。

適当にガチガチにぐるぐる巻きにしてから接着剤で固めるだけでも十分な強度は得られます。

 

バッド側と比べるとこれくらい短くなりました。

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方法2.元のトップガイドを流用する

あまりオススメされませんがロッドの長さを出来るだけ残したい場合にオススメの修理方法です。

トップガイドも追加購入する必要がありません。

ただ、本当にロッドの長さを縮めたくないのであれば次に紹介するティップを購入する方法を参考にしてみてください。

安価で簡単な修理方法ですが、ガイドの位置がバランスよく配置できないためライントラブルの原因になったり、大物とのファイトではロッドへの負荷が適切に分散されずにロッドが破損する可能性が高まります。

なお、ロッドが折れた位置が先端から遠い場合には不可能な場合があります。

メリット

  • 安価に修理できる
  • 短時間で修理できる
  • ロッドの長さがほぼ変わらない

デメリット

  • ロッドの特性が変化する
  • ロッドのバランスが変化する
  • 見た目が少し悪くなる

修理方法

修理方法はシンプルです。

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  1. トップガイドを外す
  2. 折れた場所の手前で切断
  3. トップガイドを取り付ける
1.トップガイドを外す

トップガイドを外す手順は「方法1.ティップを切り詰めて新しいトップガイドを取り付ける」のなかで解説しているため割愛します。

なお、コーティングとガイドを固定する糸を除去した後、再度加熱することでトップガイドの接着剤が緩み抜き取ることができます。

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2.折れた場所の手前で切断

折れたロッドの断面はささくれていてそのままではトップガイドを取り付けることができません。

そのため折れた場所の手前でロッドを切断します。

ロッドを切断する手順は「方法1.ティップを切り詰めて新しいトップガイドを取り付ける」のなかで解説しているため割愛します。

3.トップガイドを取り付ける

最後にトップガイドを取り付けます。

トップガイドとロッドの先端径に元から余裕があった場合や、ロッドが先端付近で折れている場合にはトップガイドがそのまますっぽり嵌ります。

もし嵌らない場合には諦めることをオススメします。

ロッドをやすりやカッターで削って径を減らした場合、ロッドの強度を著しく損なう場合があります。

現在多くのルアーロッドはカーボンファイバーを使用しており、その名の通り繊維を織り込んで固めています。

そのため繊維を傷つけたりコーティングを剥がした場合に強度が落ちてしまうのです。

 

今回折れたシマノ・ムーンショットS1006Mのトップガイドはギリギリ流用可能でした。

折れたのは先端10cm程度でしたが、これでもギリギリのキツキツです。

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トップガイドと2番目のガイドの中間より先端側で折れた場合には可能性がありそうです。

方法3.ティップを購入する

ロッドを自作したり補修したりする人に向けて、ロッドティップが販売されています。

中身が空洞のチューブラーティップは現実的に加工が難しいものの、中が詰まったソリッドティップであれば加工してロッドの先端を挿げ替えることが可能です。

 

メリット

  • ロッドの特性を自由に変更できる
  • ロッドの長さが変わらない(調整可能)

デメリット

  • 難易度が高い
  • ややコストがかかる
  • ロッドのバランス・特性を崩す場合がある

修理方法

ソリッドティップを折れたロッドの径に合わせて削り、嵌め込んで接着します。

残念ながらこの方法で修理を行ったことがないのでわかりやすい記事を紹介します。

tsurihack.com

方法4.メーカー修理や釣具店に修理を依頼する

一番簡単な方法はメーカーや釣具店に修理を依頼する方法です。

メーカー修理の場合でも、釣具店など代理店を通して修理を依頼することになります。

大きめの釣具店であれば、独自の修理サービスを展開しており、本記事で紹介しているような修理を釣具店が実施してくれるケースもあります。

また、メーカーに修理に出せばより新品に近い形に修理してもらうことが可能です。

メーカー修理の場合には送料も含めると割高になってしまうため、よほど高価なロッドでもない限りは「買い替えようかな」という金額になる場合もあります。

釣具店のサービスを利用する場合には、比較的安価に修理が可能で500円~2000円程度で修理可能なことが多いようです。

ティップを保護して運搬しよう

そもそも今回なぜティップが折れてしまったのでしょうか。

実は今回ティップが折れたのはロッドの使用中ではないのです。

ルアーのフックをリールのベールに引っ掛けて、クーラーボックスに立てかけておいたのです。その場を離れて別の竿の様子を見ていると「ポキッ」と非常に軽い音がしました。

なんだと思ってあたりを見回して、ようやくティップが折れていることを発見したわけです。

 

キャストした瞬間でも、大物とのファイト中でもなく、少しテンションがかかった状態で放置している間に折れてしまったのです。

 

おそらく、長年の使用で劣化や内部の破損が進んでいたんだと思います。

ルアー重量の上限いっぱいである40gのジグをひたすら投げていたことも一因かとも思いましたが、メーカーが示す許容重量範囲内であることを考えればそれもおかしな話です。

 

そこで思いついたのが運搬時にかかる負荷です。

 

ロッドの運搬は主に車を使います。

車はステーションワゴンタイプで、後席を倒してロッドを置いています。

しかし、車庫の奥行きの都合上、家でロッドの積み下ろしをする際には後部座席ドアから行います。

こうすると長いショアジギングロッドは大変で、最初は横向きに差し込んで少し向きを変えつつ車内の凹凸を越え、何とか積み込みます。

この時にどうしてもティップが車内でぶつかってしまいます。

また、ロッドを裸で運搬していたため車の動きにあわせて周りの荷物がずれ動くことがあり、この時にロッドに負荷を与えていたかもしれません。

 

そこで今回施した対策がこちら。

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なんのことはないティップを保護する専用品である「2ピースロッドティップカバー」です。

色々な商品がありますが、2ピールのルアーロッドに関して言えばこちらの製品が最も使い勝手が良く、かさばらず、着脱の手間がかかりません。

更にベルトが1本付属するので、バッド側もしっかり固定することができます。

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ロッド全体を覆う柔軟性に富んだ靴下のような商品もありますが、仕舞寸法が160cmほどとなるショアジギングロッドを収納できる商品は見つかりませんでした。

まとめ

ロッドティップが折れたことを機に、修理方法について調べた内容と実践の記録をまとめてみました。

最終的に以下のような判断基準で修理方法を選択すれば良いと思います。

 

ロッドの性能を落とさず安価に修理したい → 方法1.ティップを切り詰めて新しいトップガイドを取り付ける

 

修理を機にロッドをチューニングしたい・こだわりたい → 方法3.ティップを購入する

 

お金をかけてでも完ぺきに直したい → 方法4.メーカー修理や釣具店に修理を依頼する(メーカー修理)

 

安価に直したいけど自分では無理 → 方法4.メーカー修理や釣具店に修理を依頼する(釣具店のサービス利用)

 

【近代BMWのジレンマ】なぜか1世代ごとにダサくなるBMWのデザイン

BMWといえば、保守的ながらどこか野生味ある攻撃的なデザインが特徴とされていました。

しかし、近年その伝統を崩す面白い事態が発生しています。

 

例えば日本では中核モデルとなる3シリーズを例に取ってみましょう。

現行モデルであるG20は、BMWのバッチを外せばトヨタ車と言われても信じてしまうような情けないデザインです。保守的でなく、先進的でもなく、オシャレでもない。数年も経てば一気に陳腐化することが容易に予見できるデザインです。

新たに登場した8シリーズなどは典型的で、BMWバッチがあってなお「トヨタの車かな?」という感想が湧いてきてしまう情けないデザインです。

 

遡って1世代前のF30はどうでしょうか?

こちらはBMWらしい保守的なデザインが返り咲いたと言われる一台で、今なお色褪せない魅力があります。

同年代の5シリーズを見てみた方が、よりその違いが明確かもしれません。

 

さて、さらに遡って2世代前のE90はどうでしょうか。

これはF30の好評があったことからもわかるように本当に陳腐で軽薄なデザインでした。

先進性は伝わってくるけど、少し時間が経つと一気に古臭く見える日本車にもよく見られるデザインです。

個人的にはこうして急速に陳腐化するデザインはデザインですらないと考えています。

 

もう1世代遡ったE46は言うまでもない名車です。

BMWらしいデザインもさることながら、走りの良さにおいてピークがここにあったと言っても過言ではないでしょう。

これより後のモデルは環境性能対策として、走りの良さを諦めざるを得ない要素が増え始めてしまうからです。

 

ここまで来るとなんとなくパターンが読めてきます。

そうです。

1世代ごとにダサいデザインと格好良いデザインを繰り返しているのです。

つまり現行モデルであるG20の次に登場するモデルはおそらく格好良くなるだろうと予想ができます。

内燃機関の進化が途上で終わる可能性

現在、自動車メーカーは内燃機関からの離脱に頭を悩ませています。

ここでユーザーとして心配になるのが、未だ発展途上の内燃機関が完成されないままなくなっていくのか?という点です。

 

現行モデルのG20や1世代前のF30に搭載される、いわゆるダウンサイジングターボエンジンは発展途上です。

サウンド、ノイズ、フィーリング、振動、吹け上がり、パワー感などいずれもレベルが低いと言わざるを得ません。

特にツインパワーターボ(ツインスクロールターボ)を搭載しても解消しきれない僅かなターボラグ(※)が車好きにはあまりにも鬱陶しい存在です。

※正確にはターボラグではなく、パワートレインの制御がお粗末なだけです。エンジンのトルクカーブを見る限りはターボラグと言うほどのものはなさそうです。

 

四気筒を例にとれば、自然吸気エンジンはN42エンジンで完成を見たと言っても差し支えない仕上がりでした。しかし、現在のターボエンジンたちはいずれもあまりにも出来が悪いです。

 

こうした内燃機関が中途半端なままに終わってしまうことがユーザーとしては大きな懸念です。

いずれ内燃機関エンジンで動く車が新車で買うことができなくなった時に、選ぶことができるマトモなエンジンを積んだ車が既に10年以上車齢を重ねているわけです。

取締役会の一新

BMWの取締役会の存在と影響力は広く知られているBMWの特徴のひとつです。

例えば今回話題にしているデザインひとつとっても、社内で吟味された複数のデザイン候補から最終的に取締役会が選択します。

E90が登場した当初はデザイナーの某氏が激しく批判されましたが、某氏が提示したデザインには保守的なBMWらしいデザインも含まれており、あえて陳腐なデザインを選択したのは当時の取締役会によるものです。

 

そんなBMWの取締役会が大きく入れ替わったのが2000年前後のランドローバー買収失敗後のことであり、駄作と評されるE90とその同年代の車たちにゴーサインを出したのが彼らです。

 

そしてこの度、また取締役会の再編成がニュースになりました。

これまでのBMWのデザインの歴史を紐解けば、次に登場するモデルは格好良くなるはずですが、果たして取締役会の変化がその歴史をどう変えるのか楽しみな反面、恐ろしくもあります。

「LED投光器」眩しくない?自作ディフューザーで簡単眩しさ対策!

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夜釣りの必須アイテムと言えば「照明」。

もちろん夜釣りだけでなく、庭仕事やDIY、車の整備など用途は幅広いです。

釣りにおいては多くの人がヘッドライトを使うなかで、私は以下の「バッテリー式LED投光器」を併用しています。

 

Amazonの商品リンクはこちら

45W・4500lmというとてつもない明るさと、防水性、明るさの調整、65時間(※)という圧倒的長時間使用が可能な点がポイントです。

※弱モードの場合。通常の使用では弱モードでも眩しいくらいです。

 

類似製品と比べても、こちらの「グッドグッズ 充電式 LED投光器 YC-45U」は明るさやバッテリーのもちが良く、1万円とやや高額でしたが思い切って買って正解でした。

非常に明るいことから集魚灯としても機能するそうです。

私の普段の釣り場は集魚灯の使用が認められていないので使用していませんが、強モードでは納得の明るさです。爆光です。

強力なマグネットを内蔵しているので、金属があれば壁でも天井でもどこにでも張り付きます。釣り場で使うといつの間にか古い釣り針が集まるほど(危険)。

ちなみにUSBポートを備えておりモバイルバッテリーとしても機能します。

 

しかし、問題がひとつあります。

LEDなので眩しすぎる

照明の知識がないので不正確なことを言っているかもしれません。

しかし、LEDの光って目に直線的に入り込んでくる感じがして眩しいですよね。

夜釣り中にこの照明を直視しようものなら、弱モードですら眩しさにやられてしまいます。

 

出来ることなら、もう少し光を拡散させてボンヤリ光らせたい!

 

これが今回のテーマです。

 

色々と調べた結果、写真撮影における「ディフューザー」がまさに強い光を拡散させてくれる装置であることがわかりました。

ディフューザーっていうこうやつ。

 

本来は完全に光源を囲み、中に反射素材を敷き詰め、光の出口には光を通す白い膜状の素材を使用するそうです。

しかし、ここまで大掛かりだと釣り場に持っていく荷物が増えて仕方ありません。

僕はこの投光器をクーラーボックスに突っ込んで持ち運ぶので、少しでもかさばる形状や貧弱な作りでは使用に耐えられません。

 

そこで、単純に投光器の正面に光を通す素材を貼り付けてみることにしました。

LED光源にディフューザーを取り付ける注意点

さて、単純に投光器に白~半透明の板やシートを貼り付ければ機能するのでしょうか?

どうやらそう単純ではなさそうです。

1.光源とディフューザーを離す

まず始めに光源とディフューザーがくっついていると思うように光が拡散できないようです。

そこで、光源とディフューザーの間には隙間を開ける必要があります。

隙間を開けると横から光が漏れますから、本来ならしっかり全面を囲う必要があるわけです。

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今回は荷物が増えては元も子もないので、何かスペーサーを利用して1~2cm程度の隙間を設けてやることにしました。(詳しくは後述)

2.光源の熱対策を考える

次に光源(LED)の熱対策です。

LEDは熱を発しますから、冷却が重要になります。

冷却が不十分では高温になって危険なだけでなくLEDの寿命を著しく短くしてしまうそうです。

 

しかし、その点で今回使用している「グッドグッズ 充電式 LED投光器 YC-45U」ではその心配はなさそうです。

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なぜならこちらの商品、防水性があるのです。

つまり、最初から光源が密閉されており、そのうえで十分な冷却対策が実施済みということ。

 

つまりこの商品に関していえば熱対策を考える必要はなさそうです。

実践編:眩しさ対策

それでは早速実践していきましょう。

一般的にディフューザーを自作する場合には、程よく光を通すトレーシングペーパーを使用することが多いようです。

しかし、今回は潮風を浴びる海辺で使うことを考えて他のもので代用したいと思います。

そこで選択したのがこちら。

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半透明のポリプロピレンシートです。

もう少し透明度の薄い商品を探したのですが、見付からなかったためこのポリプロピレンシートを複数枚重ねることで透明度を調整したいと思います。

 

また、スペーサーと約10mm程度長いM3ボルトも購入。

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まずはポリプロピレンシートに投光器を載せて縁取りしていきます。

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こんな風に線を引いて、ハサミでカットしていきます。

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続いて投光器のボルト位置をマーキングします。

この投光器には水色のゴム?樹脂?製プロテクターが本体にボルト留めしてあります。

ポリプロピレンシートを共締めしようという算段です。

使用するのは六角2mm

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使用されているボルトはM3の10mmくらい。

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こうして穴の位置もマーキング。

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カットしたポリプロピレンシートを重ねてみるとこんな感じ。

やっぱり1枚では透明度が高すぎるようです。

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そこで4枚切り出しました。

流石に4枚も重ねるとかなり白っぽいです。

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これを取り付ける訳ですが、LEDの光源とディフューザーの間には少し隙間が合った方が良いらしいということでスペーサーも購入してあります。

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あとはネジ止めすれば完成ですが、ディフューザーの効果を確認してみましょう。

 

こちらはディフューザーなしの状態。

眩しすぎて写真が訳の分からない色味になっています。

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2枚のポリプロピレンシートを重ねるとこんな感じ。

実際にはLED光源のツブツブがかなりぼやけるのですが、カメラが自動的に明るさを調整するみたいで差がわかりにくいです。

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4枚のポリプロピレンシートを重ねるとこんな感じ。

かなり良い具合に拡散していますが、やっぱり写真だとカメラが自動的に明るさを調整するせいであまり効果がわかりづらい結果になっています。

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最終的に、3枚のポリプロピレンシートを重ねて良い具合になりました。

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